JP6853151B2 - スタンドの位置検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車等の車両に設けられたスタンドの位置検出装置に関する。
自動二輪車に装着されているサイドスタンドは、サイドスタンドバーが自動二輪車の停止時には起立位置に下ろされて自動二輪車を支え、自動二輪車の走行時には収納位置に収納されて走行に支障のない状態で保持される。自動二輪車においては、サイドスタンドバーが起立位置のままで走行し、サイドスタンドバーが起立位置のままであったことが原因で発生する事故が発生している。このような事故が発生しないように、サイドスタンドバーの位置を検出して、起立位置の場合には走行ができないようにエンジンを制御することが知られている。
自動二輪車のスタンドの位置検出装置は、エンジン制御に関係することから、高い信頼性が要求される。また、自動二輪車のスタンドの位置検出装置はサイドスタンドバーと共に露出した状態で取り付けられることが多い。このため、スタンドの位置検出に用いられる固定接点および可動接点は、水分、泥、埃等の異物の侵入を防ぐ気密保持機構を備えた内部空間に設けられている。
例えば、特許文献1には、ロータ本体の上下端に設けられた、封止機能を有するリング状の軸受部材によって形成されたケース部材の内部空間に、固定接点および可動接点が設けられたサイドスタンドスイッチが記載されている。同文献のサイドスタンドスイッチは、ロータ本体の上下端を封止することにより形成された内部空間に、可動接点を背面側から固定接点側に付勢するコイルばねを備えた機構を備えている。
特開2012−56346号公報
上述したとおり、スタンドの位置検出装置は、自動二輪車のエンジン制御に関係する。このため、例えば、水たまりがある未舗装の道路のような過酷条件下においても確実に異物の侵入から保護し、装置内部の気密状態を保持することができる高い信頼性が要求される。
位置検出装置においては、気密状態に維持される内部空間の容積が大きい程、その内部に閉じ込められた空気が外気温や気圧の変化の影響を受けやすくなる。すなわち、温度変化などに伴って、内部の空気が膨張・収縮することによる内部空間内の圧力変化が大きくなる。したがって、内部空間を気密状態に保持する難易度も高くなる。このため、スタンドの位置検出装置の信頼性を向上させるには、
気密状態に保持する必要がある内部空間の容積をできるだけ小さくすることが好ましい。
しかし、従来、スタンドの位置検出装置において、内部空間の容積の大小は問題とされていない。このため、例えば、特許文献1に記載のスタンドの位置検出装置では、内部空間を構成するケース部材との間を封止する軸受部材がロータ部材の上端と下端に設けられている。また、可動接点を付勢するコイルばねが設けられているため、内部空間の容積を小さくすることが困難である。
本発明の目的は、気密状態の保持を要する内部空間の容積を小さくすることにより、急激な温度変化が生じた場合などにおける空気の膨張・収縮による圧力変化を抑制した、気密性の良好なスタンドの位置検出装置を提供することである。
本発明は上述した課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
円筒状のロータ部材と、前記ロータ部材を挿通孔に挿通して回転可能に保持するケース部材と、を備え、前記ロータ部材が、同一直線上に回転軸がある大径部および小径部と、前記ロータ部材の回転と連動する可動接点と、を有し、前記ケース部材が、前記可動接点と接触する固定接点、を有し、前記ロータ部材の回転に伴う前記ケース部材に対する相対的な位置変化によって、前記可動接点と前記固定接点との電気的な接続状態が変化するスタンドの位置検出装置において、前記ロータ部材と前記ケース部材との間を封止する二つのシール部材が、前記小径部に設けられており、前記可動接点と前記固定接点との接触部が二つのシール部材に挟まれた内部空間に位置することを特徴とする、スタンドの位置検出装置。
二つのシール部材を小径部に設けることにより、ケース部材内の前記可動接点と前記固定接点との接触部が位置する内部空間の容積を小さくすることができる。
二つの前記シール部材が同一である構成や、前記内部空間が、潤滑剤で充填された構成としてもよい。
同じシール部材を二つ用いることにより、製造コストを抑制できる。
また、潤滑剤を充填することで、内部の空気はほとんどなくなるため、外部の温度や気圧の変化による影響をさらに受け難くなり、内部空間の機密性がよくなる。
前記可動接点の前記接触部は、当該可動接点の弾性力により、前記固定接点に接触しており、前記可動接点と前記固定接点との電気的な接続状態を変化させるために、前記固定接点は、電気的に分断された二つの円弧部を有する平板状であり、前記ロータ部材の回転に伴う前記ケース部材に対する相対的な位置によって、前記可動接点が二つの前記円弧部の一方にのみ接触し、前記接触部を介して二つの前記円弧部を電気的に接続しない状態と、前記可動接点が二つの前記円弧部の両方に接触し、前記接触部を介して二つの前記円弧部を電気的に接続する状態と、になる構成としてもよい。
弾性力を備えた部材で可動接点を構成し、それ自身の弾性力によって接触部を固定接点に付勢することにより、付勢部材が不要になる。したがって、ケース部材内における可動接点と固定接点との接触構造を簡略化して、内部空間の容積を小さくすることができる。
前記可動接点が、前記円弧部の円弧面の両面と接触しており、両面に接触している二つの前記接触部が、前記可動接点の前記弾性力によって異なる方向に付勢されている構成としてもよい。
この構成によれば、可動接点と前記固定接点との電気的な接続を安定化することができる。
前記固定接点が平板状であり、前記回転軸の軸方向における前記固定接点の厚さ寸法の範囲内に、前記可動接点が配置されており、前記接触部が前記固定接点の端面に接触していてもよい。
この構成によれば、ケース部材の内部空間の容積をより小さくすることができる。
本発明によれば、可動接点と前記固定接点との接触部が位置する気密状態の保持を要する内部空間の容積を小さくすることができるから、外部の温度や気圧の変化の影響によって、内部に閉じ込められた空気が膨張したり収縮したりすることが抑制された、気密性の良好なスタンドの位置検出装置を提供できる。
また、ロータ部材とケース部材との間を封止する二つのシール部材を小径部に近接して設けることにより、内部空間を形成する二つのシール部材を同一形状にできるから、スタンドの位置検出装置の製造に要する材料コストおよび加工コストを抑制できる。
本発明の実施の形態に係るサイドスタンド装置の斜視図である。 本発明の実施の形態に係るサイドスタンド装置の分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係るサイドスタンドスイッチの部分断面図である。 図3のサイドスタンドスイッチにおいて、封止を要する内部空間を模式的に示す部分断面図である。 図3のサイドスタンドスイッチにおける、可動接点と固定接点との接触構造を示す部分拡大断面図である。 固定接点と可動接点との接続関係を示す模式図であり、(a)可動接点によって固定接点が電気的に接続されていない状態を示しており、(b)可動接点によって固定接点が電気的に接続されている状態を示している。 図6の可動接点の変形例を示す模式図である。 従来のサイドスタンドスイッチの部分断面図である。 図8のサイドスタンドスイッチにおいて、封止を要する内部空間を模式的に示す部分断面図である。
以下、サイドスタンドの位置検出装置(サイドスタンド装置)として、本発明を実施する形態について、添付図面を参照して説明する。以下では、同じ部材については、各図面において同じ部材番号を付して、適宜、説明を省略する。
まず、図1および図2を参照して、サイドスタンド装置1の全体構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るサイドスタンド装置1の斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係るサイドスタンド装置1の分解斜視図である。
図1および図2に示すように、本実施の形態に係るサイドスタンド装置1は、自動二輪車を駐車時に起立状態に支持するものであり、図示しない車体フレームに設けられたブラケット2と、ブラケット2にピボットボルト4を介して回動可能、すなわち所定範囲内で回転可能に取り付けられたサイドスタンドバー3とを備えて構成されている。また、サイドスタンド装置1には、ピボットボルト4に固定ボルト6を介してサイドスタンドスイッチ(位置検出装置)5が設けられ、サイドスタンドスイッチ5によりサイドスタンドバー3の位置が検出される。
ブラケット2は、板状部11と、板状部11を厚み方向に貫通して固定された貫通ピン12とを有して構成されている。板状部11には、サイドスタンドバー3の取り付け位置において、厚み方向に貫通形成された軸孔13が形成されている。貫通ピン12の一端側は、サイドスタンドスイッチ5を位置決めする位置決めピンとして機能し、貫通ピン12の他端側は、図示しないリターンスプリングに係止される係止ピンとして機能する。
サイドスタンドバー3は、ピボットボルト4によりブラケット2に取り付けられ、ピボットボルト4を中心として地面に接地される起立位置と地面に対して略水平な収納位置との間を回転可能に構成されている。サイドスタンドバー3の基端側は、板状部11を挟み込むように二股に形成された一対の連結部15、16が設けられており、この一対の連結部15、16を貫通するように軸孔17、18が形成されている。一方の連結部15の軸孔17の近傍には、サイドスタンドスイッチ5のロータ部材32に係合される係合孔19が貫通形成されている。
ピボットボルト4は、一対の連結部15、16にブラケット2を挟み込んだ状態で、一対の連結部15、16の軸孔17、18およびブラケット2の軸孔13に挿通される。この場合、ピボットボルト4の中間部23は、一方の連結部15の軸孔17およびブラケット2の軸孔13に挿通され、先端側のネジ部24は、他方の連結部16の軸孔18に挿通されて一部が外部に露出される。
ピボットボルト4は、この露出されたネジ部24に固定ナット7が螺合され、固定ナット7が締め付けられることにより一対の連結部15、16に固定される。これにより、サイドスタンドバー3は、ピボットボルト4と一体となってブラケット2に対して回転される。また、ピボットボルト4の頭部21には、固定ボルト6が螺合されるネジ穴22が形成されている。
サイドスタンドスイッチ5は、サイドスタンドバー3が起立位置側または収納位置側のどちら側に位置するかを検出するものであり、後述する挟持部34で貫通ピン12の一端側を挟み込んだ状態で固定ボルト6によりピボットボルト4の頭部21に取り付けられる。サイドスタンドスイッチ5のケース部材31には、挟持部34およびカプラ部35が形成されている。挟持部34で貫通ピン12の一端側を挟み込むことによりサイドスタンドスイッチ5が位置決めされ、カプラ部35からサイドスタンドバー3の位置に応じた信号が出力される。なお、サイドスタンドスイッチ5の詳細構成については後述する。
固定ボルト6は、サイドスタンドスイッチ5を挿通してピボットボルト4のネジ穴22に螺合された状態で締め付けられることで、サイドスタンドスイッチ5をピボットボルト4に固定する。固定ボルト6は、頭部に円形のフランジ部27を有し、このフランジ部27により飛び石などから環状のシール部材50を保護している。
続いて、図3〜図9を参照して、サイドスタンドスイッチ5の詳細構成について説明する。
図3は本実施の形態に係るサイドスタンドスイッチ5の部分断面図である。図4は図3のサイドスタンドスイッチ5において、封止を要する内部空間39を模式的に示す部分断面図である。図3ならびに後述する図5、図7および図8では、各部材の相対的な位置関係および方向を特定するため、座標軸(X軸およびY軸)を示している。
図3に示すように、サイドスタンドスイッチ5は、貫通ピン12の一端側に回転規制されたケース部材31と、ケース部材31の内側において回転可能に収納されたロータ部材32とを有して構成されている。ケース部材31は、合成樹脂等で成形され、Y1側の面を開放した筒状部40と、外部に信号を送信するためのカプラ部35と、を備えている。ケース部材31内部に設けられた固定接点37と可動接点38との接触状況に応じた信号がカプラ部35から出力される。
図3に示すように、ロータ部材32は、固定ボルト6のフランジ部27によってピボットボルト4の頭部に固定されており、一部がサイドスタンドバー3の連結部15に設けられている係合孔19と係合しており、サイドスタンドバー3と共に回転する。ケース部材31は、固定ボルト6によって固定されており、サイドスタンドバー3と共に回転しない。
筒状部40の内部にはロータ部材32を収納可能なケース側収納空間(挿通孔)33が設けられ、ケース側収納空間33の天井面の中央部には上方(Y2側)へ貫通したケース側貫通孔(挿通孔)36が形成されている。なお、ケース側収納空間33およびケース側貫通孔36をY軸に直交する面で切断したときの断面形状は円環形である。
図3に示すように、ロータ部材32は、合成樹脂などを用いて、大径の円筒状に形成された大径部32Aと、その上方(Y2方向)に小径の円筒状に形成された小径部32Bと、が一体になった構成である。大径部32Aと小径部32Bとは同軸となるように、すなわち同一直線上に回転軸Cが位置する。大径部32Aはケース部材31のケース側収納空間33に挿入可能な大きさに形成されており、小径部32Bはケース側貫通孔36に挿入可能な大きさに形成されている。大径部32Aは下面(Y1側)が開放されており、当該解放された部分にピボットボルト4の頭部21を収納可能なロータ側収納空間が形成されている。ロータ側収納空間の天井面の中央部には上方(Y2側)へ貫通し、固定ボルト6を挿通可能なロータ側貫通孔が形成されている。
つづいて、サイドスタンドスイッチ5のシール構造(気密保持機構)について説明する。
まず、図8および図9を参照して、従来のサイドスタンドスイッチ60のシール構造を説明する。
図8および図9に示すように、ケース部材31のケース側収納空間33の天井面とロータ部材32の大径部32Aの上面との間には、固定接点37と可動接点61が配置された内部空間64が形成されている。この内部空間64内に粉塵や泥水などの異物が入ると、固定接点37と可動接点61との接触不具合が発生する恐れがある。このため、すき間を封止することにより外部からの異物を防いで、気密状態を保持する必要がある。
サイドスタンドスイッチ60では、ケース部材31内の内部空間64を気密状態に保持するため、筒状部40の両端近傍に、環状のシール部材50およびシール部材51が設けられている。このため、図9に示すように、内部空間64の容積が大きくなる。
これに対して、図3および図4に示すように、本実施形態に係るサイドスタンドスイッチ5は、ロータ部材32とケース部材31との間を封止する二つのシール部材50およびシール部材51がいずれも、ロータ部材32の小径部32Bに設けられており、可動接点38の接触部38Cが、二つのシール部材50とシール部材51との間に挟まれている。この構成によって、内部空間39の容積を小さくすることができる。したがって、外部温度等の変化の影響により、内部空間39内の圧力が急激に変化することを防止できるから、内部空間39の密閉性が良好になる。
シール部材50およびシール部材51は、合成樹脂等の弾性力を有する素材からなり、ケース部材31とロータ部材32との間を封止して、外部から水や埃等の異物がケース部材31内の内部空間39に侵入することを防止する。
シール部材50およびシール部材51は、ケース部材31とロータ部材32との間を全周に渡って封止する環状の部材であり、これらを環状に保つ補強部材としての金属環がその内部に設けられている。金属環は、シール部材50およびシール部材51をケース部材31およびロータ部材32に接触させるとともに、シール部材50およびシール部材51自身に座屈の発生することを防止している。
内部空間39には潤滑剤41が充填されている。潤滑剤41によって内部空間39の空気を排除できるから、外部の温度や気圧の変化による影響をさらに受け難くなる。したがって、内部空間39の気密性を保持することが容易になる。なお、上述したように、サイドスタンドスイッチ5の内部空間39は、従来よりも容積が小さいことから、潤滑剤41の充填により容易に空気を排除できる。ただし、内部空間39は、容積が小さく、空気の膨張、収縮による影響を受けにくいから、潤滑剤41が充填されていない態様、または、一部にのみ潤滑剤が充填された態様とすることもできる。
図8および図9に示すように、従来のサイドスタンドスイッチ60は、ロータ部材32の大径部32Aの上面に、金属板からなる可動接点61がロータ部材32と一体に回転可能に配置されている。可動接点61はコイルばね62により上方(Y2方向)へ付勢されている。詳しくは、大径部32Aの上面に形成された穴部63の内部に付勢部材であるコイルばね62が配置され、穴部63から突出したコイルばね62の先端に可動接点61が取り付けられている。
このように、可動接点61と固定接点37との接触を安定・確実にするため、付勢部材としてコイルばね62が用いられているから、封止が必要な内部空間64の容積が大きくなる。このため、シール部材50およびシール部材51が、ロータ部材32の上下端近傍に設けられている。内部空間64の容積が大きいと、ケース部材31の外部からの影響を受けて、その内部空間64に閉じ込められた空気が膨張・収縮し圧力が変化しやすくなる。例えば、自動二輪車等が水たまりを通過したときなどに、エンジンの影響により高温となったケース部材31に水がかかると、膨張した空気が急激に収縮することによって、内部空間64内の圧力が急激に変化する。内部空間64は、容積が大きくなると前述した空気の膨張・収縮による圧力変化も大きくなるから、気密状態に保持することが困難になる。
図4は、図3のサイドスタンドスイッチ5において、封止を要する内部空間39を模式的に示す部分断面図である。同図に示すように、本実施形態のサイドスタンドスイッチ5は、シール部材50およびシール部材51が、ロータ部材32の小径部32Bに、可動接点38の固定接点37との接触部38Cを挟むように設置されている。シール部材50およびシール部材51は、いずれも小径部32Bに設置されているから、同一形状のものが用いられている。この構成によって、ケース部材31の内部空間39の容積を小さくすることができ、内部空間39の気密状態を保持することが容易になる。
従来、図8、図9に示すように、シール部材50が小径部32Bに設置され、シール部材51が大径部32Aに設置されていたことから、シール部材50とシール部材51とでは、形状の異なるものを用いる必要があった。
対して、図3、図4に示すように、本実施形態のサイドスタンドスイッチ5は、シール部材50およびシール部材51がいずれも、ロータ部材32の小径部32Bに設置されているから、シール部材50およびシール部材51として、小型(小径)で形状が同じものを用いることができる。シール部材50とシール部材51とを同一にすることにより、製造に要するコストを削減できる。
また、サイドスタンドスイッチ5は、可動接点38を、それ自身の弾性力によって、固定接点37に接触させている。これにより、従来用いられていたコイルばね62のような付勢部材が不要となり、可動接点38と固定接点37との接触機構が小さくなる。したがって、ケース部材31の内部空間39の容積を小さくすることができ、内部空間39の気密状態を保持することが容易になる。
図5は、図3のサイドスタンドスイッチ5における、可動接点38と固定接点37との接触構造を示す部分拡大断面図である。同図に示すように、平板状の固定接点37の両面(円弧面)37S、37Sに接触している二つの接触部38C、38Cが、可動接点38の弾性力によって異なる方向に付勢されている、具体的には、図5に白抜き矢印で示したように、二つの接触部38Cと38Cが、反対方向(Y1方向とY2方向)に付勢されている。この構成により、例えば、サイドスタンドスイッチ5が何かに衝突して大きな衝撃が加えられた場合でも、二つの接触部38Cのうちの少なくとも一方の接触を維持することができる。
図3に示すように、ロータ部材32は、固定ボルト6のフランジ部27によってピボットボルト4の頭部21に固定されており、一部がサイドスタンドバー3の連結部15に設けられている係合孔19と係合しており、サイドスタンドバー3と共に回転する。一方、ケース部材31は、挟持部34で貫通ピン12の一端側を挟み込むとともに固定ボルト6によって固定されており、サイドスタンドバー3が回転しても回転しない。
図6は、固定接点37と可動接点38との接続関係を示す模式図であり、(a)は可動接点38によって固定接点37が電気的に接続されていない状態を示しており、(b)は(a)可動接点38によって固定接点37が電気的に接続されている状態を示している。
固定接点37は、電気的に分断された二つの円弧部37A、37Bを有する円弧平板状であり、ロータ部材32の回転に伴うケース部材31に対する相対的な位置によって、電気的な接続状態が変化する。
図6(a)に示すように、可動接点38の接触部38C1および接触部38C2がいずれも、円弧部37Aにのみ接触した状態では、円弧部37Aと円弧部37Bとが、接触部38C1および接触部38C2を介して電気的に接続されない。
なお、図6(a)においては、可動接点38の接触部38C1および接触部38C2がいずれも、円弧部37Aにのみ接触した状態を示しているが、次のような状態であっても良い。例えば、外部接続端子35Aおよび外部接続端子35B側における円弧部37Aと円弧部37Bとの間の位置に、円弧部37Aおよび円弧部37Bのどちらにも接触しない状態で接触部38C1があってもよい。
図6(b)に示すように、接触部38C1および接触部38C2がそれぞれ、円弧部37Aおよび円弧部37Bに接触し、可動接点38が円弧部37Aおよび円弧部37Bの両方に接触した状態では、円弧部37Aと円弧部37Bとが、接触部38C1および接触部38C2を介して電気的に接続される。
ケース部材31内の、ケース部材31に固定された固定接点37と、ロータ部材32と連動する可動接点38とは、サイドスタンドバー3の位置に対応する、ロータ部材32の回転に伴うケース部材31に対する相対的な位置変化によって、固定接点37と可動接点38との電気的な接続状態が変化する。
サイドスタンドバー3(図1、図2参照)の位置に対応してロータ部材32が回転すると、可動接点38も共に回転する。可動接点38の回転にともなって、固定接点37における二つの円弧部37Aと円弧部37Bとが電気的に接続されていない状態(図6(a))と、固定接点37における二つの円弧部37Aと円弧部37Bとが可動接点38を介して電気的に接続された状態と(図6(b))、が切り替わる。すなわち、固定接点37と可動接点38との電気的な接続状態が変化する(ON/OFFが切り替わる)。
電気的には接続されていない二つの円弧部37Aと円弧部37Bとは、たとえば、ケース部材31に金属板を板金加工した配線部材が二つインサート成形されることにより製造される。二つの配線部材の一部は、それぞれケース側貫通孔36に露出して、固定接点37を形成している。また、カプラ部35は筒状に側方(X2方向)へ突出して形成され、その筒の内部には二つの配線部材の一部がそれぞれ突出しており、外部に信号を送信するための外部接続端子35Aおよび外部接続端子35Bとなっている。すなわち、二つの円弧部37Aおよび円弧部37Bと、外部接続端子35Aおよび35Bとは、配線部材により電気的に接続されており、カプラ部35から外部に信号を送信可能としている。ケース部材31内部に設けられた固定接点37と可動接点38との電気的な接続状態に応じた信号がカプラ部35の外部接続端子35Aおよび外部接続端子35Bから出力される。
自動二輪車が走行される場合には、運転者によりサイドスタンドバー3が押し上げられ、サイドスタンドバー3がピボットボルト4を支点として起立位置から収納位置に回転される。サイドスタンドバー3が起立位置と収納位置のいずれに位置するかによって、固定接点37と可動接点38との電気的な接続状態が変化し、サイドスタンドスイッチ5は、電気的な接続状態の変化に対応した信号を、カプラ部35から出力する。出力された信号は、例えば、図示しないECU(Engine Control Unit)等によるエンジン制御等に用いられる。
図7は、図6の可動接点38の変形例である可動接点61を示す模式図である。固定接点37は略円環状の平板であり、可動接点58が、回転軸C(図3参照)の軸方向(Y軸方向)における固定接点37の厚さ寸法W1の範囲内に配置されており、可動接点58の弾性力による白抜き矢印で示した方向に付勢された接触部58Cが固定接点37の端面37Eと摺動可能な状態で接触している。すなわち、Y軸方向における、可動接点58の厚さ寸法W2が、固定接点37の厚さ寸法W1よりも小さい。このように、固定接点37の厚さ寸法の範囲内に可動接点を配置することにより、内部空間39(図4参照)の容積をより小さくできる。
なお、固定接点37の上面および下面はケース部材31の内部に埋設されており、端面37Eのみがケース側貫通孔36の内周面に露出していても良いし、ケース側貫通孔36内に露出した固定接点37の上面および下面に接してシール部材50およびシール部材51が配置されていても良い。この様な構造とすることで、衝撃などにより可動接点38が端面37Eから脱落し、変形するのを防止することができる。
上述した実施形態では、二つの開口を有するケース部材31を備えたサイドスタンドスイッチ5について説明した。しかし、本発明の気密保持機構は、開口を一つだけ有するケース部材を備えたサイドスタンドスイッチに対しても用いることができる。この場合、開口側にのみ設けられてシール部材51が設けられた構造となる。
また、上記実施形態において、スタンドとしてサイドスタンドを例にして説明したが、メインスタンドであってもよい。
1 :サイドスタンド装置
2 :ブラケット
3 :サイドスタンドバー
4 :ピボットボルト
5、60:サイドスタンドスイッチ
6 :固定ボルト
7 :固定ナット
11 :板状部
12 :貫通ピン
13 :軸孔
15、16:連結部
17、18:軸孔
19 :係合孔
21 :頭部
22 :ネジ穴
23 :中間部
24 :ネジ部
27 :フランジ部
31 :ケース部材
32 :ロータ部材
32A :大径部
32B :小径部
33 :ケース側収納空間(貫通孔)
34 :挟持部
35 :カプラ部
35A、35B:外部出力端子
36 :ケース側貫通口(挿通孔)
37 :固定接点
37A、37B :円弧部
37S :面(円弧面)
37E :端面
38、58、61:可動接点
38C、38C1、38C2、58C:接触部
39、64:内部空間
40 :筒状部
41 :潤滑剤
50、51:シール部材
62 :コイルばね
63 :穴部
C :回転軸

Claims (6)

  1. 円筒状のロータ部材と、前記ロータ部材を挿通孔に挿通して回転可能に保持するケース部材と、を備え、
    前記ロータ部材が、同一直線上に回転軸がある大径部および小径部と、前記ロータ部材の回転と連動する可動接点と、を有し、
    前記ケース部材が、前記可動接点と接触する固定接点、を有し、
    前記ロータ部材の回転に伴う前記ケース部材に対する相対的な位置変化によって、前記可動接点と前記固定接点との電気的な接続状態が変化するスタンドの位置検出装置において、
    前記ロータ部材と前記ケース部材との間を封止する二つのシール部材が、前記小径部に設けられており、
    前記可動接点と前記固定接点との接触部が二つの前記シール部材に挟まれた内部空間に位置する、
    ことを特徴とするスタンドの位置検出装置。
  2. 二つの前記シール部材が同一である、
    請求項1に記載のスタンドの位置検出装置。
  3. 前記内部空間が潤滑剤で充填されている、
    請求項1または2に記載のスタンドの位置検出装置。
  4. 前記可動接点の前記接触部は、当該可動接点の弾性力により、前記固定接点に接触しており、
    前記固定接点は、電気的に分断された二つの円弧部を有する平板状であり、
    前記ロータ部材の回転に伴う前記ケース部材に対する相対的な位置によって、
    前記可動接点が二つの前記円弧部の一方にのみ接触し、前記接触部を介して二つの前記円弧部を電気的に接続しない状態と、
    前記可動接点が二つの前記円弧部の両方に接触し、前記接触部を介して二つの前記円弧部を電気的に接続する状態と、になることにより、前記可動接点と前記固定接点との電気的な接続状態が変化する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のスタンドの位置検出装置。
  5. 前記可動接点が、前記円弧部の円弧面の両面と接触しており、
    両面に接触している二つの前記接触部が、前記可動接点の前記弾性力によって異なる方向に付勢されている、
    請求項4に記載のスタンドの位置検出装置。
  6. 前記固定接点が平板状であり、
    前記回転軸の軸方向における前記固定接点の厚さ寸法の範囲内に、前記可動接点が配置されており、
    前記接触部が前記固定接点の端面に接触している、
    請求項1に記載のスタンドの位置検出装置。
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