JP4478441B2 - 畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備 - Google Patents

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Description

本発明は、牛糞、鶏糞、豚糞等の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備に係り、更に詳細には炭化物を製造する際に発生する乾留ガスを炭化の際の熱源用燃料として利用する畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備に関する。
畜産業者から大量に発生する牛糞、鶏糞、豚糞等の畜糞を再資源化する方法として、発酵処理によって堆肥化する方法(例えば、特許文献1参照)や、畜糞を燃焼させこのとき発生する熱を廃熱利用発電によって回収する方式(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
しかしながら、発酵処理によって堆肥化する畜糞の処理方法は、広大な処理スペースが必要となり、更には処理に時間がかかるという問題がある。一方、廃熱利用発電によって熱エネルギーを回収しようとする方法では、設備が大型化すると共に、畜糞の燃焼や廃熱回収に高度の技術が必要になって、通常の畜産業者には適用されにくいという問題がある。
そこで、設置スペースが比較的小さく、設備が大型化せず運用が容易で、処理時間が短く、しかも低コストとなる再資源化の方法として、畜糞を乾燥して乾燥物にして有機肥料や土壌還元材として利用すると共に、畜糞を乾燥する際の熱源の燃料に利用する方法(例えば、特許文献3参照)が提案されている。
特公昭56−48468号公報 特開平8−285258号公報 特開2003−206191号公報
しかしながら、農地の耕作面積が減少する傾向では、有機肥料や土壌還元材は供給過剰な状態となっており、再資源化を行っても在庫が増大するという問題が生じている。
更に、畜糞の乾燥物に対して、有機肥料や土壌還元材に代わる新たな利用方法を見出すことは困難で、畜糞の乾燥物の販路を拡大することは非常に困難である。このため、畜糞を高付加価値物に、低コストで転換できる新たな方法の開発が求められていた。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、畜糞の乾燥物から高付加価値の炭化物を製造することが可能な畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備を提供することを目的とする。
前記目的に沿う請求項1記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備は、畜糞を受け入れ第1の熱風発生炉から供給される熱風で加熱乾燥し乾燥物にして排出するロータリーキルン式の乾燥炉を備えた乾燥装置と、
前記乾燥物の一部を受け入れ第2の熱風発生炉から供給される熱風で該乾燥物を炭化させ炭化物にして排出するロータリーキルン式の炭化炉を備えた炭化装置を有し、
前記炭化物を製造する際に発生する乾留ガスを前記第2の熱風発生炉に供給してその燃料の一部に使用すると共に、前記乾燥物の残り及び前記炭化物を、それぞれ有機肥料及び炭素製品とする畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備であって、
前記炭化炉は、上流側から下流側に向かって水平又は下方に傾斜し前記第2の熱風発生炉から供給される熱風が通過する円筒状の熱風用通路を形成する内筒体と、該内筒体の軸心と同心上に配置された外筒体とを有し、前記内筒体の外側で前記外筒体の内部を前記乾燥物が移動しながら加熱されて前記炭化物になる炭化用通路を形成し、前記熱風用通路と前記炭化用通路は一体となって前記軸心の回りに回転し、
しかも、前記熱風用通路を形成する前記内筒体の内側に邪魔板を設けて、前記第2の熱風発生炉から供給された熱風を該熱風用通路の側面に沿って通過させ、前記炭化用通路を形成する前記外筒体の内側壁に前記内筒体とは隙間を有して軸方向に傾斜配置された複数の仕切板を設けて、前記炭化用通路に供給された前記乾燥物を前記炭化用通路の回転に伴って上流側から下流側に向けて移動させる
ここで、畜糞とは牛、鶏、豚等の畜産業者で飼育されている動物から排泄される糞を指し、乾燥物とはこの畜糞の含水率を35〜40質量%となるように乾燥調整したものを指す。また、炭化物とはこの乾燥物を炭化させて得られるもので、主成分は炭素である。
乾留ガスとは乾燥物が加熱されて炭化する際に発生するガスの総称で、例えば、残存水分が蒸発した水蒸気、糞の熱分解から発生するメタンガス、エタンガス等の炭化水素ガス、炭化の際に発生する一酸化炭素ガス等を含んでいる。
請求項2記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備は、請求項1記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備において、前記炭化物の一部を前記第2の熱風発生炉に供給して、該第2の熱風発生炉の燃料の一部に使用する。
請求項記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備は、請求項1又は2記載の乾燥物及び炭化物の製造設備において、前記炭化炉からの廃熱ガスの一部を前記乾燥炉に供給し、前記畜糞の加熱乾燥に使用する。
請求項記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備は、請求項記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備において、前記炭化炉からの廃熱ガスの他の一部を更に廃熱ボイラに供給し水蒸気を発生させる。
請求項記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備は、請求項1〜4記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備において、前記第2の熱風発生炉には補助バーナが設けられ、前記炭化炉に供給される熱風の温度を調整する。
請求項記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備は、請求項1〜5記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備において、前記炭化物の他の一部を更に前記第1の熱風発生炉に供給してその燃料の一部に使用する。
請求項記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備は、請求項1〜6記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備において、前記乾留ガスの一部を更に前記第1の熱風発生炉に供給して前記乾燥炉に供給される熱風の温度を調整する。
請求項1〜7記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備は、畜糞の乾燥物を炭化物にする炭化装置を有し、炭化物を製造する際に発生する乾留ガスを第2の熱風発生炉に供給してその燃料の一部に使用するので、第2の熱風発生炉での燃料使用量を減少させることができ、設備の運転コストを減少することが可能になる。
また、畜糞を炭化物(炭素製品)に変えて提供できるので、広範囲の用途に対応可能になって販路を多様化することが可能になると共に、畜糞の高付加価値化が達成できる。なお、炭素製品は、例えば、燃料、土壌改良材、肥料添加物(保湿性向上材)、融雪材として使用できる。
特に、請求項2記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備は、得られた炭化物の一部を第2の熱風発生炉に供給してその燃料の一部に使用するので、第2の熱風発生炉での燃料使用量を更に減少させることができ、設備の運転コストを更に減少することが可能になる。
そして、請求項記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備は、炭化炉は、上流側から下流側に向かって下方に水平又は傾斜し熱風が通過する円筒状の熱風用通路と、熱風用通路の外側に設けられ、その内部を乾燥物が移動しながら加熱されて炭化物になる円筒状の炭化用通路を有し、熱風用通路と炭化用通路は一体となって回転するので、乾燥物を間接加熱することができ、乾燥物の加熱雰囲気を低酸素状態に保持することが容易になって、乾燥物の炭化を容易に行うことが可能になる。更に、乾燥物が熱分解する際に発生する乾留ガスの回収を容易に行うことが可能になる。
また、請求項記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備は、熱風は熱風用通路の側面に沿って通過し、乾燥物は掻き揚げ熱風用通路の外側部に接触させながら上流側から下流側に向けて移動させることができるので、乾燥物を効率的に高温の熱風用通路の外側部に接触させることができ、乾燥物の温度を容易に上昇させて炭化を促進させることが可能になる。
請求項記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備は、炭化炉からの廃熱ガスの一部を乾燥炉に供給し、畜糞の加熱乾燥に使用するので、第1の熱風発生炉での燃料使用量を減少させることができ、設備の運転コストを減少することが可能になる。
請求項記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備は、炭化炉からの廃熱ガスの他の一部を廃熱ボイラに供給し水蒸気を発生させるので、この製造設備の関連施設に熱を供給することができ、省エネルギー化を促進することができる。例えば、発生した水蒸気を小型発電装置に供給することにより、この製造設備で使用する電力の一部を賄うことができ、運転コストを更に減少することが可能になる。
請求項記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備は、第2の熱風発生炉に補助バーナが設けられているので、第2の熱風発生炉に供給できる炭化物や乾留ガスの量が少ない場合(例えば、運転を開始した初期段階)でも炭化炉に供給される熱風の温度を確保することができ、炭化物を安定して製造することが可能になる。
請求項記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備は、炭化物の他の一部を第1の熱風発生炉に供給してその燃料の一部に使用するので、第1の熱風発生炉での燃料使用量を更に減少させることができ、設備の運転コストを減少することが可能になる。また、炭化物の内需を促進することで炭化物の販売量を調整することが可能になる。
請求項記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備は、乾留ガスの一部を第1の熱風発生炉に供給するので、乾燥炉に供給される熱風の温度を調整することが容易になって、乾燥物を安定して製造することが可能になる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の第1の実施の形態に係る畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備の説明図、図2は図1のA−A矢視断面図、図3は同畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備における処理の流れを示すブロック図、図4は第2の実施の形態に係る畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備で使用する炭化装置の説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備10は、畜糞11を加熱乾燥し乾燥物12にして排出する乾燥装置13と、乾燥物12の一部を受け入れ炭化させて炭化物14にして排出する炭化装置15を有している。以下、これらについて詳細に説明する。
乾燥装置13は、畜糞を乾燥させて含水率を35〜40質量%に調整した乾燥物12を主体とする固形燃料を燃焼させて高温の熱風を発生させる第1の熱風発生炉16と、第1の熱風発生炉16から発生する熱風を熱源として、畜糞11を乾燥させるロータリーキルン式の乾燥炉17とを有している。更に、乾燥装置13は、乾燥炉17からの排気ガス中の粉塵をそれぞれ集塵して冷却処理する排ガス処理装置を構成するサイクロン18及びシャワーリング機構19と、排気ガス中の臭気分を除去する脱臭機20と、畜糞11を一定の含水率(例えば、70〜80質量%)の状態に維持して貯留する畜糞貯留場21とを有している。
第1の熱風発生炉16は、乾燥物12の貯留部22、一次燃焼室23、一次燃焼室23内にその先部が配置されたバーナ24、及び一次燃焼用空気を供給するブロア25を備えた燃焼炉本体26を有している。更に、第1の熱風発生炉16は、燃焼炉本体26の出口に接続された火炎路27と、火炎路27の出口に接続し、アフターバーナ28及びブロア29を備えた二次燃焼室30を有している。
ここで、貯留部22の底部には乾燥物12を徐々に供給する耐熱性のベルトコンベア、チェーンコンベア又はスクリューコンベア等からなる乾燥物送り出し機構31が設けられ、供給された乾燥物12はブロア25又は複数のバーナ24から吐出するガスによって、徐々に一次燃焼室23内の耐火物等からなる載置台(又は目の細かいロストル)31a上に送り出される。そして、バーナ24に供給された灯油又は重油等の燃料を燃焼用空気により燃焼させ、この燃焼熱によって送られた乾燥物12を燃焼させている。なお、バーナ24は乾燥物12に着火した後は、全部のバーナ24を使用する必要はなく、そのうちの一つ又は全く使用しない場合もある。
乾燥物12の燃焼滓は、一次燃焼室23の底部に溜まり、スクリューコンベアからなる排出コンベア32によって外部に排出されている。この燃焼滓は、無窒素肥料として使用できる。
一次燃焼室23と乾燥物12の貯留部22の境界壁33は、貯留部22側に耐熱鋼板を有し、一次燃焼室23側に耐火材(キャスタブル)を内張りした複合部材で構成するのが好ましいが、十分強度を有するセラミック材、水冷された鋼板等の金属部材によって構成してもよい。また、燃焼用空気の一部は、バーナ24から供給する他、一次燃焼室23の下部に別のブロアを設けてこれによって供給するようにしてもよい。
火炎路27は周囲を耐火物で囲まれて形成され、一次燃焼室23で発生した可燃性ガスを下流側の二次燃焼室30に誘導する通路である。二次燃焼室30は周囲を耐火物で囲まれて形成され、流入した可燃性ガスをブロア29で吹き込まれる燃焼用空気の下で燃焼させて熱風を発生させる。
なお、更に燃焼を促進する場合、アフターバーナ28を使用する。これによって、乾燥物12を主たる燃料として、約700〜950℃(好ましくは、850〜950℃)の熱風を発生させている。
熱風の温度の制御はブロア29からの送風量及び乾燥物送り出し機構31の送り込み速度等を調整することによって制御可能である。乾燥物12の状態が、例えば、畜糞11の発酵が進んでいる等の事情によって、カロリー(発熱量)が不足する場合には、補助燃料として乾燥物12に粉炭又は炭化物14を混入して燃料としてのカロリーを上げる。
乾燥炉17は、二次燃焼室30の下流側に設けられ熱風が流入する熱風室33aと、熱風室33aの上部に設けられ畜糞貯留場21から搬送された畜糞11を貯留する一時貯留槽34と、一時貯留槽34から供給された畜糞11を乾燥する乾燥炉35を有している。
熱風室33aは周囲を耐火物で形成されており、二次燃焼室30で発生した熱風を受け入れて、乾燥炉35内に吹き込む機能を有している。
また、一時貯留槽34の底部には搬送手段の一例であるスクリューコンベア36が設けられ、溜まった畜糞11を徐々に乾燥炉35内に投入している。投入された畜糞11は、約700〜950℃の熱風と接触しながら上流側から下流側に向けて徐々に移動していくので、移動に伴って徐々に乾燥し下流側に到達した時点で含水率が35〜40質量%の乾燥物12になっている。乾燥物12は、乾燥炉35の下流側排出部37の底から落下して、外部に排出している。
なお、乾燥炉35は、耐熱鋼やステンレスからなる円筒状の乾燥炉本体38と、乾燥炉本体38を下流側に0〜3度の範囲で傾けて回転可能に支持する対となるタイヤ等の支持機構39と、乾燥炉本体38を、例えば、1〜30rpmの速度で回転駆動する図示しない駆動機構を有している。下流側排出部37から、例えば、コンベアで排出された乾燥物12は有機肥料として使用される他、前記した第1の熱風発生炉16の主燃料として使用されている。
従って、この畜糞11を原料とする乾燥物(有機肥料)の乾燥装置13においては、運転当初は乾燥物12を得るのに補助燃料を必要とするが、ある程度運転した後は、乾燥物12を主燃料とする。なお、補助燃料は重油や灯油等である。
乾燥炉35に流入した熱風は、下流側排出部37の排気口40から排気ガスとして排出される。排気ガスの温度は150〜200℃になっているが、排風機41によって吸引され、サイクロン18を介してシャワーリング機構19を構成する冷却塔42に送気されている。冷却塔42は上部にシャワーノズル43を有し、汚水槽44からポンプ45によって汲み上げられた水を噴出している。シャワーノズル43から噴出された水は冷却塔42の底部で回収され、汚水槽44に戻っている。
これによって、乾燥炉17から排出された高温の排気ガスは約50〜80℃に冷却される。そして、冷却塔42の上部から排出される冷却処理された排気ガスは、図示しない排風機を介して脱臭機20に送気される。
脱臭機20は、貯留槽46を有し、貯留槽46の中間部に比較的目の細かいスクリーン47を備え、その上に脱臭剤の一例である大量の鋸屑が層を成した鋸屑層48が形成されている。そして、鋸屑層48の上には複数の散水ノズル49が配置され、水タンク50に貯留された清水を図示しないポンプで汲み上げて、鋸屑層48を加湿している。これによって、排気ガスはその含まれる臭気分が鋸屑層48に吸収されて外部に排出される。貯留槽46の底部には集水部51が設けられ、ここに溜まった水をポンプ52によって外部に汲み出している。
従って、脱臭機20に給水された水の一部は水蒸気となって排気ガスと共に、外部に排出されるが、残りは集水部51によって回収され、ポンプ52によって、畜糞貯留場21の畜糞11に、汚水槽44からポンプ53によって汲み出される汚水と共に、複数の散水ノズル54を通じて供給されている。
畜糞貯留場21において、畜糞11は含水率が70〜80質量%となるように加湿されている。従って、この畜糞11から乾燥物12を製造する乾燥装置13において発生する汚水は、畜糞11を加湿させて、乾燥炉35で乾燥処理され、最終的には脱臭機20から清浄な水蒸気となって排出される。
なお、汚水槽44の水が不足すると、冷却塔42が作動しないので、汚水槽44内に液面計55を設け、汚水レベルが所定値より下がった場合には、水タンク50から図示しないポンプを介して清水を供給している。また、水タンク50には、ボールタップ56が設けられ、所定の水量を水道水から確保できるようにしている。
炭化装置15は、乾燥物12を炭化させて得られる炭化物14及びこの炭化物14を製造する際に発生する乾留ガスを主要な燃料として高温の熱風を発生させる第2の熱風発生炉57と、第2の熱風発生炉57から発生する熱風を熱源として乾燥物12を炭化するロータリーキルン式の炭化炉58を有している。
ここで、第2の熱風発生炉57は、燃焼室59と、燃焼室59内にその先部が配置され粉砕機60で微粉末状(例えば、粒径が1mm以下)にされた炭化物14を吹き込む吹込みノズル61と、燃焼用空気を供給するブロア62を有している。更に、第2の熱風発生炉57は、乾燥物12を炭化する際に発生する乾留ガスをブロア63を介して吹き込む乾留ガスノズル64と、燃焼室59内にその先部が配置されている補助バーナ65を有している。
そして、補助バーナ65に供給された灯油又は重油等の燃料を燃焼用空気により燃焼させ、この燃焼熱によって吹き込まれた炭化物14及び乾留ガスを燃焼させている。なお、補助バーナ65は微粉末状の炭化物14が定常的に燃焼するようになった段階では使用する必要はなく、燃料の供給を停止してよい場合もある。
燃焼室59は、外側を耐熱鋼板で、内側を耐火材(耐火煉瓦、キャスタブル)で構築するのが好ましいが、十分強度を有する耐火材、水冷された鋼板等の金属部材によって構成してもよい。燃焼室59で発生した熱風(800〜950℃)は、内側を耐火材で構成された炎道66を介して炭化炉58に流入する。
なお、熱風の温度の制御はブロア62からの送風量及び吹込みノズル61からの炭化物14の吹込み速度、ブロア63からの乾留ガスの送り込み量等を調整することによって制御可能である。また、乾燥物12の炭化に際して、炭化物14及び乾留ガスの燃焼だけではカロリー(発熱量)が不足する場合は、補助バーナ65を使用して不足するカロリーを供給する。
図1、図2に示すように、炭化炉58は、炎道66の下流側に設けられ熱風が流入する熱風室67と、熱風室67の出口側にシール部68を介して回転可能に接続され、上流側から下流側に向かって下方に傾斜し熱風室67から流入する熱風が通過する円筒状の熱風用通路69を有している。更に、炭化炉58は、上流側から下流側に向かって下方に傾斜し熱風用通路69の外側に熱風用通路69の軸心と同心状に一体となって設けられ、その内部を乾燥物12が移動しながら加熱されて炭化物14になる円筒状の炭化用通路70を有している。
熱風用通路69は、内筒体71と、熱風室67から流入した熱風を内筒体71の側面に沿って通過させるように熱風の流れを整流する複数の邪魔板74と、内筒体71の出口側にシール部75を介して固定して接続され内筒体71から排出する廃熱ガスを回収する廃熱ガス回収部76を有している。ここで、内筒体71、邪魔板74、及び廃熱ガス回収部76は、耐熱鋼で形成することができる。
なお、邪魔板74は、内筒体71を横断面視した際に、例えば、内筒体71の内周を4分割して形成される各円弧に対して凹状の隙間が形成されるように構成するのがよい。
炭化用通路70は、内筒体71の外側に内筒体71の軸心と同心状に一体となって設けられる外筒体78と、外筒体78の上流側にシール部79を介して固定して設けられる第1の乾留ガス回収部80と、外筒体78の下流側にシール部81を介して固定して設けられる第2の乾留ガス回収部82と、炭化物回収部82aを有している。更に、炭化用通路70は、第1の乾留ガス回収部80内を貫通してその先部が外筒体78の内部に配置される乾燥物搬送シュート83を有している。
また、外筒体78には、外筒体78を下流側に0〜3度の範囲で傾けて回転可能に支持する対となるタイヤを備えた支持機構84と、外筒体78を、例えば、1〜30rpmの速度で回転駆動する駆動ギヤを備えた駆動機構85が設けられている。
外筒体78の内壁には、乾燥物搬送シュート83から供給された乾燥物12を外筒体78の回転に伴って上流側から下流側に向けて移動させる複数の仕切板86が半径方向内側に向かって、隙間(例えば、200〜400mm)を開けて設けられている。そして、各仕切板86は、例えば、5〜30度だけ軸方向に傾斜して設けられている。仕切板86を傾斜させることにより、外筒体78の回転に伴って乾燥物12を確実に上流側から下流側に向けて移動させることができる。
なお、外筒体78の上流側では、仕切板86の幅を短くして、外筒体78が回転する際に乾燥物搬送シュート83と接触しないようにしている。
第1の乾留ガス回収部80、第2の乾留ガス回収部82で回収された乾留ガスは、乾留ガス回収配管87を介して搬送しブロア63の入口側に供給している。更に、乾留ガス回収配管87から分岐した分岐配管88を介して図示しないブロアによりアフターバーナ28に供給されるように構成されている。これによって、乾留ガスを可燃性ガスと共に第1の熱風発生炉16の二次燃焼室30内で燃焼させることにより、発生する熱風の温度を容易に上げることができる。
また、炭化物回収部82aで回収された炭化物は排出管89を介して外部に排出され、その一部は搬送配管90を介して粉砕機60に搬送されると共に、残部は貯留されるように構成されている。
更に、粉砕機60で微粉末状になった炭化物14の一部は輸送配管91又は人力により搬送して、乾燥物12に混入させて貯留部22に供給できるようになっている。これによって、乾燥物12の燃焼だけではカロリー不足となる場合に、補助燃料として乾燥物12に微粉末状の炭化物14を混入してカロリーを上げることができる。
更に、廃熱ガス回収部76で回収された廃熱ガスは廃熱ガス配管91aを介して、火炎路27内に供給できるようになっている。これによって、第1の熱風発生炉16の一次燃焼室23から供給される可燃性ガスの温度を上げて二次燃焼室30内に供給することができ、可燃性ガスの燃焼を促進させることができる。
続いて、図3を参照しながら、畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備10の作用につき更に詳細に説明する。
牛、鶏、豚等の畜産業者で飼育されている動物から排泄される畜糞11は畜糞貯留場21に貯留され、散水ノズル54を介して汚水槽44からの水によって加湿される。加湿された畜糞11の含水率は70〜80質量%である。含水率がこれを超えると流動性が増し乾燥炉35での乾燥処理ができなくなる。シャベルローダ等で畜糞貯留場21から所定量の畜糞11を取り出して一時貯留槽34に入れる。一時貯留槽34の底部にはスクリューコンベア36が設けられているので、徐々に乾燥炉35内に畜糞11が供給される。
一方、この乾燥炉35には第1の熱風発生炉16によって発生した700〜950℃の熱風が供給されている。この第1の熱風発生炉16の主たる燃料として、この乾燥炉35によって乾燥処理された乾燥物12を使用する。なお、運転初期においては、重油又は灯油を燃料とするバーナ24によって一次燃焼室23を加熱し、乾燥物12に着火する。
乾燥炉35によって、含水率が35〜40質量%の乾燥物12ができる。この乾燥物12の一部は堆積場92に貯留され有機肥料として出荷させる。また、乾燥物12の残部の一部は第1の熱風発生炉16の燃料として貯留部22に搬入され、残りは炭化装置15に供給される。
乾燥炉35の排気ガスには、水蒸気の他、多量の臭気分が含まれており、かつ高温度(約200℃)であるので、そのまま排出できず、シャワーリング機構19及び脱臭機20を介して外部に排出される。すなわち、乾燥炉35から排出される排気ガスは耐熱構造の排風機41を介してサイクロン18に供給され、粗いダストが除去される。次に、シャワーリング機構19を構成する冷却塔42に供給され、シャワーによって脱塵すると共に冷却される。この冷却塔42で使用する水は汚水槽44からの水が循環使用される。
シャワーリング機構19によって温度が下がった排気ガスは、図示しない排風機を介して脱臭機20に供給される。脱臭機20では、排気ガスは加湿された鋸屑槽48を通過するので、この過程において臭気分は除去され、水蒸気を多分に含む清浄な空気となって外部に排気される。
脱臭機20で使用する水の一部は集水部51で回収され、ポンプ52を介して畜糞貯留場21での畜糞11の散水に使用される。なお、脱臭機20で発生する水(汚水)は量が少ないので、その不足分は、汚水槽44からホンプ53を介して供給される。通常は、脱臭機20から発散する水蒸気の量が多いので、設備全体で使用する水の量は不足することになり、これは水タンク50から供給される。
炭化装置15に供給された乾燥物12は、乾燥物搬送シュート83を介して回転している炭化用通路70内に装入される。炭化用通路70は下流側に向かって傾斜し、内部には仕切板86が設けられているので、供給された乾燥物12は炭化用通路70の回転に伴って熱風用通路69の外周部と接触しながら上流側から下流側に向けて移動する。
一方、熱風用通路69内には第2の熱風発生炉57によって発生した800〜950℃の熱風が上流側から下流側に向けて通過しているため、熱風用通路69の側部は高温になっている。従って、仕切板86により熱風用通路69の外周部と接触しながら上流側から下流側に向けて移動させられる際に徐々に加熱されていく。
ここで、乾燥物12を乾燥物搬送シュート83を介して炭化用通路70内に供給する場合を除いて炭化用通路70内への空気の進入は遮断されているので、炭化用通路70内に進入した空気中の酸素は乾燥物12の一部が燃焼する際に使用されて、炭化用通路70内の酸素濃度は非常に低下している。
このため、乾燥物12は炭化用通路70内を下流側に向けて移動しながら徐々に炭化され、下流側に到達した時点では完全に炭化された状態になっており、得られた炭化物14は炭化物回収部82aから外部に取り出される。
この炭化物14の一部は堆積場93に貯留され炭素製品として出荷される。また、炭化物14の残部は粉砕機60で微粉末状にされて、その一部は第2の熱風発生炉57の燃料として吹込みノズル61を介して燃焼室59内に供給される。乾燥物12から炭化物14を製造する際に発生した乾留ガスは、第1の乾留ガス回収部80及び第2の乾留ガス回収部82で回収して、ブロア63により乾留ガスノズル64に供給して燃焼室59内で燃焼させる。なお、運転初期においては、重油又は灯油を燃料とする補助バーナ65によって燃焼室59を加熱し、微粉末状の炭化物14及び乾留ガスに着火する。
第1の熱風発生炉16において、乾燥物12の燃焼だけではカロリー不足となる場合は、この乾燥物12に輸送配管91又は人力によって輸送した微粉末状の炭化物14を混入させてカロリーを上げるようにする。
また、廃熱ガス回収部76で回収された廃熱ガスは、廃熱ガス配管91aを介して、火炎路27内に供給し、一次燃焼室23から供給される可燃性ガスの温度を上げることに使用する。
本発明の第2の実施の形態に係る畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備94は、第1の実施の形態の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備10と比較して、炭化装置95の炭化炉96が、乾燥物12を高温の燃焼排ガスによって加熱された炉壁97及び高温の燃焼排ガスによって加熱する可燃ガス発生ゾーン98と、可燃ガス発生ゾーン98から発生する可燃性ガスに、可燃性ガスを燃焼させるに必要な空気を供給して可燃性ガスを燃焼させて、炭化炉96の一方側から排出する燃焼ゾーン99と、可燃ガス発生ゾーン98を通過した炭化物14を冷却ゾーン100を有することが特徴となっている。
なお、畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備94の乾燥装置は、畜糞を乾燥させて、例えば、含水率が35〜40質量%の乾燥物12にする能力を備えておればよく、第1の実施の形態の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備10で使用した乾燥装置13を使用することができる。このため、炭化装置95に関してのみ詳細に説明する。
図4に示すように、炭化装置95は、乾燥物12を貯留する乾燥物貯留槽101を有している。
乾燥物貯留槽101は、乾燥物12を一時貯留する貯留槽本体102と、貯留層本体102の底部に接続し貯留している乾燥物12を炭化炉96内に搬送する搬送手段の一例であるスクリューフィーダ103を有している。そして、スクリューフィーダ103の先端部は炭化炉96の上流側に挿入されている。このような構成とすることにより、貯留槽本体102内の乾燥物12を徐々に炭化炉96内に投入することができる。
炭化炉96は、乾燥物12を受け入れる円筒形状の耐熱鋼で形成された炭化炉本体104と、炭化炉本体104の上流側にシール部105を介して固定して設けられ、炭化炉本体104の上流端とスクリューフィーダ103の先部を外側から覆うように一体的にシールする第1の蓋部106と、炭化炉本体104の中央部より上流側の領域の中央部の外周側に設けられた加熱部107を有している。
更に、炭化炉96は、炭化炉本体104の下流側に炭化炉本体104の軸心と同心状に一体となって設けられる、例えば、耐熱鋼製の内筒体108と、炭化炉本体104の下流側に接続された炭化物排出部109を有している。そして、内筒体108の下流端には中央部に流入口110が形成された蓋板111が設けられ、流入口110にはダンパー112が接続されている。これによって、内筒体108内に流入する空気量を調整することができる。
加熱部107は、炭化炉本体104の外側を同心状に囲むようにして形成された熱風発生筒部113と、熱風発生筒部113内にその先部が配置され、灯油又は重油等を燃料とする複数の燃焼用バーナ114を有している。更に、加熱部107には、熱風発生筒部113を貫通して炭化炉本体104内に空気を供給する複数の空気供給管115が設けられている。なお、熱風発生筒部113で燃焼した燃焼排ガスは熱風発生筒部113の両側の開放部116から外部に流出する。
ここで、熱風発生筒部113は、外側を耐熱鋼板で、内側を耐火材(耐火煉瓦、キャスタブル)で構築するのが好ましいが、水冷された鋼板等の金属部材によって構成してもよい。
また、炭化炉本体104には、炭化炉本体104を下流側に0〜3度の範囲で傾けて回転可能に支持する前後にそれぞれ対となるタイヤを備えた支持機構117と、炭化炉本体104を、例えば、1〜30rpmの速度で回転駆動する駆動ギヤ118を備えた駆動機構119が設けられている。
炭化炉本体104の炉壁97には、供給された乾燥物12を炭化炉本体104の回転に伴って上流側から下流側に向けて移動させる複数の掻き揚げ羽根120が半径方向内側に向かって、隙間(例えば、200〜400mm)を開けて設けられている。そして、各掻き揚げ羽根120は、例えば、5〜30度だけ軸方向に傾斜して設けられている。掻き揚げ羽根120を傾斜させることにより、炭化炉本体104の回転に伴って乾燥物12を確実に上流側から下流側に向けて移動させることができる。
以上のような構成とすることにより、燃焼用バーナ114から燃料を供給して熱風発生筒部113内で燃焼させることにより、炭化炉本体104の炉壁97を外側から加熱して、炭化炉本体104内に供給された乾燥物12を加熱することができ、乾燥物12から可燃性ガスを発生させることができる。ここで、乾燥物12の量に対してダンパー112及び空気供給管115を介して炭化炉本体104内に供給する空気量を調整することで、発生させた可燃性ガスのみを燃焼させることができる。
その結果、炭化炉本体104内に、乾燥物12を加熱して可燃性ガスを発生させる可燃ガス発生ゾーン98、可燃ガス発生ゾーン98から発生する可燃性ガスに可燃性ガスを燃焼させるに必要な空気を供給して可燃性ガスを燃焼させて、発生した排ガスを炭化炉96の一方側から排出する燃焼ゾーン99を形成することができる。そして、可燃性ガスが燃焼することにより、炭化炉本体104内の酸素濃度は低下し、この酸素濃度の低い状態で乾燥物12が加熱されるので、乾燥物12は可燃ガス発生ゾーン98を通過している間に炭化される。
また、炭化炉本体104内の下流側には内部を空気が通過する内筒体108が設けられているので、炭化炉本体104内の下流側に冷却ゾーン100を形成することができる。このため、可燃ガス発生ゾーン98を通過して出てきた炭化物14を炭化炉本体104内を下流側に向けて移動させている間に徐々に冷却することができる。
そして、炭化が継続的に進行する状態になると、炭化の際に乾燥物12から可燃性ガスが発生するため、ダンパー112及び空気供給管115から炭化炉本体104内に供給する空気量を再調整して可燃性ガスのみを燃焼させるようにすると、燃焼用バーナ114で燃料を燃焼させて炭化炉本体104の外側から乾燥物12を加熱しなくても、乾燥物12から発生する可燃性ガスを燃焼させて乾燥物12を炭化させることができる。
ここで、乾燥装置13の熱風発生炉16内は排風機41により排気されて大気圧よりも圧力が低下している。
このため、第1の蓋部106の上部に排出口121を設け、排出口121と乾燥装置13の第1の熱風発生炉16の火炎路27を配管122を介して接続すると、炭化炉本体104内で可燃性ガスの燃焼により発生した高温の排ガスを、配管122を介して火炎路27内に送り出すことができる。
これによって、第1の熱風発生炉16の一次燃焼室23から供給される可燃性ガスの温度を上げて二次燃焼室30内に供給することができ、可燃性ガスの燃焼を促進させることができる。
続いて、畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備94の作用につき説明するが、畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備94は、第1の実施の形態の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備10と比較して、炭化装置95が特徴であって、乾燥装置は第1の実施の形態の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備10で使用した乾燥装置13を使用することができる。このため、炭化装置95の作用に関してのみ説明する。
炭化装置95に供給された乾燥物12は、スクリューフィーダ103を介して回転している炭化炉本体104内に装入される。炭化炉本体104の内部には掻き揚げ羽根120が設けられているので、供給された乾燥物12は炭化炉本体104内の下部を回転に伴って炭化炉本体104の炉壁97と接触しながら上流側から下流側に向けて移動する。
一方、熱風発生筒部113内には燃焼用バーナ114における燃料の燃焼によって発生した、例えば、800〜950℃の熱風が存在しているため、熱風発生筒部113が設けられた炭化炉本体104の中央部より上流側の領域の外周面は高温になり、熱伝導で炭化炉本体104の炉壁97及び掻き揚げ羽根120が高温になる領域が形成される。そして、乾燥物12がこの領域に進入して通過する間に、炉壁97及び掻き揚げ羽根120と接触しながら徐々に加熱され可燃性ガスを発生するようになる。
このため、乾燥物12を炭化炉本体104に供給することにより、可燃ガス発生ゾーン98が形成される。なお、乾燥物12から発生した可燃性ガスは、炭化炉本体104内の上部に向かって移動する。
一方、炭化炉本体104内には、ダンパー112及び空気供給管115を介して乾燥物12から発生した可燃性ガスを燃焼させるのに必要な空気が供給されているので、可燃性ガスは炭化炉本体104内の上部で燃焼することができ、燃焼ゾーン99が形成される。その結果、炭化炉本体104内は酸素濃度の非常に低い状態になる。なお、燃焼により生じた高温の燃焼排ガスは、第1の蓋部106の上部の排出口121から配管122を介して第1の熱風発生炉16の火炎路27に供給される。
このように、可燃ガス発生ゾーン98内の乾燥物12は、炉壁97、掻き揚げ羽根120、及び高温の燃焼排ガスによって加熱されるため、可燃ガス発生ゾーン98を通過している間に徐々に炭化されて炭化物14になる。
ここで、炭化炉本体104の下流側には内部を空気が通過する内筒体108が設けられているので、炭化炉本体104の炉壁97は下流側に向かうにつれて徐々に低下している。このため、炭化炉本体104内の下流側には、冷却ゾーン100が形成される。
その結果、可燃ガス発生ゾーン98内を通過した炭化物14は、掻き揚げ羽根120により炭化炉本体104内を更に下流側に向けて移動している間に徐々に冷却されて、炭化物排出部109に設けられた炭化物回収口123から外部に排出される。そして、炭化物回収口123の下方に設けた、例えば、ベルトコンベア124により貯留場に搬送することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
例えば、第1の実施の形態で、炭化物の一部を粉砕して乾留ガスと共に第2の熱風発生炉の燃料として利用したが、乾留ガスのみを第2の熱風発生炉の燃料として利用してもよい。また、第2の熱風発生炉の構造は、第1の熱風発生炉と同一の構造であってもよい。
乾燥装置には第1の熱風発生炉を設け、炭化装置には第2の熱風発生炉を設けるようにしたが、共通の熱風発生炉を設けて発生させた熱風を乾燥装置及び炭化装置にそれぞれ供給するようにしてもよい。
また、炭化炉から排出される廃熱ガスを第1の熱風発生炉の火炎路27に供給するようにしたが、廃熱ボイラに供給し発生した水蒸気を小型発電装置に供給してこの製造設備で使用する電力の一部を賄うようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備の説明図である。 図1のA−A矢視断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備における処理の流れを示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備で使用する炭化装置の説明図である。
10:畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備、11:畜糞、12:乾燥物、13:乾燥装置、14:炭化物、15:炭化装置、16:第1の熱風発生炉、17:乾燥炉、18:サイクロン、19:シャワーリング機構、20:脱臭機、21:畜糞貯留場、22:貯留部、23:一次燃焼室、24:バーナ、25:ブロア、26:燃焼炉本体、27:火炎路、28:アフターバーナ、29:ブロア、30:二次燃焼室、31:乾燥物送り出し機構、31a:載置台、32:搬出コンベア、33:境界壁、33a:熱風室、34:一時貯留槽、35:乾燥炉、36:スクリューコンベア、37:下流側排出部、38:乾燥炉本体、39:支持機構、40:排気口、41:排風機、42:冷却塔、43:シャワーノズル、44:汚水槽、45:ポンプ、46:貯留槽、47:スクリーン、48:鋸屑層、49:散水ノズル、50:水タンク、51:集水部、52、53:ポンプ、54:散水ノズル、55:液面計、56:ボールタップ、57:第2の熱風発生炉、58:炭化炉、59:燃焼室、60:粉砕機、61:吹込みノズル、62、63:ブロア、64:乾留ガスノズル、65:補助バーナ、66:炎道、67:熱風室、68:シール部、69:熱風用通路、70:炭化用通路、71:内筒体、74:邪魔板、75:シール部、76:廃熱ガス回収部、78:外筒体、79:シール部、80:第1の乾留ガス回収部、81:シール部、82:第2の乾留ガス回収部、82a:炭化物回収部、83:乾燥物搬送シュート、84:支持機構、85:駆動機構、86:仕切板、87:乾留ガス回収配管、88:分岐配管、89:排出管、90:搬送配管、91:輸送配管、91a:廃熱ガス配管、92、93:堆積場、94:畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備、95:炭化装置、96:炭化炉、97:炉壁、98:可燃ガス発生ゾーン、99:燃焼ゾーン、100:冷却ゾーン、101:乾燥物貯留槽、102:貯留槽本体、103:スクリューフィーダ、104:炭化炉本体、105:シール部、106:第1の蓋部、107:加熱部、108:内筒体、109:炭化物排出部、110:流入口、111:蓋板、112:ダンパー、113:熱風発生筒部、114:燃焼用バーナ、115:空気供給管、116:開放部、117:支持機構、118:駆動ギヤ、119:駆動機構、120:掻き揚げ羽根、121:排出口、122:配管、123:炭化物回収口、124:ベルトコンベア

Claims (7)

  1. 畜糞を受け入れ第1の熱風発生炉から供給される熱風で加熱乾燥し乾燥物にして排出するロータリーキルン式の乾燥炉を備えた乾燥装置と、
    前記乾燥物の一部を受け入れ第2の熱風発生炉から供給される熱風で該乾燥物を炭化させ炭化物にして排出するロータリーキルン式の炭化炉を備えた炭化装置を有し、
    前記炭化物を製造する際に発生する乾留ガスを前記第2の熱風発生炉に供給してその燃料の一部に使用すると共に、前記乾燥物の残り及び前記炭化物を、それぞれ有機肥料及び炭素製品とする畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備であって、
    前記炭化炉は、上流側から下流側に向かって水平又は下方に傾斜し前記第2の熱風発生炉から供給される熱風が通過する円筒状の熱風用通路を形成する内筒体と、該内筒体の軸心と同心上に配置された外筒体とを有し、前記内筒体の外側で前記外筒体の内部を前記乾燥物が移動しながら加熱されて前記炭化物になる炭化用通路を形成し、前記熱風用通路と前記炭化用通路は一体となって前記軸心の回りに回転し、
    しかも、前記熱風用通路を形成する前記内筒体の内側に邪魔板を設けて、前記第2の熱風発生炉から供給された熱風を該熱風用通路の側面に沿って通過させ、前記炭化用通路を形成する前記外筒体の内側壁に前記内筒体とは隙間を有して軸方向に傾斜配置された複数の仕切板を設けて、前記炭化用通路に供給された前記乾燥物を前記炭化用通路の回転に伴って上流側から下流側に向けて移動させることを特徴とする畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備。
  2. 請求項1記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備において、前記炭化物の一部を前記第2の熱風発生炉に供給して、該第2の熱風発生炉の燃料の一部に使用することを特徴とする畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備。
  3. 請求項1又は2記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備において、前記炭化炉からの廃熱ガスの一部を前記乾燥炉に供給し、前記畜糞の加熱乾燥に使用することを特徴とする畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備。
  4. 請求項記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備において、前記炭化炉からの廃熱ガスの他の一部を更に廃熱ボイラに供給し水蒸気を発生させることを特徴とする畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備において、前記第2の熱風発生炉には補助バーナが設けられ、前記炭化炉に供給される熱風の温度を調整することを特徴とする畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備において、前記炭化物の他の一部を更に前記第1の熱風発生炉に供給してその燃料の一部に使用することを特徴とする畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備において、前記乾留ガスの一部を更に前記第1の熱風発生炉に供給して前記乾燥炉に供給される熱風の温度を調整することを特徴とする畜糞の乾燥物及び炭化物の製造設備。
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