JP6840953B2 - 診断装置、学習装置および診断システム - Google Patents

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Description

本発明は、診断装置、学習装置および診断システムに関する。
加工機等の工作機械において、加工条件に基づく動作状態ごとに、集音手段によって集音した動作音データと、予め用意した動作音データとを比較して、工作機械の動作の異常の有無を判定する技術が知られている。一般的には、検知(集音)した動作音データ等の検知情報をモニタし、設定した閾値と比較して、異常を検知する方法が取られる。この場合、学習データを対象に、検知情報と類似度の高いデータの線形結合により推定値を算出し、推定値と観測データとのはずれ度合いを求める。そして、評価する検知情報と、モデル化した学習データとの類似度により検知情報の異常の有無を判定する。
このような、動作の異常を判定する技術として、複数のセンサデータから学習モデルを生成し、観測データとの類似度の差異により、異常を判定する技術が開示されている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、学習モデルを生成するにあたり、異常があったか否かを影響度として考慮してモデルの生成および制御閾値の設定等を行っており、異常判定の正しい結果を得るためには、異常自体を何回か発生させないと、より精度の高い異常判定ができないという問題があった。また、学習モデルを生成するにあたり、その個別の設備ごとに異常判定結果の再入力が必要となり、学習モデルの精度または完成度を向上させるためには時間がかかってしまうという問題もあった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、異常を診断する精度を向上させることができる診断装置、学習装置および診断システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、対象装置の動作の種類ごとに定められる複数のコンテキスト情報のうち現在の動作に対応するコンテキスト情報を、前記対象装置から取得する第1取得部と、前記対象装置の動作に応じて変化する物理量を検知する検知部から出力される検知情報を取得する第2取得部と、前記第1取得部により取得されたコンテキスト情報を、学習装置に送信する第1送信部と、前記第2取得部により取得された前記検知情報を、前記学習装置に送信する第2送信部と、各コンテキスト情報に対して同一または類似であるか否かを判定し、同一または類似であるコンテキスト情報にそれぞれ対応する前記検知情報から生成されたモデルを結合する前記学習装置から、前記第1送信部により送信されたコンテキスト情報に対応するモデルを取得する第3取得部と、前記第2取得部により取得された前記検知情報のうち、対応する前記コンテキスト情報により特定される区間に含まれる前記対象装置の実際の加工区間の該検知情報と、前記第3取得部により取得された前記モデルと、を用いて、前記対象装置の動作が正常であるか否かを判定する第1判定部と、を備える。
本発明によれば、異常を診断する精度を向上させることができる。
図1は、第1の実施形態に係る診断システムの全体構成の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態の加工機のハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る診断装置および学習装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る診断システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態における診断処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、第1の実施形態におけるモデル生成処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、第1の実施形態におけるモデル生成処理および診断処理の具体例を説明する図である。 図8は、一部のコンテキスト情報についてモデル生成処理および診断処理を行う具体例を説明する図である。 図9は、共通のモデルを他の加工工程で使用する例を説明する図である。 図10は、モデルが生成されていないコンテキスト情報が入力された場合にモデルを生成する動作を説明する図である。 図11は、第1の実施形態におけるモデル結合処理の一例を示すフローチャートである。 図12は、コンテキスト情報とモデルとを関連付けるテーブルの一例を示す図である。 図13は、第1の実施形態の変形例1−2における学習装置により必要と判定されたセンサデータを送信する動作の一例を示すフローチャートである。 図14は、第2の実施形態に係る診断システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図15は、第2の実施形態における暗号化を説明する図である。 図16は、第2の実施形態における暗号化を説明する図である。 図17は、第2の実施形態における暗号化を説明する図である。 図18は、コンテキスト情報の要素の組み合わせを設定する画面の一例を示す図である。 図19は、第2の実施形態におけるコンテキスト情報およびセンサデータを暗号化して送信する動作の一例を示すフローチャートである。 図20は、ハッシュ値とセンサデータとを関連付けるテーブルの一例を示す図である。 図21は、ハッシュ値とモデルとを関連付けるテーブルの一例を示す図である。 図22は、第2の実施形態におけるモデル結合処理の一例を示すフローチャートである。 図23は、第2の実施形態における診断処理の一例を示すフローチャートである。 図24は、第3の実施形態に係る診断システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図25は、第3の実施形態による処理の具体例を説明するための図である。 図26は、検知情報の決定に用いられる対応情報のデータ構造の一例を示す図である。 図27は、コンテキスト情報と加工区間との関係の例を示す図である。 図28は、加工区間の特定方法の一例を示す図である。 図29は、尤度と判定値r(k)との関係の一例を示すグラフである。 図30は、尤度の経時変化の一例を示す図である。 図31は、複数の閾値を用いる例を説明するための図である。 図32は、複数の閾値を用いる例を説明するための図である。 図33−1は、変形例5による判定方法の一例を説明するための図である。 図33−2は、変形例5による判定方法の一例を説明するための図である。 図33−3は、変形例5による判定方法の一例を説明するための図である。 図34−1は、変形例6による判定方法の一例を説明するための図である。 図34−2は、変形例6による判定方法の一例を説明するための図である。 図34−3は、変形例6による判定方法の一例を説明するための図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る診断装置、学習装置および診断システムの一実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(診断システムの全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る診断システムの全体構成の一例を示す図である。図1を参照しながら、本実施形態に係る診断システム1の全体構成について説明する。
図1に示すように、例えば、診断システム1_1は、加工機200_1に設置されたセンサ57_1と、診断装置100_1と、学習装置300と、を含む。また、診断システム1_2は、加工機200_2に設置されたセンサ57_2と、診断装置100_2と、学習装置300と、を含む。
ここで、診断システム1_1、1_2について、任意の診断システムを示す場合、または総称する場合、単に「診断システム1」と称するものとする。診断装置100_1、100_2について、任意の診断装置を示す場合、または総称する場合、単に「診断装置100」と称するものとする。加工機200_1、200_2について、任意の加工機を示す場合、または総称する場合、単に「加工機200」と称するものとする。センサ57_1、57_2について、任意のセンサを示す場合、または総称する場合、単に「センサ57」と称するものとする。すなわち、診断システム1は、加工機200に設置されたセンサ57と、診断装置100と、学習装置300と、を含む。加工機200は、診断装置100による診断の対象となる対象装置の一例である。
診断装置100は、加工機200の動作について異常の診断を行う装置である。図1に示すように、診断装置100は、ネットワーク2を介して、学習装置300と通信可能な構成となっている。ネットワーク2は、専用の接続線、有線LAN(Local Area Network)等の有線ネットワーク、無線ネットワークまたはインターネット等である。
加工機200は、工具を用いて、加工対象に対して切削、研削または研磨等の加工を行う工作機械である。加工機200は、診断装置100による診断の対象となる対象装置の一例である。
学習装置300は、診断装置100から受信した検知情報から、学習処理によって診断装置100の診断処理で用いるモデルを生成するサーバ装置である。なお、学習装置300は、クラウドサービス上に存在しているものとしてもよい。
センサ57は、加工機200に設置されたドリル、エンドミル、バイトチップ、または砥石等の工具が発する振動または音等の物理量を検知し、検知した物理量の情報を検知情報(センサデータ)として診断装置100へ出力する。センサ57は、例えば、マイク、加速度センサ、またはAEセンサ等で構成される。
加工機200と診断装置100とは、どのような接続形態で接続されてもよい。例えば、加工機200と診断装置100とは、専用の接続線、有線LAN等の有線ネットワーク、または、無線ネットワーク等により接続される。
なお、センサ57の個数は任意であってよい。また、同一の物理量を検知する複数のセンサ57を備えてもよいし、相互に異なる物理量を検知する複数のセンサ57を備えてもよい。
また、センサ57は、加工機200に予め備えられているものとしてもよく、または、完成機械である加工機200に対して後から取り付けられるものとしてもよい。
(加工機のハードウェア構成)
図2は、第1の実施形態の加工機のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、加工機200は、CPU(Central Processing Unit)51と、ROM(Read Only Memory)52と、RAM(Random Access Memory)53と、通信I/F(インターフェース)54と、駆動制御回路55と、がバス58で接続された構成となっている。センサ57は、診断装置100に通信可能に接続されている。
CPU51は、加工機200の全体を制御する。CPU51は、例えば、RAM53をワークエリア(作業領域)としてROM52等に格納されたプログラムを実行することで、加工機200全体の動作を制御し、加工機能を実現する。
通信I/F54は、診断装置100等の外部装置と通信するためのインターフェースである。駆動制御回路55は、モータ56の駆動を制御する回路である。モータ56は、ドリル、砥石、カッタ、および、テーブル等の加工に用いる工具を駆動する。センサ57は、加工機200の動作に応じて変化する物理量(例えば、モータ56によって回転駆動される工具の振動波形)を検知し、その検知情報を診断装置100へ出力する。
(診断装置および学習装置のハードウェア構成)
図3は、第1の実施形態に係る診断装置および学習装置のハードウェア構成の一例を示す図である。ここでは、診断装置100を例にしてハードウェア構成について説明するが、学習装置300のハードウェア構成も同様である。
図3に示すように、診断装置100は、CPU61と、ROM62と、RAM63と、通信I/F64と、センサI/F65と、入出力I/F66と、補助記憶装置67と、がバス68で接続された構成となっている。
CPU61は、診断装置100の全体を制御する。CPU61は、例えば、RAM63をワークエリア(作業領域)としてROM62等に格納されたプログラムを実行することで、診断装置100全体の動作を制御し、診断機能を実現する。
通信I/F64は、加工機200等の外部装置と通信するためのインターフェースである。センサI/F65は、加工機200に設置されたセンサ57から検知情報を受信するためのインターフェースである。
入出力I/F66は、各種装置(例えば、入力装置66aおよびディスプレイ66b)とバス68とを接続するためのインターフェースである。
入力装置66aは、文字および数字等の入力、各種指示の選択、ならびにカーソルの移動等の操作を行うためのマウスまたはキーボード等の入力装置である。
ディスプレイ66bは、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字または画像等の各種情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)、プラズマディスプレイ、または有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等の表示装置である。
補助記憶装置67は、診断装置100の設定情報、加工機200から受信された検知情報、OS(Operating System)、およびアプリケーションプログラム等の各種データを記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、またはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)等の不揮発性の記憶装置である。なお、補助記憶装置67は、診断装置100が備えるものとしているが、これに限定されるものではなく、例えば、診断装置100の外部に設置された記憶装置であってもよく、または、診断装置100とデータ通信可能なサーバ装置が備えた記憶装置であってもよい。
なお、図3に示したハードウェア構成は一例であり、学習装置300の場合、センサI/F65は備えている必要はない。また、例えば、学習装置300において、入力装置66aおよびディスプレイ66bが不要であれば、備えている必要はない。
(診断システムの機能ブロックの構成および動作)
図4は、第1の実施形態に係る診断システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。図4を参照しながら、本実施形態に係る診断システム1および加工機200の機能ブロックの構成および動作について説明する。
図4に示すように、加工機200は、数値制御部201と、通信制御部202と、駆動制御部203と、駆動部204と、検知部211と、を有する。
数値制御部201は、駆動部204による加工を数値制御(NC:Numerical Control)により実行する機能部である。例えば、数値制御部201は、駆動部204の動作を制御するための数値制御データを生成して出力する。また、数値制御部201は、コンテキスト情報を通信制御部202に出力する。ここで、コンテキスト情報とは、加工機200の動作の種類ごとに複数定められる情報である。コンテキスト情報は、例えば、工作機械(加工機200)の識別情報、駆動部204の識別情報、駆動部204の動作状態、駆動部204の使用開始からの累積使用時間、駆動部204に係る負荷、ならびに、駆動部204の回転数、駆動部204の加工速度、駆動部204の大きさ、駆動部204に駆動される工具の径、および工具の材質等の加工条件等を示す情報である。
数値制御部201は、例えば、現在の加工機200の動作を示すコンテキスト情報を、通信制御部202を介して診断装置100に送信する。数値制御部201は、加工対象を加工する際、加工の工程に応じて、駆動する駆動部204の種類、または駆動部204の駆動状態(回転数、回転速度等)を変更する。数値制御部201は、動作の種類を変更するごとに、変更した動作の種類に対応するコンテキスト情報を、通信制御部202を介して診断装置100に逐次送信する。数値制御部201は、例えば、図2に示すCPU51で動作するプログラムによって実現される。
通信制御部202は、診断装置100等の外部装置との間の通信を制御する機能部である。例えば、通信制御部202は、現在の動作に対応するコンテキスト情報を診断装置100に送信する。通信制御部202は、例えば、図2に示す通信I/F54、およびCPU51で動作するプログラムによって実現される。
駆動制御部203は、数値制御部201により求められた数値制御データに基づいて、駆動部204を駆動制御する機能部である。駆動制御部203は、例えば、図2に示す駆動制御回路55によって実現される。
駆動部204は、駆動制御部203による駆動制御の対象となる機能部である。駆動部204は、駆動制御部203による制御によって工具を駆動する。駆動部204は、例えば、モータ等であり、加工に用いられ、数値制御の対象となるものであればどのようなものであってもよい。なお、駆動部204は、2以上備えられていてもよい。駆動部204は、駆動制御部203によって駆動制御されるアクチュエータであり、例えば、図2に示すモータ56等によって実現される。
検知部211は、加工機200に設置されたドリル、エンドミル、バイトチップ、または砥石等の工具が発する振動または音等の物理量を検知し、検知した物理量の情報を検知情報(センサデータ)として診断装置100へ出力する機能部である。検知部211は、図2に示すセンサ57によって実現される。なお、検知部211の個数は任意である。例えば、同一の物理量を検知する複数の検知部211を備えてもよいし、相互に異なる物理量を検知する複数の検知部211を備えてもよい。
例えば、加工に用いる刃の折れ、および、刃のチッピング等が発生すると、加工時の音が変化する。このため、検知部211(マイク)で音響データを検知し、正常音を示すモデル等と比較することにより、加工機200の動作の異常が検知可能となる。
なお、図4に示す数値制御部201および通信制御部202は、図2に示すCPU51にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
図4に示すように、診断装置100は、通信制御部101と、検知情報受信部102(第2取得部)と、加工情報取得部103(第1取得部)と、特徴抽出部104と、モデル取得部105(第3取得部)と、判定部106(第1判定部)と、記憶部107と、を有する。
通信制御部101は、加工機200および学習装置300等の外部装置との間の通信を制御する機能部である。通信制御部101は、例えば、図3に示す通信I/F64、およびCPU61で動作するプログラムによって実現される。通信制御部101は、第1受信部101aと、第1送信部101bと、第2受信部101cと、第2送信部101dと、を有する。
第1受信部101aは、加工機200の数値制御部201から、通信制御部202を介して、コンテキスト情報を受信する機能部である。第1送信部101bは、加工機200に対して各種情報を送信する機能部である。第2受信部101cは、学習装置300から各種情報(例えば、診断装置100による診断処理で用いるモデル)を受信する機能部である。第2送信部101dは、学習装置300に対して各種情報を送信する機能部である。
検知情報受信部102は、加工機200に設置された検知部211から検知情報を受信する機能部である。検知情報受信部102は、例えば、図3に示すセンサI/F65、およびCPU61で動作するプログラムによって実現される。
加工情報取得部103は、加工機200から、第1受信部101aにより受信されたコンテキスト情報(加工情報)を取得する機能部である。加工情報取得部103は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
特徴抽出部104は、判定部106による判定で用いる特徴情報を、検知情報から抽出する機能部である。特徴情報は、検知情報の特徴を示す情報であればどのような情報であってもよい。例えば、検知情報がマイクにより集音された音響データである場合、特徴抽出部104は、エネルギー、周波数スペクトル、および、MFCC(メル周波数ケプストラム係数)等を特徴情報として抽出してもよい。特徴抽出部104は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
モデル取得部105は、判定部106による判定動作に用いるモデルを、第2受信部101cを介して、学習装置300から取得する機能部である。具体的には、モデル取得部105は、加工情報取得部103により取得されたコンテキスト情報を、モデル取得要求と共に、第2送信部101dを介して、学習装置300に送信する。そして、学習装置300は、モデル取得要求を受信すると、受信したコンテキスト情報に対応するモデルを記憶部309から読み出し、後述する送信部301aを介して、診断装置100のモデル取得部105へ送信する。モデル取得部105は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
判定部106は、特徴抽出部104により抽出された特徴情報と、加工情報取得部103により取得されたコンテキスト情報に対応し、かつ、モデル取得部105により取得されたモデルと、を用いて、加工機200の動作が正常であるか否かを判定する機能部である。例えば、判定部106は、特徴抽出部104に対して検知情報からの特徴情報の抽出を依頼する。判定部106は、検知情報から抽出された特徴情報が正常であることの尤もらしさを示す尤度を、対応するモデルを用いて算出する。判定部106は、尤度と、予め定められた閾値とを比較し、例えば、尤度が閾値以上である場合に、加工機200の動作は正常であると判定する。また、判定部106は、尤度が閾値未満である場合に、加工機200の動作は異常であると判定する。判定部106は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
記憶部107は、診断装置100による診断機能で必要な各種情報を記憶する機能部である。記憶部107は、例えば、図3のRAM63および補助記憶装置67等によって実現される。
なお、図4に示した診断装置100の各機能部(通信制御部101、検知情報受信部102、加工情報取得部103、特徴抽出部104、モデル取得部105および判定部106)は、図3のCPU61にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
図4に示すように、学習装置300は、通信制御部301と、検知情報取得部302(第5取得部)と、加工情報取得部303(第4取得部)と、特徴抽出部304と、生成部305と、判定部306(第2判定部)と、結合部307と、モデル選択部308(選択部)と、記憶部309と、有する。
通信制御部301は、診断装置100等の外部装置との間の通信を制御する機能部である。通信制御部301は、例えば、図3に示す通信I/F64、およびCPU61で動作するプログラムによって実現される。通信制御部301は、送信部301aと、受信部301bと、を有する。
送信部301aは、診断装置100に対して各種情報(例えば、診断装置100による診断処理で用いるモデル)を送信する機能部である。受信部301bは、診断装置100から各種情報を受信する機能部である。
検知情報取得部302は、生成部305によってモデルを生成する場合に、加工情報取得部303により取得されたコンテキスト情報に対応する検知情報を、診断装置100から受信部301bを介して取得する機能部である。検知情報取得部302は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
加工情報取得部303は、診断装置100から受信部301bを介して、コテキスト情報(加工情報)を取得する機能部である。加工情報取得部303は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
特徴抽出部304は、生成部305によるモデルの生成に用いる特徴情報(信号処理の結果)を、検知情報取得部302により取得された検知情報から抽出する機能部である。特徴抽出部304は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
生成部305は、特徴抽出部304により抽出された特徴情報から、加工情報取得部303により取得されたコンテキスト情報に対応するモデルを生成する機能部である。生成部305は、生成したモデルを、例えば、後述する図12に示すテーブルにより、コンテキスト情報および特徴情報との関連付けを行い、記憶部309に記憶させる。生成部305は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
モデルは、例えば、加工機200が正常に動作しているときに検知部211により検知された検知情報を用いて、学習により生成される。学習方法、および、学習するモデルの形式はどのような方法であってもよい。例えば、GMM(ガウス混合モデル)、および、HMM(隠れマルコフモデル)等のモデルおよび対応するモデル学習方法を適用できる。
判定部306は、後述する図12に示すテーブルにおいて、各コンテキスト情報が同一または類似であるか否かを判定する機能部である。判定部306は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
結合部307は、判定部306により同一または類似であると判定されたコンテキスト情報に対応するそれぞれのモデルを記憶部309から読み出して、読み出した各モデルを結合して新たなモデルを生成する機能部である。モデルを結合する方法としては、単純な平均化処理でもよく、または、生成された日時が新しいモデルに対する重みを小さくして加重平均をとることによりモデルを結合するものとしてもよい。生成された日時が新しいモデルに対する重みを小さくして加重平均をとることによって、生成された日時が古いモデル、すなわち、診断処理に使用されてきた実績のあるモデルに対する影響を小さくしつつ、精度を向上させることができる。結合部307は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。なお、結合部307は、判定部306により同一または類似であると判定されたコンテキスト情報に対応するそれぞれのモデルを直接、結合して新しいモデルを生成することに限定されるものではない。例えば、結合部307は、同一または類似であると判定されたコンテキスト情報に対応するそれぞれの特徴情報から、新たなモデルを生成するものとしてもよい。
モデル選択部308は、診断装置100のモデル取得部105から受信したモデル取得要求に応じて、共に受信したコンテキスト情報に対応するモデルを選択して記憶部309から読み出し、送信部301aを介して診断装置100のモデル取得部105へ送信する機能部である。モデル選択部308は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
記憶部309は、特徴抽出部304により抽出された特徴情報、生成部305により生成されたモデル、および、後述する図12に示すコンテキスト情報とモデルとを関連付けるテーブル等の各種情報を記憶する機能部である。記憶部309は、例えば、図3のRAM63および補助記憶装置67等によって実現される。
なお、図4に示した学習装置300の各機能部(通信制御部301、検知情報取得部302、加工情報取得部303、特徴抽出部304、生成部305、判定部306、結合部307およびモデル選択部308)は、図3のCPU61にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
また、図4に示した診断装置100、加工機200および学習装置300それぞれの各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図4で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図4の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
(診断システムによる診断処理)
図5は、第1の実施形態における診断処理の一例を示すフローチャートである。図5を参照しながら、本実施形態における診断システム1の診断処理について説明する。
上述のように、加工機200の数値制御部201は、現在の動作を示すコンテキスト情報を逐次診断装置100に送信する。第1受信部101aは、このようにして加工機200から送信されたコンテキスト情報を受信する(ステップS101)。そして、加工情報取得部103は、第1受信部101aにより受信されたコンテキスト情報を取得する。
また、加工機200の検知部211は、加工時の検知情報を逐次出力する。検知情報受信部102は、このようにして加工機200から送信された検知情報(センサデータ)を受信する(ステップS102)。
特徴抽出部104は、受信された検知情報から特徴情報を抽出する(ステップS103)。
モデル取得部105は、加工情報取得部103により取得されたコンテキスト情報を、モデル取得要求と共に、第2送信部101dを介して、学習装置300に送信する。学習装置300のモデル選択部308は、受信したモデル取得要求に応じて、共に受信したコンテキスト情報に対応するモデルを選択して記憶部309から読み出し、送信部301aを介して診断装置100のモデル取得部105へ送信する。モデル取得部105は、第2受信部101cを介して、コンテキスト情報に対応するモデルを取得する(ステップS104)。
判定部106は、抽出された特徴情報と、取得されたコンテキスト情報に対応するモデルとを用いて、加工機200が正常に動作しているか否かを判定する(ステップS105)。判定部106は、判定結果を出力する(ステップS106)。判定結果の出力方法はどのような方法であってもよい。判定部106は、例えば、診断装置100の表示装置(例えば、図3に示すディスプレイ66b)に判定結果を表示させてもよい。または、判定部106は、外部装置に判定結果を出力してもよい。
(学習装置によるモデル生成処理)
図6は、第1の実施形態におけるモデル生成処理の一例を示すフローチャートである。図6を参照しながら、本実施形態に係る学習装置300によるモデル生成処理について説明する。なお、モデル生成処理は、例えば、診断処理の前に事前に実行される。または、モデルが定められていないコンテキスト情報が入力された場合にモデル生成処理を実行するように構成してもよい。
第1受信部101aは、加工機200から送信されたコンテキスト情報を受信する(ステップS201)。そして、加工情報取得部103は、第1受信部101aにより受信されたコンテキスト情報を取得する。
検知情報受信部102は、加工機200から送信された検知情報(センサデータ)を受信する(ステップS202)。
このように受信されたコンテキスト情報および検知情報が、モデルの生成に利用される。モデルは、コンテキスト情報ごとに生成されるため、検知情報は、対応するコンテキスト情報に関連付けられる必要がある。このため、例えば、検知情報受信部102は、受信した検知情報を、同じタイミングで第1受信部101aにより受信されたコンテキスト情報と対応付けて記憶部107等に記憶させる。各情報を記憶部107等に一旦記憶し、正常時の情報であることを確認し、正常時の情報のみを用いてモデルを生成してもよい。すなわち、正常であるとラベルづけされた検知情報を用いてモデルを生成してもよい。
正常であるか否かの確認(ラベルづけ)は、情報を記憶部107等に記憶した後の任意のタイミングで実行してもよいし、加工機200を動作させながらリアルタイムに実行してもよい。ラベルづけを実行せず、情報が正常であると仮定してモデルを生成してもよい。正常であると仮定した情報が実際は異常であった情報であった場合は、生成されたモデルにより正しく判定処理が実行されなくなる。異常と判定される頻度等によりこのような状況であるかを判断でき、誤って生成されたモデルを削除する等の対応を取ることができる。また、異常であった情報から生成されたモデルを、異常であることを判定するモデルとして利用してもよい。
加工情報取得部103(第1送信部)は、取得したコンテキスト情報を、第2送信部101dを介して、学習装置300に送信する(ステップS203)。検知情報受信部102(第2送信部)は、受信した検知情報を、第2送信部101dを介して、学習装置300に送信する(ステップS203)。学習装置300の加工情報取得部303は、診断装置100(加工情報取得部103)から送信されたコンテキスト情報を、受信部301bを介して取得する。学習装置300の検知情報取得部302は、診断装置100(検知情報受信部102)から送信された検知情報を、受信部301bを介して取得する。
特徴抽出部304は、検知情報取得部302により取得された検知情報から特徴情報を抽出する(ステップS204)。
生成部305は、特徴抽出部304により抽出された特徴情報から、加工情報取得部303により取得されたコンテキスト情報に対応するモデルを生成する(ステップS205)。生成部305は、生成したモデルを、例えば、後述する図12に示すテーブルにより、コンテキスト情報および特徴情報との関連付けを行い、記憶部309に記憶させる(ステップS206)。
(モデル生成処理および診断処理の具体例)
次に、本実施形態によるモデル生成処理および診断処理の具体例について説明する。図7は、第1の実施形態におけるモデル生成処理および診断処理の具体例を説明する図である。
図7は、例えば、ある部品を加工する工程の一部についてのモデル生成処理、および、診断処理を示す。モデル生成処理では、コンテキスト情報701と共に受信された複数の検知情報(図7では検知情報711a〜711c)が利用される。なお、検知情報の個数は3に限られるものではなく、任意の個数とすることができる。
コンテキスト情報701は、加工工程が、4つのモータ(モータA、モータB、モータC、モータD)を駆動する動作を含むことを示している。特徴抽出部304は、検知情報取得部302により取得された検知情報から特徴情報を抽出する。生成部305は、各モータに対応するコンテキスト情報ごとに、対応する検知情報から抽出された特徴情報を用いてモデルを生成する。生成されたモデルは、後述する図12のテーブルが示すように、対応するコンテキスト情報と対応付けられて記憶部309等に記憶される。図7では、モータBが駆動される場合のコンテキスト情報に対して生成されたモデル(「モータB」)が記憶部309に記憶された例が示されている。記憶されたモデルは、その後の診断処理で参照される。
診断処理では、モデル生成処理と同様に、コンテキスト情報701とともに、検知情報721が受信される。コンテキスト情報が「モータBが駆動されていること」を示す場合、判定部106は、例えば、このコンテキスト情報が受信された期間に受信された検知情報と、モデル取得部105によって取得された記憶部309に記憶されているモデル「モータB」とを用いて、加工機200の動作が正常であるか否かを判定する。
他のコンテキスト情報が受信される場合も同様に、対応する検知情報と、対応するモデルとを用いて、判定部106による判定が実行される。
なお、すべてのコンテキスト情報に対して判定を実行する必要はない。図8は、一部のコンテキスト情報についてモデル生成処理および診断処理を行う具体例を説明する図である。
図8の例では、コンテキスト情報が「モータBが駆動されていること」を示す場合のみモデルが生成される。また、診断処理は、「モータBが駆動されていること」を示すコンテキスト情報701−2が受信された場合に実行される。これにより、異常の判定に有効な検知情報のみを用いて診断処理を実行することができる。例えば、検知情報として音響データを用いる場合、無音区間等判定する必要がない区間が加工工程に含まれる場合がある。このような不要な区間を判定対象から外すことによって、誤判定を減らすこと、および、計算コストを減らすことが可能となる。すなわち、診断処理の高精度化および効率化が実現可能となる。
また、相互に異なる加工工程であっても、例えば、同一のモータ等を使用する場合は、対応するモデルを共通に利用して診断処理を実行してもよい。図9は、共通のモデルを他の加工工程で使用する例を説明する図である。
図9のコンテキスト情報901は、加工工程が、4つのモータ(モータX、モータY、モータZ、モータB)を駆動する動作を含むことを示している。モータBを使用する点は、例えば、図7に示す加工工程と共通する。このため、図9の加工工程でも、判定部106は、学習装置300の記憶部309に記憶されている同一のモデル「モータB」と、検知情報921とを用いて診断処理を実行できる。
また、図10は、モデルが生成されていないコンテキスト情報が入力された場合にモデルを生成する動作を説明する図である。図10のコンテキスト情報1101は、加工工程が、4つのモータ(モータX、モータC、モータD、モータB)を駆動する動作を含むことを示している。モータXの駆動を示すコンテキスト情報に対して、モデルが生成されていないものとする。
この場合、特徴抽出部304は、複数の検知情報(図10では、検知情報1111a、1111b、1111c)それぞれについて、「モータXが駆動されていること」を示すコンテキスト情報に対応する期間の検知情報から特徴情報を抽出する。生成部305は、抽出された特徴情報を用いて、「モータXが駆動されていること」を示すコンテキスト情報に対応するモデル「モータX」を生成し、記憶部309に記憶する。これにより、今後モータXを駆動する期間についても異常の判定が可能となる。
このように、現在の動作を示すコンテキスト情報を加工機200から受信し、受信したコンテキスト情報に対応するモデルを用いて異常を判定できる。したがって、動作する駆動部を高精度に特定し、異常をより高精度に診断可能となる。
(学習装置によるモデル結合処理)
図11は、第1の実施形態におけるモデル結合処理の一例を示すフローチャートである。図12は、コンテキスト情報とモデルとを関連付けるテーブルの一例を示す図である。図11および図12を参照しながら、本実施形態に係る学習装置300によるモデル結合処理について説明する。
まず、記憶部309には、図12に示すように、生成部305により生成されたモデルと、特徴情報と、コンテキスト情報とを関連付けたテーブルが記憶されている。図12に示すテーブルは、「工作機械No.」、「加工装置識別情報」、「加工条件」、「特徴情報」および「生成モデル」をそれぞれ関連付けている。「工作機械No.」は、例えば、図1に示す加工機200_1、200_2、・・・のように複数の工作機械を一意に示す番号である。「加工装置識別情報」は、工作機械に搭載されているNC装置等の加工装置を識別する情報である。例えば、「加工装置識別情報」は、NC装置等の加工装置の型式等であればよい。「加工条件」は、加工機200等の工作機械が加工動作を行う場合の動作条件を示す。図12に示す例では、「加工条件」は、「モータ回転数」、「ドリル径」、「ドリル材質」、および「加工速度」によって構成されているものとしている。「特徴情報」は、例えば、特徴抽出部304により抽出された特徴情報の、記憶部309に記憶されているパスを示す情報である。「生成モデル」は、例えば、生成部305により生成されたモデルの、記憶部309により記憶されているパスを示す情報である。図12に示すテーブルが関連付けている情報のうち、例えば、「工作機械No.」、「加工装置識別情報」および「加工条件」は、加工情報取得部303により取得されるコンテキスト情報に含まれている情報とする。
<ステップS301>
判定部306は、記憶部309に記憶された図12に示すテーブルを参照し、各コンテキスト情報が同一または類似であるか否かを判定する。例えば、図12に示すテーブルにおいて、判定部306は、「工作機械No.」が「1」、「4」、「5」である工作機械(加工機200)は機械として別々のものであるが、「加工条件」である「モータ回転数」、「ドリル径」、「ドリル材質」、「加工速度」は、それぞれ「8000」、「Φ3.0」、「超鋼」、「1250」で同一であるので、これらのコンテキスト情報は類似であるものと判定する。そして、ステップS302へ移行する。
<ステップS302>
結合部307は、判定部306により同一または類似であると判定されたコンテキスト情報に対応するそれぞれのモデルを記憶部309から読み出して、読み出した各モデルを結合して新たなモデルを生成する。例えば、図12に示す例では、結合部307は、判定部306によって「工作機械No.」が「1」、「4」、「5」であるコンテキスト情報が類似であると判定されているので、それぞれのコンテキスト情報に対応するモデルである「No1_model」、「No4_model」、「No5_model」を記憶部309から読み出して結合する。そして、ステップS303へ移行する。
<ステップS303>
結合部307は、結合した新たなモデルを、記憶部309に記憶する。例えば、結合部307は、図12に示す「工作機械No.」がそれぞれ「1」、「4」、「5」であるコンテキスト情報に関連付けて、新たなモデルを記憶部309に記憶させる。すなわち、結合部307は、図12に示す「工作機械No.」がそれぞれ「1」、「4」、「5」であるコンテキスト情報に対応する「生成モデル」である「No1_model」、「No4_model」、「No5_model」を、例えば、新しいモデルのパスを示す「New_model」に更新する。そして、ステップS304へ移行する。
<ステップS304>
モデル選択部308は、診断システム1の診断装置100のモデル取得部105からモデル取得要求を受信した場合、共に受信したコンテキスト情報に対応するモデルを選択して記憶部309から読み出し、送信部301aを介して診断装置100のモデル取得部105へ送信する。例えば、モデル選択部308は、受信したコンテキスト情報が、図12に示す「工作機械No.」が「4」のコンテキスト情報と一致する場合、対応する「生成モデル」として「New_model」として示される新たなモデルを、モデル取得部105へ送信する。
以上のステップS301〜S303によってモデル結合処理が行われ、ステップS304のように、診断装置100からの要求に応じて、対応するモデルを診断装置100に送信する。
以上のように、各コンテキスト情報に対応する検知情報からモデルを生成して記憶している学習装置300において、コンテキスト情報が同一または類似(例えば、「工作機械No.」は異なるが「加工条件」が同一)である場合、これらのコンテキスト情報に対応するモデルを結合して新たなモデルを生成するものとしている。一般的に、モデルの生成において、学習するデータ(検知情報)が多いほど、異常判定をするためのモデルの精度が向上するので、上述のように、同一または類似のコンテキスト情報に対応するモデルを結合することによって、精度の高いモデルを得ることができる。
なお、上述の第1の実施形態では、モデルを生成するのは学習装置300としているが、これに限定されるものではなく、診断装置100がモデルを生成する生成部を備えるものとし、学習装置300は、モデルの記憶、モデルの結合、および、受信したコンテキスト情報に対応するモデルを診断装置100に送信する機能を有する構成としてもよい。
(第1の実施形態の変形例1−1)
第1の実施形態では、モデルを結合するために、コンテキスト情報が同一または類似であると判定する条件として、例えば、「工作機械No.」および「加工装置識別情報」は異なるが「加工条件」が同一である場合、コンテキスト情報が類似であるものと判定する例を説明した。本変形例では、コンテキスト情報が同一または類似であると判定する条件の類型について説明する。
例えば、判定部306は、「工作機械No.」が異なっていても、「加工装置識別情報」および「加工条件」が同一であれば、それぞれのコンテキスト情報が類似であるものと判定してもよい。例えば、図12に示すテーブルにおいて、判定部306は、「工作機械No.」が「1」、「5」である工作機械(加工機200)は機械として別々のものであるが、「加工装置識別情報」は「TypeA」で同一であり、かつ、「加工条件」も同一であるので、これらのコンテキスト情報は類似であるものと判定してもよい。これによって、上述の第1の実施形態による同一および類似の判定方法と比較して、さらに「加工装置識別情報」が同一であるか否かを類似要件としているので、より精度の高いモデルを得ることができる。
また、判定部306は、コンテキスト情報の類似の判定に閾値を設け、「加工条件」のうち少なくともいずれかの値がその閾値で規定される所定範囲内にある場合、それぞれのコンテキスト情報が類似であるものと判定してもよい。実際の加工動作においては、例えば、「モータ回転数」および「加工速度」は、被加工材料によって負荷が微小に変化する。例えば、「モータ回転数」を8000としたとしても、実際には数%の誤差が発生する場合がある。したがって、判定部306による同一または類似の判定では、その時の工作機械の加工動作の状態に依存しないように、ある程度の「加工条件」の値のずれを許容するのである。例えば、上述の「モータ回転数」について許容する範囲を±1[%]とした場合、所定範囲は7920〜8080となり、この所定範囲に入っている場合は、それぞれのコンテキスト情報は類似であると判定される。
なお、判定部306は、「加工条件」のうちすべての値について閾値で規定される所定範囲内にある場合、または、「加工条件」のうちいずれかの値が所定範囲内にあり、かつ、他の「加工条件」の値は一致している場合、それぞれのコンテキスト情報が類似であると判定してもよい。また、判定部306は、「加工条件」のうちいずれかの値が一致していなくても、加工動作の状態に対して影響の大きい特定の「加工条件」(例えば、図12に示す「モータ回転数」および「加工速度」等)の値が所定範囲内にある場合、それぞれのコンテキスト情報が類似であるものと判定してもよい。
このような閾値を用いた判定方法によって、「加工条件」のうち誤差の発生しやすい値を含むコンテキスト情報について類似と判定することができるので、それぞれのコンテキスト情報に対応するモデルを結合することによって、より精度の高いモデルを得ることができる。
また、判定部306は、「加工条件」のうち、所定数以上が一致していれば、それぞれのコンテキスト情報が類似であるものと判定してもよい。例えば、図12に示すテーブルにおいて、判定部306は、「加工条件」のうち「ドリル径」および「モータ回転数」がそれぞれ一致すれば、コンテキスト情報は類似であるものと判定してもよい。このような判定方法のように、「加工条件」のうち加工動作の状態に対して影響の大きいものについて一致するか否かを判定することにより、それぞれのコンテキスト情報に対応するモデルを結合して、より精度の高いモデルを得ることができる。
また、判定部306は、「加工装置識別情報」が同一である場合、それぞれのコンテキスト情報が類似であるものと判定してもよい。例えば、図12に示すテーブルにおいて、判定部306は、「工作機械No.」が「1」、「4」、「5」のうち、「1」および「5」に対応する「加工装置識別情報」はそれぞれ同一であるか、「1」および「4」に対応する「加工装置識別情報」はそれぞれ異なるので、「工作機械No.」が「1」、「5」のコンテキスト情報がそれぞれ類似であると判定してもよい。このような判定方法により、「加工装置識別情報」が同一であれば同じような特徴情報が得られるものと推定し、それぞれのコンテキスト情報に対応するモデルを結合して、より精度の高いモデルを得ることができる。なお、この判定方法は、「加工条件」をコンテキスト情報の類似要件としない方法の一例である。
また、判定部306は、各コンテキスト情報に対応する特徴情報が類似である場合、それぞれのコンテキスト情報が類似であるものと判定してもよい。すなわち、異なるロケーションで取得された検知情報であっても、それぞれの特徴情報が類似であれば、類似のモータ音として推定することが可能である。なお、この判定方法は、「加工条件」をコンテキスト情報の類似要件としない方法の一例である。
また、判定部306は、各コンテキスト情報の「加工装置識別情報」が同一である場合、かつ、対応する特徴情報が類似である場合、それぞれのコンテキスト情報が類似であるものと判定してもよい。なお、この判定方法は、「加工条件」をコンテキスト情報の類似要件としない方法の一例である。
以上のような類型の判定方法によって、コンテキスト情報が類似であるか否かを判定することができ、これらの判定方法によって判定部306によりコンテキスト情報が同一または類似と判定された場合、第1の実施形態で上述したように、結合部307は、同一または類似であると判定されたコンテキスト情報に対応するそれぞれのモデルを記憶部309から読み出して、読み出した各モデルを結合して新たなモデルを生成するものとすればよい。
(第1の実施形態の変形例1−2)
第1の実施形態では、加工機200から取得したコンテキスト情報および検知情報を、その都度、学習装置300に送信する動作について説明した。本変形例では、まず、コンテキスト情報のみを学習装置300に送信し、学習装置300は、受信したコンテキスト情報から、対応する検知情報を取得する必要があるか否かを判定する動作について説明する。
<診断装置による検知情報の送信動作>
図13は、第1の実施形態の変形例1−2における学習装置により必要と判定されたセンサデータを送信する動作の一例を示すフローチャートである。図13を参照しながら、本変形例に係る診断装置100による検知情報の送信動作について説明する。
<<ステップS401>>
診断装置100の第1受信部101aは、加工機200から送信されたコンテキスト情報を受信する。診断装置100の加工情報取得部103は、第1受信部101aにより受信されたコンテキスト情報を取得する。そして、ステップS402へ移行する。
<<ステップS402>>
診断装置100の検知情報受信部102は、加工機200から送信された検知情報(センサデータ)を受信する。そして、ステップS403へ移行する。
<<ステップS403>>
加工情報取得部103(第1送信部)は、取得したコンテキスト情報を、第2送信部101dを介して、学習装置300へ送信する。学習装置300の加工情報取得部303は、診断装置100(加工情報取得部103)から送信されたコンテキスト情報を、受信部301bを介して取得する。そして、ステップS404へ移行する。
<<ステップS404>>
学習装置300の判定部306は、加工情報取得部303により取得されたコンテキスト情報と、記憶部309に記憶されたコンテキスト情報(例えば、図12に示すテーブルにおいて特徴情報およびモデルに関連付けられたコンテキスト情報(「工作機械No.」、「加工装置識別情報」および「加工条件」)とに基づいて、加工情報取得部303により取得されたコンテキスト情報に対応する検知情報を取得して、モデルの生成または結合が必要か否かを判定する。
具体的には、例えば、判定部306は、加工情報取得部303により取得されたコンテキスト情報に対応するモデルが既に生成され、記憶部309に記憶されているか否かを判定する。また、例えば、判定部306は、加工情報取得部303により取得されたコンテキスト情報と同一または類似のコンテキスト情報に対応するモデルと結合すべきか否かを判定する。判定部306によってモデルの生成または結合が必要か否かを判定する基準としては、例えば、加工情報取得部303により取得されたコンテキスト情報が含む加工条件が、世の中でよく使われる加工条件であるか否かを判定する。あまり使用されない加工条件である場合、学習装置300は、わがわざそのコンテキスト情報に対応する検知情報を受信して、モデルを生成する必要はない。また、よく使用される加工条件である場合、学習装置300は、そのコンテキスト情報に対応する検知情報を受信し、同一または類似のコンテキスト情報に対応するモデルと結合することで、モデルの精度を向上させることができる。そして、ステップS405へ移行する。
<<ステップS405>>
判定部306は、モデルの生成または結合が必要であると判定した場合、診断装置100に対して、加工情報取得部303により取得されたコンテキスト情報に対応する検知情報の送信を要求する。そして、ステップS406へ移行する。
<<ステップS406>>
検知情報受信部102(第2送信部)は、受信した検知情報を、第2送信部101dを介して、学習装置300に送信する。学習装置300の検知情報取得部302は、診断装置100(検知情報受信部102)から送信された検知情報を、受信部301bを介して取得する。
以上のようなステップS401〜S406の動作によって、本変形例に係る診断装置100による検知情報の送信動作が行われる。なお、その後のモデルの生成および結合の動作は、第1の実施形態において図6および図11で説明した内容と同様である。
以上のように、本変形例では、まず、コンテキスト情報のみを学習装置300に送信し、学習装置300は、受信したコンテキスト情報から、対応する検知情報を取得する必要があるか否かを判定するものとし、検知情報が必要である場合のみ受信して、モデルの生成または結合を行うものとしている。これによって、学習装置300により検知情報を取得する必要がない場合、診断装置100は検知情報をネットワーク2を介して学習装置300に送信する必要がないので、診断装置100と学習装置300との不要なトラフィックを軽減することができる。
[第2の実施形態]
本実施形態に係る診断システムについて、第1の実施形態に係る診断システム1と相違する点を中心に説明する。第1の実施形態では、診断装置100が、コンテキスト情報および検知情報を、ネットワーク2を介して学習装置300へ送信する場合に、そのままの状態で送信する動作について説明した。しかし、学習装置300へ送信するコンテキスト情報または検知情報には、加工機200の製造者等の顧客が秘匿したい情報が含まれている場合がある。本実施形態では、診断装置100が、コンテキスト情報および検知情報を、ネットワーク2を介して学習装置300へ送信する場合に、暗号化して送信する動作について説明する。なお、本実施形態での診断システムの全体構成、ならびに、加工機、診断装置および学習装置それぞれのハードウェア構成は、第1の実施形態で説明した構成と同様である。
(診断システムの機能ブロックの構成および動作)
図14は、第2の実施形態に係る診断システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。図15は、第2の実施形態における暗号化を説明する図である。図16は、第2の実施形態における暗号化を説明する図である。図17は、第2の実施形態における暗号化を説明する図である。図18は、コンテキスト情報の要素の組み合わせを設定する画面の一例を示す図である。図14〜図18を参照しながら、本実施形態に係る診断システムおよび加工機200の機能ブロックの構成および動作について説明する。なお、加工機200の機能ブロックの構成および動作は、第1の実施形態で説明した構成および動作と同様である。
図14に示すように、診断装置100aは、通信制御部101と、検知情報受信部102(第2取得部)と、加工情報取得部103(第1取得部)と、特徴抽出部104と、モデル取得部105(第3取得部)と、判定部106(第1判定部)と、記憶部107と、ハッシュ化部108と、暗号化部109と、表示制御部110と、表示部111と、入力部112と、を有する。なお、通信制御部101、検知情報受信部102、加工情報取得部103および記憶部107の動作は、第1の実施形態で説明した動作と同様である。
ハッシュ化部108は、加工情報取得部103により取得されたコンテキスト情報を、ハッシュ関数を用いてハッシュ値を得るハッシュ化を行う機能部である。ハッシュ化は、不可逆暗号化処理であり、データの秘匿化処理の一例である。
ハッシュ化部108は、例えば、図15に示すように、コンテキスト情報の要素(「回転数 200Hz」、「モータA駆動中」、「工作機TypeA」、「20cmアルミ管を加工」)ごとにハッシュ化してハッシュ値を求めてもよい。この場合、各要素のハッシュ値ごとにカテゴリー化して、検知情報と対応付けることが可能となる。なお、ハッシュ化部108は、図16に示すように、コンテキスト情報をまとめてハッシュ化して1のハッシュ値を求めるものとしてもよい。また、ハッシュ化部108は、図17に示すように、コンテキスト情報の要素の特定の組み合わせごとにハッシュ化してハッシュ値を求めるものとしてもよい。この場合、利用する可能性があるコンテキスト情報の要素についての複数の組み合わせごとにカテゴリー化して、検知情報と対応付けることが可能となる。
上述の図17のように、コンテキスト情報の要素についての特定の組み合わせを、図18に示すような設定画面で管理者が設定できるようにしてもよい。例えば、後述する表示制御部110が、入力部112による操作に応じて、図18に示すような設定画面を表示部111に表示させ、管理者による入力部112による選択操作によって、コンテキスト情報の要素の組み合わせを自由に選択可能とすればよい。図18において、例えば、管理者が入力部112による選択操作によって、「回転数・モータ一致」および「モータ一致」を選択して設定した場合、ハッシュ化部108は、コンテキスト情報の要素のうち、回転数の要素とモータについての要素との組み合わせをハッシュ化し、かつ、モータについての要素のみをハッシュ化する。
ハッシュ化部108は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
暗号化部109は、検知情報受信部102により受信された検知情報を暗号化する機能部である。暗号化は、データの秘匿化処理の一例である。暗号化部109は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
特徴抽出部104は、判定部106による判定で用いる特徴情報を、暗号化部109により暗号化された検知情報から抽出する機能部である。特徴抽出部104は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
モデル取得部105は、判定部106による判定動作に用いるモデルを、第2受信部101cを介して、学習装置300aから取得する機能部である。具体的には、モデル取得部105は、ハッシュ化部108によりハッシュ化されたコンテキスト情報を、モデル取得要求と共に、第2送信部101dを介して、学習装置300aに送信する。そして、学習装置300aは、モデル取得要求を受信すると、受信したハッシュ化されたコンテキスト情報に対応するモデルを記憶部309から読み出し、後述する送信部301aを介して、診断装置100aのモデル取得部105へ送信する。モデル取得部105は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
判定部106は、特徴抽出部104により抽出された特徴情報と、ハッシュ化部108によりハッシュ化されたコンテキスト情報に対応し、かつ、モデル取得部105により取得されたモデルと、を用いて、加工機200の動作が正常であるか否かを判定する機能部である。例えば、判定部106は、特徴抽出部104に対して、暗号化部109により暗号化された検知情報からの特徴情報の抽出を依頼する。判定部106は、暗号化された検知情報から抽出された特徴情報が正常であることの尤もらしさを示す尤度を、対応するモデルを用いて算出する。判定部106は、尤度と、予め定められた閾値とを比較し、例えば、尤度が閾値以上である場合に、加工機200の動作は正常であると判定する。また、判定部106は、尤度が閾値未満である場合に、加工機200の動作は異常であると判定する。判定部106は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
表示制御部110は、表示部111の表示動作を制御する機能部である。表示制御部110は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
表示部111は、表示制御部110による制御に従って各種情報を表示する機能部である。表示部111は、例えば、図3に示すディスプレイ66bにより実現できる。
入力部112は、文字および数字等の入力、各種指示の選択、ならびにカーソルの移動等の操作を行うための機能部である。入力部112は、例えば、図3に示す入力装置66aにより実現できる。
なお、図14に示した診断装置100aの各機能部(通信制御部101、検知情報受信部102、加工情報取得部103、特徴抽出部104、モデル取得部105、判定部106、ハッシュ化部108、暗号化部109および表示制御部110)は、図3のCPU61にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
図14に示すように、学習装置300aは、通信制御部301と、検知情報取得部302a(第5取得部)と、加工情報取得部303a(第4取得部)と、特徴抽出部304aと、生成部305aと、判定部306a(第2判定部)と、結合部307aと、モデル選択部308a(選択部)と、記憶部309と、を有する。なお、通信制御部301および記憶部309の動作は、第1の実施形態で説明した動作と同様である。
検知情報取得部302aは、生成部305aによってモデルを生成する場合に、加工情報取得部303aにより取得されたハッシュ化されたコンテキスト情報に対応する検知情報であって、暗号化部109により暗号化された検知情報を、診断装置100aから受信部301bを介して取得する機能部である。検知情報取得部302aは、取得した暗号化した検知情報(センサデータ)、例えば、後述する図20に示すテーブルのように、ハッシュ化されたコンテキスト情報(ハッシュ値)との関連付けを行い、記憶部309に記憶させる。検知情報取得部302aは、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
加工情報取得部303aは、ハッシュ化部108によりハッシュ化されたコンテキスト情報(加工情報)を、受信部301bを介して取得する機能部である。加工情報取得部303aは、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
特徴抽出部304aは、生成部305aによるモデルの生成に用いる特徴情報を、検知情報取得部302aにより取得された暗号化された検知情報から抽出する機能部である。すなわち、特徴抽出部304aは、暗号化された検知情報を復号化せずに、特徴情報を抽出する。特徴抽出部304aは、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
生成部305aは、特徴抽出部304aにより抽出された特徴情報から、加工情報取得部303aにより取得されたハッシュ化されたコンテキスト情報(ハッシュ値)に対応するモデルを生成する機能部である。生成部305aは、生成したモデルを、例えば、後述する図21に示すテーブルのように、ハッシュ化されたコンテキスト情報(ハッシュ値)との関連付けを行い、記憶部309に記憶させる。生成部305aは、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。なお、モデルの生成方法は、上述の第1の実施形態で説明した方法と同様である。
判定部306aは、後述する図21に示すテーブルにおいて、各ハッシュ値(ハッシュ化されたコンテキスト情報)が同一または類似であるか否かを判定する機能部である。判定部306aは、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
結合部307aは、判定部306aにより同一または類似であると判定されたハッシュ値に対応するそれぞれのモデルを記憶部309から読み出して、読み出した各モデルを結合して新たなモデルを生成する機能部である。なお、モデルを結合する方法は、上述の第1の実施形態で説明した方法と同様である。また、結合部307aは、判定部306aにより同一または類似であると判定されたハッシュ値に対応するそれぞれのモデルを直接、結合して新しいモデルを生成することに限定されるものではない。例えば、結合部307aは、同一または類似であると判定されたハッシュ値に対応するそれぞれの暗号化された検知情報から抽出された特徴情報から、新たなモデルを生成するものとしてもよい。
モデル選択部308aは、診断装置100aのモデル取得部105から受信したモデル取得要求に応じて、共に受信したハッシュ値に対応するモデルを選択して記憶部309から読み出し、送信部301aを介して診断装置100aのモデル取得部105へ送信する機能部である。モデル選択部308aは、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
なお、図14に示した学習装置300aの各機能部(送信部301a、検知情報取得部302a、加工情報取得部303a、特徴抽出部304a、生成部305a、判定部306a、結合部307a、モデル選択部308aおよび記憶部309)は、図3のCPU61にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
また、図14に示した診断装置100a、加工機200および学習装置300aそれぞれの各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図14で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図14の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
(診断装置による検知情報の送信動作)
図19は、第2の実施形態におけるコンテキスト情報およびセンサデータを暗号化して送信する動作の一例を示すフローチャートである。図20は、ハッシュ値とセンサデータとを関連付けるテーブルの一例を示す図である。図21は、ハッシュ値とモデルとを関連付けるテーブルの一例を示す図である。図19〜図21を参照しながら、本実施形態に係る診断装置100aの暗号化された検知情報の送信動作、および、学習装置300aによるモデル生成処理について説明する。
第1受信部101aは、加工機200から送信されたコンテキスト情報を受信する(ステップS501)。そして、加工情報取得部103は、第1受信部101aにより受信されたコンテキスト情報を取得する。
検知情報受信部102は、加工機200から送信された検知情報(センサデータ)を受信する(ステップS502)。
ハッシュ化部108は、加工情報取得部103により取得されたコンテキスト情報を、ハッシュ関数を用いてハッシュ値を得るハッシュ化を行う(ステップS503)。なお、ハッシュ化部108は、コンテキスト情報から条件に応じて複数のハッシュ値を求めてもよい。どのようにハッシュ値を求めるかについては、上述した通りである。
暗号化部109は、検知情報受信部102により受信された検知情報を暗号化する(ステップS504)。
加工情報取得部103(第1送信部)は、ハッシュ化部108によるハッシュ化により得られたハッシュ値を、第2送信部101dを介して、学習装置300aに送信する(ステップS505)。検知情報受信部102(第2送信部)は、暗号化部109により暗号化された検知情報を、第2送信部101dを介して、学習装置300aに送信する(ステップS505)。学習装置300aの加工情報取得部303aは、診断装置100a(加工情報取得部103)から送信されたハッシュ化されたコンテキスト情報を、受信部301bを介して取得する。学習装置300aの検知情報取得部302aは、診断装置100a(検知情報受信部102)から送信された暗号化された検知情報を、受信部301bを介して取得する。検知情報取得部302aは、取得した暗号化した検知情報(センサデータ)、例えば、図20に示すテーブルのように、ハッシュ化されたコンテキスト情報(ハッシュ値)との関連付けを行い、記憶部309に記憶させる。
特徴抽出部304aは、生成部305aによるモデルの生成に用いる特徴情報を、検知情報取得部302aにより取得された暗号化された検知情報から抽出する。
生成部305aは、特徴抽出部304aにより抽出された特徴情報から、加工情報取得部303aにより取得されたハッシュ化されたコンテキスト情報(ハッシュ値)に対応するモデルを生成する。生成部305aは、生成したモデルを、例えば、図21に示すテーブルのように、ハッシュ化されたコンテキスト情報(ハッシュ値)との関連付けを行い、記憶部309に記憶させる。
なお、図21に示すテーブルに記載されているハッシュ値はすべて別々の値となっているが、このテーブルに記憶されるハッシュ値およびモデルは1対1の関係である必要はなく、多対多の関係で記憶されるものとしてもよい。例えば、同じハッシュ値(すなわち、同じコンテキスト情報の要素)であっても、対応する検知情報は毎回異なるものであるので、生成されるモデルも異なる。その場合は、同じハッシュ値に対して、複数のモデルが関連付けられることになり、後述するモデル結合処理の対象となり得る。
(学習装置によるモデル結合処理)
図22は、第2の実施形態におけるモデル結合処理の一例を示すフローチャートである。図22を参照しながら、本実施形態に係る学習装置300aによるモデル結合処理について説明する。記憶部309には、図21に示すように、生成部305aにより生成されたモデルと、ハッシュ値とを関連付けたテーブルが記憶されているものとする。
<ステップS601>
判定部306aは、記憶部309に記憶された図21に示すテーブルを参照し、各ハッシュ値(ハッシュ化されたコンテキスト情報)が同一または類似であるか否かを判定する。なお、特定のハッシュ関数によりハッシュ化されたハッシュ値が、元のコンテキスト情報の値が少し異なるだけで、全く異なる値となるような性質を有する場合、ハッシュ値の類似性の判定は困難であるので、この場合、ハッシュ値の同一性のみを判定するものとすればよい。そして、ステップS602へ移行する。
<ステップS602>
結合部307aは、判定部306aにより同一または類似であると判定されたハッシュ値に対応するそれぞれのモデルを記憶部309から読み出して、読み出した各モデルを結合して新たなモデルを生成する。そして、ステップS603へ移行する。
<ステップS603>
結合部307aは、結合した新たなモデルを、記憶部309に記憶する。そして、ステップS604へ移行する。
<ステップS604>
モデル選択部308aは、診断装置100aのモデル取得部105からモデル取得要求を受信した場合、共に受信したハッシュ値に対応するモデルを選択して記憶部309から読み出し、送信部301aを介して診断装置100aのモデル取得部105へ送信する。
以上のステップS601〜S603によってモデル結合処理が行われ、ステップS604のように、診断装置100aからの要求に応じて、対応するモデルを診断装置100aに送信する。
(診断システムによる診断処理)
図23は、第2の実施形態における診断処理の一例を示すフローチャートである。図23を参照しながら、本実施形態における診断システムの診断処理について説明する。
上述のように、加工機200の数値制御部201は、現在の動作を示すコンテキスト情報を逐次診断装置100aに送信する。第1受信部101aは、このようにして加工機200から送信されたコンテキスト情報を受信する(ステップS701)。そして、加工情報取得部103は、第1受信部101aにより受信されたコンテキスト情報を取得する。
また、加工機200の検知部211は、加工時の検知情報を逐次出力する。検知情報受信部102は、このようにして加工機200から送信された検知情報(センサデータ)を受信する(ステップS702)。
暗号化部109は、検知情報受信部102により受信された検知情報を暗号化する。特徴抽出部104は、暗号化部109により暗号化された検知情報から特徴情報を抽出する(ステップS703)。
ハッシュ化部108は、加工情報取得部103により取得されたコンテキスト情報を、ハッシュ関数を用いてハッシュ値を得るハッシュ化を行う。モデル取得部105は、ハッシュ化部108によりハッシュ化されたコンテキスト情報(ハッシュ値)を、モデル取得要求と共に、第2送信部101dを介して、学習装置300aに送信する(ステップS704)。そして、学習装置300aは、モデル取得要求を受信すると、受信したハッシュ化されたコンテキスト情報に対応するモデルを記憶部309から読み出し、後述する送信部301aを介して、診断装置100aのモデル取得部105へ送信する。モデル取得部105は、第2受信部101cを介して、ハッシュ値に対応するモデルを取得する(ステップS705)。
判定部106は、特徴抽出部104により抽出された特徴情報と、ハッシュ化部108によりハッシュ化されたコンテキスト情報に対応し、かつ、モデル取得部105により取得されたモデルと、を用いて、加工機200の動作が正常であるか否かを判定する(ステップS706)。判定部106は、判定結果を出力する(ステップS707)。判定結果の出力方法はどのような方法であってもよい。判定部106は、例えば、診断装置100aの表示装置(例えば、図3に示すディスプレイ66b)に判定結果を表示させてもよい。または、判定部106は、外部装置に判定結果を出力してもよい。
以上のように、加工機200からコンテキスト情報および検知情報を受信した診断装置100aは、コンテキスト情報をハッシュ化したハッシュ値と、暗号化した検知情報とを学習装置300aに送信するものとしている。また、学習装置300aでは、ハッシュ値に関連付けて、暗号化した検知情報からモデルを生成して記憶するものとしている。これによって、学習装置300aに対して送信するコンテキスト情報および検知情報に秘匿した情報が含まれている場合においても、ハッシュ化および暗号化を行って送信するので、情報の秘匿性を確保することができる。また、ハッシュ化部108は、コンテキスト情報の要素の特定の組み合わせごとにハッシュ化してハッシュ値を求めてもよく、この場合、利用する可能性があるコンテキスト情報の要素についての複数の組み合わせごとにカテゴリー化して、検知情報と対応付けることが可能となる。さらに、学習装置300aでは受信した暗号化された検知情報を復号化せずに、特徴抽出部304aにより特徴情報が抽出され、生成部305aによりその特徴情報からモデルが生成されるものとしている。これによって、情報の復号化による処理の負荷を軽減することができる。
なお、上述の実施形態のように、秘匿化処理(ハッシュ化および暗号化)の対象は、コンテキスト情報および検知情報としているが、これに限定されるものではなく、例えば、秘匿化の必要がある情報がコンテキスト情報だけである場合、検知情報は暗号化しないものとしてもよい。
[第3の実施形態]
本実施形態に係る診断システムについて、第1の実施形態に係る診断システム1と相違する点を中心に説明する。第1の実施形態では、1種類の検知情報を用いて正常か否かを判定していた。判定に用いる検知情報の個数は1に限られず、2以上であってもよい。第3の実施形態の診断システムは、複数の検知情報を用いて加工機200の異常を判定する。なお、本実施形態での診断システムの全体構成、ならびに、加工機、診断装置および学習装置それぞれのハードウェア構成は、第1の実施形態で説明した構成と同様である。
(診断装置の機能ブロックの構成および動作)
図24は、第3の実施形態に係る診断システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。図24を参照しながら、本実施形態に係る診断システムおよび加工機200の機能ブロックの構成および動作について説明する。なお、加工機200および学習装置300の機能ブロックの構成および動作は、第1の実施形態で説明した構成および動作と同様である。
図24に示すように、診断装置100bは、通信制御部101と、検知情報受信部102(第2取得部)と、加工情報取得部103(第1取得部)と、特徴抽出部104と、モデル取得部105a(第3取得部)と、判定部106a(第1判定部)と、記憶部107と、を有する。
第3の実施形態では、モデル取得部105aおよび判定部106aの機能が第1の実施形態と異なっている。その他の構成および機能は、第1の実施形態に係る診断装置100のブロック図である図4と同様であるので、同一符号を付し、ここでの説明は省略する。
モデル取得部105aは、判定部106aによる判定動作に用いるモデルを、第2受信部101cを介して、学習装置300から取得する機能部である。具体的には、モデル取得部105aは、加工情報取得部103により取得されたコンテキスト情報の複数の要素を、モデル取得要求と共に、第2送信部101dを介して、学習装置300に送信する。そして、学習装置300は、モデル取得要求を受信すると、受信したコンテキスト情報の要素にそれぞれ対応するモデルを記憶部309から読み出し、後述する送信部301aを介して、診断装置100bのモデル取得部105aへ送信する。モデル取得部105aは、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
判定部106aは、複数の検知情報を用いて加工機200の動作が正常であるか否かを判定する機能部である。例えば、判定部106aは、コンテキスト情報に応じて、判定に用いる検知情報を切り替える。判定部106aは、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
(診断処理の具体例)
図25は、第3の実施形態による処理の具体例を説明するための図である。図25の例では、コンテキスト情報1201と、複数種類の検知情報1221a、1221bとが受信される。検知情報1221aは、例えば音響データである。検知情報1221bは、例えば加速度データである。
判定部106aは、コンテキスト情報が「モータAが駆動されていること」を示す場合、検知情報1221bのうち、当該コンテキスト情報に対応する期間の検知情報1222bから抽出された特徴情報を用いて判定を実行する。この場合、判定部106aは、モデル取得部105aにより学習装置300の記憶部309a−2のモデルDB_加速度から取得されたコンテキスト情報に対応するモデル「モータA」を使用する。
また、判定部106aは、コンテキスト情報が「モータBが駆動されていること」を示す場合、検知情報1221aのうち、当該コンテキスト情報に対応する期間の検知情報1222aから抽出された特徴情報を用いて判定を実行する。この場合、判定部106aは、モデル取得部105aにより学習装置300の記憶部309b−2のモデルDB_音響から取得されたコンテキスト情報に対応するモデル「モータB」を使用する。
コンテキスト情報に対応する検知情報は、例えば、記憶部107に記憶される対応情報を用いて決定されてもよい。図26は、検知情報の決定に用いられる対応情報のデータ構造の一例を示す図である。対応情報は、例えば、センサデータと、コンテキスト情報と、を含む。判定部106aは、このような対応情報を参照することにより、コンテキスト情報に対応する検知情報を決定することができる。
なお、本実施形態に係る診断システムに対して、第2の実施形態で上述した秘匿化処理を適用することも当然可能である。
次に、上述の各実施形態に適用可能な変形例について説明する。なお、以下の説明では、診断システムは第1の実施形態に係る診断システム1であるものとして説明する。
[変形例1]
コンテキスト情報は、ある駆動部212が駆動されている区間を示しているだけであり、例えば、この駆動部212により工具が回転し材料に当たって加工している、実際の加工区間を厳密に抽出できない場合がある。すなわち、異常判定の精度が悪くなる場合がある。
図27は、コンテキスト情報と加工区間との関係の例を示す図である。コンテキスト情報1501は、モータBが駆動されていることを示す。コンテキスト情報1501のみに基づくと、例えば、検知情報のうち波形区間1512に相当する検知情報が特定される。しかし、実際に材料を加工している区間は波形区間1511である。例えば、音響データを検知情報としている場合、波形区間1511は、工具が材料に接触して音が発生することにより検出される音響データの区間に相当する。
そこで、変形例1では、コンテキスト情報と検知情報とを組合せて、実際の加工区間を特定するように構成する。すなわち、判定部106は、受信されたコンテキスト情報で特定される期間のうち判定に用いる期間を、受信された検知情報に基づいて決定し、決定した期間の検知情報とモデルとを用いて判定を実行する。
例えば、判定部106は、検知情報の特徴が切り替わる時刻を特定することにより、加工区間を求める。図28は、加工区間の特定方法の一例を示す図である。図28の例では、判定部106は、検知情報の振幅が予め定められた閾値(例えば「a」および「−a」)を超えるように切り替わった時刻1601と、その後、閾値を下回るように切り替わった時刻1602とを特定する。判定部106は、時刻1601と時刻1602との間の区間1611を抽出する。そして、判定部106は、区間1611の検知情報から抽出された特徴情報を用いて判定を実行する。これにより、実際の加工区間に相当する区間の検知情報を用いて、より高精度に判定することが実行可能となる。
[変形例2]
上述のように、正常か否かを判定するとき、尤度の値自体を用いてもよいし、尤度の変動を示す値を用いてもよい。変形例2では、尤度の変動を示す値の例について説明する。尤度の変動を示す値として、例えば、尤度の分散を用いることができる。例えば、区間Xでの尤度の分散は、以下の式(1)式により算出される。nは区間Xでのフレーム数、kはフレームのインデックス、xはフレームiでの尤度(フレーム尤度)、μは区間Xでのフレーム尤度の平均、を表す。なお、フレームは、尤度を算出する単位区間に相当する。
Figure 0006840953
さらに、式(1)のような分散を元にスコア化した値を判定に用いてもよい。例えば、以下の式(2)に示す判定値r(k)を判定に用いてもよい。
r(k)=V(k)/V(k) ・・・(2)
S、Lは、区間Xの種類を表す。Sは、短い区間(Short区間)を表し、Lは、長い区間(Long区間)を表す。V(k)は、短い区間に対して式(1)で算出される値を示す。V(k)は、長い区間に対して式(1)で算出される値を示す。SおよびLのそれぞれに対して、n、μに対応する値であるn、μ、および、n、μが算出される。
図29は、尤度と判定値r(k)との関係の一例を示すグラフである。尤度と閾値とを比較する判定方法では、例えば、閾値を0.97とすると、200〜300フレームの間では正常と判定される。一方、判定値r(k)と閾値(例えば1.0)とを比較する判定方法では、200〜300フレームの間での尤度の変動を検出し、異常と判定することが可能となる。
[変形例3]
判定部106は、尤度と閾値との比較で正常か異常かを判定するだけでなく、尤度の経時変化も判定して出力するように構成してもよい。例えば、1つの正常時のモデルを用いる場合、判定部106は、算出した尤度を記憶部107等に記憶し、尤度の変化(経時的に減少しているか、等)を求めてもよい。
図30は、尤度の経時変化の一例を示す図である。判定部106は、例えば、判定した時間と尤度とを記憶することにより尤度の経時変化を求めることができる。判定部106は、尤度が閾値を下回ったときに異常と判定する点は上述の各実施形態と同様である。判定部106は、さらに、尤度の経時変化を示す情報、および、尤度が閾値を下回ると予測される時間等を求めて出力するように構成してもよい。
[変形例4]
判定部106は、複数の閾値を用いて品質の程度(ランク、レベル)を判定するように構成してもよい。図31および図32は、複数の閾値を用いる例を説明するための図である。各図は、4つの閾値(閾値1〜閾値4)を用いる例であるが、閾値の個数は4に限られない。
図31では、4つ閾値との大小関係により品質ランクをR1〜R5の5つに分ける例が示されている。判定部106は、各閾値と尤度との比較により、品質ランクを決定して出力する。品質ランクは、例えば、加工機200により加工された物体(加工物)の品質を示す情報(品質情報)として利用できる。
図32では、4つ閾値との大小関係により、正常であるか(問題なし)、要注意であるか、および、異常であるか(品質基準以下であるか)を判定する例が示されている。正常である場合は、さらに2つのレベルであるL11、L12に分けられる。同様に、要注意である場合は、さらに2つのレベルであるL21、L22に分けられる。3以上にさらに細分化してもよい。
[変形例5]
判定部106は、品質ランクに応じて定められる複数のモデルを用いて複数の尤度を算出し、正常か否かの判定とともに、正常である場合の品質ランクを判定してもよい。図33−1〜図33−3は、変形例5による判定方法の一例を説明するための図である。
図33−1、図33−2、および、図33−3は、それぞれ品質ランクR1、R2、および、R3を判定するモデルにより算出される尤度の例を示す。品質ランクR1は、例えば、経時変化の初期の期間1で正常と判定される品質を表す。品質ランクR2は、例えば、経時変化の中間の期間2で正常と判定される品質を表す。品質ランクR3は、例えば、経時変化の終期の期間3で正常と判定される品質を表す。
判定部106は、このような複数の品質ランクに対応する複数のモデルを用いて、複数の尤度を算出する。通常は、いずれか1つのモデルを用いたときの尤度が閾値を超える。判定部106は、閾値を超えたときの尤度を算出したモデルが示す品質ランクを決定して判定結果として出力する。いずれのモデルを用いたときも尤度が閾値を超えない場合、判定部106は、異常であると判定する。
複数のモデルは、品質ランクごとに予め生成しておけばよい。本変形例によれば、単に正常か否かを判定するだけでなく、品質のレベルも判定することが可能となる。また、現在、経時変化のいずれの期間に相当するかを判定することも可能となる。
[変形例6]
判定部106は、複数のモデルを経過時間に応じて切り替えて使用して判定を実行してもよい。図34−1〜図34−3は、変形例6による判定方法の一例を説明するための図である。
図34−1、図34−2、および、図34−3は、それぞれ期間1、期間2、および、期間3に対して生成されたモデルにより算出される尤度の例を示す。期間1、期間2、および、期間3は、それぞれ経時変化の初期、中期、および、終期の期間に相当する。各モデルは、対応する期間の検出情報を用いて予め生成しておけばよい。
判定部106は、例えば、累積使用時間等の期間を特定するためのコンテキスト情報を用いて、いずれの期間のモデルを適用するかを判定する。判定部106は、特定したモデルを用いて正常か否かを判定する。本変形例によれば現時点の状態が妥当な経時変化(正常な状態)であるか、妥当な経時変化から外れた状態(異常な状態)であるかを判定することが可能となる。
[変形例7]
判定部106は、品質ランクに応じて定められる複数のモデルのうち、指定されたモデルを用いて判定を実行してもよい。例えば、より高品質な加工物が要求される場合は、判定部106は、高い品質ランクに対して定められるモデルを用いる。通常の品質の加工物が要求される場合は、判定部106は、高品質ランクより小さい品質ランクに対して定められるモデルを用いる。いずれのモデルを用いるかは、例えば、第1受信部101aにより受信されるコンテキスト情報等を用いて決定してもよい。
なお、上述の各実施形態および各変形例の診断装置および学習装置で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
上述の各実施形態および各変形例の診断装置および学習装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(Compact Disk−Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供するように構成してもよい。
さらに、上述の各実施形態および各変形例の診断装置および学習装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、上述の各実施形態および各変形例の診断装置および学習装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、上述の各実施形態および各変形例の診断装置および学習装置で実行されるプログラムは、上述した各機能部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
1、1_1、1_2 診断システム
2 ネットワーク
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 通信I/F
55 駆動制御回路
56 モータ
57、57_1、57_2 センサ
58 バス
61 CPU
62 ROM
63 RAM
64 通信I/F
65 センサI/F
66 入出力I/F
66a 入力装置
66b ディスプレイ
67 補助記憶装置
68 バス
100、100a、100b、100_1、100_2 診断装置
101 通信制御部
101a 第1受信部
101b 第1送信部
101c 第2受信部
101d 第2送信部
102 検知情報受信部
103 加工情報取得部
104 特徴抽出部
105、105a モデル取得部
106、106a 判定部
107 記憶部
108 ハッシュ化部
109 暗号化部
110 表示制御部
111 表示部
112 入力部
200、200_1、200_2 加工機
201 数値制御部
202 通信制御部
203 駆動制御部
204 駆動部
211 検知部
300、300a 学習装置
301 通信制御部
301a 送信部
301b 受信部
302、302a 検知情報取得部
303、303a 加工情報取得部
304、304a 特徴抽出部
305、305a 生成部
306、306a 判定部
307、307a 結合部
308、308a モデル選択部
309、309a_2、309b_2 記憶部
701、701−2 コンテキスト情報
711a〜711c 検知情報
721 検知情報
901 コンテキスト情報
921 検知情報
1101 コンテキスト情報
1111a〜1111c 検知情報
1201 コンテキスト情報
1221a、1221b 検知情報
1501 コンテキスト情報
1511、1512 波形区間
1601、1602 時刻
1611 区間
特許第5363927号公報

Claims (12)

  1. 対象装置の動作の種類ごとに定められる複数のコンテキスト情報のうち現在の動作に対応するコンテキスト情報を、前記対象装置から取得する第1取得部と、
    前記対象装置の動作に応じて変化する物理量を検知する検知部から出力される検知情報を取得する第2取得部と、
    前記第1取得部により取得されたコンテキスト情報を、学習装置に送信する第1送信部と、
    前記第2取得部により取得された前記検知情報を、前記学習装置に送信する第2送信部と、
    各コンテキスト情報に対して同一または類似であるか否かを判定し、同一または類似であるコンテキスト情報にそれぞれ対応する前記検知情報から生成されたモデルを結合する前記学習装置から、前記第1送信部により送信されたコンテキスト情報に対応するモデルを取得する第3取得部と、
    前記第2取得部により取得された前記検知情報のうち、対応する前記コンテキスト情報により特定される区間に含まれる前記対象装置の実際の加工区間の該検知情報と、前記第3取得部により取得された前記モデルと、を用いて、前記対象装置の動作が正常であるか否かを判定する第1判定部と、
    を備えた診断装置。
  2. 前記第1送信部は、前記第1取得部により取得されたコンテキスト情報に対応する前記検知情報が前記第2送信部により送信される前に、該コンテキスト情報を前記学習装置に送信し、
    前記第2送信部は、前記学習装置が、前記第1送信部により送信されたコンテキスト情報に基づいて、該コンテキスト情報に対応する前記検知情報を取得して該検知情報からモデルを生成または結合することが必要であると判定した場合、該検知情報を前記学習装置に送信する請求項1に記載の診断装置。
  3. 前記第1取得部により取得されたコンテキスト情報をハッシュ化してハッシュ値を求めるハッシュ化部と、
    前記第2取得部により取得された検知情報を暗号化する暗号化部と、
    を、さらに備え、
    前記第1送信部は、前記ハッシュ化部によりハッシュ化されたコンテキスト情報である前記ハッシュ値を、前記学習装置に送信し、
    前記第2送信部は、前記暗号化部により暗号化された前記検知情報を、前記学習装置に送信し、
    前記第3取得部は、各ハッシュ値に対して同一または類似であるか否かを判定し、同一または類似であるハッシュ値にそれぞれ対応する暗号化された前記検知情報から生成されたモデルを結合する前記学習装置から、前記第1送信部により送信されたハッシュ値に対応するモデルを取得する請求項1または2に記載の診断装置。
  4. 前記ハッシュ化部は、前記コンテキスト情報の要素の特定の組み合わせをハッシュ化してハッシュ値を求める請求項3に記載の診断装置。
  5. 前記第1取得部により取得されたコンテキスト情報に対応する前記検知情報からモデルを生成して、該モデルを、コンテキスト情報とモデルとを関連付けて記憶する前記学習装置に送信する生成部を、さらに備えた請求項1〜4のいずれか一項に記載の診断装置。
  6. 前記第3取得部は、前記第1送信部により送信されたコンテキスト情報に対応する前記第2送信部により送信された前記検知情報からモデルを生成する前記学習装置から、該第1送信部により送信されたコンテキスト情報に対応するモデルを取得する請求項1〜4のいずれか一項に記載の診断装置。
  7. 対象装置の動作の種類ごとに定められる複数のコンテキスト情報のうち現在の動作に対応するコンテキスト情報を取得した診断装置から該コンテキスト情報を取得する第4取得部と、
    前記対象装置の動作に応じて変化する物理量を検知する検知部から出力される検知情報を取得した前記診断装置から該検知情報を取得する第5取得部と、
    前記第4取得部により取得されたコンテキスト情報に対応する前記検知情報からモデルを生成する生成部と、
    各コンテキスト情報に対して同一または類似であるか否かを判定する第2判定部と、
    前記第2判定部により同一または類似であると判定されたコンテキスト情報にそれぞれ対応する前記モデルを結合する結合部と、
    前記診断装置から取得したモデル取得要求に応じて、共に取得したコンテキスト情報に対応するモデルを選択して、該診断装置において取得された検知情報のうち、該コンテキスト情報により特定される区間に含まれる前記対象装置の実際の加工区間の該検知情報と、選択した前記モデルとを用いて、該対象装置の動作が正常であるか否かを判定させるために、該モデルを該診断装置に送信する選択部と、
    を備えた学習装置。
  8. 前記第2判定部は、各コンテキスト情報のうち、加工条件が同一または類似である場合、前記各コンテキスト情報が同一または類似であると判定する請求項7に記載の学習装置。
  9. 前記第2判定部は、各コンテキスト情報に含まれる加工条件のうち、少なくともいずれかの値が閾値で規定される所定範囲内にある場合、前記各コンテキスト情報が同一または類似であると判定する請求項7に記載の学習装置。
  10. 前記第2判定部は、各コンテキスト情報に含まれる前記対象装置の加工装置を識別する識別情報、または、前記各コンテキスト情報にそれぞれ対応する前記検知情報の信号処理の結果のうち少なくともいずれか一方が同一または類似である場合、該各コンテキスト情報が同一または類似であると判定する請求項7に記載の学習装置。
  11. 前記第4取得部は、前記診断装置によってハッシュ化されたコンテキスト情報であるハッシュ値を取得し、
    前記第5取得部は、前記診断装置によって暗号化された前記検知情報を取得し、
    前記生成部は、前記第4取得部により取得されたハッシュ値に対応する暗号化された前記検知情報からモデルを生成する請求項7〜10のいずれか一項に記載の学習装置。
  12. 対象装置の動作が正常か否かを判定する診断装置と、前記診断装置による判定動作に用いられるモデルを記憶する学習装置と、備えた診断システムであって、
    前記診断装置は、
    前記対象装置の動作の種類ごとに定められる複数のコンテキスト情報のうち現在の動作に対応するコンテキスト情報を、該対象装置から取得する第1取得部と、
    前記対象装置の動作に応じて変化する物理量を検知する検知部から出力される検知情報を取得する第2取得部と、
    前記第1取得部により取得されたコンテキスト情報を、前記学習装置に送信する第1送信部と、
    前記第2取得部により取得された前記検知情報を、前記学習装置に送信する第2送信部と、
    前記学習装置に対して前記第1送信部により送信されたコンテキスト情報と共にモデル取得要求を送信し、該コンテキスト情報に対応するモデルを該学習装置から取得する第3取得部と、
    前記第2取得部により取得された前記検知情報のうち、対応する前記コンテキスト情報により特定される区間に含まれる前記対象装置の実際の加工区間の該検知情報と、前記第3取得部により取得された前記モデルと、を用いて、前記対象装置の動作が正常であるか否かを判定する第1判定部と、
    を備え、
    前記学習装置は、
    前記第1送信部から送信されたコンテキスト情報を取得する第4取得部と、
    前記第2送信部から送信された前記検知情報を取得する第5取得部と、
    前記第4取得部により取得されたコンテキスト情報に対応する前記検知情報からモデルを生成する生成部と、
    各コンテキスト情報に対して同一または類似であるか否かを判定する第2判定部と、
    前記第2判定部により同一または類似であると判定されたコンテキスト情報にそれぞれ対応する前記モデルを結合する結合部と、
    前記第3取得部から受信した前記モデル取得要求に応じて、共に受信したコンテキスト情報に対応するモデルを選択して、該第3取得部に送信する選択部と、
    を備えた診断システム。
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