JP6841915B2 - 歯科用硬化性組成物 - Google Patents

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Description

本開示は、歯科用硬化性組成物に関する。
歯科用硬化性組成物のひとつであるフロアブルコンポジットレジンは、一般に、重合性単量体及びフィラーを含み、歯の欠損部やう蝕部を充填修復するための材料として広く用いられている。
フロアブルコンポジットレジンは、このような歯科的な基本性能に加えて、研磨性、耐摩耗性、付形性、操作性、及び曲げ強度等の機能が望まれている。
また、歯科治療の際にフロアブルコンポジットレジンを患部に充填させるため、フロアブルコンポジットレジンには流動性が求められている。この流動性は症例等に応じて様々なものが求められており、臨床現場からは異なる流動性(垂れ性)を有する複数種類のフロアブルコンポジットレジンの要望があり、幅広い流動性の様々なフロアブルコンポジットレジンが必要とされている。
特許文献1には、研磨性、耐摩耗性、付形性・操作性、及び曲げ強度を同時に満足することができるフロアブルコンポジットレジンが開示されている。このフロアブルコンポジットレジンは、重合性単量体、及び、2種類の無機粒子を含み、それぞれの無機粒子は、所定の表面処理がなされるとともに、所定の粒子径を具備して構成されている。
国際公開第2016/152659号
上記のようにフロアブルコンポジットレジンは、歯科医師等の施術者、季節、使用地域等によって求める流動性が異なるため、これに対応するように流動性が異なる複数の種類のフロアブルコンポジットレジンを提供する必要がある。
これに対して従来では、粒子径が大きく異なる2種類の無機粒子を組み合わせてその割合を変更したり、重合性単量体の種類や量を変更したりすることでフロアブルコンホジットレジンの流動性を変えていた。
しかしながら、このような手段による流動性の変更では、流動性を変更したときに他の性能(研磨性、耐摩耗性等)が低下してしまう問題があった。
そこで本開示は上記問題に鑑み、所望の流動性を得ることができつつも、他の性能の低下は抑えることが可能な歯科用硬化性組成物を提供することを課題とする。
本開示の1つの態様は、重合性単量体、フィラー(A)、及び、フィラー(B)を含み、フィラー(A)は、無機粒子、及び、該無機粒子を被覆する下記一般式(1)で表される化合物を具備してなり、フィラー(B)は、無機粒子、及び、該無機粒子を被覆する下記一般式(2)で表される化合物を具備してなり、フィラー(B)の平均粒子径は、フィラー(A)の平均粒子径に対して20%以上550%以下である、歯科用硬化性組成物である。
式(1)中、Rは水素原子又はメチル基、Rは加水分解することが可能な基、Rは炭素数が1以上6以下の炭化水素基、pは2又は3、qは6以上13以下の整数である。
式(2)中、Rは水素原子又はメチル基、Rは加水分解することが可能な基、Rは炭素数が1以上6以下の炭化水素基、pは2又は3、qは1以上5以下の整数である。
歯科用硬化性組成物はフロアブルコンポジットレジンであってもよい。
本開示によれば、所望の流動性を得つつも、他の性能の低下は抑えることが可能な歯科用硬化性組成物とすることができる。
次に、本開示を実施するための形態を説明する。
本明細書において、フィラーや無機粒子等の粒子の平均粒子径は、レーザー回折散乱法又は電子顕微鏡観察により得ることができる。
0.10μm以上の粒子径を有する粒子の平均粒子径は、レーザー回折散乱法を用いて測定された結果を用いる。このときにはレーザー回折式粒子径分布測定装置(LA−950、堀場製作所製)により、0.2質量%ヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液を分散媒に用いて測定する。
一方、0.10μm未満の粒子径を有する粒子の平均粒子径は、電子顕微鏡観察で測定された結果を用いる。このときには、画像解析ソフトWinROOF(三谷商事社製)を用いて、フィラー100個の電子顕微鏡写真を画像解析して体積平均粒子径を求め、これを平均粒子径とする。
本開示の1つの形態にかかる歯科用硬化性組成物は、重合性単量体、フィラー(A)、フィラー(B)及び、フィラー(C)を含んで構成されている。以下、各構成について説明する。
<重合性単量体>
重合性単量体は、歯科分野で適用される様々な重合性単量体(重合性モノマー)を用いることができる。その中でもラジカル重合性単量体を用いることができる。
重合性単量体の具体的物質は特に限定されないが、例えば、α−シアノアクリル酸、(メタ)アクリル酸、α−ハロアクリル酸、クロトン酸、桂皮酸、ソルビン酸、マレイン酸、イタコン酸などのエステル類、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルアミド誘導体、ビニルエステル類、ビニルエーテル類、モノ−N−ビニル誘導体、スチレン誘導体等が挙げられ、これらを二種以上併用してもよい。その中でも、(メタ)アクリル酸エステル、及び、(メタ)アクリルアミド誘導体を用いることができ、(メタ)アクリル酸エステルとすることができる。
一官能性の(メタ)アクリル酸エステル、及び、(メタ)アクリルアミド誘導体としては、メチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、2,3−ジブロモプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、10−ヒドロキシデシル(メタ)アクリレート、プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、エリトリトールモノ(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−(ジヒドロキシエチル)(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイルオキシドデシルピリジニウムブロマイド、(メタ)アクリロイルオキシドデシルピリジニウムクロライド、(メタ)アクリロイルオキシヘキサデシルピリジニウムクロライド、(メタ)アクリロイルオキシデシルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
二官能性の(メタ)アクリル酸エステルとしては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス[4−〔3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ〕フェニル]プロパン、2,2−ビス〔4−(2−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(メタ)アクリロイルオキシポリエトキシフェニル〕プロパン、1,2−ビス〔3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ〕エタン、ペンタエリトリトールジ(メタ)アクリレート、[2,2,4−トリメチルヘキサメチレンビス(2−カルバモイルオキシエチル)]ジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
三官能性以上の(メタ)アクリル酸エステルとしては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、N,N'−(2,2,4−トリメチルヘキサメチレン)ビス〔2−(アミノカルボキシ)プロパン−1,3−ジオール〕テトラメタクリレート、1,7−ジアクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラアクリロイルオキシメチル−4−オキシヘプタン等が挙げられる。
重合性単量体は、該重合性単量体の重合後における重合体の屈折率を1.52以上1.58以下とすることができ、さらに1.53以上1.58以下としてもよい。これにより、口腔内での調和に優れ、審美性を向上させることができる。
ここで屈折率は、25℃でアッベ屈折計を用いて測定される屈折率を意味する。
重合性単量体は、フィラー(A)、フィラー(B)及びフィラー(C)の合計の総質量に対して、重合性単量体の質量比が0.1以上1.5以下とすることができ、0.25以上0.65以下としてもよい。これにより、歯科用硬化性組成物の操作性を向上させることができる。
<フィラー(A)>
フィラー(A)は、無機粒子(A)に対してこれを被覆するようにして表面処理がなされた粒子である。
無機粒子(A)は、特に限定されないが、シリカを主成分とし、必要に応じて、重金属、ホウ素、アルミニウム等の酸化物を含有する各種ガラス類(例えば、Eガラス、バリウムガラス、ランタンガラスセラミックス)、各種セラミック類、複合酸化物(例えば、シリカ−チタニア複合酸化物、シリカ−ジルコニア複合酸化物)、カオリン、粘土鉱物(例えば、モンモリロナイト)、マイカ、フッ化イッテルビウム、フッ化イットリウム等が挙げられ、これらを二種以上併用してもよい。
このような無機粒子(A)の市販品としては、G018−053、GM27884、8235、GM31684(ショット社製)、E2000、E3000(以上、ESSTECH社製)等が挙げられる。
そして、フィラー(A)は、上記無機粒子(A)が、下記一般式(1)で表される化合物により被覆される表面処理がなされてなる。
一般式(1)におけるRは、水素原子又はメチル基である。
一般式(1)におけるRは加水分解することが可能な基であり、特に限定されないが、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基、塩素原子、イソシアネート基等が挙げられる。
一般式(1)におけるRは炭素数が1以上6以下の炭化水素基であり、特に限定されないが、炭素数が1以上6以下のアルキル基、炭素数が2以上6以下のアルケニル基、炭素数が2以上6以下のアルキニル基等が挙げられる。
炭素数が1以上6以下のアルキル基としては、直鎖状、分岐鎖状及び環状のいずれであってもよく、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
炭素数が2以上6以下のアルケニル基としては、直鎖状、分岐鎖状及び環状のいずれであってもよく、ビニル基、アリル基、メチルビニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、シクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基等が挙げられる。
炭素数が2以上6以下のアルキニル基は、直鎖状、分岐鎖状及び環状のいずれであってもよく、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、1−ブチニル基、1−メチル−2−プロピニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、1−ペンチニル基、1−エチル−2−プロピニル基、2−ペンチニル基、3−ペンチニル基、1−メチル−2−ブチニル基、4−ペンチニル基、1−メチル−3−ブチニル基、2−メチル−3−ブチニル基、1−ヘキシニル基、2−ヘキシニル基、1−エチル−2−ブチニル基、3−ヘキシニル基、1−メチル−2−ペンチニル基、1−メチル−3−ペンチニル基、4−メチル−1−ペンチニル基、3−メチル−1−ペンチニル基、5−ヘキシニル基、1−エチル−3−ブチニル基等が挙げられる。
一般式(1)におけるpは、2又は3である。
一般式(1)におけるqは、6以上13以下の整数であり、8以上13以下の整数とすることもできる。
一般式(1)で表される化合物としては、特に限定されないが、6−メタクリロイルオキシヘキシルトリメトキシシラン、7−メタクリロイルオキシヘプチルトリメトキシシラン、8−メタクリロイルオキシオクチルトリメトキシシラン、8−アクリロイルオキシオクチルトリメトキシシラン、8−メタクリロイルオキシオクチルトリエトキシシラン、9−メタクリロイルオキシノニルトリメトキシシラン、10−メタクリロイルオキシデシルトリメトキシシラン、11−メタクリロイルオキシウンデシルトリメトキシシラン、11−メタクリロイルオキシウンデシルジクロロメチルシラン、11−メタクリロイルオキシウンデシルトリクロロシラン、11−メタクリロイルオキシウンデシルジメトキシメチルシラン、12−メタクリロイルオキシドデシルトリメトキシシラン、13−メタクリロイルオキシトリデシルトリメトキシシラン等が挙げられ、二種以上併用してもよい。その中でも、8−メタクリロイルオキシオクチルトリメトキシシラン、9−メタクリロイルオキシノニルトリメトキシシラン、10−メタクリロイルオキシデシルトリメトキシシラン、11−メタクリロイルオキシウンデシルトリメトキシシランとすることができる。
フィラー(A)における表面処理方法としては、特に限定されないが、無機粒子(A)を混合槽で攪拌しながら、一般式(1)で表される化合物を溶媒で希釈した溶液を噴霧し、攪拌を続けながら槽内で一定時間加熱乾燥させる方法、無機粒子(A)、及び、一般式(1)で表される化合物を溶媒中で攪拌混合させた後、加熱乾燥させる方法等が挙げられる。
無機粒子(A)に対する一般式(1)で表される化合物の質量比は、0.005以上0.15以下とすることができ、0.01以上0.13以下としてもよい。
フィラー(A)の平均粒子径は、0.1μm以上0.9μm以下であってもよく、0.15μm以上0.7μm以下とすることができる。フィラー(A)の平均粒子径が0.1μm未満であると、歯科用硬化性組成物の曲げ強度が低下し、0.9μmを超えると、歯科用硬化性組成物の曲げ強度、耐摩耗性及び研磨性が低下する虞がある。
フィラー(A)は、球状であってもよいが、不定形とすることができる。これにより、フィラー(A)の比表面積が増大するため、重合性単量体との結合性が強くなり、曲げ強度を向上させることができる。
フィラー(A)の屈折率は、1.52以上1.58以下であってもよく、1.53以上1.58以下とすることができる。また、重合性単量体による重合体の屈折率とフィラー(A)との屈折率の差は、0.03以下とすることができる。
フィラー(A)は、本形態の歯科用硬化性組成物に含有されていればよく、その量は必要に応じて適宜調整されている。
<フィラー(B)>
フィラー(B)は、無機粒子(B)に対してこれを被覆するようにして表面処理がなされた粒子である。
無機粒子(B)は、上記した無機粒子(A)と同様のものを用いることができる。
そして、フィラー(B)は、無機粒子(B)が下記一般式(2)で表される化合物により被覆される表面処理がなされてなる。
一般式(2)で表される化合物は、qが1以上5以下の整数である。それ以外のR、R、pについては、一般式(1)で表される化合物と同様に考えることができる。そして、一般式(2)におけるqは、1以上3以下の整数とすることができる。
一般式(2)で表される化合物としては、特に限定されないが、3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルジメトキシシラン、4−メタクリロイルオキシブチルトリメトキシシラン等が挙げられ、二種以上併用してもよい。その中でも、3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランとすることができる。
無機粒子(B)に対する一般式(2)で表される化合物の質量比は、0.005以上0.15以下としてもよく、0.01以上0.13以下とすることができる。また、フィラー(B)における屈折率、及び、形状についてもフィラー(A)と同様に考えることができる。
フィラー(B)の平均粒子径は、フィラー(A)の平均粒子径との差を所定の範囲内に抑えたものとすることができる。具体的には、歯科用硬化性組成物に含まれるフィラー(B)の平均粒子径は、フィラー(A)の平均粒子径に対して20%以上550%以下である。その中でも、フィラー(A)の平均粒子径とフィラー(B)の平均粒子径とを近くすることができる。これにより、2種類のフィラーの粒子径の差に起因する性能低下の不具合を抑制することができ、また、各性能を満たしつつも流動性の制御範囲をより広く取ることができる。かかる観点から歯科用硬化性組成物に含まれるフィラー(B)の平均粒子径は、フィラー(A)の平均粒子径に対して25%以上400%以下とすることができ、50%以上250%以下であってもよい。
フィラー(B)は、本形態の歯科用硬化性組成物に含有されていればよく、その量は必要に応じて適宜調整されるものである。
<フィラー(A)とフィラー(B)との関係>
歯科用硬化組成物では、フィラー(A)とフィラー(B)との混合割合を変更するのみで歯科用硬化性組成物の流動性を変更することができる。
ここで、本形態の歯科用硬化組成物では、上記したようにフィラー(A)とフィラー(B)との平均粒子径の差を所定の範囲内にする。これにより、流動性を調整するために粒子径が大きく異なる2種類のフィラーを混在させる必要がなく、このような粒子径が大きく異なるフィラーを混在させることに起因する性能の低下を抑制することができる。
また、無機粒子(A)と無機粒子(B)の材料及び粒子径を同じとしてもよく、このようにしたときには同じ材料を用いるのでコストの観点からも利点がある。
また、上記一般式(1)及び上記一般式(2)からわかるように、フィラー(A)及びフィラー(B)を被覆する化合物の構造は非常に類似したものであるため、その性質も類似点が多いことから、流動性以外の他の性能に対する変化を抑えることができ、当該他の性能が低下することが抑制され、流動性のみを変更することが可能となる。
フィラー(A)とフィラー(B)との合計(フィラー合計)に対するフィラー(A)及びフィラー(B)のそれぞれの質量比は、必要とされる流動性により変更すればよい。フィラー合計に対してフィラー(A)の質量比を大きくすることにより流動性が低くなり、フィラー合計に対してフィラー(B)の質量比を大きくすることにより流動性は高くなる。
このように、本形態によれば、フィラー(A)とフィラー(B)との混合割合を変更することで歯科用硬化性組成物の流動性を変更することができる。そして上記したように流動性を変更しても他の性能(研磨性、耐摩耗性)を低下させることなく流動性の調整が可能となる。
ここで、「流動性」は、「垂れ性」、「押し出し性」を測定することにより定量化して比較することができる。「垂れ性」、及び、「押し出し性」の測定については後で説明する。
<フィラー(C)>
フィラー(C)は、次の3つの態様のうち少なくとも1つの特徴を具備していればよい。従って、フィラー(C)は次の3つの態様のいずれか、又は、3つのうち複数を備える態様を取ることもできる。
このフィラー(C)により歯科用硬化性組成物の液分離を抑制することができる。
フィラー(C)の第一の態様は、一般式(3)で表される基が表面に存在している粒子である。
一般式(3)において、R及びRは、それぞれ独立に、メチル基又はエチル基である。
フィラー(C)の第二の態様は、一般式(4)で表される基が表面に存在している粒子である。
一般式(4)において、R、R及びRは、それぞれ独立に、メチル基又はエチル基である。
フィラー(C)の第三の態様は、無機粒子(C)に対してこれを被覆するようにして表面処理がなされた粒子である。
無機粒子(C)は、特に限定されないが、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア等の無機酸化物、複合酸化物、リン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、フッ化イットリウム、フッ化イッテルビウム、チタン酸バリウム、チタン酸カリウム等が挙げられる。中でも、シリカ、アルミナ、チタニア、シリカ−アルミナ複合酸化物、シリカ−ジルコニア複合酸化物が好ましい。
このような無機粒子(C)の市販品としては、アエロジル200、OX−50(いずれも日本アエロジル社製)等が挙げられる。
そして、この態様のフィラー(C)は、上記無機粒子(C)が、下記一般式(5)で表される化合物により被覆される表面処理がなされてなる。
一般式(5)において、Rは水素原子又はメチル基であり、Rは加水分解することが可能な基であり、Rは炭素数が1以上6以下の炭化水素基であり、pは2又は3、qは1以上6以下の整数である。
一般式(5)で表される化合物としては、特に限定されないが、3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルジメトキシシラン、4−メタクリロイルオキシブチルトリメトキシシラン等が挙げられ、二種以上が併用されてもよい。中でも3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランとしてもよい。
以上のフィラー(C)を作製する方法としては、特に限定されないが、第一の態様、第二の態様の場合には粒子にシランカップリング剤を表面処理することが挙げられ、第三の態様の場合には無機粒子(C)に上記した一般式(5)で表される化合物を表面処理することが挙げられる。
ここでシランカップリング剤としては、上記一般式(3)で表される基、及び/又は、上記一般式(4)で表される基を粒子の表面に導入することが可能であれば特に限定されることはないが、ジメチルジクロロシラン、ヘキサメチルジシラザン等が挙げられる。
より具体的には、ベースとなる粒子を混合槽で攪拌しながら、シランカップリング剤(第一の態様及び第二の態様)、又は、一般式(5)で表される化合物(第三の態様)を溶媒で希釈した溶液を噴霧し、攪拌を続けながら槽内で一定時間加熱乾燥させる方法、ベースとなる粒子と、シランカップリング剤又は一般式(5)で表される化合物と、を溶媒中で攪拌混合させた後、加熱乾燥させる方法等が挙げられる。
フィラー(C)の平均粒子径は5nm以上50nm未満であり、5nm以上20nm未満とすることができる。フィラー(C)の平均粒子径が5nm未満であると製造が困難になる。
フィラー(C)は、球状であってもよいが、不定形であってもよい。また、フィラー(C)は凝集していない一次粒子であってもよく、一次粒子が凝集した二次粒子であってもよい。
フィラー(C)の屈折率は、1.43以上1.50以下とすることができ、その中でも1.43以上1.46以下としてもよい。また、重合性単量体による重合体の屈折率とフィラー(C)との屈折率の差は、0.05以上とすることができる。
フィラー(C)の市販品としては、アエロジルR812、R972、RX−50(いずれも日本アエロジル社製)等が挙げられる。
フィラー(C)は、上記したフィラー(A)、フィラー(B)、及びフィラー(C)の総質量に対して質量比が0.001以上0.015以下とすることができ、その中でも0.001以上0.010以下としてもよい。当該質量比が0.001未満であると歯科用硬化性組成物の液分離が発生し易くなり、0.015を超えると歯科用硬化性組成物の糸引きが大きくなる傾向にある。
<重合開始剤>
歯科用硬化性組成物は、重合開始剤をさらに含んでいてもよい。歯科用硬化性組成物を常温で硬化させる場合、レドックス系の重合開始剤を用いることができる。
レドックス系の重合開始剤としては、特に限定されないが、有機過酸化物/アミン系、有機過酸化物/アミン/スルフィン酸(又はその塩)系等が挙げられる。なお、レドックス系の重合開始剤を使用する場合、酸化剤と還元剤が別々に包装された包装形態をとり、使用する直前に両者を混合する必要がある。
酸化剤としては、特に限定されないが、ジアシルパーオキサイド類、パーオキシエステル類、パーオキシカーボネート類、ジアルキルパーオキサイド類、パーオキシケタール類、ケトンパーオキサイド類、ハイドロパーオキサイド類等の有機過酸化物が挙げられる。
ジアシルパーオキサイド類としては、ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、m−トルオイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド等が挙げられる。
パーオキシエステル類としては、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート等が挙げられる。
パーオキシカーボネート類としては、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート等が挙げられる。
ジアルキルパーオキサイド類としては、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン等が挙げられる。
パーオキシケタール類としては、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等が挙げられる。
ケトンパーオキサイド類としては、メチルエチルケトンパーオキサイド等が挙げられる。
ハイドロパーオキサイド類としては、t−ブチルハイドロパーオキサイド等が挙げられる。
還元剤としては、特に限定されないが、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジメチル−m−トルイジン、N,N−ジエチル−p−トルイジン、N,N−ジメチル−3,5−ジメチルアニリン、N,N−ジメチル−3,4−ジメチルアニリン、N,N−ジメチル−4−エチルアニリン、N,N−ジメチル−4−イソプロピルアニリン、N,N−ジメチル−4−t−ブチルアニリン、N,N−ジメチル−3,5−ジ−t−ブチルアニリン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−トルイジン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−3,5−ジメチルアニリン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−3,4−ジメチルアニリン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−4−エチルアニリン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−4−イソプロピルアニリン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−4−t−ブチルアニリン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−3,5−ジイソプロピルアニリン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−3,5−ジ−t−ブチルアニリン、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸n−ブトキシエチル、4−ジメチルアミノ安息香酸2−メタクリロイルオキシエチル、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N−n−ブチルジエタノールアミン、N−ラウリルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、(2−ジメチルアミノ)エチルメタクリレート、N−メチルジエタノールアミンジメタクリレート、N−エチルジエタノールアミンジメタクリレート、トリエタノールアミンモノメタクリレート、トリエタノールアミンジメタクリレート、トリエタノールアミントリメタクリレート等が挙げられる。
上記以外のレドックス系の重合開始剤としては、クメンヒドロパーオキサイド/チオ尿素系、アスコルビン酸/Cu2+塩系、有機スルフィン酸(又はその塩)/アミン/無機過酸化物系等の酸化−還元系開始剤の他、トリブチルボラン、有機スルフィン酸等を用いてもよい。
歯科用硬化性組成物に可視光線を照射して硬化させる場合、光重合開始剤を用いることができる。光重合開始剤としては、特に限定されないが、α−ジケトン/還元剤、ケタール/還元剤、チオキサントン/還元剤等の酸化−還元系開始剤が挙げられる。
α−ジケトンとしては、カンファーキノン、ベンジル、2,3−ペンタンジオン等が挙げられる。
ケタールとしては、ベンジルジメチルケタール、ベンジルジエチルケタール等が挙げられる。
チオキサントンとしては、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン等が挙げられる。
還元剤としては、ミヒラーケトン、2−(ジメチルアミノ)エチルメタクリレート、N,N−ビス〔(メタ)アクリロイルオキシエチル〕−N−メチルアミン、N,N−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸ブチル、4−ジメチルアミノ安息香酸ブトキシエチル、N−メチルジエタノールアミン、4−ジメチルアミノベンゾフェノン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−トルイジン、ジメチルアミノフェナントール等の第三級アミン;シトロネラール、ラウリルアルデヒド、フタルジアルデヒド、ジメチルアミノベンズアルデヒド、テレフタルアルデヒド等のアルデヒド類;2−メルカプトベンゾオキサゾール、デカンチオール、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、4−メルカプトアセトフェノン、チオサリチル酸、チオ安息香酸等のチオール基を有する化合物等が挙げられる。
なお、酸化−還元系開始剤に有機過酸化物を添加してもよい。
歯科用硬化性組成物に紫外線を照射して硬化させる場合、光重合開始剤を用いることができる。光重合開始剤としては、特に限定されないが、ベンゾインアルキルエーテル、ベンジルジメチルケタール、アシルホスフィンオキサイド、ビスアシルホスフィンオキサイド等が挙げられる。
アシルホスフィンオキサイドとしては、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,6−ジメトキシベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,6−ジクロロベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,3,5,6−テトラメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ベンゾイルビス(2,6−ジメチルフェニル)ホスホネート、2,4,6−トリメチルベンゾイルエトキシフェニルホスフィンオキサイド等が挙げられる。
ビスアシルホスフィンオキサイドとしては、ビス(2,6−ジクロロベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジクロロベンゾイル)−2,5−ジメチルフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジクロロベンゾイル)−4−プロピルフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジクロロベンゾイル)−1−ナフチルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,5−ジメチルフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド等が挙げられる。
なお、(ビス)アシルホスフィンオキサイドは、水溶性の置換基により置換されていてもよい。
また、(ビス)アシルホスフィンオキサイドは、アミン類、アルデヒド類、メルカプタン類、スルフィン酸塩等の還元剤と併用してもよい。
重合性単量体に対する重合開始剤の質量比は、0.001以上0.1以下とすることができ、その中で0.002以上0.05以下としてもよい。
<他の含有物>
歯科用硬化性組成物は、重合禁止剤、紫外線吸収剤、蛍光剤、顔料等をさらに含んでいてもよい。
重合禁止剤としては、特に限定されないが、3,5−ジブチル−4−ヒドロキシトルエン、ハイドロキノン、ジブチルハイドロキノン、ジブチルハイドロキノンモノメチルエーテル、2,6−t−ブチルフェノール、4−メトキシフェノール等が挙げられ、二種以上併用してもよい。
<歯科用硬化性組成物の態様>
歯科用硬化性組成物は、重合性単量体に、フィラー(A)及びフィラー(B)が分散しているペーストであってもよいし、重合性単量体による重合体に、フィラー(A)及びフィラー(B)が分散している成型体であってもよい。
例えば、重合性単量体にフィラー(A)及びフィラー(B)が分散しているペースト状の歯科用硬化性組成物であれば、口腔内の窩洞に直接充填し、治療を行うことができる。また、重合性単量体にフィラー(A)及びフィラー(B)が分散しているペーストを口腔外で硬化させて成型した後、歯科用接着剤を用いて、成型体を口腔内に装着することができる。
ここで、歯科用硬化性組成物が化学重合性を有する場合、又は、歯科用硬化性組成物が化学重合性及び光重合性を有する場合は、酸化剤を含む組成物と還元剤を含む組成物が別々に包装されている包装形態をとり、歯科用硬化性組成物を使用する直前に両者を混合する態様としてもよい。
歯科用硬化性組成物は、フロアブルコンポジットレジンとしてもよい。このとき、フロアブルコンポジットレジンは、1剤型であってもよいし、2剤型であってもよい。
フロアブルコンポジットレジンの押し出し強さは、通常、10kgf以下とすることができる。これにより、フロアブルコンポジットレジンの付形性・操作性を向上させることができる。
フロアブルコンポジットレジンは、例えば、フロアブルコンポジットレジンが充填されているシリンジと、シリンジの後端側からシリンジに嵌め込まれているプランジャーと、シリンジの先端部に装着されるニードルチップを有するパッケージとして提供される。
ニードルチップが有するニードルの内径は0.3mm以上0.9mm以下とすることができる。
フロアブルコンポジットレジンが2剤型である場合、パッケージは、例えば、並列に連結されている2つのシリンジ及び並列に連結されている2つのプランジャーを有し、両方のシリンジの先端部に、スタティックミキサーが備えられていてもよい。
<製造方法>
以上のような歯科用硬化性組成物の製造は、特に限定されることはないが、例えば次のように行うことができる。
上記した重合性単量体、及び触媒を溶解して混和した元液を作製しておく。そして、上記のようにして作製したフィラー(A)、フィラー(B)、フィラー(C)、当該元液、及び顔料等の必要な材料を投入してミキサーで混練することで歯科用硬化性組成物とする。
ただし、製造の効率を高めるため、上記材料の一部の組み合わせによる前駆体や前処理を製造工程の途中に含めてもよい。また、混練の効率を高めるために順序や投入量の分割等を適宜行うこともできる。
以下、実施例について説明する。ただし、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<材料の準備>
[フィラー(A)]
フィラー(A)の一つであるフィラー(A)として、平均粒子径が0.18μmの不定形のバリウムガラス粒子GM27884NanoFine180(ショット社製)を、8−メタクリロイルオキシオクチルトリメトキシシランで表面処理し、平均粒子径が0.18μmのフィラー(A)を得た。
[フィラー(A)]
フィラー(A)の一つであるフィラー(A)として、平均粒子径が0.40μmのバリウムガラス粒子GM27884 Ultra Fine0.4(ショット社製)を、8−メタクリロイルオキシオクチルトリメトキシシランで表面処理し、平均粒子径が0.40μmのフィラー(A)を得た。
[フィラー(A)]
フィラー(A)の一つであるフィラー(A)として、平均粒子径が0.70μmのバリウムガラス粒子GM27884 Ultra Fine 0.7(ショット社製)を8−メタクリロイルオキシオクチルトリメトキシシランで表面処理し、平均粒子径が0.70μmのフィラー(A)を得た。
[フィラー(A)]
フィラー(A)の一つであるフィラー(A)として、平均粒子径が1.0μmのバリウムガラス粒子GM27884 Ultra Fine 2.0(ショット社製)を8−メタクリロイルオキシオクチルトリメトキシシランで表面処理し、平均粒子径が1.0μmのフィラー(A)を得た。
[フィラー(B)]
フィラー(B)の一つであるフィラー(B)として、表面処理の材料を8−メタクリロイルオキシオクチルトリメトキシシランの代わりに、3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランを用いた以外は、フィラー(A)と同様にして、平均粒子径が0.18μmのフィラー(B)を得た。
[フィラー(B)]
フィラー(B)の一つであるフィラー(B)として、表面処理の材料を8−メタクリロイルオキシオクチルトリメトキシシランの代わりに、3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランを用いた以外は、フィラー(A)と同様にして、平均粒子径が0.4μmのフィラー(B)を得た。
[フィラー(B)]
フィラー(B)の一つであるフィラー(B)として、表面処理の材料を8−メタクリロイルオキシオクチルトリメトキシシランの代わりに、3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランを用いた以外は、フィラー(A)と同様にして、平均粒子径が0.7μmのフィラー(B)を得た。
[フィラー(B)]
フィラー(B)の一つであるフィラー(B)として、表面処理の材料を8−メタクリロイルオキシオクチルトリメトキシシランの代わりに、3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランを用いた以外は、フィラー(A)と同様にして、平均粒子径が1.0μmのフィラー(B)を得た。
表1に、準備したフィラー(A)乃至フィラー(A)及びフィラー(B)乃至フィラー(B)についてまとめた。
[フィラー(C)]
フィラー(C)であるフィラー(C)として、平均粒子径が7nmのヘキサメチルジシラザンにより表面処理されたシリカ粒子であるアエロジルR812(日本アエロジル社製)を準備した。
[重合性単量体組成物]
ジ−2−メタクリロイルオキシエチル−2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジカルバメート(UDMA)を30質量部、2,2−ビス[4−(2−メタクリロイルオキシエトキシ)フェニル]プロパン(Bis−MEPP)を50質量部、トリエチレングリコールジメタクリレート(3G)を10質量部、及び、トリメチロールプロパントリメタクリレート(TMPT)を10質量部を混合し、重合性単量体の混合物を得た。
そしてこの重合性単量体の混合物に、カンファーキノン(CQ)を1質量部、4−ジメチルアミノ安息香酸エチルを2質量部、ジエチル−2,5−ジヒドロキシテレフタレート(LZ)を0.2質量部、及び、2,5−ビス(5'−t−ブチルベンゾオキサゾリル−2')チオフェン(TF)を0.2質量部それぞれ添加し、重合性単量体組成物を得た。
<歯科用硬化性組成物>
[実施例1]
重合性単量体組成物を50質量部に対して、フィラー(A)を1質量部、フィラー(B)を99質量部、及び、フィラー(C)を0.5質量部を添加し、混合練和して均一にした後、真空脱泡し、実施例1にかかるペースト状の歯科用硬化性組成物(フロアブルコンポジットレジン)を得た。
[実施例2]
実施例1におけるフィラー(A)の1質量部、及び、フィラー(B)の99質量部を、フィラー(A)は25質量部、及び、フィラー(B)は75質量部に変更し、それ以外は実施例1と同様とし、実施例2にかかるペースト状の歯科用硬化性組成物(フロアブルコンポジットレジン)を得た。
[実施例3]
実施例1におけるフィラー(A)の1質量部、及び、フィラー(B)の99質量部を、フィラー(A)は99質量部、及び、フィラー(B)は1質量部に変更し、それ以外は、実施例1と同様とし、実施例3にかかるペースト状の歯科用硬化性組成物(フロアブルコンポジットレジン)を得た。
[実施例4]
実施例2におけるフィラー(B)の75質量部を、フィラー(B)の75質量部に変更し、それ以外は実施例2と同様にして、実施例4にかかるペースト状の歯科用硬化性組成物(フロアブルコンポジットレジン)を得た。
比較例3
実施例2におけるフィラー(B)の75質量部を、フィラー(B)の75質量部に変更し、それ以外は実施例2と同様にして、比較例3にかかるペースト状の歯科用硬化性組成物(フロアブルコンポジットレジン)を得た。
[実施例6]
実施例2におけるフィラー(A)の25質量部を、フィラー(A)の25質量部に変更し、それ以外は実施例2と同様にして、実施例6にかかるペースト状の歯科用硬化性組成物(フロアブルコンポジットレジン)を得た。
比較例4
実施例2におけるフィラー(A)の25質量部を、フィラー(A)の25質量部に変更し、それ以外は実施例2と同様にして、比較例4にかかるペースト状の歯科用硬化性組成物(フロアブルコンポジットレジン)を得た。
[比較例1]
実施例2におけるフィラー(B)の75質量部を、フィラー(B)の75質量部に変更し、それ以外は実施例2と同様にして、比較例1にかかるペースト状の歯科用硬化性組成物(フロアブルコンポジットレジン)を得た。
[比較例2]
実施例2におけるフィラー(A)の25質量部を、フィラー(A)の25質量部に変更し、それ以外は実施例2と同様にして、比較例2にかかるペースト状の歯科用硬化性組成物(フロアブルコンポジットレジン)を得た。
表2には、実施例1〜実施例4、実施例6、比較例1〜比較例4につきその特徴をまとめた。表2で「粒径割合」は、フィラー(B)の平均粒子径のフィラー(A)の平均粒子径に対する割合を示し、フィラー(B)の平均粒子径をフィラー(A)の平均粒子径で除して、100(%)をかけた値である。
<評価>
上記した各実施例及び比較例に対する各種評価は、作製した歯科用硬化性組成物をポリオレフィン系樹脂製の円筒状のシリンジ(内径6.3mm、長さ63.0mmのユニフィルフロー用容器)に充填のうえ、シリンジの後端側からシリンジに嵌め込まれている円筒状のプランジャー及びシリンジの先端部に装着されるニードルチップ(20G)を用いて行った。ここでニードルチップが有するニードルは、内径が0.65mm、長さが13mmであり、先端から7.5mmの位置で50°に屈曲している。また、シリンジ及びプランジャーは、環境光非透過性の材料で構成されているものである。以下具体的に評価項目について説明する。
[垂れ性]
流動性を表す1つの指標として垂れ性を評価した。具体的には次のように測定する。
上記記載のシリンジに歯科用硬化性組成物を1.0mLの分量で充填した後、シリンジの先端部にニードルチップを装着し、プランジャーを押すことにより、ニードルチップの先端から歯科用硬化性組成物を0.1gの分量で押し出した。吐出から30秒経過後、歯科用硬化性組成物が垂直になるようジグ等で固定のうえ、1分間経過して垂れた当該組成物の全長を測定し、これを垂れ性とした。
[押し出し強さ]
流動性を表す他の指標として押し出し強さを評価した。具体的には次のように測定する。
上記記載のシリンジに歯科用硬化性組成物を1.0mLの分量で充填した後、シリンジの先端部にニードルチップを装着し、プランジャーを押すことにより、ニードルチップの先端から歯科用硬化性組成物を押し出した。このとき、万能試験機AG−IS(島津製作所社製)を用いて、25℃で押し出し強さを測定した。具体的には、収納容器を鉛直方向に保持しながら、圧縮強度試験用の治具を装着したクロスヘッドを10mm/分で降下させて、歯科用硬化性組成物に荷重負荷を印加しながら押し出し、そのときの最大荷重を押し出し強さとした。
[耐摩耗性]
専用の金型に歯科用硬化性組成物を充填した後、上下をスライドガラスで圧接した。次に、GライトプリマII(ジーシー社製)を用いて10秒間上下両面に可視光線を照射して歯科用硬化性組成物を硬化した。さらに、金型から硬化物を取り出した後、37℃の蒸留水中で24時間保管し、試験片を得た。それぞれの試験片を咬摩耗試験装置(東京技研社製)に取り付け、#1000研磨紙で未重合層を研磨した後、試験前の試験片の全長を測定した。グリセリン及びアクリコンAC(三菱レイヨン社製)をそれぞれ等量ずつ混練したスラリーを咬摩耗試験装置に敷き、PMMA板に対して上下左右10万回の咬合を想定した試験を行い、試験後、それぞれの試験片の全長を測定し、試験前後の差を摩耗量とし、耐摩耗性を評価した。なお、摩耗量が10μm以下である場合を合格とする。
[研磨性]
直径15mm、厚さ1.5mmの金型に歯科用硬化性組成物を充填した後、上下をスライドガラスで圧接した。次に、GライトプリマII(ジーシー社製)を用いて、1点当たり10秒間、片面を9点ずつ、上下両面に可視光線を照射して、歯科用硬化性組成物を硬化させた。さらに、金型から硬化物を取り出し、試験片を得た。次に、#600研磨紙を用いて、乾燥条件下で試験片の平滑面を研磨した。さらに、マイクロモーターLM−III(ジーシー社製)を用いて、注水条件下、プレシャイン(ジーシー社製)を用いて、回転速度約10000rpmで10秒間研磨した後、ダイヤシャイン(ジーシー社製)を用いて、回転速度約10000rpmで10秒間研磨した。さらに、光沢度計VG−2000(日本電色社製)を用いて、測定角度を60°として、研磨面の光沢度を測定し、鏡を100とした時の割合を光沢度とし、これにより研磨性を評価した。なお、光沢度が60%以上である場合を合格とする。
[結果]
表3に評価結果を示す。表3のうち、垂れ性、及び、押し出し強さについては、その例において要求される値の範囲も併せて示した。
表3に記載の実施例からわかるように、フィラー(A)及びフィラー(B)の平均粒子径の割合を所定の範囲とすることで、垂れ性及び押し出し強さ等の流動性を所望の範囲としつつ、他の性能である耐摩耗性、及び、研磨性においても必要な性能を得ることができる。
一方、表3に記載の比較例1及び比較例2からわかるように、フィラー(A)及びフィラー(B)の平均粒子径の割合が所定の範囲から外れると、垂れ性及び押し出し強さ等の流動性を所望の範囲とすると、耐摩耗性(磨耗量)及び研磨性(光沢度)の少なくとも一方の性能を満たさなくなってしまう。本例では耐摩耗性及び研磨性の両方が性能を満たさなくなる。
また、実施例1〜実施例4、実施例6、比較例3、比較例4の中でも、各性能を満たしつつ流動性を調整できる範囲を広く取ることができるのは実施例1〜実施例3、次が実施例4、6、そして比較例3、4の順であった。かかる観点から平均粒子径の割合が100%に近いことがより好ましいことがわかった。

Claims (2)

  1. 重合性単量体、平均粒子径が0.18μm以上0.7μm以下であるフィラー(A)、及び、平均粒子径が0.18μm以上0.7μm以下であるフィラー(B)を含み、
    前記フィラー(A)は、無機粒子、及び、該無機粒子を被覆する下記一般式(1)で表される化合物を具備してなり、
    前記フィラー(B)は、無機粒子、及び、該無機粒子を被覆する下記一般式(2)で表される化合物を具備してなり、
    前記フィラー(B)の平均粒子径は、前記フィラー(A)の平均粒子径に対して45%以上222%以下である、歯科用硬化性組成物。
    (式(1)中、Rは水素原子又はメチル基、 は加水分解することが可能な基、Rは炭素数が1以上6以下の炭化水素基、pは2又は3、qは6以上13以下の整数)
    (式(2)中、Rは水素原子又はメチル基、Rは加水分解することが可能な基、Rは炭素数が1以上6以下の炭化水素基、pは2又は3、qは1以上5以下の整数)
  2. フロアブルコンポジットレジンであることを特徴とする請求項1に記載の歯科用硬化性組成物。
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