JPH05125145A - 光硬化性樹脂組成物及び塗料 - Google Patents

光硬化性樹脂組成物及び塗料

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JPH05125145A
JPH05125145A JP4003122A JP312292A JPH05125145A JP H05125145 A JPH05125145 A JP H05125145A JP 4003122 A JP4003122 A JP 4003122A JP 312292 A JP312292 A JP 312292A JP H05125145 A JPH05125145 A JP H05125145A
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JP
Japan
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component
acrylate
resin composition
weight
molecule
Prior art date
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JP4003122A
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English (en)
Inventor
Keiji Hamada
啓司 濱田
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短時間で硬化し、硬度、付着性、耐寒熱繰り
返し性などの特性に優れた塗膜を生じる安価な光硬化性
樹脂組成物を提供すること。 【構成】 (A)1分子中にエポキシ基を2個以上有す
るエポキシ化合物のアクリル酸エステル及び/又はメタ
クリル酸エステル、(B)水酸基含有重合性アクリルモ
ノマーと該モノマーに共重合可能な他のモノマーとの共
重合物であるアクリルポリオール化合物、(C)光重合
性単量体、(D)光重合開始剤及び(E)ポリイソシア
ネート化合物を含有し、(A)成分10〜80重量%、
(B)成分10〜50重量%及び(C)成分0〜60重
量%から成るモノマー混合物の総和100重量部に対し
て、(D)成分を0.1〜10重量部配合し、(E)成
分中のイソシアネート基と(A)成分及び(B)成分中
の水酸基の当量比(NCO/OH)が0.1〜2.0に
なるように配合してなる光硬化性樹脂組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料として有用な光硬
化性樹脂組成物及びこれを用いた塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、木工合板、家具、楽器などの木工
製品の表面加工分野では、生産性を向上させるために短
時間に硬化可能な光硬化性樹脂組成物を使用している。
この光硬化性樹脂組成物は、紫外線照射により短時間
で、かつ低コストの塗膜が得られるものの、耐寒熱繰り
返し性に劣るという問題点を有し、決して満足しうるも
のではなかった。
【0003】この問題点を解決する方法の一つとして、
アクリルポリオール及びポリイソシアネートを光硬化性
樹脂組成物に混合することにより、耐寒熱繰り返し性の
低下の一因と考えられる光硬化時の内部応力を緩和さ
せ、性能を向上させるという試みがなされた。この方法
では、ある程度耐寒熱繰り返し性の向上に役立つことが
判ったものの、光硬化初期の基材付着性が劣り、耐ブロ
ッキング性が低下するという問題点を有し、決して満足
できるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の問題点を解消し、紫外線照射により短時間で硬化
し、硬度、付着性、耐寒熱繰り返し性などの特性に優れ
た塗膜を生じる安価な光硬化性樹脂組成物及びこれを用
いた塗料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、反応性水酸基
及び光反応性アクリロイル基を含有するエポキシ化合物
のアクリル酸エステル化合物と柔軟性のあるアクリルポ
リオール化合物とを、バランス良く特定量混合し、光重
合開始剤及びポリイソシアネート化合物を配合すること
によって、上記の課題を達成したものである。
【0006】すなわち、本発明は、(A)1分子中にエ
ポキシ基を2個以上有するエポキシ化合物のアクリル酸
エステル及び/又はメタクリル酸エステル、(B)1分
子中に1個以上の水酸基を有する重合性アクリルモノマ
ーと、1分子中に1個以上の共重合可能な不飽和結合を
有する他のモノマーとを共重合させることによって得ら
れるアクリルポリオール化合物、(C)光重合性単量
体、(D)光重合開始剤及び(E)1分子中に2個以上
のイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物
を含有し、(A)成分10〜80重量%、(B)成分1
0〜50重量%及び(C)成分0〜60重量%から成る
モノマー混合物の総和100重量部に対して、(D)成
分を 0.1〜10重量部配合し、(E)成分を(E)成分
中のイソシアネート基と(A)成分及び(B)成分中の
水酸基の当量比(NCO/OH)が0.1〜2.0にな
るように配合してなる光硬化性樹脂組成物及び該組成物
を含有してなる塗料に関する。
【0007】本発明の光硬化性樹脂組成物は、上記のよ
うに(A)成分として1分子中にエポキシ基を2個以上
有するエポキシ化合物のアクリル酸エステル及び/又は
メタクリル酸エステルを含む。ここで、1分子中にエポ
キシ基を2個以上有するエポキシ化合物としては、例え
ば、ビスフェノールA等のビスフェノール類又はその水
素添加物とエピクロルヒドリンとの反応により得られる
ジグリシジルエーテル、芳香族ジカルボン酸又はその水
素添加物とエピクロルヒドリンとの反応により得られる
ジグリシジルエステル、多価アルカンアルコールとエピ
クロルヒドリンとの反応により得られるジグリシジルエ
ーテルなどで代表されるエポキシ化合物が挙げられ、エ
ポキシ当量が100〜1500、特に140〜1000
のエポキシ化合物の1種又は2種以上を使用するのが好
ましい。
【0008】上記エポキシ化合物のアクリル酸エステル
又はメタクリル酸エステルは、上記エポキシ化合物とア
クリル酸又はメタクリル酸とのエステル付加反応により
得られるものである。この反応は、エポキシ基/カルボ
キシル基が当量比で1/0.5〜1/1、より好ましくは
1/0.8〜1/1になるようにエポキシ化合物とアクリ
ル酸又はメタクリル酸を配合して常法で、例えば、アル
カリ性触媒の存在下、60〜120℃で、酸価が0〜5
になるまで行う。
【0009】本発明の樹脂組成物において、(A)成分
は、(A)成分、(B)成分及び(C)成分の総和に対
して10〜80重量%、好ましくは30〜50重量%配
合される。(A)成分が10重量%未満であると、光硬
化性樹脂組成物を硬化したときに得られる塗膜の硬化性
及び物性が全般的に低下する。一方、80重量%を超え
ると、塗膜の耐寒熱繰り返し性が劣る。
【0010】本発明の光硬化性樹脂組成物は、さらに、
(B)成分として、1分子中に1個以上の水酸基を有す
る重合性アクリルモノマーと、これに共重合可能な不飽
和結合を有する他のモノマーを共重合させることによっ
て得られるアクリルポリオール化合物を含む。
【0011】1分子中に1個以上の水酸基を有する重合
性アクリルモノマーは、次の一般式(I)で示される;
【化1】 〔式中、nは1〜3の整数を示し、R1は水素原子又は
メチル基を表し、R2は炭素原子数2〜12の置換若し
くは非置換の炭化水素残基を表す〕。
【0012】これらのモノマーについて例示すると、例
えば、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2
−ヒドロキシプロピル、アクリル酸2−ヒドロキシブチ
ル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸
2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸3−ヒドロキシ
プロピル、メタクリル酸4−ヒドロキシブチル、メタク
リル酸2−ヒドロキシペンチル、さらにグリセリンのメ
タクリル酸モノエステル、トリメチロールプロパンのア
クリル酸モノエステル又はメタクリル酸モノエステル、
あるいはアクリル酸2−ヒドロキシ−3−クロロプロピ
ル、メタクリル酸2−ヒドロキシ−3−クロロプロピル
などである。これらのうち、アクリル酸2−ヒドロキシ
エチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリ
ル酸2−ヒドロキシプロピルなどが好ましい。
【0013】また、上記のアクリルモノマーと共重合可
能な不飽和結合を有する他のモノマーとしては、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸
ラウリル、アクリル酸、メタクリル酸、スチレン、アク
リルアミド、酢酸ビニルなどが挙げられる。
【0014】1分子中に1個以上の水酸基を有する重合
性アクリルモノマーと、これに共重合可能な不飽和結合
を有する他のモノマーとの共重合は、自体公知の方法に
よって行うことができる。
【0015】(B)成分として用いるアクリルポリオー
ル化合物の数平均分子量は1000〜15000程度が
好ましく、2000〜6000の範囲にあることがより
好ましい。この数平均分子量が1000未満であると、
得られた塗膜の柔軟性が劣り、耐寒熱繰り返し性が低下
する傾向にあり、15000を超えると、樹脂組成物の
相溶性が低下したり、粘度が高くなり、また、得られた
塗膜の物性も全般的に低下する傾向にある。なお、本発
明における数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー法により測定し、標準ポリスチレン換算
した値で示す。
【0016】また、(B)成分であるアクリルポリオー
ル化合物のガラス転移温度(Tg)は、30〜70℃で
あるように調整するのが好ましく、40〜60℃の範囲
にあるのがより好ましい。ガラス転移温度が30℃未満
であると、得られた塗膜の耐ブロッキング性が劣る傾向
にあり、70℃を超えると、得られた塗膜の耐寒熱繰り
返し性が低下する傾向にある。なお、本発明におけるガ
ラス転移温度は、理論値であり、次式により、絶対温度
(K)の値として計算され、これを℃に換算して得られ
る。
【数1】 〔数式中、Tgは共重合体のガラス転移温度(絶対温度
K)であり、Tgiはi成分の単独重合体のガラス転移温
度であり、Wi はi成分の重量分率である〕。
【0017】また、アクリルポリオール化合物において
好適な水酸基価は、20〜200であり、特に50〜1
00がより好ましい。水酸基価が20未満の場合、後記
のイソシアネート化合物との反応による架橋の程度が小
さくなり、得られた塗膜の特性(耐溶剤性、耐水性、硬
度、耐ブロッキング性など)が低下する傾向にあり、2
00を超えると、架橋の度合いが過大となり、得られた
塗膜の耐寒熱繰り返し性などが低下する傾向にある。
【0018】(B)成分は、(A)、(B)及び(C)
成分の総和に対して10〜50重量%配合されるのが好
ましく、10〜30重量%配合されるのがより好まし
い。(B)成分が10重量%未満であると、得られた塗
膜の柔軟性が劣り、耐寒熱繰り返し性が低下し、50重
量%を超えると、得られた塗膜の硬化性が劣り、付着性
や耐ブロッキング性が低下する。
【0019】本発明の光硬化性樹脂組成物は、必要に応
じ、さらに(C)成分として光重合性単量体を含むこと
ができる。光重合性単量体としては、単官能性又は多官
能性のアクリレート系及び/又はメタクリレート系の化
合物などを用いることができる。光重合性単量体のさら
に具体的な例としては、メチルアクリレート、エチルア
クリレート、n−プロピルアクリレート、n−ブチルア
クリレート、t−ブチルアクリレート、イソブチルアク
リレート、エチルヘキシルアクリレート、イソデシルア
クリレート、n−ヘキシルアクリレート、ステアリルア
クリレート、ラウリルアクリレート、トリデシルアクリ
レート、エトキシエチルアクリレート、メトキシエチル
アクリレート、グリシジルアクリレート、ブトキシエチ
ルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、
2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−メトキシエ
トキシエチルアクリレート、2−エトキシエトキシエチ
ルアクリレート、メトキシジエチレングリコールアクリ
レート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、
メトキシトリエチレングリコールアクリレート、ブトキ
シトリエチレングリコールアクリレート、メトキシジプ
ロピレングリコールアクリレート、ピレンオキシド付加
物アクリレート、オクタフルオロペンチルアクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,
N−ジエチルアミノエチルアクリレート、アリルアクリ
レート、1,3−ブタンジオールアクリレート、1,4
−ブタンジオールアクリレート、1,6−ヘキサンジオ
ールアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレ
ート、ジエチレングリコールジアクリレート、ネオペン
チルグリコールジアクリレート、トリエチレングリコー
ルジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリ
レート、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグ
リコールジアクリレート、トリメチロールプロパンジア
クリレート、1,3−ビス(ヒドロキシエチル)−5,
5−ジメチルヒダントイン、3−メチルペンタンジオー
ルアクリレート、α,ω−ジアクリルビスジエチレング
リコールフタレート、トリメチロールプロパントリアク
リレート、ペンタエリトリットアクリレート、ペンタエ
リトリットヘキサアクリレート、ジペンタエリトリット
モノヒドロキシペンタアクリレート、α,ω−テトラア
リルビストリメチロールプロパンテトラヒドロフタレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェート、
トリメチロールプロパントリメタクリレート、エチレン
グリコールジ(メタ)アクレート〔(メタ)アクリレー
トは、メタクリレート及びアクリレートを意味する〕、
テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブタ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサン
ジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジメタクリレート、ジアクリロキシエチルホスフェ
ート、N−ビニルピロリドンなどが挙げられ、これらの
うちアクリル酸又はそのエステル誘導体が好ましい。
【0020】これらの(C)成分は、単独で又は2種以
上の混合物として用いてもよく、(A)、(B)及び
(C)成分の総和を基準として0〜60重量%配合さ
れ、好ましくは40重量%以内の量で配合される。この
量が60重量%を超えると、得られる塗膜の硬化性及び
特性が全般的に低下する。
【0021】さらに、本発明の光硬化性樹脂組成物は、
(D)成分として光重合開始剤を含有する。この光重合
開始剤としては、例えば、カルボニル系(ベンゾフェノ
ン、ジアセチル、ベンジル、ベンゾイン、ω−ブロモア
セトフェノン、クロロアセトン、アセトフェノン、2,
2−ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−
2−フェニルアセトフェノン、p−ジメチルアミノアセ
トフェノン、p−ジメチルアミノプロピオフェノン、2
−クロロベンゾフェノン、p,p’−ジクロロベンゾフ
ェノン、p,p’−ビスジエチルアミノベンゾフェノ
ン、ミヒラーケトン、ベンゾインメチルエーテル、ベン
ゾインイソブチルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエ
ーテル、ベンジルメチルケタール、1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチ
ル−1−フェニル−1−オン、1−(4−イソプロピル
フェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1
−オン、メチルベンゾイルホルメート、2,2−ジエト
キシアセトフェノン、4−N,N’−ジメチルアセトフ
ェノン等)、スルフィド系(ジフェニルジスルフィド、
ジベンジルジスルフィド、テトラエチルチウラムジスル
フィド、テトラメチルアンモニウムモノスルフィド
等)、キノン系(ベンゾキノン、アントラキノン等)、
アゾ系(アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾ
ビスプロパン、ヒドラジン等)、スルホクロリド系、チ
オキサントン系(チオキサントン、2−クロロチオキサ
ントン、2−メチルチオキサントン等)、過酸化物系
(過酸化ベンゾイル、ジ−t−ブチルペルオキシド
等)、o−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルなどが挙
げられる。これらの光重合開始剤は、単独で又は2種以
上組み合わせて用いることができる。
【0022】これらの光重合開始剤は、上記(A)、
(B)及び(C)成分の総和100重量部に対して、0.
1〜10重量部、好ましくは 0.1〜5重量部の量で使用
される。この量が 0.1重量部未満であると、光硬化の効
果が充分でなく、10重量部を超えると、得られる塗膜
の物性が全般的に低下する。
【0023】また、本発明の光硬化性樹脂組成物に表面
乾燥性の改良補助剤としてナフテン酸コバルト、オクテ
ン酸コバルトなどの有機酸金属塩類などを添加すること
ができる。
【0024】本発明の光硬化性樹脂組成物は、さらに
(E)成分として1分子中に2個以上のイソシアネート
基を含有するポリイソシアネート化合物を含む。このポ
リイソシアネート化合物としては、例えば、トルエンジ
イソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、
4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート、フェ
ニレンジイソシアネート、ナフタリンジイソシアネー
ト、ビフェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメチ
ル−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、4,
4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、p−
キシレンジイソシアネート、m−キシレンジイソシアネ
ート、ビス(4−イソシアネートフェニル)スルホン、
イソプロピリデンビス(4−フェニルイソシアネー
ト)、リジンイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート並びにそれらの重合体及びビュレット化合物を挙げ
ることができる。
【0025】これらのポリイソシアネート化合物は、
(A)及び(B)成分中の水酸基とポリイソシアネート
化合物(E)成分中のイソシアネート基の当量比(NC
O/OH)が0.1〜2.0となるように配合すればよ
いが、0.1〜1.0となるように配合されるのが好ま
しい。この比が0.1未満の場合、ポリオール成分の架
橋が不充分であるため、得られた塗膜の耐寒熱繰り返し
性能が低下し、一方、2.0を超えると、得られた塗膜
の性能が全般的に低下する。
【0026】得られる光硬化性樹脂組成物は、さらに必
要に応じて着色剤等を配合し、光硬化性塗料とすること
ができる。
【0027】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例により詳細
に説明するが、本発明はこれらによって制限されるもの
ではない。なお、以下において、「部」及び「%」は、
特に断りのない限り、すべて重量基準である。
【0028】製造例1(エポキシ化合物のアクリル酸エ
ステルの製造) 攪拌機、温度計、冷却管及び空気ガス導入管を装着した
反応容器に空気ガスを流入させた後、エピコート828
(シェル化学社製ビスフェノールA型ジグリシジルエー
テルの商品名、エポキシ当量170)52部、アクリル
酸18部、トリエチルアミン0.7部及びハイドロキノン
0.3部を仕込み、90〜100℃で約15時間加熱攪拌
し、酸価1、水酸基価(DSTM6−03−02Aに従
い測定、以下同様)230.0の化合物を得た。
【0029】製造例2(アクリルポリオールの製造) 攪拌機、温度計、冷却管及び窒素ガス導入管を装着した
反応容器に窒素ガスを流入させた後、キシレン70部を
仕込み、100℃に昇温した。
【0030】 スチレン 40部 メタクリル酸メチル 40部 アクリル酸n−ブチル 8部 アクリル酸2−ヒドロキシエチル 12部 アゾビスイソブチロニトリル 2部 の混合物を3時間にわたって、反応容器中に連続滴下
し、重合反応を行った。滴下終了後、1時間加熱攪拌を
行い、その後、アゾビスイソブチロニトリル0.5部を3
0分毎に合計4回添加し、さらに1時間攪拌して反応を
終了した。得られた樹脂溶液は不揮発分60%、分子量
(Mn)3500、水酸基価34.0であった。理論Tg
は、64℃であった。
【0031】なお、実施例中の分子量は、下記条件で測
定し、標準ポリスチレン検量線を用いて換算した。 使用機器:日立635型高速液体クロマトグラフィー
(株式会社日立製作所製) カラム:ゲルパックR440、R450及びR400M
(日立化成工業株式会社製) 溶離液:テトラヒドロフラン カラム温度:25℃ 流量:2ml/分 検出器:示差屈折計
【0032】製造例3(アクリルポリオールの製造) 攪拌機、温度計、冷却管及び窒素ガス導入管を装着した
反応容器に窒素ガスを流入させた後、キシレン40部及
び酢酸ブチル40部を仕込み、150℃に昇温する。
【0033】 スチレン 10部 メタクリル酸メチル 25部 メタクリル酸n−ブチル 45部 メタクリル酸2−ヒドロキシエチル 15部 メタクリル酸 5部 アゾビスイソブチロニトリル 2部 の混合物を3時間にわたって、反応容器中に連続滴下
し、重合反応を行った。滴下終了後、1時間加熱攪拌を
行い、その後、アゾビスイソブチロニトリル0.5部を3
0分毎に合計4回添加し、さらに1時間攪拌して反応を
終了した。得られた樹脂溶液は不揮発分55%、分子量
(Mn)6000、水酸基価36.0であった。理論Tg
は55℃であった。
【0034】実施例1〜3 表1に示す(A)〜(E)成分を配合して均一に混合す
ることにより、本発明に係る3種類の光硬化型樹脂組成
物を調製した。
【0035】比較例1〜3 表1に示す(A)〜(E)成分を配合して均一に混合す
ることにより、比較用の3種類の光硬化型樹脂組成物を
調製した。
【0036】
【表1】
【0037】*1:新中村化学社製 NKエステルU−
108−A *2:新中村化学社製 NKエステルA−400 *3:新中村化学社製 NKエステルTMP−A *4:チバガイギー社製 イルガキュアー651 *5:住友バイエル社製 スミデュール44V−20
【0038】応用例 上記実施例及び比較例で得られた光硬化製樹脂組成物
を、150mm×120mm×8mm(厚さ)の柾目ナラ材ツ
キ板合板上にバーコータ60で塗装し、その後、紫外線
照射装置(6kW、80W/cm×2灯、UV照射装置;日
本電池株式会社製)で80W/cm高圧水銀灯1灯照射距
離15cm、コンベヤ速度10m/分で指触硬化するまで
照射した。こうして得られた塗膜について、各種の性能
試験を行い、結果を表2に示す。
【0039】各種性能の測定及び判定は、下記の方法で
行った。 (a)硬化性:指触硬化するまでの照射回数を測定し
た。 (b)鉛筆硬度:JIS−K5400に準拠した。 (c)耐薬品性:キシレンラビングを100回行い、塗
膜の状態を観察した。○は異常のないことを示す。 (d)密着性:JIS−K5400に準拠した。 (e)耐寒熱繰り返し性:+80℃で2時間と−20℃
で2時間を1サイクルとするサイクルテストを繰り返
し、塗膜にクラックが発生したときのサイクル数で評価
した。
【0040】
【表2】
【0041】
【発明の効果】本発明の光硬化性樹脂組成物は、塗料と
して好適であり、廉価で、硬化性、鉛筆硬度、耐薬品
性、密着性及び耐寒熱繰り返し性に優れた塗膜を生じ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)1分子中にエポキシ基を2個以上
    有するエポキシ化合物のアクリル酸エステル及び/又は
    メタクリル酸エステル、(B)1分子中に1個以上の水
    酸基を有する重合性アクリルモノマーと、1分子中に1
    個以上の共重合可能な不飽和結合を有する他のモノマー
    とを共重合させることによって得られるアクリルポリオ
    ール化合物、(C)光重合性単量体、(D)光重合開始
    剤及び(E)1分子中に2個以上のイソシアネート基を
    有するポリイソシアネート化合物を含有し、(A)成分
    10〜80重量%、(B)成分10〜50重量%及び
    (C)成分0〜60重量%から成るモノマー混合物の総
    和100重量部に対して、(D)成分を 0.1〜10重量
    部配合し、(E)成分を(E)成分中のイソシアネート
    基と(A)成分及び(B)成分中の水酸基の当量比(N
    CO/OH)が0.1〜2.0になるように配合してな
    る光硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (B)成分の数平均分子量が1000〜
    15000である請求項1記載の光硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (B)成分の水酸基価が20〜200で
    ある請求項1又は2記載の光硬化性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 (B)成分のガラス転移温度が30〜7
    0℃である請求項1、2又は3記載の光硬化性樹脂組成
    物。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の光硬化性
    樹脂組成物を含有してなる塗料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108976381A (zh) * 2018-08-22 2018-12-11 广东昊辉新材料有限公司 一种环氧改性聚氨酯丙烯酸酯水分散体及其制备方法
US10759960B2 (en) 2014-08-05 2020-09-01 Origin Electric Company, Limited Heating—and light-curable coating composition and coating film formation method, water pressure transfer method

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