JP6846302B2 - 牛糞堆肥循環処理装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献1に示されるように、牛糞は水分が80〜90%あるので、乾燥処理を施すのが非常に困難であった。
床暖房(30)を備えた床面(31)を有する牛糞堆肥収納庫(32)と、
前記床面(31)上で発酵する牛糞堆肥が投入される受入ホッパ(11)と、
前記受入ホッパ(11)からの牛糞堆肥と後記戻りコンベアからの乾燥粉体とを含水率調整のために混合する混合機(12)と、
前記混合機(12)からの混合粉体を粉砕する流動乾燥粉砕機(14)と、
前記流動乾燥粉砕機(14)内の乾燥粉体を吸引する吸引ブロワー(15)と、
前記吸引ブロワー(15)により導かれた乾燥粉体を回収する乾粉回収機(16)と、
前記乾粉回収機(16)で回収された乾燥粉体を2系統に配分するバルブ(17)と、
配分された1系統の乾燥粉体について前記混合機(12)に搬送する戻りコンベア(18)と、を備えるとともに、
配分された他の1系統の乾燥粉体から余剰製品を分配する分配ダンパー(20)と、
余剰製品が除去された乾燥粉体燃料を気体と焼却灰に分離するサイクロン焼却機(23)と、
排熱蒸気ボイラーを備え前記サイクロン焼却機(23)の気体を前記流動乾燥粉砕機(14)へ送出する送出機(24)と、
前記排熱蒸気ボイラーの蒸気で加熱される不凍液タンク(25)と、を備え、
前記不凍液タンク(25)と前記床暖房(30)の間において温水を循環させて前記床面(31)を加温することで牛糞を発酵させて牛糞堆肥を得ることを特徴としている。
図1は、牛糞堆肥循環処理装置の概略構造を示す構成説明図であり、牛糞堆肥の含水率の調整を行う循環ラインAと、牛糞堆肥の乾燥処理を行う焼却ラインBと、余剰製品(乾燥堆肥)を取り出す余剰物作成ラインCを備えて構成されている。
また、サイクロン焼却機23の下部23bからは、焼却処理された焼却灰が排出される。
循環ラインAの受入ホッパ11は、混合機12の中央付近に供給口を有するように設置され、上部の投入口から牛糞堆肥が投入される。
牛糞堆肥は、牛糞を発酵したもので、牛の飼育時に牛糞と混合した木くずや麦藁を主成分とし、水分率は66〜70%となっている。
混合機12は、受入ホッパ11からの牛糞堆肥と戻りコンベア18からの乾燥粉体とを含水率調整のために混合するものである。
混合機12による牛糞堆肥と乾燥粉体との混合物(牛糞処理物)は、効率良好な燃焼を得るため含水率を40〜45%に調整することが好ましい。
混合機12から排出される牛糞処理物(牛糞堆肥と乾燥粉体との混合物)は、スクリューコンベア13により流動乾燥粉砕機14の下部側に搬送される。
ロータリーバルブ17により配分された1系統の乾燥粉体は、戻りコンベア18に一端側に導かれ、搬送されて混合機12に供給される。
また、吸引ブロワー15で乾粉回収機16から吸引された気体は、大気汚染防止のためバグフィルターを介して外部へ排出される。
また、処理室10で十分な燃焼(焼却処理)を行うために、外部から酸素(空気)を取り入れるための複数の空気取入れ口23cを備え、燃焼空気ファン28からの空気量が各ダンパー(図示せず)により調整されて供給されている。
また、サイクロン焼却機23内には、内壁に付着するクリンカーを除去するためのセラミックボールが内在されている。セラミックボールは、直径5〜15mm程度の球形で形成され、サイクロン焼却機23内に対して循環して使用されるようになっている。
また、牛糞処理物の乾燥粉体は、熱風により焼却処理(自動燃焼)されながら遠心分離されて筒体の壁面に衝突し、その後重力により落下して下部開口部23bから排出される。
牛糞処理物の乾燥粉体(含水率40〜45%)の焼却処理では、牛糞処理物に含まれる揮発成分が燃焼することで、効率良い焼却処理が可能となる。
また、サイクロン焼却機23の上部側方から熱風サイクロンとともに供給されるセラミックボールは、流速により渦を描くように流し込まれ、サイクロン焼却機23の内壁に衝突しながら螺旋状に下降することで、内壁に付着したクリンカーを除去し、下部開口部23bから排出される。
セラミックボールをサイクロン焼却機23上部に戻すことで、内壁面に付着するクリンカーについて、固化する前のソフトクリンカーのうちに除去することが可能となる。
また、篩分機43では、振動篩43aにより大粒灰及びソフトクリンカーと、細粒灰とに篩い分けられ、それぞれ排出されて廃棄物として廃棄される。
そのため、牛糞堆肥収納庫32においては、温度が低い環境下であっても、床暖房30により牛から排出される牛糞が凍ることなく牛糞堆肥に発酵させることができる。
そして、この牛糞堆肥は、牛糞堆肥循環処理装置の受入ホッパ11に投入することで、燃料として循環利用することができる。
牛糞堆肥(原料)を受入ホッパ11に供給する。牛糞堆肥の含水率は80〜90%となっている。
受入ホッパ11に供給された牛糞堆肥は、混合機12において、戻りコンベア18からの乾燥粉体と混合されることで、牛糞処理物の含水率を40〜45%に調整する。含水率を40〜45%に調整するのは、流動乾燥粉砕機14の流動乾燥筒内壁への付着を防止するためである。
サイクロン焼却機23の処理室が自動燃焼に耐える温度上昇になったらファン22により乾燥粉体がサイクロン焼却機23に供給する。
サイクロン焼却機23の処理室における十分な加熱を確認後、加熱手段(バーナー)27を失火させる。
この段階で、サイクロン焼却機23内では自燃乾燥による乾燥処理が行われる。
また、セラミックボールは、篩分機43で回収してサイクロン焼却機23の上部に戻すことで循環機構による循環使用ができるので、サイクロン焼却機23の稼働中に同時に固化する前のクリンカー(ソフトクリンカー)を除去することができる。
セラミックボールの表面が削れて小さくなった場合は、新しいセラミックボールを追加交換することで、クリンカーの除去効果を継続させることができる。
Claims (3)
- 床暖房を備えた床面上を有する牛糞堆肥収納庫と、
前記床面上で発酵する牛糞堆肥が投入される受入ホッパと、
前記受入ホッパからの牛糞堆肥と後記戻りコンベアからの乾燥粉体とを含水率調整のために混合する混合機と、
前記混合機からの混合粉体を粉砕する流動乾燥粉砕機と、
前記流動乾燥粉砕機内の乾燥粉体を吸引する吸引ブロワーと、
前記吸引ブロワーにより導かれた乾燥粉体を回収する乾粉回収機と、
前記乾粉回収機で回収された乾燥粉体を2系統に配分するバルブと、
配分された1系統の乾燥粉体について前記混合機に搬送する戻りコンベアと、を備えるとともに、
配分された他の1系統の乾燥粉体から余剰製品を分配する分配ダンパーと、
余剰製品が除去された乾燥粉体燃料を気体と焼却灰に分離するサイクロン焼却機と、
排熱蒸気ボイラーを介して前記サイクロン焼却機の気体を前記流動乾燥粉砕機へ送出する送出機と、
前記排熱蒸気ボイラーの蒸気で加熱される不凍液タンクと、を備え、
前記不凍液タンクと前記床暖房の間において温水を循環させて前記床面を加温することで牛糞を発酵させて牛糞堆肥を得ることを特徴とする牛糞堆肥循環処理装置。 - 前記床暖房による床面の温度を10℃以上とした請求項1に記載の牛糞堆肥循環処理装置。
- 前記混合機による牛糞堆肥と乾燥粉体との混合物の含水率は、40〜45%に調整される請求項1に記載の牛糞堆肥循環処理装置。
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