JP6844630B2 - 発光素子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、発光素子の製造方法に関する。
オーバーハング形状のレジスト膜を形成した後、反射膜やバリア膜を形成する発光素子の製造方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2013−165252号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発光素子の製造方法では、オーバーハング部分に遮られ、バリア膜を反射膜の端部を覆うように形成できない虞があり、反射膜がその端部からマイグレーションしてしまう虞がある。
本発明は次の一実施形態を含む。
発光層を含む半導体層が形成されたウエハを準備する工程と、断面視において、前記半導体層上の第1領域に接する本体部と、前記第1領域に隣接する前記半導体層上の第2領域に接することなく前記本体部から前記第2領域上に突き出る突出部と、を有するレジスト膜を形成する工程と、前記第2領域に隣接する前記半導体層上の第3領域に第1金属膜を形成する工程と、前記レジスト膜上と前記第1金属膜上とに第2金属膜を形成する工程と、前記ウエハを昇温し、その後降温することにより、前記レジスト膜の突出部を上方に引き上げる工程と、前記第2金属膜上に第3金属膜を形成し、前記第1金属膜の端部を前記第3金属膜により被覆する工程と、前記レジスト膜を除去する工程と、をこの順に有し、前記第1金属膜を形成する工程において、前記第1金属膜は、前記第3領域と前記第2領域の一部領域とに配置され、前記第2金属膜を形成する工程において、前記第1金属膜の端部は、前記第2金属膜から露出する発光素子の製造方法。
本発明の一実施形態では、第2金属膜の引っ張り応力を働かせて突出部を上方に引き上げ、これにより突出部と半導体層との間に形成される空間を広げて、この空間内に第3金属膜が十分に行き届くようにする。したがって、第1金属膜の端部を第3金属膜で確実に覆うことが可能となり、第1金属膜がその端部からマイグレーションすることを抑制して、信頼性の高い発光素子を提供することができる。
実施形態に係る発光素子の製造方法を説明する模式的断面図である。 実施形態に係る発光素子の製造方法を説明する模式的断面図である。 実施形態に係る発光素子の製造方法を説明する模式的断面図である。 実施形態に係る発光素子の製造方法を説明する模式的断面図である。 実施形態に係る発光素子の製造方法を説明する模式的断面図である。 実施形態に係る発光素子の製造方法を説明する模式的断面図である。 実施形態に係る発光素子の製造方法を説明する模式的断面図である。 実施形態に係る発光素子を説明する模式的平面図である。 図2A中の2B−2B線における模式的断面を示す図である。 図2B中の2C部を拡大した図である。 ニッケル(Ni)を用いて第2金属膜が形成された試料を示す断面SEM写真である。 図3Aに示す試料を、130℃で15分間加熱し、その後加熱を止めて常温になるまで放置した後に撮影した断面SEM写真である。 ロジウム(Rh)を用いて第2金属膜が形成された試料を示す断面SEM写真である。 図4Aに示す試料を、130℃で15分間加熱し、その後加熱を止めて常温になるまで放置した後に撮影した断面SEM写真である。 タングステン(W)を用いて第2金属膜が形成された試料を示す断面SEM写真である。 図5Aに示す試料を、130℃で15分間加熱し、その後加熱を止めて常温になるまで放置した後に撮影した断面SEM写真である。 ルテニウム(Ru)を用いて第2金属膜が形成された試料を示す断面SEM写真である。 図6Aに示す試料を、130℃で15分間加熱し、その後加熱を止めて常温になるまで放置した後に撮影した断面SEM写真である。 比較例に係る発光素子の製造方法を説明する模式的断面図である。 比較例に係る発光素子を説明する模式的断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る発光素子の製造方法を詳細に説明する。ただし、以下の説明は例示であり、本発明は以下の説明に限られない。以下の説明では、特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」およびそれらの用語を含む別の用語)を用いる場合がある。それらの用語は、参照した図面における相対的な方向や位置を、分かり易さのために用いているに過ぎない。また、図面が示す構成要素の大きさや位置関係等は、分かり易さのため誇張されている場合があり、実際の発光素子における大きさ、あるいは実際の発光素子における構成要素間の大小関係を反映していない場合がある。また、理解を容易にするため、各部材の図示を適宜省略することがある。
[実施形態に係る発光素子の製造方法]
実施形態に係る発光素子の製造方法は、発光層124を含む半導体層12が形成されたウエハ10を準備する工程と、断面視において、半導体層12上の第1領域Xに接する本体部142と、第1領域Xに隣接する半導体層12上の第2領域Yに接することなく本体部142から第2領域Y上に突き出る突出部144と、を有するレジスト膜14を形成する工程と、第2領域Yに隣接する半導体層12上の第3領域Zに第1金属膜162を形成する工程と、レジスト膜14上と第1金属膜162上とに第2金属膜164を形成する工程と、ウエハ10を昇温し、その後降温することにより、レジスト膜14の突出部144を上方に引き上げる工程と、第2金属膜164上に第3金属膜166を形成し、第1金属膜162の端部を第3金属膜166により被覆する工程と、レジスト膜14を除去する工程と、をこの順に有し、第1金属膜162を形成する工程において、第1金属膜162は、第3領域Zと第2領域Yの一部領域とに配置され、第2金属膜164を形成する工程において、第1金属膜162の端部は、第2金属膜164から露出する発光素子の製造方法である。以下、各工程を順に説明する。
(ウエハ10を準備する工程)
まず、図1Aに示すように、発光層124を含む半導体層12が形成されたウエハ10を準備する。本工程によるウエハ10の準備は、成膜装置内にウエハ10を設置し、設置したウエハ10上に半導体層12を形成することにより行ってもよいし、あらかじめ半導体層12が形成されたウエハ10を成膜装置内に設置することにより行ってもよい。1枚のウエハには1つまたは複数の発光層を形成することが可能である。1つの半導体層が1つまたは複数の発光層を有していてもよい。複数の発光層が形成される場合は、1つまたは2つ以上の発光層が1つの発光素子に対応する。なお、1つの発光素子は、半導体層12に加えて、電極16(電極16は、後述の第1乃至第3の金属膜を有する。)を備えているものとする。
ウエハ10には、例えば、原料物質をインゴットとよばれる柱状に成長させ、薄くスライスすることにより作製される基体を用いることができる。ウエハ10は断面視板状などの形状を有することができる。またはウエハ10は平面視円盤状の形状を有することができる。ただし、ウエハ10の向きを容易に識別することができるよう、ウエハ10は平面視において円盤の一部を除去することで形成された部分を有していてもよい。ウエハ10の厚みは特に限定しない。ウエハ10の厚みは、例えば50μm以上300μm以下とすることができる。あるいはウエハ10の厚みは、75μm以上250μm以下であってもよく、100μm以上200μm以下であってもよい。ウエハ10の大きさは特に限定しない。ウエハ10の大きさは、例えばウエハの直径を50mm以上150mm以下とすることができる。ウエハ10の材料としては、炭化ケイ素(SiC)、ZnS、ZnO、Si、GaAs、または絶縁性材料や酸化物材料などを挙げることができる。絶縁性材料にはサファイア(Al)、スピネル(MgA1)などが含まれる。酸化物材料には、ダイヤモンド及び窒化物半導体と格子接合するニオブ酸リチウム、ガリウム酸ネオジウムなどが含まれる。
半導体層12は、第1導電型半導体層122と、第1半導体層12の一部の領域上に形成された第2導電型半導体層126とを有することが好ましく、特に、第1導電型半導体層122と、発光層124と、第2導電型半導体層126と、をこの順に有することが好ましい。例えば、第1導電型半導体層122の導電型はn型またはp型の一方であり、第2導電型半導体層126の導電型はn型またはp型の他方である。例えば、n型の半導体層にはドナーがドープされていてもよい。また例えば、p型の半導体層にはアクセプタがドープされていてもよい。発光層124は、活性層ともいい、量子効果が生ずる薄膜に形成された単一量子井戸構造や多重量子井戸構造などの構造を有することができる。第1導電型半導体層122、発光層124、及び第2導電型半導体層126の種類や材料は特に限定されるものではなく、例えばInAlGa1−X−YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)などの窒化ガリウム系の半導体材料が好適に用いられる。これらの第1導電型半導体層122、発光層124、及び第2導電型半導体層126はいずれも、単層であってもよいし、2層以上の多層又は超格子等の積層構造であってもよい。第1導電型半導体層122、発光層124、及び第2導電型半導体層126それぞれの厚みならびに半導体層12全体の厚みは、特に限定されず、意図する特性、使用する材料等によって適宜調整することができる。各層の厚みは各層の上面と下面の間の距離(例えば最短距離)である。1つの層の異なる部位が断面視において異なる厚みを有していてもよいし、同じ厚みを有していてもよい。
半導体層12上には、第1領域Xと第2領域Yと第3領域Zとが存在する。第2領域Yは第1領域Xに隣接する領域であり、第3領域Zは第2領域Yに隣接する領域である。第1領域Xには後述するレジスト膜14の本体部142が形成され、第2領域Yの上には、後述するレジスト膜14の突出部144が位置する。第1乃至第3領域は、半導体上に1つだけ設けられてもよいし、複数の第1乃至第3領域が行列状に設けられてもよい。第1乃至第3領域は、例えば半導体層12の上面の一部領域であるが、半導体層の上面に他の層が形成される場合は他の層の上面の一部領域であってもよい。
(レジスト膜14を形成する工程)
次に、図1Bに示すように、半導体層12上にレジスト膜14を形成する。レジスト膜14は、半導体層12上に、所定の形状で電極16(後述の第1乃至第3金属膜)を形成するための部材である。レジスト膜14は本体部142と突出部144とを有している。
本体部142は、電極16を所定の形状にパターニングする機能を有する部位である。本体部142は、断面視において、半導体層12上の第1領域Xに接している。本体部142が形成されている第1領域Xに電極16は形成されない。本体部142の厚みは、例えば0.5μm以上10μm以下であることが好ましく、1μm以上5μm以下であってもよい。ただし、本体部142の厚みは、電極16の膜厚(電極16の下面から上面までの距離。具体的には後述する第1金属膜162の下面から第3金属膜166の上面までの距離。)以上であり、特に電極16の膜厚の2倍以上であることが好ましい。本体部142の厚みが電極16の膜厚未満であると、半導体層12の第3領域Z上に形成される第1乃至第3金属膜と、本体部142上に形成される第1乃至第3金属膜と、が連続してしまい、第3領域Z上に形成される第1乃至第3金属膜の端部にバリが発生する虞があるためである。バリとは、除去されるレジスト膜14に付随して金属膜の一部が半導体層12から剥離してしまい、金属膜の形状が損なわれてしまう現象をいう。
突出部144は、本体部142から第2領域Y上に突き出る部位である。突出部144は、例えば、断面視において本体部142の側面から横方向、つまり第1領域Xから第2領域Yに向けた方向に突き出る部位である。突出部144は、半導体層12上の第2領域Y上に位置するが、第2領域Yに接していない。つまり、突出部144と第2領域Yの上面との間には空間Sが形成されている。突出部144は、レジスト膜14の側面に第1乃至第3金属膜の少なくとも1つの金属膜が付着しないように、第1乃至第3金属膜を本体部142の側面から離間させる機能を有する。突出部144により、半導体層12上の第3領域Zに形成される第1乃至第3金属膜と、本体部142上に形成される第1乃至第3金属膜と、を確実に分離させることができる。その結果、第3領域Z上に形成される第1乃至第3金属膜の端部にバリが発生することを抑制することができる。
断面視において、突出部144の長さは、例えば、2μm以上5μm以下であることが好ましく、3μm以上4μm以下であることが好ましい。突出部144の長さが2μm以上であることにより、半導体層12上の第3領域Zに形成される第1乃至第3金属膜と、本体部142上に形成される第1乃至第3金属膜と、をより確実に分離できる。また、突出部144の長さが5μm以下であることにより、後述の昇温・降温の工程において、突出部144を上方に向けて引き上げやすくすることができる。第2領域Yの長さ(突出部144の横方向の長さ)が長すぎると、上方に引き上げるために必要となる応力が過大となり、突出部144を上方に引き上げ難くなるからである。ここで、突出部144の長さとは、断面視における突出部144の横方向の長さであり、例えば、断面視における第2領域Yの長さに等しいものとして定義することができる。
断面視において、突出部144の厚みは、2μm以上4μm以下であることが好ましく、2μm以上3μm以下であることがより好ましい。突出部144の厚みが2μm以上であることにより、半導体層12上の第3領域Zに形成される第1乃至第3金属膜と、本体部142上に形成される第1乃至第3金属膜と、が連続することを抑制することができる。また、突出部144の厚みが3μm以下であることにより、後述の昇温・降温の工程において、突出部144を上方に向けて引き上げることができる。突出部144の縦方向の長さが長すぎると、上方に引き上げるために必要となる応力が過大となり、突出部144を上方に引き上げ難くなるからである。ここで、突出部144の厚みとは、断面視における突出部144の縦方向の長さであり、例えば、断面視における突出部144の下面のうち第2領域Yから最も離れている部位から、突出部144の上面のうち第2領域Yから最も離れている部位までの距離として定義することができる。
上記した突出部144の長さや厚みに関する条件は、いずれか1つの断面視において満たされていれば好ましいが、どのような断面視においても満たされていることがより好ましい。このようにすれば、半導体層12上の第3領域Zに形成される第1乃至第3金属膜と、本体部142上に形成される第1乃至第3金属膜と、をさらに確実に分離でき、また、後述の昇温・降温の工程において、突出部144を上方に向けてさらに引き上げやすくすることができる。
レジスト膜14は、例えば、フォトリソグラフィ法及びエッチング法を利用して所定の形状に形成することができる。例えば、レジスト膜14に、所定の形状の開口を有したマスク又は所定の形状を被覆するマスクを利用して露光を行う。マスクが開口を有する場合は、開口を有するレジスト膜14が形成されるが、この場合は、レジスト膜14が有する開口の周縁(例えば開口外側の周縁、あるいは開口の外周辺に接してこれを取り囲む領域。)に突出部144が配置され、さらにその外側に本体部142が配置される。露光量は、10mJ〜50mJ程度の範囲から適宜設定することが好ましい。露光前後に、任意の温度及び時間でベークを行ってもよい。その後、レジスト膜14の露光部又は非露光部に存在するレジストを溶解する現像液を用いた浸漬現像又はスプレー現像等により、レジスト膜14を所定の形状にパターニングする。ここで用いる現像液は、用いるレジストの種類によって適宜選択することができる。例えば、TMAH(TetraMethyl Ammonium Hydroxide)、TBAH(TetraButyl Ammonium Hydroxide)等が挙げられる。例えば、レジストとしてノボラック系樹脂を用いた場合は、現像液としてTMAHを用いることが好ましい。
レジスト膜14には、発光素子の技術分野で通常使用されているフォトレジスト組成物を用いて形成することができる。具体的には、レジスト膜14として、ノボラック−ジアゾナフトキノン(DNQ)系フォトレジスト、ポジ型フォトレジスト、ネガ型フォトレジスト、化学増幅型フォトレジスト、光架橋型フォトレジスト、光重合型フォトレジスト等に分類される、種々の材料からなるフォトレジスト組成物を用いることができる。これらのフォトレジスト組成物は、市販品のいずれをも用いることができる。レジスト層は、スクリーン塗布法、スピン塗布法、ロールコーティング法、ラミネーター法、ディップコーティング法、スプレーコーティング法等の種々の方法によって形成することができる。
(第1金属膜162を形成する工程)
次に、図1Cに示すように、半導体層12上の第3領域Zに第1金属膜162を形成する。第2領域Yには本体部142が形成されていないため、第1金属膜162を構成する金属材料の一部は突出部144下に入り込む。その結果、第1金属膜162は、第3領域Zだけではなく、第2領域Yの一部領域にも配置される。第1金属膜162は電極16の一部であり、第1金属膜162の下面が電極16の下面となる。第1金属膜162は半導体層12に対して電気的にオーミック接触することが好ましく、半導体層12(第3領域Zが半導体層12の上面の一部領域である場合には第3領域Z)に接していることが好ましい。
第1金属膜162の材料には、アルミニウム(Al)や銀(Ag)などの各種の金属材料を用いることができる。なかでも、銀(Ag)を用いることが好ましい。第1金属膜162の材料に高い光反射性を有する銀(Ag)を用いることにより、例えば青色や緑色の光を発する発光素子の光取り出し効率を向上させることができる。銀(Ag)はマイグレーションを起こしやすい材料ではあるが、本実施形態によれば、第3金属膜166により第1金属膜162の端部を確実に覆うことができるため、その端部から第1金属膜162がマイグレーションすることを抑制しつつ、発光素子の光取り出し効率を向上させることができる。なお、第1金属膜162がその端部からマイグレーションするとは、例えば、第1金属膜162の端部が欠損や消失などしてしまうことをいう。
第1金属膜162は、例えば、蒸着法やスパッタリング法により形成することができる。
(第2金属膜164を形成する工程)
次に、図1Dに示すように、レジスト膜14上と第1金属膜162上とに第2金属膜164を形成する。ただし、第2金属膜164は、第1金属膜162を形成するときに用いたレジスト膜14をそのまま使用して形成する。しかるに、レジスト膜14は突出部144を有しており、第2金属膜164を構成する金属材料は、突出部144に遮られ、突出部144と半導体層12との間に形成される空間S内に十分に行き届かせることが難しい。そのため、このままでは、第1金属膜162の端部を第2金属膜164により覆うことが難しく、第1金属膜162の端部は第2金属膜164から露出する虞がある。そこで、本実施形態では、ウエハ10を昇温し、その後降温することによって、第2金属膜164の引っ張り応力を働かせ、突出部144を上方に引き上げる。
第2金属膜164は、例えば、蒸着法やスパッタリング法により形成することができる。
(ウエハ10を昇温し、その後降温する工程)
次に、ウエハ10を昇温し、その後降温する。これにより、図1Eに示すように突出部144を上方に引き上げる。突出部144が上方に引き上げられるとは、例えば、断面視において、突出部144が上方に向けて反り上がる、あるいは反り返ることにより、突出部144の下面と半導体層12の第2領域Yとの間に形成される空間Sが広がることをいう。第2金属膜164は、突出部144に対して、昇温・降温の前においては、引っ張り応力よりも圧縮応力を強く作用させている場合がある。ここで、引っ張り応力とは、第2金属膜164が突出部144を引っ張る応力であり、図1Eでは上方向に向かう力をいう。また、圧縮応力とは、第2金属膜164が突出部144を押さえつける応力であり、図1Eでは下方向に向かう力をいう。第2金属膜164は、昇温・降温によりその性質が変化し、引っ張り応力を圧縮応力よりも強く作用させるようになる。あるいは、第2金属膜164は、突出部144に対し、昇温・降温の前から引っ張り応力を圧縮応力よりも強く作用させている場合には、昇温・降温により引っ張り応力の方をより強く突出部144に作用させるようになる。本実施形態では、このような昇温・降温により第2金属膜164の引っ張り応力を働かせて、突出部144を上方に引き上げるものとしている。そしてこれにより、突出部144と半導体層12との間の空間Sを広げて、当該空間S内に第3金属膜166を十分に行き届かせ、第3金属膜166により第1金属膜162(第1金属膜162及び第2金属膜164)の端部を確実に覆うものとしている。断面視において、突出部144と半導体層12との間に形成される空間Sが広がることにより、例えば、第2領域Yから、突出部144の下面のうち第2領域Yから最も離れている部位までの距離が0.1μm以上延長されることが好ましく、0.5μm以上延長されることがより好ましい。あるいは、突出部144の下面のうち第2領域Yから最も離れている部位までの距離が、本体部142の厚みの3%以上延長されることが好ましく、10%以上延長されることがより好ましい。
以上の性質を有するものとして、第2金属膜164には、例えば、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、及びタングステンを好ましく用いることができる。第2金属膜164は、これらの金属材料のうち1種以上を有していればよく、昇温・降温によってより強く引っ張り応力を働かせることができるよう、これらの金属材料のうち1種以上のみで構成されていることが好ましい。上記の中でも、特にニッケルはレジスト膜14に対する引っ張り応力が強く、第2金属膜164の材料として好ましく用いることができる。
第2金属膜164は、単層膜であってもよいが多層膜であることが好ましい。第2金属膜164が第1層164aと第1層164a上に形成された第2層164bとを有する多層膜である場合、第1層164aは、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、及びタングステンを1種以上有しており、第2層164bは、白金、金、又はこれらの合金を有することが好ましい。ウエハ10を昇温・降温する工程においては、例えば、ウエハ10を成膜装置から取り出して熱処理装置内に設置し、熱処理を行い、その後、ウエハ10を熱処理装置から取り出し成膜装置内に再び設置することがある。この場合、成膜装置から取り出して熱処理装置内に設置するまで間や、熱処理装置から取り出して成膜装置に再び設置するまでに間に、ウエハ10が大気に曝され、第1金属膜と第2金属膜の表面が酸化し、発光素子の電気抵抗が上昇してしまう虞がある。しかしながら、酸化し難い白金、金、又はこれらの合金を第2層164bが有していれば、第1金属膜と第2金属膜の表面の酸化を抑制して、電気抵抗の上昇を低減することができる。なお、本実施形態では、第2金属膜164が第1層164aと第2層164bとを有しているが、第2金属膜164は単層でもよく、また3層以上に構成されていてもよい。
第2金属膜164の膜厚は、第1金属膜162の膜厚よりも厚いことが好ましい。また、断面視において、第2金属膜164の厚みは、レジスト膜14の本体部142の厚みに対して、7%以上30%以下であることが好ましい。7%以上であることにより、第2金属膜164の引っ張り応力をより効果的に働かせて、第2金属膜164により突出部144を上方に引き上がる効果が高まる。したがって、より確実に、突出部144と半導体層12との間に形成される空間Sを広げることができる。また、30%以下であることにより、レジスト膜14の本体部142までもが引き上げられてしまい、本体部142が半導体層12の第1面から剥がれてしまうことを防止することができる。なお、第2金属膜164の厚みが均一でなく、複数測定することができる場合は、例えば、それらのうちの最も短い値をとる測定値を、第2金属膜164の厚みとすることができる。レジスト膜14の厚みについても同様である。
昇温は、ウエハ10を、130度以上150度以下の温度で、15分以上20分以下の間、加熱することにより行われることが好ましい。130度以上150度以下の温度で加熱されるというのは、実質的に130度以上150度以下の温度で加熱されていると評価できる状態にあればよく、ウエハ10が設置される雰囲気内におけるある箇所が130度未満の温度や150度を超える温度を有していたとしても差し支えない。130度以上の温度で15分以上加熱することにより、第2金属膜164の引っ張り応力を十分に発揮させることができる。他方、レジスト膜14を加熱しすぎると、レジスト膜14が変質し除去することが困難となる虞があるが、150度以下の温度で加熱時間を20分以下に抑えることにより、このような虞を抑制することができる。
(第3金属膜166を形成する工程)
次に、図1Fに示すように、第2金属膜164上に第3金属膜166を形成し、第1金属膜162および第2金属膜164の端部を第3金属膜166により被覆する。第3金属膜166は、第2金属膜164上だけでなくレジスト膜14上にも形成されてもよい。第3金属膜166は、第1金属膜162を形成するときに用いたレジスト膜14をそのまま使用して形成する。ただし、ウエハ10を昇温し、その後降温する工程により、レジスト膜14の突出部144は上方に引き上げられており、突出部144と半導体層12との間の空間Sを広げられている。したがって、本工程により、第3金属膜166を当該空間S内に十分に行き届くように形成することが可能であり、第3金属膜166により第1金属膜162の端部を確実に被覆することができる。第3金属膜166は、第2金属膜164との密着力を向上させるために、第2金属膜164の上面及び第1金属膜162の側面に接していることが好ましい。さらに、第3金属膜166は、第1金属膜162の上面の一部が第2金属膜164から露出している場合には、当該露出する第1金属膜162の上面に接していることが好ましい。これにより、より確実に第1金属膜162のマイグレーションを抑制することができる。
第3金属膜166の材料には、チタン、ニッケル、白金、ルテニウム、ロジウム、金などの金属材料を用いることができるが、中でも、チタン、白金、またはこれらの双方を有することが好ましい。第3金属膜166にチタン、もしくは白金のいずれかを用いることで、第3金属膜166上に形成する保護膜30との密着性を向上させることができる。
第3金属膜166は、例えば、蒸着法やスパッタリング法により形成することができる。一般に、スパッタリング法で金属膜を形成する場合、奥まった部分にまで金属材料を行き届かせることが難しい。例えば、突出部144と半導体層12との間の空間Sには、突出部144が邪魔になり金属材料が十分に行き届かない。そのため、第3金属膜166をスパッタリング法により形成した場合、第1金属膜162の端部を確実に被覆できない虞がある。しかし、本実施形態では、第2金属膜164のレジスト膜14に対する引っ張り応力を働かせて、突出部144を上方に引き上げ、これにより、突出部144と半導体層12との間の空間Sを広げ、第3金属膜166が当該空間S内に十分に行き届くようにする。したがって、本実施形態は、第3金属膜166をスパッタリング法で形成しつつ、第1金属膜162が端部からマイグレーションすることを抑制できる。これにより、第1乃至第3金属膜をすべてスパッタリング法で形成することも可能になるため、工程の簡略化を図り、発光素子の製造コストを削減することも可能となる。
(レジスト膜14を除去する工程)
次に、図1Gに示すように、レジスト膜14を除去する。これにより、レジスト膜14とともに、レジスト膜14上に形成されている第1乃至第3金属膜も除去され、所定の形状を有する第1乃至第3金属膜が得られる。レジスト膜14は、例えば、リフトオフ法を用いて除去することができる。リフトオフ法に用いる溶剤には、例えば剥離液などを用いることができる。例えば、超音波洗浄を行うことによってレジスト層及びその上の第1乃至第3金属膜を共に除去する。本実施形態によれば、第3金属膜166により第1金属膜162の端部を確実に覆うことができるため、第1金属膜162の端部がリフトオフ法に用いる溶剤などにより溶けて消失してしまう抑制することができる。
レジスト膜14の除去後、1枚のウエハ10を1つまたは2つ以上の発光層124の単位で個片化することにより、1枚のウエハ10を複数の発光素子に分割することができる。個片化はダイシングやレーザ加工などの方法により行うことができる。レジスト膜14の除去後、半導体層12からウエハ10が分離されるかどうかは問わず、完成した発光素子はウエハ10を有していてもよいし、有していなくてもよい。ウエハ10の半導体層12からの分離はレーザリフトオフなどの方法により行うことができる。
以上説明したように、本発明の一実施形態では、第2金属膜164の引っ張り応力を働かせて突出部144を上方に引き上げ、これにより突出部144と半導体層12との間に形成される空間Sを広げて、この空間S内に第3金属膜166が十分に行き届くようにする。したがって、第1金属膜162の端部を第3金属膜166で確実に覆うことが可能となり、第1金属膜162がその端部からマイグレーションすることを抑制して、信頼性の高い発光素子を提供することができる。
[比較例に係る発光素子の製造方法]
図7は、比較例に係る発光素子の製造方法を説明する模式的断面図である。図7に示すように、比較例に係る発光素子の製造方法では、突出部が引き上げられていないため、第2金属膜264を構成する金属材料は、突出部244に遮られ、突出部244と半導体層22との間に形成される空間V内に十分に行き届かせることが難しい。そのため、第1金属膜262の端部を第2金属膜264により覆うことが難しく、第1金属膜262の端部は第2金属膜264から露出する。また、第2金属膜264上に第3金属膜266を形成したとしても、第2金属膜264と同様に第1金属膜262の端部を覆うことが難しい。
[実施形態に係る発光素子1]
次に、図2A乃至2Cを参照しつつ、実施形態に係る発光素子について説明する。実施形態に係る発光素子1は、上記した実施形態に係る発光素子の製造方法により製造することができるが、他の方法により製造されてもよい。なお、図2A乃至2Cは、レジスト膜14の除去後、ウエハ10を個片化することにより得られる複数の発光素子のうちの1つを図示したものである。
図2Aは実施形態に係る発光素子を説明する模式的平面図であり、図2Bは図2A中の2B−2B断面を示す図である。図2A、図2Bに示すように、実施形態に係る発光素子1は、基板10と、基板10上に形成されている半導体層12と、第2導電型半導体層126上に形成されている電極16と、電極16に電気的に接続される第1電極40(例えばp側電極)と、第1導電型半導体層122に電気的に接続される電極50と、電極50に電気的に接続される第2電極60(例えばn側電極)と、半導体層12と電極16の表面を覆い電極16の表面の一部に開口を備えた保護膜30と、を有する。第1電極40と第2電極60は、例えば半田材料などの接合材料を用いて、外部電極に接続されるワイヤを接続することができる。また、第1電極40と第2電極60は、バンプ等の接合部材を用いて、ワイヤを介することなく外部電極に電気的に接続することもできる。基板10は上記したウエハ10の一部であり、ウエハ10と同じ符号を付している。半導体層12は、第1導電型半導体層122と、発光層124と、第2導電型半導体層126を備えている。第2電極50は第1導電型半導体層122上に形成されており、例えば第1導電型半導体層122に接している。第1電極40と第2電極60は例えば電極16と電極50にそれぞれ接している。保護膜30の材料にはSiOやSiONなどの絶縁性材料を用いることができる。基板10の材料や厚みなどは、上記したウエハ10と同じであり、説明を省略する。その他、各層や各膜の材料や厚みなども、上記した実施形態に発光素子の製造方法の場合と同じであり、説明を省略する。
図2Cは図2B中の2C部を拡大した図である。図2Cに示すように、実施形態に係る発光素子1においては、電極16が第1金属膜162と第2金属膜164と第3金属膜166を有しており、第1金属膜162の端部が第3金属膜166により覆われている。したがって、実施形態に係る発光素子1によれば、第1金属膜162が端部からマイグレーションする虞を抑制して、信頼性の高い発光素子を提供することができる。
[比較例に係る発光素子]
図8は、比較例に係る発光素子を説明する模式的断面図である。図8に示すように、突出部244と半導体層22との間の空間Vが狭い状態で第3金属膜266を形成した場合、第1金属膜262の端部が第3金属膜266から露出してしまう。このため、比較例では、第1金属膜262が端部からマイグレーションして、第1金属膜262の一部が欠損(消失)し、空隙Gが形成されている。
<実施例>
[第2金属膜164の材料]
異なる金属材料を用いて第2金属膜164を形成し、各々の第2金属膜164における突出部144を上方に引き上げる性質(引っ張り応力の働きの程度)を検証する。いずれの場合においても、半導体層12と、半導体層12上のレジスト膜14と、レジスト膜14上の第2金属膜164と、を備えた試料を作製して検証する。ここで、本実施例において使用する各試料は、レジスト層14の本体部142の膜厚が約2.7μmであり、突出部144の長さが約3.5μmであり、突出部144の厚みが約2.0μmである。なお、断面SEM写真を用いた測長では角度補正を行い、断面SEM写真上で1μmである長さを1.27μmとして測長した。
(ニッケルを用いて第2金属膜164を形成した場合)
図3Aは、ニッケル(Ni)を用いて第2金属膜164が形成された試料を示す断面SEM写真である。第2金属膜164の膜厚は約0.3μmである。図3Bは、図3Aに示す試料を、130℃で15分間加熱し、その後加熱を止めて常温になるまで放置した後に撮影した断面SEM写真である。図3Aによると、突出部144と半導体層12との間の距離は約2.9μmであり、図3Bによると、突出部144と半導体層12との間の距離は約3.2μmである。ニッケル(Ni)を用いて形成された第2金属膜164では、引っ張り応力が十分に働き、加熱及び降温により突出部144を上方に引き上げられる。
(ロジウムを用いて第2金属膜164を形成した場合)
図4Aは、ロジウム(Rh)を用いて第2金属膜164が形成された試料を示す断面SEM写真である。第2金属膜164の膜厚は約0.2μmである。図4Bは、図4Aに示す試料を、130℃で15分間加熱し、その後加熱を止めて常温になるまで放置した後に撮影した断面SEM写真である。図4Aによると、突出部144と半導体層12との間の距離は約2.8μmであり、図4Bによると、突出部144と半導体層12との間の距離は約3.2μmである。ロジウム(Rh)を用いて形成された第2金属膜164では、引っ張り応力が十分に働き、加熱及び降温により突出部144を上方に引き上げられる。
(タングステンを用いて第2金属膜164を形成した場合)
図5Aは、タングステン(W)を用いて第2金属膜164が形成された試料を示す断面SEM写真である。第2金属膜164の膜厚は約0.2μmである。図5Bは、図5Aに示す試料を、130℃で15分間加熱し、その後加熱を止めて常温になるまで放置した後に撮影した断面SEM写真である。図5Aによると、突出部144と半導体層12との間の距離は約3.0μmであり、図5Bによると、突出部144と半導体層12との間の距離は約3.2μmである。タングステン(W)を用いて形成された第2金属膜164では、引っ張り応力が十分に働き、加熱及び降温により突出部144を上方に引き上げられる。
(ルテニウムを用いて第2金属膜164を形成した場合)
図6Aは、ルテニウム(Ru)を用いて第2金属膜164が形成された試料を示す断面SEM写真である。第2金属膜164の膜厚は約0.2μmである。図6Bは、図6Aに示す試料を、130℃で15分間加熱し、その後加熱を止めて常温になるまで放置した後に撮影した断面SEM写真である。図6Aによると、突出部144と半導体層12との間の距離は約3.0μmであり、図6Bによると、突出部144と半導体層12との間の距離は約3.2μmである。ルテニウム(Ru)を用いて形成された第2金属膜164では、引っ張り応力が十分に働き、加熱及び降温により突出部144を上方に引き上げられる。
1 発光素子
10 ウエハ
12 半導体層
122 第1導電型半導体層
124 発光層
126 第2導電型半導体層
14 レジスト膜
142 本体部
144 突出部
16 電極
162 第1金属膜
164 第2金属膜
164a 第1層
164b 第2層
166 第3金属膜
30 保護膜
40 第1電極
50 電極
60 第2電極
S 空間
X 第1領域
Y 第2領域
Z 第3領域
22 比較例に係る半導体層
244 比較例に係る突出部
262 比較例に係る第1金属膜
266 比較例に係る第3金属膜
V 比較例に係る空間
G 空隙

Claims (10)

  1. 発光層を含む半導体層が形成されたウエハを準備する工程と、
    断面視において、前記半導体層上の第1領域に接する本体部と、前記第1領域に隣接する前記半導体層上の第2領域に接することなく前記本体部から前記第2領域上に突き出る突出部と、を有するレジスト膜を形成する工程と、
    前記第2領域に隣接する前記半導体層上の第3領域に第1金属膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜上と前記第1金属膜上とに第2金属膜を形成する工程と、
    前記ウエハを昇温し、その後降温することにより、前記レジスト膜の突出部を上方に引き上げる工程と、
    前記第2金属膜上に第3金属膜を形成し、前記第1金属膜の端部を前記第3金属膜により被覆する工程と、
    前記レジスト膜を除去する工程と、をこの順に有し、
    前記第1金属膜を形成する工程において、前記第1金属膜は、前記第3領域と前記第2領域の一部領域とに配置され、
    前記第2金属膜を形成する工程において、前記第1金属膜の端部は、前記第2金属膜から露出する発光素子の製造方法。
  2. 前記第1金属膜は銀を有する請求項1に記載の発光素子の製造方法。
  3. 前記第2金属膜は、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、及びタングステンを1種以上有する請求項1または2に記載の発光素子の製造方法。
  4. 前記第2金属膜は、
    ニッケル、ルテニウム、ロジウム、及びタングステンを1種以上有する第1層と、
    前記第1層上に配置され、白金、金、またはこれらの合金を有する第2層と、
    を有する請求項1または2に記載の発光素子の製造方法。
  5. 前記第3金属膜はチタン、白金、又はこれらの双方を有する請求項1から4のいずれか1項に記載の発光素子の製造方法。
  6. 前記第2金属膜の膜厚は、第1金属膜の膜厚よりも厚い請求項1から5のいずれか1項に記載の発光素子の製造方法。
  7. 前記第3金属膜は、スパッタリング法により形成される請求項1から6のいずれか1項に記載の発光素子の製造方法。
  8. 前記昇温は、前記ウエハを、130度以上150度以下の温度で、15分以上20分以下の間、加熱することにより行われる請求項1から7のいずれか1項に記載の発光素子の製造方法。
  9. 断面視において、前記突出部の長さは、2μm以上5μm以下である請求項1から8のいずれか1項に記載の発光素子の製造方法。
  10. 断面視において、前記突出部の厚みは、2μm以上4μm以下である請求項1から9のいずれか1項に記載の発光素子の製造方法。


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