JP4864711B2 - 分包型の歯科用重合性支台築造材料 - Google Patents

分包型の歯科用重合性支台築造材料 Download PDF

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Description

本発明は、分包型の歯科用重合性支台築造材料に係わり、詳しくは、支台築造時の操作性が良く、しかも重合後に、機械的性質に優れる支台を形成することのできる、2ペーストからなる分包型の歯科用重合性支台築造材料に関する。
近年、歯科臨床において、修復材料として、重合性単量体、充填材、重合開始剤などからなる重合性組成物が広く用いられている。歯科用の重合性組成物を、重合開始剤の種類、すなわち重合方式により分類すると、光重合型組成物、化学重合型組成物及び光重合と化学重合とにより硬化させるデュアルキュア型組成物に分けられる。また、歯科用重合性組成物を、包装形態により分類すると、1ペーストタイプと2ペーストタイプとに分けられる。
光重合性触媒を重合開始剤として用いる光重合型組成物は1ペーストタイプである。近年、光照射器が著しく進歩したことによって、光重合型組成物が歯科臨床において広範に利用されるようになった。但し、光重合型組成物は、根管内部位の下底部、修復材料の内面側など、光照射器の光が届かない修復部分には用いることができない。
酸化剤と還元剤とからなるレドックス触媒を重合開始剤として用いる化学重合型組成物及びデュアルキュア型組成物は、貯蔵安定性を確保する上で酸化剤と還元剤とを別包装とすることが好ましい。このため、通常、2分包型、すなわち2ペーストタイプである。
化学重合型組成物は、ヘラ、練和棒等の道具を用いて2種のペーストを練和することにより酸化剤と還元剤とを反応させて重合硬化させる。化学重合型組成物には、光が届かない修復部分にも用いることができるという利点がある反面、重合硬化時間の調節が困難であるという欠点がある。
デュアルキュア型組成物は、化学重合型組成物の上記の問題を解決するべく開発された歯科用重合性組成物である。デュアルキュア型組成物においては、光が届かない部分はレドックス触媒により硬化させ、光が届く部分は重合硬化時間の調節が容易な光重合性触媒により短時間で硬化させる。デュアルキュア型組成物は、齲蝕の進行が著しい場合に歯根部位の歯髄を取り出して根管形成した根管部位を修復する際の支台築造材料としても用いられている。
市販の2ペーストタイプの支台築造用デュアルキュア型組成物としては、例えば、「ユニフィルコア」(ジーシー社製、商品名)、「ルクサコアオートミックスデュアル」(DMG社製、商品名)、「ビルドイットFR」(ジェネリック・ペントロン社製、商品名)等が挙げられる。
一方、特許文献1には、重合性単量体、平均粒径0.05〜1μmの充填材、平均粒径0.05μm未満の微粒子充填材及び重合開始剤を含有する歯科用硬化性組成物が記載されている。特許文献1記載の硬化性組成物は、小筆等で歯頚部又は歯根部に薄く塗布し、歯頚部又は歯根部に硬化被覆を形成させることを目的として使用されるものである。そのため、小筆で薄く塗布できる程度に低い粘度と被覆時の垂れを防止できる程度に低い流動性を兼ね備えることが重視されている。なお、特許文献1には、支台築造材料に関する記載は一切なく、さらに、該硬化性組成物をデュアルキュア型とすることも、2ペーストから調製することも記載されていない。
特開平11−335220号公報
本発明者が市販の2ペーストタイプの支台築造用デュアルキュア型組成物を検証した結果、総じて、以下に示す支障があることが確認された。
(1)2つのペーストの粘性が高いために、これらの練和が簡便ではない。
(2)2つのペーストを練和する際に、気泡が混入し易い傾向がある。
(3)2つのペーストから調製された練和物の粘性が高いために、歯管形成部位に充填しにくい傾向がある。
上記(1)および(2)に関し、練和を不完全な状態で終了したり、練和物に気泡が混入したりすると、築造された支台(重合硬化物)の機械的強度の低下を招くことになる。なお、並列的に配置された1対の円筒状収納容器と、これらの収納容器の先端側に装着された混合器と、各収納容器の後端側から各収納容器に嵌め込まれた1対の円筒状の押し出し部材を連結固定してなる押し出し器とからなる練和装置を用いると、2つの収納容器にそれぞれペーストを収納した後、押し出し操作をするだけで、混合器の先端から、練和物を吐出させることができる。この装置を使用すると、上記(1)および(2)の問題は解消または軽減できるが、ペーストの粘性が高いため、大きな押し出し力を要する。
したがって、支台築造用デュアルキュア型組成物の市販品に対しては、ペーストの練和性及び練和物の充填性に関して、さらなる改良が望まれる。因みに、本発明者が支台築造用デュアルキュア型組成物の上記市販品の粘度を測定した結果、「ユニフィルコア」(ジーシー社製、商品名)の各ペーストの粘度は550P(ポイズ)及び480Pであり、「ルクサコアオートミックスデュアル」(DMG社製、商品名)の各ペーストの粘度は650P及び550Pであり、「ビルドイットFR」(ジェネリック・ペントロン社製、商品名)の各ペーストの粘度は750P及び600Pであることが、確認された。なお、これらの粘度の測定条件は、後述の本発明品についての粘度の測定条件と同一である。
支台築造用デュアルキュア型組成物(ペースト)の市販品の粘度が上述の如く高いのは、得られる重合硬化物の機械的性質を高めるべく多量の充填材が配合されているからである。支台築造用デュアルキュア型組成物のペーストの粘度を、充填材の配合量が多い条件を維持したままで下げるためには、例えば、ビスフェノールAジグリシジル(メタ)アクリレート等の高粘度の単量体の配合量を減らす一方、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等の低粘度の希釈性単量体の配合量を増やせばよいのではないかと推定される。しかし、ビスフェノールAジグリシジル(メタ)アクリレート等の高粘度の単量体は重合硬化物の機械的性質の向上に寄与するので、その配合量を減らすことは、多量の充填材の配合により機械的性質を高めようとする目的とは背反する結果を招くことになる。
特許文献1では、小筆で薄く塗布できるようになる歯科用硬化性組成物の条件として3〜300Pの粘度が提案されている。しかしながら、本発明が目的とする支台築造材料の要求性能は、特許文献1に記載された塗布用組成物の要求性能とはまったく異なるため、この粘度条件は参考にならない。すなわち、仮に、特許文献1に記載された塗布用組成物をそのまま支台築造材料に転用すると、流動性が高すぎ、保形性を欠くため、通常、支台を築造することは困難である。なお、特許文献1に記載された粘度と後述の本発明品についての粘度とでは測定条件が相違するため、両粘度の関連性は単純に決められるものではない。
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、支台築造時の操作性に優れ、しかも機械的性質に優れた重合硬化物を与える分包型の歯科用重合性支台築造材料を提供することにある。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明に係る分包型の歯科用重合性支台築造材料は、第1のペースト(A)と第2のペースト(B)とからなり、両ペーストがいずれも、(メタ)アクリレート単量体(I)、粒径分布が0.1〜40μmの範囲内にあり、且つ平均粒径が0.7〜10μmである充填材(II)及び1次粒子の平均粒径が0.001〜0.050μmである超微粒子充填材(III)を含有する、25°Cにおける粘度が280〜470Pであるペーストであり、いずれか一方のペーストが酸化剤(IV)、他方のペーストが還元剤(V)をそれぞれ含有し、且つ少なくとも一方のペーストが光重合性触媒(VI)を含有する。
請求項2記載の発明に係る分包型の歯科用重合性支台築造材料は、第1のペースト(A)と第2のペースト(B)とからなり、両ペーストがいずれも、少なくとも、(メタ)アクリレート単量体(I)と、粒径分布が0.1〜40μmの範囲内にあり、且つ平均粒径が0.7〜10μmである充填材(II)と、1次粒子の平均粒径が0.001〜0.050μmである超微粒子充填材(III)とを混合してなる、25°Cにおける粘度が280〜470Pであるペーストであり、いずれか一方のペーストが酸化剤(IV)、他方のペーストが還元剤(V)をそれぞれ含有し、且つ少なくとも一方のペーストが光重合性触媒(VI)を含有する。
請求項3記載の発明に係る分包型の歯科用重合性支台築造材料では、請求項2記載の発明に係る分包型の歯科用重合性支台築造材料において、充填材(II)が、粒径分布が0.5〜30μmの範囲内にあり、且つ平均粒径が0.7〜10μmである充填材に限定される。
請求項4記載の発明に係る分包型の歯科用重合性支台築造材料では、請求項2記載の発明に係る分包型の歯科用重合性支台築造材料において、充填材(II)が、粒径分布が0.5〜30μmの範囲内にあり、且つ平均粒径が1.5〜10μmである充填材に限定される。
請求項5記載の発明に係る分包型の歯科用重合性支台築造材料では、請求項2〜4のいずれか1項記載の発明に係る分包型の歯科用重合性支台築造材料において、第1のペースト(A)と第2のペースト(B)が、混練直後の状態での25°Cにおける粘度が280〜470Pである練和物を与えるものに限定される。
請求項6記載の発明に係る分包型の歯科用重合性支台築造材料では、請求項2〜5のいずれか1項記載の発明に係る分包型の歯科用重合性支台築造材料において、第1のペースト(A)及び第2のペースト(B)の両方が光重合性触媒(VI)を含有するものに限定される。
請求項7記載の発明に係る分包型の歯科用重合性支台築造材料では、請求項6記載の発明に係る分包型の歯科用重合性支台築造材料において、第1のペースト(A)における充填材(II)、超微粒子充填材(III)、酸化剤(IV)及び光重合性触媒(VI)の配合量が、第1のペースト(A)における(メタ)アクリレート単量体(I)の配合量を100重量部とする場合、それぞれ、190〜370重量部、3〜60重量部、0.01〜5重量部及び0.01〜5重量部であり、且つ第2のペースト(B)における充填材(II)、超微粒子充填材(III)、還元剤(V)及び光重合性触媒(VI)の配合量が、第2のペースト(B)における(メタ)アクリレート単量体(I)の配合量を100重量部とする場合、それぞれ、190〜370重量部、3〜60重量部、0.01〜5重量部及び0.01〜5重量部であるものに限定される。
請求項8記載の発明に係る分包型の歯科用重合性支台築造材料では、請求項7記載の発明に係る分包型の歯科用重合性支台築造材料において、第1のペースト(A)と第2のペースト(B)との重量比が1:2〜2:1に限定される。
以下において、請求項1〜8のそれぞれに記載の発明に係る分包型の歯科用重合性支台築造材料を、「本発明に係る歯科用重合性支台築造材料」と総称することがある。
請求項1〜8のそれぞれに記載の発明に係る分包型の歯科用重合性支台築造材料は、各ペーストの粘度と、各ペーストが含有する充填材(II)及び超微粒子充填材(III)の粒径条件とが規制されているので、支台築造時の操作性が良く、しかも優れた機械的性質を有する重合硬化物を与える。
特に、請求項6〜8のそれぞれに記載の発明に係る分包型の歯科用重合性支台築造材料は、第1のペースト(A)及び第2のペースト(B)の両方が光重合性触媒(VI)を含有するので、上記の特性に加えて、環境光に対する安定性が良く、硬化前の練和物に審美性の低下などの原因となる色むらが生じにくいという特性を有する。
本発明に係る歯科用重合性支台築造材料は、第1のペースト(A)と第2のペースト(B)とからなる分包型の歯科用重合性支台築造材料である。第1のペースト(A)と第2のペースト(B)との重量比は、各ペーストの成分及びその配合量によって変動するので一概には言えないが、通常は、1:2〜2:1の範囲内で選ぶことができ、約1:1が好ましい場合が多い。いずれのペーストも、(メタ)アクリレート単量体(I)、粒径分布が0.1〜40μmの範囲内にあり、且つ平均粒径が0.7〜10μmである充填材(II)及び1次粒子の平均粒径が0.001〜0.050μmである超微粒子充填材(III)を含有する。ここに、「(メタ)アクリレート単量体」とは、メタクリレート単量体とアクリレート単量体との総称である。
第1のペースト(A)及び第2のペースト(B)に含有せしめる(メタ)アクリレート単量体(I)としては、重合性基として、アクリル基又はメタクリル基を1つ以上有するものであれば、特に制限なく用いることができる。その具体例を、(i)重合性基を1つ有する単官能性単量体、(ii)重合性基を2つ有する2官能性単量体、(iii)重合性基を3つ以上有する3官能性以上の単量体の3種に分けて下記する。
(i)単官能性単量体
メチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル(メタ)アクリレート、2,3−ジブロモプロピル(メタ)アクリレート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、10−ヒドロキシデシル(メタ)アクリレート、プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、エリスリトールモノ(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイルオキシドデシルピリジニウムブロマイド
(ii)2官能性単量体
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル(メタ)アクリレート、2,2−ビス〔4−(メタ)アクリロイルオキシポリエトキシフェニル〕プロパン、1,2−ビス〔3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ〕エタン、2,15−ジヒドロキシ−1,16−ジ(メタ)アクリロイルオキシ−4,7,10,13−テトラオキサヘキサデカン、1,3−ビス〔3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ〕−2−プロパノール、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、N,N’−(2,2,4−トリメチルヘキサメチレン)−ビス〔2−(アミノカルボニルオキシ)エタン−1−オール〕ジ(メタ)アクリレート
(iii)3官能性以上の単量体
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、1,7−ジアクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラアクリロイルオキシメチル−4−オキシヘプタン、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート
(メタ)アクリレート単量体(I)は、一種を単独使用してもよく、複数種を併用してもよい。また、第1のペースト(A)及び第2のペースト(B)のそれぞれに含有せしめる(メタ)アクリレート単量体(I)は、同じのものであってもよく、異なるものであってもよい。(メタ)アクリレート単量体(I)として、歯科用材料の原料として一般的に知られている、リン酸基、カルボキシル基、ピロリン酸基又はスルホン酸基を有する(メタ)アクリレート単量体を用いてもよい。また、(メタ)アクリレート単量体(I)とともに、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリウレタン等のポリマーを併用してもよい。かかるポリマーの併用に代えて、ジオールとジイソシアネートとの重付加反応生成物(ポリウレタン)の両末端に(メタ)アクリル基を導入した所謂マクロモノマ−を用いてもよい。
各ペーストに含有せしめる充填材(II)及び超微粒子充填材(III)としては、ガラス類〔二酸化珪素(石英、石英ガラス、シリカなど)、アルミナ及び珪素を主成分とし、ランタン、バリウム、ストロンチウム等の各種重金属とともにホウ素及び/又はアルミニウムを含有するものなど〕、セラミック類、カオリン、粘土鉱物(モンモリロナイトなど)、マイカ、フッ化カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、フッ化イッテルビウムが例示される。充填材(II)及び超微粒子充填材(III)の形状は、破砕状、球状、不定形など、特に制限はない。シラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤等の公知の表面処理剤で表面処理を施したものが混和性が良いので好ましい。第1のペースト(A)及び第2のペースト(B)のそれぞれに含有せしめる充填材(II)及び超微粒子充填材(III)は、いずれも同じのものであってもよく、異なるものであってもよい。
各ペーストに含有せしめる充填材(II)は、粒径分布が0.1〜40μmの範囲内にあり、且つ平均粒径が0.7〜10μmである粉末であり、粒径分布が0.5〜30μmの範囲内にあり、且つ平均粒径が0.7〜10μmである粉末が好ましく、粒径分布が0.5〜30μmの範囲内にあり、且つ平均粒径が1.5〜10μmである粉末がより好ましい。充填材(II)の粒径分布及び平均粒径については、分散媒中に分散させた充填材を試料として用い、これからレーザー回折・散乱法により粒径分布データを取得し、さらにそのデータに基づいて平均粒径を算出することができる。なお、粒径分布が0.1〜40μmの範囲内にあるというのは、取得された粒径分布データが、実質的に、0.1〜40μmの範囲中の任意の領域内に収まることを意味する。
また、各ペーストに含有せしめる超微粒子充填材(III)は、1次粒子の平均粒径が0.001〜0.050μm、好ましくは0.005〜0.045μmの超微粒子粉末である。なお、超微粒子充填材(III)の1次粒子の平均粒径とは、走査型電子顕微鏡(SEM)を使用する画像処理法によって粒径分布データを取得し、そのデータに基づいて算出される粒径の平均値である。
本発明において、粒径範囲が大きく異なる2種の粉末を各ペーストに含有せしめることとしたのは、充填材(II)又は超微粒子充填材(III)の一方のみを単独使用したのでは、ペーストの押し出し、練和等の築造時の操作性が良好で、しかも機械的性質の良好な重合硬化物を与える歯科用重合性支台築造材料を得ることが困難だからである。すなわち、充填材(II)の単独使用では、ペーストのまとまりがなく、流れ易いペースト性状となり、そのために該充填材(II)の経時的な沈降が生じ易くなる。一方、超微粒子充填材(III)の単独使用では、少ない配合量でペーストの粘度が増大し、そのため流動性が消失し、且つ重合硬化物の機械的性質も不十分となる。
充填材(II)の粒径分布が0.1〜40μmの範囲内に収まらない場合、支台築造時におけるペーストの操作性と、築造された支台(重合硬化物)の機械的性質との両方を同時に良好にすることが困難となるため好ましくない。充填材(II)における粒径分布が0.5〜30μmの範囲内にあることが、ペーストの操作性と支台の機械的性質の両方を極めて良好にできることから特に好ましい。充填材(II)の平均粒径が0.7μmより小さい場合、ペーストの流動性が消失し、また機械的性質が低下するため好ましくなく、一方、平均粒径が10μmより大きい場合、ペーストにまとまりがなくなり流れ易くなるため好ましくない。ペーストの良好な充填性を確保する上で、充填材(II)の平均粒径は1.5〜10μmの範囲が特に好ましい。
超微粒子充填材(III)の1次粒子の平均粒径が0.001μmより小さい場合、支台築造時におけるペーストの流動性が低くなるので好ましくなく、一方、平均粒径が0.050μmより大きい場合、ペーストにまとまりがなくなり流れ易くなるので好ましくない。ペーストの良好な充填性を確保する上で、超微粒子充填材(III)の1次粒子の平均粒径は0.005〜0.045μmの範囲が特に好ましい。
各ペーストへの充填材(II)の配合量は、各ペーストについて280〜470Pの範囲内の所望の粘度が得られ易い点から、それぞれのペーストに配合される(メタ)アクリレート単量体(I)100重量部に対して190〜370重量部が好ましく、200〜320重量部がより好ましい。また、各ペーストへの超微粒子充填材(III)の配合量は、各ペーストについて280〜470Pの範囲内の所望の粘度が得られ易い点から、それぞれのペーストに配合される(メタ)アクリレート単量体(I)100重量部に対して3〜60重量部が好ましく、10〜40重量部がより好ましい。なお、充填材(II)の配合量は、両ペースト間で同じてあってもよく、相違していてもよい。超微粒子充填材(III)の配合量も、両ペースト間で同じてあってもよく、相違していてもよい。
本発明に係る歯科用重合性支台築造材料は、化学重合開始剤として酸化剤(IV)と還元剤(V)とからなるレドックス触媒を含有する。酸化剤(IV)と還元剤(V)とは、2つのペーストに対し、分けて含有せしめる。貯蔵中のレドックス反応を防止して貯蔵安定性を確保するためである。酸化剤(IV)と還元剤(V)は、それぞれ、一種を単独使用してもよく、複数種を併用してもよい。
酸化剤(IV)としては、ベンゾイルパーオキサイド、ケトンパーオキサイド、パーオキシケタール、ジアシルパーオキサイド、ジアルキルパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、シリルパーオキサイド等の有機過酸化物が例示される。
還元剤(V)としては、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、トリアリルアミン、エチルジエタノールアミン、N,N−ジメチルパラトルイジン、N,N−ジメタノールパラトルイジン、N,N−ジエタノールパラトルイジン、フェニルモルホリン、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)キシリジン、トルエンスルフィン酸が例示される。
一方のペーストへの酸化剤(IV)の配合量は、支台築造操作に適した重合硬化速度が得られ易く、且つ築造された支台の機械的性質を良好なものとし易い点から、そのペーストに配合される(メタ)アクリレート単量体(I)100重量部に対して、0.01〜5重量部が好ましく、0.03〜3重量部がより好ましい。また、他方のペーストへの還元剤(V)の配合量は、支台築造操作に適した重合硬化速度が得られ易く、かつ、築造された支台の機械的性質を良好なものとし易い点から、そのペーストに配合される(メタ)アクリレート単量体(I)100重量部に対して、0.01〜5重量部が好ましく、0.03〜3重量部がより好ましい。
本発明に係る歯科用重合性支台築造材料は、上記のレドックス触媒に加えて少なくとも一方のペーストが光重合性触媒(VI)を含有するデュアルキュア型である。レドックス触媒のみでは重合硬化時間の調節が容易でないことを考慮したものである。光重合性触媒(VI)は、一種を単独使用してもよく、複数種を併用してもよい。環境光に対するペーストの安定性がよく、硬化前の練和物に色むらの少ない歯科用重合性支台築造材料を得るためには、両ペーストに光重合性触媒(VI)を含有せしめることが好ましい。この場合、第1のペースト(A)及び第2のペースト(B)のそれぞれに含有せしめる光重合性触媒(VI)は、同じのものであってもよく、異なるものであってもよい。
光重合性触媒(VI)としては、カンファーキノンに代表されるα−ジケトン等の光増感剤と光重合促進剤との組合せが代表例として挙げられる。この組合せに用いる光重合促進剤としては、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノ安息香酸アルキルエステル等の第三級アミン;1−ベンジル−5−フェニルバルビツール酸等のバルビツール酸類;ベンゾイルパーオキサイド等の有機過酸化物;メルカプトベンゾオキサゾール等のメルカプタン類;アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物;ベンズアルデヒド等のアルデヒド類が例示される。光重合性触媒(VI)として、ベンジルジメチルケタール、ベンゾインイソプロピルエーテル等の紫外線重合開始剤;アシルホスフィンオキサイド系の光重合開始剤を用いてもよい。アシルホスフィンオキサイド系の光重合開始剤としては、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,6−ジメトキシベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,3,5,6−テトラメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ベンゾイルビス(2,6−ジメチルフェニル)ホスホネート、2,4,6−トリメチルベンゾイルエトキシフェニルホスフィンオキサイド等が例示される。これらのアシルホスフィンオキサイド系の光重合開始剤は、一種を単独使用してもよく、アミン類、アルデヒド類、メルカプタン類等の光重合促進剤と併用してもよい。
両ペーストに光重合性触媒(VI)を含有せしめる場合の光重合性触媒(VI)の配合量は、支台築造時の環境光による重合硬化促進の影響を築造操作に支障とならない程度に抑制し易く、かつ、築造された支台の機械的性質を良好なものとし易い点から、それぞれのペーストに配合される(メタ)アクリレート単量体(I)100重量部に対して0.01〜5重量部が好ましく、0.03〜3重量部がより好ましい。一方のペーストにのみ光重合性触媒(VI)を含有せしめる場合の光重合性触媒(VI)の配合量は、支台築造時の環境光による重合硬化促進の影響を築造操作に支障とならない程度に抑制し易く、かつ、築造された支台の機械的性質を良好なものとし易い点から、両ペーストに含有せしめる(メタ)アクリレート単量体(I)の総量200重量部に対して0.02〜10重量部が好ましく、0.06〜6重量部がより好ましい。なお、両ペーストに光重合性触媒(VI)を含有せしめる場合、光重合性触媒(VI)の配合量は、両ペースト間で同一であってもよく、相違していてもよい。
各ペーストの25°Cにおける粘度はいずれも280〜470P(ポイズ)の範囲に規制される。各ペーストの粘度は、前記の規制の範囲内であれば、同一であってもよく、相違していてもよい。同粘度が280P未満の場合は、流動性が大きくなり、歯根管内部への充填性は良いが、歯冠支台部分における形態保持性が悪くなる。同粘度が470Pを越えた場合は、前記の逆、すなわち形態保持性は良好になるが、充填性は不良となる。また、両ペーストの練和物の混練直後の25°Cにおける粘度が280〜470Pの場合は、歯根管内部への充填性と歯冠支台部分における形態保持性とを高いレベルで両立できる。なお、これらの粘度は、コーン・プレート型回転粘度計を使用して、25°Cの条件下で測定される。
各ペーストの粘度は、(メタ)アクリレート単量体(I)、充填材(II)及び超微粒子充填材(III)の種類、量、寸法等を選択することにより、実験的に、所望の値に設定することができる。また、両ペーストの練和物の粘度は、各ペーストの粘度に依存するが、各ペーストの粘度がいずれも280〜470Pの範囲内にあれば、得られる練和物の粘度も通常は280〜470Pの範囲内となる。
一方のペーストの好適な具体例としては、ビスフェノールAジグリシジル(メタ)アクリレート〔機械的性質向上のための(メタ)アクリレート単量体(I)〕、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート〔粘度低下のための(メタ)アクリレート単量体(I)〕、硼珪酸ガラス〔充填材(II)〕、コロイダルシリカ〔超微粒子充填材(III)〕、ベンゾイルパーオキサイド〔酸化剤(IV)〕並びにカンファーキノン及びベンズアルデヒド〔光重合性触媒(VI)〕を含有するペーストが挙げられる。
他方のペーストの好適な具体例としては、2,2−ビス〔4−(メタ)アクリロイルオキシポリエトキシフェニル〕プロパン〔機械的性質向上のための(メタ)アクリレート単量体(I)〕、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート〔粘度低下のための(メタ)アクリレート単量体(I)〕、硼珪酸ガラス〔充填材(II)〕、コロイダルシリカ〔超微粒子充填材(III)〕、N,N−ジエタノールパラトルイジン〔還元剤(V)〕並びにカンファーキノン及び第三級アミン〔光重合性触媒(VI)〕を含有するペーストが挙げられる。
第1のペースト(A)及び第2のペースト(B)は、それぞれ、(メタ)アクリレート単量体(I)と、充填材(II)と、超微粒子充填材(III)と、レドックス触媒成分〔酸化剤(IV)又は還元剤(V)〕と、光重合性触媒(VI)とを、攪拌器、混練器、分散器等の混合器を用いて混合することで調製される。尤も、光重合性触媒(VI)をいずれか一方のペーストにのみ含有せしめる場合は、他方のペーストには、光重合性触媒(VI)を配合しない。
少なくとも一方のペーストに、必要に応じて、紫外線吸収剤、酸化防止剤、重合禁止剤、顔料、染料等を添加してもよい。
本発明に係る歯科用重合性支台築造材料は、上記のとおりの第一のペースト(A)及び第2のペースト(B)とが分包されている(すなわち、別の容器又は包装に収納されている)形態の支台築造に使用するための材料である。第一のペースト(A)と第2のペースト(B)は相互に接触しないように分包されているが、支台築造の際、両ペーストはそれぞれ容器又は包装から適量が出され、練和して使用される。各ペーストを収納する容器又は包装の形態は必ずしも限られるものではないが、取り出し易さを考慮すると、シリンジ状、チューブ状等の押し出し可能な形態が好ましい。さらに、支台築造操作における利便性を考慮すると、並列的に配置された1対の円筒状収納容器と、これらの収納容器の先端側に装着された混合器と、各収納容器の後端側から各収納容器に嵌め込まれた1対の円筒状の押し出し部材を連結固定してなる押し出し器とからなる練和装置の各収納容器内に両ペーストが別々に充填された形態の容器が特に好ましい。なお、長期保存性を考慮すると、ペーストが環境光及び酸素から遮断されるように、遮光性及び密閉性が良好な容器又は包装を使用することが好ましい。
本発明を実施例により、更に具体的に説明する。本発明は下記の実施例に限定されるものではない。以下に登場する略記号は次のとおりである。
Bis−GMA:ビスフェノールAジグリシジルメタクリレート
Bis−MEPP:2,2−ビス〔4−メタクリロイルオキシポリエトキシフェニル〕プロパン
3G:トリエチレングリコールジメタクリレート
BPO:ベンゾイルパーオキサイド(酸化剤)
DEPT:N,N−ジエタノールパラトルイジン(還元剤)
CQ:dl−カンファーキノン(光重合性触媒)
OBA:p−n−オクチルベンズアルデヒド(光重合性触媒)
DMA:4−(N,N−ジメチルアミノ)安息香酸エチル(光重合性触媒)
(実施例1)
下記に示す方法により第1のペースト及び第2のペーストを調製して、両者の重量比が1:1の分包型の歯科用重合性支台築造材料を作製した。
〈第1のペースト〉
粉砕ガラスフィラー(ガラスフィラー:ショット社製、商品コード「8235」)420重量部を、30°Cに保持した恒温水槽内の水中へ撹拌翼を用いて分散させ、6時間静置した後、上澄み液中の未沈降分散フィラーを取り除いて、粒径分布範囲0.7〜27μm、平均粒径4.5μmの沈降ガラスフィラーを得た。次いで、3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン4重量部を30°Cに保持した恒温水槽内の水中へ撹拌翼を用いて分散させ、微量の酢酸を加えて加水分解を行った後、上記の沈降ガラスフィラー272重量部を分散させてこれに表面処理を施し、充填材を調製した。また、3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン4.5重量部を、30°Cに保持した恒温水槽内の水中へ撹拌翼を用いて分散させ、微量の酢酸を加えて加水分解を行った後、平均粒径0.040μmのコロイダルシリカ28重量部を分散させてこれに表面処理を施し、超微粒子充填材を調製した。Bis−GMA60重量部と、3G40重量部と、BPO1.5重量部と、CQ1.5重量部と、OBA1.5重量部とを混合して溶液を調製し、この溶液に、上記の充填材272重量部と上記の超微粒子充填材28重量部とを加えて混合した後、混合攪拌機(ダルトン社製)にて混練して、第1のペースト(第1のペースト(A))を調製した。
〈第2のペースト〉
3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン2.5重量部を30°Cに保持した恒温水槽内の水中へ撹拌翼を用いて分散させ、微量の酢酸を加えて加水分解を行った後、粒径分布範囲0.6〜21μm、平均粒径2.5μmの粉砕ガラスフィラー(ガラスフィラー:エステック社製、商品コード「♯3000」)248重量部を分散させてこれに表面処理を施し、充填材を調製した。Bis−MEPP90重量部と、3G10重量部と、DEPT1.7重量部と、CQ0.6重量部と、DMA2.0重量部とを混合して溶液を調製し、この溶液に、上記の充填材248重量部と第1のペーストで用いたものと同じ超微粒子充填材22重量部とを加えて混合した後、混合攪拌機(ダルトン社製)にて混練して、第2のペースト(第2のペースト(B))を調製した。
(実施例2)
下記に示す方法により第1のペースト及び第2のペーストを調製して、両者の重量比が1:1の分包型の歯科用重合性支台築造材料を作製した。
〈第1のペースト〉
充填材及び超微粒子充填材の配合量を、それぞれ236重量部及び21重量部に変えたこと以外は実施例1の第1のペーストの調製法と同様にして、第1のペースト(第1のペースト(A))を調製した。
〈第2のペースト〉
充填材及び超微粒子充填材の配合量を、それぞれ217重量部及び17重量部に変えたこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法と同様にして、第2のペースト(第2のペースト(B))を調製した。
(実施例3)
下記に示す方法により第1のペースト及び第2のペーストを調製して、両者の重量比が1:1の分包型の歯科用重合性支台築造材料を作製した。
〈第1のペースト〉
充填材及び超微粒子充填材の配合量を、それぞれ318重量部及び36重量部に変えたこと以外は実施例1の第1のペーストの調製法と同様にして、第1のペースト(第1のペースト(A))を調製した。
〈第2のペースト〉
充填材及び超微粒子充填材の配合量を、それぞれ288重量部及び29重量部に変えたこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法と同様にして、第2のペースト(第2のペースト(B))を調製した。
(実施例4)
下記に示す方法により第1のペースト及び第2のペーストを調製して、両者の重量比が1:1の分包型の歯科用重合性支台築造材料を作製した。
〈第1のペースト〉
CQの配合量を、2.1重量部に変えたこと以外は実施例1の第1のペーストの調製法と同様にして、第1のペースト(第1のペースト(A))を調製した。
〈第2のペースト〉
CQもDMAも配合しなかったこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法と同様にして、第2のペースト(第2のペースト(B))を調製した。
(実施例5)
下記に示す方法により第1のペースト及び第2のペーストを調製して、両者の重量比が1:1の分包型の歯科用重合性支台築造材料を作製した。
〈第1のペースト〉
CQもOBAも配合しなかったこと以外は実施例1の第1のペーストの調製法と同様にして、第1のペースト(第1のペースト(A))を調製した。
〈第2のペースト〉
CQの配合量を、2.1重量部に変えたこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法と同様にして、第2のペースト(第2のペースト(B))を調製した。
(実施例6)
下記に示す方法により第1のペースト及び第2のペーストを調製して、両者の重量比が1:1の分包型の歯科用重合性支台築造材料を作製した。
〈第1のペースト〉
粒径分布範囲0.6〜21μm、平均粒径2.5μmの粉砕ガラスフィラー248重量部に代えて、粒径分布範囲0.5〜6μm、平均粒径1.5μmの粉砕ガラスフィラー240重量部を用い、且つ3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランの使用量を2.5重量部から4.8重量部に変更したこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法の中に記載された充填材の調製方法と同様の方法で、表面処理が施された充填材を調製した。充填材をこの充填材(配合量240重量部)に変えたこと以外は実施例1の第1のペーストの調製法と同様にして、第1のペースト(第1のペースト(A))を調製した。
〈第2のペースト〉
粒径分布範囲0.6〜21μm、平均粒径2.5μmの粉砕ガラスフィラー248重量部に代えて、粒径分布範囲0.5〜6μm、平均粒径1.5μmの粉砕ガラスフィラー220重量部を用い、且つ3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランの使用量を2.5重量部から4.8重量部に変更したこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法の中に記載された充填材の調製方法と同様の方法で、表面処理が施された充填材を調製した。充填材をこの充填材(配合量220重量部)に変えたこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法と同様にして、第2のペースト(第2のペースト(B))を調製した。
(実施例7)
下記に示す方法により第1のペースト及び第2のペーストを調製して、両者の重量比が1:1の分包型の歯科用重合性支台築造材料を作製した。
〈第1のペースト〉
粒径分布範囲0.6〜21μm、平均粒径2.5μmの粉砕ガラスフィラー248重量部に代えて、粒径分布範囲0.3〜4μm、平均粒径1.0μmの粉砕ガラスフィラー200重量部を用い、且つ3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランの使用量を2.5重量部から6.0重量部に変更したこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法の中に記載された充填材の調製方法と同様の方法で、表面処理が施された充填材を調製した。充填材をこの充填材(配合量200重量部)に変えたこと以外は実施例1の第1のペーストの調製法と同様にして、第1のペースト(第1のペースト(A))を調製した。
〈第2のペースト〉
粒径分布範囲0.6〜21μm、平均粒径2.5μmの粉砕ガラスフィラー248重量部に代えて、粒径分布範囲0.3〜4μm、平均粒径1.0μmの粉砕ガラスフィラー200重量部を用い、且つ3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランの使用量を2.5重量部から6.0重量部に変更したこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法の中に記載された充填材の調製方法と同様の方法で、表面処理が施された充填材を調製した。充填材をこの充填材(配合量200重量部)に変えたこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法と同様にして、第2のペースト(第2のペースト(B))を調製した。
(実施例8)
下記に示す方法により第1のペースト及び第2のペーストを調製して、両者の重量比が1:1の分包型の歯科用重合性支台築造材料を作製した。
〈第1のペースト〉
粒径分布範囲0.6〜21μm、平均粒径2.5μmの粉砕ガラスフィラー248重量部に代えて、粒径分布範囲1〜40μm、平均粒径8.0μmの粉砕ガラスフィラー350重量部を用い、且つ3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランの使用量を2.5重量部から3.5重量部に変更したこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法の中に記載された充填材の調製方法と同様の方法で、表面処理が施された充填材を調製した。充填材をこの充填材(配合量350重量部)に変えたこと以外は実施例1の第1のペーストの調製法と同様にして、第1のペースト(第1のペースト(A))を調製した。
〈第2のペースト〉
粒径分布範囲0.6〜21μm、平均粒径2.5μmの粉砕ガラスフィラー248重量部に代えて、粒径分布範囲1〜40μm、平均粒径8.0μmの粉砕ガラスフィラー350重量部を用い、且つ3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランの使用量を2.5重量部から3.5重量部に変更したこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法の中に記載された充填材の調製方法と同様の方法で、表面処理が施された充填材を調製した。充填材をこの充填材(配合量350重量部)に変えたこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法と同様にして、第2のペースト(第2のペースト(B))を調製した。
(実施例9)
下記に示す方法により第1のペースト及び第2のペーストを調製して、両者の重量比が1:1の分包型の歯科用重合性支台築造材料を作製した。
〈第1のペースト〉
平均粒径0.040μmのコロイダルシリカ28重量部に代えて、平均粒径0.007μmのコロイダルシリカ8重量部を用い、且つ3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランの使用量を4.5重量部から8.0重量部に変更したこと以外は実施例1の第1のペーストの調製法の中に記載された超微粒子充填材の調製方法と同様の方法で、表面処理が施された超微粒子充填材を調製した。超微粒子充填材をこの超微粒子充填材(配合量8重量部)に変えたこと以外は実施例1の第1のペーストの調製法と同様にして、第1のペースト(第1のペースト(A))を調製した。
〈第2のペースト〉
平均粒径0.040μmのコロイダルシリカ28重量部に代えて、平均粒径0.007μmのコロイダルシリカ8重量部を用い、且つ3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランの使用量を4.5重量部から8.0重量部に変更したこと以外は実施例1の第1のペーストの調製法の中に記載された超微粒子充填材の調製方法と同様の方法で、表面処理が施された超微粒子充填材を調製した。超微粒子充填材をこの超微粒子充填材(配合量8重量部)に変えたこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法と同様にして、第2のペースト(第2のペースト(B))を調製した。
(比較例1)
下記に示す方法により第1のペースト及び第2のペーストを調製して、両者の重量比が1:1の分包型の歯科用重合性支台築造材料を作製した。
〈第1のペースト〉
充填材及び超微粒子充填材の配合量を、それぞれ206重量部及び16重量部に変えたこと以外は実施例1の第1のペーストの調製法と同様にして、第1のペーストを調製した。
〈第2のペースト〉
充填材及び超微粒子充填材の配合量を、それぞれ180重量部及び12重量部に変えたこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法と同様にして、第2のペーストを調製した。
(比較例2)
下記に示す方法により第1のペースト及び第2のペーストを調製して、両者の重量比が1:1の分包型の歯科用重合性支台築造材料を作製した。
〈第1のペースト〉
充填材及び超微粒子充填材の配合量を、それぞれ308重量部及び47重量部に変えたこと以外は実施例1の第1のペーストの調製法と同様にして、第1のペーストを調製した。
〈第2のペースト〉
充填材及び超微粒子充填材の配合量を、それぞれ338重量部及び38重量部に変えたこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法と同様にして、第2のペーストを調製した。
(比較例3)
下記に示す方法により第1のペースト及び第2のペーストを調製して、両者の重量比が1:1の分包型の歯科用重合性支台築造材料を作製した。
〈第1のペースト〉
CQもOBAも配合しなかったこと以外は実施例1の第1のペーストの調製法と同様にして、第1のペーストを調製した。
〈第2のペースト〉
CQもDMAも配合しなかったこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法と同様にして、第2のペーストを調製した。
(比較例4)
下記に示す方法により第1のペースト及び第2のペーストを調製して、両者の重量比が1:1の分包型の歯科用重合性支台築造材料を作製した。
〈第1のペースト〉
粒径分布範囲0.6〜21μm、平均粒径2.5μmの粉砕ガラスフィラー248重量部に代えて、粒径分布範囲0.2〜3μm、平均粒径0.4μmの粉砕ガラスフィラー190重量部を用い、且つ3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランの使用量を2.5重量部から15.2重量部に変更したこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法の中に記載された充填材の調製方法と同様の方法で、表面処理が施された充填材を調製した。充填材をこの充填材(配合量190重量部)に変えたこと以外は実施例1の第1のペーストの調製法と同様にして、第1のペーストを調製した。
〈第2のペースト〉
粒径分布範囲0.6〜21μm、平均粒径2.5μmの粉砕ガラスフィラー248重量部に代えて、粒径分布範囲0.2〜3μm、平均粒径0.4μmの粉砕ガラスフィラー190重量部を用い、且つ3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランの使用量を2.5重量部から15.2重量部に変更したこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法の中に記載された充填材の調製方法と同様の方法で、表面処理が施された充填材を調製した。充填材をこの充填材(配合量190重量部)に変えたこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法と同様にして、第2のペーストを調製した。
(比較例5)
下記に示す方法により第1のペースト及び第2のペーストを調製して、両者の重量比が1:1の分包型の歯科用重合性支台築造材料を作製した。
〈第1のペースト〉
粒径分布範囲0.7〜27μm、平均粒径4.5μmの沈降ガラスフィラー272重量部に代えて、粒径分布範囲1〜40μm、平均粒径15.0μmの沈降ガラスフィラー370重量部を用い、且つ3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランの使用量を4重量部から3.7重量部に変更したこと以外は実施例1の第1のペーストの調製法の中に記載された充填材の調製方法と同様の方法で、表面処理が施された充填材を調製した。充填材をこの充填材(配合量370重量部)に変えたこと以外は実施例1の第1のペーストの調製法と同様にして、第1のペーストを調製した。
〈第2のペースト〉
粒径分布範囲0.7〜27μm、平均粒径4.5μmの沈降ガラスフィラー272重量部に代えて、粒径分布範囲1〜40μm、平均粒径15.0μmの沈降ガラスフィラー370重量部を用い、且つ3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランの使用量を4重量部から3.7重量部に変更したこと以外は実施例1の第1のペーストの調製法の中に記載された充填材の調製方法と同様の方法で、表面処理が施された充填材を調製した。充填材をこの充填材(配合量370重量部)に変えたこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法と同様にして、第2のペーストを調製した。
(比較例6)
下記に示す方法により第1のペースト及び第2のペーストを調製して、両者の重量比が1:1の分包型の歯科用重合性支台築造材料を作製した。
〈第1のペースト〉
充填材及び超微粒子充填材の配合量を、それぞれ450重量部及び0重量部に変えたこと以外は実施例1の第1のペーストの調製法と同様にして、第1のペーストを調製した。
〈第2のペースト〉
充填材及び超微粒子充填材の配合量を、それぞれ450重量部及び0重量部に変えたこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法と同様にして、第2のペーストを調製した。
(比較例7)
下記に示す方法により第1のペースト及び第2のペーストを調製して、両者の重量比が1:1の分包型の歯科用重合性支台築造材料を作製した。
〈第1のペースト〉
粒径分布範囲0.7〜27μm、平均粒径4.5μmの沈降ガラスフィラー272重量部に代えて、粒径分布範囲1.0〜60μm、平均粒径8.0μmの沈降ガラスフィラー400重量部を用いたこと以外は実施例1の第1のペーストの調製法の中に記載された充填材の調製方法と同様の方法で、表面処理が施された充填材を調製した。充填材をこの充填材(配合量400重量部)に変えたこと以外は実施例1の第1のペーストの調製法と同様にして、第1のペーストを調製した。
〈第2のペースト〉
粒径分布範囲0.7〜27μm、平均粒径4.5μmの沈降ガラスフィラー272重量部に代えて、粒径分布範囲1.0〜60μm、平均粒径8.0μmの沈降ガラスフィラー400重量部を用いたこと以外は実施例1の第1のペーストの調製法の中に記載された充填材の調製方法と同様の方法で、表面処理が施された充填材を調製した。充填材をこの充填材(配合量400重量部)に変えたこと以外は実施例1の第2のペーストの調製法と同様にして、第2のペーストを調製した。
実施例1〜9及び比較例1〜7で調製した分包型の歯科用重合性支台築造材料について、使用した各成分の配合量、使用した充填材の粒径分布及び平均粒径、使用した超微粒子充填材の平均粒径、調製されたペーストの粘度、並びに、作製された歯科用重合性支台築造材料の各種性状及び性能〔粘度、押し出し力(押し出し性)、充填性、硬化前の練和物の色ムラ、環境光に対する安定性並びに重合硬化物の曲げ強度及び曲げ弾性率〕を、下記に示す各方法により調べた。各実施例における組成及び評価結果を表1及び2に示し、また各比較例における組成及び評価結果を表3及び4に示す。
〔充填材の粒径分布及び平均粒径〕
ガラス製試料瓶へ充填材0.2gとエチルアルコール20mLを入れ、超音波分散装置(ブランソン社製、商品名「BRANSONIC」)を使用して20分間の分散化処理を行うことで懸濁液を作製した。その懸濁液を使用し、レーザー回折式粒度分布測定装置(島津製作所社製、商品名「SALD−2100」)にて粒径分布及び平均粒径を求めた。なお、本実施例及び比較例においては、粒度分布測定装置で設定すべき測定条件の一つである「屈折率パラメータ」として、同粒度分布測定装置で指定された標準的な条件「標準屈折率(1)」(1.70−0.20i)を採用したが、他の充填材を測定対象とする場合、充填材の種類等に応じて、屈折率パラメータ条件を適宜、適切なものに変更すればよい。
〔超微粒子充填材における1次粒子の平均粒径〕
走査型電子顕微鏡(日立サイエンスシステムズ社製、S−3500N)で超微粒子充填材の写真を観察し、視野内に観察される個々の粒子の粒径を測定することにより、粒径と個数のデータを取得した。ザウタ平均粒径式より粒子体積平均値を求め、これを平均粒径とした。
〔各ペースト及び支台築造材料の粘度〕
0.6mlのペーストを内径9.5mmのプラスチック製の筒型容器に充填し、筒型容器を、コーン・プレート型回転粘度計(東機産業社製、E型粘度計)の25°Cに保持された測定部に配置されたカップの中心に載置し、測定部の蓋を閉じてすぐに回転速度0.5rpmにて回転板を2分間回転させた後、回転を止め、測定値を読み取り、換算式にて粘度(P)を算出した。この試験を3回行い、3個の算出値の平均値を粘度とした。粘度測定は25°Cの室温下で行った。但し、ペースト練和後の支台築造材料については、化学重合による経時的な粘度上昇の影響をなくすために、第1のペーストに酸化剤を配合せずに作製した練和直後の練和物について粘度測定を行い、得られた練和物の粘度を支台築造材料の練和直後の粘度の代替値とした。
〔押し出し力(押し出し性)〕
押し出し力の測定には、並列的に配置された1対のポリオレフィン系樹脂製円筒状の収納容器(内容積5ml、ミックスパック社製、商品コード「SDL−010−01−13(V01)」)と、これらの収納容器の先端側に装着された混合器と、各収納容器の後端側から各収納容器に嵌め込まれた1対の円筒状の押し出し部材を連結固定してなる押し出し器(ミックスパック社製、商品コード「PLH010−01−46」)とからなる練和装置を用いた。混合器は、8つの撹拌翼(エレメント)を有するミキシング部(ミックスパック社製、商品コード「ML−2.5−08−D」)と、ミキシング部の先端に装着された60度の角度に屈曲したプラスチック製の吐出部(ミックスパック社製、商品コード「IOT212−20」)とを備えており、その器壁は環境光透過性の部材で構成されている。
第1のペーストと第2のペーストとを、各収納容器に分けて収納した後、1対の押し出し部材を1対の収納容器内に進入させて、各収納容器内のペーストを混合器のミキンシング部へ押し出し、ミキシング部で2ペーストが練和されて生成した練和物を吐出部から吐出させた。この練和物の粘度を、既述した粘度測定法により求めるとともに、押し出し力(ペーストを収納容器から混合器へ押し出しのに要する力)を万能試験機(島津製作所社製、商品コード「AGI−100」)を用いて測定した。圧縮強度試験をクロスヘッドスピード20mm/分で行うのと同じ要領でペーストに荷重負荷を与えながら押し出し、そのときの最大荷重を測定する試験を3回行い、3回の測定値の平均値を押し出し力とした。最大荷重の測定は25°Cの室温下で行った。押し出し力が200N以下の場合を押し出し性が良いとして「a」、250N以上の場合を押し出し性が悪いとして「c」、両者の中間を押し出し性が普通であるとして「b」と評価した。
〔充填性〕
プラスチック製の支台歯模型(ニッシン社製、商品コード「A50−438」)に予め形成された開口部の直径2mm、深さ7mmの溝孔部(支台歯根管を形成すべき部分)に先の練和装置を用いて練和物を吐出して、充填性を調べた。溝孔部の最下部まで充填できた場合を充填性が良いとして「a」、最下部まで充填できなかった場合又は気泡が混入した場合を充填性が悪いとして「b」と評価した。
〔垂れ性〕
30mm×30mmの正方形のガラス板上に予め直径5mmの円を描いておき、上記の押し出し力評価で使用した練和装置を用いて、その円内に練和物0.06gを吐出し、ガラス板を37°Cの恒温器内で垂直に立て、その状態で30秒静置して練和物の円内からの移動距離を測定した。この試験を3回行い、3回の測定値の平均値を垂れ距離(mm)とした。垂れ距離が長いほど練和物が流れや易いことを示す。この試験での垂れ距離が3mm以上と長いものは支台築造用ペーストとしては適さない。
〔硬化前の練和物の色ムラ〕
上記の押し出し力評価で使用した練和装置を用いて、30mm×30mmの正方形のガラス板上に適量の練和物を吐出し、厚さ0.25mmの2枚のスペーサー板(ミツトヨ社製、商品名「ゲージブロック」)にて練和物を挟み込んで押圧時の練和物の厚みを規制した後、30mm×30mmのもう1枚の正方形のガラスを載置して押圧し、練和物を押し広げた。押し広げた練和物の色を目視にて観察し、色が均一の場合を「a」、色ムラが少し認められた場合を「b」、色ムラが多く認められた場合を「c」と評価した。
〔環境光に対する安定性〕
上記の押し出し力評価で使用したものと同じ練和装置を台座上に載置し、歯科用ライト(モリタ社製、商品名「ルナビューライト」)による照度が練和装置の混合器において10000ルクスになるように台座の高さを調整した。次いで、歯科用ライトを点灯して混合器に照射すると同時に、第1のペースト0.25g及び第2のペースト0.25gをそれぞれの収納容器から混合器内へ約2秒を要して押し出し、混合器内にペースト練和物を充填させた。押し出し開始時から60秒後、歯科用ライトの照射を止め、もう一度押し出し操作を行うことにより、混合器内のペースト練和物の流動可否を確認した。混合器内の練和物が光重合硬化して、再度の押し出しが困難であった場合、混合器を同型の別のものに交換した上で、光照射時間を60秒間から50秒間に短縮させたこと以外は、上記の方法と同様の試験を繰り返した。このようにして、照射時間60秒の試験から始め、再度の押し出しで流動性が確認できるようになるまで、照射時間を10秒ずつ短縮しながら同様の試験を繰返した。流動性が確認できた試験における照射時間をT秒間とするとき、照射時間を(T+5)秒としたこと以外は同様の方法で試験を行った。再度の押し出しで流動性が確認できた場合は、判定結果を(T+10)秒と記録した。一方、照射時間を(T+5)秒とした試験で流動性が認められない場合は、判定結果を(T+5)秒と記録した。記録された時間が長いほど環境光に対する安定性が良いことを示す。なお、いずれのペーストにも光重合開始剤を含有せしめなかった比較例3の分包型の歯科用重合性支台築造材料については、光重合開始能を有しないことから、この試験は行わなかった。
〔重合硬化物の曲げ強度及び曲げ弾性率〕
試料の作製及び測定は、ISO4049(2000年版)の7.11.2.2に記載のクラス2及びクラス3の材料作製法及び試験方法を参考にして行った。先ず、スライドガラス板上にポリエステルフィルムを敷設し、その上に縦2mm×横25mm×深さ2mmのステンレス製の型枠を載置した。次いで、第1のペーストと第2のペーストとの練和物を型枠内に充填し、型枠内の練和物の表面をポリエステルフィルムを介してスライドガラスで圧接した。次いで、歯科可視光線照射器(群馬ウシオ電機社製、商品名「ライテル2」)にて、その照射窓をその半径長さずつ逐次平行移動させながら練和物に40秒間光照射して、重合硬化物を得た。光照射を型枠内の練和物の上面及び下面の両面に行って重合硬化物を得た。次いで、重合硬化物の入った型枠を37°Cに保持した水中に15分間浸漬した後、水中から取り出し、型枠から重合硬化物を取り外した。重合硬化物を37°Cの蒸留水中に24時間浸漬して保管した後、曲げ試験を行った。曲げ強度及び曲げ弾性率は、万能試験機により、スパン20mm、クロスヘッドスピード1mm/分で3点曲げ試験を行って測定した。5個の試料についての曲げ強度及び曲げ弾性率の平均値をその試料の曲げ強度及び曲げ弾性率とした。
Figure 0004864711
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表1及び表2に示すように、本発明に係る分包型の歯科用重合性支台築造材料(実施例1〜9)は、ペーストの押し出し性及び根管形成部位への充填性が良好で、しかもペーストが垂れにくく、重合硬化物の曲げ強度及び曲げ弾性率が高い。この結果から、本発明に係る分包型の歯科用重合性支台築造材料は、ペーストの操作性が良く、機械的性質に優れた重合硬化物を与えることが分かる。実施例1の分包型の歯科用重合性支台築造材料と実施例4又は5の分包型の歯科用重合性支台築造材料についての硬化前の練和物の色ムラ及び環境光に対する安定性に関する試験結果の比較から、光重合性触媒は各ペーストに分けて配合することが好ましいことが分かる。
一方、表3及び表4に示すように、比較例1の分包型の歯科用重合性支台築造材料(一方のペーストの粘度が低すぎる例)は、押し出し性及び根管形成部位への充填性は良好であるものの、垂れやすく、機械的性質も良くない。比較例2の分包型の歯科用重合性支台築造材料(一方のペーストの粘度が高すぎる例)は、垂れにくく、機械的性質は良好であるものの、押し出し性及び根管形成部位への充填性が良くない。比較例3の分包型の歯科用重合性支台築造材料(どちらのペーストにも光重合性触媒が含まれない例)は、押し出し性及び根管形成部位への充填性が良好で、垂れにくいものの、光重合硬化できない(すなわち、機械的性質に優れた光重合硬化物を与えない)ため、支台築造材料としては不適である。比較例4の分包型の歯科用重合性支台築造材料(充填材の平均粒径が小さすぎ、且つ各ペーストの粘度が高すぎる例)は、垂れにくいが、押し出し性及び充填性が良くなく、重合硬化物の機械的性質も良くない。比較例5の分包型の歯科用重合性支台築造材料(充填材の平均粒径が大きすぎる例)は、押し出し性、充填性及び重合硬化物の機械的性質は良好であるものの、垂れやすいため、支台築造材料としては不適である。比較例6の分包型の歯科用重合性支台築造材料(超微粒子充填材が配合されない例)は、押し出し性及び充填性は良好であるものの、垂れやすく、また重合硬化物の機械的性質も良くない。また、比較例7の分包型の歯科用重合性支台築造材料(充填材の粒径分布が大粒径の領域に及ぶ例)は、押し出し性及び充填性は良好であるものの、垂れやすく、また重合硬化物の機械的性質も良くない。
(参考例1)
並列的に配置された1対のポリオレフィン系樹脂製円筒状の収納容器(内容積1.5ml、内径6.5mm、外径7.5mm)と、これらの収納容器の先端側に装着された混合器と、各収納容器の後端側から各収納容器に嵌め込まれた1対の円筒状の押し出し部材を連結固定してなる押し出し器とからなる練和装置を準備した。なお、混合器は、8つの撹拌翼(エレメント)を有するミキシング部(ミックスパック社製、商品コード「ML−2.5−08−D」)と、ミキシング部の先端に装着された60度の角度に屈曲したプラスチック製の吐出部(ミックスパック社製、商品コード「IOT212−20」)とを備えており、その器壁は環境光透過性の部材で構成されている。この練和装置は、1回の支台築造に使い終わると廃棄する形態、いわゆる、ディスポーザブルタイプ、での使用に適した大きさ・容量を有している。支台築造の際、練和装置が口唇または口腔内壁に接触することがあり得るので、ディスポーザブルタイプの練和装置は、感染症を予防する目的において好ましい。
実施例1の第1のペースト及び第2のペーストの各1.2mlを、上記練和装置における各収納容器に分けて収納した後、1対の押し出し部材を1対の収納容器内に進入させて、各収納容器内のペーストを混合器のミキンシング部へ押し出し、ミキシング部で2ペーストが練和されて生成した練和物を吐出部から吐出させた。
実施例1の支台築造材料について、市販の練和装置の代りに、上記のディスポーザブルタイプの練和装置を使用したこと以外は同様にして、前記の押し出し力試験、充填性試験、垂れ性試験、色ムラ試験、環境光安定性試験及び重合硬化物機械的性質評価試験を行った。得られた評価結果は以下のとおりであった。
押し出し力40N(押し出し性「a」)、充填性「a」、垂れ距離0mm、色ムラ「a」、環境光安定性40秒、曲げ強度155MPa、曲げ弾性率12GPa。

Claims (8)

  1. 第1のペースト(A)と第2のペースト(B)とからなり、両ペーストがいずれも、(メタ)アクリレート単量体(I)、粒径分布が0.1〜40μmの範囲内にあり、且つ平均粒径が0.7〜10μmである充填材(II)及び1次粒子の平均粒径が0.001〜0.050μmである超微粒子充填材(III)を含有する、25°Cにおける粘度が280〜470Pであるペーストであり、いずれか一方のペーストが酸化剤(IV)、他方のペーストが還元剤(V)をそれぞれ含有し、且つ少なくとも一方のペーストが光重合性触媒(VI)を含有する、分包型の歯科用重合性支台築造材料。
  2. 第1のペースト(A)と第2のペースト(B)とからなり、両ペーストがいずれも、少なくとも、(メタ)アクリレート単量体(I)と、粒径分布が0.1〜40μmの範囲内にあり、且つ平均粒径が0.7〜10μmである充填材(II)と、1次粒子の平均粒径が0.001〜0.050μmである超微粒子充填材(III)とを混合してなる、25°Cにおける粘度が280〜470Pであるペーストであり、いずれか一方のペーストが酸化剤(IV)、他方のペーストが還元剤(V)をそれぞれ含有し、且つ少なくとも一方のペーストが光重合性触媒(VI)を含有する、分包型の歯科用重合性支台築造材料。
  3. 充填材(II)が、粒径分布が0.5〜30μmの範囲内にあり、且つ平均粒径が0.7〜10μmである充填材である請求項2記載の分包型の歯科用重合性支台築造材料。
  4. 充填材(II)が、粒径分布が0.5〜30μmの範囲内にあり、且つ平均粒径が1.5〜10μmである充填材である、請求項2記載の分包型の歯科用重合性支台築造材料。
  5. 第1のペースト(A)と第2のペースト(B)が、混練直後の状態での25°Cにおける粘度が280〜470Pである練和物を与える請求項2〜4のいずれか1項記載の分包型の歯科用重合性支台築造材料。
  6. 第1のペースト(A)及び第2のペースト(B)の両方が光重合性触媒(VI)を含有する請求項2〜5のいずれか1項記載の分包型の歯科用重合性支台築造材料。
  7. 第1のペースト(A)における充填材(II)、超微粒子充填材(III)、酸化剤(IV)及び光重合性触媒(VI)の配合量が、第1のペースト(A)における(メタ)アクリレート単量体(I)の配合量を100重量部とする場合、それぞれ、190〜370重量部、3〜60重量部、0.01〜5重量部及び0.01〜5重量部であり、且つ第2のペースト(B)における充填材(II)、超微粒子充填材(III)、還元剤(V)及び光重合性触媒(VI)の配合量が、第2のペースト(B)における(メタ)アクリレート単量体(I)の配合量を100重量部とする場合、それぞれ、190〜370重量部、3〜60重量部、0.01〜5重量部及び0.01〜5重量部である請求項6記載の分包型の歯科用重合性支台築造材料。
  8. 第1のペースト(A)と第2のペースト(B)との重量比が1:2〜2:1である請求項7記載の分包型の歯科用重合性支台築造材料。
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