JP6850542B2 - 貨幣処理機管理システム、貨幣処理機管理方法、貨幣処理機、管理端末装置およびプログラム - Google Patents

貨幣処理機管理システム、貨幣処理機管理方法、貨幣処理機、管理端末装置およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、貨幣処理機管理システム、貨幣処理機管理方法、貨幣処理機、管理端末装置およびプログラムに関する。
貨幣の収納のセキュリティに関連して幾つかの技術が提案されている。例えば、特許文献1には、扉のロック解除をID(識別符号)カードおよび暗証番号で行うようにした現金自動支払機の構成が記載されている。この特許文献1に記載されている現金自動支払機では、貨幣を収納する金庫の、機内への装填時または機内からの取出時に開かれる扉の扉開制御が、鍵のみでなく、IDカード情報と入力暗証番号によるホストコンピュータ照合によって行われる。
特開平6−333121号公報
特許文献1に記載の現金自動支払機によれば、例えIDカードがあっても暗証番号を知らなければ扉のロックを解除することができず、この点で、不正なロック解除の可能性を低減させることができる。不正なロック解除の可能性をさらに低減させて貨幣の取り扱いのセキュリティを高めることができれば、より好ましい。
本発明は、貨幣の取り扱いのセキュリティを高めることができる貨幣処理機管理システム、貨幣処理機管理方法、貨幣処理機、管理端末装置およびプログラムを提供する。
本発明の第1の態様によれば、貨幣処理機管理システムは、貨幣を収納する第1のユニット及び第2のユニットを備える貨幣処理機と、前記貨幣処理機と通信を行う管理端末装置と、を備え、前記第1のユニットは、当該第1のユニットが収納している貨幣の量を示す収納量情報を取得する収納量情報取得部を備え、前記第2のユニットは、当該第2のユニットに対する操作を抑制するロック状態にするロック処理部を備え、前記管理端末装置は、前記貨幣処理機の周囲を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した画像を記憶する記憶部と、前記第1のユニットの収納量情報に基づいて、前記第2のユニットについてロック解除の要否を判定し、前記第1のユニットが収納している貨幣の量が少ないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定し、前記貨幣の量が少なくないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要なしと判定するロック解除要否判定部と、前記ロック処理部のロックを解除する旨の指示入力を受けた場合、前記撮像部が撮像した画像の録画を開始させ、前記ロック解除要否判定部によって前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定されることを必要条件として、前記第2のユニットのロック処理部を制御して前記ロック状態を解除させ、その後、前記第2のユニットがロック状態になったことを認識すると、前記録画を停止させて、前記録画した画像を前記記憶部に記録させる制御部と、を備える。
本発明の第2の態様によれば、貨幣処理機管理方法は、貨幣を収納する第1のユニット及び第2のユニットを備え、前記第1のユニットは、当該第1のユニットが収納している貨幣の量を示す収納量情報を取得する収納量情報取得部を備え、前記第2のユニットは、当該第2のユニットに対する操作を抑制するロック状態にするロック処理部を備える貨幣処理機と、前記貨幣処理機の周囲を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した画像を記憶する記憶部と、前記第1のユニットの収納量情報に基づいて、前記第2のユニットについてロック解除の要否を判定し、前記第1のユニットが収納している貨幣の量が少ないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定し、前記貨幣の量が少なくないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要なしと判定するロック解除要否判定部と、前記ロック処理部のロックを解除する旨の指示入力を受けた場合、前記撮像部が撮像した画像の録画を開始させ、前記ロック解除要否判定部によって前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定されることを必要条件として、前記第2のユニットのロック処理部を制御して前記ロック状態を解除させ、その後、前記第2のユニットがロック状態になったことを認識すると、前記録画を停止させて、前記録画した画像を前記記憶部に記録させる制御部と、を備え、前記貨幣処理機と通信を行う管理端末装置と、を用いて、前記管理端末装置が、前記ロック処理部のロックを解除する旨の指示入力を受けた場合、前記撮像部が撮像した画像の録画を開始させ、前記ロック解除要否判定部による前記要否の判定にて、前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定することを必要条件として、前記貨幣処理機と所定の通信を行って、前記制御部によって前記第2のユニットのロック処理部を制御して前記ロック状態を解除させ、その後、前記第2のユニットがロック状態になったことを認識すると、前記録画を停止させて、前記録画した画像を前記記憶部に記録させる。
本発明の第3の態様によれば、貨幣処理機は、貨幣を収納する第1のユニット及び第2のユニットを備え、前記第1のユニットは、当該第1のユニットが収納している貨幣の量を示す収納量情報を取得する収納量情報取得部を備え、前記第2のユニットは、当該第2のユニットに対する操作を抑制するロック状態にするロック処理部を備え、前記貨幣処理機の周囲を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した画像を記憶する記憶部と、前記第1のユニットの収納量情報に基づいて、前記第2のユニットについてロック解除の要否を判定し、前記第1のユニットが収納している貨幣の量が少ないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定し、前記貨幣の量が少なくないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要なしと判定するロック解除要否判定部と、前記ロック処理部のロックを解除する旨の指示入力を受けた場合、前記撮像部が撮像した画像の録画を開始させ、前記ロック解除要否判定部によって前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定されることを必要条件として、前記第2のユニットのロック処理部を制御して前記ロック状態を解除させ、その後、前記第2のユニットがロック状態になったことを認識すると、前記録画を停止させて、前記録画した画像を前記記憶部に記録させる制御部とを備える管理端末装置に接続され、前記ロック解除要否判定部による前記要否の判定にて、前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定され、前記制御部によってロック解除が指示されると、前記第2のユニットのロック処理部が前記ロック状態を解除する。
本発明の第4の態様によれば、管理端末装置は、貨幣を収納する第1のユニット及び第2のユニットを備え、前記第1のユニットは、当該第1のユニットが収納している貨幣の量を示す収納量情報を取得する収納量情報取得部を備え、前記第2のユニットは、当該第2のユニットに対する操作を抑制するロック状態にするロック処理部を備える貨幣処理機に接続され、前記貨幣処理機の周囲を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した画像を記憶する記憶部と、前記第1のユニットの収納量情報に基づいて、前記第2のユニットについてロック解除の要否を判定し、前記第1のユニットが収納している貨幣の量が少ないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定し、前記貨幣の量が少なくないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要なしと判定するロック解除要否判定部と、前記ロック処理部のロックを解除する旨の指示入力を受けた場合、前記撮像部が撮像した画像の録画を開始させ、前記ロック解除要否判定部によって前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定されることを必要条件として、前記第2のユニットのロック処理部を制御して前記ロック状態を解除させ、その後、前記第2のユニットがロック状態になったことを認識すると、前記録画を停止させて、前記録画した画像を前記記憶部に記録させる制御部と、を備える。
本発明の第5の態様によれば、プログラムは、貨幣を収納する第1のユニット及び第2のユニットを備え、前記第1のユニットは、当該第1のユニットが収納している貨幣の量を示す収納量情報を取得する収納量情報取得部を備え、前記第2のユニットは、当該第2のユニットに対する操作を抑制するロック状態にするロック処理部を備え、前記貨幣処理機の周囲を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した画像を記憶する記憶部と、前記第1のユニットの収納量情報に基づいて、前記第2のユニットについてロック解除の要否を判定し、前記第1のユニットが収納している貨幣の量が少ないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定し、前記貨幣の量が少なくないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要なしと判定するロック解除要否判定部と、前記ロック処理部のロックを解除する旨の指示入力を受けた場合、前記撮像部が撮像した画像の録画を開始させ、前記ロック解除要否判定部によって前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定されることを必要条件として、前記第2のユニットのロック処理部を制御して前記ロック状態を解除させ、その後、前記第2のユニットがロック状態になったことを認識すると、前記録画を停止させて、前記録画した画像を前記記憶部に記録させる制御部とを備える管理端末装置に接続される貨幣処理機が備えるコンピュータに、前記ロック解除要否判定部による前記要否の判定にて、前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定され、前記制御部によってロック解除が指示されると、前記第2のユニットのロック処理部が前記ロック状態を解除する処理を実行させるプログラムである。
本発明の第6の態様によれば、プログラムは、貨幣を収納する第1のユニット及び第2のユニットを備え、前記第1のユニットは、当該第1のユニットが収納している貨幣の量を示す収納量情報を取得する収納量情報取得部を備え、前記第2のユニットは、当該第2のユニットに対する操作を抑制するロック状態にするロック処理部を備える貨幣処理機に接続され、前記貨幣処理機の周囲を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した画像を記憶する記憶部と、前記第1のユニットの収納量情報に基づいて、前記第2のユニットについてロック解除の要否を判定し、前記第1のユニットが収納している貨幣の量が少ないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定し、貨幣の量が少なくないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要なしと判定するロック解除要否判定部と、前記ロック処理部のロックを解除する旨の指示入力を受けた場合、前記撮像部が撮像した画像の録画を開始させ、前記ロック解除要否判定部によって前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定されることを必要条件として、前記第2のユニットのロック処理部を制御して前記ロック状態を解除させ、その後、前記第2のユニットがロック状態になったことを認識すると、前記録画を停止させて、前記録画した画像を前記記憶部に記録させる制御部と、を備える管理端末装置が備えるコンピュータに、前記第1のユニットの収納量情報に基づいて、前記第2のユニットについてロック解除の要否を判定する処理と、前記ロック処理部のロックを解除する旨の指示入力を受けた場合、前記撮像部が撮像した画像の録画を開始し、前記ロック解除要否判定部によって前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定されることを必要条件として、前記貨幣処理機と所定の通信を行い、前記制御部によって前記第2のユニットのロック処理部を制御して前記ロック状態を解除し、その後、前記第2のユニットがロック状態になったことを認識すると、前記録画を停止させて、前記録画した画像を前記記憶部に記録する処理と、を実行させるプログラムである。
本発明によれば、貨幣の取り扱いのセキュリティを高めることができる。
本発明の一実施形態に係る貨幣処理機管理システムを説明するためのシステム図である。 同実施形態に係る貨幣処理機管理システムを説明するためのブロック図である。 同実施形態に係るロック機構を概略的に示す平面図である。 同実施形態に係る貨幣処理機管理システムの動作を説明するための図である。 同実施形態に係る貨幣処理機管理システムの動作例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の一実施形態に係る貨幣処理機管理システムを説明するためのシステム図である。図2は、同実施形態に係る貨幣処理機管理システムを説明するためのブロック図である。
図1および図2に示すように、貨幣処理機管理システム10は、POS(Point Of Sale)端末である操作端末1と、貨幣処理機2と、管理サーバ3とを備える。なお、操作端末1および貨幣処理機2は複数台とすることができる。
操作端末1と管理サーバ3とは通信網4、通信線41及び通信線42を介して接続されていて、各種情報を送受信する。操作端末1と貨幣処理機2とは通信線43を介して接続されていて、各種情報を送受信する。通信網4は、有線又は無線の構内通信網、公衆通信網、あるいはそれらの組み合わせ等から構成されている。通信線41〜43は、有線や無線の構内通信網、公衆通信網、それらの組み合わせ、あるいは制御信号用の通信線等から構成されている。
操作端末1、貨幣処理機2および管理サーバ3は、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置等を有する1または複数のコンピュータ(あるいはマイクロコンピュータ)を備え、所定のプログラムを実行することで動作する。操作端末1と貨幣処理機2は例えば店舗の売り場に一体的あるいは近接して設置されていている。管理サーバ3は例えば売り場ではない場所であるバックヤード5に設置されていている。操作端末1と貨幣処理機2は例えば予め登録された操作者によって操作され、管理サーバ3は予め登録された管理者(貨幣管理者等)によって操作される。
操作端末1は、POS機能を備えたレジスタとして動作する端末である。操作端末1は、貨幣処理機2における入出金の処理、すなわち、貨幣処理機2における入金の集計、および、出金の制御等を行う。操作端末1は、図2に示すように、制御部101、サーバI/F(インタフェース)102、カメラ等の撮像部103、レジ操作部104、レジ表示部105、バーコード読取部106、カード読取部107、料金表示部108、レシート印字部109および貨幣処理機I/F110を備える。
制御部101は所定のプログラムを実行することで、操作端末1の各部を制御する。
サーバI/F102は通信線41、通信網4および通信線42を介して管理サーバ3との間で情報を送受信するための通信装置である。
撮像部103は、例えば図1に示すようにレジ表示部105上方に取り付けられ、操作端末1および貨幣処理機2の周囲を撮像する。
レジ操作部104は、図1に示すように、レジ表示部105と一体として形成されたタッチセンサ104a、キーボード104b、マウス104c等の入力装置を備え、操作者による操作入力を受け付ける。
レジ表示部105は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等の表示装置であり、操作者に対して各種情報を表示する。
バーコード読取部106は、商品、帳票等に印刷されているバーコードの読み取り装置である。
カード読取部107は、磁気カードやIC(Integrated Circuit)カードに記録されている情報を読み取る読取装置である。カード読取部107は、例えば操作者のIDカードに記録されている操作者のID情報を読み取る。
料金表示部108は、商品の料金等を表示する表示装置である。
レシート印字部109はレシート等を印字するための印刷装置である。
貨幣処理機I/F110は、通信線43を介して貨幣処理機2と所定の情報を送受信するための通信装置あるいは制御信号用の入出力装置である。
図1および図2に示すように、貨幣処理機2は、硬貨処理部21と、紙幣処理部22と、棒金管理部23と、硬貨回収トレイ部24とを備える。
硬貨処理部21、紙幣処理部22、棒金管理部23、および硬貨回収トレイ部24は、貨幣処理ユニット(貨幣を処理するためのユニット)である。硬貨処理部21は、バラ硬貨の入金および釣銭硬貨の支払処理を行うための貨幣処理ユニットである。紙幣処理部22は、バラ紙幣の入金および釣銭紙幣の支払処理を行うための貨幣処理ユニットである。棒金管理部23は、釣銭の予備棒金を収納および管理するための貨幣処理ユニットである。硬貨回収トレイ部24は、硬貨処理部21内部の硬貨を脱着可能な回収硬貨収納トレイ247に収納して回収するための貨幣処理ユニットである。
貨幣処理機2は、操作端末1と連携して、あるいは単独で、貨幣である硬貨および貨幣である紙幣の入出金処理を含む各種処理を行う。貨幣処理機2の上には、例えば、貨幣処理機2の上位機となる操作端末1が設置され、貨幣処理機2は、操作端末1に接続されて売上金の入金、釣銭の出金等を行う。貨幣処理機2と操作端末1とが連結されて一体化されていてもよい。
硬貨処理部21は、図2に示すように、制御部211と、上位I/F212と、紙幣処理部I/F213と、棒金管理部I/F214と、硬貨回収トレイ部I/F215と、機構制御部216と、電磁ロック制御部217とを備える。
制御部211は所定のプログラムを実行することで各部を制御する。
上位I/F212は、通信線43を介して操作端末1の貨幣処理機I/F110に接続し、所定の情報を送受信するための通信装置あるいは制御信号用の入出力装置である。
紙幣処理部I/F213は、通信線251を介して紙幣処理部22の上位I/F222に接続し、所定の情報を送受信するための通信装置あるいは制御信号用の入出力装置である。
棒金管理部I/F214は、通信線252を介して棒金管理部23の上位I/F232に接続し、所定の情報を送受信するための通信装置あるいは制御信号用の入出力装置である。
硬貨回収トレイ部I/F215は、通信線253を介して硬貨回収トレイ部24の上位I/F242に接続し、所定の情報を送受信するための通信装置あるいは制御信号用の入出力装置である。
機構制御部216は、硬貨処理部21においてバラ硬貨の入金、釣銭硬貨の支払等の処理を行うための各種機構を含む。機構制御部216は、例えば、貨幣の量を検知するための複数のセンサを含む。電磁ロック制御部217は、硬貨処理部21が有する電磁ロック機構を制御したり、硬貨回収トレイ部24が備える電磁ロック駆動部244を制御したりする。
また、硬貨処理部21は、図1に示すように、入金処理時に装置外から硬貨が投入される上方開口のホッパからなる硬貨入金口218を備えている。硬貨入金口218には、複数金種が混在する金種混合状態で硬貨が装置外から一括投入可能である。硬貨入金口218は、入れられた硬貨を貯留しつつ一枚ずつ分離して装置内に繰り出す。また、硬貨入金口218の左側には、操作者による入力操作を受けると共に操作者に対して表示を行う操作表示部219が設けられている。
また、硬貨処理部21には、硬貨入金口218に投入されたものの受け入れ不可と識別された受入不可硬貨を装置外に取り出し可能に貯留する硬貨リジェクト口2110と、硬貨の放出関連処理時に装置内から放出される硬貨を受け取って装置外に取り出し可能に貯留する硬貨出金口2111とが設けられている。硬貨リジェクト口2110と硬貨出金口2111とは、上方開口の受け皿状をなしている。
また、硬貨処理部21は、筐体下面に硬貨回収トレイ部24に硬貨を繰り出すための繰出口を有し、この繰出口に対向するように硬貨回収トレイ部24の筐体上面に設けられている導入口に対して繰出口から硬貨を繰り出し、硬貨回収トレイ部24に硬貨を導入する。
一方、紙幣処理部22は、図2に示すように、制御部221と、上位I/F222と、機構制御部223と、電磁ロック制御部224とを備える。
制御部221は所定のプログラムを実行することで各部を制御する。
上位I/F222は、通信線251を介して硬貨処理部21の紙幣処理部I/F213に接続し、所定の情報を送受信するための通信装置あるいは制御信号用の入出力装置である。
機構制御部223は、紙幣処理部22においてバラ紙幣の入金、釣銭紙幣の支払等の処理を行うための各種機構を含む。機構制御部223は、例えば、貨幣の量を検知するための複数のセンサを含む。
電磁ロック制御部224は、紙幣処理部22が有する着脱可能に装着された紙幣の回収庫227の引き出し、あるいは扉を開ける動作をロックする電磁機構である。
また、紙幣処理部22は、図1に示すように、入金処理時に装置外からバラ紙幣が投入される上方開口の紙幣入金口225を備える。また、紙幣入金口225の後側に、出金処理時に装置内から出金紙幣が繰り出されると共に入金処理時に受け入れ不可と識別された受入不可紙幣が装置内から繰り出される紙幣出金口226が設けられている。紙幣入金口225には、複数金種が混在する金種混合状態で紙幣が装置外から一括投入可能であり、このように入れられた紙幣を一枚ずつ分離して装置内に繰り出す。
棒金管理部23は、図2に示すように、制御部231と、上位I/F232と、機構制御部233と、電磁ロック制御部234とを備える。
制御部231は所定のプログラムを実行することで各部を制御する。
上位I/F232は、通信線252を介して硬貨処理部21の棒金管理部I/F214に接続し、所定の情報を送受信するための通信装置あるいは制御信号用の入出力装置である。
機構制御部233は、棒金管理部23において釣銭の予備棒金を収納して管理する処理を行うための各種機構を有する。機構制御部233は、例えば、棒金の種類と棒金の収納の有無を検知する検知部、図1に示す棒金収納ドロア235の開閉状態を表示する表示灯等を含む。
棒金収納ドロア235は、図1において棒金管理部23の筐体から矢印Aの方向に引き出し可能な引き出しである。
電磁ロック制御部234は、図1に示した棒金収納ドロア235の引き出し動作をロックするロック機構236と、ロック機構236の駆動回路とを有する。
また、棒金収納ドロア235には、紙葉類を収納する紙葉類収納部、バラ硬貨を収納するトレイ状のバラ硬貨収納部、および貨幣以外の収納物を収納するトレイ状の貨幣以外収納部と、棒金を収納する棒金収納部237とを備えている。
紙葉類収納部は、バラ紙幣、商品券、クレジットの明細書等の金融的価値がある紙葉類を収納する。
バラ硬貨収納部は、例えば、金種混合のバラ硬貨を収納することができる。
貨幣以外収納部は、印鑑等が収納可能である。
棒金収納部237は、例えば日本国内で主に流通している6金種の硬貨の棒金を収納可能である。なお、棒金は、単一金種の硬貨が規定枚数(例えば50枚)集積され包装シートで包装されて一体化されたものである。棒金収納部237には、1円硬貨の棒金を収納する収納部を複数有する1円硬貨トレイと、5円硬貨の棒金を収納する収納部を複数有する5円硬貨トレイと、10円硬貨の棒金を収納する収納部を複数有する10円硬貨トレイと、50円硬貨の棒金を収納する収納部を複数有する50円硬貨トレイと、100円硬貨の棒金を収納する収納部を複数有する100円硬貨トレイと、500円硬貨の棒金を収納する収納部を複数有する500円硬貨トレイとが設けられている。また、各トレイの各収納部には、棒金の有無と棒金が収納対象でない異金種であるか収納対象の正金種であることを検出する磁気センサ等の棒金検知部が設けられている。
ここで、図3を参照して、図1に示したロック機構236の構成例について説明する。
図3は、図1に示した棒金管理部23が備えるロック機構236および後述するロック機構246を概略的に示す平面図である。以下では代表してロック機構236について説明する。図3に示したロック機構236は、可動部60とロックピン70とを備える。ロック機構236は、棒金収納ドロア235が閉じた状態では、図1に示したように、棒金管理部23の筐体の後部周辺(矢印Aの反対方向)に位置している。
可動部60は棒金管理部23の筐体後部に設けられていて棒金収納ドロア235が引き出された場合でも可動部60の筐体に対する位置は変化しない。他方、ロックピン70は棒金収納ドロア235に設けられている。したがって、棒金収納ドロア235が引き出された場合、ロックピン70の筐体に対する位置が変化する。可動部60は、ロックピン70をロックすることで棒金収納ドロア235を閉状態でロックしたり、ロックピン70を矢印A1の方向(図1の矢印Aと同一方向)に押し出すことで棒金収納ドロア235を矢印A1の方向に押し出して引き出し可能な状態にしたりする。
図3に示した可動部60は、ソレノイド61、プランジャー62、フック63、レバー64および検出部65を備える。図3は、ソレノイド61がオフの状態でのフック63およびレバー64の状態を示す。また、フック63およびレバー64とロックピン70の位置関係は、棒金収納ドロア235が矢印A2の方向に押し込まれて、棒金収納ドロア235が閉じた状態の位置関係である。ソレノイド61がオフの状態では、フック63がロックピン70を引っ掛けた状態であり、ロックピン70を矢印A1の方向に引き出すことはできない。したがって、ソレノイド61がオフの状態では棒金収納ドロア235が閉状態でロックされる。この状態で検出部65は、ロック機構236がロック状態であることを検出する。
一方、図3に示した状態でソレノイド61がオンになると、プランジャー62が矢印B1の方向へ引かれる。プランジャー62が矢印B1の方向へ引かれるとフック63が開方向(矢印C1の方向)へ回動するとともに、レバー64がロックピン70を矢印A1の方向へ押し出す方向へ回動する。ここでロックピン70はフック63の外側(矢印A1の方向側)に押し出される。このようにソレノイド61がオンの状態では、棒金収納ドロア235は、矢印A1の方向に押し出されて引き出し可能な状態となる。この状態で検出部65は、ロック機構236が非ロック状態であることを検出する。
図1に示した棒金収納ドロア235が棒金管理部23の筐体に押し込まれた閉状態では、操作者は棒金収納ドロア235内にアクセスすることができない。他方、棒金収納ドロア235が筐体から引き出された開状態では、棒金収納ドロア235内への操作者によるアクセスが可能となる。
ロック機構236は、例えば管理サーバ3からの指示に従って操作端末1の制御部101が出力した解除信号に応じて、電磁ロック制御部234によってソレノイド61をオンにすることで、ロックを解除する。ロック機構236は、ロックを解除すると、棒金管理部23の筐体から棒金収納ドロア235を少し突出させる。これにより、棒金管理部23の筐体からの棒金収納ドロア235の引き出しが可能になる。すなわち、棒金収納ドロア235は、矢印A1の方向に押し出されて引き出し可能な状態となる。この状態で検出部65は、ロック機構236が非ロック状態であることを検出する。検出部65がロック機構236の非ロック状態を検出すると、電磁ロック制御部234はソレノイドをオフにする。ソレノイド61がオフになると、プランジャー62が矢印B2の方向へ押し戻される。プランジャー62が矢印B2の方向へ押し戻されると、フック63が閉方向(矢印C2の方向)へ回動するとともに、レバー64がロックピン70を矢印A1の方向へ押し出す前の位置に復帰する。フック63が閉方向に回動した状態で、ロックピン70は、フック63の外側(非ロック状態の位置)から内側(ロック状態の位置)へは動くことができる。したがって、その後、棒金収納ドロア235が棒金管理部23の筐体に押し込まれて閉状態になると、ロック機構236は、自動的に棒金収納ドロア235を棒金管理部23の筐体にロックする。
一方、硬貨回収トレイ部24は、図2に示すように、制御部241と、上位I/F242と、回収トレイセット検知部243と、電磁ロック駆動部244とを備える。また、硬貨回収トレイ部24は、図1に示す硬貨収納ドロア245を備える。
硬貨収納ドロア245は、図1において硬貨回収トレイ部24の筐体から矢印A1の方向に引き出し可能な引き出しである。
硬貨回収トレイ部24は、回収硬貨収納トレイ247を有するとともに、上述した硬貨回収トレイ部24の筐体上面に図示していない導入口を有し、硬貨収納ドロア245が硬貨回収トレイ部24の筐体内に押し込まれた閉状態で、硬貨処理部21の下部に設けられた繰出口から繰り出された硬貨を、導入口から導入し、回収硬貨収納トレイ247に収納する。回収硬貨収納トレイ247は、上方開口の有底箱状であり、硬貨収納ドロア245に対して着脱可能に設けられている。

すなわち、硬貨回収トレイ部24の筐体から硬貨収納ドロア245が引き出された状態で、回収硬貨収納トレイ247は、硬貨回収トレイ部24から取り外されたり、硬貨回収トレイ部24に取り付けられたりする。回収硬貨収納トレイ247は、例えば硬貨を金種混合の状態で一括して300枚程度収納可能である。
図2に示す制御部241は、所定のプログラムを実行することで各部を制御する。
上位I/F242は、通信線253を介して硬貨処理部21の硬貨回収トレイ部I/F215に接続し、所定の情報を送受信するための通信装置あるいは制御信号用の入出力装置である。
回収トレイセット検知部243は、回収硬貨収納トレイ247がセットされた状態にあるか否かを検知する。
電磁ロック駆動部244は、硬貨収納ドロア245の引き出し動作をロックする図1に示したロック機構246と図示していないロック機構246の駆動回路とを有する。
ロック機構246は図3に示す構成を有する。また、硬貨回収トレイ部24は、セットされた状態の回収硬貨収納トレイ247に収納されている硬貨が満杯状態にあるか否かを検知する図示略のトレイフル検知部等を備えていてもよい。
図1に示した硬貨収納ドロア245が硬貨回収トレイ部24の筐体に押し込まれた閉状態では、操作者は硬貨回収トレイ部24内にアクセスすることができない。すなわち、硬貨収納ドロア245が硬貨回収トレイ部24の筐体に押し込まれた閉状態では、操作者は回収硬貨収納トレイ247にアクセスすることができない。他方、硬貨回収トレイ部24が筐体から引き出された開状態では、回収硬貨収納トレイ247等、硬貨回収トレイ部24内への操作者によるアクセスが可能となる。
ロック機構246は、例えば管理サーバ3からの指示に従って操作端末1の制御部101が出力した解除信号に応じて電磁ロック制御部217の制御の下、電磁ロック駆動部244によってソレノイド61をオンにして、ロックを解除する。ロック機構246は、ロックを解除すると、硬貨回収トレイ部24の筐体から硬貨収納ドロア245を少し突出させる。これにより、硬貨回収トレイ部24の筐体からの硬貨収納ドロア245の引き出しが可能になる。
その後、ソレノイド61がオフになり、さらに硬貨収納ドロア245が硬貨回収トレイ部24の筐体に押し込まれて閉状態になると、ロック機構246は、自動的に硬貨収納ドロア245を硬貨回収トレイ部24の筐体にロックする。
一方、管理サーバ3は、図2に示すように、制御部301と、操作端末I/F302と、操作部303と、表示部304と、情報格納部305と、貨幣処理機ユニットロック管理部306とを備える。
制御部301は所定のプログラムを実行することで各部を制御する。
操作端末I/F302は、通信線42、通信網4および通信線41を介して操作端末1のサーバI/F102に接続し、所定の情報を送受信するための通信装置である。
操作部303は、キーボード、マウス等の入力装置を備えてユーザ操作を受ける。
表示部304は、液晶ディスプレイ等の表示装置である。
情報格納部305は、ハードディスク等の記憶装置である。情報格納部305は、例えば、管理対象の操作端末1および貨幣処理機2の識別情報や仕様を示す情報、管理サーバ3を操作する管理者の識別情報や認証処理のための情報、操作端末1および貨幣処理機2を操作する操作者の識別情報や認証処理のための情報、貨幣処理機2が収納している貨幣の量を示す情報、撮像部103が撮像した画像情報等を記憶する。
貨幣処理機ユニットロック管理部306は、貨幣処理ユニットのロック状態を管理するための1または複数のプログラムを含み、制御部301によって実行され、各種機能を提供する。なお、貨幣処理機ユニットロック管理部306は、制御部301に含まれていてもよい。
貨幣処理機ユニットロック管理部306は、例えば、貨幣処理機2における各貨幣処理ユニット(硬貨処理部21、紙幣処理部22、棒金管理部23、および硬貨回収トレイ部24)(以下、単にユニットとも称する)において、当該ユニットに対するユーザ操作を抑制する状態であるロック状態にする処理、及び、ロック状態を解除させる処理を実行するためのプログラムを含む。また、貨幣処理機ユニットロック管理部306は、操作端末1の撮像部103が撮影した画像を表示部304に表示したり、情報格納部305に記録したりするためのプログラムを含む。また、貨幣処理機ユニットロック管理部306は、操作端末1の撮像部103が撮影した画像に基づいて顔認証処理等を行って操作者を認識および認証する処理を実行するためのプログラムを含む。また、貨幣処理機ユニットロック管理部306は、貨幣処理機2が収納する貨幣の量を表す情報(収納量情報)を取得して、表示部304に表示したり、貨幣の量に基づいてロックを解除することが妥当か否かを判定したりするためのプログラムを含む。
次に図4を参照して、本実施形態の貨幣処理機管理システム10が行う処理の概要について説明する。図4は、貨幣媒体の種別と、貨幣の扱いの種別と、操作部位と、ユニットの解放処理の内容と、ロック解除処理の内容との関係を示す説明図である。ユニットの解放処理の内容は、ユニットにおいてロックを解除する処理の内容を表す。ロック解除処理の内容は管理サーバ3においてロックを解除するために実行する処理の内容を表す。
貨幣媒体が紙幣の場合、貨幣の扱いは、装填または補充と回収の2通りである。装填または補充は貨幣を新規にまたは追加で貨幣処理ユニットに詰め込むことを意味し、回収は貨幣を貨幣処理ユニットから取り戻すことを意味する。操作部位は、装填または補充の場合には紙幣入金口225であり、回収の場合には回収庫227である。ユニットの解放処理は、紙幣入金口225についてはロック解除処理の対象外であり、回収庫227については回収庫227の引き出しである。また回収庫227の引き出しに対するロックの解除は、バックヤード5の管理者が貨幣処理機2の操作者からロックの解除要請を受け、管理者が妥当性を状況から判断し、管理サーバ3を操作してロックを解除することで行われる。
貨幣媒体が硬貨の場合、貨幣の扱いは、装填または補充と回収の2通りである。操作部位は、装填または補充の場合には硬貨入金口218であり、回収の場合には硬貨出金口2111または回収硬貨収納トレイ247である。ユニットの解放処理は、硬貨入金口218および硬貨出金口2111についてはロック解除処理の対象外であり、回収硬貨収納トレイ247については硬貨収納ドロア245の引き出しである。また硬貨収納ドロア245の引き出しに対するロックの解除は、バックヤード5の管理者が貨幣処理機2の操作者からロックの解除要請を受け、管理者が妥当性を状況から判断し、管理サーバ3を操作してロックを解除することで行われる。
貨幣媒体が棒金の場合、貨幣の扱いは、装填または補充と回収と釣り銭補充取出しの3通りである。釣り銭補充取出しは、収納している棒金を取り出してバラにし、硬貨処理部21へ入金することを意味する。操作部位は、貨幣の扱いによらず棒金収納部237である。ユニットの解放処理は、貨幣の扱いによらず棒金収納ドロア235の引き出しである。また棒金収納ドロア235の引き出しに対するロックの解除は、バックヤード5の管理者が貨幣処理機2の操作者からロックの解除要請を受け、管理者が妥当性を状況から判断し、管理サーバ3を操作してロックを解除することで行われる。
なお、貨幣処理機管理システム10では、障害発生時は現象から必要箇所のユニットのロック状態を管理サーバ3による制御によって解除し、ユニットを引出し、点検対処することができる。
次に、図5を参照して貨幣処理機管理システム10の動作例について説明する。図5は管理サーバ3が実行する処理の流れを示すフローチャートである。ここではロック解除の処理について、操作端末1の操作者が硬貨釣銭補充のため棒金収納ドロア235を引き出す場合の処理を例にして説明を行う。
以下では、管理サーバ3の貨幣処理機ユニットロック管理部306を、単に管理サーバ3と称する。
いま貨幣処理機2が接続された操作端末1の操作者が、釣銭補充のため棒金収納ドロア235のロック解除を管理者に対して依頼したとする。この依頼は、例えば、携帯電話やインターホンなどの通信手段を用いて行ったり、操作端末1や貨幣処理機2を操作して管理サーバ3や管理者の携帯端末等に通知することで行ったりすることができる。
管理サーバ3は、管理者、対象の操作者、対象の操作端末1および貨幣処理機2、ロック解除の対象を特定する情報のうちの全部または一部を指定した所定の指示操作を操作部303で受け付けることで(あるいは例えば操作端末1からの依頼の通知を受信することで)処理を開始する(ステップS101)。ここでのロック解除の対象は、棒金収納ドロア235である。
次に、管理サーバ3は、依頼元の操作者が操作する操作端末1の撮像部103が撮像した画像の取得を開始する(ステップS102)。
次に管理サーバ3は操作端末1の撮像部103が撮像した画像の表示部304における表示を開始する(ステップS103)。例えば管理者は、依頼元の操作者が操作する操作端末1の近辺の画像をみて状況を判断する。
管理者は、例えば、状況が妥当であると判断した場合に、操作部303を操作して、処理の継続を指示する(ステップS104〜S105)。
管理者が、操作部303を操作して、処理の中止を指示した場合(ステップS105:NO)、図5の処理を終了する。
ステップS104〜S105で処理の継続が指示された場合(ステップS105:YES)、管理サーバ3は、撮像部103が撮像した画像から操作者の顔画像を取得し(ステップS106)、情報格納部305が記憶する顔認証処理用の情報を参照して顔認証処理を実行する(ステップS107〜S108)。ステップS107の顔認証処理では、ステップS106で取得した操作者の顔画像と、情報格納部305に予め登録されている操作者の顔画像や顔画像の特徴情報とを照合することで、操作端末1の操作者が貨幣処理機2の正当な操作者として登録されているか否かを判定する。
ステップS107〜S108の顔認証処理で登録者ではないと判定された場合(ステップS108:NO)、管理サーバ3は、登録者ではない旨の認証結果を表示部304に表示して(ステップS116)、図5の処理を終了する。
他方、ステップS107〜S108の顔認証処理で登録者であると判定された場合(ステップS108:YES)、管理サーバ3は、認証処理結果を表示部304に表示するとともに、貨幣処理機2の状態を示す情報を取得して表示部304に表示する(ステップS109)。ステップS109では管理サーバ3が操作端末1に対して貨幣処理機2の状態の送信を要求する。
ここで、貨幣処理機2の状態は、各貨幣処理ユニットにおけるロックの有無、各貨幣処理ユニットが収納している貨幣の量等を表す。操作端末1は貨幣処理機2からロックの有無、収納している貨幣の量等を表す情報を取得して管理サーバ3へ送信する。ステップS109で管理サーバ3は操作端末1から受信した情報を表示部304に表示するとともに、操作者が登録者である旨の認証結果を表示部304に表示する。ステップS109で貨幣処理機2の状態を表示することで、例えばロック解除の妥当性を判断することができる。管理者は、例えば釣銭補充の必要性の有無を判断し、必要性がある場合に妥当性ありと判断することができる。また、管理者は、例えば他のロックの状態を確認することで通常と同じ態様での依頼か否かを確認し、当該ロック解除の妥当性を判断することができる。また、この例ではステップS109で表示部304が、対象の棒金収納ドロア235がロック状態であること等を表示する。
なお、管理サーバ3は、操作端末1に対して貨幣処理機2の状態の送信を一定周期毎に繰り返し要求し、表示部304における貨幣処理機2の状態の表示を一定周期毎に更新することができる。
また、管理サーバ3は、例えば、貨幣の量を示す情報に基づいて、ユニットのうち少なくとも1つについてロック解除の要否を判定する処理(この処理を行う構成をロック解除要否判定部と称する)を行い、判定結果を表示部304に表示したり、判定の結果に基づいてロックの解除を抑制するようにしたりしてもよい。このロック解除の要否を判定する処理では、例えば、釣銭の硬貨を収納している硬貨処理部21が収納している硬貨の量が少ないことを検出した場合、予備の硬貨を収納している棒金管理部23のロックを解除する必要ありと判定することができ、また、硬貨の量が少なくないことを検出した場合、ロック解除する必要なしと判定することができる。
管理サーバ3は、ロック解除要否の判定結果を表示して管理者がロックを解除するか否かを判断するようにしてもよいし、ロック解除の必要ありと判定されることを、ロック状態を解除させるための必要条件として用いるようにしてもよい。
次に管理サーバ3は、管理者による操作部303に対する操作に応じてロックを解除するか否かの指示を入力する(ステップS110〜S111)。
ロックを解除しない旨の指示入力を受けた場合(ステップS111:NO)、図5の処理を終了する。
一方、ステップS110〜S111でロックを解除する旨の指示入力を受けた場合(ステップS111:YES)、管理サーバ3は、操作端末1の撮像部103が撮像した画像の録画を開始する(ステップS112)。
次に、管理サーバ3は、操作端末1に対して棒金収納ドロア235のロック解除を指示する(ステップS113)。ここで、操作端末1は貨幣処理機2の硬貨処理部21へ棒金収納ドロア235のロック解除を指示し、硬貨処理部21が棒金管理部23に指示を出し、電磁ロック駆動部244がロック機構236のロックを解除する。ロック機構236の検出部65が非ロック状態を検出し、この検出結果が操作端末1経由で管理サーバ3へ通知される。この通知を受信すると管理サーバ3は、表示部304に表示している対象の棒金収納ドロア235の状態をロック状態から非ロック状態に変更する。棒金収納ドロア235が押し出されると、操作者は、棒金収納ドロア235を引き出し、棒金収納部237から補充する金種の棒金を取り出し、棒金をばらして硬貨を硬貨処理部21の硬貨入金口218に投入する。この段階で硬貨処理部21が収納する貨幣の増加と、棒金管理部23が収納する棒金の減少が検出され、検出結果が管理サーバ3へ通知される。この通知を受信すると管理サーバ3は、表示部304に表示している各貨幣処理ユニットが収納している貨幣の量の表示を変更する。また、操作者が棒金収納ドロア235を押し込むと、棒金収納ドロア235がロックされ、棒金収納ドロア235の状態がロック状態に変化したことが管理サーバ3へ通知される。
管理サーバ3は、棒金収納ドロア235の状態がロック状態になるのを待ち受ける(ステップS114)。ロック状態を検出しない場合(ステップS114:NO)、ステップS114へ戻る。
一方、棒金収納ドロア235の状態がロック状態になったことを認識すると(ステップS114:YES)、管理サーバ3は、操作端末1からの画像の取得と録画を停止して(ステップS115)、図5の処理を終了する。このステップS115では、管理サーバ3は、例えば、録画した画像とロック解除処理の内容(操作者の識別情報、操作端末1および貨幣処理機2の識別情報、処理時刻、処理内容等)とを紐づけて履歴情報として情報格納部305に記憶することができる。
以上のように本実施形態によれば、1または複数台の貨幣処理機2の扉やユニット解放を行う際に、管理者がバックヤード5などから通信線や通信網を介して結ばれた管理サーバ3により貨幣処理機2の操作端末1に設置された撮像部103の撮像データを用いて操作者の本人確認と解放の必要性を判断し扉やユニット解放を行うことができる。このように、本実施形態によれば、貨幣処理機2のロック解除を管理者が管理サーバ3から行うことで、現金の取り扱いのセキュリティを高めることができる。本実施形態によれば、管理者が、ユニットのロックを管理することができる。これにより、不正なロック解除の可能性を低減させることができる。この構成によれば、例えばIDカードおよび暗証番号を不正に入手した第三者が操作した場合や、本人が不当に操作した場合に、扉やユニットを解放してしまうことを防止することができる。
なお、管理サーバ3は店舗内バックヤードでなく、本店などに置き店舗(支店)に置かれた貨幣処理機2を制御してもよい。例えば、休日などの人員不足などに有効である。また、ロックおよびロック解除の対象は、回収庫や収納ドロアを引き出す動作だけでなく、ユニット全体やトレイ、回収金庫の扉や貨幣に触れる可能性がある収納庫の扉等を開く動作としてもよい。また、管理サーバ3と貨幣処理機2は、操作端末1を介して通信を行ってもよいし、管理サーバ3と貨幣処理機2とが操作端末1を介さず直接的に通信接続されていてもよい。
ここで本実施形態における管理サーバ3の機能(あるいは機能の変形例)について以下にまとめる。
(1)管理サーバ3は、操作端末(POS端末)1に設置された撮像部103からの画像により、装置状況や操作者の操作を管理者が確認できるようにする機能を提供する。ただし、撮像部103は、貨幣処理機2が備えていてもよいし、操作端末1や貨幣処理機2とは別の装置であってもよい。
(2)管理サーバ3は、撮像部103で撮像された操作者の顔データから本人確認を行う顔認証の機能を提供する。ただし、管理サーバ3は、撮像部103を用いてあるいは撮像部103に加えて他の検知器を用いて、指紋、瞳の虹彩、声等の操作者に関する他の情報を用いた生体認証による本人確認を行うようにしてもよい。また、管理サーバ3は、生体認証とともにあるいは生体認証に代えてパスワード認証等、他の認証方法で認証処理を行うようにしてもよい。また、認証処理で用いる操作者の情報を検知あるいは入力するための検知装置あるいは入力装置は、操作端末1に限らず貨幣処理機2が備えていてもよいし、あるいは操作端末1および貨幣処理機2とは別の装置(例えば認証処理用の専用装置やスマートフォン等の通信端末)として設けられていてもよい。また、認証処理は、管理サーバ3内で行ってもよいし、管理サーバ3と連携してあるいは連携せず独立して操作端末1や貨幣処理機2あるいは独立の装置で行って認証処理の結果を管理サーバ3へ送信するようにしてもよい。
(3)管理サーバ3は、管理対象の貨幣処理機2のロック状態等の状況を示す情報を取得し、情報格納部305への蓄積や表示部304への表示が可能である。さらに、管理サーバ3は、ユニット別あるいは貨幣処理機2全体の貨幣残量や障害発生箇所などを蓄積したり表示したりすることもできる。
(4)管理サーバ3が管理する貨幣処理機2の情報は情報格納部305内部に登録されており、管理者は、操作する貨幣処理機2を指定し装置構成を表示部304に表示させながら解除するロック部を指定してもよい。また、管理サーバ3は、上記3項の情報から解放が必要なユニットを、点滅させたり表示色を変更したりして表示する選択表示を行うことができる。すなわち、補充や回収が必要なユニットを管理サーバ3が管理者に対して提示するようにしてもよい。
(5)管理サーバ3は、管理する貨幣処理機2のユニットやトレイの状態情報を一定周期で取得することで、管理サーバ3の制御によらずに貨幣処理機2単独でユニットやトレイが解放されていないか否かを監視するようにしてもよい。
(6)管理サーバ3の操作は、予め登録した所定の管理権限を持つ管理者でなければできないようにすることが好ましい。
(7)管理サーバ3は、ロック解除中の操作について撮像された画像により履歴を残すことができる。
(8)管理サーバ3は、貨幣処理機を複数管理できる。
次に本実施形態における貨幣処理機2の機能(あるいは機能の変形例)について以下にまとめる。
〈1〉貨幣処理機2は、例えば鍵による開放が管理されているユニットや扉に電磁ロック解除手段を設けて上位装置からの指示によりロック解除が可能な仕組みを持っている。
〈2〉貨幣処理機2では、収納ドロア等でロック解除されると、若干前方に移動し解除が判るようになっている。
〈3〉貨幣処理機2では、収納ドロア等での再ロックの際には、収納ドロア等を押し込むと自動的にロックされる。
〈4〉貨幣処理機2では、電磁ロック解除手段が停電時はロック方向に働き、鍵による開放が可能となるようにすることができる。
また、本実施形態の態様は以下のようにまとめることができる。
[1]本実施形態の一態様は、貨幣を収納する1つ以上のユニットを備える貨幣処理機2と、貨幣処理機2における入出金を処理する操作端末1(操作端末装置)と、貨幣処理機2と通信を行う管理サーバ3(管理端末装置)と、を備え、貨幣処理機2は、ユニットのうち少なくとも1つを、当該ユニットに対する操作を抑制するロック状態にする電磁ロック制御部217、224、234または電磁ロック駆動部244(ロック処理部)を備え、管理サーバ3(管理端末装置)は、電磁ロック制御部217、224、234または電磁ロック駆動部244(ロック処理部)を制御してロック状態を解除させる貨幣処理機ユニットロック管理部306(S113)(制御部)を備える貨幣処理機管理システム10である。この構成によれば、管理者(管理サーバ3(管理端末装置)のユーザ)が、ユニットのロックを管理することができる。これにより、不正なロック解除の可能性を低減させることができる。
[2]本実施形態一態様は、[1]の貨幣処理機管理システム10であって、操作端末1(操作端末装置)の操作者(操作端末装置のユーザ)に関する情報を取得する撮像部103(情報取得部)と、操作端末1(操作端末装置)の操作者(操作端末装置のユーザ)に関する情報に基づいて認証を行う貨幣処理機ユニットロック管理部306(S107)(認証処理部)と、を備え、貨幣処理機ユニットロック管理部306(制御部)は、貨幣処理機ユニットロック管理部306(S107)(認証処理部)が認証に失敗した場合、ロック状態の解除を抑制する。この構成によれば、不正なロック解除を低減させることができる。
[3]本実施形態一態様は、[1]または[2]の貨幣処理機管理システム10であって、貨幣処理機2は、ユニットのうち少なくとも1つについて、当該ユニットが収納している貨幣の量を示す収納量情報を取得する貨幣処理機ユニットロック管理部306(S109)(収納量情報取得部)を備え、管理サーバ3(管理端末装置)は、収納量情報を表示する貨幣処理機ユニットロック管理部306(S109)および表示部304(収納量情報表示部)を備える。この構成によれば、管理者は、収納量情報を参照してロック解除を行うか否かを判定することができる。不要なロック解除を抑制することで、不正なロック解除を低減させることができる。
[4]本実施形態一態様は、[1]または[2]の貨幣処理機管理システム10であって、貨幣処理機2は、ユニットのうち少なくとも1つについて、当該ユニットが収納している貨幣の量を示す収納量情報を取得する貨幣処理機ユニットロック管理部306(S109)(収納量情報取得部)を備え、管理サーバ3(管理端末装置)は、収納量情報に基づいて、ユニットのうち少なくとも1つについてロック解除の要否を判定するロック解除要否判定部を備える。この構成によれば、不要なロック解除を抑制することができ、この点で、不正なロック解除を低減させることができる。
[5]本実施形態一態様は、[1]〜[4]の貨幣処理機管理システム10であって、貨幣処理機2は、ユニットのロック状態を検出する検出部65(ロック状態検出部)を備え、管理サーバ3(管理端末装置)は、ユニットがロック状態にあるか否かを表示する表示部304を備える。この構成によれば、管理者は、表示を参照してユニットの状態を確認できる。特に、電磁ロック制御部217、224、234または電磁ロック駆動部244(ロック処理部)の故障、または不正行為等により、管理者が意図せずにロック状態が解除されたことを検知できる。
[6]本実施形態一態様は、[5]の貨幣処理機管理システム10であって、表示部304は、ユニットがロック状態にあるか否かの表示を一定周期で更新する。この構成によれば、管理者は、管理者自らが意図しないロック解除(不正なロック解除)の有無を常時監視することができる。
[7]本実施形態一態様は、[1]〜[6]の貨幣処理機管理システム10であって、貨幣処理機2の周囲を撮像する撮像部103(撮像装置)を備え、管理サーバ3(管理端末装置)は、撮像部103(撮像装置)の撮像画像を表示する表示部304と、撮像部103(撮像装置)の撮像画像を記憶する情報格納部305(記憶部)と、を備える。この構成によれば、管理者は、撮像部103(撮像装置)の撮像画像を参照して、貨幣処理機2の状態を確認することができる。また、撮像部103(撮像装置)の撮像画像を事後的に確認することができる。
なお、本発明の実施の形態は上記のものに限定されない。例えば、貨幣処理機管理システム10は、管理サーバ3を複数備えていてもよいし、管理サーバ3はタブレット端末、スマートフォン等の携帯型端末を用いて操作入力や情報表示を行うものであってもよい。
なお、制御部301の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1 操作端末
2 貨幣処理機
3 管理サーバ
10 貨幣処理機管理システム
21 硬貨処理部
22 紙幣処理部
23 棒金管理部
24 硬貨回収トレイ部
65 検出部
103 撮像部
217、224、234 電磁ロック制御部
227 回収庫
235 棒金収納ドロア
236、246 ロック機構
237 棒金収納部
245 硬貨収納ドロア
247 回収硬貨収納トレイ
244 電磁ロック駆動部
303 操作部
304 表示部
305 情報格納部
306 貨幣処理機ユニットロック管理部

Claims (6)

  1. 貨幣を収納する第1のユニット及び第2のユニットを備える貨幣処理機と、
    前記貨幣処理機と通信を行う管理端末装置と、
    を備え、
    前記第1のユニットは、当該第1のユニットが収納している貨幣の量を示す収納量情報を取得する収納量情報取得部を備え、
    前記第2のユニットは、当該第2のユニットに対する操作を抑制するロック状態にするロック処理部を備え、
    前記管理端末装置は、前記貨幣処理機の周囲を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した画像を記憶する記憶部と、前記第1のユニットの収納量情報に基づいて、前記第2のユニットについてロック解除の要否を判定し、前記第1のユニットが収納している貨幣の量が少ないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定し、前記貨幣の量が少なくないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要なしと判定するロック解除要否判定部と、前記ロック処理部のロックを解除する旨の指示入力を受けた場合、前記撮像部が撮像した画像の録画を開始させ、前記ロック解除要否判定部によって前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定されることを必要条件として、前記第2のユニットのロック処理部を制御して前記ロック状態を解除させ、その後、前記第2のユニットがロック状態になったことを認識すると、前記録画を停止させて、前記録画した画像を前記記憶部に記録させる制御部と、を備える、
    貨幣処理機管理システム。
  2. 貨幣を収納する第1のユニット及び第2のユニットを備え、前記第1のユニットは、当該第1のユニットが収納している貨幣の量を示す収納量情報を取得する収納量情報取得部を備え、前記第2のユニットは、当該第2のユニットに対する操作を抑制するロック状態にするロック処理部を備える貨幣処理機と、
    前記貨幣処理機の周囲を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した画像を記憶する記憶部と、前記第1のユニットの収納量情報に基づいて、前記第2のユニットについてロック解除の要否を判定し、前記第1のユニットが収納している貨幣の量が少ないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定し、前記貨幣の量が少なくないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要なしと判定するロック解除要否判定部と、前記ロック処理部のロックを解除する旨の指示入力を受けた場合、前記撮像部が撮像した画像の録画を開始させ、前記ロック解除要否判定部によって前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定されることを必要条件として、前記第2のユニットのロック処理部を制御して前記ロック状態を解除させ、その後、前記第2のユニットがロック状態になったことを認識すると、前記録画を停止させて、前記録画した画像を前記記憶部に記録させる制御部と、を備え、前記貨幣処理機と通信を行う管理端末装置と、
    を用いて、
    前記管理端末装置が、前記ロック処理部のロックを解除する旨の指示入力を受けた場合、前記撮像部が撮像した画像の録画を開始させ、前記ロック解除要否判定部による前記要否の判定にて、前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定することを必要条件として、前記貨幣処理機と所定の通信を行って、前記制御部によって前記第2のユニットのロック処理部を制御して前記ロック状態を解除させ、その後、前記第2のユニットがロック状態になったことを認識すると、前記録画を停止させて、前記録画した画像を前記記憶部に記録させ
    貨幣処理機管理方法。
  3. 貨幣を収納する第1のユニット及び第2のユニットを備え、
    前記第1のユニットは、当該第1のユニットが収納している貨幣の量を示す収納量情報を取得する収納量情報取得部を備え、
    前記第2のユニットは、当該第2のユニットに対する操作を抑制するロック状態にするロック処理部を備え、
    貨幣処理機の周囲を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した画像を記憶する記憶部と、前記第1のユニットの収納量情報に基づいて、前記第2のユニットについてロック解除の要否を判定し、前記第1のユニットが収納している貨幣の量が少ないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定し、前記貨幣の量が少なくないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要なしと判定するロック解除要否判定部と、前記ロック処理部のロックを解除する旨の指示入力を受けた場合、前記撮像部が撮像した画像の録画を開始させ、前記ロック解除要否判定部によって前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定されることを必要条件として、前記第2のユニットのロック処理部を制御して前記ロック状態を解除させ、その後、前記第2のユニットがロック状態になったことを認識すると、前記録画を停止させて、前記録画した画像を前記記憶部に記録させる制御部とを備える管理端末装置に接続され、
    前記ロック解除要否判定部による前記要否の判定にて、前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定され、前記制御部によってロック解除が指示されると、前記第2のユニットのロック処理部が前記ロック状態を解除する貨幣処理機。
  4. 貨幣を収納する第1のユニット及び第2のユニットを備え、前記第1のユニットは、当該第1のユニットが収納している貨幣の量を示す収納量情報を取得する収納量情報取得部を備え、前記第2のユニットは、当該第2のユニットに対する操作を抑制するロック状態にするロック処理部を備える貨幣処理機に接続され、
    前記貨幣処理機の周囲を撮像する撮像部と、
    前記撮像部が撮像した画像を記憶する記憶部と、
    前記第1のユニットの収納量情報に基づいて、前記第2のユニットについてロック解除の要否を判定し、前記第1のユニットが収納している貨幣の量が少ないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定し、前記貨幣の量が少なくないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要なしと判定するロック解除要否判定部と、
    前記ロック処理部のロックを解除する旨の指示入力を受けた場合、前記撮像部が撮像した画像の録画を開始させ、前記ロック解除要否判定部によって前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定されることを必要条件として、前記第2のユニットのロック処理部を制御して前記ロック状態を解除させ、その後、前記第2のユニットがロック状態になったことを認識すると、前記録画を停止させて、前記録画した画像を前記記憶部に記録させる制御部と、
    を備える管理端末装置。
  5. 貨幣を収納する第1のユニット及び第2のユニットを備え、
    前記第1のユニットは、当該第1のユニットが収納している貨幣の量を示す収納量情報を取得する収納量情報取得部を備え、
    前記第2のユニットは、当該第2のユニットに対する操作を抑制するロック状態にするロック処理部を備え、
    貨幣処理機の周囲を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した画像を記憶する記憶部と、前記第1のユニットの収納量情報に基づいて、前記第2のユニットについてロック解除の要否を判定し、前記第1のユニットが収納している貨幣の量が少ないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定し、前記貨幣の量が少なくないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要なしと判定するロック解除要否判定部と、前記ロック処理部のロックを解除する旨の指示入力を受けた場合、前記撮像部が撮像した画像の録画を開始させ、前記ロック解除要否判定部によって前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定されることを必要条件として、前記第2のユニットのロック処理部を制御して前記ロック状態を解除させ、その後、前記第2のユニットがロック状態になったことを認識すると、前記録画を停止させて、前記録画した画像を前記記憶部に記録させる制御部とを備える管理端末装置に接続される貨幣処理機が備えるコンピュータに、
    前記ロック解除要否判定部による前記要否の判定にて、前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定され、前記制御部によってロック解除が指示されると、前記第2のユニットのロック処理部が前記ロック状態を解除する
    処理を実行させるプログラム。
  6. 貨幣を収納する第1のユニット及び第2のユニットを備え、前記第1のユニットは、当該第1のユニットが収納している貨幣の量を示す収納量情報を取得する収納量情報取得部を備え、前記第2のユニットは、当該第2のユニットに対する操作を抑制するロック状態にするロック処理部を備える貨幣処理機に接続され、
    前記貨幣処理機の周囲を撮像する撮像部と、
    前記撮像部が撮像した画像を記憶する記憶部と、
    前記第1のユニットの収納量情報に基づいて、前記第2のユニットについてロック解除の要否を判定し、前記第1のユニットが収納している貨幣の量が少ないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定し、貨幣の量が少なくないことを検出した場合、前記第2のユニットのロックを解除する必要なしと判定するロック解除要否判定部と、
    前記ロック処理部のロックを解除する旨の指示入力を受けた場合、前記撮像部が撮像した画像の録画を開始させ、前記ロック解除要否判定部によって前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定されることを必要条件として、前記第2のユニットのロック処理部を制御して前記ロック状態を解除させ、その後、前記第2のユニットがロック状態になったことを認識すると、前記録画を停止させて、前記録画した画像を前記記憶部に記録させる制御部と、
    を備える管理端末装置が備えるコンピュータに、
    前記第1のユニットの収納量情報に基づいて、前記第2のユニットについてロック解除の要否を判定する処理と、
    前記ロック処理部のロックを解除する旨の指示入力を受けた場合、前記撮像部が撮像した画像の録画を開始し、前記ロック解除要否判定部によって前記第2のユニットのロックを解除する必要ありと判定されることを必要条件として、前記貨幣処理機と所定の通信を行い、前記制御部によって前記第2のユニットのロック処理部を制御して前記ロック状態を解除し、その後、前記第2のユニットがロック状態になったことを認識すると、前記録画を停止させて、前記録画した画像を前記記憶部に記録する処理と、
    を実行させるプログラム。
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