JPH0931362A - 静電塗装用光硬化性下地塗料及びこれを用いる静電塗装方法 - Google Patents

静電塗装用光硬化性下地塗料及びこれを用いる静電塗装方法

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JPH0931362A
JPH0931362A JP17854795A JP17854795A JPH0931362A JP H0931362 A JPH0931362 A JP H0931362A JP 17854795 A JP17854795 A JP 17854795A JP 17854795 A JP17854795 A JP 17854795A JP H0931362 A JPH0931362 A JP H0931362A
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JP
Japan
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meth
acrylate
electrostatic coating
coating
photocurable
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Pending
Application number
JP17854795A
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English (en)
Inventor
Takuhiko Jinno
卓彦 神野
Masanori Ito
昌則 井藤
Atsushi Ishikawa
敦司 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koei Chemical Co Ltd
Original Assignee
Koei Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電塗装時の塗着効率を向上させ、静電塗装
された上塗り塗膜の表面にブリスター、白化及びクラッ
クを生じさせない静電塗装用光硬化性下地塗料を提供す
ること。 【解決手段】 ポリエーテルポリウレタンポリ(メタ)ア
クリレート及び光重合開始剤を含有する静電塗装用光硬
化性下地塗料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電塗装用下地塗料
に関し、特に静電塗装用光硬化性下地塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】非導電性物品、例えばプラスチック製
品、木工製品は通常、静電気を帯びやすい。静電気は静
電塗装の際、塗装電圧を低下させ、塗料の微粒化を妨害
し、また荷電した霧化塗料を反撥させる。その結果、塗
料の塗着効率が悪くなり、塗膜の膜厚が不均一になる。
特に冬場の木工製品の静電塗装においては空気が乾燥し
木材の含水率が低くなるため、問題は深刻となる。その
ため、被塗装物の表面に通電性の良好な化合物を下地塗
料として塗布しておき、その上から静電塗装が行われて
いる。
【0003】しかしながら、このような下地塗料は、一
般に、四級アンモニウム塩のようなイオン性有機化合物
を含有する。イオン性有機化合物は静電塗装された上塗
り塗膜を劣化させ、特に、耐湿熱性を低下させる。その
ため、イオン性有機化合物を含む下地塗料を用いると、
上塗り塗膜の表面にブリスター、白化及びクラックが生
じ易くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題を解決するものであり、その目的とするところは、静
電塗装時の塗着効率を向上させ、静電塗装された上塗り
塗膜の表面にブリスター、白化及びクラックを生じさせ
ない静電塗装用光硬化性下地塗料を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリエーテル
ポリウレタンポリ(メタ)アクリレート及び光重合開始剤
を含有する静電塗装用光硬化性下地塗料を提供するもの
であり、そのことにより上記目的が達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のポリエーテルポリウレタ
ンポリ(メタ)アクリレートは光官能性プレポリマーであ
る。これは、分子中に少なくとも2個の(メタ)アクリロ
イルオキシ基及びウレタン結合を有し、かつポリエーテ
ル鎖を有する。ポリエーテルポリウレタンポリ(メタ)ア
クリレートは、一般に、ポリエーテルポリオール、ポリ
イソシアネート及び水酸基含有(メタ)アクリレートモノ
マーから合成できる。
【0007】本発明においてポリエーテルポリオールと
は、主鎖にエーテル結合を有し、少なくとも2個の水酸
基を有する化合物をいう。400〜3000、特に60
0〜2000の数平均分子量、及び200〜750、特
に300〜700の水酸基当量を有するものが本発明で
用いるのに好ましい。
【0008】具体的には、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール及びポリテトラメチレングリコ
ールのようなポリアルキレングリコール;1,4−ブタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチル
グリコール、トリメチロールエタン、トリメチロールプ
ロパン、ジメチロールヘプタン、ジメチロールプロピオ
ン酸、ジメチロールブチリオン酸及びグリセリンのよう
な脂肪族ポリオールと、アルキレンオキサイドとの反応
によって得られるポリオキシアルキレン変性ポリオー
ル;水添ビスフェノールAのような脂環式ポリオールと
アルキレンオキサイドとの反応によって得られるポリオ
キシアルキレン変性ポリオール;等が挙げられる。
【0009】ポリアルキレングリコールのような線状ポ
リエーテルポリオールが好ましく、その中でも数平均分
子量600〜2000のポリエチレングリコールが特に
好ましい。静電塗装時の通電性及び上塗り塗膜表面の帯
電防止性がより向上されるからである。
【0010】本発明においてポリイソシアネートとは、
少なくとも2個のイソシアネート基を有する化合物をい
う。150〜1000、特に150〜700の分子量を
有するもの、また、分子中に2〜4個、特に2〜3個の
官能基を有するものが本発明で用いるのに好ましい。
【0011】具体的には、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、リジンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ト
リレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、及び上
記のうち芳香族ジイソシアネートを水素添加して得られ
る脂環式ジイソシアネート(例えば、水素添加トリレン
ジイソシアネート及び水素添加キシリレンジイソシアネ
ート等)のようなジイソシアネート;ジイソシアネート
のビューレット体、イソシアヌレート体及びアダクト体
のようなトリイソシアネート、トリフェニルメタントリ
イソシアネート及びジメチレントリフェニルトリイソシ
アネートのようなトリイソシアネート;及びジイソシア
ネートを多量化させて得られるポリイソシアネートが挙
げられる。
【0012】好ましくはジイソシアネート及びトリイソ
シアネートであり、特に好ましくはヘキサメチレンジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリレン
ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート及びそ
れらのビューレット体、イソシアヌレート体及びアダク
ト体である。ウレタン化反応をコントロールし易いから
である。
【0013】本発明で用いる水酸基含有(メタ)アクリレ
ートモノマーは、分子中に水酸基と(メタ)アクリロイル
オキシ基とを有する。1分子中に1〜3個、特に1〜2
個の水酸基及び1個以上、特に1〜6個の(メタ)アクリ
ロイルオキシ基を含有するものが好ましい。得られる静
電塗装用光硬化性下地塗料の光硬化性が良くなるからで
ある。
【0014】具体的には、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、グリセリンジ(メタ)アクリレート、トリメチロール
プロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
モノ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)ア
クリレート及びジペンタエリスリトールペンタ(メタ)ア
クリレート等が挙げられる。これらは1種または2種以
上組み合わせて使用することができる。
【0015】好ましくは2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、グリセリンジ(メタ)アクリレート、トリメチロール
プロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
トリ(メタ)アクリレート及びジペンタエリスリトールペ
ンタ(メタ)アクリレートであり、特に好ましくは2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート及びジペンタエリスリトールペンタ
(メタ)アクリレートである。
【0016】ポリエーテルポリウレタンポリ(メタ)アク
リレートは、まず、ポリエーテルポリオールとポリイソ
シアネートとを反応させてポリエーテルポリウレタンポ
リイソシアネートを得、次いで、ポリエーテルポリウレ
タンポリイソシアネートと水酸基含有(メタ)アクリレー
トモノマーとを反応させる方法により得られる。また
は、まず、水酸基含有(メタ)アクリレートモノマーとポ
リイソシアネートとを反応させてイソシアネート基含有
ポリウレタンポリアクリレートを得、次いで、イソシア
ネート基含有ポリウレタンポリアクリレートとポリエー
テルポリオールとを反応させる方法によってもポリエー
テルポリウレタンポリ(メタ)アクリレートが得られる。
これらの反応方法及び条件は当業者に周知である。
【0017】一般に、ポリエーテルポリウレタンポリ
(メタ)アクリレートは先に説明した方法により調製され
る。その際に得られるポリエーテルポリウレタンポリイ
ソシアネートは、700〜5000、特に1200〜3
000の数平均分子量及び350〜1500、特に60
0〜1000のイソシアネート基当量を有することが好
ましい。
【0018】ポリエーテルポリウレタンポリ(メタ)アク
リレートは、1000〜6000、特に1500〜50
00の数平均分子量、及び500〜2000、特に75
0〜1500の(メタ)アクリロイルオキシ基当量を有す
ることが好ましい。数平均分子量が1000を下回ると
硬化塗膜の可撓性が低下してクラックが発生し易くな
り、6000を上回ると塗料化の際の粘度調節が困難と
なる。(メタ)アクリロイルオキシ当量が500を下回る
と硬化塗膜の可撓性が低下してクラックが発生し易くな
り、2000を上回ると光硬化性が低下して硬化塗膜の
強靱性が損なわれる。
【0019】得られるポリエーテルポリウレタンポリ
(メタ)アクリレートに光重合開始剤を配合することによ
り本発明の静電塗装用光硬化性下地塗料が得られる。光
重合開始剤は、活性エネルギ−線が照射された場合に、
本発明の静電塗装用光硬化性下地塗料の硬化を開始させ
る。
【0020】本発明では当業者に周知の光重合開始剤を
使用することができる。具体的には、ベンゾイン、ベン
ゾフェノン、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイ
ソプロピルエーテル、2,2−ジメトキシ−2−フェニ
ルアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニ
ルプロパン−1−オン、アゾビスイソブチロニトリル及
びベンゾイルパーオキシド等が挙げられるがこれらに限
定されない。
【0021】光重合開始剤の量は、ポリエーテルポリウ
レタンポリ(メタ)アクリレート100重量部に対して約
1〜10重量部、好ましくは2〜5重量部である。光重
合開始剤の量が1重量部未満では充分な硬化速度が得ら
れず、10重量部を越えると硬化塗膜が着色する。
【0022】本発明の静電塗装用光硬化性下地塗料に
は、ポリエーテルポリウレタンポリ(メタ)アクリレート
と共重合可能な化合物を含有させても良い。但し、ポリ
エーテルポリウレタンポリ(メタ)アクリレートは、塗料
中に19重量%以上、好ましくは30重量%以上の量で
存在する必要がある。ポリエーテルポリウレタンポリ
(メタ)アクリレートの含有量が19重量%未満では上塗
り静電塗装時の通電性及び上塗り塗膜表面の帯電防止性
が低下するので好ましくない。
【0023】ポリエーテルポリウレタンポリ(メタ)アク
リレートと共重合可能な化合物は分子中に少なくとも1
個の重合性不飽和基を有する化合物であれば特に限定さ
れない。例えば、重合性モノマー、及びポリエーテルポ
リウレタンポリ(メタ)アクリレート以外の重合性プレポ
リマー等が挙げられる。これらは1種または2種以上組
み合わせて使用できる。
【0024】本発明において重合性モノマーは、静電塗
装用光硬化性下地塗料の粘度及び光硬化性を調節するた
めに用いる。詳しくは、重合性モノマーは、プレポリマ
ー成分を希釈するための反応性希釈剤として機能する。
したがって、用いるプレポリマー成分を希釈しうる比較
的低分子量の重合性モノマーが特に好ましい。
【0025】好適に用いうる重合性モノマーには、単官
能(メタ)アクリレートモノマー、2官能(メタ)アクリレ
ートモノマー、3官能以上の多官能(メタ)アクリレート
モノマー、ビニル系モノマー及びスチレン系モノマー等
が挙げられる。これらは1種または2種以上組み合わせ
て使用しうる。特にスチレン系モノマーが好ましい。静
電塗装された上塗り塗膜の耐湿熱性及び耐寒熱繰り返し
性のような耐久性の向上に寄与するからである。
【0026】単官能(メタ)アクリレートモノマーとして
は、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸ブチル、テトラヒドロフルフリル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、イソ
ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレ
ート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロ
ヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メ
タ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、イソ
ボルニル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)
アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)
アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、フェノキ
シポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−
(メタ)アクリロイルオキシエチルフタル酸、2−(メタ)
アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸、カル
ボキシエチル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロ
イルオキシエチルコハク酸、N−(メタ)アクリロイルオ
キシ−N’,N’−ジカルボキシ−p−フェニレンジア
ミン及び4−(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメリ
ット酸などが挙げられる。
【0027】2官能(メタ)アクリレートモノマーには、
アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、比較的低
分子量のポリオキシアルキレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ハロゲン置換アルキレングリコールジ(メタ)
アクリレート、脂肪族ポリオールのジ(メタ)アクリレー
ト、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物のジ
(メタ)アクリレート及びビスフェノールAのエポキシジ
(メタ)アクリレート等が含まれる。
【0028】具体的には、エチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリ
レート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、
1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、イソボ
ルニルジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール
ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アク
リレート、ジトリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレ
ート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ト
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、テトラメチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸エステル
ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、2,2
−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシエトキ
シフェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)アク
リロイルオキシエトキシエトキシシクロヘキシル]プロ
パン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエ
トキシエトキシフェニル]メタン、水添ジシクロペンタ
ジエニルジ(メタ)アクリレート及びトリス(ヒドロキシ
エチル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレートが挙げ
られる。
【0029】多官能(メタ)アクリレートモノマーとして
は、グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロール
プロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプ
ロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテト
ラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレートのような3価以上の脂肪族ポリオー
ルのポリ(メタ)アクリレート;3価以上のハロゲン置換
ポリオールのポリ(メタ)アクリレート;グリセリンのア
ルキレンオキシド付加物のトリ(メタ)アクリレート;ト
リメチロールプロパンのアルキレンオキシド付加物のト
リ(メタ)アクリレート;1,1,1−トリス[(メタ)ア
クリロイルオキシエトキシエトキシ]プロパン;及びト
リス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)ア
クリレートが挙げられる。
【0030】スチレン系モノマーとしては、スチレン、
ビニルトルエン、クロルスチレン及びt−ブチルスチレ
ン等が挙げられる。ビニル系モノマーとしては、酢酸ビ
ニル、アクリロニトリル、N−ビニルピロリドン及びア
クリルアミド等が挙げられる。
【0031】ポリエーテルポリウレタンポリ(メタ)アク
リレート以外の重合性プレポリマーには、ポリエーテル
ポリウレタンポリ(メタ)アクリレート以外のポリウレタ
ンポリ(メタ)アクリレート、ポリエステルポリ(メタ)ア
クリレート、ポリエポキシポリ(メタ)アクリレート及び
不飽和ポリエステル等が挙げられる。
【0032】ポリエーテルポリウレタンポリ(メタ)アク
リレート以外のポリウレタンポリ(メタ)アクリレートと
しては、水酸基含有(メタ)アクリレートモノマーとポリ
イソシアネートを反応させて得られるポリウレタンポリ
(メタ)アクリレート;及びポリエステルポリオールをポ
リイソシアネートと反応させて得られるポリイソシアネ
ートに水酸基含有(メタ)アクリレートモノマーを反応さ
せて得られるポリエステルポリウレタンポリ(メタ)アク
リレート;等が挙げられる。
【0033】ポリエステルポリウレタンポリ(メタ)アク
リレートは、ポリエーテルポリオールの代わりにポリエ
ステルポリオールを用いること以外は、上述のポリエー
テルポリウレタンポリ(メタ)アクリレートと同様にして
調製しうる。
【0034】ポリエステルポリオールは、脂肪族及び脂
環式のポリオールと多塩基性カルボン酸(無水物)との脱
水縮合反応により得られる。
【0035】ポリオールの具体例には、1,4−ブタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、ジメチロールヘプタン、
ジメチロールプロピオン酸、ジメチロールブチリオン
酸、トリメチロールプロパン、ジトリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール及びジペンタエリスリトール
が挙げられる。
【0036】多塩基性カルボン酸(無水物)の具体例に
は、(無水)コハク酸、アジピン酸、(無水)マレイン酸、
(無水)イタコン酸、(無水)トリメリット酸、(無水)ピロ
メリット酸、ヘキサヒドロ(無水)フタル酸、(無水)フタ
ル酸、イソフタル酸及びテレフタル酸などが挙げられ
る。
【0037】ポリエステルポリ(メタ)アクリレートは、
ポリエステルポリオールと(メタ)アクリル酸との脱水縮
合反応により得られる。
【0038】ポリエポキシポリ(メタ)アクリレートは、
ポリグリシジルエーテルと(メタ)アクリル酸との付加反
応により得られる。ポリグリシジルエーテルとしては、
エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレン
グリコールジグリシジルエーテル、トリプロピレングリ
コールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオー
ルジグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグリシジ
ルエーテルなどが挙げられる。
【0039】不飽和ポリエステルは、α,β−不飽和二
塩基酸とグリコールとを、必要に応じ飽和二塩基酸を併
用して、脱水縮合反応させて得られる。
【0040】α,β−不飽和二塩基酸としては、(無水)
マレイン酸、塩素化マレイン酸、フマル酸、メサコン
酸、テトラコン酸及びイタコン酸等が挙げられる。飽和
二塩基酸としてはオルソフタル酸、イソフタル酸、テレ
フタル酸、無水フタル酸、(無水)テトラヒドロフタル
酸、(無水)ヘキサヒドロフタル酸、(無水)テトラクロル
フタル酸、(無水)テトラブロムフタル酸、(無水)ナジン
酸、ヘット酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジ
ピン酸及びセバチン酸などが挙げられる。
【0041】グリコールとしては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、
ネオペンチルグリコール、水素化ビスフェノールA、ビ
スフェノールAのエチレンオキサイド付加物、エチレン
オキサイド、プロピレンオキサイド等が挙げられる。
【0042】本発明の好ましい態様では、50〜100
重量%のポリエーテルポリウレタンポリ(メタ)アクリレ
ートと、残量のその他の重合性プレポリマーとからなる
プレポリマー成分;上記プレポリマー成分100重量部
に対して50〜150重量部の重合性モノマー;及び上
記プレポリマー成分100重量部に対して1〜10重量
部の光重合開始剤;を含有する静電塗装用光硬化性下地
塗料が提供される。
【0043】ここで用いるその他の重合性プレポリマー
には、不飽和ポリエステルが挙げられる。塗膜の可撓性
を向上させて耐クラック性がより良好となるからであ
る。
【0044】不飽和ポリエステルは、分子量1500〜
5000、特に2000〜4500、及びヨウ素価15
〜60、特に20〜40を有することが好ましい。例え
ば、無水マレイン酸と無水フタル酸とエチレングリコー
ルとプロピレングリコールとを等モル比で脱水縮合させ
て得られる。
【0045】このような不飽和ポリエステルは市販され
ており、具体的には住友バイエルウレタン社製「バイヒ
ドロール850W」、「バイヒドロール300」、「バイヒ
ドロール310」、「バイヒドロール400A」、「バイヒ
ドロール502」及び「バイヒドロール620」、昭和高
分子社製「リゴラック2186」、「リゴラックUV10
4」及び「リゴラックUV206」、日本合成化学社製「ゴ
ーセラック400」、「ゴーセラック750−70」、「ゴ
ーセラック760」、「ゴーセラック751N−70」、
「ゴーセラック780−70」、「ゴーセラック785」、
「ゴーセラック770」及び「ゴーセラック7548」等が
挙げられる。尚、市販の不飽和ポリエステルは、スチレ
ン20〜40重量%で希釈されている場合が多いが、このス
チレンは本発明の重合性モノマーとして用い得る。
【0046】ポリエーテルポリウレタンポリ(メタ)アク
リレートとその他の重合性プレポリマーとを配合するこ
とによりプレポリマー成分を得る。配合は、ポリエーテ
ルポリウレタンポリ(メタ)アクリレートが上記プレポリ
マー成分中に50重量%以上、好ましくは60重量%以
上、更に好ましくは70重量%以上の量で存在するよう
に行う。
【0047】ポリエーテルポリウレタンポリ(メタ)アク
リレートの含有量が50重量%未満では上塗り静電塗装
時の通電性及び上塗り塗膜表面の帯電防止性が低下する
ので好ましくない。
【0048】ここで用いるのに好ましい重合性モノマー
にはスチレン系モノマーが挙げられる。特に好ましいス
チレン系モノマーとしては、スチレン、ビニルトルエ
ン、クロルスチレン及びt−ブチルスチレンが挙げられ
る。
【0049】重合性モノマーは、プレポリマー成分10
0重量部に対して50〜150重量部、好ましくは60
〜110重量部、更に好ましくは70〜100重量部の
量で用いられる。重合性モノマーの量が50重量部を下
回ると得られる下地塗料の伸びが不十分となり平滑な塗
膜が得られない。150重量部を上回ると光硬化性が低
下するため強靱な塗膜が得られない。
【0050】本発明の静電塗装用光硬化性下地塗料に
は、溶剤、種々の添加剤、たとえば増粘剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤及び無機充填剤を適量配合しうる。
【0051】溶剤としてはイソプロピルアルコール、n
−ブチルアルコールのようなアルコール、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブ
チルエーテルのようなアルキレングリコールモノアルキ
ルエーテル、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水
素、酢酸エチル、酢酸ブチルのような酢酸エステル、ア
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
のようなケトン等も用いうる。
【0052】無機充填剤としては、ガラス粉末、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、マイカ、タルク、クレ
ー、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化マ
グネシウム、ケイ酸カルシウム、アスベスト粉末、ステ
アリン酸亜鉛等が挙げられ、単独あるいは2種以上併用
してもよい。特に木工製品に対してはタルク、ステアリ
ン酸亜鉛の使用が好ましい。
【0053】本発明の静電塗装用光硬化性下地塗料は、
通常適切な粘度に調整し非導電性物品に塗布した後、紫
外線を照射して硬化させる。紫外線以外の活性エネルギ
−線、例えばα線、β線、γ線、電子線等を照射して硬
化させることもできる。
【0054】本発明の静電塗装用光硬化性下地塗料は非
導電性物品である木工製品、プラスチック製品に有用で
ある。プラスチック製品としては、ポリメチルメタクリ
レート、ポリカーボネート、ポリアリルジグリコールカ
ーボネート樹脂、ABS樹脂、ポリスチロール、PV
C、ポリエステル、アセテート樹脂のような成形品、シ
ート、フィルム等が対象となる。
【0055】塗布の方法としては、カーテンフロー塗
装、スプレー塗装、ロール塗装、浸漬法等公知の方法を
適宜用いればよい。要は所望の均一な厚みと、平滑な表
面が得られる方法であればよく、被塗布物の形状に応じ
て、適宜選ぶことができる。塗膜の厚みとしては、通常
50〜300μ、好ましくは100〜200μの範囲で
ある。
【0056】本発明の静電塗装用光硬化性下地塗料を用
いて塗膜を形成した後、上塗り塗料を静電塗装する。そ
の際の上塗り塗料については、通常のニトロセルロ−ス
ラッカ−、酸硬化アミノアルキッド樹脂塗料、ポリウレ
タン樹脂塗料、UV硬化塗料等が用いられる。
【0057】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、これらは例示的なものであり、本発明はこれらに
限定されない。
【0058】調製例1 ポリエーテルポリウレタンポリアクリレートの合成 攪拌機、温度計、滴下ロ−トを備えた500mlのガラ
ス製反応器にヘキサメチレンジイソシアネート72g、
ジブチル錫ジラウレート0.1g、ハイドロキノンモノ
メチルエーテル0.4g及びt−ブチルカテコール0.
4gを仕込み、攪拌しながら60℃に保持した。この中
に、数平均分子量600のポリエチレングリコール13
0gを1時間を要して滴下した。同温度で2時間攪拌し
た後、ペンタエリスリトールトリアクリレート(東亜合
成社製アロニックスM−305、水酸基価120)20
0gを1時間を要して滴下して、同温度で更に2時間反
応を続け、反応を完結させ、ポリエーテルポリウレタン
ポリアクリレート402gを得た。このもののイソシア
ネート含量は0.02%であった。
【0059】調製例2 分子量600のポリエチレングリコールの代わりに数平
均分子量1000のポリエチレングリコール217gを
用いること以外は調製例1と同様にして、ポリエーテル
ポリウレタンポリアクリレート489gを得た。このも
ののイソシアネート含量は0.02%であった。
【0060】調製例3 分子量600のポリエチレングリコールの代わりに数平
均分子量700のポリプロピレングリコール115gを
用いること以外は調製例1と同様して、ポリエーテルポ
リウレタンポリアクリレート387gを得た。このもの
のイソシアネート含量は 0.01%であった。
【0061】実施例1〜6 調製例1〜3で得られたポリエーテルポリウレタンポリ
アクリレート、不飽和ポリエステル、重合性モノマー、
光重合開始剤及び無機充填剤を、表1に示す量で配合す
ることにより静電塗装用光硬化性下地塗料を製造した。
尚、不飽和ポリエステルとしては住友バイエルウレタン
社製の「バイヒドロール850W」(固形分100%)、重
合性モノマーとしてはスチレン、光重合開始剤としては
1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、無機充
填剤としてはタルク及びステアリン酸亜鉛を使用した。
また得られる静電塗装用光硬化性下地塗料の粘度はイワ
タカップで20℃にて測定した。
【0062】このようにして得た静電塗装用光硬化性下
地塗料を目止め着色及びウレタンシーラー塗装処理され
たMDFナラ突き板貼りの木工基材(200mm×30
0mm)にスプレー塗装(スプレー圧;4kg/cm2)し
て約300μの塗膜を形成させ、40℃、5分間乾燥
後、当該木工基材を空気中にて高圧水銀灯(アイグラフ
ィックス社製、アイキュアーUE021−403C、5
00V、H02−L41(2))を用いて150mmの距
離から80W/cm、5秒間紫外線照射して塗膜を硬化
させた。
【0063】比較例1 ポリエーテルポリウレタンポリアクリレートの代わり
に、ヘキサメチレンジイソシアネートとペンタエリスリ
トールトリアクリレートとの反応で得られるポリエーテ
ル骨格をもたないウレタンアクリレート(共栄化学社製
「UA−306H」)を用いること以外は実施例1と同様
にして静電塗装用光硬化性下地塗料を得、木工基材に硬
化塗膜を形成させた。
【0064】比較例2及び3 表1に示す量でトリオクチルメチルアンモニウムクロラ
イドを添加すること以外は比較例2と同様にして静電塗
装用光硬化性下地塗料を得、木工基材に硬化塗膜を形成
させた。
【0065】
【表1】 プレポリマー 重合性 光重合 無機充填剤 四級アン 粘度 成分の組成 モノマー 開始剤 T Z モニウム塩 (秒) 実施例1 調製例1/850W=100/0 70 4 3 1 − 38 実施例2 調製例1/850W=80/20 70 4 3 1 − 40 実施例3 調製例2/850W=100/0 100 4 3 1 − 36 実施例4 調製例2/850W=80/20 100 4 3 1 − 38 実施例5 調製例3/850W=80/20 80 4 3 1 − 35 実施例6 調製例2/850W=40/60 100 4 3 1 − 36 比較例1 306H/850W=80/20 70 4 3 1 − 35 比較例2 306H/850W=80/20 70 4 3 1 2 35比較例3 306H/850W=80/20 70 4 3 1 5 36 850W:住友バイエルウレタン社製「バイヒドロール850W」 306H:共栄化学社製「UA−306H」 T:タルク Z:ステアリン酸亜鉛 四級アンモニウム塩:トリオクチルメチルアンモニウムクロライド
【0066】表中、配合量は、プレポリマー成分100
重量部に対する重量部で示す。
【0067】下地塗料の塗膜の物性評価 下地塗料の硬化塗膜の物性を以下の方法により試験し
た。結果を表2に示す。
【0068】1)研磨性 サンドペーパー1500番で研磨後ペーパーの目詰りを
観察する。
【0069】2)鉛筆硬度 JIS K 5400記載の鉛筆硬度試験に準じる。
【0070】静電塗装及び上塗り塗膜の評価 下地塗料の硬化塗膜を1500番のサンドペーパーにて
研磨し塗膜を200μに調整した。その平滑な表面に、
上塗り塗料としてジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レート50部及びニトロセルロース50部、及び光重合
開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケ
トン3部から構成される固形分25重量%のUV硬化型
塗料を静電塗装した。その後、実施例1〜6と同様にし
て紫外線照射を行い上塗り塗料の硬化塗膜を得た。
【0071】得られた塗膜を以下の方法により評価し
た。結果を表2に示す。
【0072】3)静電塗装適性 上塗り塗料の塗着量で評価する。
【0073】
【表2】静電塗装条件 静電塗装装置:サメス縦型回転ベル式静電塗装機 印加電圧 :90KV ベル回転数 :40,000rpm コンベア速度:1.5m/分 吐出量 :500g/分 上塗り塗料 :UV硬化型塗料(固形分25%) 粘 度:イワタカップで12秒/20℃
【0074】4)帯電防止性 硬化塗膜の表面抵抗値の測定。測定装置は表面高抵抗計
(三菱油化社製)を使用した。
【0075】5)耐湿熱性 JAS規格の耐湿熱試験方法に準じる。即ち、水平に固
定した硬化塗膜の表面に沸騰水を滴下し、その上に0.
5リットルの沸騰水を入れた1リットル容のアルミニウ
ム容器を20分間放置した後、乾燥した布で摩擦し、そ
のまま24時間放置する。その硬化塗膜表面に割れ、ふ
くれ、変色及び著しい艶の変化が生じるかをみる。
【0076】6)寒熱繰返テスト JAS規格の寒熱繰返し試験方法に準じる。即ち、80
±3℃の恒温器中に2時間放置した後、−20±3℃の
恒温器中に2時間放置する工程を2回繰り返し、室温に
なるまで放置する。硬化塗膜表面に異常がないかどうか
をみる。
【0077】比較例4 静電塗装用光硬化性下地塗料を用いないで木工基材に直
接上塗り塗料を静電塗装すること以外は実施例1〜6と
同様にして上塗り塗料の硬化塗膜を形成し、評価した。
結果を表3に示す。
【0078】
【表3】 研磨性 鉛筆 静電塗装適性 帯電防止性 耐湿熱性 寒熱繰返 硬度 上塗塗着量g 表面抵抗値Ω 外観 外観 実施例1 良好 4H 0.73 5×1010 異常無し 異常無し 実施例2 良好 4H 0.70 1×1011 異常無し 異常無し 実施例3 良好 3H 0.75 3×1010 異常無し 異常無し 実施例4 良好 3H 0.72 8×1010 異常無し 異常無し 実施例5 良好 4H 0.70 3×1011 異常無し 異常無し 実施例6 良好 3H 0.57 1×1013 異常無し 異常無し 比較例1 良好 4H 0.22 6×1015 異常無し 異常無し 比較例2 良好 4H 0.55 4×1013 フ゛リート゛ フ゛リー
ト゛ 比較例3 良好 4H 0.71 1×1011 フ゛リート゛白化 フ゛リート゛比較例4 − − 0.21 8×1015 異常無し 異常無し
【0079】静電塗装時の塗着効率を向上させ、静電塗
装された上塗り塗膜の表面にブリスター、白化及びクラ
ックを生じさせない静電塗装用光硬化性下地塗料が提供
された。この静電塗装用光硬化性下地塗料を用いて静電
塗装された製品は、耐久性に優れ、かつ帯電防止性を有
する。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエーテルポリウレタンポリ(メタ)ア
    クリレート及び光重合開始剤を含有する静電塗装用光硬
    化性下地塗料。
  2. 【請求項2】 前記ポリエーテルポリウレタンポリ(メ
    タ)アクリレートが、まず、ポリエーテルポリオールと
    ポリイソシアネートとを反応させてポリエーテルポリウ
    レタンポリイソシアネートを得、次いで、ポリエーテル
    ポリウレタンポリイソシアネートと水酸基含有(メタ)ア
    クリレートモノマーとを反応させる方法により得られ
    る、請求項1記載の静電塗装用光硬化性下地塗料。
  3. 【請求項3】 前記ポリエーテルポリオールがポリアル
    キレングリコールである請求項2記載の静電塗装用光硬
    化性下地塗料。
  4. 【請求項4】 前記ポリアルキレングリコールが分子量
    600〜2000のポリエチレングリコールである請求
    項3記載の静電塗装用光硬化性下地塗料。
  5. 【請求項5】 50〜100重量%のポリエーテルポリ
    ウレタンポリ(メタ)アクリレートと、残量のその他の重
    合性プレポリマーとからなるプレポリマー成分;該プレ
    ポリマー成分100重量部に対して50〜150重量部
    の重合性モノマー;及び該プレポリマー成分100重量
    部に対して1〜10重量部の光重合開始剤;を含有する
    静電塗装用光硬化性下地塗料。
  6. 【請求項6】 前記その他の重合性プレポリマーが不飽
    和ポリエステルである請求項5記載の静電塗装用光硬化
    性下地塗料。
  7. 【請求項7】 前記重合性モノマーがスチレン系モノマ
    ーである請求項5記載の静電塗装用光硬化性下地塗料。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか記載の静電塗装
    用光硬化性下地塗料を被塗装物に塗布する工程;被塗装
    物の塗布表面に活性エネルギー線を照射して塗布された
    下地塗料を硬化させる工程;及び硬化された下地塗料の
    上に上塗り塗料を静電塗装する工程;を包含する静電塗
    装方法。
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