JP6849168B2 - 眼内レンズ挿入器具に取り付け可能なシリンジ - Google Patents

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Description

本発明は、眼内レンズ挿入器具に取り付け可能なシリンジに関する。
白内障治療においてヒト混濁水晶体を置換して屈折を補正するために水晶体の代用として挿入される眼内レンズが実用に供されている。白内障治療における眼内レンズ挿入手術においては、例えば角膜、強角膜などの縁に数ミリの切開の創口(切開創)が作成され、超音波水晶体乳化吸引術などにより水晶体が粉砕されて切開創から取り除かれた後、眼内レンズ挿入器具により眼内レンズが挿入及び固定される。そして、近年においては、眼内レンズ挿入器具を用いた眼内レンズの眼内への挿入を補助する補助部材が提案されている。また、従来一般的な注射筒として安全性に優れかつ耐衝撃性に優れた注射筒(例えば、特許文献1)や注射筒を安全に使用する保持具(例えば、特許文献2)などが存在している。
特開2004−344423号公報 特開2005−21247号公報
しかしながら、従来の眼内レンズ挿入器具の挿入を補助する補助部材は、眼内レンズ挿入器具専用に製造されるものであり、補助部材の設計コストおよび製造コストが無視できないおそれもある。
本件開示の技術は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、一般的に注射器として使用されている注射筒のシリンジを利用して、眼内レンズ挿入器具の操作を補助する補助部材を提供することである。
本件開示のシリンジは、眼内レンズを眼内に挿入する挿入筒部を先端に有する略筒状の器具本体と、器具本体内を摺動可能に設けられ、眼内レンズを押圧して挿入筒部に移動させて眼内に押し出す眼内レンズ押出部材とを有する眼内レンズ挿入器具に取り付け可能なシリンジであって、シリンジの後端に設けられたフランジと、シリンジの先端に設けられ、シリンジ内に流体を供給する流体供給手段と接続可能な接続部と、シリンジ内に設けられ、供給される流体の圧力で移動する移動部材と、を備え、フランジに、眼内レンズ挿入器具と接続する接続機構が設けられている。これにより、従来から注射器に用いられているシリンジのフランジの構成を変えるだけで、従来の注射筒としての機能を維持しつつ、眼内レンズ挿入器具の挿入を補助する補助部材としての機能を付加したシリンジを提供することができる。
さらに、上記のシリンジは、眼内レンズ挿入器具の使用者が指を掛けることができる平板状のホールド部を有し、上記の接続機構は、ホールド部の端面と係合する鍵状のノッチとしてもよい。あるいは、接続機構は、ホールド部の端面が嵌入可能な貫通孔としてもよい。また、上記のシリンジを、眼内レンズがあらかじめ装填されている眼内レンズ挿入器具に取り付け可能に構成してもよい。
また、本件開示のシリンジは、眼内レンズを眼内に挿入する挿入筒部を先端に有する略筒状の器具本体と、器具本体内を摺動可能に設けられ、眼内レンズを押圧して挿入筒部に移動させて眼内に押し出す眼内レンズ押出部材とを有する眼内レンズ挿入器具に取り付け可能なシリンジであって、シリンジの先端に設けられ、シリンジ内に流体を供給する流体供給手段と接続可能な接続部と、シリンジ内に設けられ、供給される流体の圧力で移動する移動部材と、を備え、シリンジに、眼内レンズ挿入器具と接続する接続機構が設けられている。また、接続部に、流体供給手段により供給される流体の流路であるチューブが接続されている構成としてもよい。さらに、チューブに設けられた、流体の流路と流体の流路とは別の流路とを切り替える流路切替手段と、別の流路に接続される注射筒とをさらに備える構成としてもよい。あるいは、チューブに設けられた、流体の流路の遮断および開放を制御する流路開閉手段をさらに備える構成としてもよい。
本件開示の技術によれば、一般的に注射器に使用されている注射筒のシリンジを利用して、眼内レンズ挿入器具の操作を補助する補助部材を提供することができる。
一実施形態における注射筒の概略構成を示す図である。 図2(a)および図2(b)は、一実施形態における眼内レンズ挿入器具の概略構成を示す図である。 図3(a)および図3(b)は、一実施形態における眼内レンズの概略構成を示す図である。 一実施形態におけるノズル本体の概略構成を示す図である。 図5(a)および図5(b)は、一実施形態における位置決め部材の概略構成を示す図である。 図6(a)および図6(b)は、一実施形態におけるプランジャーの概略構成を示す図である。 図7(a)および図7(b)は、一実施形態における眼内レンズ挿入器具のプランジャーの移動を例示する図である。 一変形例における注射筒の概略構成を示す図である。 図9(a)および図9(b)は、一変形例における眼内レンズ挿入器具の概略構成を示す図である。 一変形例における注射筒の概略構成を示す図である。 図11(a)および図11(b)は、一変形例における眼内レンズ挿入器具とシリンジの概略構成を示す図である。 図12(a)および図12(b)は、一変形例における眼内レンズ挿入器具とシリンジの概略構成を示す図である。 一変形例における眼内レンズ挿入器具とシリンジの概略構成を示す図である。 一変形例における眼内レンズ挿入器具とシリンジの概略構成を示す図である。 一変形例における注射筒の概略構成を示す図である。 一変形例における白内障手術装置の概略構成を示すブロック図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1に、本実施形態に係る注射筒100を模式的に示す。図1に示すように、注射筒100は一般的に使用されている注射器の注射筒であり、シリンジ200とパッキン300とプランジャー400とを有する。シリンジ200の先端には、注射針(図示せず)が接続される接続部200aが設けられている。また、シリンジ200の後端には、使用者が注射筒100を使用する際に指を掛けるためのフランジ200bが設けられている。さらにフランジ200bには、シリンジ200の開口200cを挟んで一対の鍵状のノッチ200dが設けられている。なお、ノッチ200dの機能の詳細については後述する。また、注射筒100の構成において、上記以外は従来の注射筒と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
図2に、シリンジ200を本実施形態に係る眼内レンズ挿入器具1に取り付けた状態を概略的に示す。図2(a)はステージ蓋部13を開蓋した場合の眼内レンズ挿入器具1の平面図、図2(b)はステージ蓋部13を閉蓋した場合の眼内レンズ挿入器具1の側面図を示している。眼内レンズ挿入器具1は、器具本体としてのノズル本体10と、眼内レンズの押出部材としてのプランジャー30と、眼内レンズの収納部としてのステージ部12及びステージ蓋部13を有する。さらに、本実施形態では、注射筒100のシリンジ200が、眼内レンズの押し出しを補助する眼内レンズ押出補助具として、眼内レンズ挿入器具1に取り付けられている。なお、図2に例示するように眼内レンズ挿入器具1に眼内レンズ押出補助具を取り付けたものを、押出補助具付きインサーターと称する。
ステージ部12は、ノズル本体10に一体又は別体に設けられる。ノズル本体10にはプランジャー30が挿入されている。ステージ部12には、眼内レンズ2がセットされる。ステージ蓋部13は、ステージ部12と一体に形成されている。眼内レンズ挿入器具1のノズル本体10は、断面略矩形の筒状に形成されており片側の端部は大きく開口し(以下、大きく開口した側を後端部10bという。)、別の側の端部には細く絞られたノズル部15と先端部10aを備える。図2(b)に示すように、先端部10aは斜めに開口している。プランジャー30は、ノズル本体10に挿入され往復運動可能である。
以下の説明において、ノズル本体10の後端部10bから先端部10aへ向かう方向を前方向、その逆方向を後方向、図2(a)において紙面手前側を上方向、その逆方向を下方向、図2(b)において紙面手前方向を左方向、その逆方向を右方向とする。また、この場合、上側は後述するレンズ本体2aの光軸前側に、下側はレンズ本体2aの光軸後側に、前側はプランジャー30による押圧方向前側に、後側はプランジャー30による押圧方向後側に相当する。
ノズル本体10の後端部10b付近には、板状に迫り出し、使用者がプランジャー30をノズル本体10の先端側に押し込む際に指を掛けることが可能な平板状のホールド部11が一体的に設けられている。また、ノズル本体10におけるノズル部15の後側には、眼内レンズ2をセットするステージ部12が設けられている。このステージ部12は、ステージ蓋部13を開蓋することでノズル本体10の上側が開放されるようになっている。また、ステージ部12には、ノズル本体10の下側から位置決め部材50が取り付けられている。この位置決め部材50によって、使用前(輸送中)においてもステージ部12内で眼内レンズ2が安定して保持されている。
すなわち、眼内レンズ挿入器具1においては、製造時に、ステージ蓋部13が開蓋し位置決め部材50がステージ部12に取り付けられた状態で、眼内レンズ2がステージ部12に、光軸前側が上になるようにセットされる。そして、ステージ蓋部13を閉蓋させた後出荷され、販売される。そして、使用者はステージ蓋部13を閉蓋したままで位置決め部材50を取り外し、その後プランジャー30をノズル本体10の先端側に押し込む。これにより、プランジャー30によって眼内レンズ2を押圧し、ノズル部15まで移動させた上で、先端部10aより眼内レンズ2を眼球内に放出する。なお、眼内レンズ挿入器具1におけるノズル本体10、プランジャー30、位置決め部材50はポリプロピレンなどの樹脂の素材で形成される。ポリプロピレンは医療用機器において実績があり、耐薬品性などの信頼性も高い素材である。
本実施形態では、注射筒100のシリンジ200のノッチ200dがノズル本体10のホールド部11の端面と係合することにより、シリンジ200が眼内レンズ挿入器具1に取り付けられる。図2(b)に示すように、本実施形態ではノズル本体10のホールド部11が上下方向に延伸しており、一対のノッチ200dは、ホールド部11のうちノズル本体10から上方向に延伸する部分の端面と下方向に延伸する部分の端面とにそれぞれ係合する。
また、注射筒100のパッキン300は、シリンジ200の内壁と当接するように設けられている。プランジャー30と別体であるパッキン300は、シリンジ200の内壁に密接しつつ内壁を摺動可能に設けられている。なお、パッキン300は摺動する際に撓むことのない程度の剛性を有することが望ましい。また、パッキン300とプランジャー400とが分離できるような構造が設けられていればよく、その構造としてはネジ式構造であったり、プランジャー400の軸方向に垂直な断面積の一部を減少させて(括れ形状を形成する)、その部分で曲げ破壊することで分離させる構造であってもよい。場合によりプランジャー400の一部がパッキン300に残ることとなる。さらに、シリンジ200が眼内レンズ挿入器具1に接続されると、シリンジ200の接続部200aは、シリンジ200とパッキン300とで囲まれる空間に流体を供給するため流体供給部として機能する。
また、シリンジ200とパッキン300と接続部200aとで囲まれる領域は、密閉空間となっている。なお、シリンジ200により囲まれる空間のうち、パッキン300を境界として、接続部200a側の領域を第1の領域200eとし、ノズル本体10に挿入されたプランジャー30側の領域を第2の領域200fとする。
接続部200aは、チューブ40の先端と接続可能であり、チューブ40から供給される流体が通過する開口200gを有する。接続部200aには、汎用性の高い医療用チューブを接続でき、特別なチューブを用意する必要がないようになっている。また、接続部200aに接続されるチューブ40の他端には、第1の領域200e内に流体を供給するための流体供給源(図示せず)が接続される。なお、流体供給源の例としては、圧縮空気を供給するためのコンプレッサーや冷温水を供給するためのポンプなどが挙げられる。なお、チューブ40および流体供給源が、シリンジ内に流体を供給する流体供給手段の一例に相当する。
図3は、眼内レンズ2の概略構成を示した図である。図3(a)は平面図、図3(b)は側面図を示す。眼内レンズ2は、いわゆるスリーピース型である。眼内レンズ2は、所定の屈折力を有するレンズ本体2aと、レンズ本体2aに連結された、レンズ本体2aを眼球内で保持するためのヒゲ状の2本の支持部2bとから形成されている。レンズ本体2a及び支持部2bは可撓性の樹脂材料から形成されている。本実施例における眼内レンズ挿入器具1内では、2つの支持部2bのうちの一つが、レンズ本体2aの後側、もう一つがレンズ本体の前側に配置されるように、眼内レンズ2がセットされる。なお、本実施形態において用いる眼内レンズは光学部と支持部が一体成形されたいわゆるワンピース型であってもよい。
図4にはノズル本体10の平面図を示す。前述のようにノズル本体10においては、眼内レンズ2はステージ部12にセットされる。そして、その状態で図2に示すプランジャー30によって眼内レンズ2が押圧されて先端部10aから放出される。なお、ノズル本体10の内部にはノズル本体10の外形の変化に応じて断面形状が変化する貫通孔10cが設けられている。そして、眼内レンズ2が放出される際は、眼内レンズ2は、ノズル本体10内の貫通孔10cの断面形状の変化に応じて変形して折り畳まれた状態となり、患者の眼球に形成された切開創に入り易い形に変形した上で放出される。
また、先端部10aは、ノズル部15の上側の領域が下側の領域より前側になるように斜めにカットされた形状となっている。なお、この先端部10aの斜めにカットされた形状については、左右方向から見て直線的に斜めにカットされていてもよいし、外側に膨らみを持つように、すなわち曲面形状となるように斜めにカットされていてもよい。
ステージ部12には、眼内レンズ2のレンズ本体2aの径より僅かに大きな幅を有するステージ溝12aが形成されている。ステージ溝12aの前後方向の寸法は、眼内レンズ2の両側に延びる支持部2bを含む最大幅寸法よりも大きく設定されている。また、ステージ溝12aの底面によってセット面12bが形成されている。セット面12bの上下方向位置は、ノズル本体10の貫通孔10cの底面の高さ位置よりも上方に設定されており、セット面12bと貫通孔10cの底面とは底部斜面10dによって連結されている。
ステージ部12とステージ蓋部13とは一体に形成されている。ステージ蓋部13はステージ部12と同等の前後方向の寸法を有している。ステージ蓋部13は、ステージ部12の側面がステージ蓋部13側に延出して形成された薄板状の連結部14によって連結されている。連結部14は中央部で屈曲可能に形成されており、ステージ蓋部13は、連結部14を屈曲させることでステージ部12に上側から重なり閉蓋することができる。
ステージ蓋部13において、閉蓋時にセット面12bと対向する面には、ステージ蓋部13を補強し、眼内レンズ2の位置を安定させるためにリブ13a及び13bが設けられている。また、プランジャー30の上側のガイドとして案内突起13cが設けられている。また、ステージ蓋部13には眼内レンズのノズル内の移動をスムーズにするための粘弾性物質を注入する注入穴16が設けられている。ステージ蓋部13の外側には、注入穴16の外周の一部が盛り上がっている突起部17が設けられている。突起部17は、注入される注射器の針を注入穴16にガイドして粘弾性物質を注入しやすくする機能を有する。
ステージ部12のセット面12bの下側には、図2(b)に示すように、位置決め部材50が取外し可能に設けられている。図5に、位置決め部材50の概略構成を示す。図5(a)は位置決め部材50の平面図を示し、図5(b)は位置決め部材50の左側面図を示している。位置決め部材50はノズル本体10と別体として構成されており、一対の側壁部51、51が連結部52で連結された構造とされている。それぞれの側壁部51の下端には、外側に向けて延出して広がる保持部53、53が形成されている。
そして、それぞれの側壁部51、51の上端部には、上側に突出した一対の第1載置部54、54が形成されている。さらに、第1載置部54、54の上端面における外周側には、第1位置決め部55、55が突出して形成されている。第1位置決め部55、55の内側どうしの離隔長さは、眼内レンズ2のレンズ本体2aの径寸法よりも僅かに大きく設定されている。
また、側壁部51、51の内側の前後方向の両端には、上側に突出した一対の第2載置部56、56が形成されている。第2載置部56、56の上面の高さは、第1載置部54、54の上面の高さと同等になっている。さらに、第2載置部56、56の上面において外側の部分には、第2載置部56、56の左右方向の全体にわたって上側にさらに突出する第2位置決め部57、57が形成されている。第2位置決め部57、57の内側どうしの離隔長さは、眼内レンズ2のレンズ本体2aの径寸法よりも僅かに大きく設定されている。加えて、第2載置部56、56の上端部には左右方向の全体にわたり、前後方向に僅かに突出した係止爪58、58が形成されている。
上記の位置決め部材50は、図2(b)に示すように、ノズル本体10のセット面12bの下側から組み付けられる。ノズル本体10のセット面12bには、厚さ方向にセット面12bを貫通するセット面貫通孔12cが形成されている。セット面貫通孔12cの外形は、位置決め部材50の第1載置部54、54及び第2載置部56、56を上側から見た形状に対し僅かに大きな略相似形状とされている。そして、位置決め部材50がノズル本体10に取り付けられる際には、第1載置部54、54及び第2載置部56、56が、セット面12bの下側からセット面貫通孔12cに挿入され、セット面12bの上側に突出する。
その際、第2位置決め部57、57に設けられた係止爪58、58がセット面貫通孔12cを介してセット面12bに突出し、セット面12bの上面に係止される。このことによって、位置決め部材50がノズル本体10の下側から組み付けられ、第1載置部54、54及び第2載置部56、56がセット面12bから突出した状態で固定される。そして、眼内レンズ2がセット面12bにセットされる際には、レンズ本体2aの外周部底面が、第1載置部54、54及び第2載置部56、56の上面に載置される。また、レンズ本体2aは第1位置決め部55、55及び第2位置決め部57、57によって水平方向(セット面12bに水平な方向)に対して位置規制される。
眼内レンズ2を眼球内に挿入する際は、粘弾性物質を注入穴16から適量注入した後に位置決め部材50をノズル本体10から取り外す。これにより、眼内レンズ2のレンズ本体2aを支持していた第1載置部54、54および第2載置部56、56がセット面12bから後退し、眼内レンズ2がセット面12b上に移動可能に載置される。
続いて、眼組織に作成した切開創から、ノズル本体10のノズル部15における先端部10aを眼内に挿入する。ここにおいて、先端部10aは斜めの開口形状を有しているので、切開創への挿入を容易に行なうことができる。そして、切開創にノズル部15を挿入した後に、プランジャー30の押圧板部33がノズル本体10の先端側に押し込まれる。これにより、セット面12aにセットされた眼内レンズ2のレンズ本体2a外周にプランジャー30の作用部31の先端部31cが当接し、プランジャー30によって眼内レンズ2が先端部10aに向けて案内される。
次に、図6(a)および図6(b)に、プランジャー30の概略構成を示す。プランジャー30は、ノズル本体10よりもやや大きな前後方向長さを有している。そして、円柱形状を基本とした先端側の作用部31と、矩形ロッド形状を基本とした後端側の挿通部32とから形成されている。そして、作用部31は、円柱形状とされた円柱部31aと、円柱部31aの左右方向に広がる薄板状の扁平部31bとを含んで構成されている。
作用部31の先端部分には、切欠部31cが形成されている。この切欠部31cは、図6(a)に示すように、作用部31の上方向に開口し左右方向に貫通する溝状に形成されている。また、図6(b)に示すように、切欠部31cの先端側の溝壁は作用部31の先端側に行くに連れて上方に向かう傾斜面で形成されている。一方、挿通部32は、全体的に概略H字状の断面を有しており、その左右方向及び上下方向の寸法は、ノズル本体10の貫通孔10cよりも僅かに小さく設定されている。また、挿通部32の後端には、上下左右方向に広がる円板状の押圧板部33が形成されている。
挿通部32の前後方向の中央より先側の部分には、挿通部32の上側に向けて突出し、プランジャー30の素材の弾性により上下に移動可能な爪部32aが形成されている。そして、プランジャー30がノズル本体10に挿入された際には、ノズル本体10の上面において爪部32aが、厚さ方向に設けられた図4に示す係止孔10eと係合し、初期状態におけるノズル本体10とプランジャー30との相対位置が決定される。なお、爪部32aと係止孔10eの形成位置は、係合状態において、作用部31の先端が、ステージ部12にセットされた眼内レンズ2のレンズ本体2aの後側に位置し、レンズ本体2aの後側の支持部2bを切欠部31cが下方から支持可能な場所に位置するよう設定されている。
上記のように構成された眼内レンズ挿入器具1の眼内レンズ2の収納前においては、プランジャー30がノズル本体10に挿入されて初期位置に配置される。また、上記の通り、位置決め部材50が、セット面12bの下方からノズル本体10に取り付けられる。これにより、位置決め部材50の第1載置部54及び第2載置部56がセット面12bに突出した状態に保持される。
次に、眼内レンズ2のレンズ本体2aが支持部2bをノズル本体10の前後方向に向けた状態で第1載置部54および第2載置部56の上面に載置され位置決めされる。この状態において、眼内レンズ2の後側の支持部2bの一部がプランジャー30の切欠部31cに挟まれ、その底面によって支持された状態となる。
次に、図7に、押出補助具付きインサーターにおいて、眼内レンズ2がノズル本体10の先端部10aに移動するときの、プランジャー30とシリンジ200内に設けられたパッキン300との位置関係を例示する。本実施形態では、術者は、眼内レンズ挿入器具1に収納された眼内レンズ2をプランジャー30を用いて移動させる場合、チューブ40に接続されている流体供給源を作動させて、一定流量の流体をチューブ40および接続部200aを経由して、第1の領域200eに供給する。そして、第1の領域200eは流体で満たされる。
流体がさらに第1の領域200eに供給されると、パッキン300に作用する圧力が大きくなる。そして、当該圧力に基づくパッキン300を移動させようとする力がパッキン300の最大静止摩擦力よりも大きくなると、パッキン300は前側、すなわちノズル本体10側に移動する。そして、図7(a)に示すように、パッキン300は、プランジャー30の押圧板部33に当接する。
流体がさらに第1の領域200eに供給されると、パッキン300はノズル本体10側に移動するとともにプランジャー30をノズル本体10側に押圧し移動させる。これにより、図7(b)に示すように、眼内レンズ2をノズル本体10の先端部10a側に移動させることができる。その際、プランジャー30の押出し方向の中心とパッキン300の進行方向の中心が一致することが望ましい。
また、本実施形態では、流体供給源を用いてシリンジ200内に一定流量で流体を供給することにより、パッキン300の移動ひいてはプランジャー30を一定の速度で移動させることができる。これにより、本実施形態の押出補助具付きインサーターによれば、ノズル本体10内において安定した移動速度で眼内レンズ2を移動して眼内に挿入することができる。したがって、本実施形態に係る押出補助具付きインサーターを用いることで、従来の眼内レンズ挿入器具に比べて、より安定した眼内レンズの眼内への射出が実現できる。また、眼内レンズの移動が安定することにより、眼球に作成された切開創への負担も軽減される。
さらに、本実施形態に係る注射筒100は、図1に示すように、従来の注射筒のフランジ200bにノッチ200dを設けるだけで、従来と同様の注射筒としての機能を有するだけでなく、眼内レンズの押出補助具としての機能も有する。したがって、眼内レンズの押出補助具のための専用の部品を設計および製造する場合に比べて、押出補助具付きインサーターに適用できるように本実施形態に係る注射筒100を設計および製造する場合の方がコストを抑えられると考えられる。
以上が本実施形態に関する説明であるが、上記のシリンジなどの構成は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想と同一性を失わない範囲内において種々の変更が可能である。例えば、上記の説明では、眼内レンズ挿入器具との接続機構として、ノッチを設ける構成とした。ただし、ノッチに限らず、眼内レンズ挿入器具と接続可能な種々の構成をフランジに設けてもよく、または、圧入により嵌合できる機構を設けることであってもよい。
また、例えば図16に示すような白内障手術装置9000が存在する。白内障手術装置9000は、動力供給源9000a、フットスイッチ9000b、灌流液注入器具9000c、粘弾性物質注入器具9000d、眼内レンズ挿入器具9000eを備える。また、動力供給源9000a、灌流液注入器具9000c、粘弾性物質注入装置9000d、眼内レンズ挿入器具9000eは、それぞれチューブ9000f〜9000iによってフットスイッチ9000bと接続されている。
白内障手術装置9000は、灌流液注入器具9000c、粘弾性物質注入器具9000d、眼内レンズ挿入器具9000eに対して、動力供給源9000aからフットスイッチ9000bを経由して動力が送り込まれる装置であり、灌流液注入器具9000c、粘弾性物質注入器具9000d、眼内レンズ挿入器具9000eは、動力供給源9000aからフットスイッチ9000bを経由して供給される動力により、灌流液注入器具9000cにセットされた灌流液(一例としてBSSすなわちBalanced Salt Solution)を、粘弾性物質注入器具9000dにセットされた粘弾性物質を、眼内レンズ挿入器具9000eにセットされた眼内レンズを、それぞれ単独または同時に排出または射出させることが可能となる。
以下に上記の実施形態に係る注射筒の変形例を示す。なお、以下の説明において各構成要素は、上記の実施形態における構成要素に対応するものについては、同一の符号を付し、特に言及しない限りその説明を省略する。
〔変形例1〕
図8に本変形例に係る注射筒1000の斜視図を模式的に示す。図8に示すように、注射筒1000のフランジ2000bには、眼内レンズ挿入器具1のノズル本体10のホールド部11が挿通される一対の貫通孔2000dが設けられている。また、図8に示すように、一対の貫通孔2000dが開口200cを挟んで向かい合うようにフランジ2000bが湾曲している。
シリンジ200が眼内レンズ挿入器具1に取り付けられる場合は、図9に示すように、開口200cを挟んで互いに向き合う一対の貫通孔2000dにノズル本体10のホールド部11の両端面が嵌入される。また、本実施形態では、貫通孔2000dの孔の大きさは、ホールド部11が挿し通されたときに貫通孔2000dとホールド部11とが嵌合するように設計されている。したがって、貫通孔2000dにホールド部11が挿し通されたときに、貫通孔2000dとホールド部11との間に働く摩擦力によって貫通孔2000dとホールド部11との相対位置が固定される。
このように、本変形例に係る注射筒1000は、従来の注射筒のフランジの構成を図9に示すように変更するだけで、従来と同様の注射筒としての機能を有するだけでなく、眼内レンズの押出補助具としての機能も有する。したがって、上記の実施形態と同様に、眼内レンズの押出補助具のための専用の部品を設計および製造する場合に比べて、押出補助具付きインサーターに適用できるように本実施形態に係る注射筒1000を設計および製造する場合の方がコストを抑えられると考えられる。
〔変形例2〕
図10、11に本変形例における注射筒3000を模式的に示す。上記の説明では、接続機構がフランジに設けられている構成としたが、接続機構をフランジ以外に設ける構成としてもよい。例えば、図10に示すように、接続機構としての接続部材4000を注射筒3000のシリンジ200に設けてもよい。接続部材4000は、円環状の平板部4000aとノッチ4000bを有する。平板部4000aの孔には注射筒3000のシリンジ200が挿し通される。また、平板部4000aは、図10に示すようにシリンジ200の後端付近すなわちフランジ200b付近において、シリンジ200に対して位置決めされる。平板部4000aのシリンジ200に対する位置決めは、例えばシリンジ200の外周面に平板部4000aと嵌合する凹凸を設けることで実現できる。
図11(a)、(b)に、接続部材4000のノッチ4000bが眼内レンズ挿入器具1のホールド部11と係合した状態を例示する。図2、7に示す場合と同様、ノッチ4000bがノズル本体10のホールド部11の端面と係合することにより、注射筒3000のシリンジ200が眼内レンズ挿入器具1に取り付けられる。図11(b)に示すように、本実施形態ではノズル本体10のホールド部11が上下方向に延伸しており、一対の4000dは、ホールド部11のうちノズル本体10から上方向に延伸する部分の端面と下方向に延伸する部分の端面とにそれぞれ係合する。したがって、本変形例においても、従来の注射筒のシリンジ200に接続部材4000を設けるだけで、従来と同様の注射筒としての機能を有するだけでなく、眼内レンズの押出補助具としての機能も有する。したがって、眼内レンズの押出補助具のための専用の部品を設計および製造する場合に比べて、押出補助具付きインサーターに適用できるように本実施形態に係る注射筒3000を設計および製造する場合の方がコストを抑えられると考えられる。
〔変形例3〕
次に、図12(a)、(b)に、変形例3における注射筒3010を模式的に示す。図12(a)、(b)に示すように、注射筒3010のシリンジ200の内壁に、略くさび型の凹部3010aが設けられている。本変形例では、ノズル本体10がホールド部11とともにシリンジ200内に挿し込まれると、ホールド部11が凹部3010aに受け入れられる。したがって、本変形例においても、従来の注射筒のシリンジ200に凹部3010aを設けるだけで、従来と同様の注射筒としての機能を有するだけでなく、眼内レンズの押出補助具としての機能も有する。したがって、眼内レンズの押出補助具のための専用の部品を設計および製造する場合に比べて、押出補助具付きインサーターに適用できるように本実施形態に係る注射筒3010を設計および製造する場合の方がコストを抑えられると考えられる。
〔変形例4〕
次に、変形例4における注射筒について図13を参照しながら説明する。本変形例における注射筒は、上記の注射筒100と同じである。本変形例においては、接続部200aの後側の端面の開口に接続されているチューブ40にコック510が設けられている。コック510には注射筒520の先端が接続されている。なお、コック510が流路切替手段の一例に相当する。注射筒520のプランジャー520aが注射筒520の先端側に押し込まれると、パッキン520bと注射筒520の先端との間にある空気がコック510およびチューブ40を経由して、シリンジ200の第1の領域200eに移動する。また、注射筒520のプランジャー520aが注射筒520の後端側に引き戻されると、コック510とパッキン300との間にある空気がコック510を経由して、パッキン520bと注射筒520の先端との間に移動する。
眼内レンズ挿入器具1の保管中に、パッキン300がシリンジ200の内壁に固着する可能性がある。このような場合に、第1の領域200eに、流体供給源により空気が供給され続けると、第1の領域200e内の空気圧が上昇し、術者が意図しないタイミングで、シリンジ200の内壁に対するパッキン300の固着が解除されてパッキン300の移動が開始する可能性がある。本変形例では、術者は、流体供給源による第1の領域200eへの空気の供給を開始する前に、プランジャー520aを操作して注射筒520から第1の領域200eに空気を送り込むことで、シリンジ200の内壁に対するパッキン300の固着を解除することができる。なお、パッキン300の固着を解除する方法としては、空気を供給するのみならず空気を吸引することであってもよい。このようにパッキン300の固着が解除された後に流体供給源による第1の領域200eへの空気の供給を開始することができるため、空気の供給開始と略同時にパッキン300の移動が開始するようにすることができる。この結果、流体供給源による第1の領域200eへの空気の供給時に、上記のように術者が意図しないタイミングでパッキン300の移動が開始することを防止することができる。
なお、パッキン300とプランジャー30の押圧板部33とが一体的に固定されていれば、術者は、注射筒520のプランジャー520aを注射筒520の後端側に引き戻すことで、ノズル本体10の先端部10a側に移動したプランジャー30を、再度流体供給部20d側に引き戻すこともできる。また、上記の説明では流体供給源および注射筒520から供給される流体を空気として説明したが、使用する流体は空気に限られない。また、注射筒520の形状は、流体を供給または吸引する機能を有するものであれば、本変形例に示す形状に限定されるものではない。
〔変形例5〕
次に、変形例5における注射筒について図14を参照しながら説明する。本変形例における注射筒は、上記の注射筒100と同じである。本変形例においては、接続部200aの後側の端面の開口に接続されているチューブ40の中途にコック610が設けられている。チューブ40における流体供給源から供給される流体の流路は、コック610によってあらかじめ遮断されている。そして、術者は、流体供給源による第1の領域200eへの流体の供給を開始する際に、コック610を操作して流体の流路を開放する。このようにコック610によって流体供給源による第1の領域200eへの流体の供給を制御することができるため、例えば術者が眼内レンズ挿入器具1を使用するための準備中に、意図せず流体供給源によって第1の領域200eに流体が供給されてパッキン300の移動が開始することを防止することができる。なお、コック610が、チューブ40の流路開閉手段の一例に相当する。
〔変形例6〕
次に、変形例6における注射筒5000について図15を参照しながら説明する。図2における上記の説明では、パッキン300とプランジャー400とを分離する構造として、ネジ式構造や、プランジャー400の軸方向に垂直な断面積の一部を減少させて(括れ形状を形成する)、その部分で曲げ破壊することで分離させる構造を挙げた。ただし、パッキン300とプランジャー400とを分離する構造を、図15に示す注射筒5000のようにすることもできる。
本変形例においては、パッキン7000に、プランジャー6000の先端部6000aを圧入可能な圧入部7000aが形成されている。例えば、術者が、接続部200aの開口における空気の出入りを、ルアーコック8000を用いて閉じ、プランジャー6000をシリンジ200の後端側に引き抜く。その際、パッキン7000に負圧が発生するので、パッキン7000は負圧により移動が妨げられる。これにより、プランジャー6000の先端部6000aをパッキン7000の圧入部7000aから分離させることができる。
なお、プランジャー6000の先端部6000aがパッキン7000の圧入部7000aから分離する際に、パッキン7000が一旦シリンジ200の後端側に移動することで、パッキン300のシリンジ200の内壁に対する固着が解除される。そして、プランジャー6000がパッキン7000から分離する際に、パッキン7000が勢いよくシリンジ200の先端側に移動し、先端面200hに当たって音が発生する可能性がある。これを踏まえて、プランジャー6000を引き抜く際のパッキン7000の位置は、シリンジ200の先端面200hからシリンジ200の後端側に離れた位置とすることが望ましい。
1 眼内レンズ挿入器具
10 ノズル本体
30 プランジャー
100、520、1000、5000 注射筒
200 シリンジ
300、7000 パッキン
200d、4000b ノッチ
2000d 貫通孔
4000 接続部材
510、610 コック

Claims (8)

  1. 眼内レンズを眼内に挿入する挿入筒部を先端に有する略筒状の器具本体と、前記器具本体内を摺動可能に設けられ、前記眼内レンズを押圧して前記挿入筒部に移動させて眼内に押し出す眼内レンズ押出部材とを有する眼内レンズ挿入器具に取り付け可能な注射筒のシリンジであって、
    前記シリンジの先端に設けられ、前記シリンジ内に流体を供給する流体供給手段と接続可能な接続部と、
    前記シリンジ内に設けられ、前記供給される流体の圧力で移動する移動部材と、
    を備え、
    前記シリンジに、前記眼内レンズ挿入器具と接続する接続機構が設けられており、
    前記移動部材には、前記注射筒のプランジャーの先端部を圧入可能であり、前記先端部が圧入された状態から前記先端部を分離可能な圧入部が形成されている
    ことを特徴とするシリンジ。
  2. 眼内レンズを眼内に挿入する挿入筒部を先端に有する略筒状の器具本体と、前記器具本体内を摺動可能に設けられ、前記眼内レンズを押圧して前記挿入筒部に移動させて眼内に押し出す眼内レンズ押出部材とを有する眼内レンズ挿入器具に取り付け可能な注射筒のシリンジであって、
    前記シリンジの後端に設けられたフランジと、
    前記シリンジの先端に設けられ、前記シリンジ内に流体を供給する流体供給手段と接続可能な接続部と、
    前記シリンジ内に設けられ、前記供給される流体の圧力で移動する移動部材と、
    を備え、
    前記フランジに、前記眼内レンズ挿入器具と接続する接続機構が設けられており、
    前記移動部材には、前記注射筒のプランジャーの先端部を圧入可能であり、前記先端部が圧入された状態から前記先端部を分離可能な圧入部が形成されている
    ことを特徴とするシリンジ。
  3. 前記器具本体は、前記眼内レンズ挿入器具の使用者が指を掛けることができる平板状のホールド部を有し、
    前記接続機構は、前記ホールド部の端面と係合する鍵状のノッチである
    ことを特徴とする請求項2に記載のシリンジ。
  4. 前記器具本体は、前記眼内レンズ挿入器具の使用者が指を掛けることができる平板状のホールド部を有し、
    前記接続機構は、前記ホールド部の端面が嵌入可能な貫通孔である
    ことを特徴とする請求項2に記載のシリンジ。
  5. 前記眼内レンズがあらかじめ装填されている前記眼内レンズ挿入器具に前記シリンジが取り付け可能であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のシリンジ。
  6. 前記接続部に、前記流体供給手段により供給される流体の流路であるチューブが接続されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のシリンジ。
  7. 前記チューブに設けられた、前記流体の流路と前記流体の流路とは別の流路とを切り替える流路切替手段と、
    前記別の流路に接続される注射筒と
    をさらに備えることを特徴とする請求項に記載のシリンジ。
  8. 前記チューブに設けられた、前記流体の流路の遮断および開放を制御する流路開閉手段をさらに備えることを特徴とする請求項に記載のシリンジ。
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