JP6712053B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、操作レバーと、当該操作レバーを所定の回動軸線を中心にして回動可能に支持する支持ブラケットとを備えた乗物用シートに関する。
従来、乗物用シートとして、凹部を有する支持ブラケットと、凹部内に配置される操作レバーとを備えたものが知られている(特許文献1参照)。具体的に、この技術では、操作レバーは、凹部の開口の一部を塞ぐ蓋部と、蓋部から凹部の奥へ延びて支持ブラケットで回動可能に支持される延出部とを有している。
特開2006−69330号公報
ところで、前述したような支持ブラケットの凹部内に配置される操作レバーを備えた構造において、操作レバーの蓋部が上下方向に沿って配置されたり、蓋部が凹部の開口のすべてを覆うように形成される場合がある。この場合、凹部と蓋部の間に誤ってコインが入り込むと、コインを凹部の開口から取り出すのが困難となる。
そこで、本発明は、支持ブラケットの凹部と操作レバーの蓋部の間に入り込んだコインの取り出しを容易にすることを目的とする。
前記した課題を解決するため、本発明に係る乗物用シートは、操作レバーと、当該操作レバーを所定の回動軸線を中心にして回動可能に支持する第1支持ブラケットとを備える。
前記第1支持ブラケットは、前記回動軸線に直交する第1方向の一方側に開口した第1開口と前記回動軸線および前記第1方向に直交する第2方向の一方側に開口した第2開口とが連続して形成される凹部を有する。
前記操作レバーは、前記第1開口および前記第2開口を塞ぐ蓋部と、前記蓋部の前記第2方向における他方側の端部から前記回動軸線に向けて延び、前記第1支持ブラケットに回動可能に支持される延出部と、を有し、前記蓋部で前記第1開口および前記第2開口を塞ぐ第1位置と、前記第1開口の少なくとも一部を開放させる第2位置とに回動可能となっている。
前記蓋部と前記延出部との間には、V字状凹部が設けられている。
前記V字状凹部の底部は、前記第1位置から前記第2位置までの間のいずれかの位置において、前記回動軸線に沿った軸線方向における中央側から外側に向かうにつれて下方に位置するように傾斜する第1傾斜部を有している。
この構成によれば、凹部と蓋部との間に誤ってコインが入り込んだ場合でも、操作レバーを第1位置から第2位置まで回動させるまでの間のいずれかの位置において、コインが第1傾斜部上を転がって軸線方向外側に移動するので、操作レバーを第1位置から第2位置に回動させて第1開口の少なくとも一部を開放させた際に、第1開口からコインを容易に取り出すことができる。
また、前記した構成において、前記V字状凹部の底部は、前記軸線方向の一方側に前記第1傾斜部を有し、前記軸線方向の他方側に第2傾斜部を有し、前記第2傾斜部は、前記第1位置から前記第2位置までの間のいずれかの位置において、前記回動軸線に沿った軸線方向における中央側から外側に向かうにつれて下方に位置するように傾斜していてもよい。
これによれば、凹部と蓋部との間に誤ってコインが入り込んだ場合に、コインを第2傾斜部によっても軸線方向外側に移動させることができる。
また、前記した構成において、前記延出部は、前記蓋部と対向する対向面を有し、前記対向面は、前記操作レバーが前記第1位置に位置した状態において、前記軸線方向における中央側から外側に向かうにつれて前記第2方向の他方側に位置するように傾斜する第3傾斜部を有していてもよい。
これによれば、凹部と蓋部との間に誤ってコインが入り込んだ場合に、コインを第3傾斜部によっても軸線方向外側に移動させることができる。
また、前記した構成において、前記対向面は、前記軸線方向の一方側に前記第3傾斜部を有し、前記軸線方向の他方側に第4傾斜部を有し、前記第4傾斜部は、前記操作レバーが前記第1位置に位置した状態において、前記軸線方向における中央側から外側に向かうにつれて前記第2方向の他方側に位置するように傾斜していてもよい。
これによれば、凹部と蓋部との間に誤ってコインが入り込んだ場合に、コインを第4傾斜部によっても軸線方向外側に移動させることができる。
また、前記した構成において、前記蓋部の内面は、前記操作レバーが前記第1位置に位置した状態において、前記軸線方向における中央側から外側に向かうにつれて前記第1方向の一方側に位置するように傾斜する第5傾斜部を有していてもよい。
これによれば、凹部と蓋部との間に誤ってコインが入り込んだ場合に、コインを第5傾斜部によっても軸線方向外側に移動させることができる。
また、前記した構成において、前記蓋部の内面は、前記軸線方向の一方側に前記第5傾斜部を有し、前記軸線方向の他方側に第6傾斜部を有し、前記第6傾斜部は、前記操作レバーが前記第1位置に位置した状態において、前記軸線方向における中央側から外側に向かうにつれて前記第1方向の一方側に位置するように傾斜していてもよい。
これによれば、凹部と蓋部との間に誤ってコインが入り込んだ場合に、コインを第6傾斜部によっても軸線方向外側に移動させることができる。
また、前記した構成において、前記第5傾斜部は、前記第6傾斜部に直接繋がっていてもよい。
これによれば、凹部と蓋部との間に誤ってコインが入り込んだ場合において、コインが第5傾斜部と第6傾斜部の間の位置で留まってしまって、軸線方向外側に移動しなくなるのを抑えることができる。
また、前記した構成において、前記延出部を回動可能に支持する支持ピンと、前記第1支持ブラケットを支持する第2支持ブラケットとをさらに備え、前記第1支持ブラケットは、前記支持ピンを回動可能に支持する支持孔を有する場合には、前記第2支持ブラケットは、前記支持孔に対向して、前記支持ピンの前記軸線方向への移動を規制する規制壁を有していてもよい。
これによれば、支持ピンが軸線方向に移動して支持孔から外れるのを規制壁によって抑えることができる。
また、前記した構成において、前記第2支持ブラケットを支持する第3支持ブラケットをさらに備える場合には、前記第3支持ブラケットは、前記規制壁に前記軸線方向外側から接触して当該規制壁の前記軸線方向外側への変形を抑える押さえ部を有していてもよい。
これによれば、規制壁の軸線方向外側への変形によって支持ピンが軸線方向に移動して支持孔から外れるのを押さえ部によって抑えることができる。
また、前記した構成において、前記操作レバーは、少なくとも前記第1支持ブラケットを介してシートクッションフレームに設けられ、前記第1支持ブラケットは、前記第1開口が下向きとなるように配置されていてもよい。
これによれば、操作レバーが第1位置に位置するときに、第5傾斜部が軸線方向における中央側から外側に向かうにつれて下方に位置するように傾斜するので、凹部と蓋部との間に誤ってコインが入り込んだ場合には、操作レバーを操作することなく、コインを第5傾斜部上で滑らせて軸線方向外側に移動させることができる。
また、前記した構成において、前記延出部は、前記軸線方向における幅が前記蓋部よりも小さく、前記第5傾斜部は、前記操作レバーが前記第1位置に位置した状態において、前記延出部から前記軸線方向外側に向かうにつれて下方に位置するように傾斜していてもよい。
これによれば、凹部と蓋部との間に誤ってコインが入り込んだ場合には、コインが第5傾斜部上を滑って延出部の軸線方向外側に移動する。その後、操作レバーを第1位置から第2位置へ回動させていくと、蓋部の内面が傾いていき、この傾斜した内面によってコインが延出部の脇を通って第2方向の他方側に移動するので、操作レバーの回動によって徐々に広がっていく蓋部と凹部との隙間を通してコインを外に出すことができる。
また、前記した構成において、前記蓋部の内面は、前記操作レバーが前記第1位置に位置した状態において、前記第2方向の一方側から他方側に向かうにつれて下方に位置するように傾斜していてもよい。
これによれば、操作レバーを操作しなくても、凹部と蓋部との間に入ったコインが、例えば第5傾斜部によって延出部の軸線方向外側に移動した後、第2方向に対して傾斜した内面によって延出部の脇を通って、蓋部の第2方向の他方側の端部へ移動する。そのため、操作レバーを操作し始める最初の段階で、コインを第1開口から外部に排出することができる。
本発明によれば、凹部と蓋部との間に誤ってコインが入り込んだ場合でも、操作レバーを第1位置から第2位置まで回動させるまでの間のいずれかの位置において、コインが第1傾斜部上を転がって軸線方向外側に移動するので、操作レバーを第1位置から第2位置に回動させて第1開口の少なくとも一部を開放させた際に、第1開口からコインを容易に取り出すことができる。
また、本発明によれば、軸線方向の一方側に第1傾斜部を有し、軸線方向の他方側に第2傾斜部を有するようにV字状凹部の底部を構成することで、凹部と蓋部との間に誤ってコインが入り込んだ場合に、コインを第2傾斜部によっても軸線方向外側に移動させることができる。
また、本発明によれば、延出部の対向面に第3傾斜部を設けることで、凹部と蓋部との間に誤ってコインが入り込んだ場合に、コインを第3傾斜部によっても軸線方向外側に移動させることができる。
また、本発明によれば、軸線方向の一方側に第3傾斜部を有し、軸線方向の他方側に第4傾斜部を有するように対向面を構成することで、凹部と蓋部との間に誤ってコインが入り込んだ場合に、コインを第4傾斜部によっても軸線方向外側に移動させることができる。
また、本発明によれば、蓋部の内面に第5傾斜部を設けることで、凹部と蓋部との間に誤ってコインが入り込んだ場合に、コインを第5傾斜部によっても軸線方向外側に移動させることができる。
また、本発明によれば、軸線方向の一方側に第5傾斜部を有し、軸線方向の他方側に第6傾斜部を有するように蓋部の内面を構成することで、凹部と蓋部との間に誤ってコインが入り込んだ場合に、コインを第6傾斜部によっても軸線方向外側に移動させることができる。
また、本発明によれば、第5傾斜部を第6傾斜部に直接繋げることで、凹部と蓋部との間に誤ってコインが入り込んだ場合において、コインが第5傾斜部と第6傾斜部の間の位置で留まってしまって、軸線方向外側に移動しなくなるのを抑えることができる。
また、本発明によれば、支持ピンの軸線方向への移動を規制する規制壁を設けることで、支持ピンが軸線方向に移動して支持孔から外れるのを規制壁によって抑えることができる。
また、本発明によれば、規制壁に軸線方向外側から接触して当該規制壁の軸線方向外側への変形を抑える押さえ部を設けることで、規制壁の軸線方向外側への変形によって支持ピンが軸線方向に移動して支持孔から外れるのを押さえ部によって抑えることができる。
また、本発明によれば、第1開口が下向きとなるように第1支持ブラケットを配置することで、操作レバーが第1位置に位置するときに、第5傾斜部が軸線方向における中央側から外側に向かうにつれて下方に位置するように傾斜するので、凹部と蓋部との間に誤ってコインが入り込んだ場合には、操作レバーを操作することなく、コインを第5傾斜部上で滑らせて軸線方向外側に移動させることができる。
また、本発明によれば、延出部の軸線方向における幅を蓋部よりも小さくして、第5傾斜部を延出部から軸線方向外側に向かうにつれて下方に位置するように傾斜させることで、凹部と蓋部との間に誤ってコインが入り込んだ場合には、コインが第5傾斜部上を滑って延出部の軸線方向外側に移動する。その後、操作レバーを第1位置から第2位置へ回動させていくと、蓋部の内面が傾いていき、この傾斜した内面によってコインが延出部の脇を通って第2方向の他方側に移動するので、操作レバーの回動によって徐々に広がっていく蓋部と凹部との隙間を通してコインを外に出すことができる。
また、本発明によれば、蓋部の内面を、操作レバーが第1位置に位置した状態において、第2方向の一方側から他方側に向かうにつれて下方に位置するように傾斜させることで、操作レバーを操作しなくても、凹部と蓋部との間に入ったコインが、例えば第5傾斜部によって延出部の軸線方向外側に移動した後、第2方向に対して傾斜した内面によって延出部の脇を通って、蓋部の第2方向の他方側の端部へ移動する。そのため、操作レバーを操作し始める最初の段階で、コインを第1開口から確実に落とすことができる。
本発明の一実施形態に係る車両用シートを示す斜視図である。 シートクッションフレームを示す斜視図である。 操作レバー、各支持ブラケットおよびシートクッションフレームを分解して示す斜視図である。 操作レバー、第1支持ブラケットおよびこれらの部品に取り付けられる部品を分解して示す斜視図である。 図4のI−I断面図である。 操作レバーおよび第1支持ブラケットを左右方向の中央で切った断面図である。 図4のII−II断面図である。 図7の延出部をIV−IV線で切った断面図である。 V字状凹部を図6のIII−III線で切った断面図である。 コインが第5傾斜部上を滑っていく様子を示す図である。 コインが凹部内から排出される様子を示す図であって、操作レバーを後ろから見た図(a),(b)と、操作レバーを左右方向から見た図(c)である。 コインがV字状凹部の底部上を転がっていく様子を示す図であって、操作レバーを左右方向から見た図(a)と、操作レバーを後ろから見た図(b)である。 本発明の変形例を示す断面図である。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本明細書において、前後、左右、上下は、シートに座る乗員を基準とする。
図1に示すように、乗物用シートの一例としての車両用シートSは、自動車の3列目シートであり、シートクッションS1と、シートバックS2とを主に備えている。車両用シートSは、図示せぬスライド機構によって前後動可能となっている。シートクッションS1の前端部の下部には、スライド機構のロックを外すための操作レバー10と、当該操作レバー10を所定の回動軸線を中心にして回動可能に支持する第1支持ブラケット20とが設けられている。
なお、本実施形態では、回動軸線に沿った軸線方向を左右方向とし、回動軸線に直交する第1方向を上下方向とし、回動軸線および第1方向に直交する方向を前後方向とする。また、軸線方向の一方側を左側、軸線方向の他方側を右側、第1方向の一方側を下側、第1方向の他方側を上側、第2方向の一方側を前側、第2方向の他方側を後側として説明する。
シートクッションS1には、図2に示すようなシートクッションフレームFが内蔵されている。シートクッションS1は、シートクッションフレームFに、ウレタンフォームなどのクッション材からなるシートクッションパッドと、合成皮革や布地などからなる表皮材を被せることで構成されている。
シートクッションフレームFは、サイドフレームF1,F2と、各サイドフレームF1,F2を連結する第1連結フレームF3、第2連結フレームF4および第3連結フレームF5とを備えている。右側のサイドフレームF1は、左側のサイドフレームF2よりも前方に突出するように配置されている。
第1連結フレームF3は、略J形状に屈曲する円筒状のパイプ材で構成されており、右側のサイドフレームF1の前端部から左側に延びる第1部位F31と、第1部位F31の左端から後側に延びる第2部位F32と、第2部位F32の後端から右側に延びる第3部位F33とを有している。第1部位F31の右端部は、右側のサイドフレームF1の前端部に接合され、第3部位F33の右端部は、左側のサイドフレームF2に接合されている。
第2連結フレームF4は、第1連結フレームF3の第1部位F31の後側に配置されている。第2連結フレームF4は、右側のサイドフレームF1から左側のサイドフレームF2の前端部を貫通して第1連結フレームF3の第2部位F32まで延び、各サイドフレームF1,F2および第2部位F32に接合されている。
第3連結フレームF5は、右側のサイドフレームF1の後端部から左側のサイドフレームF2の後端部よりも左右方向外側まで延び、各サイドフレームF1,F2に接合されている。
図3に示すように、第1連結フレームF3の第1部位F31には、操作レバー10が、第1支持ブラケット20、第2支持ブラケット30および第3支持ブラケット40を介して設けられている。第3支持ブラケット40は、金属からなり、第1連結フレームF3の第1部位F31に接合されている。第2支持ブラケット30は、樹脂からなり、第3支持ブラケット40に支持されている。
第1支持ブラケット20は、樹脂からなり、第2支持ブラケット30との間に表皮材を挟んだ状態で、第2支持ブラケット30に支持されている。第1支持ブラケット20は、下側に開口した第1開口20Aと、前側に開口した第2開口20Bとが連続して形成される凹部20Cを有している。つまり、第1開口20Aの向きは、下向きとなっており、第2開口20Bの向きは、前向きとなっている。
第1支持ブラケット20は、第1開口20Aが形成される第1壁21と、第2開口20Bが形成される第2壁22と、第1壁21の左右内側の端縁から上方に延びる左右の第3壁23と、各第3壁23の上端から左右方向内側に延びる左右の第4壁24とを主に有している。
第1壁21は、上下方向に直交する壁であり、前方に開口するU形状となっている。詳しくは、第1壁21は、左右方向に延びる第1部分21Aと、第1部分21Aの左右両端部から前方に延びる2つの第2部分21Bとを有している。
第2壁22は、第1壁21の前端部から上方に延びており、下方に開口するU形状となっている。つまり、U形状の第1壁21の各先端と、U形状の第2壁22の各先端とを繋げることで、第1開口20Aおよび第2開口20Bが形成されている。
詳しくは、第2壁22は、左右方向に延びる第3部分22Aと、第3部分22Aの左右両端部から下方に延びる2つの第4部分22Bとを主に有している。各第4部分22Bの下端部は、第1壁21の各第2部分21Bに繋がっている。また、第2壁22は、第3部分22Aの下端から下方に向かうにつれて後方に位置するように傾斜する前側傾斜壁22Cを有している。前側傾斜壁22Cの下端には、図4に示すように、後方に向かうにつれて上方に位置するように傾斜して第4壁24に連結される後側傾斜壁28が設けられている。
左右の第3壁23は、凹部20Cの左右の側壁を構成する壁であり、第1壁21の第2部分21Bと第2壁22の第4部分22Bとを連結している。左右の第4壁24は、凹部20Cの底壁を構成する壁であり、後方に向かうにつれて下方に位置するように傾斜している。左右の第4壁24は、左右方向に間隔を空けて配置されている。各第4壁24の前後方向中央部には、第1支持ブラケット20を第1連結フレームF3(図3参照)に固定するための図示せぬネジが入り込む孔24Aがそれぞれ形成されている。
各第4壁24の左右方向内側の端縁のうちの前部には、上方に突出する支持壁25がそれぞれ設けられている。各支持壁25は、操作レバー10(詳しくは、後述する延出部12)を回動可能に支持する支持ピン51が入る支持孔25Aをそれぞれ有している。各支持孔25Aは、支持ピン51を回動可能に支持している。つまり、支持ピン51は、操作レバー10および各支持壁25に対して軸線方向にスライド可能となっている。
支持ピン51は、各支持孔25Aに通される軸部51Aと、軸部51Aの一端に設けられ、支持孔25Aよりも大径となる頭部51Bとを有している。
各第4壁24の左右方向内側の端縁のうちの後部には、上方に膨出する膨出部26がそれぞれ設けられている。各膨出部26は、上下方向に直交する断面形状が前方に開口するU形状となっている。各膨出部26の後部の上端には、下方に向けて凹む係合凹部26Aがそれぞれ形成されている。係合凹部26Aには、操作レバー10と図示せぬスライド機構とに連結される連結ケーブル60の係合部材61が嵌め込まれている。
連結ケーブル60は、ワイヤ62と、ワイヤ62が内部に通されたチューブ63と、チューブ63の操作レバー10側の端部に設けられる係合部材61と、ワイヤ62の操作レバー10側の端部に設けられる円柱状の係合ピン64とを備えている。
第1壁21の第1部分21Aの前端には、当該第1部分21Aから前斜め上方に延びて各第4壁24および各膨出部26に連結されるとともに、各膨出部26の間を通って前斜め上方に延びて各支持壁25に連結される連結壁27が設けられている。連結壁27の上端には、トーションバネ52の第1アーム52Aが係合する係合溝27Aが形成されている。
トーションバネ52は、コイル部52Cと、コイル部52Cの一端から径方向に延びる第1アーム52Aと、コイル部52Cの他端から径方向に延びる第2アーム52Bとを有している。コイル部52C内には、支持ピン51の軸部51Aが入ることが可能となっている。
図5に示すように、トーションバネ52は、操作レバー10が第1支持ブラケット20に組み付けられた状態において、左右の支持壁25の間に配置されている。詳しくは、トーションバネ52は、操作レバー10が第1支持ブラケット20に組み付けられた状態において、操作レバー10の後述する左右の側壁12Eの間に配置されている。また、この状態において、支持壁25の軸線方向外側には、第2支持ブラケット30に設けられた規制壁31(図3も参照)が配置されている。規制壁31は、支持壁25の支持孔25Aに対向しており、支持ピン51の軸線方向への移動を規制している。
さらに、この状態において、規制壁31の軸線方向外側には、第3支持ブラケット40に設けられた押さえ部41(図3も参照)が配置されている。押さえ部41は、規制壁31が軸線方向外側に変形したときに当該規制壁31に軸線方向外側から接触して当該規制壁31の変形を抑えている。なお、押さえ部41は、規制壁31が変形していないときに規制壁31に接触するように配置されていてもよい。
図3に示すように、操作レバー10は、樹脂からなり、第1開口20Aおよび第2開口20Bを塞ぐ蓋部11と、蓋部11の後端部から操作レバー10の回動軸線に向けて延びて第1支持ブラケット20に回動可能に支持される延出部12とを有している。図6に示すように、操作レバー10は、蓋部11で第1開口20Aおよび第2開口20Bを塞ぐ第1位置(実線の位置)と、第1開口20Aを開放させる第2位置(二点鎖線の位置)とに回動可能となっている。言い換えると、蓋部11は、操作レバー10が第1位置に位置するときよりも第2位置に位置するときの方が、第1開口20Aの後端から離れている。
蓋部11は、第1開口20Aおよび第2開口20Bを塞ぐ板状部11Aと、板状部11Aの前端部から下方に延びる取っ手部11Bとを有している。板状部11Aは、延出部12の下端部から前方に延びた後、第2壁22の前側傾斜壁22Cの下端部(第2開口20Bの上端縁)に向けて湾曲しながら延びている。板状部11Aの湾曲部分は、回動軸線から離れる方向に向けて凸となっている。取っ手部11Bは、ユーザの手を掛けるための部分となっている。
図7に示すように、板状部11Aの左右方向の幅は、第1開口20Aの左右方向の幅よりも若干小さくなっている。これにより、板状部11Aの左右の端部と左右の第3壁23との間には、それぞれ隙間が形成されている。なお、図7は、図4のII‐II断面図であるが、便宜上、延出部12については断面にせずに簡略的に図示している。
板状部11Aの内面11Cは、左右方向の一方側に配置される第5傾斜部11Dと、左右方向の他方側に配置される第6傾斜部11Eとを有している。第5傾斜部11Dおよび第6傾斜部11Eは、操作レバー10が第1位置に位置した状態において、左右方向における中央側から外側に向かうにつれて下側に位置するように傾斜している。第5傾斜部11Dは、第6傾斜部11Eに直接繋がっている。
延出部12は、左右方向における幅が蓋部11よりも小さくなっており、蓋部11の左右方向中央部に設けられている。第5傾斜部11Dおよび第6傾斜部11Eは、操作レバー10が第1位置に位置した状態において、延出部12から左右方向外側に向かうにつれて下方に位置するように傾斜している。
また、図4に示すように、蓋部11の内面11C、詳しくは第5傾斜部11Dおよび第6傾斜部11Eは、操作レバー10が第1位置に位置した状態において、前後方向に沿った直線L1に対して傾斜している。詳しくは、第5傾斜部11Dおよび第6傾斜部11Eは、操作レバー10が第1位置に位置した状態において、後側に向かうにつれて下方に位置するように傾斜している。
延出部12は、ワイヤ62が入り込む左右の溝12Aと、係合ピン64を保持する左右の保持凹部12Bと、蓋部11と対向する対向面12Cとを有している。各溝12Aは、延出部12の左右の側面に形成されている。各保持凹部12Bは、対向面12Cにおける各溝12Aの下側の部分に形成されている。
延出部12の上部には、上方および後方に向けて開口する凹形状部12Dが形成されている。凹形状部12Dの左右の側壁12Eには、支持ピン51の軸部51Aが入り込む貫通孔12Fがそれぞれ形成されている。凹形状部12Dの上端部には、後方に突出して、トーションバネ52の第2アーム52Bに係合する係合片12Gが設けられている。
図7および図8に示すように、延出部12の対向面12Cは、左右方向の一方側に配置される第3傾斜部12Hと、左右方向の他方側に配置される第4傾斜部12Jと、第3傾斜部12Hと第4傾斜部12Jとを繋ぐ連結部12Kとを有している。なお、本実施形態では、第3傾斜部12H(または第4傾斜部12J)が、所定の角度で形成される部分と、所定の角度とは異なる角度で形成される部分とで構成されているが、本発明はこれに限定されず、例えば所定の角度のみで傾斜するように構成されていてもよい。また、前述した第5傾斜部11Dおよび第6傾斜部11Eを、第3傾斜部12H等のように異なる角度の部分を複数備えた構成としてもよい。
第3傾斜部12Hおよび第4傾斜部12Jは、操作レバー10が第1位置に位置した状態において、左右方向における中央側から外側に向かうにつれて後側に位置するように傾斜している。連結部12Kは、左右方向に延びるように形成されている。
図6に示すように、蓋部11と延出部12との間には、V字状凹部13が設けられている。V字状凹部13の底部13Aは、図9に示すように、左右方向の一方側に配置される第1傾斜部13Bと、左右方向の他方側に配置される第2傾斜部13Cと、第1傾斜部13Bと第2傾斜部13Cとを繋ぐ連結部13Dとを有している。なお、本実施形態では、第1傾斜部13B(または第2傾斜部13C)が、所定の角度で形成される部分と、所定の角度とは異なる角度で形成される部分とで構成されているが、本発明はこれに限定されず、所定の角度のみで傾斜するように構成されていてもよい。
第1傾斜部13Bおよび第2傾斜部13Cは、操作レバー10が第2位置(図6参照)に位置したときに、左右方向の中央側から外側に向かうにつれて下方に位置するように傾斜している。詳しくは、第1傾斜部13Bおよび第2傾斜部13Cは、操作レバー10が、第2位置より第1位置に近い第3位置から第2位置までの所定の角度範囲において、左右方向の中央側から外側に向かうにつれて下方に位置するように傾斜している。連結部13Dは、左右方向に延びるように形成されている。
次に、操作レバー10と第1支持ブラケット20の凹部20Cとの間にコインが入ったときの作用について説明する。
図6に示すように、操作レバー10が第1位置に位置する状態において、蓋部11と第2壁22との間の隙間からコインCが凹部20C内に入った場合には、図10に示すように、コインCは、例えば蓋部11の第5傾斜部11D上を滑って左右方向外側に移動し、第1支持ブラケット20の第3壁23に当接することで左右方向外側への移動が規制される。なお、第5傾斜部11Dは、後斜め下方に向けても傾斜しているので(図4参照)、コインCは、後方にも移動する。この際、コインCの直径が、左右方向における延出部12と第3壁23との間隔よりも大きい場合には、図11(a)に示すように、コインCの後方への移動は、延出部12によって規制される。
その後、乗員によって操作レバー10が第1位置から第2位置に向けて回動されると、図11(a),(b)の順に示すように、コインCは、左右方向外側の端部が第3壁23と摩擦係合した状態で、蓋部11によって持ち上げられていくことで、左右方向内側の端部が徐々に蓋部11から浮いていく。つまり、コインCの水平面に対する角度が徐々に大きくなっていく。
そして、図11(b)に示すように、コインCの左右方向内側の端部が延出部12の左右方向外側まで移動すると、延出部12によるコインCの後方への移動規制が解除される。これにより、図11(c)に示すように、コインCは、延出部12の左右方向外側を通って後方に移動して、第1開口20Aから外部に排出される。
なお、コインCの直径が、左右方向における延出部12と第3壁23との間隔よりも小さい場合には、コインCは、延出部12によって後方への移動が規制されないので、操作レバー10が第1位置のままでも、延出部12の左右方向外側を通って蓋部11の後端まで移動する。この際、図11(c)に示すような蓋部11(二点鎖線)と連結壁27との間の隙間G1がコインCの厚みよりも十分大きければ、操作レバー10が第1位置のままであっても、コインCは、そのまま第1開口20Aから外部に排出される。
また、蓋部11と連結壁27との間の隙間G1がコインCの厚みよりも小さい場合には、コインCの後方への移動が連結壁27で規制される。この場合には、乗員が操作レバー10を第1位置から第2位置に向けて回動することで、蓋部11と連結壁27との間の隙間G1が徐々に大きくなっていくので、この隙間G1からコインCを外部に排出することができる。
なお、操作レバー10が第1位置に位置する状態において、蓋部11と第2壁22との間の隙間から入ったコインCが、蓋部11の左右方向中央部(第5傾斜部11Dと第6傾斜部11Eの間の角部)でバランスよく支持されて動かなくなる場合がある。この場合には、図12(a)に示すように、操作レバー10を第2位置付近まで回動させると、コインCは、蓋部11の左右方向中央部でバランスよく支持されながら、徐々に水平面に対して角度が大きくなっていく。この際、コインCは、回動時における操作レバー10のがたつきなどによって、蓋部11の左右方向中央部に寄りかかりながら、図12(b)に示すように、V字状凹部13の連結部13D上を多少左右方向外側に転がる。
一方、操作レバー10を第2位置付近まで回動させていくことにより、V字状凹部13の第1傾斜部13Bおよび第2傾斜部13Cが左右方向外側および下側に向けて傾斜していく。これにより、コインCは、例えば第1傾斜部13B上を転がって左右方向外側に移動する。
その後、コインCは、第3壁23に当接し、第3壁23と延出部12の間を通って後方に移動する。これにより、図12(a)に示すように、第1開口20Aから外部に排出される。
以上、本実施形態の車両用シートSによれば、次の各効果を奏することができる。
操作レバー10と第1支持ブラケット20の凹部20Cとの間に誤ってコインCが入り込んだ場合でも、操作レバー10を操作することで、各傾斜部11D,11E,13B,13CのいずれかによってコインCが左右方向外側、つまり蓋部11の縁に移動するので、操作レバー10の操作によって第1開口20Aを開放させた際に、第1開口20AからコインCを容易に取り出すことができる。
第5傾斜部11Dを第6傾斜部11Eに直接繋げたので、操作レバー10と第1支持ブラケット20の凹部20Cとの間に誤ってコインCが入り込んだ場合において、コインCが第5傾斜部11Dと第6傾斜部11Eの間の位置で留まってしまって移動しなくなるのを抑えることができる。
支持ピン51を回動可能に支持する支持孔25Aに対向する規制壁31を設けたので、支持ピン51が軸線方向に移動して支持孔25Aから外れるのを規制壁31によって抑えることができる。
規制壁31の軸線方向外側への変形を抑える押さえ部41を設けたので、規制壁31の軸線方向外側への変形によって支持ピン51が軸線方向に移動して支持孔25Aから外れるのを抑えることができる。
操作レバー10が第1位置に位置するときに、第5傾斜部11Dおよび第6傾斜部11Eが左右方向における中央側から外側に向かうにつれて下方に位置するように傾斜するので、操作レバー10と第1支持ブラケット20の凹部20Cとの間に誤ってコインCが入り込んだ場合には、操作レバー10を操作しなくても、コインCを第5傾斜部11Dまたは第6傾斜部11E上で滑らせて左右方向外側に移動させることができる。
延出部12の左右方向における幅が蓋部11よりも小さいので、延出部12の左右方向外側のスペースを使ってコインCを蓋部11の後端部へ移動させることができる。ここで、蓋部11の後端部は、操作レバー10の操作によって、連結壁27(第1開口20Aの後端)から徐々に離れていく部位なので、蓋部11の後端部上のコインCを、徐々に広がっていく蓋部11と連結壁27の間の隙間から良好に排出させることができる。
操作レバー10が第1位置に位置した状態において、第5傾斜部11Dおよび第6傾斜部11Eが後斜め下方に向けて傾斜しているので、例えばコインCの直径が小さい場合には、操作レバー10を操作しなくても、コインCを、延出部12の左右方向外側に移動させた後、延出部12の脇を通過させて、蓋部11の後端部へ移動させることができる。これにより、例えばコインCの厚みが蓋部11と連結壁27との間の隙間よりも小さい場合には、操作レバー10を操作しなくても、コインCをそのまま第1開口20Aから外部に排出することができる。また、例えばコインCの厚みが蓋部11と連結壁27との間の隙間よりも大きい場合には、操作レバー10を操作し始める最初の段階で、コインCを第1開口20Aから外部に排出することができる。
以上に本発明の実施形態について説明したが、本発明は、以下の他の形態に示すように、適宜変形して実施することが可能である。以下の説明においては、前記実施形態と略同様の構造には同一の符号を付し、その説明は省略する。
前記実施形態では、操作レバー10が第1位置に位置した状態において、第5傾斜部11Dおよび第6傾斜部11Eを後斜め下方に向けて傾斜させたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、操作レバーが第1位置に位置した状態において、第5傾斜部および第6傾斜部が、前後方向に対して平行または後斜め上方に若干傾斜していてもよい。この場合であっても、操作レバーを第1位置から第2位置へ回動させていくと、第5傾斜部および第6傾斜部が後斜め下方に傾斜した姿勢となるように徐々に傾いていくので、コインを蓋部の後端部へ移動させて、第1開口から良好に排出させることができる。
前記実施形態では、第1傾斜部13Bと第2傾斜部13Cとの間に連結部13Dを設けたが、本発明はこれに限定されず、第1傾斜部を第2傾斜部に直接繋げてもよい。同様に、第3傾斜部を第4傾斜部に直接繋げてもよい。
前記実施形態では、V字状凹部13の底部13Aに2つの傾斜部13B,13Cを設けたが、本発明はこれに限定されず、V字状凹部の底部を1つの傾斜部で構成してもよい。具体的には、底部の左右方向の一端から他端までが1つの傾斜部となっていてもよい。同様に、蓋部に設ける傾斜部や延出部に設ける傾斜部も1つであってもよい。
前記実施形態では、V字状凹部13の底部13A、蓋部11および延出部12のすべてに傾斜部を設けたが、本発明はこれに限定されず、少なくともV字状凹部の底部に傾斜部を設ければよい。
前記実施形態では、第1開口20Aが下側に向き、第2開口20Bが前側に向くように第1支持ブラケット20を配置したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図13に示すように、第1開口20Aが後側に向き、第2開口20Bが上側に向くように第1支持ブラケット20を配置してもよい。つまり、第1開口は、回動軸線に直交する第1方向の一方側に開口し、第2開口は、回動軸線および第1方向に直交する第2方向の一方側に開口していればよい。
なお、図13の形態では、延出部12に設けた第3傾斜部12Hおよび第4傾斜部12J(図7および図8参照)は、操作レバー10が第1位置に位置した状態において、左右方向における中央側から外側に向かうにつれて下側に位置するように傾斜している。そのため、この形態では、操作レバー10が第1位置に位置する状態において、蓋部11と第2壁22との間の隙間からコインCが凹部20C内に入った場合には、コインCは、第3傾斜部12Hまたは第4傾斜部12J上を滑って左右方向外側に移動して、延出部12の脇を通って外部に排出される。
前記実施形態では、操作レバー10を3つの支持ブラケット20〜40を介してシートクッションフレームFに設けたが、本発明はこれに限定されず、操作レバーは、少なくとも第1支持ブラケットを介してシートクッションフレームに設けられていればよい。
前記実施形態では、操作レバー10が第2位置に位置する際に第1開口20Aのすべてが開放するように構成したが、本発明はこれに限定されず、操作レバーが第2位置に位置する際に第1開口の少なくとも一部が開放していればよい。
前記実施形態では、操作レバー10が第2位置付近に位置する際に、第1傾斜部13Bおよび第2傾斜部13Cが左右方向外側および下側に向けて傾斜するように構成したが、本発明はこれに限定されるものではない。第1傾斜部および第2傾斜部は、第1位置から第2位置までの間のいずれかの位置において、左右方向外側および下側に向けて傾斜するように構成してもよい。
前記実施形態では、乗物用シートとして、自動車で使用される車両用シートSを例示したが、本発明はこれに限定されず、その他の乗物用シート、例えば、船舶や航空機などで使用されるシートに適用することもできる。また、車両用シートSは、3列目シートに限らず、1列目や2列目のシートであってもよい。
10 操作レバー
11 蓋部
12 延出部
13 V字状凹部
13A 底部
13B 第1傾斜部
20 第1支持ブラケット
20A 第1開口
20B 第2開口
20C 凹部
S 車両用シート

Claims (12)

  1. 操作レバーと、当該操作レバーを所定の回動軸線を中心にして回動可能に支持する第1支持ブラケットとを備えた乗物用シートであって、
    前記第1支持ブラケットは、前記回動軸線に直交する第1方向の一方側に開口した第1開口と前記回動軸線および前記第1方向に直交する第2方向の一方側に開口した第2開口とが連続して形成される凹部を有し、
    前記操作レバーは、
    前記第1開口および前記第2開口を塞ぐ蓋部と、前記蓋部の前記第2方向における他方側の端部から前記回動軸線に向けて延び、前記第1支持ブラケットに回動可能に支持される延出部と、を有し、
    前記蓋部で前記第1開口および前記第2開口を塞ぐ第1位置と、前記第1開口の少なくとも一部を開放させる第2位置とに回動可能であり、
    前記蓋部と前記延出部との間には、V字状凹部が設けられ、
    前記V字状凹部の底部は、前記第1位置から前記第2位置までの間のいずれかの位置において、前記回動軸線に沿った軸線方向における中央側から外側に向かうにつれて下方に位置するように傾斜する第1傾斜部を有することを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記V字状凹部の底部は、前記軸線方向の一方側に前記第1傾斜部を有し、前記軸線方向の他方側に第2傾斜部を有し、
    前記第2傾斜部は、前記第1位置から前記第2位置までの間のいずれかの位置において、前記回動軸線に沿った軸線方向における中央側から外側に向かうにつれて下方に位置するように傾斜することを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記延出部は、前記蓋部と対向する対向面を有し、
    前記対向面は、前記操作レバーが前記第1位置に位置した状態において、前記軸線方向における中央側から外側に向かうにつれて前記第2方向の他方側に位置するように傾斜する第3傾斜部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記対向面は、前記軸線方向の一方側に前記第3傾斜部を有し、前記軸線方向の他方側に第4傾斜部を有し、
    前記第4傾斜部は、前記操作レバーが前記第1位置に位置した状態において、前記軸線方向における中央側から外側に向かうにつれて前記第2方向の他方側に位置するように傾斜することを特徴とする請求項3に記載の乗物用シート。
  5. 前記蓋部の内面は、前記操作レバーが前記第1位置に位置した状態において、前記軸線方向における中央側から外側に向かうにつれて前記第1方向の一方側に位置するように傾斜する第5傾斜部を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  6. 前記蓋部の内面は、前記軸線方向の一方側に前記第5傾斜部を有し、前記軸線方向の他方側に第6傾斜部を有し、
    前記第6傾斜部は、前記操作レバーが前記第1位置に位置した状態において、前記軸線方向における中央側から外側に向かうにつれて前記第1方向の一方側に位置するように傾斜することを特徴とする請求項5に記載の乗物用シート。
  7. 前記第5傾斜部は、前記第6傾斜部に直接繋がっていることを特徴とする請求項6に記載の乗物用シート。
  8. 前記延出部を回動可能に支持する支持ピンと、
    前記第1支持ブラケットを支持する第2支持ブラケットとをさらに備え、
    前記第1支持ブラケットは、前記支持ピンを回動可能に支持する支持孔を有し、
    前記第2支持ブラケットは、前記支持孔に対向して、前記支持ピンの前記軸線方向への移動を規制する規制壁を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  9. 前記第2支持ブラケットを支持する第3支持ブラケットをさらに備え、
    前記第3支持ブラケットは、前記規制壁に前記軸線方向外側から接触して当該規制壁の前記軸線方向外側への変形を抑える押さえ部を有することを特徴とする請求項8に記載の乗物用シート。
  10. 前記操作レバーは、少なくとも前記第1支持ブラケットを介してシートクッションフレームに設けられ、
    前記第1支持ブラケットは、前記第1開口が下向きとなるように配置されていることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  11. 前記延出部は、前記軸線方向における幅が前記蓋部よりも小さく、
    前記第5傾斜部は、前記操作レバーが前記第1位置に位置した状態において、前記延出部から前記軸線方向外側に向かうにつれて下方に位置するように傾斜することを特徴とする請求項10に記載の乗物用シート。
  12. 前記蓋部の内面は、前記操作レバーが前記第1位置に位置した状態において、前記第2方向の一方側から他方側に向かうにつれて下方に位置するように傾斜していることを特徴とする請求項11に記載の乗物用シート。
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