JP3192301U - きのこ廃培地乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾燥粉体に対する混合機や振動篩機による処理を工夫することで、きのこ廃培地の乾燥を確実に行うことが可能なきのこ廃培地乾燥装置を得る。【解決手段】きのこ栽培後に発生した廃培地が投入される受入ホッパ11からの廃培地と後記戻りコンベア18からの乾燥粉体とを含水率調整のために混合する混合機12と、混合機12からの混合廃培地を粉砕する流動乾燥粉砕機14と、乾粉回収機16で回収された乾燥粉体を2系統に配分し1系統の乾燥粉体について混合機12に搬送する戻りコンベア18と、他の1系統の乾燥粉体について粗状と細状に篩い分けを行う振動篩機20と、振動篩機20による細状乾燥粉体を比重選別して乾燥製品を得る比重選別機60とを備える一方、スクリューコンベア21からの粗状乾燥粉体を気体と焼却灰に分離するサイクロン焼却機23とを備える。【選択図】図1

Description

本考案はきのこ廃培地乾燥装置に関し、特に、きのこ廃培地を十分に乾燥させるきのこ廃培地乾燥装置に関する。
きのこの人工栽培に際しては、培地として米ぬかやコーンコブ(トウモロコシの芯)等を主成分とした培地材料が用いられている。きのこの人工栽培は、例えば、シメジ栽培の場合、米ぬか、コーンコブ、破砕木材、きのこ栄養剤等に種菌を植えることで、シメジが100日程度で収穫可能となる。
上述したきのこ栽培用培地は、きのこ栽培を行う毎に新しい培地材料が用いられ、収穫後に発生するきのこ廃培地は、その一部が堆肥として用いられているものの、大部分が再利用できずに廃棄処分されている。
きのこ栽培用培地は上述したような成分であるため含水率が非常に高く(65〜80%)、廃培地を再利用するためには、水分や無機質の除去が極めて重要な技術となっている。
従来、きのこ廃培地乾燥装置としては、例えば、特許文献1に開示されているような処理装置が提案されている。
きのこ廃培地乾燥装置は、きのこ栽培後に発生した廃培地を投入する投入口および投入された廃培地を加熱する加熱手段を有する本体部と、前記投入口から投入された廃培地を一旦本体部の外部に排出させた後に本体部に戻す循環路と、を備える加熱炉を備えている。そして、前記循環路に接続された搬送路と、該搬送路の終端部に配設され、前記加熱炉から廃培地と熱風を吸引させる吸引機と、該吸引機により吸引された熱風および乾燥廃培地が投入され、熱風と乾燥処理された廃培地とを分離する分離機(サイクロン焼却炉)と、を具備することで、投入された廃培地を乾燥させるようになっている。
特許第5451589号公報
特許文献1に記載のきのこ廃培地の乾燥装置によれば、廃培地を確実に乾燥させることが可能になると記載されているものの、循環路を備えるだけで処理ライン内において乾燥粉体を分離させるようなラインがないため、実際には含水率が多い廃培地を完全に乾燥させることができず、確実に乾燥させるためには、装置内を複数回通過させる必要が懸念される。そのため、装置稼働のための燃料費がかかり、効率が悪いという課題があった。
すなわち、上述したような複数種類が混入されたきのこ廃培地は、窒素・燐酸・マグネシウム等が含まれて無機質が多いため、これらの焼却処理に際しては各々焼却灰の溶融点が異なる。そのため、溶融点が非常に低いものも存在し、焼却処理を行う分離機(サイクロン焼却炉)内でクリンカーが形成され易い性質を有していた。
本考案は、上記実情に鑑みてなされたもので、乾燥粉体に対する混合機や振動篩機による処理を工夫することで、きのこ廃培地の焼却処理を確実に行うことが可能なきのこ廃培地乾燥装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため本考案(請求項1)のきのこ廃培地乾燥装置は、
きのこ栽培後に発生した含水率が65〜80%の廃培地が投入される受入ホッパ(11)と、
前記受入ホッパ(11)からの廃培地と後記戻りコンベア(18)からの乾燥粉体とを含水率40〜45%に調整するために混合する混合機(12)と、
前記混合機(12)からの混合廃培地を粉砕する流動乾燥粉砕機(14)と、
前記流動乾燥粉砕機(14)内の乾燥粉体を吸引する吸引ブロワー(15)と、
前記吸引ブロワー(15)により導かれた乾燥粉体を回収する乾粉回収機(16)と、
前記乾粉回収機(16)で回収された乾燥粉体を2系統に配分する分配ダンパー(17)と、
配分された1系統の乾燥粉体について前記混合機(12)に搬送する戻りコンベア(18)とを備えるとともに、
配分された他の1系統の乾燥粉体について振動により粗状と細状に篩い分けを行う振動篩機(20)と、
前記振動篩機(20)による粗状乾燥粉体を搬送するスクリューコンベア(21)と、
前記振動篩機(20)による細状乾燥粉体を比重選別して乾燥製品を得る比重選別機(60)とを備える一方、
前記スクリューコンベア(21)からの粗状乾燥粉体を高温気体と焼却灰に分離するサイクロン焼却機(23)と、
を具備することを特徴としている。
請求項2は、請求項1のきのこ廃培地乾燥装置において、
前記混合機(12)は、シャフト(120)に固定された複数片の回転により、前記受入ホッパ(11)からの廃培地と前記戻りコンベア(18)からの乾燥粉体とを混合させた混合廃培地を搬送するに際して、
複数片は、シャフト(120)の回転に対して前記混合廃培地を進み方向に搬送する進行片(121)と、シャフト(120)の回転に対して前記混合廃培地を戻り方向に搬送する後退片(122)と、シャフトの軸に対して直交する切削片(123)と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のきのこ廃培地乾燥装置。
請求項3は、請求項1のきのこ廃培地乾燥装置において、
前記振動篩機(20)は、上下方向においてメッシュ板(31)により上室(41)と中間室(42)に区画し、多孔板(32)で前記中間室(42)と下室(43)に区画する一方、
前記中間室(42)は格子片(33)により格子状の複数室に区画され、対向面にそれぞれ平面を有する球状体(34)を区画された前記各室に上下運動可能に配設する
ことを特徴としている。
請求項4は、請求項1のきのこ廃培地乾燥装置において、
前記送出機(24)は、前記サイクロン焼却機(23)からの乾燥粉体を400〜450℃に低下させるための廃熱ボイラーを備える
ことを特徴としている。
請求項5は、請求項1のきのこ廃培地乾燥装置において、
前記スクリューコンベア(21)は、前記サイクロン焼却機(23)で処理される粗状乾燥粉体の量を検知し、処理可能な量を超える場合は、供給される粗状乾燥粉体を前記比重選別機側にオーバーフローさせる制御が行われる
ことを特徴としている。
請求項6は、請求項1のきのこ廃培地乾燥装置において、
前記サイクロン焼却機(23)からの焼却灰が供給される冷却手段を備えた冷却処理コンベア(25)と、前記冷却処理コンベア(25)からの前記焼却灰を分別する篩分機(26)を備え、前記篩分機(26)による篩い分け処理により前記焼却灰から粗状体を分別して土壌改良材を得る
ことを特徴としている。
本考案のきのこ廃培地乾燥装置によれば、廃培地と乾燥粉体が混合される混合機(12)を備え、振動篩機(20)により乾燥粉体を粗状と細状に分離してサイクロン焼却機(23)へ導くとともに、比重選別機(60)により細状乾燥粉体を比重選別して乾燥製品を得るので、含水率が高いきのこ廃培地であっても、乾燥を確実に行って乾燥製品を得ることが可能となる。
また、混合機(12)においては、シャフト(120)に設けた進行片(121)、後退片(122)、切削片(123)の回転により混合することで、十分な混合を可能とすることができる。
振動篩機(20)では、中間室(42)内に区画された各複数室に球状体(34)を配設するので、振動に際して球状体(34)がメッシュ板(31)に不規則に衝突することで、振動を効果的に発生させて網目づまりを防止し、粗状乾燥粉体と細状乾燥粉体との篩い分けを行うことができる。
熱交換の廃熱ボイラー(24)を備えることで、廃熱蒸気を取得して動力源とすることができる。
スクリューコンベア(21)に供給される粗状乾燥粉体を比重選別機(60)側にオーバーフローさせる制御が行われることで、サイクロン焼却機(23)での効率的な焼却処理を行うことができる。
冷却処理コンベア(25)で冷却された焼却灰を篩分機(26)で分別することで、焼却灰から粗状体を分別して土壌改良材(培養土)を得ることができる。
本考案の実施形態におけるきのこ廃培地乾燥装置の概略構造を示す構成説明図である。 各種片が設けられた混合機のシャフト構造を示す平面説明図である。 各種片が設けられた混合機のシャフト構造を示す一部側面説明図である。 振動篩機の構成部品を説明するもので、(a)はメッシュ板の平面説明図、(b)は多孔板の平面説明図、(c)は格子片の平面説明図である。 振動篩機の中間室の各室に配設される球状体を示すもので、(a)は斜視説明図、(b)は側面説明図である。
本考案のきのこ廃培地乾燥装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、きのこ廃培地乾燥装置の概略構造を示す構成説明図であり、きのこ廃培地の含水率の調整を行う循環ラインAと、きのこ廃培地の乾燥処理を行う焼却ラインBと、きのこ廃培地から乾燥製品(乾燥廃培地)を作成するペレット作成ラインCを備えて構成されている。
循環ラインAは、きのこ廃培地が投入される受入ホッパ11と、きのこ廃培地の含水率の調整を行うための混合機12と、混合されたきのこ廃培地を搬送するスクリューコンベア13と、きのこ廃培地を粉砕する流動乾燥粉砕機(ミーリング)14と、粉砕体を吸引する吸引ブロワー15と、乾燥粉体を回収する乾粉回収機16と、乾燥粉体を2系統に分離する分配ダンパー17と、乾燥粉体を混合機へ搬送する戻りコンベア18とを有して形成され、一定量の混合きのこ廃培地(きのこ廃培地と乾燥粉体との混合物)が循環するようになっている。乾粉回収機16は、サイクロン型の集塵機で構成され、内部中央上部に配置された内筒(図示せず)から気体が吸引されるように構成されている。
焼却ラインBは、乾燥粉体について振動により粗状と細状に篩い分けを行う振動篩機20と、粗状の乾燥粉体を搬送するスクリューコンベア21と、粗状の乾燥粉体をサイクロン焼却機23に導くための風を供給するファン22と、粗状乾燥粉体を気体(高温の燃焼排ガス)と焼却灰に分離するサイクロン焼却機23と、を有して形成されている。
また、サイクロン焼却機23には、排出される焼却灰を冷却処理する冷却処理コンベア25が連結され、更に篩分機26で篩い分け処理を行うことで、25〜40メッシュ以上の乾燥粉体を得る。この乾燥粉体は、無機質が除去されるので、土壌改良材(培養土)として利用することができる。篩分機26による細状乾燥粉体(無機質)は廃棄処分される。
サイクロン焼却機23の気体(高温の燃焼排ガス)、流動乾燥粉砕機(ミーリング)14の搬送空気は、乾粉回収機16の内筒より吸引ブロワー15で吸引される。
ペレット作成ラインCは、振動篩機20による細状乾燥粉体を振動篩50で更に細かくした後、比重選別して乾燥製品を得る比重選別機60を有している。すなわち、振動篩50で更に篩い分けた細状乾燥粉体について、比重選別機60内に供給される風で飛ばされる比重が軽い乾燥粉体を再利用可能な乾燥廃培地(ペレット)とする。
次に、各ラインにおける各装置の詳細構成について説明する。
循環ラインAの受入ホッパ11は、混合機12の戻りコンベア側近くの下部に供給口が設置され、上部の投入口からきのこ栽培後に発生したきのこ廃培地が投入される。
混合機12は、受入ホッパ11からのきのこ廃培地と戻りコンベア18からの乾燥粉体とを含水率調整のために混合するものである。
混合機12は、図2及び図3に示すように、2本のシャフト(回転軸)120を備え、各回転軸に複数の片体が固定されている。複数の片体は、シャフト120に対して固定される傾斜角度から、進行片121、後退片122、切断片123を形成している。すなわち、進行片121は、シャフト120の軸に対してθ(45度)傾けて、片体の上面の搬出方向X側が低い位置に固定され、きのこ廃培地と戻りコンベア18からの乾燥粉体とを混合させながら搬送する。後退片122は、回転軸120の軸に対してθ(45度)傾けて、片体の上面の搬出方向X側が高い位置に固定され、きのこ廃培地と乾燥粉体とを搬送方向と逆方向に戻す。切断片123は、回転軸120の軸に対して片体が鉛直方向に沿うように固定され、きのこ廃培地を鉛直方向から叩いて細かく切断(粉砕)可能なようになっている。
図2及び図3の例では、進行片121、後退片122、切断片123を交互に同じ数だけ配置したが、各片体の個数を調整することで、混合程度を適宜設計することが可能となる。また、この例では、シャフト120に対して進行片121及び後退片122がそれぞれ45度傾くように設置したが、傾き角度を調節することで、搬出される混合きのこ廃培地の進行又は後退の割合を自由に設計することができる。
混合機12の一端側には、戻りコンベア18から乾燥粉体が供給され、シャフト120に固定された複数片の回転により、受入ホッパ11から投入されたきのこ廃培地と乾燥粉体とを混合させながら搬送するが、シャフト120の回転に対して進み方向に搬送する進行片121と、シャフト120の回転に対して戻り方向に搬送する後退片122と、シャフト120に対して直交する切削片123とを備えることで、きのこ廃培地の十分な切断と混合作用を行いながら搬送することができる。
混合機12から排出される混合きのこ廃培地は、スクリューコンベア13により流動乾燥粉砕機14の下部側に搬送される。
流動乾燥粉砕機14は、乾燥物を衝突破砕させながら細分化を図る機能を有し、最下部に回転可能な2つの軸にそれぞれ2個の羽根を有する破砕ランナ14aを備えた流動乾燥筒で構成されている。流動乾燥筒中で乾燥紛体は、下層部で風速8m/s、中層部で4m/s、上層部で3m/sで移動する。破砕ランナ14aは、2つの軸にそれぞれ配置された合計4枚の羽根が回転することで、下部に設けたガス入口14bから燃焼排ガスを誘引するとともに、スクリューコンベア13から搬入された混合きのこ廃培地を破砕する。破砕ランナ14aは、各軸の回転方向や、4枚の羽根の設置方向の組み合わせを変化させることで、複数種類の仕様を設定でき、乾燥物の組成湿度により組み替え可能に構成されている。
また、高温の燃焼排ガスは、サイクロン焼却機23から送出機24を介して供給され、流動乾燥筒内を保温する。
流動乾燥粉砕機14内の乾燥粉体は、吸引ブロワー15により吸引されることで乾粉回収機16に導かれ、乾粉回収機16に回収された乾燥粉体は、分配ダンパー17により2系統に配分して排出される。分配ダンパー17は、2系統に配分する際に配分割合の調整が可能なように構成され、搬送先となる混合機12における混合きのこ廃培地の含水率を調整する。
分配ダンパー17により配分された1系統の乾燥粉体は、戻りコンベア18に一端側に導かれ、搬送されて混合機12に供給される。
また、吸引ブロワー15で乾粉回収機16から吸引された気体は、大気汚染防止のためバグフィルターを介して外部へ排出される。
流動乾燥粉砕機14の流動乾燥筒は、汚泥・製紙スラッジを乾燥させる目的のものに比較して大径に構成されている。また、吸引ブロワー15についても、汚泥・製紙スラッジの乾燥に使用されるものに比較して5割増しの風量が得られるものを使用する。これは、きのこ廃培地は比重が軽いため、流動乾燥筒内で浮遊時間が短いので、流動乾燥筒内での乾燥処理において含水率の低い乾燥粉体とするために、浮遊時間を長く設定する必要があるためである。
きのこ廃培地の乾燥処理を行う焼却ラインBの振動篩機20は、分配ダンパー17により配分された他の1系統の乾燥粉体について、振動により粗状と細状に篩い分けを行う。振動篩機20は、振動機構(図示せず)と、上室41、中間室42、下室43を備え、上室41と中間室42は網状のメッシュ板31(図4(a))で、中間室42と下室43は多数孔が貫通形成された多孔板32(図4(b))でそれぞれ上下方向に区画されている。また、中間室42は、格子片33(図4(c))により格子状の複数室に区画され、内部に球状体34(図5)が各室に2個ずつ配設されている。
球状体34は、図5(a)(b)に示すように、球に対して一部を欠損させることで平面34aが対向するよう形成した形状で構成され、球状体34の直径は中間室42の高さより若干低くなるように形成される。その結果、振動機構で振動篩機20を振動させる場合に、中間室42を複数に区画した各室内で球状体34が上下運動するに際して、メッシュ板31と多孔板32との間で不規則な衝突が発生することで、振動篩機20のメッシュ板31に十分な振動を与えるようになっている。
振動篩機20による篩い分けは、分配ダンパー17からの乾燥粉体の供給量に対して、粗状の乾燥粉体として分離される量が半分程度になるようにメッシュ板31の網目の大きさが設定されている。これは、サイクロン焼却機1の処理室10において、米ぬか等が含まれる乾燥粉体を燃焼として利用するためである。粗状の乾燥粉体として分離される量が半分より少ない場合、処理室10における燃焼成分(米ぬか等)が不足して自燃の継続に支障を来す。
すなわち、振動篩機20で篩い分けた上室(メッシュ板31上)41の粗状乾燥粉体は、スクリューコンベア21で搬送され、ファン22からの風によりサイクロン焼却機23の上部へ供給される。上室(メッシュ板31上)41の粗状乾燥粉体は、乾燥粉体中の米ぬか等が含まれるとともに細状乾燥体である無機質が除去される。
サイクロン焼却機23は、燃料及びバーナーファンからの風が供給される加熱手段(バーナー)27がサイクロン焼却機1に対して離脱可能に装着され、スクリューコンベア21からの粗状乾燥粉体を熱風サイクロンにより焼却処理し、気体(高温の燃焼排ガス)と焼却灰に分離する。
また、処理室10で十分な燃焼(焼却処理)を行うために、外部から酸素(空気)を取り入れるための複数の空気取入れ口23cを備え、バーナーファン28からの空気量が各ダンパー(図示せず)により調整されて供給されている。
サイクロン焼却機1内では、スクリューコンベア21で搬送される粗状乾燥粉体(含水率8〜15%)と熱風とが円周に沿った方向に流速を有して供給される。熱風とともに供給されたきのこ廃培地は、円周方向から流速により渦を描くように流し込まれ、この際、気体は、筒体の円の中心から配管23a内に導かれる。
また、粗状乾燥粉体(きのこ廃培地)は、熱風により焼却処理(自燃)されながら遠心分離されて筒体の壁面に衝突し、その後重力により落下して下部開口部23bから排出される。粗状乾燥粉体(含水率8〜15%)の焼却処理では、きのこ廃培地の米ぬか等に含まれる揮発成分が燃焼することで、効率良い焼却処理が可能となる。
上述したファン22からの風量は、製紙スラッジや下水汚泥等の有機物をサイクロン焼却機23で焼却処理する場合に比較して3倍程度にしている。これは、通常の風量による場合、乾燥廃培地は比重が軽いので、サイクロン焼却機23の直筒部で燃焼した後に逆円錐状のコニカル部に移動できずにクリンカーとなり、サイクロン焼却炉23の内筒23aに熱風が導かれない現象が生じるのを防止するためである。すなわち、ファン22からの風量を増加することで、乾燥廃培地の燃焼を直筒部の下部及びコニカル部で行わせて温度を確保し、内筒23aに十分な熱風を供給することが可能となる。
また、サイクロン焼却機23では、加熱手段(バーナー)27が自動離脱可能に装着されることで、原材料の供給が止まった場合や原材料に対して極端なカロリー不足が発生することで自燃が維持できない場合に、加熱手段(バーナー)27で追い炊きするようになっている。また、加熱手段(バーナー)27による追い炊きで炉温度が上昇すれば自動的に自燃に切り換わるようになっている。
サイクロン焼却機23には、粗状乾燥粉体の焼却量を検知する検知手段(図示せず)が設置され、この検知手段による焼却量により、スクリューコンベア21による搬送量が制御されるようになっている。すなわち、スクリューコンベア21には、粗状乾燥粉体の供給口21aの近傍に、開口面積が変化する切欠穴21bが設けられ、サイクロン焼却機23において粗状乾燥粉体の焼却処理量を超える場合は、供給される粗状乾燥粉体を切欠穴21bからオーバーフローさせて振動篩50(比重選別機60側)へ送出するようになっている。
サイクロン焼却機23の気体(高温の燃焼排ガス)は、サイクロン焼却機23の上方の配管23aから流動乾燥粉砕機14へ送出され、焼却灰は、サイクロン焼却機23の下部の下部開口部23bから冷却処理コンベア25に供給される。
冷却処理コンベア25は、回転軸25a内及び外筒部25bに水が充填された冷却部を有することで、回転軸25aに設けた螺旋部25cにより焼却灰が搬送されるに際して冷却処理が行われる。
冷却処理コンベア25からの焼却灰は篩分機26に供給され、篩分機26で網体による篩い分け処理が行われ、酸素流入を完全防止し炭状で排出し、飼料や肥料(培養土)として使用可能な土壌改良材(網上の残留体となる活性炭)を得る。なお、篩分機26による網下の粉体は無機質であり、焼却灰(廃棄物)として廃棄される。
また、焼却ラインBでは、熱交換のための廃熱ボイラー24を備え、流動乾燥粉砕機14へ導く熱風が高温(700度以上)になる場合は、450〜480℃の温度に降下させるようになっている。また、廃熱ボイラー24からの蒸気は、発電機の動力源として利用するようにしてもよい。
きのこ廃培地から乾燥製品を作成するペレット作成ラインCにおいては、振動篩機20による下室43の細状乾燥粉体が振動篩機20のメッシュ板31より網目が細かいメッシュ板51を有する振動篩50に導かれる。また、サイクロン焼却機23のオーバーフロー時にスクリューコンベア21の切欠穴21bから排出される振動篩機20からの粗状乾燥粉体も振動篩50に導かれる。そして、振動篩50でメッシュ板51の網下に分離された乾燥粉体が比重選別機60に導かれる。
その後、比重選別機60において、風力により飛ばされた(風力選別された)比重が軽い乾燥体(浮遊木質)を集塵機で捕捉し、振動篩50のメッシュ板51の網上と混ぜて固定化することで乾燥製品(ペレット)を得る。
比重選別機60で選別された比重が重い乾燥体(無機質)は廃棄物として処理される。
次に、上述したきのこ廃培地乾燥装置を用いて、きのこの廃培地の乾燥処理を行う手順について説明する。
きのこ廃培地(原料)を受入ホッパ11に供給する。きのこ廃培地の含水率は65〜80%となっている。
受入ホッパ11に供給されたきのこ廃培地は、混合機12において、戻りコンベア18からの乾燥粉体と混合されることで、混合廃培地の含水率を40〜50%に調整する。含水率を40〜45%に調整するのは、流動乾燥粉砕機14の流動乾燥筒内壁への付着を防止するためである。
混合きのこ廃培地はスクリューコンベア13で流動乾燥粉砕機14へ搬送されるが、スクリューコンベア13内で混合きのこ廃培地が隙間なく充填されるようにする。これは、吸引ブロワー15で吸引するに際して、流動乾燥筒内に外気が導入されるのを防ぐためである。
次に、吸引ブロワー15を作動させ、同時にサイクロン焼却機23を加熱手段(バーナー)27により点火する。
サイクロン焼却機23の処理室が自燃に耐える温度上昇になったらファン22からの風(常温)により粗状の乾燥粉体(含水率8〜15%)がサイクロン焼却機23に供給される。
サイクロン焼却機23の処理室における十分な加熱を確認後、加熱手段(バーナー)27を離脱させる。
この段階で、サイクロン焼却機23内では自燃乾燥による乾燥処理が行われる。
サイクロン焼却機23内では、焼却処理により気体(高温の燃焼排ガス)と焼却灰とに分離され、乾燥粉体は、送出機24によりサイクロン焼却機23の上方から流動乾燥粉砕機14へ送出される。
焼却灰は、サイクロン焼却機23の下部開口部23bから冷却処理コンベア25に供給されて冷却され、篩分機26による篩い分け処理で土壌改良材(活性炭)が得られる。
また、比重選別機60側においては、振動篩機20からの細状乾燥粉体と、スクリューコンベア21からの粗状乾燥粉体が導かれ、比重選別機60において風力により飛ばされた(比重選別された)比重が軽い乾燥体(浮遊木質)を固形化することで乾燥製品(ペレット)が作成される。
上述した廃培地乾燥装置によれば、乾燥粉体の含水率を調整する混合機12や振動篩機20による篩い分け処理を工夫することで、きのこ廃培地の焼却処理(乾燥)を確実に行うとともに、きのこ廃培地を受入ホッパ11に連続的に投入し、焼却灰を冷却処理コンベア25で処理し、篩分機26から連続的に土壌改良材(活性炭)を取得することができる。
振動篩機20で篩い分けた粗状乾燥粉体(きのこ廃培地)には、乾燥粉体中の米ぬかが含まれるので、サイクロン焼却機23における粗状乾燥粉体(含水率8〜15%)の焼却処理では、きのこ廃培地の米ぬか等に含まれる揮発成分が燃焼することで、効率良い焼却処理が可能となる。
すなわち、上述した廃培地乾燥装置によれば、無機質が多く焼却灰の溶融点が異なる成分を含むきのこ廃培地を焼却処理するに際して、クリンカーの発生により運転不能になることを防止し、サイクロン焼却機23内できのこ廃培地の米ぬかに含まれる揮発成分を効果的に燃焼させることで、クリンカーを形成することなく24時間連続して焼却処理を行うことができる。
また、サイクロン焼却機1から排出される焼却灰を冷却し、篩分機26による篩い分け処理により焼却灰から細状体である無機質を除去して土壌改良材(活性炭)とする再利用物を取得することができる。
更に、振動篩機20で粗状と細状の粉体に篩い分け、細状の乾燥粉体について更に振動篩50で篩い分け、その後に比重選別機60で比重選別を行うことで、比重が軽い乾燥粉体を再利用可能な乾燥廃培地とすることができる。
11…受入ホッパ、 12…混合機、 13…スクリューコンベア、 14…流動乾燥粉砕機、 15…吸引ブロワー、 16…乾粉回収機、 17…分配ダンパー、 18…戻りコンベア、 20…振動篩機、 21…スクリューコンベア、 22…ファン、 23…サイクロン焼却機、 24…排熱ボイラー、 25…冷却処理コンベア、 26…篩分機、 27…加熱手段(バーナー)、 31…メッシュ板、 32…多孔板、 33…格子片、 34…球状体、 41…上室、 42…中間室、 43…下室、 60…比重選別機、 120…シャフト、 121…進行片、 122…後退片、 123…切断片。
本考案はきのこ廃培地乾燥装置に関し、特に、きのこ廃培地を十分に乾燥させるきのこ廃培地乾燥装置に関する。
きのこの人工栽培に際しては、培地として米ぬかやコーンコブ(トウモロコシの芯)等を主成分とした培地材料が用いられている。きのこの人工栽培は、例えば、シメジ栽培の場合、米ぬか、コーンコブ、破砕木材、きのこ栄養剤等に種菌を植えることで、シメジが100日程度で収穫可能となる。
上述したきのこ栽培用培地は、きのこ栽培を行う毎に新しい培地材料が用いられ、収穫後に発生するきのこ廃培地は、その一部が堆肥として用いられているものの、大部分が再利用できずに廃棄処分されている。
きのこ栽培用培地は上述したような成分であるため含水率が非常に高く(60〜70%)、廃培地を再利用するためには、水分や無機質の除去が極めて重要な技術となっている。
従来、きのこ廃培地乾燥装置としては、例えば、特許文献1に開示されているような処理装置が提案されている。
きのこ廃培地乾燥装置は、きのこ栽培後に発生した廃培地を投入する投入口および投入された廃培地を加熱する加熱手段を有する本体部と、前記投入口から投入された廃培地を一旦本体部の外部に排出させた後に本体部に戻す循環路と、を備える加熱炉を備えている。そして、前記循環路に接続された搬送路と、該搬送路の終端部に配設され、前記加熱炉から廃培地と熱風を吸引させる吸引機と、該吸引機により吸引された熱風および乾燥廃培地が投入され、熱風と乾燥処理された廃培地とを分離する分離機(サイクロン焼却炉)と、を具備することで、投入された廃培地を乾燥させるようになっている。
特許第5451589号公報
特許文献1に記載のきのこ廃培地の乾燥装置によれば、廃培地を確実に乾燥させることが可能になると記載されているものの、循環路を備えるだけで処理ライン内において乾燥粉体を分離させるようなラインがないため、実際には含水率が多い廃培地を完全に乾燥させることができず、確実に乾燥させるためには、装置内を複数回通過させる必要が懸念される。そのため、装置稼働のための燃料費がかかり、効率が悪いという課題があった。
すなわち、上述したような複数種類が混入されたきのこ廃培地は、窒素・燐酸・マグネシウム等が含まれて無機質が多いため、これらの焼却処理に際しては各々焼却灰の溶融点が異なる。そのため、溶融点が非常に低いものも存在し、焼却処理を行う分離機(サイクロン焼却炉)内でクリンカーが形成され易い性質を有していた。
本考案は、上記実情に鑑みてなされたもので、乾燥粉体に対する混合機や振動篩機による処理を工夫することで、きのこ廃培地の焼却処理を確実に行うことが可能なきのこ廃培地乾燥装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため本考案(請求項1)のきのこ廃培地乾燥装置は、
きのこ栽培後に発生した含水率が70%以下の廃培地が投入される受入ホッパ(11)と、
前記受入ホッパ(11)からの廃培地と後記戻りコンベア(18)からの乾燥粉体とを含水率40〜50%に調整するために混合する混合機(12)と、
前記混合機(12)からの混合廃培地を粉砕する流動乾燥粉砕機(14)と、
前記流動乾燥粉砕機(14)内の乾燥粉体を吸引する吸引ブロワー(15)と、
前記吸引ブロワー(15)により導かれた乾燥粉体を回収する乾粉回収機(16)と、
前記乾粉回収機(16)で回収された乾燥粉体を2系統に配分する分配ダンパー(17)と、
配分された1系統の乾燥粉体について前記混合機(12)に搬送する戻りコンベア(18)とを備えるとともに、
配分された他の1系統の乾燥粉体について振動により粗状と細状に篩い分けを行う振動篩機(20)と、
前記振動篩機(20)による粗状乾燥粉体を搬送するスクリューコンベア(21)と、
前記振動篩機(20)による細状乾燥粉体を比重選別して乾燥製品を得る比重選別機(60)とを備える一方、
前記スクリューコンベア(21)からの粗状乾燥粉体を高温気体と焼却灰に分離するサイクロン焼却機(23)と、
を具備することを特徴としている。
請求項2は、請求項1のきのこ廃培地乾燥装置において、
前記混合機(12)は、シャフト(120)に固定された複数片の回転により、前記受入ホッパ(11)からの廃培地と前記戻りコンベア(18)からの乾燥粉体とを混合させた混合廃培地を搬送するに際して、
複数片は、シャフト(120)の回転に対して前記混合廃培地を進み方向に搬送する進行片(121)と、シャフト(120)の回転に対して前記混合廃培地を戻り方向に搬送する後退片(122)と、シャフトの軸に対して直交する切削片(123)と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のきのこ廃培地乾燥装置。
請求項3は、請求項1のきのこ廃培地乾燥装置において、
前記振動篩機(20)は、上下方向においてメッシュ板(31)により上室(41)と中間室(42)に区画し、多孔板(32)で前記中間室(42)と下室(43)に区画する一方、
前記中間室(42)は格子片(33)により格子状の複数室に区画され、対向面にそれぞれ平面を有する球状体(34)を区画された前記各室に上下運動可能に配設する
ことを特徴としている。
請求項4は、請求項1のきのこ廃培地乾燥装置において、
前記送出機(24)は、前記サイクロン焼却機(23)からの乾燥粉体を400〜450℃に低下させるための廃熱ボイラーを備える
ことを特徴としている。
請求項5は、請求項1のきのこ廃培地乾燥装置において、
前記スクリューコンベア(21)は、前記サイクロン焼却機(23)で処理される粗状乾燥粉体の量を検知し、効率良く焼却処理するために必要な量を超える場合は、供給される粗状乾燥粉体をオーバーフローさせる制御が行われる
ことを特徴としている。
請求項6は、請求項1のきのこ廃培地乾燥装置において、
前記サイクロン焼却機(23)からの焼却灰が供給される冷却手段を備えた冷却処理コンベア(25)と、前記冷却処理コンベア(25)からの前記焼却灰を分別する篩分機(26)を備え、前記篩分機(26)による篩い分け処理により前記焼却灰から粗状体を分別して土壌改良材を得る
ことを特徴としている。
本考案のきのこ廃培地乾燥装置によれば、廃培地と乾燥粉体が混合される混合機(12)を備え、振動篩機(20)により乾燥粉体を粗状と細状に分離してサイクロン焼却機(23)へ導くとともに、比重選別機(60)により細状乾燥粉体を比重選別して乾燥製品を得るので、含水率が高いきのこ廃培地であっても、乾燥を確実に行って乾燥製品を得ることが可能となる。
また、混合機(12)においては、シャフト(120)に設けた進行片(121)、後退片(122)、切削片(123)の回転により混合することで、十分な混合を可能とすることができる。
振動篩機(20)では、中間室(42)内に区画された各複数室に球状体(34)を配設するので、振動に際して球状体(34)がメッシュ板(31)に不規則に衝突することで、振動を効果的に発生させて網目づまりを防止し、粗状乾燥粉体と細状乾燥粉体との篩い分けを行うことができる。
熱交換の廃熱ボイラー(24)を備えることで、廃熱蒸気を取得して動力源とすることができる。
スクリューコンベア(21)に供給される粗状乾燥粉体をオーバーフローさせる制御が行われることで、サイクロン焼却機(23)での効率的な焼却処理を行うことができる。
冷却処理コンベア(25)で冷却された焼却灰を篩分機(26)で分別することで、焼却灰から粗状体を分別して土壌改良材(培養土)を得ることができる。
本考案の実施形態におけるきのこ廃培地乾燥装置の概略構造を示す構成説明図である。 各種片が設けられた混合機のシャフト構造を示す平面説明図である。 各種片が設けられた混合機のシャフト構造を示す一部側面説明図である。 振動篩機の構成部品を説明するもので、(a)はメッシュ板の平面説明図、(b)は多孔板の平面説明図、(c)は格子片の平面説明図である。 振動篩機の中間室の各室に配設される球状体を示すもので、(a)は斜視説明図、(b)は側面説明図である。
本考案のきのこ廃培地乾燥装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、きのこ廃培地乾燥装置の概略構造を示す構成説明図であり、きのこ廃培地の含水率の調整を行う循環ラインAと、きのこ廃培地の乾燥処理を行う焼却ラインBと、きのこ廃培地から乾燥製品(乾燥廃培地)を作成するペレット作成ラインCを備えて構成されている。
循環ラインAは、きのこ廃培地が投入される受入ホッパ11と、きのこ廃培地の含水率の調整を行うための混合機12と、混合されたきのこ廃培地を搬送するスクリューコンベア13と、きのこ廃培地を粉砕する流動乾燥粉砕機(ミーリング)14と、粉砕体を吸引する吸引ブロワー15と、乾燥粉体を回収する乾粉回収機16と、乾燥粉体を2系統に分離する分配ダンパー17と、乾燥粉体を混合機へ搬送する戻りコンベア18とを有して形成され、一定量の混合きのこ廃培地(きのこ廃培地と乾燥粉体との混合物)が循環するようになっている。乾粉回収機16は、サイクロン型の集塵機で構成され、内部中央上部に配置された内筒(図示せず)から気体が吸引されるように構成されている。
焼却ラインBは、乾燥粉体について振動により粗状と細状に篩い分けを行う振動篩機20と、粗状の乾燥粉体を搬送するスクリューコンベア21と、粗状の乾燥粉体をサイクロン焼却機23に導くための風を供給するファン22と、粗状乾燥粉体を気体(高温の燃焼排ガス)と焼却灰に分離するサイクロン焼却機23と、を有して形成されている。
また、サイクロン焼却機23には、排出される焼却灰を冷却処理する冷却処理コンベア25が連結され、更に篩分機26で篩い分け処理を行うことで、25〜40メッシュ以上の乾燥粉体を得る。この乾燥粉体は、無機質が除去されるので、土壌改良材(培養土)として利用することができる。篩分機26による細状乾燥粉体(無機質)は廃棄処分される。
サイクロン焼却機23の気体(高温の燃焼排ガス)、流動乾燥粉砕機(ミーリング)14の搬送空気は、乾粉回収機16の内筒より吸引ブロワー15で吸引される。
ペレット作成ラインCは、振動篩機20による細状乾燥粉体を振動篩50で更に細かく分離した後、比重選別して乾燥製品を得る比重選別機60を有している。すなわち、振動篩50で更に篩い分けた細状乾燥粉体について、比重選別機60内に供給される風で飛ばされる比重が軽い乾燥粉体を再利用可能な乾燥廃培地(ペレット)とする。
次に、各ラインにおける各装置の詳細構成について説明する。
循環ラインAの受入ホッパ11は、混合機12の戻りコンベア側近くの下部に供給口が設置され、上部の投入口からきのこ栽培後に発生したきのこ廃培地が投入される。
混合機12は、受入ホッパ11からのきのこ廃培地と戻りコンベア18からの乾燥粉体とを含水率調整のために混合するものである。
混合機12は、図2及び図3に示すように、2本のシャフト(回転軸)120を備え、各回転軸に複数の片体が固定されている。複数の片体は、シャフト120に対して固定される傾斜角度から、進行片121、後退片122、切断片123を形成している。すなわち、進行片121は、シャフト120の軸に対してθ(45度)傾けて、片体の上面の搬出方向X側が低い位置に固定され、きのこ廃培地と戻りコンベア18からの乾燥粉体とを混合させながら搬送する。後退片122は、回転軸120の軸に対してθ(45度)傾けて、片体の上面の搬出方向X側が高い位置に固定され、きのこ廃培地と乾燥粉体とを搬送方向と逆方向に戻す。切断片123は、回転軸120の軸に対して片体が鉛直方向に沿うように固定され、きのこ廃培地を鉛直方向から叩いて細かく切断(粉砕)可能なようになっている。
図2及び図3の例では、進行片121、後退片122、切断片123を交互に同じ数だけ配置したが、各片体の個数を調整することで、混合程度を適宜設計することが可能となる。また、この例では、シャフト120に対して進行片121及び後退片122がそれぞれ45度傾くように設置したが、傾き角度を調節することで、搬出される混合きのこ廃培地の進行又は後退の割合を自由に設計することができる。
混合機12の一端側には、戻りコンベア18から乾燥粉体が供給され、シャフト120に固定された複数片の回転により、受入ホッパ11から投入されたきのこ廃培地と乾燥粉体とを混合させながら搬送するが、シャフト120の回転に対して進み方向に搬送する進行片121と、シャフト120の回転に対して戻り方向に搬送する後退片122と、シャフト120に対して直交する切削片123とを備えることで、きのこ廃培地の十分な切断と混合作用を行いながら搬送することができる。
混合機12から排出される混合きのこ廃培地は、スクリューコンベア13により流動乾燥粉砕機14の下部側に搬送される。
流動乾燥粉砕機14は、乾燥物を衝突破砕させながら細分化を図る機能を有し、最下部に回転可能な2つの軸にそれぞれ2個の羽根を有する破砕ランナ14aを備えた流動乾燥筒で構成されている。流動乾燥筒中で乾燥紛体は、下層部で風速8m/s、中層部で4m/s、上層部で3m/sで移動する。破砕ランナ14aは、2つの軸にそれぞれ配置された合計4枚の羽根が回転することで、下部に設けたガス入口14bから燃焼排ガスを誘引するとともに、スクリューコンベア13から搬入された混合きのこ廃培地を破砕する。破砕ランナ14aは、各軸の回転方向や、4枚の羽根の設置方向の組み合わせを変化させることで、複数種類の仕様を設定でき、乾燥物の組成湿度により組み替え可能に構成されている。
また、高温の燃焼排ガスは、サイクロン焼却機23から送出機24を介して供給され、流動乾燥筒内を保温する。
流動乾燥粉砕機14内の乾燥粉体は、吸引ブロワー15により吸引されることで乾粉回収機16に導かれ、乾粉回収機16に回収された乾燥粉体は、分配ダンパー17により2系統に配分して排出される。分配ダンパー17は、2系統に配分する際に配分割合の調整が可能なように構成され、搬送先となる混合機12における混合きのこ廃培地の含水率を調整する。
分配ダンパー17により配分された1系統の乾燥粉体は、戻りコンベア18に一端側に導かれ、搬送されて混合機12に供給される。
また、吸引ブロワー15で乾粉回収機16から吸引された気体は、大気汚染防止のためバグフィルターを介して外部へ排出される。
流動乾燥粉砕機14の流動乾燥筒は、汚泥・製紙スラッジを乾燥させる目的のものに比較して大径に構成されている。また、吸引ブロワー15についても、汚泥・製紙スラッジの乾燥に使用されるものに比較して5割増しの風量が得られるものを使用する。これは、きのこ廃培地は比重が軽いため、流動乾燥筒内で浮遊時間が短いので、流動乾燥筒内での乾燥処理において含水率の低い乾燥粉体とするために、浮遊時間を長く設定する必要があるためである。
きのこ廃培地の乾燥処理を行う焼却ラインBの振動篩機20は、分配ダンパー17により配分された他の1系統の乾燥粉体について、振動により粗状(主に木質等の粗状粒子)と細状(主に米ぬか等の細状粒子)に篩い分けを行う。すなわち、上室(メッシュ板31上)41に篩い分けられた粗状乾燥粉体は、大部分の米ぬかが除去された木質となる。また、この粗状乾燥粉体には、完全に除去されない米ぬか等が残ることで、サイクロン焼却機23(処理室10)内で燃焼を助長する揮発成分となる。一方、下室(メッシュ板31下)43の細状乾燥粉体には、米ぬか等が含まれるとともに無機質が除去される。
振動篩機20は、振動機構(図示せず)と、上室41、中間室42、下室43を備え、上室41と中間室42は網状のメッシュ板31(図4(a))で、中間室42と下室43は多数孔が貫通形成された多孔板32(図4(b))でそれぞれ上下方向に区画されている。また、中間室42は、格子片33(図4(c))により格子状の複数室に区画され、内部に球状体34(図5)が各室に2個ずつ配設されている。
球状体34は、図5(a)(b)に示すように、球に対して一部を欠損させることで平面34aが対向するよう形成した形状で構成され、球状体34の直径は中間室42の高さより若干低くなるように形成される。その結果、振動機構で振動篩機20を振動させる場合に、中間室42を複数に区画した各室内で球状体34が上下運動するに際して、メッシュ板31と多孔板32との間で不規則な衝突が発生することで、振動篩機20のメッシュ板31に十分な振動を与えるようになっている。
振動篩機20による篩い分けは、分配ダンパー17からの乾燥粉体の供給量に対して、粗状の乾燥粉体として分離される量が半分程度になるようにメッシュ板31の網目の大きさが設定されている。これは、サイクロン焼却機23の処理室10において、米ぬか等が含まれる乾燥粉体を燃焼として利用するためである。粗状の乾燥粉体として分離される量が半分より少ない場合、処理室10における燃焼成分が不足して自燃の継続に支障を来す。
振動篩機20で篩い分けた上室(メッシュ板31上)41の粗状乾燥粉体は、スクリューコンベア21で搬送され、ファン22からの風によりサイクロン焼却機23の上部へ供給される。
サイクロン焼却機23は、燃料及びバーナーファンからの風が供給される加熱手段(バーナー)27がサイクロン焼却機23に対して離脱可能に装着され、スクリューコンベア21からの粗状乾燥粉体を熱風サイクロンにより焼却処理し、気体(高温の燃焼排ガス)と焼却灰に分離する。
また、処理室10で十分な燃焼(焼却処理)を行うために、外部から酸素(空気)を取り入れるための複数の空気取入れ口23cを備え、ターボファン28からの空気量が各ダンパー(図示せず)により調整されて供給されている。
サイクロン焼却機23内では、スクリューコンベア21で搬送される粗状乾燥粉体(含水率8〜15%)と熱風とが円周に沿った方向に流速を有して供給される。ファン22からの風とともに供給されたきのこ廃培地は、円周方向から流速により渦を描くように流し込まれ、この際、気体は、筒体の円の中心から配管23a内に導かれる。
また、粗状乾燥粉体(きのこ廃培地)は、処理室10内において熱風により焼却処理(自燃)されながら遠心分離されて筒体の壁面に衝突し、その後重力により落下して下部開口部23bから排出される。粗状乾燥粉体(含水率8〜15%)の焼却処理では、きのこ廃培地の木質と米ぬか等に含まれる揮発成分が燃焼することで、効率良い焼却処理が可能となる。
上述したファン22からの風量は、製紙スラッジや下水汚泥等の有機物をサイクロン焼却機23で焼却処理する場合に比較して3倍程度にしている。これは、通常の風量による場合、乾燥廃培地は比重が軽いので、サイクロン焼却機23の直筒部で燃焼した後に逆円錐状のコニカル部に移動できずにクリンカーとなり、サイクロン焼却炉23の内筒23aに風が導かれない現象が生じるのを防止するためである。すなわち、ファン22からの風量を増加することで、乾燥廃培地の燃焼を直筒部の下部及びコニカル部で行わせて温度を確保し、内筒23aに十分な風量を供給することが可能となる。
また、サイクロン焼却機23では、加熱手段(バーナー)27が自動離脱可能に装着されることで、原材料の供給が止まった場合や原材料に対して極端なカロリー不足が発生することで自燃が維持できない場合に、加熱手段(バーナー)27で追い炊きするようになっている。また、加熱手段(バーナー)27による追い炊きで炉温度が上昇すれば自動的に自燃に切り換わるようになっている。
サイクロン焼却機23には、粗状乾燥粉体の焼却量を検知する検知手段(図示せず)が設置され、この検知手段による焼却量により、スクリューコンベア21による搬送量が制御されるようになっている。すなわち、スクリューコンベア21には、粗状乾燥粉体の供給口21aの近傍に、開口面積が変化する切欠穴21bが設けられ、サイクロン焼却機23において粗状乾燥粉体が効率良く焼却処理するための必要量を超える場合は、供給される粗状乾燥粉体を切欠穴21bからオーバーフローさせて振動篩50(比重選別機60側)へ送出するようになっている。
サイクロン焼却機23の気体(高温の燃焼排ガス)は、サイクロン焼却機23の上方の配管23aから流動乾燥粉砕機14へ送出され、焼却灰は、サイクロン焼却機23の下部の下部開口部23bから冷却処理コンベア25に供給される。
冷却処理コンベア25は、回転軸25a内及び外筒部25bに水が充填された冷却部を有することで、回転軸25aに設けた螺旋部25cにより焼却灰が搬送されるに際して冷却処理が行われる。
冷却処理コンベア25からの焼却灰は篩分機26に供給され、篩分機26で網体による篩い分け処理が行われ、酸素流入を完全防止し炭状で排出し、肥料(培養土)として使用可能な土壌改良材(網上の残留体となる活性炭)を得る。なお、篩分機26による網下の粉体は無機質であり、焼却灰(廃棄物)として廃棄される。
また、焼却ラインBでは、熱交換のための廃熱ボイラー24を備え、流動乾燥粉砕機14へ導く熱風が高温(700度以上)になる場合は、450〜480℃の温度に降下させるようになっている。また、廃熱ボイラー24からの蒸気は、発電機の動力源として利用するようにしてもよい。
きのこ廃培地から乾燥製品を作成するペレット作成ラインCにおいては、振動篩機20による下室43の細状乾燥粉体が振動篩機20のメッシュ板31より網目が細かいメッシュ板51を有する振動篩50に導かれる。また、サイクロン焼却機23のオーバーフロー時にスクリューコンベア21の切欠穴21bから排出される振動篩機20からの粗状乾燥粉体も振動篩50に導かれる。そして、振動篩50でメッシュ板51の網下に分離された乾燥粉体が比重選別機60に導かれる。
その後、比重選別機60において、風力により飛ばされた(風力選別された)比重が軽い乾燥体(浮遊木質)を集塵機で捕捉し、振動篩50のメッシュ板51の網上と混ぜて固化することで乾燥製品(ペレット)を得る。
比重選別機60で選別された比重が重い乾燥体(無機質)は廃棄物として処理される。
次に、上述したきのこ廃培地乾燥装置を用いて、きのこの廃培地の乾燥処理を行う手順について説明する。
きのこ廃培地(原料)を受入ホッパ11に供給する。きのこ廃培地の含水率は60〜70%となっている。
受入ホッパ11に供給されたきのこ廃培地は、混合機12において、戻りコンベア18からの乾燥粉体と混合されることで、混合廃培地の含水率を40〜50%に調整する。含水率を40〜50%に調整するのは、流動乾燥粉砕機14の流動乾燥筒内壁への付着を防止するためである。
混合きのこ廃培地はスクリューコンベア13で流動乾燥粉砕機14へ搬送されるが、スクリューコンベア13内で混合きのこ廃培地が隙間なく充填されるようにする。これは、吸引ブロワー15で吸引するに際して、流動乾燥筒内に外気が導入されるのを防ぐためである。
次に、吸引ブロワー15を作動させ、同時にサイクロン焼却機23を加熱手段(バーナー)27により点火する。
サイクロン焼却機23の処理室が自燃に耐える温度上昇になったらファン22からの風(常温)により粗状の乾燥粉体(含水率8〜15%)がサイクロン焼却機23に供給される。
サイクロン焼却機23の処理室における十分な加熱を確認後、加熱手段(バーナー)27を離脱させる。
この段階で、サイクロン焼却機23内では自燃乾燥による乾燥処理が行われる。
サイクロン焼却機23内では、焼却処理により気体(高温の燃焼排ガス)と焼却灰とに分離され、乾燥粉体は、送出機24によりサイクロン焼却機23の上方から流動乾燥粉砕機14へ送出される。
焼却灰は、サイクロン焼却機23の下部開口部23bから冷却処理コンベア25に供給されて冷却され、篩分機26による篩い分け処理で土壌改良材(活性炭)が得られる。
また、比重選別機60側においては、振動篩機20からの細状乾燥粉体と、スクリューコンベア21からの粗状乾燥粉体が導かれ、比重選別機60において風力により飛ばされた(比重選別された)比重が軽い乾燥体(浮遊木質)を固化することで乾燥製品(ペレット)が作成される。
上述した廃培地乾燥装置によれば、乾燥粉体の含水率を調整する混合機12や振動篩機20による篩い分け処理を工夫することで、きのこ廃培地の焼却処理(乾燥)を確実に行うとともに、きのこ廃培地を受入ホッパ11に連続的に投入し、焼却灰を冷却処理コンベア25で処理し、篩分機26から連続的に土壌改良材(活性炭)を取得することができる。
振動篩機20で篩い分けた粗状乾燥粉体(きのこ廃培地)には、木質を篩い分けるのに際して、完全に排除できない米ぬかが乾燥粉体中に含まれているので、サイクロン焼却機23における粗状乾燥粉体(含水率8〜15%)の焼却処理では、きのこ廃培地の米ぬか等に含まれる揮発成分が燃焼することで、効率良い焼却処理が可能となる。
すなわち、上述した廃培地乾燥装置によれば、無機質が多く焼却灰の溶融点が異なる成分を含むきのこ廃培地を焼却処理するに際して、クリンカーの発生により運転不能になることを防止し、サイクロン焼却機23内できのこ廃培地に残る米ぬか等に含まれる揮発成分を効果的に燃焼させることで、クリンカーを形成することなく24時間連続して焼却処理を行うことができる。
また、サイクロン焼却機23から排出される焼却灰を冷却し、篩分機26による篩い分け処理により焼却灰から細状体である無機質を除去して土壌改良材(活性炭)とする再利用物を取得することができる。
更に、振動篩機20で粗状と細状の粉体に篩い分け、細状の乾燥粉体について更に振動篩50で篩い分け、その後に比重選別機60で比重選別を行うことで、比重が軽い乾燥粉体を再利用可能な乾燥廃培地とすることができる。
11…受入ホッパ、 12…混合機、 13…スクリューコンベア、 14…流動乾燥粉砕機、 15…吸引ブロワー、 16…乾粉回収機、 17…分配ダンパー、 18…戻りコンベア、 20…振動篩機、 21…スクリューコンベア、 22…ファン、 23…サイクロン焼却機、 24…排熱ボイラー、 25…冷却処理コンベア、 26…篩分機、 27…加熱手段(バーナー)、 31…メッシュ板、 32…多孔板、 33…格子片、 34…球状体、 41…上室、 42…中間室、 43…下室、 60…比重選別機、 120…シャフト、 121…進行片、 122…後退片、 123…切断片。

Claims (6)

  1. きのこ栽培後に発生した含水率が65〜80%の廃培地が投入される受入ホッパと、
    前記受入ホッパからの廃培地と後記戻りコンベアからの乾燥粉体とを含水率40〜450%に調整するために混合する混合機と、
    前記混合機からの混合廃培地を粉砕する流動乾燥粉砕機と、
    前記流動乾燥粉砕機内の乾燥粉体を吸引する吸引ブロワーと、
    前記吸引ブロワーにより導かれた乾燥粉体を回収する乾粉回収機と、
    前記乾粉回収機で回収された乾燥粉体を2系統に配分するバルブと、
    配分された1系統の乾燥粉体について前記混合機に搬送する戻りコンベアとを備えるとともに、
    配分された他の1系統の乾燥粉体について振動により粗状と細状に篩い分けを行う振動篩機と、
    前記振動篩機による粗状乾燥粉体を搬送するスクリューコンベアと、
    前記振動篩機による細状乾燥粉体を比重選別して乾燥製品を得る比重選別機とを備える一方、
    前記スクリューコンベアからの粗状乾燥粉体を気体と焼却灰に分離するサイクロン焼却機と、
    を具備することを特徴とするきのこ廃培地乾燥装置。
  2. 前記混合機は、シャフトに固定された複数片の回転により、前記受入ホッパからの廃培地と前記戻りコンベアからの乾燥粉体とを混合させた混合廃培地を搬送するに際して、
    複数片は、シャフトの回転に対して前記混合廃培地を進み方向に搬送する進行片と、シャフトの回転に対して前記混合廃培地を戻り方向に搬送する後退片と、シャフトの軸に対して直交する切削片とを備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載のきのこ廃培地乾燥装置。
  3. 前記振動篩機は、上下方向においてメッシュ板により上室と中間室に区画し、多孔板で前記中間室と下室に区画する一方、
    前記中間室は格子片により格子状の複数室に区画され、対向面にそれぞれ平面を有する球状体を区画された前記各室に上下運動可能に配設する
    ことを特徴とする請求項1に記載のきのこ廃培地乾燥装置。
  4. 前記サイクロン焼却機からの乾燥粉体を400〜450℃に低下させるための廃熱ボイラーを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のきのこ廃培地乾燥装置。
  5. 前記スクリューコンベアは、前記サイクロン焼却機で処理される粗状乾燥粉体の量を検知し、処理可能な量を超える場合は、供給される粗状乾燥粉体を前記比重選別機側にオーバーフローさせる制御が行われる
    ことを特徴とする請求項1に記載のきのこ廃培地乾燥装置。
  6. 前記サイクロン焼却機からの焼却灰が供給される冷却手段を備えた冷却処理コンベアと、前記冷却処理コンベアからの前記焼却灰を分別する篩分機を備え、前記篩分機による篩い分け処理により前記焼却灰から粗状体を分別して土地改良材を得る
    ことを特徴とする請求項1に記載のきのこ廃培地乾燥装置。
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JP2015229140A (ja) * 2014-06-05 2015-12-21 豊田興産株式会社 有機性廃棄物の乾燥装置
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