JP6847197B2 - 樹脂組成物及びハードコートフィルム - Google Patents
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Description
一方、紫外線硬化は乾燥工程が短く、紫外光により瞬時に硬化し高架橋塗膜を形成するため、生産性や性能面で優れている。しかし、架橋密度が高くなりやすく、表面が非常に硬い塗膜となるため、成型性が低い等の問題がある。加えて、紫外線硬化の際に使用されるハードコート層形成用組成物(紫外線硬化型塗料)は、一般的に材料コストが高い。
[1] アクリルポリオール、ウレタンアクリレート、ポリイソシアネート、及び光重合開始剤を含む樹脂組成物であって、
ウレタンアクリレートとアクリルポリオールとの質量比(ウレタンアクリレート/アクリルポリオール)が、97/3〜35/65であり、
前記アクリルポリオールの重量平均分子量が、24,000〜100,000である樹脂組成物。
[2] 前記ウレタンアクリレートとアクリルポリオールとの質量比(ウレタンアクリレート/アクリルポリオール)が、95/5〜40/60である[1]に記載の樹脂組成物。
[3] 前記アクリルポリオールの重量平均分子量が、40,000〜100,000である[1]又は[2]に記載の樹脂組成物。
[4] 前記ポリイソシアネートが、前記アクリルポリオールの水酸基価に対する当量比(NCO/OH)で、0.5〜2.0で含有されてなる[1]〜[3]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[5] 熱硬化処理及び紫外線硬化処理が施される[1]〜[4]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[6] 基材フィルムとハードコート層とを有し、前記ハードコート層が、[1]〜[5]のいずれかに記載の樹脂組成物の硬化物からなるハードコートフィルム。
なお、本明細書において、「(メタ)アクリレート」とは、「メタクリレート」及び「アクリレート」の両方を含む。(メタ)アクリル酸は、「アクリル酸」及び「メタクリル酸」の両方を含む。
本発明の樹脂組成物の一態様は、アクリルポリオール、ウレタンアクリレート、ポリイソシアネート、及び光重合開始剤を含む樹脂組成物である。特に、熱硬化処理及び紫外線硬化処理が施される、いわゆるデュアル硬化型の樹脂組成物である。
上記のようなアクリルポリオールの重量平均分子量は、24,000〜100,000であり、40,000〜100,000であることが好ましく、45,000〜90,000であることがより好ましく、54,000〜71,000であることがさらに好ましい。重量平均分子量が24,000未満であると、延伸性が低下してしまい、100,000を超えると、耐薬品性が低下してしまう。
なお、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定して、標準ポリスチレン換算した値である。
なお、水酸基価は、JIS K1557−1準拠して測定することができる。
アクリル系モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸の炭素数1〜22(好ましくは炭素数1〜12、より好ましくは炭素数1〜8)のアルキルエステル、(メタ)アクリル酸の炭素数2〜18(好ましくは炭素数2〜4)のアルコキシアルキルエステル、アミノ(メタ)アクリル系モノマー、カルボキシル基含有モノマー等が挙げられる。
スチレン系モノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン等が挙げられる。
(メタ)アクリル酸の炭素数2〜18のアルコキシアルキルエステルとしては、例えば、メトキシブチル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
アミノ(メタ)アクリル系モノマーとしては、例えば、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ウレタンアクリレートとしては、ウレタン樹脂にラジカル重合性不飽和モノカルボン酸であるアクリル酸を反応させて得られる化合物であれば、特に限定されない。ウレタン樹脂は、1分子中に2つ以上のイソシアネート基を有する化合物と1分子中に2つ以上のヒドロキシル基を有するポリオール化合物を反応させて得られるものである。
ポリイソシアネートは、既述のアクリルポリオールが有する水酸基と架橋反応する化合物であり、1分子中に2個以上の遊離のイソシアネート基を有する化合物である。
例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート類;水素添加キシリレンジイソシアネート、シクロヘキシレンジイソシアネート、メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、イソホロンジイソシアネート等の脂環式ジイソシアネート類;トリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート類;2−イソシアナトエチル−2,6−ジイソシアナトカプロエート、3−イソシアナトメチル−1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、4−イソシアナトメチル−1,8−オクタメチレンジイソシアネート等の3官能以上の有機ポリイソシアネート類;これらのイソシアネート類の変性体;等を挙げることができる。これらのポリイソシアネート化合物には、必要に応じてアミン硬化剤が添加されてもよい。
なお「デュラネート」、「スミジュール」、「コロネート」及び「タケネート」は登録商標である。
光重合開始剤としては、イソプロピルベンゾインエーテル、イソブチルベンゾインエーテル、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、o−ベンゾイルメチルベンゾエート、アセトフェノン、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、エチルアントラキノン、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1,ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、メチルベンジルホルメート等が挙げられる。
すなわち、ラジカル重合(UV硬化)のみを経て得られたハードコート層では官能基が少ないオリゴマーを主骨格とし、硬度・成型性調整に多官能オリゴマー(モノマー)を配合するが、成型性を持たすと耐薬品性が乏しくなる。そのため、主骨格となるオリゴマー(ラジカル重合)をアクリルポリオールとポリイソシアネートとの反応(ウレタン結合)に置き換える、本発明の樹脂組成物のような態様とすることで、成型性と耐薬品性とを兼ね備えるハードコートとなる。
つまり、ラジカル重合は結合力が強すぎるため、架橋密度を上げると成型性が著しく低下するが、ウレタン結合は結合部自体が伸びるため、架橋密度を上げても成型性が良好となる。そのため、成型性を保ちつつ、耐薬品性をも向上させることができると考えられる。
本発明のハードコートフィルムの一態様は、基材フィルムとハードコート層とを有し、当該ハードコート層が、本発明の一態様に係る樹脂組成物の硬化物からなる。また、適宜反射防止層等が設けられていてもよい。
以下では、ハードコート層、基材フィルム、反射防止層等について説明する。
ハードコート層を構成する本発明の一態様に係る樹脂組成物(ハードコート層形成用樹脂組成物)は、デュアル硬化型樹脂組成物であるため、その硬化物は、熱硬化処理及び紫外線照射処理を経て作製される。すなわち、本態様に係る「硬化物」とは、熱硬化処理及び紫外線照射処理を経て硬化した硬化物(デュアル硬化物)である。
ハードコート層が形成される基材フィルムとしては、ポリスチレン等のスチレン樹脂;アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、三酢酸セルロース、セロファン、ポリカーボネート、ポリウレタン系等のエラストマー系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体等のビニル樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂;ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル等のアクリル系樹脂といった材質が挙げられる。
なかでも、ポリカーボネート、アクリル系樹脂、三酢酸セルロース、ポリエステル樹脂が好ましい。また、これらの2層品(例えば、ポリカーボネートとアクリル系樹脂との2層品)も好ましい。
本発明のハードコートフィルムの一態様においては、ハードコート層上に反射防止層を形成してもよい。反射防止層を形成するための樹脂組成物(反射防止層形成用樹脂組成物)は、紫外線硬化性樹脂を得るための重合性化合物が含有されていることが好ましい。また、ウレタン(メタ)アクリレート樹脂のような(メタ)アクリル樹脂が含有されていることが好ましい。その他、ハードコート層形成用樹脂組成物で添加される種々の成分を適宜含有することが好ましい。
反射防止層形成用樹脂組成物の固形分総量100質量%に対して、重合性化合物及び(メタ)アクリル樹脂の合計(固形分)は、35〜55質量%であることが好ましく、40〜45質量%であることがより好ましい。
(メタ)アクリル樹脂としてはウレタン(メタ)アクリレート樹脂が好ましいが、かかる樹脂としては例えば、日本合成化学工業(株)製の紫光UV−7620EAが挙げられる。
同様にして、反射防止層形成用組成物の調製を行う。
なお、未硬化の塗膜中に溶剤等の揮発成分が内在する状態で紫外線硬化をすると、硬化後の保護膜が白く濁る(白化する)場合があるので、紫外線を照射する前に、加熱によって溶剤成分を揮発除去する脱溶剤処理を行うことが好ましく、上記予備加熱によって、脱溶剤処理を並行して実施することができる。
また、この予備加熱による熱硬化反応と脱溶剤処理とが作用することにより、硬化後のハードコート層の平滑性も合わせて向上する効果もある。
なお、脱溶剤処理の別の手段として減圧処理を適用してもよい。予備加熱と本加熱における加熱温度は、耐熱性に応じて設定されるが、ともに100℃以下が好ましく、90℃以下がより好ましい。硬化工程は、通常は空気中で行うが、必要に応じて不活性ガス雰囲気で実施してもよい。
(1)樹脂組成物Aの調製
アクリルポリオール(DIC社製WBU−1218、固形分:30質量%、重量平均分子量70,000)、ウレタンアクリレート(日本合成化学工業(株)製UV−7620EA、固形分:65質量%)、HDIイソシアネート(東ソー社製コロネートHX)、光重合開始剤(BASF社製irgacure184(1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン))、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ダイアセトンアルコールをそれぞれ下記表1に示す配合にて混合し、樹脂組成物Aを作製した。なお、各成分の固形分の割合も表1に示す。また、アクリルポリオールの水酸基価に対するポリイソシアネートのイソシアネート基の当量比(NCO/OH)は、1.5であった。
PMMA/PC2層品基材((株)シャインテクノ製 商品名:シャインテック300AW−10U、厚み:300μm(PMMA層:35μm、PC層:265μm))上に樹脂組成物AをバーコーターによりPMMA層側に塗布(塗布厚:15μm)し、90℃で1分間加熱し、UV照射(出力:240W/cm2、積算光量500mJ/cm2)、その後45℃で72時間静置するエージング処理を行ってハードコート層(厚さ:3μm)を形成しハードコートフィルムA1を作製した。
PET基材(東洋紡(株)製 商品名:コスモシャイン100A4300、厚み100μm)上に樹脂組成物Aをバーコーターにより塗布(塗布厚:15μm)し、90℃で1分間加熱し、UV照射(出力:240W/cm2、積算光量500mJ/cm2)、その後45℃で72時間静置するエージング処理を行ってハードコート層(厚さ:3μm)を形成しハードコートフィルムA2を作製した。
(i)耐薬品性
ハードコートフィルムA1のハードコート層にN.N−ジメチル−m−トルアミドを50μl滴下し、80℃/1時間加熱後のハードコート層に剥離、膨潤、光沢変化の有無を目視で確認し、いずれもが製品上問題とならない場合を「○」とし、いずれかが問題となり得る場合を「×」とした。
JISK5600−5−4に準拠し、塗膜用手動式鉛筆引っかき試験機(井元製作所製)と引っかき硬度試験用鉛筆(三菱鉛筆(株)社製)を用いてハードコートフィルムA1のハードコート層表面の鉛筆硬度を評価した。なお、本条件で測定した表面硬度がH以上であることが実用上好ましい。
ハードコートフィルムA2を引張試験機(装置名:エーアンド・ディ社製のテンシロン万能材料試験機、以下同様)にて、130℃で1分加熱した後、300mm/minのスピードで引っ張った。延伸率10%毎にフィルムを引張り、塗膜にクラックの有無を目視で確認した。クラック発生時の延伸方向のフィルムの長さと延伸前のフィルムの長さとから下記式Aにより、ハードコートフィルムA2の延伸率(EHC)を求めた。結果を下記表5に示す。
式A:(クラック発生時の延伸方向のフィルムの長さ−延伸前のフィルムの長さ)/(延伸前のフィルムの長さ)〕×100)
(1)樹脂組成物Bの調製
アクリルポリオール(大成ファインケミカル(株)製6AN−3000、固形分:36質量%、重量平均分子量55,000)、ウレタンアクリレート(日本合成化学工業(株)製UV−7620EA、固形分:65質量%)、HDIイソシアネート(東ソー社製コロネートHX)、光重合開始剤(BASF社製irgacure184(1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン))、メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ダイアセトンアルコールをそれぞれ下記表2に示す配合にて混合し、樹脂組成物Bを作製した。なお、各成分の固形分の割合も表2に示す。また、アクリルポリオールの水酸基価に対するポリイソシアネートのイソシアネート基の当量比(NCO/OH)は、1.5であった。
既述のPMMA/PC2層品基材上に樹脂組成物BをバーコーターによりPMMA層側に塗布(塗布厚:15μm)し、実施例1と同様にして、ハードコート層(厚さ:3μm)を形成しハードコートフィルムB1を作製した。
既述のPET基材上に樹脂組成物Bをバーコーターにより塗布(塗布厚:15μm)し、実施例1と同様にして、ハードコート層(厚さ:3μm)を形成しハードコートフィルムB1を作製した。
実施例1と同様にして、ハードコートフィルムB1について耐薬品性及び鉛筆硬度の試験を行い、ハードコートフィルムB2について成型性(延伸性)の試験を行った。結果を下記表5に示す。
(1)樹脂組成物aの調製
アクリルポリオール(大成ファインケミカル(株)製6KW−083E 固形分:51質量%、重量平均分子量25,000)、ウレタンアクリレート(日本合成化学工業(株)製UV−7620EA、固形分:65質量%)、HDIイソシアネート(東ソー社製コロネートHX)、光重合開始剤(BASF社製irgacure184(1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン)、メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ダイアセトンアルコールをそれぞれ下記表3に示す配合にて混合し、樹脂組成物aを作製した。なお、各成分の固形分の割合も表3に示す。また、アクリルポリオールの水酸基価に対するポリイソシアネートのイソシアネート基の当量比(NCO/OH)は、1.5であった。
既述のPMMA/PC2層品基材上に樹脂組成物aをバーコーターによりPMMA層側に塗布(塗布厚:15μm)し、実施例1と同様にして、ハードコート層(厚さ:3μm)を形成しハードコートフィルムa1を作製した。
既述のPET基材上に樹脂組成物aをバーコーターにより塗布(塗布厚:15μm)し、実施例1と同様にして、ハードコート層(厚さ:3μm)を形成しハードコートフィルムa2を作製した。
実施例1と同様にして、ハードコートフィルムa1について耐薬品性及び鉛筆硬度の試験を行い、ハードコートフィルムa2について成型性(延伸性)の試験を行った。結果を下記表5に示す。
(1)樹脂組成物bの調製
アクリルポリオール(大成ファインケミカル(株)製6AN−5001 固形分:40質量%、重量平均分子量130,000)、ウレタンアクリレート(日本合成社製UV−7620EA、固形分:65質量%)、HDIイソシアネート(東ソー社製コロネートHX)、光重合開始剤(BASF社製irgacure184(1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン))、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ダイアセトンアルコールをそれぞれ下記表4に示す配合にて混合し、樹脂組成物bを作製した。なお、各成分の固形分の割合も表4に示す。また、アクリルポリオールの水酸基価に対するポリイソシアネートのイソシアネート基の当量比(NCO/OH)は、1.5であった。
既述のPMMA/PC2層品基材上に樹脂組成物bをバーコーターによりPMMA層側に塗布(塗布厚:15μm)し、実施例1と同様にして、ハードコート層(厚さ:3μm)を形成しハードコートフィルムb1を作製した。
既述のPET基材上に樹脂組成物bをバーコーターにより塗布(塗布厚:15μm)し、実施例1と同様にして、ハードコート層(厚さ:3μm)を形成しハードコートフィルムb2を作製した。
実施例1と同様にして、ハードコートフィルムb1について耐薬品性及び鉛筆硬度の試験を行い、ハードコートフィルムb2について成型性(延伸性)の試験を行った。結果を下記表5に示す。
(1)樹脂組成物Cの調製
アクリルポリオール(DIC社製WBU−1218、固形分:30質量%、重量平均分子量70,000)、ウレタンアクリレート(日本合成化学工業(株)製UV−7620EA、固形分:65質量%)、HDIイソシアネート(東ソー社製コロネートHX)、光重合開始剤(BASF社製irgacure184(1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン))、メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ダイアセトンアルコールをそれぞれ下記表6に示す配合にて混合し、樹脂組成物Cを作製した。なお、各成分の固形分の割合も表6に示す。また、アクリルポリオールの水酸基価に対するポリイソシアネートのイソシアネート基の当量比(NCO/OH)は、1.5であった。
既述のPMMA/PC2層品基材上に樹脂組成物CをバーコーターによりPMMA層側に塗布(塗布厚:15μm)し、実施例1と同様にして、ハードコート層(厚さ:3μm)を形成しハードコートフィルムC1を作製した。
既述のPET基材上に樹脂組成物Cをバーコーターにより塗布(塗布厚:15μm)し、実施例1と同様にして、ハードコート層(厚さ:3μm)を形成しハードコートフィルムC2を作製した。
実施例1と同様にして、ハードコートフィルムC1について耐薬品性及び鉛筆硬度の試験を行い、ハードコートフィルムC2について成型性(延伸性)の試験を行った。結果を下記表12に示す。
(1)樹脂組成物Dの調製
実施例3と同じ、アクリルポリオール、ウレタンアクリレート、HDIイソシアネート、光重合開始剤、メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ダイアセトンアルコールをそれぞれ下記表7に示す配合にて混合し、樹脂組成物Dを作製した。なお、各成分の固形分の割合も表7に示す。また、アクリルポリオールの水酸基価に対するポリイソシアネートのイソシアネート基の当量比(NCO/OH)は、1.5であった。
既述のPMMA/PC2層品基材上に樹脂組成物DをバーコーターによりPMMA層側に塗布(塗布厚:15μm)し、実施例1と同様にして、ハードコート層(厚さ:3μm)を形成しハードコートフィルムD1を作製した。
既述のPET基材上に樹脂組成物Dをバーコーターにより塗布(塗布厚:15μm)し、実施例1と同様にして、ハードコート層(厚さ:3μm)を形成しハードコートフィルムD2を作製した。
実施例1と同様にして、ハードコートフィルムD1について耐薬品性及び鉛筆硬度の試験を行い、ハードコートフィルムD2について成型性(延伸性)の試験を行った。結果を下記表12に示す。
(1)樹脂組成物Eの調製
実施例3と同じ、アクリルポリオール、ウレタンアクリレート、HDIイソシアネート、光重合開始剤、メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ダイアセトンアルコールをそれぞれ下記表8に示す配合にて混合し、樹脂組成物Eを作製した。なお、各成分の固形分の割合も表8に示す。また、アクリルポリオールの水酸基価に対するポリイソシアネートのイソシアネート基の当量比(NCO/OH)は、1.5であった。
既述のPMMA/PC2層品基材上に樹脂組成物EをバーコーターによりPMMA層側に塗布(塗布厚:15μm)し、実施例1と同様にして、ハードコート層(厚さ:3μm)を形成しハードコートフィルムE1を作製した。
既述のPET基材上に樹脂組成物Eをバーコーターにより塗布(塗布厚:15μm)し、実施例1と同様にして、ハードコート層(厚さ:3μm)を形成しハードコートフィルムE2を作製した。
実施例1と同様にして、ハードコートフィルムE1について耐薬品性及び鉛筆硬度の試験を行い、ハードコートフィルムE2について成型性(延伸性)の試験を行った。結果を下記表12に示す。
(1)樹脂組成物cの調製
実施例3と同じ、アクリルポリオール、ウレタンアクリレート、HDIイソシアネート、光重合開始剤、メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ダイアセトンアルコールをそれぞれ下記表9に示す配合にて混合し、樹脂組成物cを作製した。なお、各成分の固形分の割合も表9に示す。
既述のPMMA/PC2層品基材上に樹脂組成物cをバーコーターによりPMMA層側に塗布(塗布厚:15μm)し、実施例1と同様にして、ハードコート層(厚さ:3μm)を形成しハードコートフィルムc1を作製した。
既述のPET基材上に樹脂組成物cをバーコーターにより塗布(塗布厚:15μm)し、実施例1と同様にして、ハードコート層(厚さ:3μm)を形成しハードコートフィルムc2を作製した。
実施例1と同様にして、ハードコートフィルムc1について耐薬品性及び鉛筆硬度の試験を行い、ハードコートフィルムc2について成型性(延伸性)の試験を行った。結果を下記表12に示す。
(1)樹脂組成物dの調製
実施例3と同じ、アクリルポリオール、ウレタンアクリレート、HDIイソシアネート、光重合開始剤、メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ダイアセトンアルコールをそれぞれ下記表10に示す配合にて混合し、樹脂組成物dを作製した。なお、各成分の固形分の割合も表10に示す。また、アクリルポリオールの水酸基価に対するポリイソシアネートのイソシアネート基の当量比(NCO/OH)は、1.5であった。
既述のPMMA/PC2層品基材上に樹脂組成物dをバーコーターによりPMMA層側に塗布(塗布厚:15μm)し、実施例1と同様にして、ハードコート層(厚さ:3μm)を形成しハードコートフィルムd1を作製した。
既述のPET基材上に樹脂組成物dをバーコーターにより塗布(塗布厚:15μm)し、実施例1と同様にして、ハードコート層(厚さ:3μm)を形成しハードコートフィルムd2を作製した。
実施例1と同様にして、ハードコートフィルムd1について耐薬品性及び鉛筆硬度の試験を行い、ハードコートフィルムd2について成型性(延伸性)の試験を行った。結果を下記表12に示す。
(1)樹脂組成物eの調製
実施例3と同じ、アクリルポリオール、ウレタンアクリレート、HDIイソシアネート、光重合開始剤、メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ダイアセトンアルコールをそれぞれ下記表11に示す配合にて混合し、樹脂組成物eを作製した。なお、各成分の固形分の割合も表11に示す。また、アクリルポリオールの水酸基価に対するポリイソシアネートのイソシアネート基の当量比(NCO/OH)は、1.5であった。
既述のPMMA/PC2層品基材上に樹脂組成物eをバーコーターによりPMMA層側に塗布(塗布厚:15μm)し、実施例1と同様にして、ハードコート層(厚さ:3μm)を形成しハードコートフィルムe1を作製した。
既述のPET基材上に樹脂組成物eをバーコーターにより塗布(塗布厚:15μm)し、実施例1と同様にして、ハードコート層(厚さ:3μm)を形成しハードコートフィルムe2を作製した。
実施例1と同様にして、ハードコートフィルムe1について耐薬品性及び鉛筆硬度の試験を行い、ハードコートフィルムe2について成型性(延伸性)の試験を行った。結果を下記表12に示す。
Claims (6)
- アクリルポリオール、ウレタンアクリレート、ポリイソシアネート、及び光重合開始剤を含む樹脂組成物であって、
ウレタンアクリレートとアクリルポリオールとの質量比(ウレタンアクリレート/アクリルポリオール)が、97/3〜35/65であり、
前記アクリルポリオールの重量平均分子量が、24,000〜100,000であり、
前記ウレタンアクリレート1分子中のアクリル官能基数が6〜10である樹脂組成物。 - 前記ウレタンアクリレートとアクリルポリオールとの質量比(ウレタンアクリレート/アクリルポリオール)が、95/5〜40/60である請求項1に記載の樹脂組成物。
- 前記アクリルポリオールの重量平均分子量が、40,000〜100,000である請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
- 前記ポリイソシアネートが、前記アクリルポリオールの水酸基価に対する当量比(NCO/OH)で、0.5〜2.0で含有されてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 熱硬化処理及び紫外線硬化処理が施される請求項1〜4のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 基材フィルムとハードコート層とを有し、
前記ハードコート層が、請求項1〜5のいずれか1項に記載の樹脂組成物の硬化物からなるハードコートフィルム。
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