JP6851853B2 - 墨消し機能の拡張 - Google Patents

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Description

本発明は、電子文書に対して墨消しを行う技術に関する。
電子文書の編集アプリケーションには、電子文書内の機密情報を削除するための墨消しという機能がある。図1はPDF形式の電子文書(以下、PDF文書)で墨消しを行った一例を示す図である。いま、PDF文書のページ100内に、文字オブジェクト101〜103がある。ユーザが、墨消ししたい文字オブジェクト103を囲むように領域を指定して墨消しを指示すると、当該指定された領域が黒の矩形で塗り潰されて、ページ110のようになる。墨消しによってPDF文書内から削除された情報は復元することができない。この場合の削除とは、文字であればその文字コードの情報を消去することを意味し、文字の一部でも墨消しが指示された領域に重なっているとその文字コードは消去される。また、イメージやグラフィックであれば、当該領域と重なっている部分の画像を黒等で塗り潰したり或いはグラフィックのベクターデータを変形させたりするなどして、その部分の描画命令の内容を変更することを意味する。この墨消し機能を利用することにより、電子文書内の機密情報を読解できないようにすることができる。ここで、墨消しを指示した領域下に複数のオブジェクトが重なっていたとする。この場合でも、当該領域下に重なる全てのオブジェクトが削除される。例えば、特許文献1には、非表示のレイヤーやオブジェクトも墨消しすることが述べられている。また、特許文献2には、指定した領域下に複数のオブジェクトが重なっている場合、すべてのオブジェクトを墨消しすることが述べられている。
特開2015−203919号公報 特開2009−245306号公報
上述のとおり、墨消し機能を用いて例えば文字オブジェクトを墨消ししたいと考えたとき、当該文字オブジェクトの領域下にイメージオブジェクトが重なっていた場合は、文字オブジェクトだけを墨消しすることはできず、イメージオブジェクトも墨消しされる。そして、そのイメージオブジェクトが電子文書内の複数箇所から参照されていると(例えば他のページでも該イメージオブジェクトを使用している場合)、文字オブジェクトと重なっている該イメージオブジェクトに対する墨消しの効果が他の箇所にも影響してしまう。ここで、PDF文書におけるイメージオブジェクトの複数参照機能について確認しておく。図2は、PDF文書の構造の一例を示した図である。図2のPDF文書200は、2ページで構成される。また、リソース格納部210にはイメージ204のデータが格納されている。そして、イメージ204は、1ページ目201と2ページ目202の双方から参照され両ページに共通のオブジェクトデータとして使用されて、それぞれのページに同じ内容のイメージが表示されることになる。なお、この複数参照における参照先はページ単位とは限らない。1つのイメージが同一ページ内の複数箇所から参照され、かつ、他のページからも参照されるケースもある。このような複数参照機能によりPDF文書ではそのファイルサイズを削減することができる。図3は、複数ページにおいて共通の背景イメージが参照されたPDF文書の一例を示している。図3(a)は、背景イメージ300を示しており、図3(b)に示す1ページ目と図3(c)に示す2ページ目の双方から参照されている。図3(b)の1ページ目においては、背景イメージ300の上に、4つの文字列301〜304が存在している。また、図3(c)の2ページ目においては、背景イメージ300の上に、3つの文字列311〜313が存在している。そして、図4は、図3(b)の1ページ目に対して従来の墨消しを行った場合の説明図である。図4(a)は墨消し後の1ページ目の状態を示しており、文字列303の領域401を指定して墨消しを適用した結果、「Taro Yamada」の文字列が視認不可能に塗り潰されている。このとき、複数箇所で参照されている背景イメージ300内の上記領域401との重なり領域411にも墨消しが適用される結果、図4(b)に示すように2ページ目の領域402も黒く塗り潰されることになる。ユーザは、文字列303のみを墨消しすることを意図していたにも関わらず、複数参照に係る背景イメージ300が文字列303と重なっているため、他のページにまで墨消しの効果が及んでしまうのである。図4(c)は、このときのPDF文書400の構造を示している。リソース格納部410内の背景イメージ300における重なり領域411が黒く塗り潰されていることが分かる。
本発明に係る情報処理装置は、指定された領域に対する墨消しの適用指示を受け付けると、当該指定された領域下に、複数の参照先から参照されているイメージオブジェクトが重なっているかどうかを判定する第1判定手段と、前記第1判定手段で重なっていると判定された場合に、前記複数の参照先から参照されているイメージオブジェクトのデータを複製することにより、該複数の参照先から参照されているイメージオブジェクトのデータを少なくとも2つにする複製手段と、前記複数の参照先のうち前記適用指示が行われた参照先に対しては、前記複製されたイメージオブジェクトのデータのうち墨消し処理が行われるイメージオブジェクトのデータが参照元となるようにし、前記適用指示が行われなかった参照先に対しては、前記複製されたイメージオブジェクトのデータのうち墨消し処理が行われないイメージオブジェクトのデータが参照元となるように、設定する設定手段と、前記指定された領域に重なるオブジェクトに対して、墨消し処理を行う処理手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、墨消しが指示された領域下に、複数箇所から参照されるイメージオブジェクトが重なっている場合に、ユーザの意図に反して墨消しの効果が他の箇所に及んでしまうのを防ぐことができる。
PDF文書で墨消しを行った一例を示す図。 PDF文書の構造の一例を示した図。 複数ページにおいて共通の背景イメージが参照されたPDF文書の一例を示す図。 従来の墨消しを行った場合の説明図。 電子文書を管理するシステムの全体構成を示す図。 PCのハードウェア構成の一例を示す図。 実施例1に係る、電子文書エディタにおける墨消し機能利用時の動作制御の流れを示すフローチャート。 実施例1の墨消しを適用した後のPDF文書の構造を示す図。 実施例2に係る、電子文書エディタにおける墨消し機能利用時の動作制御の流れを示すフローチャート。 墨消し範囲選択用UI画面の一例を示す図。 実施例3に係る、電子文書エディタにおける墨消し機能利用時の動作制御の流れを示すフローチャート。 墨消し範囲選択用UI画面の具体例。 墨消し処理後のPDF文書の構造を示す図。 実施例4に係る、電子文書エディタにおける墨消し機能利用時の動作制御の流れを示すフローチャート。 イメージを分離する様子を示す図。
以下、添付図面を参照して、本発明を好適な実施例に従って詳細に説明する。なお、以下の実施例において示す構成は一例にすぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<システム構成図>
図5は、本実施例に係る、電子文書を管理するシステムの全体構成を示す図である。システム500は、情報処理装置であるPC501とファイルサーバ502とで構成され、LAN等のネットワーク503を介して相互に接続されている。クライアントPC501には、電子文書を編集可能なアプリケーションとして、電子文書エディタ510がインストールされている。ユーザは、電子文書エディタ510を使って、所定フォーマットの電子文書の作成、編集、印刷を行うことができる。ここでは、PDF形式の電子文書(以下、「PDF文書」と表記)を例に説明するものとする。ただし、本発明の対象となる電子文書はPDF文書に限定されるものでない。複数参照や墨消しといった共通の技術事項を有する電子文書であればすべて対象となり得る。電子文書エディタ510は、2つのソフトウェアコンポーネントを含んでいる。1つはライブラリモジュール511であり、これはPDF文書の生成・編集等の処理を行うコンポーネントである。もう1つはUI制御モジュール512であり、ユーザがPDF文書を作成・編集する際のユーザインタフェース、具体的には、UI画面の生成・表示や当該UI画面を介したユーザ操作の受け付けなどを提供する。電子文書エディタ510で生成・編集されたPDF文書は、PC501のローカルファイルシステム又はファイルサーバ502に保存される。PC501は、ネットワーク503を介してファイルサーバ502と通信する。
図6は、PC501のハードウェア構成の一例を示す図である。PC501は、CPU601、メモリ602、入力/出力インタフェース603、ネットワークインタフェース604、ディスプレイインタフェース605、大容量記憶装置606及びシステムバス607で構成される。
CPU601は、HDDなどの大容量記憶装置606に格納された、所定のコンピュータプログラムを動作させることで、上述の電子文書エディタ510によるPDF文書の生成・編集といった様々な処理を実現する。メモリ602は、CPU601の主メモリ、ワークエリア等として機能する。入力/出力インタフェース603は、マウス、キーボードなどの入力装置610及びメモリカードなどの外部メモリ611とシステムバス607とを接続するインタフェースである。ネットワークインタフェース604は、ネットワーク503を介したファイルサーバ502との通信制御を行なうインタフェースである。PC501は、このネットワークインタフェース604を介して、ファイルサーバ502や他の外部機器(例えばプリンタなど)と双方向の通信が可能になる。ディスプレイインタフェース605は、ディスプレイ612の表示を制御するインタフェースである。
続いて、本実施例における墨消し機能利用時の、電子文書エディタ510における動作制御について説明する。ここで、本実施例の詳細を説明するに先立ち、用語について確認しておく。前述の通り本発明は、1つのイメージオブジェクトが複数箇所から参照され、複数の参照先における表示に共通で使用されていることを前提としている。そして、複数の参照先のうち1つの参照先において、文字オブジェクト等の領域を指定して墨消しが指示され、かつ、その領域が複数参照されているイメージオブジェクトと重なる場合に、他の参照先にも意図しない墨消しが発生することを解決課題としている。このとき、イメージオブジェクトを参照している複数の参照先の全部を「全ての参照先」と表現する。そして、全ての参照先のうち、墨消しの指示が行われた参照先を「墨消し参照先」と表現し、墨消しの指示が行われていない他の参照先を「非墨消し参照先」と表現する。例えば、文字オブジェクト303の領域を指定して墨消しが指示された前述の図3の例において、「墨消し参照先」は図3(b)の1ページ目が該当し、「非墨消し参照先」は図3(c)の2ページ目が該当する。そして、「全ての参照先」は、図3(b)の1ページ目と図3(c)の2ページ目の両ページを指す。なお、冒頭で述べたとおり、複数参照には同一ページ内の異なる箇所から参照される場合もあるが、以下では説明の便宜上、異なるページから複数参照されるケースを例に説明するものとする。
図7は、本実施例に係る、電子文書エディタ510における墨消し機能利用時の動作制御の流れを示すフローチャートである。本実施例では、墨消しが指示された任意の領域と複数参照に係るイメージとが重なっている場合に、複数参照に係るイメージを複製し、墨消し参照先と非墨消し参照先とで同内容のイメージがそれぞれ参照されるように変更して参照元を分ける。以下、図7のフローに沿って詳しく説明する。この処理は、ユーザが、電子文書エディタ510を起動することで所定のプログラムがメモリ602に読み込まれ、CPU601がこれを実行することで実現される。
ステップ701では、UI制御モジュール512が、ユーザによるページ内の任意領域の指定及び当該指定された領域についての墨消しの適用指示を受け付ける。この領域指定や適用指示は、ディスプレイ装置612に表示されたUI画面(不図示)を介してなされる。
ステップ702では、ライブラリモジュール511が、墨消しが指示された指定領域(以下、「墨消し指示領域」と呼ぶ。)の下に複数参照に係るイメージオブジェクト(イメージデータ)が重なっているかどうかを判定する。判定の結果、墨消し指示領域下に複数参照に係るイメージオブジェクトが重なっている場合は、ステップ703に進む。一方、墨消し指示領域下に複数参照に係るイメージオブジェクトが重なっていない場合は、ステップ705に進む。この場合のステップ705では、墨消し指示領域に対して直ちに墨消し処理を行う。具体的には、墨消し指示領域下に重なるすべてのオブジェクトに対して、文字オブジェクトであれば文字コードの削除、イメージやグラフィックのオブジェクトであれば当該領域を所定の色(ここでは、黒)で塗り潰す処理がなされる。
ステップ703では、ライブラリモジュール511が、該墨消し指示領域に重なっている複数参照に係るイメージオブジェクトを複製する。すなわち、複数参照に係るイメージオブジェクトと同じイメージのデータが生成される。続く、ステップ704で、ライブラリモジュール511は、非墨消し参照先(或いは墨消し参照先)の参照元を、ステップ703で複製されたイメージオブジェクトに変更する。この結果、墨消し参照先と非墨消し参照先とでは同じ内容のイメージでありながらそれぞれに異なるデータが参照元となる。
そして、ステップ705では、ライブラリモジュール511が、墨消し指示領域に含まれる全てのオブジェクトに対し、墨消し処理を実行する。イメージオブジェクトの複製及び参照元の変更(ステップ703及び704)を経ている場合は、指定された文字オブジェクト等が削除されると共に、墨消し参照先のみの参照元となったイメージデータ内における、墨消し指示領域との重なり部分が黒で塗り潰される。図8は、前述した図4のPDF文書に対して、本実施例の墨消しを適用した後のPDF文書800の構造を示す図である。複数参照されていた背景イメージ300の複製イメージ300’が生成され、当該複製イメージ300’が、非墨消し参照先である2ページ目の新たな参照元に設定されている。そして、墨消し参照先(1ページ目)のみの参照元となったイメージ300内の、墨消し指示領域401との重なり領域411を黒で塗り潰すことで、ユーザが意図する1ページ目のみに墨消しが適用される。
以上が、本実施例に係る、電子文書エディタ510における墨消し機能利用時の動作制御の内容である。なお、本実施例では、複数参照に係るイメージを1つ複製してこれを非墨消し参照先における共通の参照元とすることを想定しているが、これに限定されない。例えば、非墨消し参照先が複数ある場合は、複数参照の完全な解消に必要な数だけイメージを複製し、非墨消し参照先のそれぞれについて新たな参照元を設定してもよい。ただし、この場合はPDF文書のデータサイズがイメージの複製数に応じて大きくなってしまうため、本実施例のように複製する個数は最小限にして可能な限り共通参照を維持するのが望ましい。
また、上述した実施例では、ステップ704で参照元を変更した後に、ステップ705で墨消し処理を実行するようにしているが、この処理順は逆になるようにしても構わない。すなわち、ステップ703におけるイメージオブジェクトの複製により同内容の背景イメージが2つになる(300,300’)ので、その一方に対して墨消し処理を実行する。そして、墨消し参照先の参照元を該墨消し処理が実行された背景イメージとし、非墨消し参照先の参照元を墨消し処理が実行されていない方の背景イメージとするようにしてもよい。
本実施例によれば、墨消しが指示された任意の領域下に複数参照に係るイメージオブジェクトが重なる場合に当該イメージオブジェクトを複製し、墨消し参照先と非墨消し参照先とで異なるイメージオブジェクトを参照元として設定する。これにより、ユーザが意図した墨消し参照先でのみ墨消しが適用されて、非墨消し参照先には墨消しが表示されないようにすることができる。
実施例1では、複数参照に係るイメージを複製して、墨消し参照先の参照元となるイメージと非墨消し参照先の参照元となるイメージを別々にすることで、ユーザが意図した墨消し参照先でのみ墨消しが適用されるようにしていた。しかし、例えば複数参照に係るイメージ内に機密情報が含まれている場合など、電子文書の内容によっては、全ての参照先に対して墨消しを適用したいケースもある。そこで、複数参照に係るイメージの全ての参照先に対して墨消しを適用するかどうかを、ユーザが選択できる態様を実施例2として説明する。なお、システムの基本的構成など実施例1と共通する部分については説明を省略し、以下では差異点を中心に説明を行うものとする。
図9は、本実施例に係る、電子文書エディタ510における墨消し機能利用時の動作制御の流れを示すフローチャートである。本実施例では、墨消し指示領域下に複数参照に係るイメージが重なっている場合に、全ての参照先に対して墨消しを適用するかどうかを選択するためのUI画面を表示して、ユーザに墨消しの適用範囲を決定させる。以下、図9のフローに沿って詳しく説明する。
ステップ901及び902は、実施例1に係る図7のフローのステップ701及び702と同様である。墨消し指示領域下に複数参照に係るイメージが重なっている場合(ステップ902でYes)は、ステップ903に進む。一方、墨消し指示領域下に複数参照に係るイメージが重なっていない場合(ステップ902でNo)は、墨消し指示領域に対して直ちに墨消し処理が実行される(ステップ907)。
ステップ903では、UI制御モジュール512が、全ての参照先に対して墨消しを適用するかどうかをユーザが選択するためのUI画面を、ディスプレイ装置612に表示する。図10は墨消し範囲選択用UI画面の一例を示す図である。図10に示すUI画面内には、全ての参照先に対して墨消しを適用するかどうかを問うメッセージ1000が表示される。全ての参照先に対して墨消しを適用したいユーザは「はい」ボタン1001を、適用したくないユーザは「いいえ」ボタン1102を押下する。なお、メッセージ1000の文面は一例であり、これに限定されないことはいうまでもない。
ステップ904では、ステップ903で表示した墨消し範囲選択用UI画面を介したユーザ選択に応じて処理の切り分けがなされる。すなわち、ユーザが「はい」ボタン1001を押下した場合は、ステップ907に進み、墨消し指示領域に対し墨消し処理を行う。この場合、複数参照に係るイメージについても墨消し処理がなされ、全ての参照先において墨消しされた領域が表示されることになる。一方、ユーザが「いいえ」ボタン1102を押下した場合は、ステップ905に進む。ステップ905〜907は、実施例1に係る図7のフローのステップ703〜705にそれぞれ対応する。すなわち、ステップ905で複数参照に係るイメージが複製され、続くステップ906で非墨消し参照先(又は墨消し参照先)の参照元が複製イメージに変更される。そして、ステップ907で、墨消し指示領域内の文字オブジェクト等が削除されると共に、墨消し参照先のみの参照元となったイメージ内における、墨消し指示領域との重なり部分が黒で塗り潰される。
本実施例によれば、ユーザが、複数参照に係るイメージの全ての参照先に対して墨消しを適用するかどうかを選択することができる。
複数参照に係るイメージが単なる背景であってイメージ自体に機密情報を含まない場合(前述した図4のようなケース)は、非墨消し参照先には墨消しを適用しない方がよい。他方、イメージ自体に機密情報が含まれている場合は、全ての参照先を墨消しした方がよいと考えられる。また、PDF文書内のイメージが複数参照されているかどうかは見た目では分からないため、全ての参照先に墨消しを適用すべきかどうかをユーザが判断できない場合もある。そこで、墨消しが指示された領域下に複数参照に係るイメージが重なる場合に、当該イメージの全ての参照先に墨消しを適用するかどうかを自動で判定する態様を、実施例3として説明する。なお、実施例1及び2と共通する部分については説明を省略し、以下では差異点を中心に説明を行うものとする。
図11は、本実施例に係る、電子文書エディタ510における墨消し機能利用時の動作制御の流れを示すフローチャートである。本実施例では、墨消しが指示された領域下に複数参照に係るイメージが重なる場合に、複数参照に係るイメージの全ての参照先に墨消しを適用するかどうかを自動判定する。以下、図11のフローに沿って詳しく説明する。
ステップ1101及び1102は、実施例1に係る図7のフローのステップ701及び702と同様である。墨消し指示領域下に複数参照に係るイメージが重なっている場合(ステップ1102でYes)は、ステップ1103に進む。一方、墨消し指示領域下に複数参照に係るイメージが重なっていない場合(ステップ1102でNo)は、墨消し指示領域に対して直ちに墨消し処理が実行される(ステップ1109)。
ステップ1103では、ライブラリモジュール511が、複数参照に係るイメージが透明かどうかを判定する。透明かどうかの判定は、例えばイメージオブジェクトに付される、透明であることを示すフラグの有無などを参照して行う。複数参照に係るイメージが透明である場合は、当該イメージ内に機密情報は含まれないと推認できる。したがって、非墨消し参照先には墨消しを適用しない方がよいと判断し、イメージの複製(ステップ1104)と参照元の変更(ステップ1105)を行うべくステップ1104に進む。一方、複数参照に係るイメージが透明でない場合は、ステップ1106に進む。なお、複数参照に係るイメージが透明ではないが所定の背景色(例えば白など、墨消し指示領域に重なる部分が一色)であった場合も、同様の理由で、非墨消し参照先には墨消しを適用しないように扱ってもよい。
ステップ1104及び1105は、実施例1に係る図7のフローのステップ703及び704にそれぞれ対応する。すなわち、ステップ1104で複数参照に係るイメージが複製され、続くステップ1105で非墨消し参照先(又は墨消し参照先)の参照元が複製イメージに変更される。その後はステップ1109に進み、墨消し指示領域にある文字オブジェクト等が削除されると共に、墨消し参照先のみの参照元となったイメージ内の、墨消し指示領域との重なり部分が黒で塗り潰される。
ステップ1106では、ライブラリモジュール511が、複数参照に係るイメージ内の、墨消し指示領域との重なり部分に対し、OCR(光学文字認識)処理を行なう。続くステップ1107では、OCR処理の結果に従って処理の切り分けがなされる。OCR処理によって文字が検出されなかった場合は、ステップ1108に進む。一方、OCR処理によって文字が検出された場合は、当該イメージ自体に機密情報が含まれる可能性がある。そのため、全ての参照先に墨消しを適用したほうが良いと判断し、ステップ1109に進む。そして、ステップ1109では、ライブラリモジュール511が、墨消し指示領域に対し墨消し処理を行う。この際、複数参照に係るイメージについても墨消し処理がなされ、全ての参照先において墨消しされた領域が表示されることになる。
ステップ1108では、ライブラリモジュール511が、墨消し指示領域に対して、複数参照に係るイメージとは別に、文字オブジェクトが重なっているかどうかを判定する。墨消し指示領域に文字オブジェクトが重なっている場合はステップ1104に進み、重なっていない場合はステップ1109に進む。例えば、前述の図3の例において、PDF文書の1ページ目(図3(b))に対して「Taro Yamada」の文字オブジェクト303の領域を指定して墨消しの指示がなされたとする(図4(a)を参照)。この場合、墨消し指示領域には、複数参照に係る背景イメージ(図3(a))とは別に、文字オブジェクト303が重なっているため、本ステップの判定結果は「Yes」となる。このように複数参照に係るイメージと文字オブジェクトとが重なっている箇所に対して墨消しが指示された場合であって、当該イメージ自体には文字情報を含まない場合には、ユーザは文字オブジェクトのみを墨消ししたいのだと推認できる。よって、非墨消し参照先までは墨消しを適用しないよう、イメージの複製(ステップ1104)と参照元の変更(ステップ1105)を経て、墨消し指示領域に対する墨消し処理が実行される(ステップ1109)。一方、本ステップの判定結果が「No」である場合(墨消し指示領域下に文字オブジェクトが重なっていない場合)は、ユーザは、複数参照に係るイメージの全ての参照先で指定箇所を墨消ししたいのだと推認できる。そのため、全ての参照先に墨消しを適用するよう、イメージの複製(ステップ1104)と参照元の変更(ステップ1105)を経ずにステップ1109に進んで、墨消し指示領域に対する墨消し処理が実行される。つまり、複数参照に係るイメージについても墨消し処理がなされ、全ての参照先において墨消しされた領域が表示されることになる。
<変形例>
上記のようにすべてを自動で判定する代わりにその一部又は全部をユーザの判断に委ねてもよい。すなわち、実施例2のように、墨消し範囲をユーザに選択させるUI画面を適宜表示して、複数参照に係るイメージの全ての参照先に墨消しを適用するかどうかをユーザの判断に委ねてもよい。以下、本変形例に係る、墨消し範囲選択用UI画面の具体例を、それぞれの表示タイミングに分けて説明する。
1)複数参照に係るイメージが透明である場合(ステップ1103で「Yes」)
この場合は、例えば図12(a)に示すようなUI画面を表示する。複数参照に係るイメージに機密情報は含まれないこと等を理由に、ユーザが「いいえ」を選択した場合は、イメージの複製(ステップ1104)と参照元の変更(ステップ1105)を行うべくステップ1104に進む。一方、他の参照先にも墨消しを適用する必要があると考え、ユーザが「はい」を選択した場合は、ステップ1109に進み、複数参照に係るイメージについてそのまま墨消し処理がなされる。これにより、全ての参照先において墨消しされた領域が表示されることになる。
2)OCR処理によって文字が検出された場合(ステップ1107で「Yes」)
この場合は、例えば図12(b)に示すようなUI画面を表示する。複数参照に係るイメージ自体に機密情報が含まれること等を理由に、ユーザが「はい」を選択した場合は、ステップ1109に進み、複数参照に係るイメージについてそのまま墨消し処理がなされる。これにより、全ての参照先において墨消しされた領域が表示されることになる。一方、全ての参照先に墨消しを適用する必要がないと考え、ユーザが「いいえ」を選択した場合は、イメージの複製(ステップ1104)と参照元の変更(ステップ1105)を行うべくステップ1104に進む。
3)墨消し指示領域下に文字オブジェクトが重なっていない場合(ステップ1108で「No」)
この場合は、例えば図12(c)に示すようなUI画面を表示する。複数参照に係るイメージ内の指定箇所については全部墨消したい(他の参照先にも墨消しを適用したい)と考え、ユーザが「はい」を選択した場合は、ステップ1109に進み、複数参照に係るイメージについてそのまま墨消し処理がなされる。これにより、全ての参照先において墨消しされた領域が表示されることになる。一方、他の参照先に墨消しを適用する必要がないと考え、ユーザが「いいえ」を選択した場合は、イメージの複製(ステップ1104)と参照元の変更(ステップ1105)を行うべくステップ1104に進む。
4)墨消し指示領域下に文字オブジェクトが重なっている場合(ステップ1108で「Yes」)
この場合は、例えば図12(d)に示すようなUI画面を表示する。文字オブジェクトのみを墨消ししたいこと等を理由に、ユーザが「いいえ」を選択した場合は、イメージの複製(ステップ1104)と参照元の変更(ステップ1105)を行うべくステップ1104に進む。一方、ユーザが「はい」を選択した場合は、ステップ1109に進み、複数参照に係るイメージについてそのまま墨消し処理がなされる。これにより、全ての参照先において墨消しされた領域が表示されることになる。
上述の通り、各判定ステップにおける判定結果に応じたメッセージを必要に応じて表示する。これにより、ユーザが判断しやすくなる。もちろん、図12(a)〜(d)で示したメッセージの文面は一例であり、それぞれの状況に応じた内容であれば構わない。
本実施例によれば、墨消しが指示された任意の領域下に複数参照に係るイメージが重なる場合に、当該イメージの全ての参照先に墨消しを適用するかどうかを自動で判定することができる。
実施例1〜3では、墨消し指示領域下に複数参照に係るイメージが重なる場合に、状況に応じて複数参照に係るイメージを複製して参照元を分けることを行った。これには、電子文書のデータサイズが増えてしまうというデメリットを伴う。例えば、前述の図3に示すPDF文書の場合、各文字オブジェクトのデータサイズは微々たるものであり、そのほとんどを背景イメージ(図3(a))のデータが占めている。このケースで背景イメージを複製して参照元となるデータを増やすと、実質的にデータサイズが2倍近くになってしまう。そこで、可能な限りデータサイズが増えないようにする態様を、実施例4として説明する。なお、実施例1〜3と共通する部分については説明を省略し、以下では差異点を中心に説明を行うものとする。
本実施例では、複数参照に係るイメージを、全ての参照先で共通で参照できる部分と共通で参照できない部分とに分け、共通で参照できる部分は複数参照を維持しつつ、共通で参照できない部分は別々のイメージを参照元として再設定する。図13は、本実施例によって生成される、墨消し処理後のPDF文書1300の構造を示す図である。リソース格納部1310内に、複数参照されていた背景イメージ300(図3(a)を参照)から生成された3種類の部分イメージのデータがある。具体的には、1ページ目の参照元に設定された部分イメージ1311、1ページ目と2ページ目に共通の参照元に設定された部分イメージ1312、2ページ目の参照元に設定された部分イメージ1313のデータが存在している。1ページ目のみの参照元に設定された部分イメージ1311では、墨消し指示領域401との重なり領域411が墨消しにより黒く塗り潰されている。一方、部分イメージ1311と同内容であって、2ページ目のみの参照元に設定された部分イメージ1313では、上記重なり領域に相当する部分411’に墨消しはされていない。そして、墨消し指示領域401に対応する領域を含まない部分イメージ1312を全ての参照先における参照元とすることで、PDF文書1300のデータサイズの増加が抑えられている。
図14は、本実施例に係る、電子文書エディタ510における墨消し機能利用時の動作制御の流れを示すフローチャートである。以下、図14のフローに沿って詳しく説明する。
ステップ1401及び1402は、実施例1に係る図7のフローのステップ701及び702と同様である。墨消し指示領域下に複数参照に係るイメージが重なっている場合(ステップ1402でYes)は、ステップ1403に進む。一方、墨消し指示領域下に複数参照に係るイメージが重なっていない場合(ステップ1402でNo)は、墨消し指示領域に対して直ちに墨消し処理が実行される(ステップ1409)。
ステップ1403では、ライブラリモジュール511が、複数参照に係るイメージの参照先との関係を一旦すべて解除する。続くステップ1404では、ライブラリモジュール511が、参照先との関係が解除されたイメージを、墨消し指示領域との重なり領域を含む部分イメージと含まない部分イメージとに分ける。このとき、複数の参照先の共通参照元となる部分イメージの面積が最も大きくなるように、墨消し指示領域との重なり領域の外縁(上下左右いずれかの辺)を境に分離するのが望ましい。図15は、墨消し指示領域との重なり領域の外縁を境にしてイメージを分離する様子を示す図である。参照先との関係が解除された背景イメージ300内の重なり領域411の上下左右の各辺の延長である破線1501〜1504のいずれかが分離箇所の候補である。これらのうち重なり領域411を含まない部分の面積が最も大きくなるような分離箇所を選択する。前述の図13の例では、破線1503で分離している。
次に、ステップ1405では、ライブラリモジュール511が、分離によって生成された2つの部分イメージのうち、重なり領域を含まない部分イメージを、全ての参照先の参照元として設定する。続くステップ1406では、ライブラリモジュール511が、分離によって生成された2つの部分イメージのうち、重なり領域を含む部分イメージをまず複製する。そして、複製によって得られた2つの部分イメージのうちのどちらか1つを非墨消し参照先の参照元として設定する。
ステップ1407では、ライブラリモジュール511が、複製で得られた2つの部分イメージのうち、もう一方の残っている部分イメージに対して墨消し処理を実行する。これにより、前述の図13における部分イメージ1311が得られる。続くステップ1408では、ライブラリモジュール511が、墨消し処理がなされた部分イメージを、墨消し参照先の参照元として設定する。
以上が、本実施例に係る、電子文書エディタ510における墨消し機能利用時の動作制御の内容である。上述のような制御により、PDF文書のデータサイズの増加を抑制しつつ、複数参照に係るイメージに対して適切に墨消しを行うことができる。
なお、上述の例では必ず分離を行っているが、共通参照元となる部分イメージの面積が小さい場合には分離してもあまり効果がない。そこで、共通参照元となる部分イメージの面積が、ある閾値よりも大きくなる場合にのみ分離を行うようにしてもよい。また、上述の例では分離箇所は1箇所であるが、複数箇所で分離してもよい。この場合、リソース格納部内のイメージデータの数は増えるが、共通参照元となるイメージの面積がより大きくなるので、PDF文書のデータサイズをより小さくすることができる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (14)

  1. 指定された領域に対する墨消しの適用指示を受け付けると、当該指定された領域下に、複数の参照先から参照されているイメージオブジェクトが重なっているかどうかを判定する第1判定手段と、
    前記第1判定手段で重なっていると判定された場合に、前記複数の参照先から参照されているイメージオブジェクトのデータを複製することにより、該複数の参照先から参照されているイメージオブジェクトのデータを少なくとも2つにする複製手段と、
    前記複数の参照先のうち前記適用指示が行われた参照先に対しては、前記複製されたイメージオブジェクトのデータのうち墨消し処理が行われるイメージオブジェクトのデータが参照元となるようにし、前記適用指示が行われなかった参照先に対しては、前記複製されたイメージオブジェクトのデータのうち墨消し処理が行われないイメージオブジェクトのデータが参照元となるように、設定する設定手段と、
    前記指定された領域に重なるオブジェクトに対して、墨消し処理を行う処理手段と、
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記第1判定手段で重なっていると判定された場合に、前記複数の参照先のうち全ての参照先に墨消しを適用するかどうかをユーザに選択させるためのユーザインタフェースを提供するUI制御手段をさらに備え、
    前記ユーザインタフェースを介して前記全ての参照先に墨消しを適用しない選択がなされた場合に、前記複製手段が、前記複数の参照先から参照されているイメージオブジェクトのデータを複製し、さらに、前記設定手段が、前記複数の参照先のうち前記適用指示が行われた参照先に対しては、前記複製されたイメージオブジェクトのデータのうち墨消し処理が行われるイメージオブジェクトのデータが参照元となるようにし、前記適用指示が行われなかった参照先に対しては、前記複製されたイメージオブジェクトのデータのうち墨消し処理が行われないイメージオブジェクトのデータが参照元となるように、設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1判定手段で重なっていると判定された場合に、前記複数の参照先から参照されているイメージオブジェクトが透明かどうか判定する第2判定手段をさらに備え、
    前記第2判定手段で前記複数の参照先から参照されているイメージオブジェクトが透明であると判定された場合に、前記複製手段が、前記複数の参照先から参照されているイメージオブジェクトのデータを複製し、さらに、前記設定手段が、前記複数の参照先のうち前記適用指示が行われた参照先に対しては、前記複製されたイメージオブジェクトのデータのうち墨消し処理が行われるイメージオブジェクトのデータが参照元となるようにし、前記適用指示が行われなかった参照先に対しては、前記複製されたイメージオブジェクトのデータのうち墨消し処理が行われないイメージオブジェクトのデータが参照元となるように、設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記第2判定手段で前記複数の参照先から参照されているイメージオブジェクトが透明でないと判定された場合に、当該イメージオブジェクトにおける前記指定された領域との重なり領域から文字を検出する検出手段をさらに備え、
    前記検出手段で文字が検出された場合は、前記複製手段による複製と前記設定手段による設定とを行わない
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記第2判定手段で前記複数の参照先から参照されているイメージオブジェクトが透明であると判定された場合に、前記複数の参照先のうち全ての参照先に墨消しを適用するかどうかをユーザに選択させるためのユーザインタフェースを提供するUI制御手段をさらに備え、
    前記ユーザインタフェースを介して前記全ての参照先に墨消しを適用しない選択がなされると、前記複製手段が、前記複数の参照先から参照されているイメージオブジェクトのデータを複製し、さらに、前記設定手段が、前記複数の参照先のうち前記適用指示が行われた参照先に対しては、前記複製されたイメージオブジェクトのデータのうち墨消し処理が行われるイメージオブジェクトのデータが参照元となるようにし、前記適用指示が行われなかった参照先に対しては、前記複製されたイメージオブジェクトのデータのうち墨消し処理が行われないイメージオブジェクトのデータが参照元となるように、設定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記検出手段で文字が検出された場合に、前記複数の参照先のうち全ての参照先に墨消しを適用するかどうかをユーザに選択させるためのユーザインタフェースを提供するUI制御手段をさらに備え、
    前記ユーザインタフェースを介して前記全ての参照先に墨消しを適用しない選択がなされると、前記複製手段が、前記複数の参照先から参照されているイメージオブジェクトのデータを複製し、さらに、前記設定手段が、前記複数の参照先のうち前記適用指示が行われた参照先に対しては、前記複製されたイメージオブジェクトのデータのうち墨消し処理が行われるイメージオブジェクトのデータが参照元となるようにし、前記適用指示が行われなかった参照先に対しては、前記複製されたイメージオブジェクトのデータのうち墨消し処理が行われないイメージオブジェクトのデータが参照元となるように、設定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  7. 前記設定手段が、前記複数の参照先のうち前記適用指示が行われた参照先に対しては、前記複製されたイメージオブジェクトのデータのうち墨消し処理が行われるイメージオブジェクトのデータが参照元となるようにし、前記適用指示が行われなかった参照先に対しては、前記複製されたイメージオブジェクトのデータのうち墨消し処理が行われないイメージオブジェクトのデータが参照元となるように、設定した後に、前記処理手段が、記指定された領域に重なるすべてのオブジェクトに対して、墨消し処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 前記処理手段が前記複製されたイメージオブジェクトのデータのうち墨消し処理が行われるイメージオブジェクトのデータに対して墨消し処理を行った後に、前記設定手段が、前記複数の参照先のうち前記適用指示が行われた参照先に対しては、前記複製されたイメージオブジェクトのデータのうち墨消し処理が行われたイメージオブジェクトのデータが参照元となるようにし、前記適用指示が行われなかった参照先に対しては、前記複製されたイメージオブジェクトのデータのうち墨消し処理が行われないイメージオブジェクトのデータが参照元となるように、設定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 指定された領域に対する墨消しの適用指示を受け付けると、当該指定された領域下に、複数の参照先から参照されているイメージオブジェクトが重なっているかどうかを判定する判定手段と、
    前記判定手段で重なっていると判定された場合に、前記複数の参照先から参照されているイメージオブジェクトを、前記指定された領域との重なり領域を含む部分イメージと含まない部分イメージとに分離する分離手段と、
    前記分離手段で得られた部分イメージのうち重なり領域を含まない部分イメージのデータを、前記複数の参照先全ての参照元として設定する第1設定手段と、
    前記分離手段で得られた部分イメージのうち重なり領域を含む部分イメージのデータを複製する複製手段と、
    前記複製手段で得られた部分イメージのうち墨消し処理が行われる部分イメージのデータを、前記適用指示が行われた参照先の参照元として設定する第2設定手段と、
    前記複製手段で得られた部分イメージのうち墨消し処理が行われない部分イメージのデータを、前記適用指示が行われなかった参照先の参照元として設定する第3設定手段と
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  10. 前記分離手段は、前記複数の参照先全ての参照元となる、前記重なり領域を含まない部分イメージの面積が大きくなるように分離することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  11. 前記分離手段は、前記重なり領域を含まない部分イメージの面積が所定の面積より大きい場合に前記分離を行なうことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  12. 墨消し処理を行う情報処理装置の制御方法であって、
    指定された領域に対する墨消しの適用指示を受け付けると、当該指定された領域下に、複数の参照先から参照されているイメージオブジェクトが重なっているかどうかを判定するステップと、
    前記判定するステップで重なっていると判定された場合に、前記複数の参照先から参照されているイメージオブジェクトのデータを複製することにより、該複数の参照先から参照されているイメージオブジェクトのデータを少なくとも2つにするステップと、
    前記複数の参照先のうち前記適用指示が行われた参照先に対しては、前記複製されたイメージオブジェクトのデータのうち墨消し処理が行われるイメージオブジェクトのデータが参照元となるようにし、前記適用指示が行われなかった参照先に対しては、前記複製されたイメージオブジェクトのデータのうち墨消し処理が行われないイメージオブジェクトのデータが参照元となるように、設定するステップと、
    前記指定された領域に重なるオブジェクトに対して、墨消し処理を行うステップと、
    を含むことを特徴とする制御方法。
  13. コンピュータを、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  14. 現在のページにおいて墨消しするように指定された領域が、他のページからも参照されるオリジナルオブジェクトを参照する領域と重複するかどうかを判定する判定手段と、
    前記指定された領域が前記オリジナルオブジェクトを参照する領域と重複しているという判定に基づいて、前記オリジナルオブジェクトを複製して、複製オブジェクトを取得する複製手段と、
    前記現在のページを前記オリジナルオブジェクトを参照するようにしたままで、前記他のページから参照される参照を、前記オリジナルオブジェクトから前記複製オブジェクトへと変更する設定手段と、
    前記他のページから参照される前記複製オブジェクトに対して墨消しを行うことなく、前記指定された領域上の前記現在のページから参照される前記オリジナルオブジェクトに対し墨消しを行う処理手段と、
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
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