JP6841092B2 - 乗物用シートのレバー装置 - Google Patents
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Description
以下、図1〜図6に基づいて、本発明の実施形態1に係る乗物用シートのレバー装置について説明する。本実施形態に係る乗物用シート10は、車両の車室内に設置されるリヤシートである。また、レバー装置20は、乗物用シート10を前後スライド、及びチップアップさせるためのレバー装置である。ここで、図中に示す前後左右、及び上下は、乗物用シート10の前後左右、及び上下に対応している。
乗物用シート10は、数人掛けのシートであり、乗員が着座するシート本体部12を備えている。また、乗物用シート10には、シート本体部12を車室内で前後スライドさせるスライド装置、及びチップアップ装置等(図示省略)が設けられている。シート本体部12は、シートクッション12cとシートバック12bとから構成されており、シートクッション12cの下側に前記スライド装置等を囲うシールド14が設けられている。そして、前記シールド14の背面左上部にレバー装置20が設けられている。
レバー装置20は、乗物用シート10を前後スライド、あるいはチップアップさせる際に操作される装置である。レバー装置20は、図2に示すように、乗物用シート10のシールド14の凹部(図示省略)に嵌め込まれて固定されるベース22と、上下回動可能な状態で前記ベース22に収納されている第1操作レバー31、及び第2操作レバー32とを備えている。
ベース22は、図2、図3に示すように、略角形の浅い容器状に形成されたベース本体部23と、前記ベース本体部23の左右両側と下端中央に設けられ、前記ベース22を乗物用シート10のシールド14に固定するブラケット部22f,22r,22mとから構成されている。ベース本体部23は、図3に示すように、底板部23bと、その底板部23bを上下左右の四方向から囲む縦壁部23wを備えており、前記底板部23bの上部が斜め前方に曲げられて傾斜している。そして、ベース本体部23の上部には、左右の縦壁部23wの位置に軸受部24が設けられており、左右の軸受部24によって回転中心軸25が支持されている(図5参照)。また、回転中心軸25の中央部分がベース本体部23の底板部23bに立設された中央軸受部26によって支持されている。中央軸受部26は、図3に示すように、軸受本体部26jと、支柱状のリブ部26sとから構成されている。また、中央軸受部26の右横には、先端部分が回転中心軸25に対して下方から掛けられる支持板部28が立設されている。前記支持板部28は、図5に示すように、先端部分が回転中心軸25に対して下方から掛けられた状態で、第1操作レバー31と第2操作レバー32間に挟まれるスペーサ28sとして働くようになる。
第1操作レバー31は、乗物用シート10の前後スライド装置を動作させるレバーであり、比較的大きな引き操作力が必要とされるため幅広に形成されている。また、第2操作レバー32は、乗物用シート10のチップアップ装置を動作させるレバーであり、第1操作レバー31と比較して小さな引き操作力で良いため幅狭に形成されている。第1操作レバー31と第2操作レバー32とは、図4に示すように、等しい構成で、左右対称に形成されている。また、第1操作レバー31と第2操作レバー32とは、等しい高さ寸法に設定されている。第1操作レバー31と第2操作レバー32との表面には、図2に示すように、上部の湾曲面と、その湾曲面の下側に位置する平坦面とからなる意匠部31e,32eが設けられている。そして、第1操作レバー31と第2操作レバー32との意匠部31e,32eの下部裏側が、図4に示すように、操作時に指が掛けられる操作部311,321となっている。第1操作レバー31と第2操作レバー32との操作部311,321には、横方向に延びる突条311t,321tが上下方向に等間隔で形成されている。
上記構成により、第1操作レバー31の操作部311に指を掛け、第1操作レバー31を手前に引くことで、第1操作レバー31は第1コイルバネ27aのバネ力に抗して上回動する。これにより、第1操作レバー31によって前後スライド装置のワイヤー等が引っ張られ、乗物用シート10の前後スライド装置が動作するようになる。このとき、第1操作レバー31と第2操作レバー32間にはスペーサ28sが存在するため、第1操作レバー31の動作で第2操作レバー32が動くようなことがない。また、第2操作レバー32の操作部321に指を掛け、第2操作レバー32を手前に引くことで、第2操作レバー32は第2コイルバネ27bのバネ力に抗して上回動する。これにより、第2操作レバー32によってチップアップ装置のワイヤー等が引っ張られ、乗物用シート10のチップアップ装置が動作するようになる。
本実施形態に係る乗物用シート10のレバー装置20によると、図5、図6に示すように、第1操作レバー31の外形をなす意匠部31eと第2操作レバー32の外形をなす意匠部32eとが隙間Sを介して並んだ状態に保持されている。即ち、第1操作レバー31と第2操作レバー32とを囲んで枠状部材等が設けられていため、その分だけ第1操作レバー31と第2操作レバー32との間隔を狭めることができる。これにより、ベース22のサイズを小さくでき、レバー装置20のコンパクト化を図れる。
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、第1操作レバー31と第2操作レバー32間に挟まれるスペーサ28sをベース本体部23に立設された支持板部28の先端に設ける例を示した。しかし、前記スペーサ28sの代わりに回転中心軸25が挿入されるリング状のワッシャーを使用すること、あるいは操作レバー31,32に軸受状の突起を設けるようにすることも可能である。また、回転中心軸25の途中位置を支える軸受部26を前記スペーサ28sとして使用することも可能である。また、本実施形態では、第1操作レバー31と第2操作レバー32とを回転中心軸25の回りに回動可能に支持する例を示した。しかし、第1操作レバー31と第2操作レバー32とをベース22に対してスライド移動させる構成でも可能である。さらに、本実施形態では、第1操作レバー31と第2操作レバー32とを備えるレバー装置20を例示したが、操作レバーが三個以上のレバー装置に本発明を適用することも可能である。
20・・・・レバー装置
22・・・・ベース
23・・・・ベース本体部
25・・・・回転中心軸
26・・・・中央軸受部
28s・・・スペーサ
28・・・・支持板部
31・・・・第1操作レバー
31e・・・意匠部
314n・・肉厚部
32・・・・第2操作レバー
32e・・・意匠部
323n・・肉厚部
S・・・・・隙間
Sx・・・・隙間寸法(意匠部間の隙間寸法)
T・・・・・厚み寸法(スペーサの厚み寸法)
Claims (3)
- 乗物用シートを動作させる際に使用される乗物用シートのレバー装置であって、
前記乗物用シートに固定される単一のベースと、
前記乗物用シートの異なる動作に対応して設けられており、前記ベースに対して一定範囲内を移動可能な状態で、そのベースに連結されている複数の操作レバーと、を有しており、
前記複数の操作レバーにおける外形をなす意匠部が相互に隙間を介して並んだ状態に保持されており、
前記複数の操作レバーは、前記ベースに支持された回転中心軸の軸心回りに回動可能な状態に保持されており、
前記回転中心軸の近傍には、隣り合う操作レバー間に挟まれるスペーサが設けられており、
前記隣り合う操作レバーにおける意匠部間の隙間は、前記スペーサの厚み寸法よりも小さくなるように設定されている乗物用シートのレバー装置。 - 請求項1に記載された乗物用シートのレバー装置であって、
前記回転中心軸は、両端部と途中位置とが前記ベースに設けられた軸受部により支持されている乗物用シートのレバー装置。 - 請求項2に記載された乗物用シートのレバー装置であって、
前記複数の操作レバーは、第1操作レバーと、前記第1操作レバーよりも幅狭の第2操作レバーとからなり、
前記回転中心軸の途中位置を支持する軸受部が前記第1操作レバーの裏側に設けられている乗物用シートのレバー装置。
Priority Applications (1)
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JP2017042776A JP6841092B2 (ja) | 2017-03-07 | 2017-03-07 | 乗物用シートのレバー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017042776A JP6841092B2 (ja) | 2017-03-07 | 2017-03-07 | 乗物用シートのレバー装置 |
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JP6841092B2 true JP6841092B2 (ja) | 2021-03-10 |
Family
ID=63589430
Family Applications (1)
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JP2017042776A Active JP6841092B2 (ja) | 2017-03-07 | 2017-03-07 | 乗物用シートのレバー装置 |
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2017
- 2017-03-07 JP JP2017042776A patent/JP6841092B2/ja active Active
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