JP2014115054A - 自励振動式ヒートパイプ - Google Patents

自励振動式ヒートパイプ Download PDF

Info

Publication number
JP2014115054A
JP2014115054A JP2012271313A JP2012271313A JP2014115054A JP 2014115054 A JP2014115054 A JP 2014115054A JP 2012271313 A JP2012271313 A JP 2012271313A JP 2012271313 A JP2012271313 A JP 2012271313A JP 2014115054 A JP2014115054 A JP 2014115054A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
fin
housing
heat receiving
fins
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012271313A
Other languages
English (en)
Inventor
Eisaku Kakiuchi
栄作 垣内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2012271313A priority Critical patent/JP2014115054A/ja
Publication of JP2014115054A publication Critical patent/JP2014115054A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D15/00Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
    • F28D15/02Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
    • F28D15/0233Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes the conduits having a particular shape, e.g. non-circular cross-section, annular
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F3/00Plate-like or laminated elements; Assemblies of plate-like or laminated elements
    • F28F3/02Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations

Abstract

【課題】本明細書は、自励振動式ヒートパイプにおいて、受熱部が面する空間を有効に活用し、冷却効率の高いヒートパイプを実現する。
【解決手段】本明細書が開示するヒートパイプ2は、作動液を封止した流路4を有する平板型の筐体3を備える。筐体3の一方の面の受熱部Hvに、発熱源HSを取り付ける領域Arが定められている。筐体3の他方の面側において、放熱部Hrにフィン5が取り付けられているとともに、そのフィン5が、受熱部Hvが面する空間にまで伸びている。受熱部Hvにおける筐体3とフィン5の間の熱伝導率が、放熱部Hrにおける筐体3とフィン5の間の熱伝導率よりも低い。それゆえ、受熱部Hvからフィン5へ直接的に移動する熱量を少なくすることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、自励振動式ヒートパイプに関する。
自励振動式ヒートパイプは、揮発性の高い液体(作動液)を封入した閉じた細管を多数回往復させた構造を有している。即ち、ヒートパイプは、その両側に細管の折り返し部位が並ぶ。一方側の折り返し部位の集合部分が受熱部(あるいは蒸発部)であり、他方側の折り返し部位の集合部分が放熱部(あるいは蒸発部)である。受熱部に発熱源を取り付ける。受熱部において、発熱源の熱によって複数の折り返し部位の作動液が蒸発し、細管内は気相と液相が交互に存在する状態となる。また、作動液が蒸発することで受熱部の圧力が高まる。受熱部の圧力が高まることで液相と気相の作動液が放熱部へ移動する。気相の作動液は放熱部にて凝縮し液体に戻る。自励振動式ヒートパイプは、この蒸発と凝縮に伴う潜熱と作動液が有する顕熱の双方によって熱を高効率で移送することができる。なお、折り返し部が受熱部となるのは一例であり、別のタイプのヒートパイプでは、別の部位が受熱部となり得る。
また、自励振動式のヒートパイプは、構造が簡単で小型化が容易であるため、パワーデバイスやCPUなどの半導体デバイスの冷却器として用いられることが多い。特に、パワーデバイスやCPUなどは平板型のチップであることが多く、そのようなチップを取り付ける広い面積を確保するため、自励振動式のヒートパイプは、往復させた細管を平面状に配置した平板型をなすことを多い。また、平板型は、放熱部にも広い面積が確保でき、そこにフィンが取り付けられることがある(特許文献1、2)。
特開平8−086578号公報 特開2010−067660号公報
特許文献1、2に開示されているように、フィンは放熱部に取り付けられる。放熱部における放熱効率を高めるためである。従来は、受熱部が面する空間にはフィンは配置されなかった。受熱部にフィンを取り付けると、受熱部の熱の一部は放熱部へ移動せずにフィンに直接に移動してしまうからである。本明細書は、受熱部が面する空間を有効に活用し、冷却効率の高いヒートパイプを提供する。
本明細書が開示する自励振動式ヒートパイプの一実施形態は、作動液を封止した流路を内部に有する平板型の筐体を備える。そして、筐体の一方の面の受熱部に、発熱源を取り付ける領域が定められている。さらに、筐体の他方の面側において、放熱部にフィンが取り付けられている。そのフィンは、受熱部が面する空間にまで伸びており、受熱部における筐体とフィンの間の熱伝導率が、放熱部における筐体とフィンの間の熱伝導率よりも低くなっている。
筐体とフィンは、アルミニウムや銅などの熱伝導率の高い金属がよく用いられる。また、筐体とフィンとの接合には、ロウ付けがよく採用される。フィンの固定にロウ付けを採用する場合、放熱部の表面に配したロウが溶けて受熱部にまで拡がる可能性がある。そこで、筐体の他方の面の放熱部と受熱部の境界に溝を設けるとよい。放熱部の表面にて溶融したロウは、溝に溜まり、受熱部へ拡がらずに済む。その結果、受熱部にて筐体とフィンの間にロウが付着することなく、放熱部の表面とフィンがロウ付けされたヒートパイプを実現できる。受熱部の表面とフィンは、接触していてもよいが、離間していることが好ましい。受熱部とフィンが接触していても、ロウで固定されているよりは熱伝達率は低くなるからである。また、受熱部とフィンが接触していないことは、受熱部における筐体とフィンとの間に空隙を設けることに相当する。空気の熱伝導率は金属の熱伝導率よりもはるかに低いので、空隙を設けることで受熱部からフィンへ熱がほとんど伝わらなくなる。なお、設けた空隙に断熱材を配置することも好適である。
放熱部に固定されているフィンが、受熱部が面する空間にまで伸びており、そのフィンが受熱部と接合していないと、フィンが片持ち状態となる。そこで、受熱部とフィンとの間に、筐体よりも熱伝導率が低い低熱伝導率部材を配置し、低熱伝導率部材と受熱部をロウ付けするとともに、低熱伝導率部材とフィンをロウ付けするとよい。低熱伝導率部材を挟むことで、受熱部からフィンへの直接的な熱移動を抑制するとともに、受熱部においてもロウ付けすることによりフィンの固定強度を高めることができる。低熱伝導率部材は、断熱部材であることが好ましいが、少なくとも放熱部における筐体とフィンとの間の熱伝達率よりも低い素材であればよい。なお、ロウ付けの温度に耐えられるよう、低熱伝導率部材は金属であることも好ましい。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
第1実施例のヒートパイプの斜視図である。 図2のII−II矢視におけるヒートパイプの断面図である。 第2実施例のヒートパイプの断面図である。 第3実施例のヒートパイプの断面図である。 第4実施例のヒートパイプの断面図である。 その他の実施形態のヒートパイプの断面図である(1)。 その他の実施形態のヒートパイプの断面図である(2)。 その他の実施形態のヒートパイプの断面図である(3)。
図面を参照して実施例のヒートパイプを説明する。図1に、第1実施例のヒートパイプ2の斜視図を示し、図1のII−II矢視における断面を図2に示す。ヒートパイプ2は、内部に流路4が形成された筐体3と、筐体の一方の面に固定された複数のフィン5を備える。流路4は、筐体の一方の端と他方の端の間を複数回往復している。図1では、図を見易くするために一部の流路の図示を省略している。筐体内部に設けられる流路4は、その両端が放熱部Hrの側で連結しており、流路全体は閉じたループを形成する。
流路4の内部には、揮発性の高い流体(作動液)が封止されている。作動液には、例えばアンモニアが用いられるが、水であってもよい。なお、図では作動液の図示は省略している。
流路4は、平面的に拡がっており、筐体全体が平板状をなしている。説明の便宜上、平板状の筐体3の一方の平面を上面Tpと称し、反対側の平面を下面Bmと称する。上面Tpは、必ずしも鉛直上方を向いている必要はない。筐体の一方の面である上面Tpには、受熱部Hvに、発熱源HSを取り付けるための領域が定められている。その領域を熱源固定領域Arと称する。
筐体3の表面の受熱部Hvと放熱部Hrの境界には、溝12が設けられている。溝については後述する。
複数のフィン5は、熱源固定領域Arが定められた上面Tpとは反対側の面、即ち、下面Bmに固定されている。フィン5は、放熱部Hrの表面にてロウ付けされている。図2において符号Bzがロウを示している。
ヒートパイプ2の動作を概説する。ヒートパイプ2は、熱源固定領域Arに発熱源HSを取り付けて用いられる。発熱源HSとしては、典型的には、パワー半導体やCPUなどの半導体デバイスである。発熱源HSは、ほかにも、コンデンサやリアクトルなどであってもよい。発熱源HSが発した熱は、受熱部Hvに伝達され、流路4内の作動液を温める。受熱部Hvの内部には、流路4の複数の折り返し部位が位置しており、各折り返し部位で作動液が気化する。受熱部Hv内で隣接する折り返し部位の間の流路には液体のままの作動液が存在するので、流路4の内部は、液相と気相が交互に存在する状態となる。そして、受熱部Hvにおいて作動液が気化することにより圧力が高まり、液相と気相が混在した作動液全体が放熱部Hrへと移動する。流路4は閉じたループを形成しているため、高温の作動液の放熱部Hrへの移動に伴って、放熱部Hrの低温の作動液が受熱部Hvに移動する。放熱部Hrには多数のフィン5が備えられており、受熱部Hvから移動してきた高温の作動液は、フィン5を通じて放熱する。放熱部Hrでは、フィンへの放熱により気化していた作動液は凝集する。このとき、作動液は凝集熱を放出する。放熱部Hrにて作動液の温度が低下すると、受熱部Hvから新たな高温の作動液が移動して来て低温となった作動液は受熱部Hvへと押しやられる。こうして、作動液は、受熱部Hvと放熱部Hrの間で振動する。自励振動式ヒートパイプ2は、潜熱と顕熱の双方で受熱部Hvから放熱部Hrへと熱を輸送し、放熱部Hrにて熱を放出するので冷却効率が高い。
フィン5は、筐体3の下面Bmの側にて、放熱部Hrに面する空間と受熱部Hvに面する空間の双方にわたって伸びている。ただし、フィン5は、放熱部Hrの表面にてロウ付けされており、受熱部Hvの表面ではフィン5は筐体表面に接しているだけである。放熱部Hrでは、ロウBzが伝熱媒体となり、筐体3からフィン5へと熱が移動する。一方、受熱部Hvでは、ロウが存在しないため、筐体3からフィン5への熱の移動は少ない。別言すれば、受熱部Hvにおける筐体3とフィン5の間の熱伝導率が、放熱部Hrにおける筐体3とフィン5の間の熱伝導率よりも低い。それゆえ、受熱部Hvからフィン5へ直接的に流れる熱量は少なく、受熱部Hvにて発熱源HSから吸収した熱の大部分は、放熱部Hrへと移動し、そこからフィンへと移動する。
上記のヒートパイプ2は、放熱部Hrにて固定されたフィン5が、受熱部Hvに面する空間まで伸びている。すなわち、平板型の筐体3が面する空間を有効利用している。上記で説明した技術は、フィン5を受熱部Hvが面する空間まで伸ばすが受熱部Hvとの間での熱移動を抑えることで、スペース効率のよいヒートパイプを実現している。
筐体3に設けられた溝12の効果を説明する。前述したように、フィン5は放熱部Hrにてロウ付けされる。ロウ付けでは、放熱部Hrに取り付けた固形のロウ材を加熱し、溶融させてフィン5を固着する。放熱部Hrに取り付けられたロウ材は溶融すると筐体3の表面に沿って流れるが溝12へ留まるので受熱部Hvまで拡がることはない。即ち、溝12は、ロウ付けの際、溶融したロウが受熱部へ拡がることを阻止する。溝12を設けることで、受熱部Hvにてフィン5と筐体3の間にロウが入り込むことを回避している。なお、溝12が設けられる「境界」は、厳密に受熱部Hvと放熱部Hrの境界である必要はなく、放熱部Hrの領域内であることを含む。溝12の受熱部Hvとは反対側でフィン5がロウ付けされることで、溶融したロウが受熱部Hvまで拡がらないことが重要である。
図3を参照して第2実施例のヒートパイプ2aを説明する。図3は、ヒートパイプ2aの断面図である。ヒートパイプ2aは、ヒートパイプ2が備えた溝12の代わりに、筐体3aに段差13が設けてある。より具体的には、筐体3aの一方の面(下面Bm)において、受熱部Hvの表面が放熱部Hrよりも低くなるように段差13が設けられている。別言すれば、段差13は、第1実施例の溝12を、受熱部Hvの全体に拡張したことに相当する。段差13は、溝12と同じ効果を奏する。さらに、段差13を設けることで受熱部Hvとフィン5の間には隙間Spが形成される。空気はロウBzよりもはるかに熱伝導率が低いので、ヒートパイプ2aでは、受熱部Hvにおける筐体3aとフィン5の間の熱伝導率が、放熱部Hrにおける筐体3aとフィン5の間の熱伝導率よりもはるかに低くなる。従って、受熱部Hvから直接的にフィン5へ移動する熱量が第1実施例のヒートパイプ2よりもさらに少なくなり、冷却効率が向上する。なお、フィン5と受熱部Hvとの間の隙間Spに断熱材を配置することも好適である。
図4を参照して第3実施例のヒートパイプ2bを説明する。図4は、ヒートパイプ2bの断面図である。第2実施例のヒートパイプ2aでは筐体3aの受熱部Hvの表面に段差13を設けた。第3実施例のヒートパイプ2bでは、筐体3に段差13を設ける代わりに、フィン5の受熱部Hvとの対向部位に切欠14を設ける。放熱部Hrにてフィン5を筐体3bに固定するロウBzが受熱部Hvの表面まで拡がったとしても、切欠14があるため、受熱部Hvにおいてフィン5にロウBzが付着することがない。受熱部Hvにおいて、筐体3bとフィン5の間に隙間Spが確保され、熱が伝達し難い。さらに、切欠14に断熱材を配置してもよい。
図5を参照して第4実施例のヒートパイプ2cを説明する。図5は、ヒートパイプ2cの断面図である。ヒートパイプ2cでは、前述した溝12や段差13や切欠14に代えて、受熱部Hvにおいて筐体3cとフィン5の間に断熱材15を配置する。断熱材15の熱伝導率は、放熱部Hrとフィン5の間の熱伝導率、すなわち、筐体3cの熱伝導率よりもはるかに低い。断熱材15を配置することによっても、受熱部Hvからフィン5へ直接熱が移動することが防止され、大部分の熱は受熱部Hvから放熱部Hrへと移動する。
ヒートパイプ2cでは、断熱材15の一方の面と筐体3cが接着され、断熱材15の他方の面とフィン5が接着される。それゆえ、フィン5は、放熱部Hrだけでなく、受熱部Hvでも筐体3cに固定される。第1〜第3実施例のフィン5は放熱部Hrだけで筐体に固定されていた。これに対して第4実施例のヒートパイプ2cでは、フィン5は、放熱部Hrだけでなく受熱部Hvでも筐体に固定されるので、フィンの固定強度が高まるという利点を有する。
図5に示すヒートパイプ2cは、断熱材15とフィン5がロウBzで固定されており、断熱材15と受熱部Hvの間にはロウBzが描かれていないが、断熱材15は、ロウで受熱部表面に固定されてもよい。また、断熱材15は、ロウ付け以外の接着方法、例えば、溶接や摩擦接合などの方法で受熱部Hvに固定されてもよい。なお、断熱材15は、ロウBzの溶融温度でも劣化しない金属であることが好ましいが、金属に限られるものではない。
図6〜図8を参照して他の実施形態のヒートパイプを説明する。図6のヒートパイプ2dは、筐体3dの中央に受熱部Hvがあり、その両側が放熱部Hrという構成である。フィン5は、熱源固定領域Arが設けられた上面Tpとは反対側の面である下面Bmに固定される。また、フィン5は、受熱部Hvの両側で放熱部Hrに固定される。フィン5の受熱部Hvに面する縁には切欠16が設けられており、ロウBzが放熱部Hrと受熱部Hvの双方にわたって拡がっていても、受熱部Hvでは筐体3d(ロウBz)との間に隙間Spが確保される。ヒートパイプ2dにおいても、受熱部Hvにおける筐体3dとフィン5の間の熱伝導率は、放熱部Hrにおける筐体3dとフィン5の間の熱伝導率よりも低い。ヒートパイプ2dでは、フィン5は、受熱部Hvの両側で放熱部Hrに固定されるので、強度が高いという利点を有する。
図7のヒートパイプ2eも受熱部Hvの両側に放熱部Hrを備える。また、ヒートパイプ2eは、図6のヒートパイプ2dの切欠16の代わりに、2つの溝17を備える。溝17は、受熱部Hvと放熱部Hrの境界に設けられており、フィン5と筐体3eは、溝17の放熱部側でロウ付けされる。ロウ付けの際、放熱部側で溶融したロウは、溝17に留まるので、受熱部側へ拡がることがない。図7のヒートパイプ2eは、図6のヒートパイプ2dと同じ効果を奏する。
図8のヒートパイプ2fも受熱部Hvの両側に放熱部Hrを備える。また、ヒートパイプ2fは、受熱部Hvにおいて筐体3fとフィン5の間に断熱材18が配置されている。フィン5は、放熱部Hrと受熱部Hvにわたって筐体3fにロウ付けされるが、受熱部Hvでは間に断熱材18が挿入されているため、受熱部Hvからフィン5へ流れる熱量は小さい。図7のヒートパイプ2eも、図6のヒートパイプ2dと同じ利点を有する。
実施例のヒートパイプに関する留意点を述べる。受熱部において筐体とフィンとの間に断熱材を備えるタイプのヒートパイプを製造する際、ロウ材シートの一部に断熱材を張り付けたロウ材クラッド材、あるいは、2枚のロウ材シートの間の一部に断熱材を配置したロウ材クラッド材を準備することが好適である。ヒートパイプ製造の際、断熱材が熱源固定領域に対する筐体下面Bmに位置するようにロウ材クラッド材を筐体に貼着し、その後、ロウ材を溶融してフィンを固着させる。
第4実施例のヒートパイプ2c、及び、図8のヒートパイプ2fは、受熱部Hvとフィン5の間に断熱材を配置した。受熱部Hvとフィン5の間に配置する部材は熱伝導率の極めて低い断熱材であることが望ましいが、放熱部Hrにおける筐体3とフィン5の間の熱伝導率よりも低ければ、一定の効果を期待することができる。即ち、本明細書が開示する技術は、受熱部とフィンの間に配置する部材を断熱材に限るものではない。
また、フィンと筐体との接着は、ロウ付け以外に他の方法で実現されてもよい。たとえば、フィンは、筐体にネジ止めされてもよい。なお、実施例における断熱材が低熱伝導率部材の一例に相当する。
実施例のヒートパイプは内部に閉じたループ状の流路を有している。ヒートパイプの流路は、必ずしも閉じたループ状でなくともよい。また、受熱部は、作動液の流路の折り返し部以外の場所であってもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2、2a、2b、2c、2d、2e、2f:ヒートパイプ
3、3a、3b、3c、3d、3e、3f:筐体
4:流路
5:フィン
12、17:溝
13:段差
14、16:切欠
15、18:断熱材
Ar:熱源固定領域
Bm:下面
Bz:ロウ
HS:発熱源
Hr:放熱部
Hv:受熱部
Sp:隙間
Tp:上面

Claims (4)

  1. 作動液を封止した流路を有する平板型の筐体を備えており、
    筐体の一方の面の受熱部に、発熱源を取り付ける領域が定められており、
    筐体の他方の面側において、放熱部にフィンが取り付けられているとともに、当該フィンが、受熱部が面する空間にまで伸びており、
    受熱部における筐体とフィンの間の熱伝導率が、放熱部における筐体とフィンの間の熱伝導率よりも低いことを特徴とする自励振動式ヒートパイプ。
  2. 筐体の他方の面の放熱部と受熱部の境界に溝が設けられており、放熱部とフィンがロウ付けされていることを特徴とする請求項1に記載の自励振動式ヒートパイプ。
  3. 受熱部とフィンとの間に空隙が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自励振動式ヒートパイプ。
  4. 筐体の他方の面の受熱部とフィンとの間に、筐体よりも熱伝導率が低い低熱伝導率部材が配置されており、低熱伝導率部材と受熱部が接着されているとともに、低熱伝導率部材とフィンが接着されていることを特徴とする請求項1に記載の自励振動式ヒートパイプ。
JP2012271313A 2012-12-12 2012-12-12 自励振動式ヒートパイプ Pending JP2014115054A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012271313A JP2014115054A (ja) 2012-12-12 2012-12-12 自励振動式ヒートパイプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012271313A JP2014115054A (ja) 2012-12-12 2012-12-12 自励振動式ヒートパイプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014115054A true JP2014115054A (ja) 2014-06-26

Family

ID=51171243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012271313A Pending JP2014115054A (ja) 2012-12-12 2012-12-12 自励振動式ヒートパイプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014115054A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018189291A (ja) * 2017-05-01 2018-11-29 大日本印刷株式会社 断熱材併設冷却装置
CN115206640A (zh) * 2022-09-15 2022-10-18 河北安达电气科技有限公司 一种带有风冷装置的油浸变压器
WO2023022211A1 (ja) * 2021-08-20 2023-02-23 古河電気工業株式会社 ヒートシンク

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018189291A (ja) * 2017-05-01 2018-11-29 大日本印刷株式会社 断熱材併設冷却装置
WO2023022211A1 (ja) * 2021-08-20 2023-02-23 古河電気工業株式会社 ヒートシンク
CN115206640A (zh) * 2022-09-15 2022-10-18 河北安达电气科技有限公司 一种带有风冷装置的油浸变压器
CN115206640B (zh) * 2022-09-15 2022-11-29 河北安达电气科技有限公司 一种带有风冷装置的油浸变压器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4391366B2 (ja) ヒートパイプを備えたヒートシンクおよびその製造方法
JP5684228B2 (ja) ヒートシンク
US8561673B2 (en) Sealed self-contained fluidic cooling device
JP6112077B2 (ja) 半導体装置
JP5249434B2 (ja) 直交する2組の放熱フィンを有する放熱用ヒートシンクを備えたサーボアンプ
JP4426684B2 (ja) ヒートシンク
US20210180873A1 (en) Vapor chamber heatsink assembly
TW201240587A (en) Vapor chamber
WO2011087117A1 (ja) ヒートシンク
CN106033749A (zh) 并联式平行微通道多芯片散热器
JP5114323B2 (ja) 半導体装置
CN110557927A (zh) 散热器以及制造散热器的方法
JP2016540371A (ja) 熱を放散する装置
WO2013085465A1 (en) Apparatus for heat dissipation and a method for fabricating the apparatus
JP2014115054A (ja) 自励振動式ヒートパイプ
JP4493350B2 (ja) 放熱モジュールの構造およびその製造方法
JP2002151636A (ja) ヒートシンク
JP2009076622A (ja) ヒートシンクおよびそれを用いた電子装置
US11369042B2 (en) Heat exchanger with integrated two-phase heat spreader
WO2021077631A1 (zh) 散热器和空调器
JP2014031912A (ja) 放熱器
JP5485450B1 (ja) ヒートスプレッダ
JP5625835B2 (ja) ヒートパイプ
JP2008147319A (ja) 冷却装置
JP7269422B1 (ja) ヒートシンク