JP6847377B2 - 手摺りおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、階段、スロープ(傾斜面)等に併設される手摺りおよびその製造方法に関する。
通常、この種の手摺りにおいては、階段やスロープ等の地面が段差を持っていたり傾いていたりすることに対応して、垂直に立設された1本以上の支柱(端部柱、中間柱など)の上側に笠木が傾斜した状態で掛け渡されている。このような手摺りでは、支柱の上側に専用のブラケット(連結部材)を介して笠木を連結する技術(以下、公知技術1という。)が提案されていた(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2008−240280号公報 特開2009−46943号公報
しかしながら、公知技術1では、手摺りの外観上、すべてのブラケットが露出してノイズになるため、笠木が支柱から分断されて手摺り全体の統一を欠き、ひいては手摺りの意匠性が低下してしまう。
本発明は、このような事情に鑑み、支柱に笠木が傾斜した状態で掛け渡されていても、支柱と笠木との連結部位のノイズレス化によって意匠性を向上させることが可能な手摺りおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る手摺り(例えば、後述の手摺り1)は、1本以上の支柱(例えば、後述の中間柱3)と、前記支柱に傾斜した状態で取り付けられる笠木(例えば、後述の笠木5)と、前記支柱および前記笠木を互いに連結する連結部材(例えば、後述の取付金具7)と、を備えている手摺りであって、前記連結部材は、第1固定手段(例えば、後述のタッピンねじ17)で前記支柱に固定される支柱固定部(例えば、後述の中間柱固定部73)を有するとともに、第2固定手段(例えば、後述の皿ねじ18)で前記笠木に固定される笠木固定部(例えば、後述の笠木固定部74)を有する連結部材ベース(例えば、後述の金具ベース71)と、この連結部材ベースの前記支柱固定部を覆い隠した状態で第3固定手段(例えば、後述のタッピンねじ17)で前記支柱に固定される連結部材カバー(例えば、後述の金具カバー72)と、を含み、前記笠木は、笠木本体(例えば、後述の笠木本体51)と、この笠木本体の内周面に前記連結部材ベースの前記笠木固定部および前記第2固定手段を覆い隠すように取り付けられる内周面カバー(例えば、後述の内周面カバー59)と、を含んでいる。
前記連結部材カバーは、前記笠木の傾斜角度(例えば、後述の傾斜角度θ)に応じて前記支柱と前記笠木との隙間を埋めるように形成されていてもよい。
前記連結部材ベースは、前記支柱固定部および前記笠木固定部が略T字形に連設されていてもよい。
前記連結部材カバーは、前記支柱に前記連結部材ベースと共締めされていてもよい。
前記笠木は、前記笠木本体の全長にわたって前記内周面カバーが設けられていてもよい。
本発明に係る手摺りの製造方法は、上記手摺りの製造方法であって、前記支柱に前記第1固定手段で前記連結部材ベースの前記支柱固定部を固定する第1連結部材ベース固定工程と、前記笠木に前記第2固定手段で前記連結部材ベースの前記笠木固定部を固定する第2連結部材ベース固定工程と、前記連結部材ベースに前記第3固定手段で前記連結部材カバーを前記連結部材ベースの前記支柱固定部を覆い隠した状態で固定する連結部材カバー固定工程と、前記笠木の前記笠木本体の内周面に前記内周面カバーを前記第2固定手段および前記連結部材ベースの前記笠木固定部を覆い隠すように取り付ける内周面カバー取付工程と、を含む。
前記第1連結部材ベース固定工程および前記連結部材カバー固定工程において、前記第1固定手段を前記第3固定手段として兼用することにより、前記連結部材ベースおよび前記連結部材カバーを同時に前記支柱に固定してもよい。
本発明によれば、支柱に笠木が傾斜した状態で掛け渡されている手摺りにおいて、支柱と笠木との連結部位のノイズレス化により、意匠性を向上させることが可能となる。
本発明の実施形態に係る手摺りを示す全体正面図である。 本発明の実施形態に係る手摺りの端部連結部位を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る手摺りの中央部連結部位を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る手摺りの端部連結部位の組立手順を示す工程図である。 本発明の実施形態に係る手摺りの中央部連結部位の組立手順を示す工程図である。
以下、本発明の実施形態の一例について説明する。
図1は、この実施形態に係る手摺りを示す全体正面図である。図2は、この実施形態に係る手摺りの端部連結部位を示す斜視図である。図3は、この実施形態に係る手摺りの中央部連結部位を示す斜視図である。図4は、この実施形態に係る手摺りの端部連結部位の組立手順を示す工程図である。図5は、この実施形態に係る手摺りの中央部連結部位の組立手順を示す工程図である。
この手摺り1は、スロープに併設されるものであり、図1に示すように、左右一対のアルミニウム製の端部柱2と、これらの端部柱2の左右方向の中間に位置する支柱としてのアルミニウム製の中間柱3と、これらの端部柱2および中間柱3の上側に傾斜して掛け渡されるアルミニウム製の笠木5と、各端部柱2の上端部および笠木5の端部を互いに連結するアルミニウム製の継手6と、中間柱3の上端部および笠木5の中央部を互いに連結する連結部材としての取付金具7(図5参照)と、を備えている。なお、笠木5の傾斜角度θは、スロープの地面Gの勾配に対応している。
各端部柱2は、それぞれ、図1、図2および図4(a)に示すように、角柱状の柱本体21を有している。柱本体21の内部の上端部近傍には、2つの螺合部22が柱本体21と一体に形成されている。各端部柱2は、それぞれ、平面状の外周面2a、平面状の左右両側面2bおよび平面状の内周面2cを有している。
中間柱3は、図3および図5(a)に示すように、角柱状の柱本体31を有している。柱本体31の内部の上端部近傍には、2つの螺合部32が柱本体31と一体に形成されている。
笠木5は、図1および図4(b)〜(d)に示すように、略角柱状の笠木本体51を有している。笠木本体51の内周面には、裏板嵌合溝52が笠木本体51の全長にわたって形成されている。裏板嵌合溝52の中央部には、図5(b)〜(d)に示すように、細長い平板状のステンレス製の裏板56が着脱自在に嵌合しており、裏板56には、2つの雌ねじ部56aが形成されている。また、笠木本体51の各端部近傍には、それぞれ、2つのボルト挿通孔53および2つの丸孔55が形成されている。
さらに、笠木本体51の裏面には一対のカバー係合溝57が、裏板嵌合溝52を挟む形で笠木本体51の全長にわたって凹設されている。これらのカバー係合溝57には、中間柱3と干渉する部位を除き、笠木本体51の全長にわたって内周面カバー59が着脱自在に取り付けられている。内周面カバー59は、図5(d)に示すように、平板状のカバー本体591と、このカバー本体591の幅方向の両端部に一体に立設された一対の係合片592と、から構成されている。
また、笠木5は、平面状の外周面5a、平面状の左右両側面5bおよび平面状の内周面5cを有している。なお、カバー係合溝57に内周面カバー59が取り付けられた状態では、笠木5の内周面5cは、笠木本体51の内周面および内周面カバー59のカバー本体591の内周面から構成されることになる。
継手6は、図2および図4(a)〜(c)に示すように、継手ベース61および継手カバー62から構成されている。ここで、継手ベース61は、略円弧断面状のベース本体63を有している。ベース本体63は、曲面状(略円弧断面状)の外周面63aおよび曲面状(略円弧断面状)の内周面63bを有している。ベース本体63の外周面63aには2つの補強リブ64がベース本体63と一体に形成されている。
また、ベース本体63の下端部には2つのタッピンねじ挿通孔63cが形成されている。そして、これらのタッピンねじ挿通孔63cに、その上方から2本のタッピンねじ11を挿通して端部柱2の螺合部22にねじ込むことにより、継手ベース61が端部柱2の上端部に固定された状態になる。
さらに、ベース本体63の上端部には笠木挿入部65が横向きに連設されており、笠木挿入部65には、2つの雌ねじ部65aおよび2つのボルト挿通孔65bが形成されている。そして、この笠木挿入部65が笠木5の端部に挿入された状態で、2本の六角ボルト12を笠木5の端部の下方から笠木5のボルト挿通孔53に挿通して笠木挿入部65の雌ねじ部65aにねじ込むことにより、継手ベース61が笠木5の端部に固定された状態になる。
一方、継手カバー62は、カバー本体66を有している。カバー本体66は、曲面状(略円弧断面状)の外周面66aおよび平面状の左右両側面66bを有している。カバー本体66の上部には、2つの笠木差込片67が横向きに突設されている。各笠木差込片67には、それぞれ雌ねじ部67aが形成されている。そして、継手ベース61の笠木挿入部65が笠木5の端部に挿入されるとともに、継手カバー62の笠木差込片67が笠木5の端部に差し込まれてカバー本体66が継手ベース61を覆い隠した状態で、2本の六角ボルト13を笠木5の端部の下方から笠木5の丸孔55および継手ベース61のボルト挿通孔65bに順に挿通して継手カバー62の雌ねじ部67aにねじ込むことにより、継手カバー62が継手ベース61に固定された状態になる。
取付金具7は、図5に示すように、連結部材ベースとしてのステンレス製の金具ベース71と、連結部材カバーとしてのアルミニウム製の金具カバー72と、から構成されている。
金具ベース71は、図5(a)に示すように、支柱固定部としての中間柱固定部73および笠木固定部74が略T字形に連設されて構成されている。ここで、笠木固定部74は、中間柱固定部73に対して、笠木5の傾斜角度θに等しい角度だけ傾斜している。中間柱固定部73には2つのタッピンねじ挿通孔73aが形成されている。そして、これらのタッピンねじ挿通孔73aに、その上方から第1固定手段としてのタッピンねじ17を挿通して中間柱3の螺合部32にねじ込むことにより、金具ベース71が中間柱3の上端部に固定された状態になる。また、笠木固定部74には2つの皿ねじ挿通孔74aが形成されている。そして、笠木5の裏板嵌合溝52に裏板56が嵌合した状態で、第2固定手段としての2本の皿ねじ18を笠木5の中央部の下方から取付金具7の皿ねじ挿通孔74aに挿通して裏板56の雌ねじ部65aにねじ込むことにより、金具ベース71が笠木5の中央部に固定された状態になる。
一方、金具カバー72は、図3および図5に示すように、金具ベース71の中間柱固定部73を収容しつつ、笠木5の傾斜角度θに応じて中間柱3の上端部と笠木5の内周面5cとの隙間を埋めるように、傾斜箱状に形成されている。この金具カバー72の底面には、2つのタッピンねじ挿通孔72aが形成されている。そして、これらのタッピンねじ挿通孔73aに、その上方から第3固定手段としてのタッピンねじ17を挿通して中間柱3の螺合部32にねじ込むことにより、金具カバー72が中間柱3の上端部に固定された状態になる。
このように、本実施形態では、タッピンねじ17が第1固定手段と第3固定手段とを兼ねており、図5(a)に示すように、中間柱3の上側に金具カバー72および金具ベース71の中間柱固定部73を順に重ねて載置し、タッピンねじ17で共締めすることにより、金具ベース71の中間柱固定部73が金具カバー72で覆い隠された状態になる。
そして、図1に示すように、左右一対の端部柱2および中間柱3の上側に笠木5が掛け渡されて継手6および取付金具7で連結された状態では、端部柱2および笠木5は、それぞれの外周面2a、5aが継手カバー62の外周面66aと段差を生じることなく面一に、かつ、それぞれの左右両側面2b、5bが継手カバー62の左右両側面66bと段差を生じることなく面一に、継手カバー62を介して連続しているとともに、それぞれの内周面2c、5cが継手ベース61の内周面63bと段差を生じることなく面一に継手ベース61を介して連続している。そのため、この手摺り1は、左右一対の端部柱2および笠木5の3つの部材が、実際には2つの継手6を介して逆U字形に連結されているにもかかわらず、一体につながっているように見えるので、意匠性が向上する。
手摺り1は以上のような構成を有するので、この手摺り1の施工等に際して手摺り1を組み立てるときには、以下に述べるとおり、中間柱取付工程(第1連結部材ベース固定工程、第2連結部材ベース固定工程および連結部材カバー固定工程)、端部柱取付工程、内周面カバー取付工程の順で組立作業を進める。
まず、中間柱取付工程で、第1連結部材ベース固定工程(中間柱取付工程の第1工程)および連結部材カバー固定工程(中間柱取付工程の第3工程)で、図5(a)に示すように、中間柱3の上端部に2本のタッピンねじ17で取付金具7の金具ベース71および金具カバー72を固定する。それには、中間柱3の上側に金具カバー72および金具ベース71を順に重ねて載置し、この状態で、金具ベース71のタッピンねじ挿通孔73aおよび金具カバー72タッピンねじ挿通孔72aに、その上方からタッピンねじ17を挿通して中間柱3の螺合部32にねじ込む。すると、この連結部を中間柱3の下方から見上げると、金具ベース71の中間柱固定部73が金具カバー72に覆い隠された状態になる。
次いで、第2連結部材ベース固定工程(中間柱取付工程の第2工程)に移行し、図5(b)、(c)に示すように、この金具ベース71の笠木固定部74を2本の皿ねじ18で笠木5の中央部に固定する。それには、図5(b)に示すように、笠木5の裏板嵌合溝52に裏板56を横から挿入して裏板嵌合溝52の中央部に位置決めすることにより、笠木5の中央部に裏板56を取り付ける。この状態で、図5(c)に示すように、2本の皿ねじ18を笠木5の中央部の下方から取付金具7の皿ねじ挿通孔74aに挿通して裏板56の雌ねじ部56aにねじ込む。ここで、中間柱取付工程が終了する。
次に、端部柱取付工程に移行し、笠木5の両端部の下側に端部柱2を取り付ける。それには、図4(a)に示すように、端部柱2の上側に継手ベース61を載置し、この状態で、継手ベース61のタッピンねじ挿通孔63cに、その上方からタッピンねじ11を挿通して端部柱2の螺合部22にねじ込むことにより、各端部柱2の上端部にそれぞれ2本のタッピンねじ11で継手ベース61を固定する。
その後、図4(b)に示すように、継手ベース61の笠木挿入部65を笠木5の端部に挿入し、この状態で、六角ボルト12を笠木5の端部の下方から笠木5のボルト挿通孔53に挿通して笠木挿入部65の雌ねじ部65aにねじ込むことにより、継手ベース61を笠木5の両端部に2本ずつの六角ボルト12で固定する。
次いで、図4(c)に示すように、継手カバー62の笠木差込片67を笠木5の端部に差し込み、この状態で、図4(d)に示すように、六角ボルト13を笠木5の端部の下方から笠木5の丸孔55および継手ベース61のボルト挿通孔65bに順に挿通して継手カバー62の雌ねじ部67aにねじ込むことにより、各継手ベース61にそれぞれ、2本の六角ボルト13で継手カバー62を継手ベース61を覆い隠した状態で固定する。すると、笠木5の両端部の下側に端部柱2が取り付けられた状態になる。ここで、端部柱取付工程が終了する。
最後に、内周面カバー取付工程に移行し、図4(e)および図5(d)に示すように、笠木5の笠木本体51の内周面に内周面カバー59を六角ボルト12、13、取付金具7の笠木固定部74および皿ねじ18を覆い隠すように取り付ける。それには、内周面カバー59の一対の係合片592を笠木5の一対のカバー係合溝57に係合させる。このとき、内周面カバー59は、中間柱3と干渉する部位を除いて、笠木本体51の全長にわたって取り付ける。ここで、内周面カバー取付工程が終了する。
その結果、手摺り1は、図1〜図3に示すように、端部連結部位(各端部柱2と笠木5との連結部位)において、継手ベース61が継手カバー62で覆い隠されるとともに、六角ボルト12、13が内周面カバー59で覆い隠され、また、中央部連結部位(中間柱3と笠木5との連結部位)において、取付金具7および皿ねじ18が内周面カバー59で覆い隠されたノイズレス状態になり、ここで手摺り1の組立作業が完了する。
なお、ここでは、中間柱取付工程、端部柱取付工程の順で組立作業を進めたが、笠木5の端部に切欠きを設けて裏板56を通すようにすれば、これらの工程の順番を逆にして、端部柱取付工程、中間柱取付工程の順で組立作業を進めることもできる。また、一方の端部柱2を笠木5に取り付けた後、中間柱3を笠木5に取り付けてから、他方の端部柱2を笠木5に取り付けることも可能である。
このような手摺り1は、上述したとおり、端部連結部位において、継手ベース61が継手カバー62で覆い隠されるとともに、六角ボルト12、13が内周面カバー59で覆い隠され、また、中央部連結部位において、取付金具7および皿ねじ18が内周面カバー59で覆い隠されている。そのため、公知技術1と違って、端部柱2および中間柱3に笠木5が傾斜した状態で掛け渡されている手摺り1において、端部連結部位および中央部連結部位のノイズレス化により、意匠性を向上させることが可能となる。
しかも、金具カバー72は、笠木5の傾斜角度θに応じて中間柱3の上端部と笠木5の内周面5cとの隙間を埋めるように形成されているので、手摺り1の中央部連結部位が見えやすい用途(手摺り1の施工環境)においても、この手摺り1の意匠性を高く維持することができる。
また、手摺り1の組立に際しては、中間柱取付工程の第1連結部材ベース固定工程および連結部材カバー固定工程において、タッピンねじ17を第1固定手段および第3固定手段として兼用することにより、取付金具7の金具ベース71および金具カバー72を同時に中間柱3に固定(共締め)するようにした。そのため、第1連結部材ベース固定工程と連結部材カバー固定工程とを別個に進める場合(金具ベース71の固定作業と金具カバー72の固定作業とを時間的に前後させて実行する場合)に比べて、手摺り1を短時間で組み立てることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態では、笠木5の内周面5cの意匠性の向上を目的として、笠木5の内周面5cに内周面カバー59を笠木本体51の全長にわたって設ける場合について説明した。しかし、例えば、笠木5の内周面5cが見えにくい用途においては、必ずしも内周面カバー59を笠木本体51の全長にわたって設ける必要はなく、六角ボルト12、13、取付金具7および皿ねじ18のみを覆い隠すように設けても構わない。
また、上述した実施形態では、手摺り1全体の意匠性の向上を目的として、端部柱2、中間柱3、笠木5、継手6および取付金具7の金具カバー72(つまり、露出している部材)が、すべてアルミニウムから形成されている手摺り1について説明した。しかし、手摺り1として必要な強度を発現できる限り、これらの部材の全部または一部をアルミニウム以外の材料(例えば、合成樹脂、ステンレスなど)から形成してもよい。さらに、手摺り1の用途その他の状況に応じて、これらの部材の表面に粉体塗装などのコーティングを施しても構わない。
また、上述した実施形態では、手摺り1の組立に際して、取付金具7の金具ベース71および金具カバー72を中間柱3に共締めする場合について説明したが、金具ベース71および金具カバー72を必ずしも共締めする必要はない。
また、上述した実施形態では、中間柱固定部73および笠木固定部74が略T字形に連設された金具ベース71について説明した。しかし、金具ベース71の形状は特に限定されるわけではなく、例えば、中間柱固定部73および笠木固定部74が略十文字形に連設された金具ベースを代用することもできる。
また、上述した実施形態では、笠木5の内周面5cに内周面カバー59が取り付けられた手摺り1について説明した。このとき、内周面カバー59のカバー本体591を透光性にしておけば、必要に応じて、内周面カバー59の裏側(笠木5の内部)に照明素子(図示せず)を埋め込むことにより、笠木5の意匠性を高く維持したまま手摺り1に照明機能を付与することもできる。
また、上述した実施形態では、笠木5がその全長にわたって傾斜した手摺り1について説明したが、笠木5の一部が傾斜した手摺りに本発明を同様に適用することも可能である。
また、上述した実施形態では、中間柱3が1本の手摺り1について説明したが、複数(2本以上)の中間柱3を備えている手摺りに本発明を同様に適用することも勿論できる。
また、上述した実施形態では、支柱の一例として中間柱3を取り上げて説明した。しかし、この支柱は、傾斜した笠木5を下から支持する柱であればよく、中間柱3のみならず端部柱2も支柱に含まれる。
さらに、上述した実施形態では、スロープに併設される手摺り1について説明した。しかし、手摺り1の用途(施工場所)はスロープに限るわけではなく、例えば階段に併設される手摺りにも、本発明を同様に適用することができる。
1……手摺り
2……端部柱
3……中間柱(支柱)
5……笠木
7……取付金具(連結部材)
17……タッピンねじ(第1固定手段、第3固定手段)
18……皿ねじ(第2固定手段)
51……笠木本体
59……内周面カバー
71……金具ベース(連結部材ベース)
72……金具カバー(連結部材カバー)
73……中間柱固定部(支柱固定部)
74……笠木固定部
θ……笠木の傾斜角度

Claims (6)

  1. 1本以上の支柱と、
    前記支柱に傾斜した状態で取り付けられる笠木と、
    前記支柱および前記笠木を互いに連結する連結部材と、を備えている手摺りであって、
    前記連結部材は、第1固定手段で前記支柱に固定される支柱固定部を有するとともに、第2固定手段で前記笠木に固定される笠木固定部を有する連結部材ベースと、この連結部材ベースの前記支柱固定部を覆い隠した状態で第3固定手段で前記支柱に固定され、前記笠木の傾斜角度に応じて前記支柱の上端部と前記笠木の内周面との隙間を埋めるように傾斜箱状に形成されている連結部材カバーと、を含み、
    前記笠木は、笠木本体と、この笠木本体の内周面に前記連結部材ベースの前記笠木固定部および前記第2固定手段を覆い隠すように取り付けられる内周面カバーと、を含んでいる手摺り。
  2. 前記連結部材ベースは、前記支柱固定部および前記笠木固定部が略T字形に連設されている請求項1に記載の手摺り。
  3. 前記連結部材カバーは、前記支柱に前記連結部材ベースと共締めされている請求項1または2に記載の手摺り。
  4. 前記笠木は、前記笠木本体の全長にわたって前記内周面カバーが設けられている請求項1からまでのいずれかに記載の手摺り。
  5. 請求項1からまでのいずれかに記載の手摺りの製造方法であって、
    前記支柱に前記第1固定手段で前記連結部材ベースの前記支柱固定部を固定する第1連結部材ベース固定工程と、
    前記笠木に前記第2固定手段で前記連結部材ベースの前記笠木固定部を固定する第2連結部材ベース固定工程と、
    前記連結部材ベースに前記第3固定手段で前記連結部材カバーを前記連結部材ベースの前記支柱固定部を覆い隠した状態で固定する連結部材カバー固定工程と、
    前記笠木の前記笠木本体の内周面に前記内周面カバーを前記第2固定手段および前記連結部材ベースの前記笠木固定部を覆い隠すように取り付ける内周面カバー取付工程と、を含む手摺りの製造方法。
  6. 前記第1連結部材ベース固定工程および前記連結部材カバー固定工程において、前記第1固定手段を前記第3固定手段として兼用することにより、前記連結部材ベースおよび前記連結部材カバーを同時に前記支柱に固定する請求項に記載の手摺りの製造方法。
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