JPH08217840A - 光硬化性樹脂組成物及び塗料 - Google Patents

光硬化性樹脂組成物及び塗料

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JPH08217840A
JPH08217840A JP7026693A JP2669395A JPH08217840A JP H08217840 A JPH08217840 A JP H08217840A JP 7026693 A JP7026693 A JP 7026693A JP 2669395 A JP2669395 A JP 2669395A JP H08217840 A JPH08217840 A JP H08217840A
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JP
Japan
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resin composition
photocurable resin
compound
group
acrylate
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JP7026693A
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English (en)
Inventor
啓司 ▲濱▼田
Keiji Hamada
Takashi Amano
高志 天野
Kenichi Yukiyasu
健一 往安
Kuniaki Sato
邦明 佐藤
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 1分子中にイソシアナト基を2個有するイソ
シアネート化合物(a)、ポリオキシテトラメチレング
リコール化合物(b)、一般式(I) 【化1】 で表されるグリコール化合物(c)及びヒドロキシル基
を有するアクリレート系不飽和化合物(d)を反応させ
て得られる両末端に不飽和基を有するウレタンアクリレ
ート系化合物(A)、一般式(II) 【化2】 及び/又は一般式(III) 【化3】 で表されるメラミンアクリレート系化合物(B)並びに
重合開始剤(C)を含有してなる光硬化性樹脂組成物及
びこれを用いた塗料。 【効果】 本発明の光硬化性樹脂組成物及びこれを用い
た塗料は、塗膜表面の硬化性に優れ、付着性、耐汚染性
及び耐候性に優れた塗膜を生じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紫外線又は電子線の照射
によって硬化可能な、塗料用として有用な光硬化性樹脂
組成物及びこれを用いた塗料に関する。特に、塗膜表面
の硬化性に優れかつ塗膜の耐候性に優れた塗料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】分子中にメラミン環を持ったアクリレー
ト系化合物を含有する光硬化性樹脂組成物は、従来から
知られており、応用特許出願もされている。特に、分子
内に光反応性のエチレン性二重結合の他に、加熱による
自己架橋成分可能なメチロール基、アルコキシメチル基
を有し、更に強靭性、耐熱性の期待できるトリアジン環
を含むことから、例えば特開平3−153768号公報
に記載されているような耐熱性、密着性及び耐メッキ性
の要求されるプリント配線板用ソルダーレジスト等の用
途に検討されている。また、メラミンアクリレート系化
合物の分子内のトリアジン骨格に起因する良好な耐候黄
変性という特性上から、コーティング用への応用も検討
されている。しかしながら、メラミンアクリレート系化
合物は強靭性及び耐候黄変性には優れるものの硬化塗膜
が脆く、コーティング用に使用した場合、紫外光などの
曝露により塗膜のひび割れが発生するなどの問題があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はプラスチッ
ク、木工基材等に対する密着性、表面硬化性等に優れ、
かつ塗膜の良好な耐候黄変性が得られる光硬化性樹脂組
成物及びこれを用いた塗料を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、1分
子中にイソシアナト基を2個有するイソシアネート化合
物(a)、ポリオキシテトラメチレングリコール化合物
(b)、一般式(I)
【化4】 (式中、nは1〜3の整数である)で表されるグリコー
ル化合物(c)及びヒドロキシル基を有するアクリレー
ト系不飽和化合物(d)を反応させて得られる両末端に
不飽和基を有するウレタンアクリレート系化合物
(A)、一般式(II)
【化5】 (式中、nは2〜20であり、R1及びR2は低級アルキ
ル基であり、4つのXはそれぞれ独立に低級アルキル
基、アクリロイルオキシアルキル基又はメタクリロイル
オキシアルキル基であり、4つのXのうち1〜3つが低
級アルキル基である)及び/又は一般式(III)
【化6】 (式中、6つのX′はそれぞれ独立に低級アルキル基、
アクリロイルオキシアルキル基又はメタクリロイルオキ
シアルキル基であり、6つのX′のうち1〜5つが低級
アルキル基である)で表されるメラミンアクリレート系
化合物(B)並びに光重合開始剤(C)を含有してなる
光硬化性樹脂組成物に関する。また本発明は、前記光硬
化性樹脂組成物を含有してなる塗料に関する。
【0005】まず、両末端に不飽和基を有するウレタン
アクリレート系化合物(A)について説明する。本発明
で用いるウレタンアクリレート系化合物(A)は、ポリ
イソシアネート、グリコール成分及びヒドロキシル基を
有するアクリレート系不飽和化合物を周知の方法により
反応させて得ることができる。本発明で使用される1分
子中にイソシアナト基を2個有するジイソシアネート化
合物(a)としては、トリレンジイソシアネート、キシ
リレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチル
ヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチルキシリ
レンジイソシアネート、イソフォロンジイソシアネー
ト、水素添加されたトリレンジイソシアネート、水素添
加されたキシリレンジイソシアネート、水素添加された
ジフェニルメタンジイソシアネートなどが挙げられ、こ
れらの化合物を単独で又は混合して用いることができ
る。得られるウレタンアクリレート系化合物(A)の耐
候黄変性、ハンドリング性が良好な点から、イソフォロ
ンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソ
シアネート又はテトラキシレンジイソシアネートが耐候
黄変性が良好で、粘度が低くまたチキソ性が低く最適で
ある。
【0006】本発明では2種類のグリコール成分、即
ち、特定のポリオキシテトラメチレングリコール(b)
及び前記一般式(I)で表わされるグリコール化合物
(c)を使用する。これらを併用することにより、硬化
塗膜のタックがなく、充分な伸び(柔軟性)を与える塗
膜を得ることができる。ポリオキシテトラメチレングリ
コール(b)としては、得られる樹脂組成物の塗膜に充
分な柔軟性を与える上で数平均分子量が300〜2,0
00(ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー法
における標準ポリスチレン換算値、以下同様)のものを
用いるのが好ましい。数平均分子量が300未満である
と充分な柔軟性が得られにくい傾向にあり、2,000
を超えると硬化塗膜のタックが残る傾向にある。また、
グリコール化合物(c)の一般式(I)における繰り返
し数nは、得られる樹脂組成物に充分な表面硬化性を与
える上で1〜3である。3を超えると充分な表面硬化性
が得られない。
【0007】本発明においては、グリコール成分とし
て、前記(b)成分及び(c)成分以外のものを硬化特
性を低下させない程度で使用することが可能である。例
えば、数平均分子量300〜2,000のポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、メチルペンタ
ンジオール変性ポリテトラメチレングリコール、プロピ
レングリコール変性ポリテトラメチレングリコール、エ
チレングリコール−プロピレングリコール・ブロックコ
ポリマー、エチレングリコール−テトラメチレングリコ
ールコポリマー等が挙げられ、また1,6−ヘキサンジ
オール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,
9−ノナンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジ
オール、1,5−ペンタンジオール、1,4−ブタンジ
オール等を単独又は混合してジメチルカーボネート化合
物と脱メタノール反応させて得られる数平均分子量50
0〜2,000のポリカーボネートジオールなどが挙げ
られる。
【0008】ヒドロキシル基を有するアクリレート系不
飽和化合物(d)としては、例えば、2−ヒドロキエチ
ルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、4−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキ
エチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタク
リレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレートなどを
好ましいものとして挙げることができる。
【0009】さらに本発明においては、ウレタンアクリ
レート系化合物(A)における各成分の配合比を、
(a)成分中に存在するイソシアナト基のモル数
(i)、(b)成分中に存在するヒドロキシル基のモル
数(ii)、(c)成分中に存在するヒドロキシル基のモ
ル数(iii)、(d)成分中に存在するヒドロキシル基
のモル数(iv)の関係を(iv)=2としたときに、次式
【数2】 (式中、(i)は2〜6、(ii)≧(iii)である)を
満足するものとするように調整するのが好ましい。ここ
で、(ii)+(iii)が1より小さくなる(即ち(i)
が2より小さくなる)と得られる樹脂組成物に充分な伸
びと良好な表面硬化性を与えにくい傾向にある。一方、
(ii)+(iii)が5より大きくなる(即ち(i)が6
より大きくなる)と得られる樹脂組成物に良好な硬化
性、充分な柔軟性を付与できにくくなり、また粘度が著
しく増加し良好なハンドリングが得られにくくなる傾向
にある。さらに(b)成分中に存在するヒドロキシル基
のモル数(ii)が、(c)成分中に存在するヒドロキシ
ル基のモル数(iii)より小さいと得られる樹脂組成物
に充分な柔軟性を与えにくくなる。
【0010】本発明の光硬化性樹脂組成物には、さらに
前記一般式(II)及び/又は一般式(III)で表される
メラミンアクリレート系化合物(B)を用いる。一般式
(II)及び/又は一般式(III)における、R1、R2
X又はX′として挙げられる低級アルキル基としては、
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基
等が挙げられ、X又はX′として挙げられるアクロイル
オキシアルキル基又はメタクリロイルオキシアルキル基
としては、アクリロイルオキシエチル基、メタクリロイ
ルオキシエチル基、アクリロイルオキシイソプロピル
基、メタクリロイルオキシイソプロピル基、アクリロイ
ルオキシブチル基、メタクリロイルオキシブチル基等が
挙げられる。R1及びR2は、メチル基であるのが硬化性
等に優れるので好ましい。これらの化合物としては、種
々の市販品も使用できる。用いるメラミンアクリレート
系化合物の数平均分子量は1,000〜20,000で
あるのが好ましい。この分子量が1,000未満である
と得られる塗膜の付着性や耐候性に劣る傾向にあり、一
方この分子量が20,000を超えると塗膜の表面硬化
性や耐汚染性に劣る傾向にある。
【0011】ウレタンアクリレート系化合物(A)とメ
ラミンアクリレート系化合物(B)の配合比は、(A)/
(B)の重量比で10/90〜50/50とするのが好ま
しく、20/80〜40/60とするのがより好まし
い。この配合比が10/90未満であると得られる塗膜
の表面硬化性が劣る傾向にあり、一方50/50を超え
ると得られる塗膜の耐候黄変性が劣る傾向にある。
【0012】本発明の光硬化性樹脂組成物は、必要に応
じ、さらにその他の光重合性単量体を含むことができ
る。この光重合性単量体としては、単官能性又は多官能
性のアクリレート系化合物などを用いることができる。
これらの光重合性単量体としては例えば、メチルアクリ
レート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレー
ト、n−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレー
ト、イソブチルアクリレート、エチルヘキシルアクリレ
ート、イソデシルアクリレート、n−ヘキシルアクリレ
ート、ステアリルアクリレート、ラウリルアクリレー
ト、トリデシルアクリレート、エトキシエチルアクリレ
ート、メトキシエチルアクリレート、グリシジルアクリ
レート、ブトキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、2−メトキシエトキシアクリレート、2−エトキ
シエトキシエチルアクリレート、メトキシジエチレング
リコールアクリレート、エトキシジエチレングリコール
アクリレート、メトキシジプロピレングリコールアクリ
レート、オクタフルオロペンチルアクリレート、N,N
−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジエチ
ルアミノエチルアクリレート、アリルアクリレート、
1,3−ブタンジオールアクリレート、1,4−ブタン
ジオールアクリレート、1,6−ヘキサンジオールアク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ジ
エチレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリ
コールジアクリレート、トリエチレングリコールジアク
リレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、
ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコール
ジアクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレー
ト、1,3−ビス(ヒドロキシエチル)−5、5−ジメ
チルヒダントイン、3−メチルペンタンジオールアクリ
レート、α,ω−ジアクリルビスジエチレングリコール
フタレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、ペンタエリトリットアクリレート、ペンタエリトリ
ットヘキサアクリレート、ジペンタエリトリットモノヒ
ドロキシペンタアクリレート、α,ω−テトラアリルビ
ストリメチロールプロパンテトラヒドロフタレート、2
−ヒドロキシエチルアクリロイルフォスフェート、トリ
メチロールプロパントリメタクリレート、エチレングリ
コールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリ
レート、テトラエチレングリコールジアクリレート、テ
トラエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレ
ングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール
ジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレ
ート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,
6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサ
ンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコール
ジメタクリレート、ジアクリロキシエチルフォスフェー
ト、N−ビニルピロリドンなどが挙げられる。これらの
うちアクリル酸エステルの誘導体が好ましい。これらの
光重合性単量体は、単独で又は2種以上の混合物として
用いることができる。
【0013】これらの光重合性単量体を併用する場合、
前記(A)成分及び(B)成分の総和を基準として50
重量%以下で配合するのが好ましく、25重量%以下で
配合するのがより好ましい。この量が50重量%を超え
ると得られる塗膜の表面硬化性、耐候性などの特性が全
般的に低下する傾向にある。
【0014】さらに本発明の光硬化性樹脂組成物は、
(C)成分として光重合開始剤を含有する。この光重合
開始剤としては、カルボニル系(ベンゾフェノン、ジア
セチル、ベンジル、ベンゾイン、ω−ブロモアセトフェ
ノン、クロロアセトン、アセトフェノン、2,2−ジエ
トキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェ
ニルアセトン、p−ジメチルアミノアセトフェノン、p
−ジメチルアミノプロピオフェノン、2−クロロベンゾ
フェノン、p,p′−ビスジエチルアミノベンゾフェノ
ン、ミヒラーケトン、ベンゾインメチルエーテル、ベン
ゾインイソブチルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエ
ーテル、ベンジルジメチルケタール、、メチルベンゾイ
ルホルメート、2,2−ジエトキシアセトフェノン、4
−N,N′−ジメチルアセトフェノン類等)、スルフィ
ド系(ジフェニルジスルフィド、ジベンジルジスルフィ
ド等)、キノン系(ベンゾキノン、アントラキノン
等)、アゾ系(アゾビスイソブチロニトリル、2,2’
−アゾビスプロパン、ヒドラジン等)、スルホクロリド
系、チオキサントン系(チオキサントン、2−クロロチ
オキサントン、2−メチルチオキサントン等)、過酸化
物系(過酸化ベンゾイル、ジ−t−ブチルペルオキシド
等)、o−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルなどを使
用することができる。本発明において用いる光重合開始
剤としては、耐候黄変性が良好な点から、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン、1−(4−イソプロ
ピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン
−1−オン又は2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェ
ニルプロパン−1−オンを用いるのが好ましい。
【0015】これらの光重合開始剤は、上記(A)及び
(B)並びに必要に応じて用いられるその他の光重合性
単量体の総和に対して、1〜10重量%の量で使用する
のが好ましく、3〜5重量%の量で使用するのがより好
ましい。この量が1重量%未満であると、光硬化性が充
分でなくなる傾向にあり、10重量%を超えると、得ら
れた塗膜の耐候黄変性をはじめ、物性が全般的に低下す
る傾向にある。
【0016】さらに本発明の光硬化性樹脂組成物には、
目的に応じて(i)不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエ
ステル樹脂、ビニルウレタン樹脂、ビニルエステルウレ
タン樹脂、ポリイソシアネート、ポリエポキシド、エポ
キシ末端ポリオキサゾリドン、アクリル樹脂類、アルキ
ド樹脂類、尿素樹脂類、メラミン樹脂類、ポリジエン系
エラストマー、飽和ポリエステル類、飽和ポリエーテル
類、ニトロセルロース、セルロースアセテートブチレー
ト等のセルロース誘導体、アマニ油、桐油、大豆油、ヒ
マシ油、エポキシ化油等の油脂類などの天然及び合成高
分子物質、(ii)炭酸カルシウム、タルク、マイカ、ク
レー、シリカパウダー、コロイダルシリカ、硫酸バリウ
ム、水酸化アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、亜鉛華、
ベンガラ、アゾ顔料等の各種充填剤や顔料、(iii)ハ
イドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ベ
ンゾキノン、p−t−ブチルカテコール、2,6−ジ−
t−ブチル−4−メチルフェノール等の重合禁止剤(i
v)レベリング剤、その他の改質剤などを添加して塗料
とすることができる。本発明の光硬化性樹脂組成物及び
塗料は、鉄、アルミニウム等の金属素材、珪酸カルシウ
ム板、軽量コンクリート板、石綿セメント板、モルタル
等の無機建材、木材、紙、プラスチックなどの基材用の
紫外線硬化性塗料として使用できる。
【0017】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例により詳細
に説明する。なお、以下において、「部」及び「%」
は、特に断りのない限り、全て重量基準である。 製造例1(ウレタンアクリレート系化合物Iの合成) 撹拌機、温度計、冷却管及び空気ガス導入管を装備した
反応容器に空気ガスを導入させた後、イソフォロンジイ
ソシアネート(ダイセル・ヒュルス(株)製、商品名VE
STANAT IPDI)888部及び酢酸エチル78
9部を仕込み70℃に昇温後70〜75℃に保温し、2
−ヒドロキシエチルアクリレート232部、ポリオキシ
テトラメチレングリコール(保土谷化学(株)製、商品名
PTG650SN、数平均分子量約650)1950
部、ハイドロキノンモノメチルエーテル1.53部、ジ
ブチル錫ラウレート(東京ファインケミカル(株)製、商
品名L101)1.53部及び酢酸エチル526部の混
合液体を3時間で均一滴下し反応を行った。滴下完了後
約5時間反応させたところIR測定の結果イソシアネー
トが消失したことを確認し反応を終了し、固形分が約7
0%のウレタンアクリレート系化合物を得た。
【0018】製造例2(ウレタンアクリレート系化合物
IIの合成) 撹拌機、温度計、冷却管及び空気ガス導入管を装備した
反応容器に空気ガスを導入させた後、イソフォロンジイ
ソシアネート(ダイセル・ヒュルス(株)製、商品名VE
STANAT IPDI)555部及び酢酸エチル45
3部を仕込み70℃に昇温後70〜75℃に保温し、2
−ヒドロキシエチルアクリレート232部、ポリオキシ
テトラメチレングリコール(保土谷化学(株)製、商品名
PTG650SN、数平均分子量約650)975部、
ハイドロキノンモノメチルエーテル0.88部、ジブチ
ル錫ラウレート(東京ファインケミカル(株)製、商品名
L101)0.88部及び酢酸エチル302部の混合液
体を3時間で均一滴下し反応を行った。滴下完了後約5
時間反応させたところIR測定の結果イソシアネートが
消失したことを確認し反応を終了し、固形分が約70%
のウレタンアクリレート系化合物を得た。
【0019】実施例1〜2 表1に示す(A)〜(D)成分を配合して均一に混合す
ることにより、本発明に係る2種類の光硬化性樹脂組成
物を調製した。 比較例1〜2 表1に示す(A)〜(D)成分を配合して均一に混合す
ることにより、本発明以外の3種類の光硬化性樹脂組成
物を調製した。
【0020】
【表1】
【0021】応用例 上記各実施例及び比較例で得られた光硬化性樹脂組成物
を、透明軟質塩ビ板(日本テストパネル(株)製、150
mm×70mm×2mm)にバーコータNo.28で塗装し、6
0℃に加温した熱風乾燥機内で約10分間乾燥し有機溶
剤を揮発させた後紫外線照射装置(6kw、80w/cm×2
灯、UV照射装置;日本電池(株)製)で80w/cm高圧水
銀灯1灯、照射距離15cm、コンベア速度20m/分(1
回の照射量約125mJ/cm2)で照射した。こうして得ら
れた塗膜について、各種の性能試験を行った結果を表2
に示す。
【0022】(1)硬化性:塗膜が硬化するまでに要し
たUV照射量(mJ/cm2) (2)表面硬化性:塗膜表面を指触し表面のタック感を
評価した。 (3)付着性:JIS K5400に従い碁盤目試験を
行い、セロテープ剥離で評価した。 (4)耐汚染性:赤色及び黒色の油性マジックを用いて
塗膜を汚染させた後常温に6時間放置せしめた後n−ブ
タノールで拭き取り塗膜の汚染の程度と状態を総合的に
目視により判定した。 (5)耐候黄変性:表面処理鋼板ボンデライト#144
上に焼き付け型白色塗料をバーコータ28番で塗装した
後、180℃で5分間硬化乾燥させ、塗布基板を得た。
次に、この基板上に上記各実施例及び比較例で得られた
光硬化性樹脂組成物をバーコータ28番で塗装した後、
前述の紫外線硬化条件で耐候性評価供試体を作成した。
この供試体をQ−UV(Qパネル社製)にて1000時
間曝露後、塗膜の光沢を光沢測定機(日本電色工業(株)
製、商品名COLOR MEASURING SYSTEMND−Σ80型)で
測定し、曝露前の光沢値との比較によりΔEを求め耐候
黄変性とした。また、塗膜表面のひび割れなどを目視で
判定した。
【0023】
【表2】
【0024】
【発明の効果】請求項1における光硬化性樹脂組成物
は、塗膜表面の硬化性に優れ、付着性、耐汚染性及び耐
候性に優れた塗膜を生じる塗料にできる。請求項2にお
ける光硬化性樹脂組成物は、請求項1における光硬化性
樹脂組成物の効果を奏し、さらに硬化性と柔軟性のバラ
ンスに優れる。請求項3における光硬化性樹脂組成物
は、請求項1における光硬化性樹脂組成物の効果を奏
し、特にこれらの効果のバランスに優れる。請求項4に
おける光硬化性樹脂組成物は、請求項1における光硬化
性樹脂組成物の効果を奏し、さらにハンドリング性、耐
候黄変性に優れる。請求項5における光硬化性樹脂組成
物は、請求項1における光硬化性樹脂組成物の効果を奏
し、特に表面硬化性及び耐候黄変性に優れる。請求項6
における光硬化性樹脂組成物は、請求項1における光硬
化性樹脂組成物の効果を奏し、特に耐候黄変性に優れ
る。請求項7における光硬化性樹脂組成物は、請求項1
における光硬化性樹脂組成物の効果を奏し、さらに柔軟
性に優れる。請求項8における塗料は、光硬化により、
塗膜表面の硬化性に優れ、付着性、耐汚染性及び耐候性
に優れた塗膜を生じる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 邦明 茨城県鹿島郡波崎町大字砂山五番壱 日立 化成工業株式会社鹿島工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1分子中にイソシアナト基を2個有する
    イソシアネート化合物(a)、ポリオキシテトラメチレ
    ングリコール化合物(b)、一般式(I) 【化1】 (式中、nは1〜3の整数である)で表されるグリコー
    ル化合物(c)及びヒドロキシル基を有するアクリレー
    ト系不飽和化合物(d)を反応させて得られる両末端に
    不飽和基を有するウレタンアクリレート系化合物
    (A)、一般式(II) 【化2】 (式中、nは2〜20であり、R1及びR2は低級アルキ
    ル基であり、4つのXはそれぞれ独立に低級アルキル
    基、アクリロイルオキシアルキル基又はメタクリロイル
    オキシアルキル基であり、4つのXのうち1〜3つが低
    級アルキル基である)及び/又は一般式(III) 【化3】 (式中、6つのX′はそれぞれ独立に低級アルキル基、
    アクリロイルオキシアルキル基又はメタクリロイルオキ
    シアルキル基であり、6つのX′のうち1〜5つが低級
    アルキル基である)で表されるメラミンアクリレート系
    化合物(B)並びに光重合開始剤(C)を含有してなる
    光硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ウレタンアクリレート系化合物(A)に
    おける各成分の配合比を、(a)成分中に存在するイソ
    シアナト基のモル数(i)、(b)成分中に存在するヒ
    ドロキシル基のモル数(ii)、(c)成分中に存在する
    ヒドロキシル基のモル数(iii)、(d)成分中に存在
    するヒドロキシル基のモル数(iv)の関係を(iv)=2
    としたときに、次式 【数1】 (式中、(i)は2〜6、(ii)≧(iii)である)を
    満足するものとする請求項1記載の光硬化性樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 メラミンアクリレート系化合物(B)
    が、数平均分子量1,000〜20,000のものであ
    る請求項1又は2記載の光硬化性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 ウレタンアクリレート系化合物(A)に
    おけるイソシアネート化合物(a)が、イソフォロンジ
    イソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシア
    ネート又はトリメチルキシリレンジイソシアネートであ
    る請求項1、2又は3記載の光硬化性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 ウレタンアクリレート系化合物(A)と
    メラミンアクリレート系化合物(B)の配合比が、
    (A)/(B)の重量比で10/90〜50/50であ
    る請求項1、2、3又は4記載の光硬化性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 光重合開始剤が、1−ヒドロキシシクロ
    ヘキシルフェニルケトン、1−(4−イソプロピルフェ
    ニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
    ン又は2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロ
    パン−1−オンである請求項1〜5のいずれかに記載の
    光硬化性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 ポリオキシテトラメチレングリコール化
    合物(b)が、数平均分子量300〜2,000のもの
    である請求項1〜6のいずれかに記載の光硬化性樹脂組
    成物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の光硬化
    性樹脂組成物を含有してなる塗料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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