JP6853063B2 - セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収容装置 - Google Patents

セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収容装置 Download PDF

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Description

本発明は、セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収容装置に関する。
近年、次世代エネルギーとして、燃料ガス(水素含有ガス)と酸素含有ガス(空気)とを用いて電力を得ることができるセルである燃料電池セルを複数個配列してなるセルスタック装置が知られている。また、セルスタック装置を収納容器内に収納してなるモジュールや、モジュールを外装ケース内に収納してなるモジュール収容装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このようなセルスタック装置としては、燃料電池セルの一端をマニホールドにシール材にて固定することで構成されている。(例えば、特許文献2参照。)
特開2007−59377号公報 特開2015−35417号公報
上述のようなセルスタック装置においては、シール材とマニホールドとは熱膨張係数が異なるため、温度昇降による体積変化に起因する引張応力によりシール材とマニホールドとの界面においてクラックが発生するおそれがあった。
それゆえ、本発明は、クラックの発生を抑制し、信頼性の向上したセルスタック装置、モジュールおよびモジュール収容装置を提供することを目的とする。
本発明のセルスタック装置は、ガス流路を有する柱状のセルと、前記セルに供給する反応ガスが流れる内部空間と、開口部とを、有するマニホールドと、該マニホールドの内部空間と前記セルの前記ガス流路とが連通するように、前記開口部に挿入された前記セルの一端を前記マニホールドに接合するシール材と、を具備し、垂直方向における断面視において、前記マニホールドは、前記シール材を介して前記セルと対向するセル対向部と、該セル対向部と連続し、前記シール材を介してマニホールドの内部空間又は外部空間と対向する空間対向部と、を有し、前記セル対向部及び前記空間対向部のうち少なくとも一方に凸部を含み、前記凸部を除く前記空間対向部における表面延長線と、前記凸部を除く前記セル対向部における表面延長線とがなす角度が鈍角であることを特徴とする。
本発明のモジュールは、収納容器内に上記セルスタック装置を収納してなることを特徴とする。
本発明のモジュール収容装置は、外装ケース内に、上記モジュールと、該モジュールの運転を行なうための補機とを収納してなることを特徴とする。
本発明のセルスタック装置は、信頼性の向上したセルスタック装置とすることができる。
また、本発明のモジュールは、信頼性の向上したモジュールとすることができる。
さらに、本発明のモジュール収容装置は、信頼性の向上したモジュール収容装置とすることができる。
本実施形態のセルスタック装置を示し、(a)はセルスタック装置を概略的に示す縦断面図、(b)は(a)の一部を拡大して示す横断面図である。 図1に示すセルスタック装置の破線Aの部位を拡大して示す断面図である。 図1に示すセルスタック装置の破線Aの部位を拡大して示す他の実施形態における断面図である。 図3に示すセルスタック装置の破線Bの部位を拡大して示す断面図である。 本実施形態のセルスタック装置の一例を備えるモジュールを示す外観斜視図である。 本実施形態のモジュール収容装置の一例を概略的に示す分解斜視図である。 (a)は本実施形態の他の例を示す支持部材の平面図であり、(b)は(a)に示した支持部材を備えたセルスタック装置の側面側の拡大断面図である。 図7に示すセルスタック装置の破線Cの部位を拡大して示す断面図である。
以下、図面を用いて本実施形態のセルスタック装置について説明する。図1は、本実施形態のセルスタック装置を示し、(a)はセルスタック装置を概略的に示す縦断面図、(b)は(a)の一部を拡大して示す横断面図である。なお、以降の図において同一の構成については同一の符号を用いて説明する。
なお、図1に示すセルスタック装置は、セルである燃料電池セルを複数個配列してなる燃料電池セルスタック装置であり、以下の説明では、セルとして燃料電池セルを例として説明する。
図1に示すセルスタック装置1は、柱状の燃料電池セル3を複数備えるセルスタック2を有している。なお、燃料電池セル3としては固体酸化物形の燃料電池セルを例示できる。燃料電池セル3は、内部にガス流路14を有して、一対の対向する平坦面をもつ断面が扁平状で全体として柱状の導電性支持体13の一方の平坦面上に、内側電極層としての燃料極層9と、固体電解質層10と、外側電極層としての空気極層11とを順次積層してなる。また、燃料電池セル3は、他方の平坦面のうち空気極層11が形成されていない部位にインターコネクタ12が積層されている。そして、隣接する燃料電池セル3間に導電部材4を介して配置することで、燃料電池セル3同士が電気的に直列に接続される。なお、インターコネクタ12の外面および空気極層11の外面には、導電性の接合材15が設けられており、導電部材4を、接合材15を介して空気極層11およびインターコネクタ12に接続させることより、両者の接触がオーム接触となって電位降下を少なくし、導電性能の低下を有効に抑制することができる。
そして、セルスタック2を構成する各燃料電池セル3の下端が、燃料電池セル3に反応ガスを供給するためのマニホールド7にガラス等のシール材16により固定されている。なお、シール材16については後述する。また、図1に示すセルスタック装置1においては、ガス流路14にマニホールド7より反応ガスとして水素含有ガス(燃料ガス)を供給する場合の例を示しており、マニホールド7の側面に、燃料ガスをマニホールド7内に供給するための燃料ガス供給管8が接続されている。
また、燃料電池セル3の配列方向(図1に示すX方向)の両端から導電部材4を介して
セルスタック2を挟持しており、マニホールド7に下端が固定されている弾性変形可能な端部導電部材5を具備している。ここで、図1に示す端部導電部材5においては、燃料電池セル3の配列方向に沿って外側に向けて延びた形状の、セルスタック2(燃料電池セル3)の発電により生じる電流を外部へ引出すための電流引出し部6が設けられている。
ちなみに、上記セルスタック装置1においては、ガス流路14より排出される燃料ガス(余剰の燃料ガス)を燃料電池セル3の上端部側で燃焼させる構成とすることにより燃料電池セル3の温度を上昇させることができる。それにより、セルスタック装置1の起動を早めることができる。
マニホールド7は、ガスケース7bとガスケース7b上に配置され、開口部71を備える支持部材7aとを有している。燃料電池セル3の下端部は支持部材7aで囲まれており、支持部材7aの内側に充填されたシール材16で燃料電池セル3の下端部が固定されている。ガスケース7bは、燃料電池セル3のガス流路14に燃料ガスを供給する開口部71を上面に有している。支持部材7a及びガスケース7bの開口部71は、燃料電池セル3及びシール材16により塞がれておりその内部空間72に反応ガスが流れることとなる。すなわち、シール材14は、マニホールド7の内部空間72と燃料電池セル3のガス流路14とが連通するように、開口部71に挿入された燃料電池セル3の一端をマニホールド7に接合している。これにより、燃料電池セル3のガス流路14以外の部分が気密に封止されている。マニホールド7は、金属であり、例えば、ステンレス鋼等の鉄とクロムを含む材料で構成されていてもよい。なお、マニホールド7の外部空間73には酸素含有ガスが流れている。
また、シール材16としては、絶縁性を有し、800〜1000℃の耐熱性を有する材料であることが好ましく、例えばガラス(特には非晶質なガラスや、結晶質を含むガラス)を用いることができる。具体的にはSiO−MgO−B−Al−CaO系や、SiO−MgO−B−ZnO系を用いることができる。
以下に、図1において示す燃料電池セル3を構成する各部材について説明する。
燃料極層9は、一般的に公知のものを使用することができ、例えば、多孔質の導電性セラミックス、例えば希土類元素酸化物が固溶しているZrO(安定化ジルコニアと称し、部分安定化も含むものとする。)とNiおよび/またはNiOとを含むものを用いることができる。
固体電解質層10は、電極間の電子の橋渡しをする電解質としての機能を有していると同時に、燃料ガスと酸素含有ガスとのリークを防止するためにガス遮断性を有しており、例えば、3〜15モル%の希土類元素酸化物が固溶したZrOから形成される。なお、上記特性を有する限りにおいては、他の材料を用いてもよい。
空気極層11は、一般的に用いられるものであれば特に制限はなく、例えば、いわゆるABO型のペロブスカイト型酸化物からなる導電性セラミックスを用いることができる。空気極層11はガス透過性を有しており、例えば開気孔率が20%以上、特に30〜50%の範囲にあることが好ましい。
インターコネクタ12は、導電性セラミックスを用いることができる。インターコネクタ12は、燃料ガス(水素含有ガス)および酸素含有ガス(空気等)と接触するため、耐還元性及び耐酸化性を有することが必要であり、それゆえランタンクロマイト系のペロブスカイト型酸化物(LaCrO系酸化物)が好適に使用される。インターコネクタ12は導電性支持体13に形成された複数のガス流路14を流通する燃料ガス、および導電性
支持体13の外側を流通する酸素含有ガスのリークを防止するために緻密質であり、例えば93%以上、特に95%以上の相対密度を有していることが好ましい。
導電性支持体13としては、燃料ガスを燃料極層9まで透過するためにガス透過性であり、インターコネクタ12を介して集電するために導電性である。したがって、導電性支持体13としては、例えば導電性セラミックスやサーメット等を用いることができる。燃料電池セル3を作製するにあたり、燃料極層9または固体電解質層10との同時焼成により導電性支持体13を作製する場合においては、鉄属金属成分と特定希土類酸化物(Y、Yb等)とから導電性支持体13を形成することが好ましい。また、導電性支持体13は、ガス透過性を備えるために開気孔率が30%以上、特に35〜50%の範囲にあるのが好適であり、そしてまたその導電率は300S/cm以上、特に440S/cm以上であるのが好ましい。
なお、図示はしていないが、中間層を備えることもできる。これにより、固体電解質層10と空気極層11との接合を強固とするとともに、固体電解質層10と空気極層11との間に、固体電解質層10の成分と空気極層11の成分とが反応して電気抵抗の高い反応層が形成されることを抑制することができる。
ここで、中間層としては、Ce(セリウム)と他の希土類元素とを含有する組成とすることができ、例えば、
(1):(CeO1−x(REO1.5
式中、REはSm、Y、Yb、Gdの少なくとも1種であり、xは0<x≦0.3を満足する数。
で表される組成を有していることが好ましい。さらには、電気抵抗を低減するという点から、REとしてSmやGdを用いることが好ましく、例えば10〜20モル%のSmO1.5またはGdO1.5が固溶したCeOからなることが好ましい。
また、中間層を2層とすることもできる。これにより、固体電解質層10と空気極層11とを強固に接合するとともに、固体電解質層10の成分と空気極層11の成分とが反応して電気抵抗の高い反応層が形成されることをさらに抑制することができる。
また、図示はしていないが、インターコネクタ12と導電性支持体13との間に密着層を設けることもできる。これにより、インターコネクタ12と導電性支持体13との間の熱膨張係数差を軽減することができる。
密着層としては、燃料極層9と類似した組成とすることができ、例えば、YSZなどの希土類元素酸化物が固溶しているZrO(安定化ジルコニアと称する)とNiおよび/またはNiOとすることができる。なお、希土類元素酸化物が固溶したZrOと、Niおよび/またはNiOとは、体積比で40:60〜60:40の範囲とすることが好ましい。
図2は、図1に示す破線Aの部位を拡大して示す断面図である。
図2の実施形態においては、上述したように燃料電池セル3の下端部は支持部材7aで囲まれており、支持部材7aの内側に充填されたシール材16で燃料電池セル3の下端部が固定されている。シール材16は、垂直方向における断面視において、マニホールド7外に流れるガスに晒される表面が凹型のメニスカス形状とされている。
ところで、マニホールド7とシール材16とでは、その材質が異なるため熱膨張係数が異なる。そのため、温度昇降による体積変化に起因する応力がマニホールド7とシール材
16との界面付近に集中することとなる。特に、シール材16とマニホールド7との界面において引張応力が印加される場合には、剥離によるクラックが発生するおそれがあった。
そのため、図2の実施形態におけるセルスタック装置1は、垂直方向における断面視において、マニホールド7は、シール材16を介して燃料電池セル3と対向するセル対向部7a1と、セル対向部7a1と連続し、シール材16を介してマニホールド7の内部空間72又は外部空間73と対向する空間対向部7a2と、を有し、セル対向部7a1及び空間対向部7a2のうち少なくとも一方に凸部7a3を含む。
この構成により、マニホールド7とシール材16との接合強度を向上できるため、マニホールド7とシール材16との界面において、剥離によるクラックが発生することを抑制できる。それゆえ、信頼性の向上したセルスタック装置1とすることができる。
なお、垂直方向の断面視において、マニホールド7における支持部材7aの表面の法線がシール材16及び燃料電池セル3にこの順で重なる場合には当該表面はセル対向部7a1であるとする。また、垂直方向の断面視において、マニホールド7における支持部材7aの表面の法線がシール材16及びマニホールド7の内部空間72又は外部空間73にこの順で重なる場合には当該表面は空間対向部7a2であるとする。
凸部7a3とは、マニホールド7の内部空間72又は外部空間73及び燃料電池セル3のうち少なくとも一方の方向に突出している部分である。また、凸部7a3以外のセル対向部及び空間対向部を平坦部という。凸部7a3の高さHは0.5μm以上であってもよいが、好ましくは1μm以上である。凸部7a3の幅Wは0.5μm以上であってもよいが、好ましくは1μm以上である。
図2の実施形態の凸部7a3はマニホールド7の内部空間72及び燃料電池セル3の両方向に突出している。この場合において、凸部7a3の幅Wとは凸部における凸形状のうちの両側の底点を結んだ直線の長さをいい、凸部7a3の高さHとは凸部7a3の幅W方向と直交する方向における長さをいう。
凸部7a3は、セル対向部7a1又は空間対向部7a2のうちのいずれかに設けられていればよいが、図2の実施形態におけるセルスタック装置1のように、マニホールド7が、セル対向部7a1と空間対向部7a2との角部に凸部7a3が設けられていてもよい。この構成により、角部である連続部に応力が集中し、クラックが発生することを抑制することができる。
凸部7a3の材質は、マニホールド7と同じでもよく、異なる耐熱性の材料を用いてもよい。
図3は、図1に示すセルスタック装置1の破線Aの部位を拡大して示す他の実施形態における断面図である。図4は、図3に示すセルスタック装置1の二点鎖線Bの部位を拡大して示す断面図である。
図3及び図4の実施形態におけるセルスタック装置1の凸部7a3は、マニホールド7の内部空間72に向けてのみ突出している。この場合において、凸部7a3の幅Wとは空間対向部7a2における平坦部が延びる方向の長さをいい、凸部7a3の高さHとは空間対向部7a2の平坦部における法線方向の長さをいう。この構成によっても、マニホールド7とシール材との界面における剥離によるクラックの発生を抑制できる。なお、凸部7a3は、燃料電池セル3に向けてのみ突出していてもよい。
図3及び図4の実施形態におけるセルスタック装置1は、凸部7a3を除くセル対向部7a1における表面延長線S1と、凸部7a3を除く空間対向部7a2における表面延長線S2と、がなす角度Yが鈍角である。この構成により、角部又は角部に設けられた凸部7a3に応力が集中することを緩和できる。なお、表面延長線Sとは、表面線を含むものとする。
ここでセルスタック装置1は製造方法を以下で説明する。まず、支持部材7aのうちシール材16と接合する部分、言い換えればセル対向部7a1又は空間対向部7a2となる部分に凸部7a3を設ける。なお、例えば、予め凸部7a3に対応する凹部が設けられた金型を用いることにより凸部7a3を有する支持部材7aを作製することができる。次に、断熱性の板状体の上に支持部材7aを載置する。次に、支持部材7a内に燃料電池セル3の下端を挿入し、板状体の上に載置する。次に、Si系結晶化ガラス粉末に有機成分を添加してなるペーストを支持部材7aの開口部に流し込み、850℃で5時間熱処理し、燃料電池セル3の下端部と支持部材7aシール材16で固定する。次に、板状体を支持部材7a又は蓋状部材から引き離す。最後に、セルスタック2が固定された支持部材7aを、ガスタンク7bの上面の開口部を塞ぐようにガスタンク7aにシール材にて固定する。
図3及び図4の実施形態におけるセルスタック装置1は、凸部7a3を除く内部空間72側の空間対向部7a2は燃料電池セル3側が高くなるように傾斜している。この構成によると、上述する製造方法における、板状体上に載置した支持部材7a内にシール材16を流し込む工程において、内部空間72側の空間対向部7a2となりうる支持部材7aの下方面と板状体との隙間は支持部材7aの外周に向かうにつれて狭くなる。従って、上述する製造方法において、内部空間72側の支持部材7aの下方面と板状体との隙間に十分にシール材16を充填できることとなるため、シール材16と支持部材7aとを強固に固定することができる。
図5は、本実施形態のセルスタック装置1を備えてなるモジュールの一例を示す外観斜視図である。
図5に示すモジュール20においては、収納容器21の内部に、本実施形態のセルスタック装置1が収納されている。なお、セルスタック装置1の上方には、燃料電池セル3に供給する燃料ガスを生成するための改質器22が配置されている。なお、図5においては、セルスタック装置1が2つのセルスタック2を備えている場合を示しているが、適宜その個数は変更することができ、例えばセルスタック2を1つだけ備えていてもよい。また、セルスタック装置1を、改質器22を含むものとすることもできる。
また、図5においては、燃料電池セル3として、内部を燃料ガスが長手方向に流通する燃料ガス流路を複数有する中空平板型で、燃料ガス流路を有する支持体の表面に、燃料極層、固体電解質層および酸素極層を順に積層してなる固体酸化物形の燃料電池セル3を例示している。なお、燃料電池セル3の間に酸素含有ガスが流通する。
また、図5に示す改質器22においては、原燃料供給管26を介して供給される天然ガスや灯油等の原燃料を改質して燃料ガスを生成する。なお、改質器22は、効率のよい改質反応である水蒸気改質を行うことができる構造とすることが好ましく、水を気化させるための気化部23と、原燃料を燃料ガスに改質するための改質触媒(図示せず)が配置された改質部24とを備えている。そして、改質器22で生成された燃料ガスは、燃料ガス流通管25(図1に示す燃料ガス供給管8に相当)を介してマニホールド7に供給され、マニホールド7より燃料電池セル3の内部に設けられた燃料ガス流路に供給される。
また図5においては、収納容器21の一部(前後面)を取り外し、内部に収納されるセルスタック装置1を後方に取り出した状態を示している。ここで、図5に示したモジュール20においては、セルスタック装置1を、収納容器21内にスライドして収納することが可能である。
なお、収納容器21の内部には、マニホールド7に並置されたセルスタック2の間に配置され、酸素含有ガスが燃料電池セル3の側方を下端部から上端部に向けて流れるように、酸素含有ガス導入部材27が配置されている。
図6は、外装ケース内に図5で示したモジュール20と、モジュール20を動作させるための補機(図示せず)とを収納してなる本実施形態のモジュール収容装置の一例を示す分解斜視図である。なお、図6においては一部構成を省略して示している。
図6に示すモジュール収容装置41は、支柱42と外装板43から構成される外装ケース内を仕切板44により上下に区画し、その上方側を上述したモジュール20を収納するモジュール収納室45とし、下方側をモジュール20を動作させるための補機を収納する補機収納室46として構成されている。なお、補機収納室46に収納する補機を省略して示している。
また、仕切板44には、補機収納室46の空気をモジュール収納室45側に流すための空気流通口47が設けられており、モジュール収納室45を構成する外装板43の一部に、モジュール収納室45内の空気を排気するための排気口48が設けられている。
このようなモジュール収容装置41においては、上述したように、長期信頼性の向上したモジュール20をモジュール収納室45に収納し、モジュール20を動作させるための補機を補機収納室46に収納して構成されることにより、長期信頼性の向上したモジュール収容装置41とすることができる。
図7(a)は本実施形態の他の例を示す平面図であり、(b)は(a)に示した支持体を備えたセルスタック装置1Aの側面側の拡大断面図である。
図2に示すように、支持部材7aに1つのみ形成された開口部71に1列全ての燃料電池セル3の一端が挿入されているが、図7に示すセルスタック装置1Aのように、支持部材7aに形成された複数の開口部71のそれぞれに燃料電池セル3が1つずつ挿入されていてもよい。
図8は、図7に示すセルスタック装置1の破線Cの部位を拡大して示す断面図である。
図8で示すように、空間対向部7a2が内部空間側72及び外部空間73側のいずれにも設けられている。また、図8で示すように、凸部7a3が、セル対向部7a1と内部空間72側における空間対向部7a2との角部及びセル対向部7a1と外部空間73側における空間対向部7a2との角部のいずれにも設けられていてもよいが、一方のみであってもよい。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
例えば、導電性支持体上に空気極層、固体電解質層、燃料極層を配置した燃料電池セルであっても良い。さらに、例えば、上記形態では、導電性支持体13上に燃料極層9、固
体電解質層10、空気極層11を積層したが、導電性支持体13を用いることなく、燃料極層9自体を支持体とし、この燃料極層9に、固体電解質層10、空気極層11を設けても良い。
また、支持体上に空気極層、固体電解質層、燃料極層を有する発電素子部が複数形成された、いわゆる横縞型の燃料電池セルスタックを複数組み合わせてなる横縞型バンドルにも適用することができる。
さらに、上記形態では燃料電池セル3、セルスタック装置1、モジュール20ならびにモジュール収容装置41について説明したが、セルに水蒸気と電圧とを付与して水蒸気(水)を電気分解することにより、水素と酸素(O)を生成する電解セル(SOEC)およびこの電解セルを備える電解セルスタック装置および電解モジュールならびにモジュール収容装置である電解装置にも適用することができる。
1:セルスタック装置
3:燃料電池セル
7:マニホールド
7a:支持部材
7a1:セル対向部
7a2:空間対向部
7a3:凸部
71:開口部
72:内部空間
16:シール材
20:モジュール
41:モジュール収容装置

Claims (6)

  1. ガス流路を有する柱状のセルと、
    前記セルに供給する反応ガスが流れる内部空間と、開口部とを、
    有するマニホールドと、
    該マニホールドの内部空間と前記セルの前記ガス流路とが連通するように、前記開口部に挿入された前記セルの一端を前記マニホールドに接合するシール材と、を具備し、
    垂直方向における断面視において、
    前記マニホールドは、
    前記シール材を介して前記セルと対向するセル対向部と、
    該セル対向部と連続し、前記シール材を介してマニホールドの内部空間又は外部空間と対向する空間対向部と、を有し、
    前記セル対向部及び前記空間対向部のうち少なくとも一方に凸部を含み、
    前記凸部を除く前記空間対向部における表面延長線と、前記凸部を除く前記セル対向部における表面延長線とがなす角度が鈍角であることを特徴とするセルスタック装置。
  2. 前記凸部を除く前記空間対向部は前記セル側が高くなるように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のセルスタック装置。
  3. ガス流路を有する柱状のセルと、
    前記セルに供給する反応ガスが流れる内部空間と、開口部とを、
    有するマニホールドと、
    該マニホールドの内部空間と前記セルの前記ガス流路とが連通するように、前記開口部に挿入された前記セルの一端を前記マニホールドに接合するシール材と、を具備し、
    垂直方向における断面視において、
    前記マニホールドは、
    前記シール材を介して前記セルと対向するセル対向部と、
    該セル対向部と連続し、前記シール材を介してマニホールドの内部空間又は外部空間と対向する空間対向部と、を有し、
    前記セル対向部及び前記空間対向部のうち少なくとも一方に凸部を含み、
    前記凸部を除く前記空間対向部は前記セル側が高くなるように傾斜していることを特徴とするセルスタック装置。
  4. 前記マニホールドは、前記セル対向部と前記空間対向部との角部に前記凸部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれかに記載のセルスタック装置。
  5. 収納容器内に請求項1乃至4のうちいずれかに記載のセルスタック装置を収納してなることを特徴とするモジュール。
  6. 外装ケース内に、請求項5に記載のモジュールと、該モジュールの運転を行なうための補機とを収納してなることを特徴とするモジュール収容装置。
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