JP6851624B2 - 保護帽用インナーキャップ - Google Patents

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Description

本発明は、工事現場等で作業者が頭部に被る保護帽の下に着用するインナーキャップに関し、特に汗をよく吸い取ると共に肌当たりの良いインナーキャップに関するものである。
従来より、工事現場や工場等で、作業者は頭部の損傷を防止するために保護帽を被っている。保護帽は、図1に示す通り、強化プラスチック等で構成されている帽体1と、帽体1の内面に貼合されてなる発泡スチロール等で構成されている衝撃吸収ライナー2と、帽体1の内部で頭頂部に当接する着装体の一つであるハンモック3と、帽体1の内部で頭側部に当接する着装体の一つであるヘッドバンド4と、帽体1から垂下する顎紐5とよりなるものである。かかる保護帽を被る場合、ヘッドバンド4の後頭部に対応する部位に設けられたバックルにより、その周長を調整して頭部を締め付けると共に、顎紐5の先端に設けられたバックルにより顎下で顎紐5を緊締し、保護帽を固定してずれないようにして被っている。
しかるに、夏場等で汗をかきやすい季節では、作業者が頭部にタオルを巻いて、保護帽を被ることがある。タオルを巻くと、ヘッドバンド4に設けられたバックルで頭部を締め付けにくくなり、保護帽の固定が不十分となることがあった。また、タオルの先端が頭部の外にはみ出て揺れ動き、機械に巻き込まれる恐れがあった。したがって、作業者が頭部にタオルを巻くことは、作業中における危険が増すために、禁止されているのが一般的である。しかしながら、それでもなお、タオルを巻く作業者が存在するために、タオルに代わる汗を吸収しやすいインナーキャップが要望されている。
たとえば、特許文献1には、消臭機能や抗菌機能を持つ繊維素材よりなる布帛を半球状にしたインナーキャップが提案されている。しかしながら、単に布帛を半球状に形成しただけでは、頭部から流れ落ちる汗を十分に吸収することができない。
特開2009−84766号公報
本発明の課題は、頭部から流れ落ちる汗を十分に吸収しうると共に、吸収した汗が肌に当たってべたつくことの少ないインナーキャップを提供することにある。
本発明は、半球状のインナーキャップの縁部を工夫することにより、上記課題を解決したものである。すなわち、本発明は、略半球状の帽子本体と、該帽子本体の縁部に縫着されてなる縁帯とで構成されてなる保護帽用インナーキャップであって、前記縁帯は、頭部側から、パイル編物、フェルト及び編織物の順に積層一体化されており、前記パイル編物は、頭部に接する表面が断面円形の疎水性繊維よりなる糸条で編成されると共にパイルが形成されており、裏面は断面異形の疎水性繊維よりなる糸条で編成されてなる二重組織で構成されており、前記フェルトは親水性繊維を集積してなるものであり、前記編織物は、保護帽のヘッドバンド側に位置することを特徴とする保護帽用インナーキャップに関するものである。
本発明で用いる帽子本体6は、頭部を覆うものであるため、略半球状になっている。帽子本体6を構成する素材は、各種の布帛を用いることができ、特にダブルラッセル編地を用いるのが好ましい。ダブルラッセル編地は、各種布帛の中でも、クッション性及び通風性に優れており、保護帽用のインナーキャップの素材として好適である。
帽子本体6の縁部には、縁帯7が縫着されている。縁帯7は、頭部側から、パイル編物8、フェルト9及び編織物10の順に、縫製等の手段で積層一体化されている。パイル編物8は、表面と裏面とで組織の異なる二重組織になっている。表面は、頭部に接する面であって、断面円形の疎水性繊維よりなる糸条で編成されると共に、当該糸条によりパイル11が形成されている。疎水性繊維としては、公知の合成繊維を用いることができ、特に耐久性に優れているポリエステル繊維を用いるのが好ましい。また、疎水性繊維よりなる糸条としても、従来公知のものを採用しうるが、一般的にマルチフィラメント糸が採用され、特に仮撚加工を施した糸条を用いるのが好ましい。仮撚加工を施した糸条は、伸縮性に優れており、肌当たりが良いからである。パイル編物8の表面は、パイル編組織で編成することができる。パイル11は全体に均一に形成されていてもよいし、格子状、ストライプ状又は鹿子状等の形態で間隔を置いて形成されていてもよい。さらに、格子の目の部位にパイル11が形成された形態であってもよい。パイル11はカットパイルでもループパイルでもよいが、ループパイルの方が肌当たりがよいので好ましい。パイル長は0.1〜1mm程度でよく、パイル密度は20〜150個/cm2程度でよい。
パイル編物8の裏面は、フェルト9に接している面であって、断面異形の疎水性繊維よりなる糸条で編成されてなるものである。断面異形の疎水性繊維とは、断面が円形又は楕円形以外の形をしている疎水性繊維のことであり、たとえば、略三角形、四角形或いは五角形等の多角形、くさび形、H形、I形又はW形等の断面を持つ疎水性繊維が挙げられる。断面異形の疎水性繊維を用いると、糸条を構成する疎水性繊維相互間に毛細管現象が生じる程度の空隙を形成されやすく、汗を面方向に良好に拡散しうる。疎水性繊維としては、公知の合成繊維を用いることができ、特に耐久性に優れているポリエステル繊維を用いるのが好ましい。また、疎水性繊維よりなる糸条としても、従来公知のものを採用しうるが、異繊度のものを複数本集束してなるマルチフィラメント糸を採用するのが好ましい。異繊度のものの組み合わせにより、疎水性繊維相互間の毛細管現象がより生じやすくなるからである。また、仮撚加工糸条を用いるのが好ましい。仮撚加工を施した糸条は、伸縮性に優れているからである。パイル編物8の裏面は、従来公知の編組織で編成することができ、たとえば、平編組織、ゴム編組織又はタック編組織等で編成することができる。
フェルト9は親水性繊維が集積され交絡したものである。したがって、吸収した汗を保持しやすいものである。親水性繊維としては、従来公知のものを採用でき、たとえば、綿繊維、レーヨン繊維又は親水加工を施した合成繊維等が用いられる。フェルト9の代表例としては、親水性繊維を集積した後、ニードルパンチを施して得られるニードルパンチ不織布が挙げられる。フェルト9の目付は、50〜150g/m2程度でよい。
編織物10は、保護帽のヘッドバンド4側に位置するものであり、従来公知の編織物であればどのようなものでも用いることができる。本発明においては、この編織物10として、上記したパイル編物8と同一のものを用いるのが製造上好ましい。すなわち、幅広のパイル編物帯を長手方向に二つ折りにすると共に、その間にフェルト9を挟んで縫着すると、本発明で用いる縁帯7が得られるからである。かかる製造法によると、編織物10としてのパイル編物8の表面(パイル11が現出している面)がヘッドバンド4に当接することになる。
本発明に係るインナーキャップは、その後頭部に位置する箇所に、縁帯7に代えて伸縮性バンド12を縫着しておくのが好ましい。伸縮性バンド12を設けることにより、サイズフリーになるからである。
本発明に係るインナーキャップを用いて保護帽を被ると、作業者から流れ落ちる汗は、縁帯7で吸汗される。この吸汗機構は以下のとおりである。まず、縁帯7のパイル編物8の表面から吸汗される。そして、パイル編物8の裏面が断面異形の疎水性繊維よりなる糸条で編成されてなるものであるので、吸汗される汗は面方向に拡散する。次に、パイル編物8と接しているフェルト9は、親水性繊維が集積されてなるものであるので、面方向に拡散した汗は速やかにフェルト9に吸収され保持される。したがって、作業者から流れ落ちる汗は縁帯7によって、吸収され保持される。一方、作業者の頭部に当接する縁帯7の表面にはパイル11が密生しているので、パイル11を介して作業者の肌に当接することになる。したがって、べたつきが少なく不快感を生じにくい。以上のとおり、本発明に係るインナーキャップを着用すると、作業者は汗をかくことの不快感から解放されるという効果を奏する。このため、作業者がタオルを巻いて保護帽を被ることがなくなり、作業中の危険を防止することができ、労働災害を少なくしうるという社会的に有益な効果も奏する。
実施例
[帽子本体の素材の準備]
表地及び裏地を編成する糸条として84デシテックス/36フィラメントのポリエステルマルチフィラメント仮撚加工糸を用い、連結糸として33デシテックスのナイロン糸を用いて、表地をメッシュ組織で裏地をハーフ組織で編成したダブルラッセル編地を準備した。
[縁帯の準備]
165デシテックス/48フィラメントのポリエステル長繊維よりなるマルチフィラメント仮撚加工糸aと、73デシテックス/44フィラメントの断面異形で異繊度のポリエステル長繊維よりなるマルチフィラメント仮撚加工糸b(ユニチカトレーディング社製、商標;ルミエース)を用い、図4に示した編組織で、30”*28Gの丸編機(福原精機製、VX−ZPL型)を用い、表面が仮撚加工糸aで編成され裏面が仮撚加工糸bで編成された二重組織のパイル編物を準備した。
一方、レーヨン繊維を集積した後、ニードルパンチを施して、目付120g/m2のニードルパンチ不織布を準備した。
準備したパイル編物を巾7cmに裁断し、パイル編物帯を得た。このパイル編物帯を長手方向に二つ折りにすると同時に、準備したニードルパンチ不織布をその間に挟んで縫製して、巾約3.5cmの縁帯を準備した。
[インナーキャップの製造]
準備した縁帯の上端に、タブルラッセル編地をいせ込みながら縫製し、ダブルラッセル編地が略半球状となるようにした。なお、インナーキャップの後頭部に対応する位置には、縁帯の両端を繋ぐようにしてゴムバンドを縫製した。以上のようにしてインナーキャップを製造した。
得られたインナーキャップを着用した後、保護帽を被って作業すると、汗が流れ落ちることが少なく、肌当たりも爽やかで快適なものであった。
保護帽の前部を破断した模式図である。 本発明の一例に係るインナーキャップの模式図である。 本発明で用いる縁帯の断面の模式図である。 実施例で準備したパイル編物の編組織図である。
1 帽体
2 衝撃吸収ライナー
3 ハンモック
4 ヘッドバンド
5 顎紐
6 帽子本体
7 縁帯
8 パイル編物
9 フェルト
10 編織物
11 パイル
a 実施例で用いたマルチフィラメント仮撚加工糸a
b 実施例で用いたマルチフィラメント仮撚加工糸b
CY シリンダー針

Claims (5)

  1. 略半球状の帽子本体と、該帽子本体の縁部に縫着されてなる縁帯とで構成されてなる保護帽用インナーキャップであって、
    前記縁帯は、頭部側から、パイル編物、フェルト及び編織物の順に積層一体化されており、
    前記パイル編物は、頭部に接する表面が断面円形の疎水性繊維よりなる糸条で編成されると共にパイルが形成されており、裏面は断面異形の疎水性繊維よりなる糸条で編成されてなる二重組織で構成されており、
    前記フェルトは親水性繊維を集積してなるものであり、
    前記編織物は、保護帽のヘッドバンド側に位置することを特徴とする保護帽用インナーキャップ。
  2. 編織物がパイル編物であって、該パイル編物は、ヘッドバンド側に位置する表面が断面円形の疎水性繊維よりなる糸条で編成されると共にパイルが形成されており、裏面が断面異形の疎水性繊維よりなる糸条で編成されてなる二重組織で構成されている請求項1記載の保護帽用インナーキャップ。
  3. 帽子本体がダブルラッセル編地で構成されている請求項1記載の保護帽用インナーキャップ。
  4. 疎水性繊維がポリエステル繊維である請求項1記載の保護帽用インナーキャップ。
  5. 親水性繊維がレーヨン繊維であり、フェルトがニードルパンチ不織布である請求項1記載の保護帽用インナーキャップ。
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