JP5054723B2 - 庇 - Google Patents

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Description

この発明は、建物の外壁面より前方へ張り出すように設置される庇に関し、特に、この発明は、建物の外壁面に横並びに取り付けられた複数個のブラケットに庇本体が組み付けられて成る庇に関する。
従来のその種の庇は、図12に示すように、屋根板103、軒天板104、左右の妻板105,105、および軒先板106により内部が中空の庇本体102が構成されている。屋根板103と軒天板104は、建物の外壁面に横並びに取り付けられた複数個のブラケット11(図13および図14に示す)を挟むように上下に対向させて配備されている(例えば特許文献1参照)。
特開平11−229546号公報
幅が狭い庇や張出量の小さな庇では、屋根板103や軒天板104は1枚の金属製の板材を用いて形成されるが、幅や張出量が大きくなると、板材の幅中央部や長さ中央部が自重により撓むため、図13および図14に示すように、複数枚のパネル110,120をそれぞれ連ねて屋根板103や軒天板104を形成している。なお、妻板105は屋根板103と軒天板104との間の左右の両側面に、また、軒先板106は屋根板103と軒天板104との間の前面に、それぞれ位置させるが、図示のものでは、妻板105,105を構成する部分は両端のパネル110a,110bに、軒先板106を構成する部分は全てのパネル110に、それぞれ一体形成されている。
上記した構成の庇を組み立てるには、まず、庇の張出量に応じた長さの複数個のブラケット11を建物の外壁面の同じ高さの位置に一定の間隔で横並びに取り付ける。つぎに、一端部位置のブラケット11aの上端面に、まず、一方の妻板105を構成する部分を有するパネル110aをビス130により固定し、つぎに、屋根板103の中央部分を構成する複数枚のパネル110を順次連ねてそれぞれをビス130により各ブラケット11に固定した後、他方の妻板105を構成する部分を有するパネル110bをビス130により他端部位置のブラケット11bに固定する。
庇の上端の側の組立が終ると、つぎに、各ブラケット11の下端の側に、軒天板104を構成する複数枚のパネル120を順次連ねてそれぞれをビス130によりブラケット11に固定した後、隣り合うパネル120,120間のつなぎ目(目地)にカバー材121(図12)をビス130により固定するとともに、残りの目地にコーキング材を充填する。
上記した構成の庇では、特に軒天板104は複数のパネル120を連ねて構成されているため、軒天板104の全面に目地が発生する。その目地にカバー材121を配置したりコーキング材を充填したりするので、この軒天の目地やカバー材121、さらには、カバー材121を固定するビス130が下方から見え、見栄えが著しく悪くなる。また、屋根板103や軒天板104を複数のパネル110,120により構成するうえに、軒天板104の組立に多くのカバー材121を用いるため、部品点数が増し、組立工程も多くなり、庇の施工コストが高くなる。
この発明は、上記の問題に着目してなされたもので、軒天板を一枚の板材を用いて構成することにより、軒天の見栄えを向上し、しかも、幅中央部や長さ中央部が撓むおそれがない庇、さらには、カバー材を用いる必要がなく、組立工程が簡略化された庇を提供することを目的とする。
この発明による庇は、横並びの複数個のブラケットに庇本体が組み付けられて成るものであり、前記庇本体は、各ブラケットを挟んで上下に配置される屋根板および軒天板と、屋根板と軒天板との間の左右の両側面と前面とにそれぞれ配置される妻板および軒先板とを有している。軒天板は一枚の板材の上面の長さ方向の中間位置に全幅にわたる少なくとも1本の補強枠材を固着して構成されている。前記補強枠材は、上面が開放された長さ方向へ延びる摺動溝を有し、ブラケットと同数の連結金具が摺動溝に抜止め状態で移動自由に支持されており、各連結金具を補強枠材の各ブラケットと交叉する位置にそれぞれ位置決めし、各連結金具により補強枠材と各ブラケットとを連結することにより各連結金具を介して軒天板の長さ方向の中間位置を各ブラケットに支持する。
上記した構成の庇において、軒天板は一枚の板材により構成されているので、軒天板に目地が発生しない。また、目地にカバー材を配置したりコーキング材を充填したりすることがないので、庇を下方より見上げたとき、目地やカバー材、さらにはカバー材を固定するビスの存在による見栄えの低下がない。
また、一枚の板材の上面の長さ方向の中間位置に全幅にわたる少なくとも1本の補強枠材を固着して軒天板を構成するので、軒天板の幅中央部が自重によって撓むことがない。さらに、各連結金具を摺動溝を摺動させて補強枠材と各ブラケットとが交叉する位置まで移動させ、それぞれの位置において連結金具により補強枠材と各ブラケットとを連結することにより、各連結金具を介して軒天板の長さ方向の中間位置を各ブラケットに支持させるので、軒天板の長さ中央部が自重によって撓むこともない。
この発明の上記した構成において、軒天板を構成する一枚の板材は、下面が平坦なものであってもよく、線状その他の凹凸模様などを形成したものであってもよい。また、補強枠材は板材の長さが長ければ、1本に限らず、2本以上設けてもよい。
前記連結金具として、種々の態様のものが考えられるが、好ましい実施態様の連結金具は 、頭部が補強枠材の摺動溝に抜止め状態で係合するとともにネジ軸部が摺動溝より上方へ突出しているボルトと、ボルトのネジ軸部が貫通する孔を有する連結固定板と、ボルトのネジ軸部に支持された連結固定板をブラケットに係合させた状態で締め付けるナットとを含んでいる。
上記した実施態様の連結金具では、各連結金具を摺動溝を摺動させて補強枠材と各ブラケットとが交叉する位置まで移動させ、それぞれの位置において連結金具の連結固定板をブラケットに係合させた状態でナットを回して締め付ける。これにより連結固定板はブラケットに係合した状態で固定され、補強枠材とブラケットとが連結金具により連結される。
この発明によると、一枚の板材を用いて軒天板を構成したから、軒天板に目地がなく、軒天の見栄えが優れたものとなる。しかも、板材の上面の長さ方向の中間位置に全幅にわたる少なくとも1本の補強枠材を固着して軒天板を形成するとともに、補強枠材の各ブラケットと交叉する位置に、補強枠材と各ブラケットとを連結する連結金具をそれぞれ移動させ、各連結金具を介して軒天板の長さ方向の中間位置を各ブラケットに支持させるから、軒天板の幅中央部や長さ中央部が自重によって撓むおそれがない。さらに、カバー材などを用いる必要がないから、部品点数が少なく、組立工程が簡略化され、庇の組立コストが低減される。
この発明の一実施例である庇の外観を斜め上方より見た斜視図である。 図1の庇を斜め下方より見た斜視図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 庇の一側端部における図3のB−B線に沿う断面図である。 図4のC−C線に沿う断面図である。 図3のD−D線に沿う断面図である。 連結金具の構成を示す斜視図である。 ブラケットの取付工程を示す斜視図である。 ブラケットに対し軒天板を位置決めする工程を示す斜視図である。 軒天板をブラケットに固定した状態を示す斜視図である。 屋根板をブラケットに組み付ける状態を示す斜視図である。 従来例の外観を下方より見た斜視図である。 従来の庇の屋根板を組み付ける工程を示す斜視図である。 従来の庇の軒天板を組み付ける工程を示す斜視図である。
図1および図2は、この発明の一実施例である庇1の外観を示している。
図示の庇1は、建物の外壁面から前方へ張り出すように設置され、横並びの複数個のブラケット11(図3に示す)に庇本体2が組み付けられて成る。庇本体2はアルミニウム製または合成樹脂製であり、屋根板3、軒天板4、左右の妻板5,5、および軒先板6により構成され、庇本体2の内部は中空である。屋根板3と軒天板4とは各ブラケットを挟んで上下に配置されている。妻板5,5は屋根板3と軒天板4との間の左右の両側面に、また、軒先板6は屋根板3と軒天板4との間の前面に、それぞれ配置されている。
図示例の庇1は、詳細は後述するが、屋根板3および軒天板4が庇1の前後方向の長さLと幅Wとに応じた長さと幅とを有する一枚のアルミニウム製の板材を用いて形成されているので、庇1を上方から見た場合(図1)や庇1を下方から見た場合(図2)に、図11に示した従来例のように、目地やカバー材121が視界に入ることはない。
図3〜図5は、上記した庇本体2の取付状態と内部構造とを示している。
図3において、11は庇1の張出量に応じた長さの金属製のブラケットであり、建物の外壁面10の同じ高さ位置に一定の間隔で横並びに取り付けられている。各ブラケット11は、一側方が開放された形状のものであり、基端部12、側板部13、上板部14、および下板部15を有している。基端部12は建物の外壁面10に当接されるもので、アンカーなどのボルト16を通すボルト通し孔17,17が上下に開設されている。ブラケット11の基端部12をボルト16およびナット18により外壁面に取り付けた状態では、水平な下板部15に対して上板部14が後端から前端へ低く傾斜する。
庇本体2を構成する軒天板4は、庇1の長さLと幅Wとに応じた長さと幅とを有する一枚のアルミニウム製の板材40により形成されており、板材40の上面の長さ方向の中間位置には1本の補強枠材41が接着剤により固着されている。板材40の前後の各端部には補強枠材41の厚みdに相当する高さの立ち上がり部40aとブラケット11の下板部15に当接してビス69、45により固定される接合部40b,40cとが屈曲形成されている。補強枠材41はアルミニウム製であり、板材40の全幅にわたる長さに形成されている。補強枠材41は対向する側板部42,42を有し、側板部42,42間に上面が開放された長さ方向へ延びる摺動溝43が形成されている。各側板部42の上端縁は内向きに屈曲され、後述する連結金具7が抜け出ないようにするための抜止部44が形成されている。
なお、補強枠材41は必ずしも1本である必要はなく、板材40の長さに応じて2本以上設けてもよい。また、補強枠材41の板材40の上面への固着は、その固着部分が下面に現れないようにするために接着剤を用いるのが望ましいが、これに限られるものではない。
補強枠材41の摺動溝43には、図6および図7に示すように、ブラケット11と同数の連結金具7が抜止め状態で移動自由に支持されている。各連結金具7は、補強枠材41の各ブラケット11と交叉する位置に位置決めされ、各連結金具7により補強枠材41と各ブラケット11とを連結することにより各連結金具7を介して軒天板4の長さ方向の中間位置が各ブラケット11に支持されている。
図示例の連結金具7は、ボルト70と連結固定板73とナット75とで構成され、両端に位置する連結金具7には吊り金具76が設けられている。
ボルト70は大径の頭部71が補強枠材41の摺動溝43に抜止め状態で係合されており、ネジ軸部72が摺動溝43の上面開口より上方へ突出している。連結固定板73は、ボルト70のネジ軸部72が貫通する孔74を有する基板部73aと、ブラケット11の下板部15上に係合させる係合板部73bとが、ブラケット11の下板部15の厚みに相当する高さの段部73cを介して一体に屈曲形成されたものである。ナット75は、ボルト70のネジ軸部72にねじ込まれ、ネジ軸部72に支持された連結固定板73の係合板部73bをブラケット11の下板部15上に係合させた状態で連結固定板73の基板部73aを補強枠材41との間で締め付けるものである。連結固定板73の係合板部73bはブラケット11の下板部15にビス77により止着される。
吊り金具76は、ボルト70のネジ軸部72の上端部にねじ込まれる内ネジ部76aを有し、この内ネジ部76aにロープやワイヤーなどの吊り索22を通すための環状部76bが一体形成されたものである。吊り索22は、庇体2の軒天板4をブラケット11の下端に組み付ける際、軒天板4の両端部を両端位置のブラケット11a,11b(図9参照)に巻き付けて宙づり状態とするのに用いられ、軒天板4をブラケット11の下方にほぼ位置決めした状態で定位させる。
図3に戻って、庇本体2を構成する屋根板3は、庇1の長さLと幅Wとに応じた長さと幅とを有する一枚のアルミニウム製の板材30により形成され、板材30の後端部に所定の高さの立ち上がり部30aとブラケット11の上板部14に当接させてビス31により固定するための接合部30bとが屈曲形成されている。立ち上がり部30aは屋根板3とブラケット11との間に介在させる発泡材などより成る消音板8の厚みに相当する高さに設定される。
屋根板3の先端部には軒先板6が、両側端部には左右の妻板5,5が、それぞれブラケット11への組み付けに先立って連設される。軒先板6は、庇本体2の幅Wに応じた長さを有し、前板部60の上端部に屋根板3の前端縁を全幅にわたって挟持する第1の挟持部61が、下端部に軒天板4の前側の接合部40bをブラケット11の下板部15との間で全幅にわたって挟持する第2の挟持部65が、それぞれ一体形成されている。
第1の挟持部61は、屋根板3の前端部の下面を全長にわたって支持する支持板部62と、支持板部62との間で屋根板3の前端部を挟持する縁板部63とを、それぞれ後方へ突設して成るもので、支持板部62と縁板部63との間には屋根板3の前端部が挿入されて支持される支持溝64が形成されている。支持板部62の先端部にはブラケット11の上板部14に当接させる脚板部62aが下向きに一体形成されている。脚板部62aの高さは屋根板3の後端部の立ち上がり部30aの高さと一致させているので、屋根板3はブラケット11の傾斜する上板部14と平行に支持される。
第2の挟持部65は、軒天板4の前側の接合部40bの下面を全長にわたって支持する支持板部66を前板部60の下端から所定の高さ位置に後方へ突設して成る。支持板部66の先端部には前板部60の下端部分60aと対向する突板部67が下向きに一体形成されている。軒天板4の前側の接合部40bは支持板部66とブラケット11の下板部15との間に挟着されるもので、複数箇所がビス69により止着される。これらのビス69が下方より見えないように、前板部60の下端部分60aと突板部67との間の開口部分にカバー9が被せられている。
カバー9は、アルミニウムなどの金属や合成樹脂により形成され、前記開口部分より十分に広い幅の覆い板90と、互いに対向する脚板91,91とが一体形成されたものである。各脚板91,91の先端には外向きの係合突起92,92が、また、前板部60の下端部分60aと突板部67とが対向する面には内向きの係合突起68が、それぞれ設けてあり、カバー9の脚板91,91を前板部60の下端部分60aと突板部67との間の開口部分へ挿入したとき、係合突起92,68が互いに係合してカバー9が抜止め状態となる。
屋根板3の両端縁に連設される左右の妻板5,5は、庇本体2の長さLに応じた長さを有し、庇本体の厚みH(ただし、厚みHは後端側から前端側にかけて薄くなる)に応じた幅を有するもので、図4および図5に示すように、上端縁が全長にわたって上部保持枠50により保持され、下端縁が全長にわたって下部保持枠80により保持されている。
上部保持枠50は、妻板5の上端部を全長にわたって挟持する第1の挟持部51と、屋根板3の側端部を全長にわたって挟持する第2の挟持部55とを一体に備えている。
第1の挟持部51は、妻板5の上端部の一定幅を全長にわたって内側より支持する支持板部52と、支持板部52との間で妻板5の上端縁を挟持する縁板部53とから成るもので、支持板部52と縁板部53との間には妻板5の上端部が挿入されて支持される支持溝54が形成されている。第2の挟持部55は、屋根板3の側端部の一定幅を全長にわたって下側より支持する支持板部56と、支持板部56との間で屋根板3の側端部を挟持する縁板部57とを、それぞれ内方へ突設して成るもので、支持板部56と縁板部57との間には屋根板6の側端部が挿入されて支持される支持溝58が形成されている。第1の挟持部51において妻板5の上端部と上部保持枠50との間、第2の挟持部55において妻板5の側端部と上部保持枠50との間はそれぞれ接着剤により接合されている。
下部保持枠80は、妻板5の下端部を全長にわたって挟持する挟持部81を備えている。挟持部81は、妻板5の下端部の一定幅を全長にわたって内側より支持する支持板部82と、支持板部82との間で妻板5の下端部を挟持する縁板部83とから成るもので、支持板部82と縁板部83との間には妻板5の下端部が挿入されて支持される支持溝84が形成されている。挟持部81において、妻板5の下端部と下部保持枠80との間は接着剤により接合されている。
前記の支持板部82の下端から所定の高さ位置に水平板部85が内方へ突設され、水平板部85の先端部には支持板部82と対向する突板部86が下向きに一体形成されている。下方からの目隠しのために、支持板部82と突板部86との間の開口部分にカバー95が被せられている。
カバー95は、アルミニウムなどの金属や合成樹脂により形成され、前記開口部分より十分に広い幅の覆い板96と、互いに対向する脚板97,97とが一体形成されたものである。各脚板97,97の先端には外向きの係合突起が98,98が、また、支持板部82と突板部86とが対向する面には内向きの係合突起87が、それぞれ設けてあり、カバー95の脚板97,97を支持板部82と突板部86との間の開口部分へ挿入したとき、係合突起98,87が互いに係合してカバー95が抜止め状態となる。
上記した軒先板6の両側端部は、図4に示すように、斜め45度に切断され、また、妻板5の上部保持枠50および下部保持枠80の前端部は軒先板6の切断端面に合わせて斜め45度に切断されている。軒先板6の切断断面と上部保持枠50および下部保持枠80の切断断面とが突き合わされることで、軒先板6と左右の妻板5,5とが直角に連設される。
上記した構成の庇本体2を横並びの複数個のブラケット11に組み付けて庇1を組み立てるには、まず、図8および図9に示すように、建物の外壁面の同じ高さ位置に複数個のブラケット11をボルト16およびナット18によって一定間隔で横並びに取り付ける。
つぎに、一枚の板材40の上面の長さ方向の中間位置に補強枠材41が固着されかつ補強枠材41の摺動溝43に複数の連結金具7が抜止め状態で移動自由に支持された軒天板4を持ち上げ、ブラケット11の下面の側に位置決めする。この場合、両端に位置する連結金具7に吊り金具76を取り付けているので、各吊り金具76の環状部76bにロープやワイヤーなどの吊り索22を通し、各吊り索22を両端のブラケット11a,11bにそれぞれ巻き付けて宙づり状態に支持させるとともに、軒天板4をブラケット11の下方にほぼ位置決めした状態で定位させる。
つぎに、図10に示すように、各連結金具7を補強枠材41の摺動溝43を摺動させて補強枠材41と各ブラケット11とが交叉する位置まで移動させ、それぞれの位置において連結金具7の連結固定板73の係合板部73bをブラケット11の下板部15上に係合させた状態でナット75を回して締め付ける。これにより各連結金具7の連結固定板73はブラケット11の下板部15に係合した状態で固定され、さらに、連結固定板73の係合板部73aとブラケット11の下板部15とをビス77により止着することにより、補強枠材41とブラケット11とが複数個の連結金具7により連結される。
このようにして、補強枠材41を各ブラケット11に連結金具7によりそれぞれ連結して支持させた状態で、軒天板4の板材40の後側の接合部40cを各ブラケット11の下板部15にビス45により固定して、各ブラケット11への軒天板4の組み付けを完了する。
最後に、図11に示すように、左右の妻板5,5および軒先板6が一体に組み立てられた屋根板3をブラケット11の上方まで持ち上げ、斜め前方より軒天板4上に被せるようにして組み付け、屋根板3の板材30の後端部の接合部30bをブラケット11の上板部14にビス31により固定し、また、軒先板6の第2の挟持部65の支持板部66と軒天板4の前側の接合部40bとをブラケット11の下板部15にビス69により固定して、各ブラケット11への屋根板3、左右の妻板5、および軒先板6の組み付けを完了する。
その後、軒天板4の先端部と軒先板6との間にカバー9を装着し、さらに、左右の妻板5の下端部と軒天板4との間にカバー95を装着した後、建物の外壁部と庇本体2の基端部との隙間にコーキング材21を充填して庇1の組立を完了する。
上記した構成の庇1においては、軒天板4は一枚の板材40により構成されているので、軒天板4に目地が発生しない。また、目地にカバー材を配置したりコーキング材を充填したりすることがないので、庇1を下方より見上げたとき(図2の状態)、目地やカバー材、さらにはカバー材を固定するビスの存在による見栄えの低下がない。
また、軒天板4は一枚の板材40の上面の長さ方向の中間位置に全幅にわたる少なくとも1本の補強枠材41を固着して構成されているので、軒天板4の幅中央部が自重によって撓むことがない。さらに、補強枠材41の各ブラケット11と交叉する位置に、補強枠材41と各ブラケット11とを連結する連結金具7をそれぞれ設けて、各連結金具7を介して軒天板4の長さ方向の中間位置を各ブラケット11に支持させるので、軒天板4の長さ中央部が自重によって撓むこともない。
1 庇
2 庇本体
3 屋根板
4 軒天板
5 妻板
6 軒先板
7 連結金具
11 ブラケット
30,40 板材
41 補強枠材
70 ボルト
71 頭部
72 ネジ軸部
73 連結固定板

Claims (2)

  1. 横並びの複数個のブラケットに庇本体が組み付けられて成る庇であって、前記庇本体は、各ブラケットを挟んで上下に配置される屋根板および軒天板と、屋根板と軒天板との間の左右の両側面と前面とにそれぞれ配置される妻板および軒先板とを有し、軒天板は一枚の板材の上面の長さ方向の中間位置に全幅にわたる少なくとも1本の補強枠材を固着して構成されており、前記補強枠材は、上面が開放された長さ方向へ延びる摺動溝を有し、ブラケットと同数の連結金具が摺動溝に抜止め状態で移動自由に支持されており、各連結金具を補強枠材の各ブラケットと交叉する位置にそれぞれ位置決めし、各連結金具により補強枠材と各ブラケットとを連結することにより各連結金具を介して軒天板の長さ方向の中間位置を各ブラケットに支持して成る庇。
  2. 前記連結金具は、頭部が補強枠材の摺動溝に抜止め状態で係合するとともにネジ軸部が摺動溝より上方へ突出しているボルトと、ボルトのネジ軸部が貫通する孔を有する連結固定板と、ボルトのネジ軸部に支持された連結固定板をブラケットに係合させた状態で締め付けるナットとを含んでいる請求項1に記載された庇。
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