JP2018185985A - セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収容装置 - Google Patents

セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収容装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 発電量の低下を抑制したセルスタック装置、モジュールおよびモジュール収容装置を提供する。【解決手段】 本開示のセルスタック装置1は、支持体13の内部に設けられ支持体13の長手方向に沿って貫通する1つ又は複数のガス流路14とを有するセル3が複数個配列されたセルスタックと、セルスタックに反応ガスを供給するためのマニホールド7と、セルスタックの一端部をマニホールド7に固定するためのシール材16と、を具備し、セル3はセル3の長手方向における、一端である第一端及び他端である第二端を有し、セル3の第一端はガス流路の開口部14Aが設けられた第一端面13Aを含み、少なくとも一つのセル3における第一端面13Aのうちの少なくとも一部の縁には、セル3の長手方向に突出する突出部19を有することを特徴とする。【選択図】 図3

Description

本発明は、セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収容装置に関する。
近年、次世代エネルギーとして、燃料ガス(水素含有ガス)と酸素含有ガス(空気)とを用いて電力を得ることができるセルである燃料電池セルを複数個配列してなるセルスタック装置が知られている。また、セルスタック装置を収納容器内に収納してなるモジュールや、モジュールを外装ケース内に収納してなるモジュール収容装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このようなセルスタック装置としては、燃料電池セル(以下、セルという場合がある。)の一端をマニホールドにシール材にて固定することで構成されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2007−59377号公報 国際公開第2015−163277号
燃料電池セルの一端をシール材でマニホールドに固定しようとする場合、製造過程において、未硬化のシール材が燃料電池セルの一端のガス流路の開口部に侵入し、燃料電池セルのガス流路がシール材で塞がれるおそれがあった。
それゆえ、本発明は、セルのガス流路にシール材が侵入することを抑制した、すなわち、発電量の低下を最小限にとどめることができるセルスタック装置、モジュールおよびモジュール収容装置を提供することを目的とする。
本開示のセルスタック装置は、柱状の支持体と、該支持体上に設けられた第1電極層と、該第1電極層上に設けられた固体電解質層と、該固体電解質層上に設けられた第2電極層と、前記支持体の内部に設けられ前記支持体の長手方向に沿って貫通する1つ又は複数のガス流路とを有するセルが複数個配列されたセルスタックと、前記セルスタックに反応ガスを供給するためのマニホールドと、前記セルスタックの一端部を前記マニホールドに固定するためのシール材と、を具備し、前記セルは該セルの長手方向における、一端である第一端及び他端である第二端を有し、前記セルの第一端は前記ガス流路の開口部が設けられた第一端面を含み、少なくとも一つの前記セルにおける前記第一端面のうちの少なくとも一部の縁には、前記セルの長手方向に突出する突出部を有することを特徴とする。
本開示のモジュールは、上記セルスタック装置を、収納容器内に収納してなることを特徴とする。
本開示のモジュール収容装置は、上記モジュールと、該モジュールを作動させるための補機とを、外装ケース内に収納してなることを特徴とする。
本開示のセルスタック装置は、発電量の低下を最小限にとどめることができるセルスタック装置とすることができる。
また、本開示のモジュールは、発電量の低下を最小限にとどめることができるモジュールとすることができる。
さらに、本開示のモジュール収容装置は、発電量の低下を最小限にとどめることが可能なモジュール収容装置とすることができる。
本実施形態のセルスタック装置を示し、(a)はセルスタック装置を概略的に示す縦断面図、(b)は(a)の一部を拡大して示す横断面図である。 (a)は空気極側のセルの平面図、(b)はインターコネクタ側の平面図である。 シール材及び燃料電池セルの断面図である。 本実施形態のモジュールの一例を示す斜視図である。 図4に示すモジュールの断面図である。 本実施形態のモジュール収容装置の一例を概略的に示す分解斜視図である。
以下、図面を用いて本実施形態のセルスタック装置について説明する。図1は、本実施形態のセルスタック装置を示し、(a)はセルスタック装置を概略的に示す縦断面図、(b)は(a)の一部を拡大して示す横断面図である。なお、以降の図において同一の構成については同一の符号を用いて説明する。
なお、図1に示すセルスタック装置は、セルである燃料電池セルを複数個配列してなる燃料電池セルスタック装置であり、以下の説明では、セルとして燃料電池セルを例として説明する。
図1に示すセルスタック装置1は、柱状の複数の燃料電池セル3を備えるセルスタック2を有している。燃料電池セル3は、内部にガス流路14を有して、一対の対向する平坦面をもつ断面が扁平状で全体として柱状の支持体13の一方の平坦面上に、第1電極層としての燃料極層9と、固体電解質層10と、第2電極層としての空気極層11とを順次積層してなるとともに、他方の平坦面のうち空気極層11が形成されていない部位にインターコネクタ12が積層されている。そして、隣接する燃料電池セル3間に導電部材4を介して配置することで、燃料電池セル3同士が電気的に直列に接続される。なお、インターコネクタ12の外面および空気極層11の外面には、導電性の接合材15が設けられており、導電部材4を、接合材15を介して空気極層11およびインターコネクタ12に接続させることより、両者の接触がオーム接触となって電位降下を少なくし、導電性能の低下を有効に抑制することができる。
なお、燃料電池セル3は長手方向における、一端である下端を第一端、他端である上端を第二端とする場合がある。また、ガス流路の開口部が設けられた一端の端面を第一端面とする。
そして、セルスタック2を構成する各燃料電池セル3の下端が、燃料電池セル3に反応ガスを供給するためのマニホールド7にガラス等のシール材16により固定されている。なお、シール材16については後述する。また、図1に示すセルスタック装置1においては、ガス流路14にマニホールド7より反応ガスとして水素含有ガス(燃料ガス)を供給する場合の例を示しており、マニホールド7の側面に、燃料ガスをマニホールド7内に供
給するための燃料ガス供給管8が接続されている。
また、燃料電池セル3の配列方向(図1に示すX方向)の両端から導電部材4を介してセルスタック2を挟持しており、マニホールド7に下端が固定されている弾性変形可能な端部導電部材5を具備している。ここで、図1に示す端部導電部材5においては、燃料電池セル3の配列方向に沿って外側に向けて延びた形状の、セルスタック2(燃料電池セル3)の発電により生じる電流を外部へ引出すための電流引出し部6が設けられている。
ちなみに、上記セルスタック装置1においては、ガス流路14より排出される燃料ガス(余剰の燃料ガス)を燃料電池セル3の上端部側で燃焼させる構成とすることにより燃料電池セル3の温度を上昇させることができる。それにより、セルスタック装置1の起動を早めることができる。
マニホールド7は、ガスケース7bと、ガスケース7b上に配置され、開口部を備える枠体7aとを有している。燃料電池セル3の下端部は枠体7aで囲まれており、枠体7aの内側に充填されたシール材16で燃料電池セル3の下端部が固定されている。ガスケース7bは、燃料電池セル3のガス流路14に燃料ガスを供給する開口部を上面に有している。枠体7a及びガスケース7bの開口部は、燃料電池セル3及びシール材16により塞がれている。これにより、燃料電池セル3のガス流路14以外の部分が気密に封止されている。
また、シール材16としては、絶縁性を有し、800〜1000℃の耐熱性を有する材料であることが好ましく、例えばガラス(特には非晶質なガラスや、結晶質を含むガラス)を用いることができる。具体的にはSiO−MgO−B−Al−CaO系や、SiO−MgO−B−ZnO系を用いることができる。
なお、枠体7aに代えてそれぞれの燃料電池セル3の下端に対応した挿入口を有する蓋状部材(図示せず)をガスケース7bに設けたものであってもよい。当該場合には、燃料電池セル3はシール材16によって挿入口に固定される。
以下に、図1において示す燃料電池セル3を構成する各部材について説明する。
燃料極層9は、一般的に公知のものを使用することができ、例えば、多孔質の導電性セラミックス、例えば希土類元素酸化物が固溶しているZrO(安定化ジルコニアと称し、部分安定化も含むものとする。)とNiおよび/またはNiOとを含むものを用いることができる。
固体電解質層10は、電極間の電子の橋渡しをする電解質としての機能を有していると同時に、燃料ガスと酸素含有ガスとのリークを防止するためにガス遮断性を有しており、例えば、3〜15モル%の希土類元素酸化物が固溶したZrOから形成される。なお、上記特性を有する限りにおいては、他の材料を用いてもよい。
空気極層11は、一般的に用いられるものであれば特に制限はなく、例えば、いわゆるABO型のペロブスカイト型酸化物からなる導電性セラミックスを用いることができる。空気極層11はガス透過性を有しており、例えば開気孔率が20%以上、特に30〜50%の範囲にあることが好ましい。
インターコネクタ12は、導電性セラミックスを用いることができる。インターコネクタ12は、燃料ガス(水素含有ガス)および酸素含有ガス(空気等)と接触するため、耐還元性及び耐酸化性を有することが必要であり、それゆえランタンクロマイト系のペロブ
スカイト型酸化物(LaCrO系酸化物)が好適に使用される。インターコネクタ12は支持体13に形成された複数のガス流路14を流通する燃料ガス、および支持体13の外側を流通する酸素含有ガスのリークを防止するために緻密質であり、例えば93%以上、特に95%以上の相対密度を有していることが好ましい。
支持体13としては、燃料ガスを燃料極層9まで透過するためにガス透過性であり、インターコネクタ12を介して集電するために導電性である。したがって、支持体13としては、例えば導電性セラミックスやサーメット等を用いることができる。燃料電池セル3を作製するにあたり、燃料極層9または固体電解質層10との同時焼成により支持体13を作製する場合においては、鉄属金属成分と特定希土類酸化物(Y、Yb等)とから支持体13を形成することが好ましい。また、支持体13は、ガス透過性を備えるために開気孔率が30%以上、特に35〜50%の範囲にあるのが好適であり、そしてまたその導電率は300S/cm以上、特に440S/cm以上であるのが好ましい。
なお、図示はしていないが、中間層を備えることもできる。これにより、固体電解質層10と空気極層11との接合を強固とするとともに、固体電解質層10と空気極層11との間に、固体電解質層10の成分と空気極層11の成分とが反応して電気抵抗の高い反応層が形成されることを抑制することができる。
ここで、中間層としては、Ce(セリウム)と他の希土類元素とを含有する組成とすることができ、例えば、
(1):(CeO1−x(REO1.5
式中、REはSm、Y、Yb、Gdの少なくとも1種であり、xは0<x≦0.3を満足する数。
で表される組成を有していることが好ましい。さらには、電気抵抗を低減するという点から、REとしてSmやGdを用いることが好ましく、例えば10〜20モル%のSmO1.5またはGdO1.5が固溶したCeOからなることが好ましい。
また、中間層を2層とすることもできる。これにより、固体電解質層10と空気極層11とを強固に接合するとともに、固体電解質層10の成分と空気極層11の成分とが反応して電気抵抗の高い反応層が形成されることをさらに抑制することができる。
また、図示はしていないが、インターコネクタ12と支持体13との間に密着層を設けることもできる。これにより、インターコネクタ12と支持体13との間の熱膨張係数差を軽減することができる。
密着層としては、燃料極層9と類似した組成とすることができ、例えば、YSZなどの希土類元素酸化物が固溶しているZrO(安定化ジルコニアと称する)とNiおよび/またはNiOとすることができる。なお、希土類元素酸化物が固溶したZrOと、Niおよび/またはNiOとは、体積比で40:60〜60:40の範囲とすることが好ましい。
図2(a)に示すように、平面形状が矩形状の空気極層11が、支持体13の上下端部を除いて形成されている。燃料電池セル3においては、固体電解質層10の空気極層11が設けられていない燃料電池セル3の一端部(下端部)に燃料電池セル3を補強する第一補強層17が設けられていてもよい。
図2(b)に示すように、インターコネクタ12は、支持体13の上端から下端まで形成されており、その左右両端部が、固体電解質層10の左右両端部を被覆していてもよい。そして、燃料電池セル3を補強する第二補強層18が支持体13の下端に設けられてい
る。なお、第二補強層18はインターコネクタ12の内側に設けられていてもよく、又は第二補強層18はインターコネクタ12の外側に設けられていてもよい。さらに、第二補強層18は、その左右両端部が、固体電解質層10の左右両端部を被覆していてもよい。
第一補強層17及び第二補強層18は、燃料電池セル3の下端部をより補強する点で、例えば固体電解質層10が、希土類元素が固溶したZrOを主成分とする場合には、固体電解質層10よりも希土類元素の含有量が少ない量の希土類元素が固溶したZrOを主成分としてもよい。主成分とは、50質量%以上含んでいることをいう。
図3は、燃料電池セル3のガス流路14の配列方向における、シール材16及び燃料電池セル3の断面図である。図3で示すように、本実施形態においては、燃料電池セル3の下端部がシール材16によってマニホールド7に固定されており、燃料電池セル3の第一端面13Aにはガス流路14の開口部14Aを有している。
ここで、上述のセルスタック装置は、例えば以下のような製造方法にて作製することができる。まず、断熱性の板状体の上に枠体7aを載置する。次に、枠体7a内に燃料電池セル3の下端を挿入し、板状体の上に載置する。次に、Si系結晶化ガラス粉末に有機成分を添加してなる未硬化のペーストを枠体7aの開口部に流し込み、850℃で5時間熱処理し、燃料電池セル3の下端部と枠体7aシール材16で固定する。次に、板状体を枠体7a又は蓋状部材から引き離す。最後に、セルスタック2が固定された枠体7aを、ガスタンク7bの上面の開口部を塞ぐようにガスタンク7aにシール材にて固定する。
ところで、燃料電池セルの一端をシール材でマニホールドに固定しようとする場合、製造過程において、未硬化のシール材が燃料電池セルの一端のガス流路の開口部に侵入し、燃料電池セルのガス流路がシール材で塞がれるおそれがあった。
そこで、図3で示すように、少なくとも一つの燃料電池セル3における第一端面13Aのうちの少なくとも一部の縁には、燃料電池セル3の長手方向に突出する突出部19を有する。
この構成により、製造過程において、未硬化のシール材16が突出部19によりせき止められることとなり、燃料電池セル3の一端のガス流路14の開口部14Aにシール材16が侵入することを抑制できる。すなわち、燃料電池セル3のガス流路14がシール材16で塞がれることを抑制でき、発電量の低下を最小限にとどめることができる。
「縁」とは、第一端面13Aのうちガス流路14の開口部14Aより外側の領域をいう。
「突出部」は、支持体13の一部を燃料電池セル3の長手方向に突出させたものでもよく、また燃料電池セル3の一端の支持体13に積層された固体電解質層10、第一補強層17、第二補強層18及びインターコネクタ12のうち少なくとも何れか1つを燃料電池セル3の長手方向に突出させたものでもよく、また別部材から構成されていてもよい。突出部は、5μm以上燃料電池セル3の長手方向に突出していてもよい。なお、突出部19の付根の部分を付根部19Aという。
また、図3で示すように、突出部19が少なくとも一つの燃料電池セル3の第一端面13Aにおける全周に亘る縁に設けられていてもよい。この構成により、燃料電池セル3の第一端面13Aにおける全周に亘って、シール材16がガス流路14の開口部14Aに侵入することを抑制できるため、発電量の低下をより最小限にとどめることができる。
図3で示すように、少なくとも一つのガス流路14の開口部14Aは、突出部19の付根部19Aより燃料電池セル3の第二端側に設けられてもよい。すなわち、本実施形態においては、燃料電池セル3の下端の端面に設けられた少なくとも一つの開口部14Aは突出部19の付根部19Aより燃料電池セル3の上端側に設けられており、言い換えれば、下端の端面は上端側に凹んでいる。
第一端面13Aを重力方向とは反対側に凹とすることで、本開示のセルスタック装置1の製造過程において、未硬化のシール材16が突出部19を乗り越えて第一端面13Aの内部に侵入したとしても、縁部にシール材16をとどめることができ、開口部14Aへのシール材16の侵入を抑制できる。すなわち、燃料電池セル3のガス流路14がシール材16で塞がれることを抑制でき、発電量の低下を最小限にとどめることができる。
図3で示すように、ガス流路14の配列方向における中央部の開口部14Aは、ガス流路14の配列方向における両端部の開口部14Aより、燃料電池セル3の第二端側に設けられていてもよい。すなわち、本実施形態においては、ガス流路14の配列方向における中央部の開口部が最も燃料電池セルの上端側に設けられている、言い換えれば、中央部を底として下端の端面が上端側に凹んでいる。
この構成により、温度が高く効率よく反応が進む中央部のガス流路14がシール材16で塞がれることを抑制でき、発電量の低下をより最小限にとどめることができる。
「中央部」とは、ガス流路14の配列方向において、燃料電池セル3の第一端面13Aを三等分した場合における中央の部分をさすものとする。「両端部」とは、前述する中央部以外の部分をさすものとする。
なお、本実施形態においては、下端をシール材16にてマニホールド7に固定したが、上端又は両端をシール材16にてマニホールド7に固定してもよい。
図4は、本実施形態のセルスタック装置1を備えてなるモジュールの一例を示す外観斜視図であり、図5は図4の断面図である。
図4に示すモジュール20においては、収納容器21の内部に、本実施形態のセルスタック装置1が収納されている。なお、セルスタック装置1の上方には、燃料電池セル3に供給する燃料ガスを生成するための改質器22が配置されている。なお、図4においては、セルスタック装置1が2つのセルスタック2を備えている場合を示しているが、適宜その個数は変更することができ、例えばセルスタック2を1つだけ備えていてもよい。また、セルスタック装置1を、改質器22を含むものとすることもできる。
また、図4においては、燃料電池セル3として、内部を燃料ガスが長手方向に流通する燃料ガス流路を複数有する中空平板型で、燃料ガス流路を有する支持体の表面に、燃料極層、固体電解質層および空気極層を順に積層してなる固体酸化物形の燃料電池セル3を例示している。なお、燃料電池セル3の間に酸素含有ガスが流通する。
また、図4に示す改質器22においては、原燃料供給管26を介して供給される天然ガスや灯油等の原燃料を改質して燃料ガスを生成する。なお、改質器22は、効率のよい改質反応である水蒸気改質を行うことができる構造とすることが好ましく、水を気化させるための気化部23と、原燃料を燃料ガスに改質するための改質触媒(図示せず)が配置された改質部24とを備えている。そして、改質器22で生成された燃料ガスは、燃料ガス流通管25(図1に示す燃料ガス供給管8に相当)を介してマニホールド7に供給され、マニホールド7より燃料電池セル3の内部に設けられた燃料ガス流路に供給される。
また図4においては、収納容器21の一部(前後面)を取り外し、内部に収納されるセルスタック装置1を後方に取り出した状態を示している。ここで、図4に示したモジュール20においては、セルスタック装置1を、収納容器21内にスライドして収納することが可能である。
なお、収納容器21の内部には、マニホールド7に並置されたセルスタック2の間に配置され、酸素含有ガスが燃料電池セル3の側方を下端部から上端部に向けて流れるように、酸素含有ガス導入部材27が配置されている。
図5に示すように、モジュール20を構成する収納容器21は、内壁28と外壁29とを有する二重構造で、外壁29により収納容器21の外枠が形成されるとともに、内壁28によりセルスタック装置1を収納する発電室30が形成されている。さらに収納容器21においては、内壁28と外壁29との間を、燃料電池セル3に導入する酸素含有ガスが流通する酸素含有ガス流路36としている。
ここで、収納容器21内には、収納容器21の上部より、上端側に酸素含有ガスが流入するための酸素含有ガス流入口(図示せず)とフランジ部40とを備え、下端部に燃料電池セル3の下端部に酸素含有ガスを導入するための酸素含有ガス流出口31が設けられてなる酸素含有ガス導入部材27が、内壁28を貫通して挿入されて固定されている。
なお、図5においては、酸素含有ガス導入部材27が、収納容器21の内部に並置された2つのセルスタック2間に位置するように配置されているが、セルスタック2の数により、適宜配置することができる。
また発電室30内には、モジュール20内の熱が極端に放散され、燃料電池セル3(セルスタック2)の温度が低下して発電量が低減しないよう、モジュール20内の温度を高温に維持するための断熱部材32が適宜設けられている。
断熱部材32は、セルスタック2の近傍に配置することが好ましく、特には、燃料電池セル3の配列方向に沿ってセルスタック2の側面側に配置するとともに、セルスタック2の側面における燃料電池セル3の配列方向に沿った幅と同等またはそれ以上の幅を有する断熱部材32を配置することが好ましい。
また、燃料電池セル3の配列方向に沿った内壁28の内側には、排ガス用内壁34が設けられており、内壁28と排ガス用内壁34との間が、発電室30内の排ガスが上方から下方に向けて流れる排ガス流路37とされている。なお、排ガス流路37は、収納容器21の底部に設けられた排気孔35と通じている。また、排ガス用内壁34のセルスタック2側にも断熱部材32が設けられている。
それにより、モジュール20の稼動(起動処理時、発電時、停止処理時)に伴って生じる排ガスは、排ガス流路37を流れた後、排気孔35より排気される構成となっている。
また、上述の構成のモジュール20においては、燃料電池セル3における燃料ガス流路より排出される発電に使用されなかった燃料ガスと酸素含有ガスとを燃料電池セル3の上端と改質器22との間で燃焼させることにより、燃料電池セル3の温度を上昇・維持させることができる。あわせて、燃料電池セル3(セルスタック2)の上方に配置された改質器22を温めることができ、改質器22で効率よく改質反応を行なうことができる。なお、通常発電時においては、上記燃焼や燃料電池セル3の発電に伴い、モジュール20内の温度は500〜800℃程度となる。
図6は、外装ケース内に図4で示したモジュール20と、モジュール20を動作させるための補機(図示せず)とを収納してなる本実施形態のモジュール収容装置の一例を示す分解斜視図である。なお、図6においては一部構成を省略して示している。
図6に示すモジュール収容装置41は、支柱42と外装板43から構成される外装ケース内を仕切板44により上下に区画し、その上方側を上述したモジュール20を収納するモジュール収納室45とし、下方側をモジュール20を動作させるための補機を収納する補機収納室46として構成されている。なお、補機収納室46に収納する補機を省略して示している。
また、仕切板44には、補機収納室46の空気をモジュール収納室45側に流すための空気流通口47が設けられており、モジュール収納室45を構成する外装板43の一部に、モジュール収納室45内の空気を排気するための排気口48が設けられている。
このようなモジュール収容装置41においては、上述したように、発電量の低下を最小限にとどめることができるモジュール20をモジュール収納室45に収納し、モジュール20を動作させるための補機を補機収納室46に収納して構成されることにより、発電量の低下を最小限にとどめることができるモジュール収容装置41とすることができる。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
例えば、支持体上に空気極層、固体電解質層、燃料極層を配置した燃料電池セルであっても良い。さらに、例えば、上記形態では、支持体13上に燃料極層9、固体電解質層10、空気極層11を積層したが、支持体13を用いることなく、燃料極層9自体を支持体とし、この燃料極層9に、固体電解質層10、空気極層11を設けても良い。
また、支持体上に空気極層、固体電解質層、燃料極層を有する発電素子部が複数形成された、いわゆる横縞型の燃料電池セルスタックを複数組み合わせてなる横縞型バンドルにも適用することができる。
さらに、上記形態では燃料電池セル3、セルスタック装置1、モジュール20ならびにモジュール収容装置41について説明したが、セルに水蒸気と電圧とを付与して水蒸気(水)を電気分解することにより、水素と酸素(O)を生成する電解セル(SOEC)およびこの電解セルを備える電解セルスタック装置および電解モジュールならびにモジュール収容装置である電解装置にも適用することができる。
1:セルスタック装置
3:燃料電池セル
7:マニホールド
13A:第一端面
14:ガス流路
14A:開口部
16:シール材
19:突出部
20:モジュール
41:モジュール収容装置

Claims (6)

  1. 柱状の支持体と、該支持体上に設けられた第1電極層と、該第1電極層上に設けられた固体電解質層と、該固体電解質層上に設けられた第2電極層と、前記支持体の内部に設けられ前記支持体の長手方向に沿って貫通する1つ又は複数のガス流路とを有するセルが複数個配列されたセルスタックと、
    前記セルスタックに反応ガスを供給するためのマニホールドと、
    前記セルスタックの一端部を前記マニホールドに固定するためのシール材と、を具備し、
    前記セルは該セルの長手方向における、一端である第一端及び他端である第二端を有し、
    前記セルの第一端は前記ガス流路の開口部が設けられた第一端面を含み、少なくとも一つの前記セルにおける前記第一端面のうちの少なくとも一部の縁には、前記セルの長手方向に突出する突出部を有することを特徴とするセルスタック装置。
  2. 前記突出部が少なくとも一つの前記セルの前記第一端面における全周に亘る縁に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のセルスタック装置。
  3. 前記セルの長手方向に突出する前記突出部の付根の部分である付根部を有し、
    少なくとも一つの前記ガス流路の前記開口部は、前記突出部の前記付根部より前記セルの第二端側に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のセルスタック装置。
  4. 前記ガス流路が前記支持体の内部に複数個配列されており、
    前記ガス流路の配列方向における中央部の前記開口部は、前記ガス流路の配列方向における両端部の前記開口部より、前記セルの第二端側に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれかに記載のセルスタック装置。
  5. 収納容器内に、請求項1〜4のうちいずれかに記載のセルスタック装置を備えることを特徴とするモジュール。
  6. 外装ケース内に、請求項5に記載のモジュールと、該モジュールを作動させるための補機とを備えることを特徴とするモジュール収容装置。
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