JP2013224064A - アース機構及びこれを備えたステアリング装置 - Google Patents
アース機構及びこれを備えたステアリング装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013224064A JP2013224064A JP2012096499A JP2012096499A JP2013224064A JP 2013224064 A JP2013224064 A JP 2013224064A JP 2012096499 A JP2012096499 A JP 2012096499A JP 2012096499 A JP2012096499 A JP 2012096499A JP 2013224064 A JP2013224064 A JP 2013224064A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bracket
- contact
- bush
- conductive
- steering
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Steering Controls (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Abstract
【課題】絶縁性ブッシュと導電性ブッシュとの間の厳密な寸法管理を不要として導電性プレートの取付作業の簡素化を図ることができるアース機構及びこれを備えたステアリング装置を提供する。
【解決手段】アース機構5において、導電性ブッシュ52の鍔部52bと絶縁性ブッシュ51の鍔部51bとの間に介在する弾性変形可能な導電性プレート53を備え、導電性プレート53は、ブラケット50の裏面50bに面接触する接触片53bを有し、導電性ブッシュ52の鍔部52b及び絶縁性ブッシュ51の鍔部51bの径方向外側で接触片53bがブラケット50の裏面50bに接触する位置に配置されている。
【選択図】図3
【解決手段】アース機構5において、導電性ブッシュ52の鍔部52bと絶縁性ブッシュ51の鍔部51bとの間に介在する弾性変形可能な導電性プレート53を備え、導電性プレート53は、ブラケット50の裏面50bに面接触する接触片53bを有し、導電性ブッシュ52の鍔部52b及び絶縁性ブッシュ51の鍔部51bの径方向外側で接触片53bがブラケット50の裏面50bに接触する位置に配置されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、自動車等の車両に搭載するアース機構及びこれを備えたステアリング装置に関する。
従来のステアリング装置には、ステアリングコラム側部材と車体とを電気的に接続するアース機構を備えたものがある(例えば特許文献1)。
アース機構は、車体に取り付けられたブッシュ挿通孔付きの固定ブラケットと、固定ブラケットのブッシュ挿通孔を挿通する絶縁性ブッシュと、絶縁性ブッシュを挿通する導電性ブッシュと、導電性ブッシュと絶縁性ブッシュとの間に及び絶縁性ブッシュと固定ブラケットとの間に介在する接地用の波形部付き導電性プレートと、波形部付き導電性プレートを両ブッシュ及び固定ブラケットと共にステアリングコラム側部材に締め付けるボルトとを備えている。
このように構成されたアース機構を備えたステアリング装置において、ボルトによる締め付けは、波形部付き導電性プレートの波形部を絶縁性ブッシュと導電性ブッシュとの間に、また波形部付き導電性プレートのプレート部を絶縁性ブッシュと固定ブラケットとの間にそれぞれ介在させて行われる。
特許文献1に示すステアリング装置によると、絶縁性ブッシュと導電性ブッシュとの間の軸線方向寸法を波形部付き導電性プレートの波形部が弾性変形し得る所定の寸法に設定してボルトの締め付けが行われるため、絶縁性ブッシュと導電性ブッシュとの間すなわちステアリングコラム側部材と固定ブラケットとの間の寸法(締め代)管理を厳密に行う必要が生じ、波形部付き導電性プレートの取付作業を面倒なものにしていた。
従って、本発明の目的は、ステアリングコラム側部材とブラケットとの間の厳密な寸法管理を不要とすることができるアース機構及びこれを備えたステアリング装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、(1)〜(6)のアース機構及びこれを備えたステアリング装置を提供する。
(1)車体側部材に取り付けられ、表裏両面に開口する貫通孔を有するブラケットと、前記ブラケットの前記貫通孔に取り付けられ、前記ブラケットの裏面に対向する車体側のフランジを有する絶縁性ブッシュと、前記絶縁性ブッシュを挿通してステアリングコラム側部材に取り付けられ、前記車体側のフランジと前記ステアリングコラム側部材との間に介在するステアリングコラム側のフランジを有する導電性ブッシュと、前記導電性ブッシュの前記ステアリングコラム側のフランジと前記絶縁性ブッシュの前記車体側のフランジとの間に介在する弾性変形可能な導電性プレートとを備え、前記導電性プレートは、前記ブラケットの裏面に接触する接触片を有し、前記導電性ブッシュ及び前記絶縁性ブッシュの径方向外側で前記接触片が前記ブラケットの裏面に接触する位置に配置されているアース機構。
(2)上記(1)に記載のアース機構において、前記導電性プレートは、前記接触片の前記ブラケットへの押し付けによる弾性変形によって前記導電性ブッシュの前記ステアリングコラム側のフランジに接触する基部片を有し、前記基部片が前記接触片に一体に設けられている。
(3)上記(2)に記載のアース機構において、前記導電性プレートは、前記接触片が前記ブラケットの裏面に接触する少なくとも2つの接触部を有する平面矩形状の波形部材によって、また前記基部片が前記導電性ブッシュを挿通させる円環部材によってそれぞれ形成されている。
(4)上記(1)又は(2)に記載のアース機構において、前記導電性プレートは、前記ブラケットの裏面に接触する2つの接触部を前記接触片に有し、前記2つの接触部のうち一方の接触部が前記ブラケットの裏面と平行な第1の面に、また他方の接触部が前記第1の面と交差する第2の面にそれぞれ面接触する位置に配置されている。
(5)上記(4)に記載のアース機構において、前記ブラケットは、その裏面に開口するプレート位置決め用の凹孔を有し、前記凹孔の底面が前記第1の面に、また前記凹孔の側面が前記第2の面にそれぞれ対応する。
(6)ステアリングホイールの回転操作によって回転するステアリングシャフトと、前記ステアリングシャフトを回転可能に支持するステアリングコラムと、前記ステアリングコラムの軸線上に配置され、電動用のアシスト機構を収容するハウジングと、前記ハウジングと車体との間に介在して配置された上記(1)乃至(5)のいずれかに記載のアース機構とを備えたステアリング装置。
本発明によると、絶縁性ブッシュと導電性ブッシュとの間の厳密な寸法管理を不要とし、導電性プレートの取付作業の簡素化を図ることができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態に係るアース機構が搭載されたステアリング装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
以下、本発明の第1の実施の形態に係るアース機構が搭載されたステアリング装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(ステアリング装置の全体構成)
図1はステアリング装置の全体を示す。図2はステアリング装置の要部を示す。図3は導電性プレートの取付状態を示す。図1及び図2に示すように、ステアリング装置1は、電動パワーステアリング装置からなり、ステアリングホイール100の回転操作によって回転するステアリングシャフト2と、ステアリングシャフト2を回転可能に支持するステアリングコラム3と、ステアリングコラム3の軸線上で電動用のアシスト機構(図示せず)を収容するハウジング4と、ハウジング4を車体(図示せず)に電気的に接地するためのアース機構5とから大略構成されている。
図1はステアリング装置の全体を示す。図2はステアリング装置の要部を示す。図3は導電性プレートの取付状態を示す。図1及び図2に示すように、ステアリング装置1は、電動パワーステアリング装置からなり、ステアリングホイール100の回転操作によって回転するステアリングシャフト2と、ステアリングシャフト2を回転可能に支持するステアリングコラム3と、ステアリングコラム3の軸線上で電動用のアシスト機構(図示せず)を収容するハウジング4と、ハウジング4を車体(図示せず)に電気的に接地するためのアース機構5とから大略構成されている。
(ステアリングシャフト2の構成)
ステアリングシャフト2は、アッパシャフト20及びロアシャフト21を有し、ステアリングコラム3内にその軸線回りに回転可能に支持され、かつ操舵機構6に自在継手7,8及び中間軸9を介して連結されている。そして、ステアリングシャフト2は、ステアリングホイール100の回転力を操舵力として操舵機構6に伝達し、操舵輪10を操舵する。
ステアリングシャフト2は、アッパシャフト20及びロアシャフト21を有し、ステアリングコラム3内にその軸線回りに回転可能に支持され、かつ操舵機構6に自在継手7,8及び中間軸9を介して連結されている。そして、ステアリングシャフト2は、ステアリングホイール100の回転力を操舵力として操舵機構6に伝達し、操舵輪10を操舵する。
アッパシャフト20は、ステアリングシャフト2のアッパ側(ステアリングホイール100側)に一部をステアリングコラム3外に露出させて配置され、全体が軸線両方向に開口する円筒部材によって形成されている。
ロアシャフト21は、ステアリングシャフト2のロア側(操舵機構側)に配置され、かつアッパシャフト20にその軸線に沿って相対移動可能に連結されている。ロアシャフト21のアッパシャフト20に対する連結は、例えばスプライン嵌合によって行われる。
(ステアリングコラム3の構成)
ステアリングコラム3は、それぞれが互いに相対移動可能な外方のチューブ30及び内方のチューブ31を有し、車両用運転席(図示せず)の前方に配置されている。そして、ステアリングコラム3は、ステアリングシャフト2を回転可能に支持する。
ステアリングコラム3は、それぞれが互いに相対移動可能な外方のチューブ30及び内方のチューブ31を有し、車両用運転席(図示せず)の前方に配置されている。そして、ステアリングコラム3は、ステアリングシャフト2を回転可能に支持する。
外方のチューブ30は、アッパ側のコラムブラケット32,33(固定ブラケット32,可動ブラケット33)の可動ブラケット33に取り付けられ、かつ内方のチューブ31に連結ワイヤ(図示せず)によって連結されている。そして、外方のチューブ30は、固定ブラケット32と可動ブラケット33との間に介在するロック・アンロック機構34の操作レバー(チルトレバー)35を操作させて軸線方向にアッパシャフト20と共に移動(テレスコピック調整)すること、及びステアリングシャフト2の回転中心としてのボルト11の回りに回転(チルト調整)することが可能となる。固定ブラケット32は車体(図示せず)に車体側部材36を介して取り付けられ、可動ブラケット33は固定ブラケット32にロック・アンロック機構34を介して支持されている。
ロック・アンロック機構34は、固定ブラケット32と可動ブラケット33との間に介在して配置されている。そして、ロック・アンロック機構34は、操作レバー35のレバー操作によってステアリングコラム3(ステアリングシャフト2)の伸縮動作及び回転動作のロック状態とアンロック状態とを切り替える。
内方のチューブ31は、外方のチューブ30にその軸線方向に沿って相対移動可能に配置され、かつロア側のコラムブラケット50にボルト11等を介して回転可能に連結されている。ロア側のコラムブラケット50は、車体に車体側部材38を介して取り付けられている。
(ハウジング4の構成)
ハウジング4は、センサ用のハウジング40及び減速機構用のハウジング41からなり、内方のチューブ31の軸線上に配置されている。そして、ハウジング4は、ステアリングシャフト2にステアリング操作の操作補助力を付与するアシスト機構(図示せず)を収容する。ハウジング4には、トルクセンサ(図示せず)及び減速機構(図示せず)と共にアシスト機構を構成する電動モータ(図示せず)が取り付けられている。センサ用のハウジング40はアッパ側に、また減速機構用のハウジング41はロア側にそれぞれ配置されている。減速機構用のハウジング41のロア側には、自在継手7及びボルト11を収容するステアリングコラム側部材としての金属製(例えばアルミニウム合金)の収容チューブ42が設けられている。
ハウジング4は、センサ用のハウジング40及び減速機構用のハウジング41からなり、内方のチューブ31の軸線上に配置されている。そして、ハウジング4は、ステアリングシャフト2にステアリング操作の操作補助力を付与するアシスト機構(図示せず)を収容する。ハウジング4には、トルクセンサ(図示せず)及び減速機構(図示せず)と共にアシスト機構を構成する電動モータ(図示せず)が取り付けられている。センサ用のハウジング40はアッパ側に、また減速機構用のハウジング41はロア側にそれぞれ配置されている。減速機構用のハウジング41のロア側には、自在継手7及びボルト11を収容するステアリングコラム側部材としての金属製(例えばアルミニウム合金)の収容チューブ42が設けられている。
上記したアシスト機構は、操作者(運転者)によるステアリングホイール100の操作によって作動する。これにより、ステアリングホイール100が操作されると、トルクセンサ及び車速の検出値に基づいて所定の電圧で電動モータが駆動される。そして、電動モータの駆動力(回転力)が減速機構を介してステアリングシャフト2に伝達され、運転者のステアリング操作に対する操舵補助が行われる。
(アース機構5の構成)
図3はアース機構を示す。図3に示すように、アース機構5は、ブラケット(固定ブラケット)50(図2ではロア側のコラムブラケット37),絶縁性ブッシュ51,導電性ブッシュ52及び導電性プレート53を有し、収容チューブ42と車体側部材38(図2に示す)との間に介在して配置されている。
図3はアース機構を示す。図3に示すように、アース機構5は、ブラケット(固定ブラケット)50(図2ではロア側のコラムブラケット37),絶縁性ブッシュ51,導電性ブッシュ52及び導電性プレート53を有し、収容チューブ42と車体側部材38(図2に示す)との間に介在して配置されている。
ブラケット50は、表面50a及び裏面50bに開口する貫通孔50cを有し、車体側部材38に取り付けられ、全体が例えばアルミニウム合金等の金属材料によって形成されている。
絶縁性ブッシュ51は、その軸線両方向に開口する円筒部51a、及び円筒部51aの外周面から突出する鍔部(車体側のフランジ)51bを有し、ブラケット50に取り付けられている。絶縁性ブッシュ51としては、例えばPOM(ポリオキシメチレン)樹脂等の合成樹脂材料からなる低摩擦部材が用いられる。これにより、導電性ブッシュ52を絶縁性ブッシュ51の軸線回りに回転させることができる。
円筒部51aは、ブラケット50の貫通孔50cに圧入によって挿通し、絶縁性ブッシュ51の車体側(図3では右側)に配置されている。鍔部51bは、一方側(車体側)のフランジ端面510bがブラケット50の裏面50bに対向(当接)して絶縁性ブッシュ51のステアリングコラム3側に配置されている。
導電性ブッシュ52は、その軸線両方向に開口する円筒部52a、及び円筒部52aの外周面から突出する鍔部(ステアリングコラム側のフランジ)52bを有し、ボルト11の外周囲に配置され、かつボルト11によって収容チューブ42に取り付けられている。導電性ブッシュ52の取り付けは、ブラケット50の貫通孔50cに絶縁性ブッシュ51が取り付けられた状態において、導電性プレート53における基部片53aの挿通孔530aに導電性ブッシュ52の円筒部52aを挿通させるとともに、導電性ブッシュ52の鍔部52bと絶縁性ブッシュ51の鍔部51bとの間に基部片53aを介在させた状態で行われる。この状態において、ボルト11を導電性ブッシュ52に挿通させて頭部11aを導電性ブッシュ52の円筒部52a(開口端面)に当接させるとともに、ねじ部11bを収容チューブ42のねじ孔42bに螺合させる。これにより、ボルト11の頭部11aと収容チューブ42のブッシュ座面42aとによって導電性ブッシュ52が挟圧される。導電性ブッシュ52の材料としては、例えばS25C等の機械構造用炭素鋼からなる金属材料が用いられる。
円筒部52aは、絶縁性ブッシュ51を挿通して導電性ブッシュ52の車体側に配置されている。鍔部52bは、収容チューブ42のブッシュ座面42aと鍔部51bの他方側のフランジ端面511bとの間に介在して導電性ブッシュ52のステアリングコラム3側に配置されている。
導電性プレート53は、基部片53a及び接触片53bからなり、導電性ブッシュ52の円筒部52aの外周囲に配置され、かつ導電性ブッシュ52の鍔部52bと絶縁性ブッシュ51の鍔部51bとの間に取り付けられている。導電性プレート53の取り付けは、導電性ブッシュ52の取付時に基部片53aを導電性ブッシュ52の鍔部52bに、また接触片53bをブラケット50の裏面50bにそれぞれ接続した状態で行われる。導電性プレート53としては、例えばSUS304等の金属材料からなる弾性変形可能の薄片が用いられる。
基部片53aは、導電性ブッシュ52の円筒部52aを挿通させる挿通孔530aを有し、導電性ブッシュ52の鍔部52bと絶縁性ブッシュ51の鍔部51bとの間に介在して配置され、全体が挿通孔530aを中心軸線とする円環部材によって形成されている。そして、基部片53aは、接触片53bのブラケット50への押し付けによる弾性変形によって導電性ブッシュ52の鍔部52bに接触する。
接触片53bは、基部片53aの外周縁に一体に設けられ、全体が基部片53aの放射方向に突出する平面矩形状の波形片によって形成されている。接触片53bには、その波形部を弾性変形させてブラケット50の裏面50bに面接触する2つの接触部530b,531bが設けられている。接触部530b,531bは、接触片53bの一方側(図3では右側)の波形面であって、導電性ブッシュ52及び絶縁性ブッシュ51の径方向外側でブラケット50の裏面50bに接触する位置に配置されている。これにより、接触片53bが弾性変形によって接触部530b,531bをブラケット50の裏面50bに押し付けた状態でブラケット50と収容チューブ42との間の空隙Gに配置されるため、収容チューブ42とブラケット50との間の厳密な寸法(締め代)管理が不要となる。また、2つの接触部530b,531bがブラケット50の裏面50bに面接触するため、ブラケット50と導電性プレート53との電気的な接続が確実に行われ、収容チューブ42が導電性ブッシュ52,導電性プレート53及びブラケット50を介して車体側部材38(車体)に接地される。
このように構成されたステアリング装置1のアース機構5においては、収容チューブ42が導電性ブッシュ52及び導電性プレート53を介してブラケット50に電気的に接続される。すなわち、ボルト11による導電性ブッシュ52(導電性プレート53)の取付時に導電性プレート53の基部片53aを絶縁性ブッシュ51の鍔部51bと導電性ブッシュ52の鍔部52bとの間に介在させるとともに、収容チューブ42とブラケット50との間で接触片53bの接触部530b,531bをブラケット50の裏面50bに押し付けてアース機能が得られる。
従って、本実施の形態においては、ブラケット50に対する導電性プレート53の電気的な接続が比較的広い空隙Gで行うことができ、収容チューブ42とブラケット50との間の厳密な寸法管理が不要となる。
また、本実施の形態においては、絶縁性ブッシュ51(円筒部51a)に対する導電性ブッシュ52の回転が行われ、ボルト11の軸線回りに収容チューブ42すなわちステアリングコラム3の回転が可能となり、チルト調整を行うことができる。
[第1の実施の形態の効果]
以上説明した第1の実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
以上説明した第1の実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
絶縁性ブッシュ51及び導電性ブッシュ52の径方向外側でブラケット50に接触部530b,531bを接触させて導電性プレート53の取り付けが行われるため、導電性プレート53の取付時に収容チューブ42とブラケット50との間の厳密な寸法管理が不要となり、導電性プレート53の取付作業の簡素化を図ることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係るステアリング装置のアース機構につき、図4〜図6を用いて説明する。図4〜図6はアース機構を示す。図4〜図6において、図3と同一又は同等の機能をもつ部材については一部を除いて同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
次に、本発明の第2の実施の形態に係るステアリング装置のアース機構につき、図4〜図6を用いて説明する。図4〜図6はアース機構を示す。図4〜図6において、図3と同一又は同等の機能をもつ部材については一部を除いて同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図4に示すように、本発明の第2の実施の形態に係るアース機構60は、絶縁性ブッシュ51と導電性ブッシュ52との間に介在する導電性プレート61を有し、ブラケット50に位置決め機能を備えた点に特徴がある。
このため、ブラケット50には、図5及び図6に示すように、導電性ブッシュ52及び絶縁性ブッシュ51の径方向外側で裏面50bに開口する位置決め用の凹孔50dが設けられている。
凹孔50dは、ブラケット50の裏面50bと平行な第1の面としての底面500d、及び底面500dと直交する第2の面としての側面501dを有する角形孔によって形成されている。側面501dは、底面500dと交差する平面でよい。
導電性プレート61は、図4に示すように、基部片61a及び接触片61bからなり、導電性ブッシュ52の円筒部52aの外周囲に配置され、全体が導電性プレート53の材料と同一の材料からなる金属片によって形成されている。
基部片61aは、導電性ブッシュ52の円筒部52aを挿通させる挿通孔610aを有し、導電性ブッシュ52の鍔部52bと絶縁性ブッシュ51の鍔部51bとの間に介在して配置され、全体が挿通孔610aを中心軸線とする円環部材によって形成されている。
接触片61bは、基部片61aの外周縁に一体に設けられ、全体が基部片61aの放射方向に突出する平面矩形状の折曲部材によって形成されている。図6に示すように、接触片61bには、その波形部(折曲部)を弾性変形させて凹孔50dの底面500dに面接触する接触部610b、及び凹孔50dの側面501dに面接触する接触部611bが設けられている。接触部610bは、接触片61bの一方側(図4では右側)の波形面であって、導電性ブッシュ52及び絶縁性ブッシュ51の径方向外側で凹孔50dの底面500dに圧接する位置に配置されている。接触部611bは、接触片61bの先端面であって、凹孔50dの側面501dに圧接する位置に配置されている。これにより、接触片61bが接触部610b,611bをブラケット50の裏面50bに圧接させた状態でブラケット50の裏面50bと収容チューブ42のブッシュ座面42aとの間の空隙Gに配置されるため、絶縁性ブッシュ51と導電性ブッシュ52との間の厳密な寸法(締め代)管理が不要となる。また、接触部610bが凹孔50dの底面500dに、接触部611bが凹孔50dの側面501dにそれぞれ面接触するため、ブラケット50と導電性プレート53との電気的な接続が確実に行われ、収容チューブ42が導電性ブッシュ52,導電性プレート53及びブラケット50を介して車体側部材38(車体)に接地される。
このように構成されたアース機構60においては、収容チューブ42が導電性ブッシュ52及び導電性プレート61を介してブラケット50に電気的に接続される。すなわち、ボルト11による導電性ブッシュ52(導電性プレート61)の取付時に導電性プレート61の基部片61aを絶縁性ブッシュ51の鍔部51bと導電性ブッシュ52の鍔部52bとの間に介在させるとともに、収容チューブ42とブラケット50との間で接触片61bの接触部610b,611bをそれぞれ凹孔50dの底面500d,側面501dに圧接させてアース機能が得られる。
従って、本実施の形態においては、第1の実施の形態と同様に、ブラケット50に対する導電性プレート61の電気的な接続が比較的広い空隙Gで行うことができ、絶縁性ブッシュ51と導電性ブッシュ52との間の厳密な寸法管理が不要となる。
また、本実施の形態において、ボルト11の軸線回りにステアリングコラム3を回転させてチルト調整が行えることは、第1の実施の形態と同様である。
[第2の実施の形態の効果]
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態に示す効果に加え、次に示す効果が得られる。
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態に示す効果に加え、次に示す効果が得られる。
導電性プレート61が接触片61bを介してブラケット50の凹孔50d内に位置決めされるため、ブラケット50の裏面50b上における導電性プレート61の回転が規制される。
以上、本発明のアース機構及びこれを備えたステアリング装置を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
(1)上記実施の形態では、導電性プレート53の接触片53bをブラケット50の裏面50bに、また導電性プレート61の接触片61bを凹孔50dの底面500d,側面501dにそれぞれ面接触させる場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、ブラケットの裏面に凸部を設け、この凸部に導電性プレートの接触片を面接触させてもよい。
(2)上記実施の形態(第1の実施の形態)では、接触片53bに接触部530b,531b(2個)が設けられている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、3個以上の接触部を接触片に設けても勿論よい。
1…ステアリング装置、2…ステアリングシャフト、20…アッパシャフト、21…ロアシャフト、3…ステアリングコラム、30…外方のチューブ、31…内方のチューブ、32,33…アッパ側のコラムブラケット(固定ブラケット32,可動ブラケット33)、34…ロック・アンロック機構、35…操作レバー(チルトレバー)、36…車体側部材、37…ロア側のコラムブラケット、38…車体側部材、4…ハウジング、40…センサ用のハウジング、41…減速機構用のハウジング、42…収容チューブ、42a…ブッシュ座面、42b…ねじ孔、5…アース機構、50…ブラケット(固定ブラケット)、50a…表面、50b…裏面、50c…貫通孔、50d…凹孔、500d…底面、501d…側面、51…絶縁性ブッシュ、51a…円筒部、51b…鍔部(車体側のフランジ)、510b,511b…フランジ端面、52…導電性ブッシュ、52a…円筒部、52b…鍔部(ステアリングコラム側のフランジ)、53…導電性プレート、53a…基部片、530a…挿通孔、53b…接触片、530b,531b…接触部、6…操舵機構、7,8…自在継手、9…中間軸、10…操舵輪、11…ボルト、11a…頭部、11b…ねじ部、60…アース機構、61…導電性プレート、61a…基部片、610a…挿通孔、61b…接触片、610b,611b…接触部、100…ステアリングホイール、G…空隙
Claims (6)
- 車体側部材に取り付けられ、表裏両面に開口する貫通孔を有するブラケットと、
前記ブラケットの前記貫通孔に取り付けられ、前記ブラケットの裏面に対向する車体側のフランジを有する絶縁性ブッシュと、
前記絶縁性ブッシュを挿通してステアリングコラム側部材に取り付けられ、前記車体側のフランジと前記ステアリングコラム側部材との間に介在するステアリングコラム側のフランジを有する導電性ブッシュと、
前記導電性ブッシュの前記ステアリングコラム側のフランジと前記絶縁性ブッシュの前記車体側のフランジとの間に介在する弾性変形可能な導電性プレートとを備え、
前記導電性プレートは、前記ブラケットの裏面に接触する接触片を有し、前記導電性ブッシュ及び前記絶縁性ブッシュの径方向外側で前記接触片が前記ブラケットの裏面に接触する位置に配置されている
アース機構。 - 前記導電性プレートは、前記接触片の前記ブラケットへの押し付けによる弾性変形によって前記導電性ブッシュの前記ステアリングコラム側のフランジに接触する基部片を有し、前記基部片が前記接触片に一体に設けられている請求項1に記載のアース機構。
- 前記導電性プレートは、前記接触片が前記ブラケットの裏面に面接触する少なくとも2つの接触部を有する平面矩形状の波形部材によって、また前記基部片が前記導電性ブッシュを挿通させる円環部材によってそれぞれ形成されている請求項2に記載のアース機構。
- 前記導電性プレートは、前記ブラケットの裏面に接触する2つの接触部を前記接触片に有し、前記2つの接触部のうち一方の接触部が前記ブラケットの裏面と平行な第1の面に、また他方の接触部が前記第1の面と交差する第2の面にそれぞれ接触する位置に配置されている請求項1又は2に記載のアース機構。
- 前記ブラケットは、その裏面に開口するプレート位置決め用の凹孔を有し、前記凹孔の底面が前記第1の面に、また前記凹孔の側面が前記第2の面にそれぞれ対応する請求項4に記載のアース機構。
- ステアリングホイールの回転操作によって回転するステアリングシャフトと、
前記ステアリングシャフトを回転可能に支持するステアリングコラムと、
前記ステアリングコラムの軸線上に配置され、電動用のアシスト機構を収容するハウジングと、
前記ハウジングと車体との間に介在して配置された請求項1乃至5のいずれか1項に記載のアース機構と
を備えたステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012096499A JP2013224064A (ja) | 2012-04-20 | 2012-04-20 | アース機構及びこれを備えたステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012096499A JP2013224064A (ja) | 2012-04-20 | 2012-04-20 | アース機構及びこれを備えたステアリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013224064A true JP2013224064A (ja) | 2013-10-31 |
Family
ID=49594464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012096499A Pending JP2013224064A (ja) | 2012-04-20 | 2012-04-20 | アース機構及びこれを備えたステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013224064A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016060297A (ja) * | 2014-09-16 | 2016-04-25 | 日本精工株式会社 | ステアリング装置 |
KR20160053159A (ko) * | 2014-10-31 | 2016-05-13 | 현대모비스 주식회사 | 차량용 전동식 조향장치 |
EP3059139A1 (en) | 2015-02-23 | 2016-08-24 | Jtekt Corporation | Steering system |
JP2018087014A (ja) * | 2018-03-08 | 2018-06-07 | 日本精工株式会社 | ステアリング装置 |
CN115362098A (zh) * | 2020-04-09 | 2022-11-18 | 蒂森克虏伯普利斯坦股份公司 | 用于机动车的转向柱 |
-
2012
- 2012-04-20 JP JP2012096499A patent/JP2013224064A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016060297A (ja) * | 2014-09-16 | 2016-04-25 | 日本精工株式会社 | ステアリング装置 |
KR20160053159A (ko) * | 2014-10-31 | 2016-05-13 | 현대모비스 주식회사 | 차량용 전동식 조향장치 |
KR102151112B1 (ko) | 2014-10-31 | 2020-09-03 | 현대모비스 주식회사 | 차량용 전동식 조향장치 |
EP3059139A1 (en) | 2015-02-23 | 2016-08-24 | Jtekt Corporation | Steering system |
CN105905155A (zh) * | 2015-02-23 | 2016-08-31 | 株式会社捷太格特 | 转向装置 |
US9586611B2 (en) | 2015-02-23 | 2017-03-07 | Jtekt Corporation | Steering system |
JP2018087014A (ja) * | 2018-03-08 | 2018-06-07 | 日本精工株式会社 | ステアリング装置 |
CN115362098A (zh) * | 2020-04-09 | 2022-11-18 | 蒂森克虏伯普利斯坦股份公司 | 用于机动车的转向柱 |
CN115362098B (zh) * | 2020-04-09 | 2023-12-08 | 蒂森克虏伯普利斯坦股份公司 | 用于机动车的转向柱 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4304584B2 (ja) | チルトヒンジ機構および電動パワーステアリング装置 | |
JP5626342B2 (ja) | ステアリング装置 | |
US10160477B2 (en) | Electric power steering column assembly | |
JP2013224064A (ja) | アース機構及びこれを備えたステアリング装置 | |
JP5259265B2 (ja) | 回転コネクタ装置 | |
JP5413266B2 (ja) | ステアリング装置 | |
KR20110006897A (ko) | 토크 앵글 센서 및 이를 구비한 전동식 조향장치 | |
US10556616B2 (en) | Damping coupler of electronic power steering apparatus | |
WO2010016252A1 (ja) | ステアリング装置 | |
JP5897115B2 (ja) | 車両におけるステアリングシステム | |
US7748742B2 (en) | Energy absorbing steering system | |
JP2008149955A (ja) | チルトヒンジ機構 | |
JP2008207612A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP4618496B2 (ja) | 車両用ステアリング装置およびその取付構造 | |
US11396321B2 (en) | Steering device | |
US9296414B2 (en) | Electric power steering apparatus | |
JP2013159261A (ja) | ステアリング装置及び連結器 | |
JP2010058729A (ja) | チルト式ステアリング装置とそのヒンジ機構 | |
JP2014237416A (ja) | ステアリングコラム装置 | |
US20150266502A1 (en) | Steering device | |
JP2016124500A (ja) | ステアリング装置 | |
JP3532122B2 (ja) | 電動転舵ステアリングコラム | |
JP2016094113A (ja) | ステアリング装置 | |
JP5195267B2 (ja) | 車両用ステアリング装置 | |
JP2016016843A (ja) | ステアリングコラム装置 |