JP2001192425A - 光硬化性組成物、光硬化性塗料組成物、それから形成された被膜および木質基材の塗装方法 - Google Patents
光硬化性組成物、光硬化性塗料組成物、それから形成された被膜および木質基材の塗装方法Info
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Abstract
レート系重合性モノマーと、(b)単官能性(メタ)アク
リレート系重合性モノマーと、(c)多官能性(メタ)ア
クリレート系重合性モノマーと、(d)ウレタン(メタ)
アクリレート系光硬化性樹脂、エポキシ(メタ)アクリ
レート系光硬化性樹脂およびポリエステル(メタ)アク
リレート系光硬化性樹脂からなる群から選ばれた少なく
とも1種の光硬化性樹脂と、(e)光重合開始剤とを含有
する光硬化性組成物及び光硬化性塗料組成物、その塗
膜、該塗膜付きの木工品。木質基材の表面に、上記の光
硬化性組成物を塗布した後、該塗布面に光照射して該組
成物を硬化させ、硬化膜を形成させる塗膜付き木工品の
製造方法。 【効果】 これら組成物は、塗装時には塗装作業性に優
れかつ光硬化による速乾性が保持され、塗装後には基材
(合板)上表面に設けられた塗膜の表面の割れ(耐熱割
れ)が防止され、塗装物の耐久性を向上させることがで
きる。
Description
く、塗装作業性に優れかつ木材、木質系基材上表面に設
けられた塗膜の表面割れを防止しうるような光硬化性組
成物、光硬化性塗料組成物、これら組成物から塗布形成
された被膜および木質基材の塗装方法に関し、さらに詳
しくは被塗物である木材、木質系合板への塗装時には光
硬化による速乾性が保持され、塗装後には基材(合板)
上表面に設けられた塗膜の表面の割れ(耐熱割れ)が防
止され、塗装物の耐久性を向上させることができる、光
硬化性組成物、光硬化性塗料組成物、これら組成物を塗
布し硬化してなる被膜および木質基材の塗装方法に関す
る。
木質系基材には、無公害で速乾性に優れた紫外線硬化型
塗料などが用いられている。しかしながら、従来の紫外
線硬化型塗料を木質系基材に塗布し硬化したものを、建
築物のフローリング等に用いると、比較的短期間に木質
系基材の塗膜の表面にひび割れが発生し、美観を損ねる
など耐久性に問題があった。また、合板等の木質系基材
に光硬化性塗料組成物を塗布する際には、組成物の粘度
が低く塗装作業性に優れていることも重要な因子である
が、従来から使用されている製品にはこの要件を充足し
ていないものが多かった。
て、本願出願人は、先に、特開平10−168387号
公報にて、(a)アクリレート系紫外線硬化樹脂(好まし
くはポリエステルアクリレート系、ポリウレタンアクリ
レート系)と、(b)ポリイソシアネートと、(c)吸水剤
と、(d)紫外線重合開始剤とを含有する上塗り用塗料組
成物を提案した。
材、木質系合板への塗装時には組成物の粘度が低く塗装
作業性に優れかつ紫外線(UV)硬化による速乾性が保
持され、塗装後には基材(合板)上表面に設けられた塗
膜の表面の割れ(耐熱割れ)が防止され、塗装物の耐久
性を向上させることができるものであるが、通常二液型
で用いられ、また主に下塗り用として用いられており、
汎用性の点等でさらなる改良の余地があった。
下記式:
る化合物からなる紫外線又は電子線硬化性樹脂用反応性
希釈剤が開示されている。また、該公報には、この反応
性希釈剤を添加して希釈されるプレポリマーとして、ポ
リエステルアクリレート類、ポリウレタンアクリレート
類等が挙げられ、また上記希釈剤を紫外線硬化樹脂用の
反応性希釈剤として用いる場合には、公知の光開始剤な
どをも添加しうる旨記載されている。
ーと上記(メタ)アクリロイルモルホリンとの溶解性が
示されているに過ぎず、どのような組成物(塗料組成
物)を用いれば、被塗物である木材、木質系合板への塗
装時には光硬化による速乾性が保持され、塗装後には、
木質部材の膨張収縮が生じても基材(合板)の表面の割
れ(耐熱割れ)が防止され、塗装物の耐久性を向上させ
ることができるかという点などについては、何等具体的
に記載も示唆もされていない。
問題点を解決しようとするものであって、被塗物である
木材、木質系合板への塗装時には、塗料組成物の塗装作
業性が優れかつ光硬化による速乾性が保持され、塗装後
には、木質部材の膨張収縮が生じても基材(合板)上表
面に設けられた塗膜の表面の割れ(耐熱割れ)が防止さ
れ、塗装物の耐久性を向上させることができ、木質部用
の光硬化性下塗り塗料として好適に使用しうる、光硬化
性組成物、光硬化性塗料組成物、これら組成物を塗布し
硬化してなる被膜および木質基材の塗装方法を提供する
ことを目的としている。
化性塗料組成物は、(a)モルホリン骨格を有する(メ
タ)アクリレート系重合性モノマーと、(b)単官能性
(メタ)アクリレート系重合性モノマーと、(c)多官能
性(メタ)アクリレート系重合性モノマーと、(d)ウレ
タン(メタ)アクリレート系光硬化性樹脂、エポキシ
(メタ)アクリレート系光硬化性樹脂およびポリエステ
ル(メタ)アクリレート系光硬化性樹脂からなる群から
選ばれた少なくとも1種の光硬化性樹脂と、(e)光重合
開始剤と、を含有することを特徴としている。
有する(メタ)アクリレート系重合性モノマー(a)が1
6〜30重量%の量で、単官能性(メタ)アクリレート
系重合性モノマー(b)が、1〜30重量%の量で、多官
能性(メタ)アクリレート系重合性モノマー(c)が、1
〜30重量%の量で、光硬化性樹脂(d)が10〜60重
量%の量で、光重合開始剤(e)が0.01〜10重量%
の量で含有されていることが望ましい。
物から形成されている。本発明に係る塗膜付き木工品
は、上記の光硬化性組成物を木質基材表面に塗布硬化し
てなる。本発明に係る塗膜付き木工品の製造方法は、木
質基材の表面に、上記の光硬化性組成物を塗布した後、
該塗布面に光照射して該組成物を硬化させ、硬化膜を形
成させることを特徴としている。
系合板への塗装時には、塗料組成物の塗装作業性に優れ
かつ光硬化による速乾性が保持され、塗装後には基材
(合板)上表面に設けられた塗膜の表面の割れ(耐熱割
れ)が防止され、塗装物の耐久性を向上させることがで
きる光硬化性組成物、光硬化性塗料組成物、これら組成
物を塗布し硬化してなる被膜および木質基材の塗装方法
が提供される。
物、光硬化性塗料組成物、これら組成物から塗布形成さ
れた被膜および木質基材の塗装方法について、具体的に
説明する。[光硬化性組成物、光硬化性塗料組成物] 本発明に係る
光硬化性組成物及び光硬化性塗料組成物には、(a)モル
ホリン骨格を有する(メタ)アクリレート系重合性モノ
マーと、(b)単官能性(メタ)アクリレート系重合性モ
ノマーと、(c)多官能性(メタ)アクリレート系重合性
モノマーと、(d)ウレタン(メタ)アクリレート系光硬
化性樹脂、エポキシ(メタ)アクリレート系光硬化性樹
脂およびポリエステル(メタ)アクリレート系光硬化性
樹脂からなる群から選ばれた少なくとも1種の光硬化性
樹脂と、(e)光重合開始剤と、が含有されている。この
光硬化性組成物は、塗料、インキ、接着剤等として用い
ることができ、特に塗料として好適に用いられる。
硬化性塗料組成物)として用いられる場合を例に挙げ
て、この光硬化性塗料組成物に含まれる(a)〜(e)の各成
分について説明する。<モルホリン骨格を有する(メタ)アクリレート系重合
性モノマー(a)> モルホリン骨格を有する(メタ)アク
リレート系重合性モノマー(a)(以下、「モルホリン系
モノマー(a)」とも言う。)は、得られる塗膜の耐割れ
性の向上などに寄与し、このようなモルホリン系モノマ
ー(a)としては、例えば、下記式[I]:
す。)で示す化合物が挙げられる。上記式[I]中、R1が
Hである場合にはアクリロイルモルホリンを示し、R1
がCH3である場合には、メタクリロイルモルホリンを
示す。これらモルホリン系モノマー(a)は、1種または
2種組み合わせて用いてもよい。
モノマー(b)>単官能性(メタ)アクリレート系重合性
モノマー(b)は、下記多官能性(メタ)アクリレート系
重合性モノマー(c)と共にウレタン(メタ)アクリレー
ト系光硬化性樹脂等の光硬化性樹脂(d)との共重合性が
良好であり、硬化速度も速く、硬化すると重合物中にあ
って構造の一部を形成し、また塗料組成物の調製時に
は、光硬化性樹脂(d)の希釈剤(溶剤)としても機能
し、塗工性の向上、塗料の無溶剤化を図ることができ、
このような単官能性(メタ)アクリレート系重合性モノ
マー(b)としては、具体的には、例えば、2-エチルヘキ
シル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)
アクリレート、エトキシエトキシエチル(メタ)アクリ
レート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、メチルトリグリ
コール(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アク
リレート等の単官能モノマーが挙げられる。
2種組み合わせて用いてもよい。<多官能性(メタ)アクリレート系重合性モノマー(c)
> 多官能性(メタ)アクリレート系重合性モノマー(c)
としては、(メタ)アクリレートに代表される重合性官
能基をモノマー中に2個以上有するものが挙げられ、具
体的には、例えば、1,4-ブタンジオールジ(メタ)アク
リレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート等の2官能モノ
マー;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、
ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等
の多官能モノマー;などが挙げられる。
2種組み合わせて用いてもよい。<光硬化性樹脂(d)> 光硬化性樹脂(光重合性樹脂)と
しては、可視光硬化型、紫外線硬化型などの何れであっ
てもよく、また脂肪族系、芳香族系の何れであってもよ
く、ウレタン(メタ)アクリレート系光硬化性樹脂、エ
ポキシ(メタ)アクリレート系光硬化性樹脂、ポリエス
テル(メタ)アクリレート系光硬化性樹脂、ポリエステ
ル(メタ)アクリレート系光硬化性樹脂以外の不飽和ポ
リエステル系光硬化性樹脂、ポリエーテル(メタ)アク
リレート系光硬化性樹脂などが挙げられ、本発明では、
これらのうちでも光硬化性樹脂(d)として、ウレタン
(メタ)アクリレート系光硬化性樹脂、ポリエステル
(メタ)アクリレート系光硬化性樹脂、エポキシ(メ
タ)アクリレート系光硬化性樹脂が好ましく用いられ
る。
スレジンである光重合性オリゴマーの他、通常前記光重
合性モノマー(b)、(c)が含まれている。光重合性オリゴマー ウレタン(メタ)アクリレート系光硬化性樹脂では、主
成分(ベースレジン)の光重合性オリゴマーとしてウレ
タン(メタ)アクリレートが用いられる。このウレタン
(メタ)アクリレートは、たとえばジイソシアネート類
とポリオール類とヒドロキシ(メタ)アクリレート類と
を反応させることによって得られ、分子中に官能基とし
て(メタ)アクリロイル基(CH2 =CRCO−、R:
H又はCH3)とウレタン結合(−NH・COO−)を
有するプレポリマー(オリゴマー)である。
は、ヘキサメチレンジイソシアネート[HDI]、イソ
ホロンジイソシアネート[IPDI]、メチレンビス
(4-シクロヘキシルイソシアネート)[HMDI]、ト
リメチルヘキサメチレンジイソシアネート[TMHMD
I]、トリレンジイソシアネート[TDI]、4,4-ジフ
ェニルメタンジイソシアネート[MDI]、キシリレン
ジイソシアネート[XDI]などが挙げられる。
(プロピレンオキサイド)ジオール、ポリ(プロピレン
オキサイド)トリオール、ポリ(テトラメチレンオキサ
イド)ジオール、エトキシ化ビスフェノールAなどが挙
げられる。ヒドロキシ(メタ)アクリレート類として
は、具体的には、2-ヒドロキシエチルアクリレート[H
EA]、2-ヒドロキシエチルメタクリレート[HEM
A]、2-ヒドロキシプロピルアクリレート[HPA]、
グリシドールジメタクリレート[GDMA]、ペンタエ
リスリトールトリアクリレート[PETA]などが挙げ
られる。
硬化性樹脂では、光重合性オリゴマーとしてエポキシ
(メタ)アクリレートが用いられる。このエポキシ(メ
タ)アクリレートは、エピクロルヒドリン等のエポキシ
化合物と(メタ)アクリル酸との反応により合成され
る。エポキシ(メタ)アクリレートとしては、具体的に
は、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンと(メタ)
アクリル酸との反応により合成されるビスフェノールA
型エポキシ(メタ)アクリレート、ビスフェノールSと
エピクロルヒドリンと(メタ)アクリル酸との反応によ
り合成されるビスフェノールS型エポキシ(メタ)アク
リレート、ビスフェノールFとエピクロルヒドリンと
(メタ)アクリル酸との反応により合成されるビスフェ
ノールF型エポキシ(メタ)アクリレート、フェノール
ノボラックとエピクロルヒドリンと(メタ)アクリル酸
との反応により合成されるフェノールノボラック型エポ
キシ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
ト系光硬化性樹脂では、ベースレジンの光重合性オリゴ
マーとしてポリエステル(メタ)アクリレートが用いら
れる。このポリエステル(メタ)アクリレートは、ジオ
ールもしくはポリオールと2塩基酸との反応により合成
したポリエステルの骨格に残った水酸基に、(メタ)ア
クリル酸を縮合して得られる。
は、具体的には、無水フタル酸とプロピレンオキサイド
と(メタ)アクリル酸との反応により合成される(メ
タ)アクリレート、アジピン酸と1,6-ヘキサンジオール
と(メタ)アクリル酸との反応により合成される(メ
タ)アクリレート、トリメリット酸とジエチレングリコ
ールと(メタ)アクリル酸との反応により合成される
(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
アクリレート系光硬化性樹脂以外の不飽和ポリエステル
系光硬化性樹脂に含まれる光重合性オリゴマーとして
は、具体的には、1,2-プロピレングリコールと無水フタ
ール酸と無水マレイン酸とからなる不飽和ポリエステ
ル;トリメチロールプロパンジアリルエーテル(TMP
DA)、トリメチロールプロパントリアリルエーテル
(TMPTAE)、トリアリルイソシアネート、ジアリ
ルフタレート等のアリル基含有化合物とスチレンとが配
合された不飽和ポリエステルなどが挙げられる。
ては、特に制限はなく、従来公知のものを用いることが
でき、具体的には、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメ
チルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイン
イソプロピルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、α
-メチルベンゾイン等のベンゾイン類;ベンゾフェノ
ン、ジメトキシフェニルアセトフェノン(=ベンジルジ
メチルケタール)、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)
ベンゾフェノン等のベンゾフェノン類;チオキサントン
またはその誘導体等の硫黄化合物類;アリルジアゾニウ
ム塩類などのアゾ化合物類;等が挙げられる。これらの
光重合開始剤は、1種または2種以上組合せて用いても
よい。なお、この光重合開始剤(e)と、後述する増感剤
とを併用してもよい。
料組成物には、上記モルホリン系重合性モノマー(a)
は、通常、5〜50重量%、好ましくは16〜30重量
%、さらに好ましくは18〜30重量%の量で、単官能
性(メタ)アクリレート系重合性モノマー(b)は、通
常、1〜30重量%、好ましくは5〜20重量%の量
で、多官能性(メタ)アクリレート系重合性モノマー
(c)は、通常、1〜30重量%、好ましくは3〜15重
量%の量で、光重合開始剤(e)は、通常、0.01〜1
0重量%、好ましくは0.1〜5重量%の量で、光硬化
性樹脂(d)は、通常、10〜60重量%、好ましくは2
0〜45重量%の量で含有されていることが望ましい。
計((a)+(b)+(c))で、10〜70重量%、好ましく
は20〜50重量%の量で本発明の光硬化性組成物ある
いは光硬化性塗料組成物中に含有されていることが塗工
性(塗装作業性)、得られる硬化塗膜の耐割れ性等の点
で望ましい。また、本発明に係る光硬化性組成物、光硬
化性塗料組成物には、光硬化性樹脂(d)100重量部
(固形分)に対して、上記モルホリン系重合性モノマー
(a)は、通常、30〜90重量部、好ましくは45〜8
0重量部の量で、単官能性(メタ)アクリレート系重合
性モノマー(b)は、通常、1〜60重量部、好ましくは
8〜50重量部の量で、多官能性(メタ)アクリレート
系重合性モノマー(c)は、通常、1〜50重量部、好ま
しくは8〜30重量部の量で、光重合開始剤(e)は、通
常、合計で1〜30重量部、好ましくは3〜20重量部
の量で用いられる。
は、上記成分以外に、上記オリゴマーあるいはモノマー
と共重合可能な各種モノマー(例:ポリイソシアネー
ト、ビニルモノマー)の他、従来より公知の添加剤
(例:吸水剤、体質顔料、溶剤、増感剤、レベリング
剤、消泡剤など)が配合されていてもよい。
ウレタン結合により木質表面と反応して木質表面と樹脂
とを接着し、また樹脂を硬化させる働きなどを有し、こ
のようなポリイソシアネートとしては、芳香族系、脂肪
族系の何れであってもよく、具体的にはトリレンジイソ
シアネート(TDI)、メチレンビスフェニルイソシア
ネート(MDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート
(HDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、
4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−
ナフタレンジイソシアネート(NDI)、トリフェニル
メタントリイソシアネート、トジンジイソシアネート
(TODI)、キシレンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート及びその変性物、ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート(水添化MDI)、イソホロ
ンジイソシアネート(IPDI)などの他、これらのイ
ソシアネートをベースにアルコールが付加したものや、
これらのイソシアネートの2〜3量体(オリゴマー)が
挙げられる。このイソシアネートオリゴマーでは、活性
NCO基の量は、5〜25%程度であることが好まし
い。
は2種以上組み合わせて用いることができる。このポリ
イソシアネートは、塗料組成物全体の量100重量部中
に、1〜30重量部、好ましくは3〜10重量部となる
ような量で用いられる。吸水剤 吸水剤(脱水剤、水分吸収剤)は、多孔質素材の穴
(例:木材の導管部) を塞ぐためか、半水石膏などの
吸水性のためか、あるいは木質表面の含水率(吸水率)
を一定に保持するためかその理由は定かではないが、こ
のような吸水剤を含有する紫外線硬化性木質基材用塗料
組成物は、木材等の被塗物表面への付着性や表面のザラ
ツキ防止能等の点で優れており、このような吸水剤とし
て、好ましくは、石膏類(無水石膏、半水石膏、結 晶
石膏)のうちの特に無水石膏、半水石膏の他、ゼオライ
ト、シリカゲル、活性アルミナ等が挙げられる。これら
のうちでは、無水石膏、半水石膏、ゼオライトが得られ
る塗膜の塗装面への付着性向上やザラツキ防止能等の点
で特に好ましく用いられる。これらの吸水剤は、1種ま
たは2種以上組み合わせて用いることができる。
は、通常、0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜5
重量%の量で含有されていることが好ましい。体質顔料、溶剤、増感剤など 体質顔料としては、具体的には、ソーダ長石、タルクな
どが挙げられる。この体質顔料は、塗料組成物全体の量
100重量部中に、0〜50重量部、好ましくは1〜4
0重量部となるような量で用いられる。
素類(例:キシレン、トルエン)、ケトン類(例:メチ
ルイソブチルケトン(MIBK))、エステル類(例:
酢酸エチル、酢酸イソブチル)などの各種有機溶剤が挙
げられる。この溶剤は、塗料組成物全体の量100重量
部中に、0〜70重量部、好ましくは0〜40重量部と
なるような量で用いられる。
ことができ、具体的には、ジメチルアミノエタノール、
N,N−ジメチルアミノアントラニル酸メチル、エチル
ジメチルアミノ安息香酸等のアミノ化合物の他に、N,
N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,
N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等
の第3級アミノ基を有するアクリル系モノマー等が挙げ
られる。
量は、塗料組成物全体の量100重量部中に、0〜5重
量部、好ましくは0.1〜3重量部となりような量で用
いられる。本発明に係る塗料組成物は、上述したような
モルホリン系モノマー(a)と、単官能性(メタ)アクリ
レート系重合性モノマー(b)と、多官能性(メタ)アク
リレート系重合性モノマー(c)と、光重合開始剤(e)と、
光硬化性樹脂(d)と、必要により吸水剤、体質顔料、溶
剤などを混合することにより、得ることができる。この
ような塗料組成物は、使用時に全成分を混合して用いて
もよく、予め全成分あるいは1部の成分を混合し保存・
取扱い等を行ってもよい。例えば、該塗料組成物を構成
する全成分中の任意の成分を適宜組み合わせで2個以上
に分包して保存・取扱い等を行い、使用時にこれら分包
を一緒にして用いてもよい。
材、木質系合板等の木質基材上に、通常、予め着色用ス
テイン組成物を塗布し乾燥・硬化した後、本発明に係る
上記光硬化性塗料組成物(塗料組成物(A))を、1回以
上塗布し、光照射して硬化させ、塗膜を形成させる。本
発明の好ましい態様においては、例えば、木材、木質系
合板等の多孔質部材表面に、予め着色用ステイン組成物
を塗布し乾燥・硬化した後、本発明に係る塗料組成物
(A)を塗布し、光照射(通常UV)して硬化させた後、
上記光硬化性樹脂(d)のうちの例えば、エポキシアクリ
レート系さらに好ましくは芳香族系のエポキシアクリレ
ート系光硬化性樹脂と、光重合開始剤(例:紫外線重合
開始剤)とを含有する上塗り用塗料組成物(B)を塗布し
UV硬化させることが望ましい。
発明の塗料組成物(A)と同様に、上記ウレタンアクリレ
ート系光硬化性樹脂、ポリエステルアクリレート系光硬
化性樹脂、ポリエステルアクリレート系光硬化性樹脂以
外の不飽和ポリエステル系光硬化性樹脂、ポリエーテル
アクリレート系光硬化性樹脂等が含まれていてもよく
[例:エポキシアクリレート系紫外線硬化性樹脂/ウレ
タンアクリレート系紫外線硬化性樹脂等の樹脂合計量
(重量比)=100/0〜99]、また体質顔料、溶
剤、レベリング剤、消泡剤などの添加剤が配合されてい
てもよい。
布・硬化させた後、 上塗り用塗料組成物(B)を上塗り硬
化させると、この組成物(A)を硬化してなる比較的軟質
の(A)層の上に、上塗り用塗料組成物(B)を硬化してな
り、(A)層よりも 硬質の(B)層が形成されるためかその
理由は明かでないが、木質基材上表面に設けられた塗膜
の表面割れ (耐熱割れ)、木質基材が乾湿下に木目に
直交する方向等で伸縮することにより生じる塗膜のフレ
ーキングが防止でき、塗装物の耐久性が向上してくる。
り公知のものを用いることもでき、また、本願出願人が
先に提案した特願平8-140431号(平成8年6月
3日出願)明細書に記載の多孔質部材用水性着色ステイ
ン組成物である、「着色顔料または染料と、水溶性ある
いは水分散性樹脂と、石膏類とを含有する多孔質部材用
水性着色ステイン組成物」を用いることもできる。この
ような本願出願人の提案した着色用ステインを塗装をし
たのち、上記のような本発明に係る塗料組成物(A)を塗
布し紫外線照射すると、木質導管部に目ブクレやザラツ
キが生ぜず、しかも塗膜の木材表面への付着性や耐クラ
ック性も十分な塗膜が得られる傾向がある。
り、1〜10g/尺2[11〜110g/m2]、望まし
くは2〜5g/尺2[22〜55g/m2]の量で塗布す
ることが好ましい。またこのように着色用ステインを1
回〜数回繰り返して塗布・硬化してなる硬化膜の膜厚
(全体)は、特に限定されないが、通常0.1〜10μ
m厚、好ましくは0.5〜5μm厚程度である。
布される上記塗料組成物(A)は、一回当たり、1〜20
g/尺2[10〜220g/m2]、 望ましくは2〜1
0g/尺2[22〜110g/m2]の量で塗布すること
が好ましい。またこのように塗料組成物(A)を1回〜数
回繰り返して塗布・硬化してな る硬化膜の膜厚(全
体)は、特に限定されないが、通常20〜300μm
厚、好ましくは50〜150μm厚程度である。
組成物(A) を、リバースコーターなどで素材表面内部に
充填すると共に残部をかきとる。さらに必要に応じてロ
ールコーターや、フローコーターにてこの塗料組成物
(A)の再塗装が行われる。このように塗料組成物(A)を塗
装した後、例えば、常温下で、紫外線を照射して迅速に
硬化させてもよい。
表面に塗布される上記の上塗り用塗料組成物(B)は、1
回当たり、0.5〜20g/尺2[5〜220g/
m2]、望ましくは0.8〜10g/尺2[9〜110g
/m2]程 度の量で塗布することが好ましい。このよう
に上塗り用塗料組成物(B)を1回〜数回繰り返して塗布
・硬化してなる硬化膜の膜厚(全体)は、特に限定され
ないが、通常20〜200μm厚、好ましくは50〜1
00μm厚程度である。
着色ステイン、前記紫外線硬化性木質基材用塗料組成物
(A)などを塗装する際には、ハケ、スプレー、ロールコ
ーター、スポンジロールコーター等の通常の塗装機が使
用できる。上記2種の光硬化性塗料(A)、(B)の塗膜を硬
化させる線源としては、例えば、水銀ランプ、あるいは
鉄、ガリウム等が封入されたメタルハライドランプを使
用することができる。これらのランプの波長としては、
通常紫外領域(例:100〜400nm)が採用でき、
塗膜の迅速硬化性を考慮すると、250〜400nmの
範囲が望ましい。またこのような紫外線の照射時間はラ
ンプの波長にもよるが、通常1〜10秒の範囲が好まし
く、1秒未満では塗膜が硬化不良となり、10秒を超え
ると過照射となり塗膜の変色、脆化を生ずる傾向があ
る。
化性塗料組成物は、塗料組成物の粘度が低く塗装作業性
に優れかつ紫外線硬化による速乾性を有しており、該組
成物を木質系ツキ板合板等に塗装しUV硬化させると、
得られる塗膜と基材との密着性に優れ、木材、木質系合
板(木質系ツキ板合板)等の表面上に設けられた塗膜の
表面の割れを防止することができ、基材の耐久性を向上
させることが可能である。
料組成物を表面割れ性の大きい基材種に適用することに
より、このような優れた性能が付与されるため、従来で
は利用されなかったような多種の木材の有効利用が可能
となる。特に、本発明に係る上記塗料組成物(A)を塗布
硬化した後、その表面にエポキシアクリレート系光硬化
性樹脂、重合開始剤などが含まれた上塗り塗料組成物
(B)を塗布硬化させると、塗膜の密着性が顕著に現れ、
基材表面上に設けられた塗膜の割れ防止能などが発揮さ
れ基材の耐久性が著しく向上するなど、上記組成物(A)
の効果はいっそう顕著に現れる。
発明は、これら実施例に限定されるものではない。以下
の、実施例、比較例において、「部」とは、特にその趣
旨に反しない限り、「重量部」の意味である。
クリレート樹脂ワニス(日立化成社製:ヒタロイド48
60CH−18、N.V.:97.0重量%)37.7重
量部、モルホリン骨格を有するアクリレートモノマー
(興人社製、モルホリンアクリレート、ACMO、N.
V.:100重量%)15重量部、単官能性アクリレー
トモノマー(第一工業製薬社製、GX−8301、メト
キシトリエチレングリコールアクリレート、N.V.:1
00重量%)15.5重量部、2官能性アクリレートモ
ノマー(共栄社化学社製、PTMGA−250、ポリテ
トラメチレングリコールジアクリレート、N.V.:10
0重量%)10重量部、光開始剤(美源社製、ベンジル
ジメチルケタール、MICURE BK−6、N.V.:
100重量%)2部、光開始剤(チバガイギー社製、ヒ
ドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、I−184、
N.V.:100重量%)2部、光開始剤(アクゾ社製、
メチルフェニルグリオキシレート、V−55、N.V.:
100重量%)1部、ハイドロキノン(N.V.:100
重量%)0.02重量部、酢酸エチル(N.V.:0重量
%)0.98重量部、「ポリフローKL−245」(共
栄化学社製、特殊シリコーン、N.V.:100重量%)
0.2重量部、「BYK−057」(ビック・ケミー社
製、高分子共重合体、N.V.:100重量%)0.3重
量部、「BYK−163」(ビック・ケミー社製、高分
子共重合体、N.V.:45.0重量%)0.05重量
部、キシレン(N.V.:0重量%)0.15重量部、
「MINEX 10」(UNIMIN社製、顔料、ソー
ダ長石、N.V.:100重量%)15.3重量部、(以
上、合計100.0重量部)を撹拌機で混合し、均一に
して、紫外線硬化型塗料[(紫外線硬化性組成物
(A)、粘度KU(25℃):57、顔料(pigment):
15.3重量%、N.V.:97.7重量%]を得た。 <塗装>該紫外線硬化型料塗料(A)を40℃に加温さ
れたナラつき板合板上に、ロールコーターにて2g/尺
2(20g/m2)塗布し、80W/cmの水銀ランプで
2秒照射し、硬化させた。
各種試験を行った結果、初期付着性(JIS K 54
00 8.5.2、碁盤目テープ法、残存目数/初期
(100目)):100/100であり、寒熱繰返し試
験(JAS B に準拠し、80℃×2時間保持した後、
−20℃×2時間保持する操作を6サイクル繰り返した
後の割れの長さ。単位:mm)を行ったところ、割れ長
さは50mmであり、耐熱試験(80℃×24時間保持
後の割れの長さ)では150mmであり、耐摩耗性(J
ASに準拠し、フローリングが1/2厚まで摩耗するに
要した摩耗機回転数)は640回となり、仕上り外観、
付着性、耐ワレ性において良好な結果を得た。
0℃に加温されたガラス板上に、2MILドクターブレ
ード塗付し、UV照射装置(80W×20m/分)で照
射し、塗料が硬化するまでのUV照射回数を測定}は、
3回となった。結果を併せて表1に示す。
おいて、モルホリン骨格を有するアクリレートモノマー
(興人社製、モルホリンアクリレート、ACMO、N.
V.:100重量%)を20.5重量部で、単官能性ア
クリレートモノマー(第一工業製薬社製、GX−830
1、メトキシトリエチレングリコールアクリレート、
N.V.:100重量%)を10重量部で用いた以外は、
実施例1と同様にして紫外線硬化型塗料[(紫外線硬化
性組成物(B)、粘度KU(25℃):59、顔料(pig
ment):15.3重量%、N.V.:97.7重量%]を
得た。 <塗装>該紫外線硬化型料塗料(B)を上記実施例1の
場合と同様にしてナラつき板合板上に、ロールコーター
にて塗布し、水銀ランプで照射し、硬化させた。
各種試験を行った結果、初期付着性(目/100目)は
100/100、寒熱繰返し試験を行ったところ、割れ
長さは80mmであり、耐熱試験時の割れ長さは100
mmであり、耐摩耗性は1000回となり、仕上り外
観、付着性、耐ワレ性において良好な結果を得た。
1と同様に、加温されたガラス板上に、2MILドクタ
ーブレード塗付し、UV照射し、塗料が硬化するまでの
UV照射回数を測定して、硬化性を測定したところ、3
回となった。結果を併せて表1に示す。
おいて、モルホリン骨格を有するアクリレートモノマー
(興人社製、モルホリンアクリレート、ACMO、N.
V.:100重量%)を25.5重量部で、単官能性ア
クリレートモノマー(第一工業製薬社製、GX−830
1、メトキシトリエチレングリコールアクリレート、
N.V.:100重量%)を5重量部で用いた以外は、実
施例1と同様にして紫外線硬化型塗料[(紫外線硬化性
組成物(C)、粘度KU(25℃):60、顔料(pigme
nt):15.3重量%、N.V.:97.7重量%]を得
た。 <塗装>実施例1において、紫外線硬化型料塗料(A)
に代えて、紫外線硬化型塗料組成物(C)を用いた以外
は、上記実施例1の場合と同一の条件で塗装を実施し
た。
各種試験を行った結果、初期付着性(目/100目)は
100/100、寒熱繰返し試験を行ったところ、割れ
長さは10mmであり、耐熱試験時の割れ長さは15m
mであり、耐摩耗性は1080回となり、仕上り外観、
付着性、耐ワレ性において良好な結果を得た。
1と同様に、加温されたガラス板上に、2MILドクタ
ーブレード塗付し、UV照射し、塗料が硬化するまでの
UV照射回数を測定して、硬化性を測定したところ、3
回となった。結果を併せて表1に示す。
おいて、モルホリン骨格を有するアクリレートモノマー
(興人社製、モルホリンアクリレート、ACMO、N.
V.:100重量%)を20重量部で、単官能性アクリ
レートモノマー(第一工業製薬社製、GX−8301、
メトキシトリエチレングリコールアクリレート、N.
V.:100重量%)を15.5重量部(全成分合計1
00重量部)で、2官能性アクリレートモノマー(共栄
社化学社製、PTMGA−250、ポリテトラメチレン
グリコールジアクリレート、N.V.:100重量%)を
5重量部で用いた以外は、実施例1と同様にして紫外線
硬化型塗料[(紫外線硬化性組成物(D)、粘度KU
(25℃):59、顔料(pigment):15.3重量%、
N.V.:97.7重量%]を得た。 <塗装>実施例1において、紫外線硬化型料塗料(A)
に代えて、紫外線硬化型塗料組成物(D)を用いた以外
は、上記実施例1の場合と同一の条件で塗装を実施し
た。
各種試験を行った結果、初期付着性(目/100目)は
96/100、寒熱繰返し試験を行ったところ、割れ長
さは50mmであり、耐熱試験時の割れ長さは15mm
であり、耐摩耗性は1100回となり、仕上り外観、付
着性、耐ワレ性において良好な結果を得た。
1と同様に、加温されたガラス板上に、2MILドクタ
ーブレード塗付し、UV照射し、塗料が硬化するまでの
UV照射回数を測定して、硬化性を測定したところ、3
回となった。結果を併せて表1に示す。
おいて、モルホリン骨格を有するアクリレートモノマー
(興人社製、モルホリンアクリレート、ACMO、N.
V.:100重量%)を25.5重量部で、単官能性ア
クリレートモノマー(第一工業製薬社製、GX−830
1、メトキシトリエチレングリコールアクリレート、
N.V.:100重量%)を10重量部で、2官能性アク
リレートモノマー(共栄社化学社製、PTMGA−25
0、ポリテトラメチレングリコールジアクリレート、
N.V.:100重量%)を5重量部で用いた以外は、実
施例1と同様にして紫外線硬化型塗料[(紫外線硬化性
組成物(E)、粘度KU(25℃):59、顔料(pigme
nt):15.3重量%、N.V.:97.7重量%]を得
た。 <塗装>実施例1において、紫外線硬化型料塗料(A)
に代えて、紫外線硬化型塗料組成物(E)を用いた以外
は、上記実施例1の場合と同一の条件で塗装を実施し
た。
各種試験を行った結果、初期付着性(目/100目)は
90/100、寒熱繰返し試験を行ったところ、割れ長
さは5mmであり、耐熱試験時の割れ長さは30mmで
あり、耐摩耗性は1000回となり、仕上り外観、付着
性、耐ワレ性において良好な結果を得た。
1と同様に、加温されたガラス板上に、2MILドクタ
ーブレード塗付し、UV照射し、塗料が硬化するまでの
UV照射回数を測定して、硬化性を測定したところ、3
回となった。結果を併せて表1に示す。
クリレート樹脂ワニス(大竹明新化学社製:UV82
1、N.V.:100.0重量%」28.0重量部、モル
ホリン骨格を有するアクリレートモノマー(興人社製、
モルホリンアクリレート、ACMO、N.V.:100重
量%)13.5重量部、単官能性アクリレートモノマー
(第一工業製薬社製、GX−8301S、メトキシトリ
エチレングリコールアクリレート、N.V.:100重量
%)4重量部、単官能性アクリレートモノマー(荒川化
学社製、ビームセット770、ビニルホルムアミド、
N.V.:100重量%)10重量部、2官能性アクリレ
ートモノマー(共栄社化学社製、PTMGA−250、
ポリテトラメチレングリコールジアクリレート、N.
V.:100重量%)6重量部、光開始剤(美源社製、
ベンジルジメチルケタール、MICURE BK−6、
N.V.:100重量%)1.5部、光開始剤(チバガイ
ギー社製、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、
I−184、N.V.:100重量%)1部、ハイドロキ
ノン(N.V.:100重量%)0.02重量部、酢酸エ
チル(N.V.:0重量%)0.98重量部、「ポリフロ
ーKL−245」(共栄化学社製、特殊シリコーン、
N.V.:100重量%)0.2重量部、「BYK−05
7」(ビック・ケミー社製、高分子共重合体、N.V.:
100重量%)0.3重量部、「HI/4NC−KX」
(中国塗料(株)製、ニトロセルロース、N.V.:2
0.0重量%)4重量部、「ディスパロン6900−1
0X」(楠本化成社製、アマイドワックス、N.V.:1
0.0重量%)0.3重量部、「MINEX 10」
(UNIMIN社製、顔料、ソーダ長石、N.V.:10
0重量%)30.0重量部、(以上、合計100.0重
量部)を撹拌機で混合し、均一にして、紫外線硬化型塗
料[(紫外線硬化性組成物(F)、粘度KU(25
℃):66、顔料(pigment):30.0重量%、N.
V.:95.4重量%]を得た。 <塗装>実施例1において、紫外線硬化型料塗料(A)
に代えて、上記紫外線硬化型塗料組成物(F)を用いた
以外は、上記実施例1の場合と同一の条件で塗装を実施
した。
各種試験を行った結果、初期付着性(目/100目)は
100/100、寒熱繰返し試験を行ったところ、割れ
長さは10mmであり、耐熱試験時の割れ長さは10m
mであり、耐摩耗性は800回となり、仕上り外観、付
着性、耐ワレ性において良好な結果を得た。
1と同様に、加温されたガラス板上に、2MILドクタ
ーブレード塗付し、UV照射し、塗料が硬化するまでの
UV照射回数を測定して、硬化性を測定したところ、2
回となった。結果を併せて表1に示す。
おいて、モルホリン骨格を有するアクリレートモノマー
(興人社製、モルホリンアクリレート、ACMO、N.
V.:100重量%)を用いず、単官能性アクリレート
モノマー(第一工業製薬社製、GX−8301、メトキ
シトリエチレングリコールアクリレート、N.V.:10
0重量%)を30.5重量部で用いた以外は、実施例1
と同様にして紫外線硬化型塗料[(紫外線硬化性組成物
(G)、粘度KU(25℃):57、顔料(pigment):
15.3重量%、N.V.:97.7重量%]を得た。 <塗装>実施例1において、紫外線硬化型料塗料(A)
に代えて、上記紫外線硬化型塗料組成物(G)を用いた
以外は、上記実施例1の場合と同一の条件で塗装を実施
した。
各種試験を行った結果、初期付着性(目/100目)は
100/100、寒熱繰返し試験を行ったところ、割れ
長さは280mmであり、耐熱試験時の割れ長さは44
0mmであり、耐摩耗性は520回となった。
1と同様に、加温されたガラス板上に、2MILドクタ
ーブレード塗付し、UV照射し、塗料が硬化するまでの
UV照射回数を測定して、硬化性を測定したところ、3
回となった。結果を併せて表1に示す。なお、評価法、
試験法、判定基準等は以下の通り。併せて表2に示す。 <硬化性>温度40℃のガラス板にドクターブレード
2MILで塗料を塗付し、UV照射機(条件:80W、
20m/分)を用い、塗料が硬化するまでのUV照射回
数で塗料の硬化性を評価。UV照射回数が3回以内のも
のを基準値クリア(可)と認定。 <塗料粘度>「JIS 5400 4.5.2」に基づ
き、ストーマー粘度計法で評価。その粘度が61以下の
ものを基準値クリア(可)と認定。 <付着性>「JIS K 5400 8.5.2 」に基
づき、碁盤目テープ法(2mm巾ゴバン目セロテープ剥
離で、100目中の残存マス目の数)で評価。90/1
00以上のものを基準クリア(可)と認定。 <寒熱くり返し試験>「JAS 寒熱繰り返し試験B」
に準拠し、塗装板を80℃で2時間保持した後、−20
℃で2時間保持する操作を6回くり返し、発生した塗膜
表面のワレ長さ(mm)を測定。塗膜表面の割れ長さが
200mm以下のものを基準値クリヤ(可)と認定。 <耐熱試験>「JAS」に準拠し、塗装板を80℃で2
4時間保持した後、塗膜表面に発生した塗膜表面ワレ長
さ(mm)を測定。塗装板15×15cm当りの塗膜ワ
レ長さ(mm)が300mm以下のものを基準値クリア
(可)と認定。 <摩耗試験>「JAS 摩耗B試験」に準拠し、試験板
の被塗面が1/2厚まで摩耗するに要した摩耗機の回転
数で評価。500回転以上のものを基準値クリア(可)
と認定。
Claims (6)
- 【請求項1】(a)モルホリン骨格を有する(メタ)アク
リレート系重合性モノマーと、(b)単官能性(メタ)ア
クリレート系重合性モノマーと、(c)多官能性(メタ)
アクリレート系重合性モノマーと、(d)ウレタン(メ
タ)アクリレート系光硬化性樹脂、エポキシ(メタ)ア
クリレート系光硬化性樹脂およびポリエステル(メタ)
アクリレート系光硬化性樹脂からなる群から選ばれた少
なくとも1種の光硬化性樹脂と、(e)光重合開始剤と、
を含有することを特徴とする光硬化性組成物。 - 【請求項2】上記モルホリン骨格を有する(メタ)アク
リレート系重合性モノマー(a)が16〜30重量%の量
で、 単官能性(メタ)アクリレート系重合性モノマー(b)
が、1〜30重量%の量で、 多官能性(メタ)アクリレート系重合性モノマー(c)
が、1〜30重量%の量で、 光硬化性樹脂(d)が10〜60重量%の量で、 光重合開始剤(e)が0.01〜10重量%の量で含有さ
れている請求項1に記載の光硬化性組成物。 - 【請求項3】請求項1〜2の何れかに記載の光硬化性組
成物からなる光硬化性塗料組成物。 - 【請求項4】請求項1〜2の何れかに記載の光硬化性組
成物から形成された被膜。 - 【請求項5】請求項1〜2の何れかに記載の光硬化性組
成物を木質基材表面に塗布硬化してなる塗膜付き木工
品。 - 【請求項6】木質基材の表面に、 上記請求項1〜2の何れかに記載の光硬化性組成物を塗
布した後、該塗布面に光照射して該組成物を硬化させ、
硬化膜を形成させることを特徴とする塗膜付き木工品の
製造方法。
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| CN114292544A (zh) * | 2021-12-30 | 2022-04-08 | 北京市市政工程研究院 | 一种装饰防护涂料、装配式混凝土外墙饰面、装饰防护预制混凝土构件及其制备方法 |
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