JPH05202163A - 光硬化性樹脂組成物及び塗料 - Google Patents

光硬化性樹脂組成物及び塗料

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JPH05202163A
JPH05202163A JP4012493A JP1249392A JPH05202163A JP H05202163 A JPH05202163 A JP H05202163A JP 4012493 A JP4012493 A JP 4012493A JP 1249392 A JP1249392 A JP 1249392A JP H05202163 A JPH05202163 A JP H05202163A
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JP
Japan
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component
weight
resin composition
acrylate
photocurable resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP4012493A
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English (en)
Inventor
Takashi Amano
高志 天野
Keiji Hamada
啓司 濱田
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 (A)1分子中にエポキシ基を2個以上有す
るエポキシ化合物のアクリル酸エステル及び/又はメタ
クリル酸エステル10〜80重量% (B)1分子中に1個以上の水酸基を有する重合性アク
リルモノマーと1分子中に1個以上の共重合可能な不飽
和結合を有する他のモノマーとを共重合させて得られる
アクリルポリオール化合物10〜50重量% (C)1分子中に2個以上の水酸基を有するポリエーテ
ルポリオール化合物1〜20重量% (D)光重合性単量体0〜60重量%からなる混合物1
00重量部に (E)光重合開始剤0.1〜10重量部 (F)1分子中に2個以上のイソシアネートを有するポ
リイソシアネート化合物をイソシアネート基と(A)、
(B)、(C)中の水酸基の当量比が0.1〜2.0に
なるように配合してなる光硬化性樹脂組成物。 【効果】 硬化性、塗装作業性に優れ、塗膜の硬度、耐
薬品性、密着性及び耐熱繰り返し性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料として有用な光硬
化性樹脂組成物及びこれを用いた塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、木工合板、家具、楽器などの木工
製品の表面加工分野では、生産性を向上させるために短
時間に硬化可能な光硬化性樹脂組成物を使用している。
この光硬化性樹脂組成物は、紫外線照射により短時間
で、かつ低コストの塗膜が得られるものの、耐寒熱繰り
返し性に劣るという問題点を有し、決して満足しうるも
のではなかった。
【0003】この問題点を解決する方法の一つとして、
アクリルポリオール及びポリイソシアネートを光硬化性
樹脂組成物に混合することにより、耐寒熱繰り返し性の
低下の一因と考えられる光硬化時の内部応力を緩和さ
せ、性能を向上させるという試みがなされた。この方法
では、ある程度耐寒熱繰り返し性の向上に役立つことが
判ったものの、光硬化初期の基材付着性が劣り、耐ブロ
ッキング性が低下するという問題点を有し、決して満足
できるものではなかった。
【0004】また、一般的にアクリルポリオールは分子
量が大きく溶剤稀釈性も良くないので、アクリルポリオ
ールを含有する光硬化性樹脂組成物は粘度が高くなり、
ロール塗装やスプレー塗装をするためには有機溶剤を添
加して粘度を下げなければならず、光硬化性樹脂組成物
本来の無溶剤系であるという特長が失われるという欠点
が合った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の問題点を解消し、紫外線照射により短時間で硬化
し、硬度、付着性、耐寒熱繰り返し性などの特性に優れ
た塗装となる、有機溶剤を含まない光硬化性樹脂組成物
及びこれを用いた塗料を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、反応性水酸基
及び光反応性アクロイル基を含有するエポキシ化合物の
アクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステル化
合物と、柔軟性のあるアクリルポリオール化合物とポリ
エーテルポリオールをバランス良く特定量混合し、さら
に光重合性単量体、光重合開始剤及びポリイソシアネー
ト化合物を配合することにより、前述の課題を達成した
ものである。
【0007】すなわち、本発明は、(A)1分子中にエ
ポキシ基を2個以上有するエポキシ化合物のアクリル酸
エステル及び/又はメタクリル酸エステル、(B)1分
子中に1個以上の水酸基を有する重合性アクリルモノマ
ーと1分子中に1個以上の共重合可能な不飽和結合を有
する他のモノマーとを共重合させて得られるアクリルポ
リオール化合物、(C)1分子中に2個以上の水酸基を
有するポリエーテルポリオール化合物、(D)光重合性
単量体、(E)光重合開始剤及び(F)1分子中に2個
以上のイソシアネートを有するポリイソシアネート化合
物を含有し、(A)成分10〜80重量%、(B)成分
10〜50重量%、(C)成分1〜20重量%及び
(D)成分0〜60重量%からなる混合物の総和100
重量部に対して、(E)成分を0.1〜10重量部配合
し、(F)成分を(F)成分中のイソシアネート基と
(A)成分、(B)成分及び(C)成分中の水酸基の当
量比(NCO/OH)が0.1〜2.0になるように配
合してなる光硬化性樹脂組成物及び該組成物を含有して
なる塗料に関する。
【0008】本発明の光硬化性樹脂組成物は、上記のよ
うに(A)成分として1分子中にエポキシ基を2個以上
有するエポキシ化合物のアクリル酸エステル及び/又は
メタクリル酸エステルを含む。ここで、1分子中にエポ
キシ基を2個以上有するエポキシ化合物としては、例え
ば、ビスフェノールA等のビスフェノール類又はその水
素添加物とエピクロルヒドリンとの反応により得られる
ジグリシジルエーテル、芳香族ジカルボン酸又はその水
素添加物とエピクロルヒドリンとの反応により得られる
ジグリシジルエステル、多価アルカンアルコールとエピ
クロルヒドリンとの反応により得られるジグリシジルエ
ーテルなどで代表されるエポキシ化合物が挙げられ、エ
ポキシ当量が100〜1500、特に140〜1000
のエポキシ化合物の1種又は2種以上を使用するのが好
ましい。
【0009】上記エポキシ化合物のアクリル酸エステル
又はメタクリル酸エステルは、上記エポキシ化合物とア
クリル酸又はメタクリル酸とのエステル付加反応により
得られるものである。この反応は、エポキシ基/カルボ
キシル基が当量比で1/0.5〜1/1、より好ましく
は1/0.8〜1/1になるようにエポキシ化合物とア
クリル酸又はメタクリル酸を配合して常法で、例えば、
アルカリ性触媒の存在下、60〜120℃で、酸価が0
〜5になるまで行う。
【0010】本発明の樹脂組成物において、(A)成分
は、(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成
分の総和に対して10〜80重量%、好ましくは30〜
50重量%配合される。(A)成分が10重量%未満で
あると、光硬化性樹脂組成物を硬化したときに得られる
塗膜の硬化性及び物性が全般的に低下する。一方、80
重量%を超えると、塗膜の耐寒熱繰り返し性が劣る。
【0011】本発明の光硬化性樹脂組成物は、さらに、
(B)成分として、1分子中に1個以上の水酸基を有す
る重合性アクリルモノマーと、これに共重合可能な不飽
和結合を有する他のモノマーを共重合させることによっ
て得られるアクリルポリオール化合物を含む。
【0012】1分子中に1個以上の水酸基を有する重合
性アクリルモノマーは、次の一般式(I)で示される;
【化1】 〔式中、nは1〜3の整数を示し、R1は水素原子又は
メチル基を表し、R2は炭素原子数2〜12の置換若し
くは非置換の炭化水素残基を表す〕。
【0013】これらのモノマーについて例示すると、例
えば、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2
−ヒドロキシプロピル、アクリル酸2−ヒドロキシブチ
ル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸
2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸3−ヒドロキシ
プロピル、メタクリル酸4−ヒドロキシブチル、メタク
リル酸2−ヒドロキシペンチル、さらにグリセリンのメ
タクリル酸モノエステル、トリメチロールプロパンのア
クリル酸モノエステル又はメタクリル酸モノエステル、
あるいはアクリル酸2−ヒドロキシ−3−クロロプロピ
ル、メタクリル酸2−ヒドロキシ−3−クロロプロピル
などである。これらのうち、アクリル酸2−ヒドロキシ
エチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリ
ル酸2−ヒドロキシプロピルなどが好ましい。
【0014】また、上記のアクリルモノマーと共重合可
能な不飽和結合を有する他のモノマーとしては、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸
ラウリル、アクリル酸、メタクリル酸、スチレン、アク
リルアミド、酢酸ビニルなどが挙げられる。
【0015】(B)成分として用いるアクリルポリオー
ル化合物の数平均分子量は1000〜15000程度が
好ましく、2000〜6000の範囲にあることがより
好ましい。この数平均分子量が1000未満であると、
得られた塗膜の柔軟性が劣り、耐寒熱繰り返し性が低下
する傾向にあり、15000を超えると、樹脂組成物の
相溶性が低下したり、粘度が高くなり、また、得られた
塗膜の物性も全般的に低下する傾向にある。なお、本発
明における数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー法により測定し、標準ポリスチレン換算
した値で示す。
【0016】また、(B)成分であるアクリルポリオー
ル化合物のガラス転移温度(Tg)は、30〜70℃で
あるように調整するのが好ましく、40〜60℃の範囲
にあるのがより好ましい。ガラス転移温度が30℃未満
であると、得られた塗膜の耐ブロッキング性が劣る傾向
にあり、70℃を超えると、得られた塗膜の耐寒熱繰り
返し性が低下する傾向にある。なお、本発明におけるガ
ラス転移温度は、理論値であり、次式により、絶対温度
(K)の値として計算され、これを℃に換算して得られ
る。
【数1】 〔数式中、Tgは共重合体のガラス転移温度(絶対温度
K)であり、Tgiはi成分の単独重合体のガラス転移
温度であり、W1はi成分の重量分率である。〕
【0017】また、アクリルポリオール化合物において
好適な水酸基価は、20〜200であり、特に50〜1
00がより好ましい。水酸基価が20未満の場合、後記
のイソシアネート化合物との反応による架橋の程度が小
さくなり、得られた塗膜の特性(耐溶剤性、耐水性、硬
度、耐ブロッキング性など)が低下する傾向にあり、2
00を超えると、架橋の度合いが過大となり、得られた
塗膜の耐寒熱繰り返し性などが低下する傾向にある。
【0018】(B)成分は、(A)、(B)、(C)及
び(D)成分の総和に対して10〜50重量%配合され
る。10〜30重量%配合されるのがより好ましい。
(B)成分が10重量%未満であると、得られた塗膜の
柔軟性が劣り、耐寒熱繰り返し性が低下し、50重量%
を超えると、得られた塗膜の硬化性が劣り、付着性や耐
ブロッキング性が低下する。
【0019】本発明の光硬化性樹脂組成物は、さらに
(C)成分として、1分子中に2個以上の水酸基を有す
るポリエーテルポリオール化合物を含む。該ポリエーテ
ルポリオール化合物について例示すると、例えばエチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、ポリエチレングリコール等のエチレングリコ
ール類、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール等のプロピレングリコール等のプロピレングリコー
ル類、テトラメチレングリコール、ジテトラメチレング
リコール、ポリテトラメチレングリコール等のテトラメ
チレングリコール類、グリセリン、ペンタエリストール
などがある。これらのうち、(A)成分及び(B)成分
との相溶性の点でプロピレングリコール類が好ましい。
【0020】(C)成分として用いるポリエーテルポリ
オール化合物は分子量1000以下が好ましい。分子量
が1000を超えると混合物の粘度が高くなり、本発明
の目的が達せられない。(C)成分は、(A)、
(B)、(C)及び(D)成分の総和に対して1〜20
重量%配合される。5〜15重量%配合されるのがより
好ましい。(C)成分が1重量%未満であると、混合物
の粘度が十分低くならず、20重量%を超えると、得ら
れる塗膜の耐水性が劣る。
【0021】(B)成分であるアクリルポリオール化合
物を合成する方法としては、トルエン、キシレン、酢酸
ブチルの如き有機溶剤を用いて溶液重合法でアクリルポ
リオール溶液を得て、その後一旦脱溶する方法や、懸濁
重合法があるが、本発明においては(C)成分であるポ
リエーテルポリオール化合物を溶媒としてアクリルポリ
オール化合物を溶液重合し、次いで(A)及び(D)成
分と混合する方式が工業的な面から有利である。ポリエ
ーテルポリオール化合物を溶媒として使用する重合は、
トルエン、キシレン、酢酸ビニルの場合と何ら異なるこ
とはなく、公知の方法で重合可能である。
【0022】本発明の光硬化性樹脂組成物は、必要に応
じ、さらに(D)成分として光重合性単量体を含むこと
ができる。光重合性単量体としては、共重合可能な不飽
和二重結合を有する単官能性又は多官能性のアクリレー
ト系及び/又はメタクリレート系の化合物などを用いる
ことができる。光重合性単量体のさらに具体的な例とし
ては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−
プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、t−
ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、エチル
ヘキシルアクリレート、イソデシルアクリレート、n−
ヘキシルアクリレート、ステアリルアクリレート、ラウ
リルアクリレート、トリデシルアクリレート、エトキシ
エチルアクリレート、メトキシエチルアクリレート、グ
リシジルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピルアクリレート、2−メトキシエトキシエチルアク
リレート、2−エトキシエトキシエチルアクリレート、
メトキシジエチレングリコールアクリレート、エトキシ
ジエチレングリコールアクリレート、メトキシトリエチ
レングリコールアクリレート、ブトキシトリエチレング
リコールアクリレート、メトキシジプロピレングリコー
ルアクリレート、ピレンオキシド付加物アクリレート、
オクタフルオロペンチルアクリレート、N,N−ジメチ
ルアミノエチルアクリレート、N,N−ジエチルアミノ
エチルアクリレート、アリルアクリレート、1,3−ブ
タンジオールアクリレート、1,4−ブタンジオールア
クリレート、1,6−ヘキサンジオールアクリレート、
ポリエチレングリコールジアクリレート、ジエチレング
リコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジア
クリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、
トリプロピレングリコールジアクリレート、ヒドロキシ
ピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジアクリレ
ート、トリメチロールプロパンジアクリレート、1,3
−ビス(ヒドロキシエチル)−5,5−ジメチルヒダン
トイン、3−メチルペンタンジオールアクリレート、
α,ω−ジアクリルビスジエチレングリコールフタレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタ
ンエリトリットアクリレート、ペンタンエリトリットヘ
キサアクリレート、ジペンタンエリトリットモノヒドロ
キシペンタアクリレート、α,ω−テトラアリルビスト
リメチロールプロパンテトラヒドロフタレート、2−ヒ
ドロキシエチルアクリロイルホスフェート、トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート、エチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート〔(メタ)アクリレートは、メ
タクリレート及びアクリレートを意味する〕、テトラエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールジメタクリレート、1,4−ブタンジオー
ルジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオール
ジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジメ
タクリレート、ジアクリロキシエチルホスフェート、N
−ビニルピロリドンなどが挙げられ、これらのうちアク
リル酸又はそのエステル誘導体が好ましい。
【0023】これらの(D)成分は、単独で又は2種以
上の混合物として用いてもよく、(A)、(B)、
(C)及び(D)成分の総和を基準として0〜60重量
%配合され、好ましくは40重量%以内の量で配合され
る。この量が60重量%を超えると、得られる塗膜の硬
化性及び特性が全般的に低下する。
【0024】さらに、本発明の光硬化性樹脂組成物は、
(E)成分として光重合開始剤を含有する。この光重合
開始剤としては、例えば、カルボニル系(ベンゾフェノ
ン、ジアセチル、ベンジル、ベンゾイン、ω−ブロモア
セトフェノン、クロロアセトン、アセトフェノン、2,
2−ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−
2−フェニルアセトフェノン、p−ジメチルアミノアセ
トフェノン、p−ジメチルアミノプロピオフェノン、2
−クロロベンゾフェノン、p,p´−ジクロロベンゾフ
ェノン、p,p´−ビスジエチルアミノベンゾフェノ
ン、ミヒラーケトン、ベンゾインメチルエーテル、ベン
ゾインイソブチルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエ
ーテル、ベンジルメチルケタール、1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチ
ル−1−フェニル−1−オン、1−(4−イソプロピル
フェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1
−オン、メチルベンゾイルホルメート、2,2−ジエト
キシアセトフェノン、4−N,N´−ジメチルアセトフ
ェノン等)、スルフィド系(ジフェニルジスルフィド、
ジベンジルジスルフィド、テトラエチルチウラムジスル
フィド、テトラメチルアンモニウムモノスルフィド
等)、キノン系(ベンゾキノン、アントラキノン等)、
アゾ系(アゾビスイソブチロニトリル、2,2´−アゾ
ビスプロパン、ヒドラジン等)、スルホクロリド系、チ
オキサントン系(チオキサントン、2−クロロチオキサ
ントン、2−メチルチオキサントン等)、過酸化物系
(過酸化ベンゾイル、ジ−t−ブチルペルオキシド
等)、o−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルなどが挙
げられる。これらの光重合開始剤は、単独で又は2種以
上組み合わせて用いることができる。
【0025】これらの光重合開始剤は、上記(A)、
(B)、(C)及び(D)成分の総和100重量部に対
して、0.1〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量
部の量で使用される。この量が0.1重量部未満である
と、光硬化の効果が充分でなく、10重量部を超える
と、得られる塗膜の物性が全般的に低下する。
【0026】また、本発明の光硬化性樹脂組成物に表面
乾燥性の改良補助剤としてナフテン酸コバルト、オクテ
ン酸コバルトなどの有機酸金属塩類などを添加すること
ができる。
【0027】本発明の光硬化性樹脂組成物は、さらに
(F)成分として1分子中に2個以上のイソシアネート
基を含有するポリイソシアネート化合物を含む。このポ
リイソシアネート化合物としては、例えば、トルエンジ
イソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、
4,4´−ジフェニルエーテルジイソシアネート、フェ
ニレンジイソシアネート、ナフタリンジイソシアネー
ト、ビフェニレンジイソシアネート、3,3´−ジメチ
ル−4,4´−ビフェニレンジイソシアネート、4,4
´−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、p−キ
シレンジイソシアネート、m−キシレンジイソシアネー
ト、ビス(4−イソシアネートフェニル)スルホン、イ
ソプロピリデンビス(4−フェニルイソシアネート)、
リジンイソシアネート、イソホロンジイソシアネート並
びにそれらの重合体及びビュレット化合物を挙げること
ができる。
【0028】これらのポリイソシアネート化合物は、
(A)、(B)及び(C)成分中の水酸基とポリイソシ
アネート化合物(F)成分中のイソシアネート基の当量
比(NCO/OH)が0.1〜2.0となるように配合
すればよいが、0.2〜1.0となるように配合される
のが好ましい。この比が0.2未満の場合、ポリオール
成分の架橋が不充分であるため、得られた塗膜の耐寒熱
繰り返し性能が低下し、一方、2.0を超えると、得ら
れた塗膜の性能が全般的に低下する。得られる光硬化性
樹脂組成物は、さらに必要に応じて着色剤等を配合し、
光硬化性塗料とすることができる。
【0029】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例により詳細
に説明するが、本発明にこれらによって制限されるもの
ではない。なお、以下において、「部」及び「%」は、
特に断りのない限り、すべて重量基準である。
【0030】製造例1(エポキシ化合物のアクリル酸エ
ステルの製造) 撹拌機、温度計、冷却管及び空気ガス導入管を装着した
反応容器に空気ガスを流入させた後、エピコート828
(シェル化学社製ビスフェノールA型ジグリシジルエー
テルの商品名、エポキシ当量170)52部、アクリル
酸18部、トリエチルアミン0.7部及びハイドロキノ
ン0.3部を仕込み、90〜100℃で約15時間加熱
撹拌し、酸価1、水酸基価(DSTM6−03−02A
に従い測定、以下同様)230.0の化合物を得た。
【0031】製造例2(アクリルポリオールの製造) 撹拌機、温度計、冷却管及び窒素ガス導入管を装着した
反応容器に窒素ガスを流入させた後、トリプロピレング
リコール(分子量192)50部を仕込み155℃に昇
温した。 メタクリル酸ブチル 68部 メタクリル酸2−ヒドロキシエチル 20部 スチレン 10部 メタクリル酸 2部 ジt−ブチルパーオキサイド 4部 の混合物を2時間にわたって反応容器中に連続滴下し重
合反応を行った。滴下終了後、さらに155℃の加熱を
3時間続け、下記の特性の樹脂溶液を得た。 アクリルポリオール/トリプロピレングリコールの重量
比=2 アクリルポリオールの分子量(数平均) 3,000 アクリルポリオールのガラス転移点温度(理論値) 3
5℃ ワニス粘度(25℃、ガードナー法) Z2 水酸基価 260
【0032】なお、実施例中の分子量は、下記条件で測
定し、標準ポリスチレン検量線を用いて換算した。 使用機器:日立635型高速液体クロマトグラフィー
(株式会社日立製作所製) カラム:ゲルパックR440、R450及びR400M
(日立化成工業株式会社製) 溶離液:テトラヒドロフラン カラム温度:25℃ 流量:2ml/分 検出器:示差屈折計
【0033】製造例3(アクリルポリオールの製造) 撹拌機、温度計、冷却管及び窒素ガス導入管を装着した
反応容器に窒素ガスを流入させた後、キシレン70部を
仕込み、100℃に昇温した。 スチレン 40部 メタクリル酸メチル 40部 アクリル酸n−ブチル 8部 アクリル酸2−ヒドロキシエチル 12部 アゾビスイソブチロニトリル 2部 の混合物を3時間にわたって、反応容器中に連続滴下
し、重合反応を行った。滴下終了後、1時間撹拌を行
い、その後、アゾビスイソブチロニトリル0.5部を3
0分毎に合計4回添加し、さらに1時間撹拌して反応を
終了した。得られた樹脂溶液は不揮発分60%、分子量
(数平均)3500、水酸基価34.0であった。理論
Tgは、64℃であった。
【0034】実施例1〜3および比較例1〜3 上記製造例1〜3の化合物及び市販の化合物を表1に示
す配合で均一に混合することにより、本発明に係る実施
例1〜3と比較例1〜3の光硬化型樹脂組成物を調整し
た。なお、表1には(A)、(B)、(C)及び(D)
成分比、混合物中揮発成分含有量及び粘度も併せ記載し
た。
【0035】上記実施例及び比較例で得られた光硬化性
樹脂組成物を、150mm×120mm×8mm(厚
さ)の柾目ナラ材ツキ板合板上にバーコータ60で塗装
し、その後、紫外線照射装置(6kw、80W/cm×
2灯、UV照射装置;日本電池株式会社製)で80W/
cm高圧水銀灯1灯照射距離15cm、コンベヤ速度1
0m/分で指触硬化するまで照射した。こうして得られ
た塗膜について、各種の性能試験を行い、結果を表2に
示す。
【0036】各種性能の測定及び判定は、下記の方法で
行った。 (a)硬化性:指触硬化するまでの照射回数を測定し
た。 (b)鉛筆硬度:JIS−K5400に準拠した。 (c)耐薬品性:キシレンラビングを100回行い、塗
膜の状態を観察した。〇は異常のないことを示す。 (d)密着性:JIS−K5400に準拠した。 (e)耐寒熱繰り返し性:+80℃で2時間と−20℃
で2時間を1サイクルとするサイクルテストを繰り返
し、塗膜にクラックが発生したときのサイクル数で評価
した。 (f)塗装作業性:揮散有機溶剤の含有量及びロール塗
装の可否で評価した。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本発明の光硬化性樹脂組成物及び塗料
は、硬化性及び塗装作業性に優れ、得られる塗膜の硬
度、耐薬品性、密着性及び耐寒熱繰り返し性に優れるも
のである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)1分子中にエポキシ基を2個以上
    有するエポキシ化合物のアクリル酸エステル及び/又は
    メタクリル酸エステル、(B)1分子中に1個以上の水
    酸基を有する重合性アクリルモノマーと1分子中に1個
    以上の共重合可能な不飽和結合を有する他のモノマーと
    を共重合させて得られるアクリルポリオール化合物、
    (C)1分子中に2個以上の水酸基を有するポリエーテ
    ルポリオール化合物、(D)光重合性単量体、(E)光
    重合開始剤及び(F)1分子中に2個以上のイソシアネ
    ートを有するポリイソシアネート化合物を含有し、
    (A)成分10〜80重量%、(B)成分10〜50重
    量%、(C)成分1〜20重量%及び(D)成分0〜6
    0重量%からなる混合物の総和100重量部に対して、
    (E)成分を0.1〜10重量部配合し、(F)成分を
    (F)成分中のイソシアネート基と(A)成分、(B)
    成分及び(C)成分中の水酸基の当量比(NCO/O
    H)が0.1〜2.0になるように配合してなる光硬化
    性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (B)成分の数平均分子量が1000〜
    15000である請求項1記載の光硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (B)成分の水酸基価が20〜200で
    ある請求項1又は2記載の光硬化性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 (B)成分のガラス転移温度が30〜7
    0℃である請求項1、2又は3記載の光硬化性樹脂組成
    物。
  5. 【請求項5】 (C)成分の分子量が1000以下であ
    る請求項1、2、3又は4記載の光硬化性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5記載の光硬
    化性樹脂組成物を含有してなる塗料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6620887B2 (en) 2001-06-25 2003-09-16 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Crosslinked fine particles and curable resin composition
WO2008096844A1 (ja) 2007-02-09 2008-08-14 Bridgestone Corporation 光硬化性液状ゴム組成物
WO2018155548A1 (ja) * 2017-02-22 2018-08-30 パナック株式会社 樹脂組成物及びハードコートフィルム

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WO2008096844A1 (ja) 2007-02-09 2008-08-14 Bridgestone Corporation 光硬化性液状ゴム組成物
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