JP5161211B2 - 眼内挿入用レンズの挿入器具及び眼内挿入用レンズ内装型挿入器具 - Google Patents

眼内挿入用レンズの挿入器具及び眼内挿入用レンズ内装型挿入器具 Download PDF

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    • A61F2/16Intraocular lenses
    • A61F2/1662Instruments for inserting intraocular lenses into the eye
    • A61F2/1675Instruments for inserting intraocular lenses into the eye with a lubricated inner surface, e.g. the lubricant being coated on the inner surface or being injected through a port

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、白内障で摘出された水晶体の代わりに挿入されたり、屈折異常を矯正する等の目的で眼内に挿入されたりする眼内挿入用レンズを眼内に挿入するための挿入器具に関する。
【技術背景】
【0002】
現在の白内障の手術では、まず、前嚢の中心部を切除し、次に超音波乳化吸引装置によって白濁した水晶体を破砕(乳化)して除去する。その後、水晶体があった位置に人工の眼内挿入用レンズ(以下、単にレンズと記す)を配置する。レンズを眼内に配置する際には、該レンズの可撓性を利用して折り畳む等して小さく変形させて、眼球に形成された小さな切開創から眼内に挿入する。
【0003】
実際の手術においては、専用のレンズ挿入器具が用いられることが多い。該挿入器具は、その本体内に装填されたレンズを、押出し軸によって押して該本体内を移動させながら小さく変形させ、切開創に差し込まれた挿入筒(ノズル)の先端開口から眼内に押し出す。このような挿入器具は、白内障の手術だけではなく、視力補正治療等での眼内挿入用レンズの挿入手術においても用いられる。
【0004】
挿入器具を用いてレンズを眼内に挿入する際には、レンズが挿入器具内でスムーズに移動し、かつ変形するように、本体内にヒアルロン酸ナトリウム等の粘弾性物質が潤滑剤として注入される(特許文献1参照)。粘弾性物質には、挿入筒を通して眼内に注入されることで、レンズが挿入される眼球の前房内の空間を膨らませる(広げる)という役割もある。また、最近では、粘弾性物質に代えて、それよりも安価に入手可能な生理食塩水を使用したいとの要望もある。
【0005】
しかしながら、押出し軸によりレンズを挿入筒内で小さく折り畳みながら移動させる際に、挿入筒の内部空間のほとんど又は全てをレンズが占めることにより、本体内の液体を外部に逃がすことができなくなる。この場合、本体内の液体の圧力が高くなり、押出し軸の押し込み、つまりはレンズの眼内への押し出しをスムーズに行うことができなくなる可能性がある。
[0006]
このため、挿入筒の先端開口以外に、本体内の液体を外部に流出させるための流路を形成しておくことも考えられる。しかしながら、挿入筒から排出された粘弾性の低い生理食塩水で前房を膨らませた状態でレンズが挿入筒の先端開口から射出されると、上記流路の存在により本体内の圧力が眼内の圧力よりも低いために、眼球内の房水が本体内に逆流してしまうおそれがある。
特許文献1:特開2004−351196号公報
発明の開示
[0007]
本発明は、本体内に液体を入れた状態で押出し軸によるレンズの眼内への押し出しをスムーズに行うことができ、かつ眼球内の房水が挿入器具内に逆流することを防止できるようにした眼内挿入用レンズの挿入器具を提供する。
[0008]
本発明の一側面としての眼内挿入用レンズの挿入器具は、レンズを収容するレンズ収容部および先端開口からレンズを眼内に送り出す挿入筒部を有する本体と、レンズをレンズ収容部から移動させ、挿入筒部を通して眼内に押し出す押出し軸とを有する。該挿入器具は、挿入筒部の先端開口以外に、本体内に充填された液体を本体の内部から流動させるための液体流路を有する。そして、押出し軸は、レンズが先端開口から送り出されて該先端開口を通じて液体の流動が許容されたときに、該液体流路を遮断する構造を有することを特徴とする。
[0009]
また、上記挿入器具と、レンズ収容部内において保持された眼内挿入用レンズとを含む眼内挿入用レンズ内装型挿入器具も本発明の他の一側面を構成する。さらに、上記挿入器具を準備する工程と、眼内挿入用レンズをレンズ収容部内に保持させる工程とを含むこと眼内挿入用レンズ内装型挿入器具の製造方法も本発明の他の一側面を構成する。
[0010]
本発明の他の目的と更なる特徴は、以下、添付図面を参照して説明される実施例において明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
[0011]
[図1]本発明の実施例1である眼内挿入用レンズの挿入器具の上面図および側面図。
【図2】実施例1の挿入器具の組み立て前の状態を示す上面図および側面図。
【図3】実施例1の挿入器具のレンズを除いた状態での上面図。
【図4】実施例1の挿入器具におけるレンズの支持部の先端位置を示す側面図。
【図5】実施例1の挿入器具におけるレンズ収容部の断面図。
【図6】実施例1の挿入器具においてレンズがノズル部内を移動している状態を示す上面図。
【図7】実施例1の挿入器具においてレンズがノズル部から射出された状態を示す上面図。
【図8】従来の挿入器具においてレンズがノズル部から射出された状態を示す上面図。
【図9】実施例1の挿入器具においてノズル部を眼球に挿入した状態を示す図。
【図10】実施例1の挿入器具におけるノズル部とレンズ収容部の断面図。
【図11】レンズが通っているノズル部内に空間が存在する状態を示す上面図および断面図。
【図12】レンズが通っているノズル部内に空間が存在しない状態を示す上面図および断面図。
【図13】実施例1の挿入器具を保管する様子を示す図。
【図14】本発明の実施例2である挿入器具の上面図。
【図15】実施例2の挿入器具の本体の断面図。
【図16A】実施例2の挿入器具の初期状態での断面図。
【図16B】実施例2の挿入器具においてレンズがノズル部内を移動している状態を示す断面図。
【図17】図16Bの状態における挿入器具の本体とシールキャップの断面図。
【図18】実施例2の挿入器具においてレンズがノズル部から射出された状態を示す断面。
【図19】実施例2の変形例としての挿入器具の初期状態での断面図。
【図20】上記変形例の挿入器具の本体とシールキャップの断面図。
【図21】実施例1,2の眼内挿入用レンズ内装型挿入器具の製造方法を示すフローチャート。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0013】
図1には、本発明の実施例1である眼内挿入用レンズ1(以下、単にレンズと記す)の挿入器具2を示す。図1の上側の図は上面図、下側の図は側面図である。また、図2には、挿入器具の組み立て前の状態を示している。図2の上側の図は上面図、下側の図は側面図である。なお、以下の説明において、ノズル部側を先端側又は先方(前方)といい、ノズル部側とは反対側を後端側又は後方という。また、先端側と後端側に延びる方向を軸方向といい、軸方向に直交する方向を上下方向や左右方向又は径方向という。さらに、軸方向に平行で本体3の内部空間又はレンズの中心を通る軸を中心軸とし、該中心軸回りの方向を周方向という。
【0014】
挿入器具2は、基本的には、押出し軸4とノズル付き本体(以下、単に本体という)3とで構成されている。押出し軸4は、ノズル部3aの内部を通過できる程度に細い外径を有し、その先端には、二股に分かれた形状を有するレンズ把持部4aが設けられている。レンズ把持部4aは、レンズ収容部3b内にて保持されたレンズ1の光学部1aの後端を上下から挟むように保持する。これにより、該レンズ1を押出し軸4によって確実に先端方向に押すことができる。
【0015】
ここで、レンズ1は、上面視において円形形状を有し、レンズとしての機能を有する光学部1aと、該光学部1aの両側から延出した2つの支持部1bとにより構成されている。各支持部1bは、該レンズ1が眼内に挿入された後、光学部1aを眼内で弾性的に支持するための線状の部分である。光学部1aの周囲には、互いに平行な上下の面を有する辺縁部1cがリング状に形成されている。
【0016】
押出し軸4の外周には、ゴム製のシールキャップ7が取り付けられており、該シールキャップ7は押出し軸4の移動に伴って本体3の内面に対して摺動する。このシールキャップ7は、押出し軸4の操作に対して適度な摺動感(操作抵抗感)を付与すること、さらに本体3内に収容された液体の後方への漏出を防ぐために設けられている。
【0017】
本体3は、挿入器具2を手で持つのに適した外径を有する手持ち部としての外筒部3cと、該外筒部3cよりも先端側に設けられ、後述するレンズ保持部材5を収容するレンズ収容部3bと、該レンズ収容部3bよりも先端側に設けられた挿入筒部としてのノズル部3aとを有する。
【0018】
外筒部3cの後部には、押出し軸4を押し込み操作する際に、手で支える部分としてのツバ部3dが形成されている。
【0019】
本体3は、中空構造を有し、その後端開口3eから、レンズ1とレンズ保持部材5と押出し軸4とを挿入することにより使用可能となる。
【0020】
外筒部3cは、その先端からツバ部3dの後方にかけて円筒形状の第1内周面3fを有する。第1内周面3fの後方には、該第1内周面3fよりも若干内径が小さな円筒形状の第2内周面3gが形成されている。さらに、第2内周面3gよりも後方には、後端側ほど内径が広がる円錐面3hが形成されている。円錐面3hの後端から後端開口3eまでには、第1内周面3fより内径が大きな円筒形状の第3内周面3iが形成されている。
【0021】
ノズル部3aは、先端方向に向かって徐々に内外径が小さくなっていく形状を有する。ノズル部3aにおける先端開口3jから後方にかけての所定の長さの部分は、眼球に形成された切開創を通して眼内に挿入される眼内挿入部分として、ノズル部3aのうち最も細く形成されている。眼内挿入部分の後端外周には、ゴム等の弾性部材で作られたカバーリング(Oリング)6が取り付けられている。ノズル部3aにおけるカバーリング6の後側には、該カバーリング6の後方への移動を阻止するために挿入部分よりも外径が大きい段部3kが形成されている。
【0022】
レンズ収容部3bは、基本的に、軸方向視において、上下方向の寸法が横方向の寸法よりも小さな中空平板状の断面形状を有する。但し、外筒部3cとの境界付近であるレンズ収容部3bの下面外周は、補強のために後方に向かって径が大きくなる半円錐形状を有する。また、レンズ収容部3bを外筒部3cの後端開口3eから挿入するために、外筒部3cの内面とレンズ収容部3bの内面とがテーパ形状によって連続していれば、レンズ保持部材5の挿入時に案内形状が存在することになるため、レンズ保持部材5の挿入が容易である。
【0023】
レンズ収容部3bは、その後端から挿入されるレンズ保持部材5の受け入れが可能で、挿入後のレンズ保持部材5を安定的に保持可能な内面形状を有する。
【0024】
なお、本実施例の挿入器具2は、レンズ1がレンズ収容部3b内に設置された状態で工場から出荷され、かつ病院で手術時まで保管される眼内挿入用レンズ内装型挿入器具(プリロードタイプ挿入器具)である。
【0025】
図5には、レンズ収容部3bの軸直交方向の断面を示す。また、図10には、ノズル部3aとレンズ収容部3bの軸直交方向の断面を示す。レンズ収容部3bからノズル部3aにかけて、図10に示すように、周壁3b1,3a1は開口および隙間を持たない一体壁として構成されている。言い換えれば、その内部空間を囲む四方(上下左右)の壁が周方向に連続しており、穴や隙間などを持たないように一体に形成されている。また、やむを得ず生じた隙間にシール処理を施す場合でも、図5や図10に示した構成と同じく、開口および隙間を持たない構成とみなす。
【0026】
なお、本実施例では、本体3を少なくともレンズ収容部3bからノズル部3aにかけての周壁3b1,3a1が開口や隙間を持たないように一体成形部品として製作した場合について説明するが、本発明はこの場合に限らない。例えば、先端から後端にかけて上下に2分割された部品を熱溶着や接着によって接合することで本体3を構成するように一体化し、本体3として完成した後(レンズ保持部材5の挿入前)は少なくともレンズ収容部3bとノズル部3aの周壁に隙間等を持たない一体部品となるように製作してもよい。
【0027】
また、分割形成されたレンズ収容部3b、ノズル部3aおよび外筒部3cを熱溶着や接着によって接合することで、本体3として完成した後(レンズ保持部材5の挿入前)は少なくともレンズ収容部3bからノズル部3aにかけての周壁に隙間等を持たない一体部品となるように製作してもよい。
【0028】
図1の上面図に示すように、外筒部3cの先端付近の周壁には、小さな穴10が形成されている。挿入器具2の使用前には、この穴10を通して粘性の低い生理食塩水等の液体を本体3内へ注入(充填)することができる。
【0029】
ノズル部3a内をレンズ1が先端開口3jに向かって移動するときに、図11に示すようにノズル部3a内に軸方向に延びる空間Sがある場合には、押出し軸4の押し込みとともに本体3内に存在する液体をノズル部3aの先端開口3jから流出させる必要があるために、穴10を塞ぐことが必要である。
【0030】
一方、図12に示すように、ノズル部3a内をレンズ1が先端開口3jに向かって移動するとき(移動する間)に、ノズル部3a内の内部空間のほとんど又は全てをレンズ1が占めて軸方向に延びる空間がほとんどない又は全くない場合は、押出し軸4の押し込みによって本体3の内部におけるシールキャップ7よりも前側(先端開口3j側)の領域(以下、第1の本体内領域という。ただし、ここではシールキャップ7とレンズ1との間の領域)に液体が閉じこめられる。これにより、スムーズな押出し軸4の押し込みおよびレンズ1の押し出しができなくなる。この場合は、第1の本体内領域にある液体を穴10から本体3の外部に逃がす(流出させる)ために、穴10を開けておく必要がある。
【0031】
手術において眼球に作成する切開創の幅は小さい方が望ましいため、ノズル部3aの外径もそれに合わせて小さくする必要がある。このため、図12に示すような状態が発生する場合が多い。したがって、第1の本体内領域(本体3の内部)から穴10を通じた本体3の外部への液体の流動を許容する液体流路を形成(開放)しておくことで、スムーズな押出し軸4の押し込みおよびレンズ1の押し出しが可能となる。ここにいう「液体流路」は、先端開口3j以外の流路である。
【0032】
またこのとき、押出し軸4の押し込みによって、第1の本体内領域に存在する粘性の低い液体は、ノズル部3aの先端開口3jからも流出する。このことは、図9に示すように、ノズル部3aを眼球11に形成した切開創に挿入した状態で液体を眼球11内に流入させて前房の空間を膨らませ、レンズ1を挿入し易くするために有効である。
【0033】
次に、眼内へレンズ1を挿入する手順について説明する。図9に示すようにノズル部3aを眼内に挿入した状態から押出し軸4の押し込みが開始される。レンズ1がまだレンズ収容部3b内に位置するときは、ノズル部3a内に空間が存在するため、穴10を指で塞ぎ、第1の本体内領域にある液体を眼内に注入し、前房の空間を膨らませる。
【0034】
その後、図6に示すようにレンズ1がノズル部3a内に入り、ノズル部3a内に空間がほとんど又は全くなくなった状態で、穴10を塞いでいた指を穴10から離して穴10を開放する。これにより、上述したようにスムーズな押出し軸4の押し込みおよびレンズ1の押し出しが可能となる。こうして、レンズ1がノズル部3a内を移動し、先端開口3jから眼内に射出される(送り出される)。
【0035】
ただし、図8に示すように、先端開口3jからレンズ1が射出されたときに、押出し軸4に取り付けられたシールキャップ7が穴10よりも後方に位置すると、穴10が開放されているために、第1の本体内領域(ここでは、本体3の内部におけるシールキャップ7よりも先端開口3j側の領域)の圧力が眼球11内の圧力(眼圧)よりも低くなる可能性がある。これにより、眼内の房水が第1の本体内領域に逆流するおそれがある。
【0036】
つまり、先端開口3jを通じて、眼球の内部と、第1の本体内領域(本体3の内部)から穴10を通じた本体3の外部への液体の流動を許容するよう開放された液体流路とが連通するため、圧力の高い眼球内から圧力が低い第1の本体内領域内に眼球内の房水が流れ込む。
【0037】
そして、このような房水の逆流を許すと、眼球内の圧力が大幅に減少し、前房空間が膨らんだ(広がった)状態から萎んだ(狭まった)状態に急激に変化する。また、房水の逆流に伴い、虹彩にも動き(散瞳状態から縮瞳状態への動き)が生じる。これにより、ノズル部3aを眼内から引き抜くときに、ノズル部3aや押出し軸4のレンズ把持部4aが角膜内皮や後嚢に接触する可能性が高まり、好ましくない。
【0038】
そこで、本実施例では、図9に示すように、押出し軸4がまだ押し込まれていないか又は押し込まれたがレンズ1がレンズ収容部3b内にある状態では、押出し軸4に取り付けられたシールキャップ7が穴10よりも後方に位置するようにする。また、図6および図11に示すように、レンズ1がノズル部3a内を先端開口3jに向かって移動するとき(ノズル部3a内に空間がほとんど又は全くない状態となっているとき)も、シールキャップ7が穴10よりも後方に位置するようにして、上記液体流路を開放する。
【0039】
ただし、図7に示すように、レンズ1がノズル部3a内を通過して先端開口3jから眼内に送り出されたときには、シールキャップ7によって穴10を塞ぐか又はシールキャップ7を穴10よりも前方に位置させる。これにより、第1の本体内領域において穴10を出口として形成される上記液体流路を遮断し、先端開口3jから穴10への液体の流動を阻止する。
【0040】
つまり、本実施例では、挿入器具2を、押出し軸4の押し込み位置に応じて、封止部材又は遮断部材としてのシールキャップ7による上記液体流路の開放と遮断を制御できるように構成している。
【0041】
図7に示す状態でシールキャップ7により穴10が塞がれて上記液体流路が遮断されることによって、第1の本体内領域は、先端開口部3jのみで開放された状態となる。この状態において、第1の本体内領域の内部は液体で満たされているので、眼球内の圧力が第1の本体内領域内の圧力よりも高い場合であっても、眼球内の房水が本体3内に逆流することはない。これにより、眼球内の圧力は維持されて前房空間が大幅に減少することはなく、また虹彩の上記動きもほとんど生じない。
【0042】
次に、本実施例の挿入器具におけるレンズ収容部3b内でのレンズ1の保持について説明する。本実施例では、図3にレンズ1を除いて示すように、押出し軸4を押し込む前(初期状態)におけるレンズ1の前方への位置ずれ防止と前側の支持部1bの角度保持とを本体3(レンズ収容部3b)の内壁(17,13)にて行い、レンズ1の後方への位置ずれ防止と後側の支持部1bの角度保持とを、レンズ保持部材5により行う。
【0043】
レンズ収容部3bの内壁には、図5に示すように、上下方向の中間部にレンズ保持溝部12が形成されている。このレンズ保持溝部12に光学部1aの辺縁部1cを係合させてレンズ1を保持させることで、レンズ収容部3b内でのレンズ1の高さ方向の位置決めを行う。
【0044】
また、前側の支持部1bの先端を、図5および図3に示す支持部固定部(溝部)13に引っ掛けることにより、該前側支持部1bはその自然角度(レンズ1に応力が作用しない状態での光学部1aに対する角度)が維持されるように支持される。具体的には、前側の支持部1bの先端が光学部1aに対して高さ「H」だけ上方に位置して上記自然角度が維持されるように、レンズ保持溝部12に対する支持部固定部13の高さを「H」に設定する。後側の支持部1bは、レンズ保持部材5に形成された傾斜面16(図3参照)により、同様に自然角度を維持した状態にて支持される。
【0045】
このように、初期状態において、光学部1aに関しては辺縁部1cのみを保持するとともに、前側および後側の支持部1bをその自然角度が維持されるように支持することで、レンズ1を、その自重や外力によって実質的な応力がかからない状態で保持することができる。ここにいうレンズ1に実質的に応力が作用しない状態とは、レンズ1に全く応力が作用しない状態だけでなく、保持状態でレンズ1が長期間保管されたとしても、眼内挿入後のレンズ1(光学部1a)の光学作用に影響を与えるような変形が残らない程度に微小な応力が作用する状態も含む意味である。言い換えれば、レンズ1の光学的機能に影響するような応力や変形が生じない状態をいう。
【0046】
レンズ保持溝部12と支持部固定部13はそれぞれ、軸方向先方に向かって小さくなり、ノズル部3aの後端部付近において消滅する。これにより、レンズ1がノズル部3aに向かって移動するときに、光学部1aがレンズ収容部3bの凹底面14に沿って下向き凸形状となるように変形することが許容されるとともに、これに伴う前側の支持部1bの変形も許容される。こうして、レンズ1をノズル部3aの手前である程度変形させておくことにより、ノズル部3aにてスムーズにレンズ1を小さく折り畳むことができる。なお、レンズ収容部3bの上部内面に形成された突起9は、レンズ収容部3bに保持されたレンズ1を下向き凸形状となるようにガイドする機能を有する。
【0047】
また、レンズ1の軸方向先方への位置ずれの防止は、レンズ収容部3bの内壁に垂直面17を形成し、光学部1aの辺縁部1cをこれに当接させることで行う。
【0048】
一方、レンズ保持部材5は、図3に示すように、その前端に光学部1aを緩く挟むように上下に分かれた二股部15を有する。これにより、初期状態でのレンズ1の軸方向後方への位置ずれが防止される。
【0049】
レンズ保持部材5は、初期状態からの押出し軸4の押し込みに連動して、レンズ1とともにレンズ収容部3b内をノズル部3aに向かって移動する。そして、レンズ保持部材5の前端がレンズ収容部3bの垂直面17に当接することで、レンズ保持部材5のそれ以上のノズル部3a側への移動が阻止される。この後は押出し軸4によって押されるレンズ1が単独でノズル部3a内を移動して折り畳まれる。
【0050】
なお、初期状態を維持するためには、押出し軸4が本体3に対して押し込まれないようにする必要がある。このため、本実施例では、図1に示すように、押出し軸4上に本体3に対して当接するロック部8を設けたり、押出し軸4上に設けたシールキャップ7の本体3に対する抵抗を増加させたりすればよい。また、図13に示すように、挿入器具2の工場出荷時から手術の直前まで(搬送時ともいう)、初期状態の挿入器具2をケース46内に収納し、該ケースの内面形状を初期状態の挿入器具2における押出し軸4の位置及び形状に合わせることで、押出し軸4を本体3に対して固定しておくこともできる。
【実施例2】
【0051】
実施例1の挿入器具では、穴10を通じて第1の本体内領域に充填された液体を本体3の外部に流出(流動)させる場合について説明した。これに対し、図14に示す本発明の実施例2である挿入器具では、第1の本体内領域に充填された液体を本体3の内部で流動させる。
【0052】
図14には、本実施例の挿入器具2の上面図を示している。なお、本実施例において、実施例1と同一又は同様の機能を有する構成要素に対しては、実施例1と同じ符号を付す。
【0053】
本実施例でも、本体3には穴10が形成されるが、この穴10を通じて生理食塩水等の液体を本体3(第1の本体内領域)に注入した後は、シール19又は指によって穴10が塞がれる。
【0054】
本体3の第1内周面3fには、図15の軸直交方向断面図(図14中に断面の位置を一点鎖線で示す)および図16Aの軸方向断面図にも示すように、軸方向に延びる溝部3f1が形成されている。また、本体3の後端開口3eは、押出し軸4上に軸方向に移動可能に取り付けられたシールリング20が本体3に形成された円錐面3hに圧接することで閉じられている。
【0055】
図16Aは実施例1でも述べた初期状態を示す。S1は本体3の内部におけるシールキャップ7よりも前側(先端開口3j側)の領域である第1の本体内領域を示し、18は液体を示す。初期状態では、液体18は本体3の内部のうち押出し軸4に取り付けられたシールキャップ7によって仕切られた第1の本体内領域S1にのみ存在する。また、この初期状態では、溝部3f1の全体が第1の本体内領域S1にのみ面している。
【0056】
この所期状態からの押出し軸4の押し込みによってレンズ1がノズル部3a内に向かって移動するとき(移動する間)は、シールキャップ7が溝部3f1の後端に位置する。これにより、第1の本体内領域にある液体を眼内に注入し、前房の空間を膨らませることができる。
【0057】
図16Bに示すように、更なる初期状態からの押出し軸4の押し込みによってレンズ1がノズル部3a内を先端開口3jに向かって移動するとき(移動する間)は、シールキャップ7が溝部3f1の軸方向中間部に位置する。これにより、溝部3f1は、本体3内において第1の本体内領域S1とシールキャップ7よりも後側の第2の本体内領域S2とに面する。このため、溝部3f1を通じて、第1の本体内領域S1から第2の本体内領域S2に液体18が流動する。このとき、第2の本体内領域S2に流入した液体18は、前述したように本体3の後端開口3eが閉じられていることにより、本体3の外部に流出しない。
【0058】
液体流路が開放された図16Bの状態での軸直交方向断面を図17に示す(図16B中に断面の位置を一点鎖線で示す)。溝部3f1の幅及び深さは、シールキャップ7の弾性変形によって溝部3f1が閉じられないように設定する必要がある。
【0059】
このように、溝部3f1は、第1の本体内領域S1から第2の本体内領域S2にというように本体3の内部で液体18を流動させる液体流路として機能し、レンズ1がノズル部3a内を先端開口3jに向かって移動するときは該液体流路が開放される。これにより、スムーズな押出し軸4の押し込みおよびレンズ1の押し出しが可能となる。ここにいう「液体流路」は、先端開口3j以外の流路である。
【0060】
また、上述したように、第1の本体内領域S1から第2の本体内領域S2に流入した液体18は本体3の外部に流出せず、本体3の内部に留まる。これにより、挿入器具2の外面や周囲を液体18によって濡らさずに済ますことができる。
【0061】
図18に示すように、レンズ1がノズル部3aの先端開口3jから射出された(送り出された)ときには、シールキャップ7が溝部3f1よりも前方に位置する。これにより、溝部3f1より形成された第1の本体内領域S1から第2の本体内領域S2への液体流路が遮断される。つまり、第1の本体内領域S1は先端開口3jにおいてのみ開放された状態となる。この状態において、第1の本体内領域S1の内部は液体18で満たされているので、眼球内の圧力が第1の本体内領域S1内の圧力よりも高い場合であっても、眼球内の房水が本体3内に逆流することはない。これにより、眼球内の圧力は維持されて前房空間が大幅に減少することはなく、また虹彩の上記動きもほとんど生じない。
【0062】
なお、本実施例では、本体3の内壁に溝部3f1を形成することにより液体流路を形成する場合について説明したが、図19および図20に示すように、本体3の内壁(第1内周面3f)に、軸方向に延びる突起3f2を形成することで液体流路を形成し、かつこれを開放するようにしてもよい。
【0063】
すなわち、突起3f2によってシールキャップ7を径方向側に変形させることで、第1内周面3fとシールキャップ7との間に隙間が形成される。この隙間を液体流路として用いることにより、溝部3f1を形成した場合と同様の効果を得ることができる。
【0064】
シールキャップ7が突起3f2に乗り上げる際に、押出し軸4の押し込みに対する抵抗が過度に増加することを回避するため、突起3f2の後端側部分にスロープ形状を設け、抵抗の増加を滑らかするとよい。
【0065】
なお、本実施例では、溝部3f1や突起3f2を第1内周面3fにおける互いに対向する2箇所に形成した場合について説明したが、それらの数やそれらを形成する位置は任意であり、1以上の箇所に形成すればよい。
【0066】
図21には、実施例1,2のプリロードタイプ挿入器具2の製造方法を示している。挿入器具2は、レンズ1を収容する前の挿入器具(本体3、押出し軸4、;レンズ保持部材5等)を準備する工程(ステップS1)と、レンズ1をレンズ収容部3b内に収容及び保持させる、すなわち設置する工程(ステップS2)とを経て製造される。そして、レンズ1を収容した挿入器具2を滅菌処理し、包装することで、製造工程が完了する(ステップS3)。
【0067】
以上説明したように、上記各実施例によれば、ノズル部3a内を移動しているレンズ1によってノズル部3aの内部空間のほとんど又は全てが占められた状態となっても、ノズル部3aの先端開口3j以外の液体流路が開放されるので、本体3内の液体を外部に逃がしたり本体内の別の領域(S1からS2)に流動させたりすることができる。このため、押出し軸4の押し込み、つまりはレンズ1の眼内への押し出しをスムーズに行うことができる。しかも、レンズ1がノズル部3aの先端開口3jから射出されたときには上記液体流路を遮断するので、本体3内の圧力が眼内の圧力よりも低くなっても、眼球内の房水が先端開口3jを通じて本体3内に逆流してしまうことを防止できる。
【産業上の利用の可能性】
【0068】
本発明によれば、本体内に液体を入れた状態で押出し軸によるレンズの眼内への押し出しをスムーズに行うことができ、かつ眼球内の房水が挿入器具内に逆流することを防止できるようにした眼内挿入用レンズの挿入器具を提供することができる。

Claims (3)

  1. 眼内挿入用レンズを収容するレンズ収容部および先端開口から前記レンズを眼内に送り出す挿入筒部を有する本体と、前記レンズを前記レンズ収容部から移動させ、前記挿入筒部を通して眼内に押し出す押出し軸とを有する眼内挿入用レンズの挿入器具であって、
    該挿入器具は、前記先端開口以外に、前記本体内に充填された液体を前記本体の内部から流動させるための液体流路を有し、
    前記押出し軸は、前記レンズが前記先端開口から送り出されて該先端開口を通じて液体の流動が許容されたときに、前記液体流路を遮断する構造を有することを特徴とする眼内挿入用レンズの挿入器具。
  2. 請求項1に記載の挿入器具と、
    前記レンズ収容部内において保持された前記眼内挿入用レンズとを含むことを特徴とする眼内挿入用レンズ内装型挿入器具。
  3. 請求項1に記載の挿入器具を準備する工程と、
    前記眼内挿入用レンズを前記レンズ収容部内に保持させる工程とを含むことを特徴とする眼内挿入用レンズ内装型挿入器具の製造方法。
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