JP5195267B2 - 車両用ステアリング装置 - Google Patents
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Description
前記チルト支持部では、ボルトを中心軸とし、車体に対してステアリングコラムを上下に動かすことができる。これにより、このステアリングコラムにより支持されたステアリングシャフトの一端に設けられたステアリングホイールの位置を調整することができる。
このため、従来のステアリング装置では、支持ブラケットとブッシュとの間の軸方向の拘束をブッシュの鍔部だけで達成するようになっており、支持ブラケットの軸方向の剛性を高めることができず、ステアリングコラムのチルト支持部の強度をあまり向上できないという欠点があった。
したがって、本発明の車両用ステアリング装置では、支持ブラケットとブッシュとの間の軸方向の拘束が、ブッシュと第2の接触部とにより行われるので、支持ブラケットの軸方向の剛性が高まり、ステアリングコラムのチルト支持部の強度が向上する。
さらに、本発明の車両用ステアリング装置では、第2のカラーの接触部が支持ブラケットの側面に接触することによって、チルトボルトは、前記接触部を介して支持ブラケットと導通する。したがって、このチルトボルトが螺合したステアリングコラムと、支持ブラケットが取り付けられた車体との間の導電性を有効に確保することができる。
前記構成によれば、両鍔部によって、軸圧縮方向に支持ブラケットを支持することができるため、当該支持ブラケットをより確実に軸方向に拘束することができ、支持ブラケットの軸方向の剛性がより高まる。
この場合、第2のカラーの接触部が、ブッシュの鍔部の径方向位置よりもチルトボルトの中心軸に近い位置で、支持ブラケットを押圧する。したがって、チルトボルトの締め付け力が、より効率的に支持ブラケットに作用するため、支持ブラケットの軸方向の剛性がより一層高まる。また、チルトボルトの中心軸からの接触部の径方向位置に応じて、第2のカラーのボルトの中心軸からの径方向長さを短くすることができるので、ステアリングコラムのチルト支持部を小型化することができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の車両用ステアリング装置の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の車両用ステアリング装置の一実施形態(実施形態1)を模式的に示す側面図である。
車両用ステアリング装置1は、チルト支持部6を有しているので、ロック解除状態で、チルト支持部6のチルト中心軸線6aの周囲にステアリングコラム4を揺動させることにより、ステアリングホイール2の高さ位置を調節できるチルトステアリング装置として機能する。
操舵補助用の電動モータ11のハウジング11aは、ステアリングコラム4のハウジング10に取り付けられている。
ハウジング10,11aは、それぞれ、導電材料である金属材料、例えば、アルミニウム合金材料からなる。
ハウジング10,11aは、例えば、ねじ止めにより互いに連結することができる。これにより、ハウジング10,11aは、互いに接触する接触部分を通じて、互いに電気的に接続される。
ハウジング10は、トルクセンサ12を収容するセンサハウジングと、減速機13を収容する減速機ハウジングと、チルト支持部6が組み付けられる支持ハウジングとから構成される。ハウジング10は、全体として、一体的に構成されていてもよい。
支持機構部7は、車体側部材5に固定される上部固定ブラケット16と、上部固定ブラケット16の側板16aの長孔16bに支持される支軸17と、支軸17に支持されてステアリングコラム4のアッパチューブ8に固定されるアッパブラケット18と、支軸17に設けられてステアリングコラム4の姿勢を解除可能にロックするためのロック機構19とを有する。ロック機構19は、両ブラケット16,18の対応する側板16a,18a同士を押圧するためのカム機構(図示せず)と、カム機構を操作するための操作レバー20とを有する。ロック解除状態で、ステアリングコラム4の揺動がチルト支持部6により許容される。
つぎに、添付図面を参照しつつ、実施形態1の車両用ステアリング装置に採用されているチルト支持部を詳細に説明する。図2は、図1に示される実施形態1に係る車両用ステアリング装置のチルト支持部を模式的に示す分解斜視図である。
そして、支持ブラケット110と、ブッシュ120と、第1および第2のカラー130,140とは、チルトボルト100がステアリングコラム4の側面21に螺合していることによって、ステアリングコラム4に組み付けられている〔図3参照〕。
軸部101における頭部102に対して軸方向反対側の先端部は、雄ねじを形成している。そして、この先端部に形成した雄ねじと、ステアリングコラム4の側面21のチルトボルト螺合孔161に形成された雌ねじとが螺合する。これにより、チルトボルト100とステアリングコラム4との間の導通性が確保されている。
第1のカラー130は、チルトボルト100の軸部101に外嵌されている。また、フランジ132の一方の側面132aは、ブッシュ120の軸方向一方の端面123bと接触し、他方の側面132bは、ステアリングコラム4の側面21と接触している〔図4参照〕。これにより、第1のカラー130は、ステアリングコラム4に導通した状態となっている。
筒部131の内径は、チルトボルト100の軸部101の外径と同程度以下とされていればよい。また、フランジ132の外径は、ブッシュ120の鍔部122の外径以上とされていればよい。
ブッシュ120の周壁部材121は、第1のカラー130に外嵌されている。
周壁部材121は、周方向で有端に形成されており、径方向断面形状がC字状となっている。
周壁部材121の外径は、支持ブラケット110の挿通孔112の内径と同程度であればよい。また、両鍔部122,123それぞれの外径は、支持ブラケット110の挿通孔112の内径よりも大きくされていればよい。両鍔部122,123の間の長さは、ブラケット本体111の軸方向長さと同程度にされていればよい。両鍔部122,123それぞれの鍔面122a,123aは、それぞれ、ブラケット本体111の側面111a,111bと接触して、支持ブラケット110を挟持している。
鍔部122,123は、周方向および径方向内方に一部を切り欠いている切り欠き部124を有している。そして、この切り欠き部124に対応する周壁部材121の径方向厚さは、他の部分に比べて薄くなっている〔図5および図6の最薄部126〕。これにより、ブッシュ120は、最薄部126において、周方向に撓みやすくなっているので、支持ブラケット110の挿通孔112に挿通しやすくなっている。
ブッシュ120は、合成樹脂、例えば、ポリアセタール(POM)からなる。
ブッシュ120は、支持ブラケット110のブラケット本体111に形成された挿通孔112に相対回転自在に挿通されている。
この支持ブラケット110は、図示しない車体側部材に導通するように取り付けられている。
第2のカラー140の筒部141は、チルトボルト100の軸部101において、このチルトボルト100の頭部102と支持ブラケット110との間の部分に外嵌されている。
フランジ142の側面142aは、2つの接触部143,143以外の部分において、ブッシュ120の側面122bに接触し、チルトボルト100の締め付け力をブッシュ120に伝達する。これにより、ブッシュ120が軸圧縮方向に押圧されるので、支持ブラケット110が、ブッシュ120の両鍔部122,123によって強固に挟持される〔図4参照〕。
筒部141の内径は、チルトボルト100の軸部101の外径と同程度以上とされていればよい。また、フランジ142の外径は、ブッシュ120の鍔部122の外径以上とされていればよい。
前記2つの接触部143,143は、チルトボルトの中心軸を中心として、点対称の位置に設けられており、それぞれ、ブッシュ120の切り欠き部124および空隙部125に対応する位置に、周方向に位置合わせされている。
両接触部143は、それぞれ、チルトボルト100の締め付け力によって、支持ブラケット110の側面111aに押圧されており、当該支持ブラケット110を、ブッシュ120とともに軸方向に支持している。また、第2のカラー140とチルトボルト100の鍔部103とが接触し、導通した状態となっている。これにより、ステアリングコラム4のハウジング10と支持ブラケット110とが、チルトボルト100および第2のカラー140を介して、導通した状態となり、かつチルト支持部6の軸方向の剛性が向上する。
かかる接触部143は、例えば、プレス加工により形成することができる。
このチルト支持部6では、隙間Cは、チルト支持部6の軸方向の剛性をより向上させる観点から、ステアリングコラム4へのチルトボルト100の締め代以上の長さで、かつ第2のカラー140が支持ブラケット110を押圧する分の長さよりも大きくなるようにされていることが望ましい。
図5(b)は、図5(a)のチルト支持部の変形例を示す。図5(b)に示されるチルト支持部6は、チルトボルト100が締め込まれることにより、第2のカラー140の2つの接触部243,243が支持ブラケット110の側面111aに面接触しておらず、点接触している点で、図5(a)に示されるチルト支持部6と相違している。このチルト支持部6においても、第2のカラー140と支持ブラケット110とが導通した状態となっている。
本変形例に係るブッシュ120は、3つの切り欠き部124a,124b,124cを有している点で、実施形態1の車両用ステアリング装置のチルト支持部のブッシュと相違している。また、本変形例に係る第2のカラー140は、4つの接触部141を有している点で実施形態1の車両用ステアリング装置のチルト支持部の第2のカラーと相違している。本変形例に係る第2のカラー140の4つの接触部141は、本変形例に係るブッシュ120の3つの切り欠き部124a,124b,124cおよび空隙部125に嵌合するように位置合わせされている。
本変形例に係るチルト支持部6では、第1のカラー230の軸方向一端側の側面が、ステアリングコラム4に接触している。これにより、第1のカラー230は、当該ステアリングコラム4に導通した状態となっている。
これにより、ステアリングコラム4のハウジング10が、チルトボルト100および第2のカラー240を介して、支持ブラケット110と導通した状態となる。
チルトボルト100の締め付け力は、ブッシュ220の軸方向両端から作用しており、当該ブッシュ220が軸圧縮方向に押圧されている。
さらに、第2のカラー240の2つの接触部243,243は、チルトボルト100の締め付け力によって、支持ブラケット110の側面111aに押圧されており、当該支持ブラケット110を、ブッシュ120とともに軸方向に支持している。
また、チルトボルト100の締め付け力は、チルトボルト100の軸方向両端から、第2のカラー240の2つの接触部243,243とブッシュ220の側面220aとの接触部分に作用しているとともに、第2のカラー240の側面220bとブッシュ220の側面220aとの接触部分に作用している。
これにより、第2のカラー140の2つの接触部143,143が支持ブラケット110の側面111aに面接触するため、ハウジング4と支持ブラケット110とが、より強固に、チルト支持部6の軸方向に固定されることになる。したがって、チルト支持部6は、チルトボルト100の軸方向の支持剛性が向上している。
21 側面
100 チルトボルト
101 軸部
102 頭部
110 支持ブラケット
112 挿通孔
120,220 ブッシュ
121 周壁部材
122,123 鍔部
124,124a,124b,124c 切り欠き部
130,230 第1のカラー
140,240 第2のカラー
143,243 接触部
Claims (3)
- ステアリングコラムの側面に螺合する導電性を有するチルトボルトと、
前記ステアリングコラムに導通した状態で前記チルトボルトの軸部に外嵌された導電性を有する第1のカラーと、
この第1のカラーに外嵌された周壁部材を有する合成樹脂製のブッシュと、
車体側に導通するように取り付けられ、前記合成樹脂製のブッシュが相対回転自在に挿通される挿通孔が形成された導電性を有する支持ブラケットと、
前記チルトボルトの軸部における当該チルトボルトの頭部と前記支持ブラケットとの間の部分に外嵌され、当該支持ブラケットに対する電気的な接触部を有する第2のカラーと、
を備えてなり、
前記ステアリングコラムの側面に螺合する前記チルトボルトの頭部により、前記ブッシュが軸圧縮方向に押圧され、かつ、前記接触部が前記支持ブラケットの側面に押圧されていることを特徴とする車両用ステアリング装置。 - 前記ブッシュは、縮径方向に弾性変形可能となるように周方向で有端に形成された前記周壁部材と、この周壁部材の軸方向両端から径外方向に突出する鍔部とからなる請求項1に記載の車両用ステアリング装置。
- 前記鍔部は、周方向で離れた位置に複数の切り欠き部を有し、
前記第2のカラーの接触部は、前記切り欠き部に対応する位置に配置されている請求項2に記載の車両用ステアリング装置。
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