JP6822245B2 - 診断装置、診断システム、診断方法およびプログラム - Google Patents

診断装置、診断システム、診断方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、診断装置、診断システム、診断方法およびプログラムに関する。
工作機械等の機械における工具の摩耗状態を検出するために、加工時の加工音等の物理量を検知し、その加工音等の特徴量を用いて学習し、未知の加工音データを、生成された学習モデルに適用することによって、機械の異常等を判定する技術が既に知られている。
このような機械の異常等を判定する技術として、取得したデータから様々な故障モードごとに学習モデルを生成して記憶しておくことにより、固有の機械だけでなく、汎用的に識別可能なモデルを生成する状態監視装置が開示されている(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、検知した加工音に対する特徴情報抽出方法および学習アルゴリズム等に多様性がなく、未知の加工音に対して最適な学習モデルを適用することができないという問題点があった。また、学習モデルは人によって確認および選択される必要があるため、その学習モデルによる判定結果を常時、人が監視しておく必要があるという問題点もあった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、対象機械の動作に対する判定の精度を向上させることができる診断装置、診断システム、診断方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、対象装置の部材に関する物理量を検知する検知部から出力される検知情報を第1学習データとして取得する第1取得部と、複数の抽出方法により、前記第1取得部により取得された前記第1学習データの特徴を示す特徴情報をそれぞれ抽出する抽出部と、前記抽出部により抽出された前記各特徴情報から、複数のモデルを生成する生成部と、前記生成部により生成された前記各モデルのパラメータを最適化することによって該各モデルを更新する更新部と、前記抽出部によって抽出された各特徴情報と、前記各モデルとから算出される該各モデルの正解率に基づいて、前記対象装置の動作を判定するためのモデルを決定するモデル決定部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、対象機械の動作に対する判定の精度を向上させることができる。
図1は、第1の実施形態に係る診断システムの全体構成の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態の加工機のハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る診断装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る診断システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る診断装置の最適モデル決定部の機能ブロック構成の一例を示す図である。 図6は、第1の実施形態におけるモデル生成処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、生成したモデルについてのモデル情報テーブルの一例を示す図である。 図8は、第1の実施形態におけるモデル更新処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、更新したモデルについてのモデル情報テーブルの一例を示す図である。 図10は、モデルを生成および更新するためのデータセットの一例を説明する図である。 図11は、モデルの正解率の変動の一例を説明する図である。 図12は、第1の実施形態における最適モデル決定処理の一例を示すフローチャートである。 図13は、第1の実施形態における異常判定処理の一例を示すフローチャートである。 図14は、第1の実施形態の変形例1における正解率を補正する動作の一例を示す図である。 図15は、第1の実施形態の変形例2における正解率を予測する動作の一例を示す図である。 図16は、第1の実施形態の変形例3における正解率を補正および予測する動作の一例を示す図である。 図17は、第2の実施形態に係る診断システムの全体構成の一例を示す図である。 図18は、第2の実施形態に係る診断システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。
以下に、図1〜図18を参照しながら、本発明に係る診断装置、診断システム、診断方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
[第1の実施形態]
(診断システムの全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る診断システムの全体構成の一例を示す図である。図1を参照しながら、本実施形態に係る診断システム1の全体構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る診断システム1は、加工機200に設置されたセンサ57と、診断装置100と、を含む。加工機200は、診断装置100に対して通信可能となるように接続されている。なお、図1には1台の加工機200が診断装置100に接続されている例が示されているが、これに限定されるものではなく、複数台の加工機200が診断装置100に対して、それぞれ通信可能となるように接続されているものとしてもよい。
加工機200は、工具を用いて、加工対象に対して切削、研削または研磨等の加工を行う工作機械である。加工機200は、診断装置100による診断の対象となる対象装置の一例である。なお、対象装置として加工機200に限定されるものではなく、診断の対象となり得る機械であればよく、例えば、組立機、測定機、検査機、または洗浄機等の機械が対象装置であってもよい。以下では、加工機200を対象装置の一例として説明する。
診断装置100は、加工機200に対して通信可能となるように接続され、加工機200の動作について異常の診断を行う装置である。
センサ57は、加工機200に設置されたドリル、エンドミル、バイトチップもしくは砥石等の工具(部材の一例)と加工対象とが加工動作中に接触することにより発する振動もしくは音等、または、工具もしくは加工機200自体が発する振動もしくは音等の物理量を検知し、検知した物理量の情報を検知情報(センサデータ)として診断装置100へ出力するセンサである。センサ57は、例えば、マイク、振動センサ、加速度センサ、またはAEセンサ等で構成され、例えば、振動または音等が検出できる工具の近傍に設置される。なお、物理量を検知するのは工具に限定されるものではなく、加工機200に搭載された異常の判定の対象となり得るその他の部材であってもよい。
なお、加工機200と診断装置100とは、どのような接続形態で接続されてもよい。例えば、加工機200と診断装置100とは、専用の接続線、有線LAN(Local Area Network)等の有線ネットワーク、または、無線ネットワーク等により接続されるものとすればよい。
また、センサ57の個数は任意であってよい。また、同一の物理量を検知する複数のセンサ57を備えてもよいし、相互に異なる物理量を検知する複数のセンサ57を備えてもよい。
また、センサ57は、加工機200に予め備えられているものとしてもよく、または、完成機械である加工機200に対して後から取り付けられるものとしてもよい。
(加工機のハードウェア構成)
図2は、第1の実施形態の加工機のハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照しながら、本実施形態の加工機200のハードウェア構成について説明する。
図2に示すように、加工機200は、CPU(Central Processing Unit)51と、ROM(Read Only Memory)52と、RAM(Random Access Memory)53と、通信I/F(インターフェース)54と、駆動制御回路55と、がバス58で通信可能に接続された構成となっている。センサ57は、診断装置100に通信可能に接続されている。
CPU51は、加工機200の全体を制御する演算装置である。CPU51は、例えば、RAM53をワークエリア(作業領域)としてROM52等に格納されたプログラムを実行することで、加工機200全体の動作を制御し、加工機能を実現する。
通信I/F54は、診断装置100等の外部装置と通信するためのインターフェースである。駆動制御回路55は、モータ56の駆動を制御する回路である。モータ56は、ドリル、エンドミル、バイトチップまたは砥石等、および、加工対象が載置され加工に合わせて移動されるテーブル等の加工に用いる工具を駆動するモータである。センサ57は、上述の通りである。
(診断装置のハードウェア構成)
図3は、第1の実施形態に係る診断装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図3を参照しながら、本実施形態に係る診断装置100のハードウェア構成について説明する。
図3に示すように、診断装置100は、CPU61と、ROM62と、RAM63と、通信I/F64と、センサI/F65と、補助記憶装置66と、入力装置67と、ディスプレイ68と、がバス69で通信可能に接続された構成となっている。
CPU61は、診断装置100の全体を制御する演算装置である。CPU61は、例えば、RAM63をワークエリア(作業領域)としてROM62等に格納されたプログラムを実行することで、診断装置100全体の動作を制御し、診断機能を実現する。
通信I/F64は、加工機200等の外部装置と通信するためのインターフェースである。通信I/F64は、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)に対応したNIC(Network Interface Card)等である。
センサI/F65は、加工機200に設置されたセンサ57から検知情報を受信するためのインターフェースである。
補助記憶装置66は、診断装置100の設定情報、加工機200から受信された検知情報およびコンテキスト情報、後述する診断装置100により生成されたモデル、OS(Operating System)、およびアプリケーションプログラム等の各種データを記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、またはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)等の不揮発性の記憶装置である。なお、補助記憶装置66は、診断装置100が備えるものとしているが、これに限定されるものではなく、例えば、診断装置100の外部に設置された記憶装置であってもよく、または、診断装置100とデータ通信可能なサーバ装置が備えた記憶装置であってもよい。
入力装置67は、文字および数字等の入力、各種指示の選択、ならびにカーソルの移動等の操作を行うためのマウスまたはキーボード等の入力装置である。
ディスプレイ68は、文字、数字、および各種画面および操作用アイコン等を表示するCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Display)、または有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等の表示装置である。
なお、図3に示したハードウェア構成は一例であり、すべての構成機器を備えている必要はなく、また、他の構成機器を備えているものとしてもよい。例えば、診断装置100が加工機200の診断動作に特化し、診断結果を外部のサーバ装置等に送信する場合、入力装置67およびディスプレイ68は備えられていない構成としてもよい。
(診断システムの機能ブロックの構成および動作)
図4は、第1の実施形態に係る診断システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。図4を参照しながら、本実施形態に係る診断システム1および加工機200の機能ブロックの構成および動作について説明する。
図4に示すように、加工機200は、数値制御部201と、通信制御部202と、駆動制御部203と、駆動部204と、検知部211と、を有する。
数値制御部201は、駆動部204による加工を数値制御(NC:Numerical Control)により実行する機能部である。例えば、数値制御部201は、駆動部204の動作を制御するための数値制御データを生成して出力する。また、数値制御部201は、コンテキスト情報を通信制御部202に出力する。ここで、コンテキスト情報とは、加工機200の動作の種類ごとに複数定められる情報である。コンテキスト情報は、例えば、工作機械(加工機200)の識別情報、駆動部204の識別情報(例えば、工具の識別情報等)、駆動部204に駆動される工具の径、および工具の材質等のコンフィギュレーション情報、ならびに、駆動部204に駆動される工具の動作状態、駆動部204の使用開始からの累積使用時間、駆動部204に係る負荷、駆動部204の回転数、駆動部204の加工速度等の加工条件の情報等を示す情報である。
数値制御部201は、例えば、現在の加工機200の動作に対応するコンテキスト情報を、逐次、通信制御部202を介して診断装置100に送信する。数値制御部201は、加工対象を加工する際、加工の工程に応じて、駆動する駆動部204の種類、または駆動部204の駆動状態(回転数、回転速度等)を変更する。数値制御部201は、動作の種類を変更するごとに、変更した動作の種類に対応するコンテキスト情報を、通信制御部202を介して診断装置100に逐次送信する。数値制御部201は、例えば、図2に示すCPU51で動作するプログラムによって実現される。
通信制御部202は、診断装置100等の外部装置との間の通信を制御する機能部である。例えば、通信制御部202は、現在の動作に対応するコンテキスト情報を診断装置100に送信する。通信制御部202は、例えば、図2に示す通信I/F54、およびCPU51で動作するプログラムによって実現される。
駆動制御部203は、数値制御部201により求められた数値制御データに基づいて、駆動部204を駆動制御する機能部である。駆動制御部203は、例えば、図2に示す駆動制御回路55によって実現される。
駆動部204は、駆動制御部203による駆動制御の対象となる機能部である。駆動部204は、駆動制御部203による制御によって工具を駆動する。駆動部204は、駆動制御部203によって駆動制御されるアクチュエータであり、例えば、図2に示すモータ56等によって実現される。なお、駆動部204は、加工に用いられ、数値制御の対象となるものであればどのようなアクチュエータであってもよい。また、駆動部204は、2以上備えられていてもよい。
検知部211は、加工機200に設置されたドリル、エンドミル、バイトチップもしくは砥石等の工具と加工対象とが加工動作中に接触することにより発する振動もしくは音等、または、工具もしくは加工機200自体が発する振動もしくは音等の物理量を検知し、検知した物理量の情報を検知情報(センサデータ)として診断装置100へ出力する機能部である。検知部211は、例えば、図2に示すセンサ57によって実現される。なお、検知部211の個数は任意である。例えば、同一の物理量を検知する複数の検知部211を備えてもよいし、相互に異なる物理量を検知する複数の検知部211を備えてもよい。例えば、加工に用いる工具である刃の折れ、および、刃のチッピング等が発生すると、加工時の音が変化する。このため、検知部211(マイク)で音響データを検知し、正常音を判断するためのモデル等を用いて判断することにより、加工機200の動作の異常を検知可能となる。
なお、図4に示す数値制御部201および通信制御部202は、図2に示すCPU51にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよく、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
図4に示すように、診断システム1の診断装置100は、通信制御部101と、検知情報受信部102(第1取得部)と、加工情報取得部103(第2取得部)と、受付部104と、特徴抽出部105(抽出部)と、生成部106と、記憶部107と、更新部108と、最適モデル決定部109(モデル決定部)と、異常判定部110(判定部)と、入力部111と、表示制御部112と、表示部113と、を有する。
通信制御部101は、加工機200との間の通信を制御する機能部である。例えば、通信制御部101は、加工機200の数値制御部201から、通信制御部202を介して、コンテキスト情報を受信する。通信制御部101は、例えば、図3に示す通信I/F64、およびCPU61で動作するプログラムによって実現される。
検知情報受信部102は、加工機200に設置された検知部211から検知情報を受信する機能部である。検知情報受信部102は、例えば、図3に示すセンサI/F65、およびCPU61で動作するプログラムによって実現される。
加工情報取得部103は、加工機200から、通信制御部101により受信されたコンテキスト情報(加工情報)を取得する機能部である。加工情報取得部103は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
受付部104は、通信制御部101が加工機200から受信するコンテキスト情報とは異なるコンテキスト情報の入力を受け付ける機能部である。例えば、累積使用時間は加工機200から取得するように構成できる。この場合、加工機200は、例えば、工具を交換したときに累積使用時間をリセット(初期化)する機能を備えていてもよい。
累積使用時間を加工機200から取得せず、受付部104が受け付けるように構成することもできる。受付部104は、例えば、キーボードおよびタッチパネル等により実現される入力部111から入力されたコンテキスト情報を受け付ける。受付部104で受け付けるコンテキスト情報は、累積使用時間に限らず、例えば、使用する工具の仕様の情報(工具の直径、刃数、材質、工具にコーティングが施されているか否か等)、加工対象の情報(材質等)でもよい。また、受付部104は、外部装置からコンテキスト情報を受信するように構成してもよい。受付部104は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。なお、加工機200以外からコンテキスト情報を受け付ける必要がない場合は、受付部104は備えなくてもよい。
特徴抽出部105は、生成部106によるモデルの生成、更新部108によるモデルの更新、および、異常判定部110による異常の判定等で用いる特徴情報を、検知情報から抽出する機能部である。特徴情報は、検知情報の特徴を示す情報であればどのような情報であってもよい。例えば、特徴抽出部105は、検知情報から、エネルギー、周波数スペクトル、および、MFCC(メル周波数ケプストラム係数)等を特徴情報として抽出する。また、特徴抽出部105は、異常判定処理においては、最適モデル決定部109により決定されたモデルに対応する特徴情報抽出方法によって特徴情報を抽出する。また、特徴抽出部105は、モデル生成処理およびモデル更新処理においては、後述するモデル情報テーブルで特定される複数種類の特徴情報抽出方法によって特徴情報を抽出する。特徴抽出部105は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
生成部106は、加工機200の正常動作時の検知情報を学習データ(第1学習データ)として、特徴抽出部105により学習データから抽出された特徴情報を用いた学習により、加工情報取得部103により取得されたコンテキスト情報に対応するモデルを生成する機能部である。具体的には、生成部106は、後述するモデル情報テーブルで特定される複数種類の識別アルゴリズムを用いることによって、複数のモデルを生成する。識別アルゴリズムは、モデルを生成するためのアルゴリズムであり、例えば、機械学習のアルゴリズムであるSVM(Support Vector Machine)、またはNN(ニューラルネットワーク)等が用いられる。
例えば、SVMでは、学習データから抽出された特徴情報を訓練データ(教師データ)とし、特徴情報をクラスにわけ、各クラスに含まれる特徴情報の距離が最大値(最大マージン)となるようにクラスを分ける超平面を示す識別関数を規定するパラメータ等をモデルパラメータとして求める。このようなモデルパラメータを求めることが、モデルの生成に相当する。
生成部106は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
記憶部107は、後述するモデル情報テーブルを記憶する機能部である。生成部106により生成されたモデル(モデルパラメータ)は、記憶部107のモデル情報テーブルに含めて記憶される。また、モデル情報テーブルは、複数のモデルの情報を含むテーブルであり、特定のコンテキスト情報に関連付けられている。記憶部107は、例えば、図3のRAM63または補助記憶装置66等によって実現される。
更新部108は、加工機200の正常動作時の検知情報を学習データ(第2学習データ)として、特徴抽出部105により学習データから抽出された特徴情報、および、モデルパラメータを用いることによって、当該モデルパラメータを更新する機能部である。具体的には、更新部108は、生成部106により生成された複数のモデルそれぞれについて、交差検定およびグリッドサーチを用いた処理を行うことによって、最適なモデルパラメータを求めて更新する。ここで、交差検定とは、入力される学習データのうち、一部をトレーニングデータ、残りをテストデータに分割し、トレーニングデータとテストデータとの全組み合わせにおける、平均の正解率を算出する方法であり、未知のデータに対する性能を保証するために行われる。また、グリッドサーチとは、各モデルのモデルパラメータに関して、ある探索範囲を決め、その探索範囲をグリッド上に探索し、正解率が最も高くなるモデルパラメータを探索する方法である。更新部108は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
最適モデル決定部109は、生成または更新されたモデルを用いて、分割された学習データから各特徴情報抽出方法で抽出された特徴情報に基づいてスコアを算出し、算出したスコアに基づいて、各モデルの正解率を算出し、正解率の最も高いモデルを、異常判定処理に用いるモデルとして決定する機能部である。最適モデル決定部109の具体的なブロック構成は、図5において後述する。最適モデル決定部109は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
異常判定部110は、特徴抽出部105により抽出された特徴情報と、加工情報取得部103により取得されたコンテキスト情報に対応し、かつ、最適モデル決定部109により決定されたモデルと、を用いて、加工機200の動作が正常であるか否かを判定する機能部である。異常判定部110は、検知情報から抽出された特徴情報が正常であることの尤もらしさを示す尤度(上述のスコアと同様)を、対応するモデルを用いて算出する。異常判定部110は、尤度と、予め定められた閾値とを比較し、例えば、尤度が閾値以上である場合に、加工機200の動作は正常であると判定する。また、異常判定部110は、尤度が閾値未満である場合に、加工機200の動作は異常であると判定する。異常判定部110は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
入力部111は、文字および数字等の入力、各種指示の選択、ならびにカーソルの移動等の操作を行うための機能部である。入力部111は、図3に示す入力装置67によって実現される。
表示制御部112は、表示部113の表示動作を制御する機能部である。具体的には、表示制御部112は、例えば、異常判定部110による異常判定の結果等を、表示部113に表示させる。表示制御部112は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
表示部113は、表示制御部112による制御に従って各種情報を表示する機能部である。表示部113は、例えば、図3に示すディスプレイ68によって実現される。
図5は、第1の実施形態に係る診断装置の最適モデル決定部の機能ブロック構成の一例を示す図である。図5を参照しながら、本実施形態に係る診断装置100の最適モデル決定部109の機能ブロックの構成および動作の一例について説明する。
図5に示すように、最適モデル決定部109は、スコア算出部109a_1、109a_2、・・・、109a_nと、正解率算出部109bと、決定部109cと、を有する。
スコア算出部109a_1は、検知情報受信部102により受信された検知情報を学習データとし、複数に分割された学習データから特徴抽出部105により抽出された特徴情報それぞれについて、後述するモデル情報テーブルに規定されている特定のモデルのモデルパラメータを適用することによってスコアを算出する機能部である。スコア算出部109a_2は、検知情報受信部102により受信された検知情報を学習データとし、複数の分割された学習データから特徴抽出部105により抽出された特徴情報それぞれについて、モデル情報テーブルに規定されているスコア算出部109a_1で使用したモデルとは異なるモデルのモデルパラメータを適用することによってスコアを算出する機能部である。ここで、スコア算出部109a_1、109a_2、・・・、109a_nについて、任意のスコア算出部、または総称する場合、単に「スコア算出部109a」と称するものとする。すなわち、モデル情報テーブルに規定されているモデルの数がn個であるものとした場合、スコア算出部109aもn個(スコア算出部109a_1〜109a_n)あるものとし、それぞれ異なるモデルのモデルパラメータを適用してスコアを算出する。
正解率算出部109bは、各モデルについて正解率を算出する機能部である。ここで、正解率とは、正常な動作を示す検知情報の特徴情報が、特定のモデルによって正常と判定される確率を示す値である。具体的には、正解率算出部109bは、例えば、スコア算出部109a_1により各学習データについて算出されたスコアそれぞれについて閾値判定を行い、正常と判定される確率を正解率として算出する。正解率算出部109bは、正解率の算出を、スコア算出部109a_2〜109a_nそれぞれによって算出されたスコアに対しても実行する。
決定部109cは、正解率算出部109bによって算出された各モデルに対応する正解率を比較して、最も高い正解率に対応するモデルを、異常判定処理で使用する最適なモデルとして決定する機能部である。
以上のようなスコア算出部109a、正解率算出部109bおよび決定部109cの動作によって、生成部106により生成されたモデル、または、更新部108により更新されたモデルについて、異常判定処理で使用する最適なモデルが決定される。
なお、最適モデル決定部109による最適なモデルの決定においては、モデルの生成または更新に用いた学習データを用いてもよく、または、当該学習データとは別の学習データを用いるものとしてもよい。
決定部109cにより決定されたモデルは、異常判定部110に送られて異常判定に用いられる。また、正解率算出部109bにより算出された正解率は、記憶部107に記憶されているモデル情報テーブルに反映される。
なお、図4に示した診断装置100の各機能部(通信制御部101、検知情報受信部102、加工情報取得部103、受付部104、特徴抽出部105、生成部106、更新部108、最適モデル決定部109、異常判定部110および表示制御部112)は、図3のCPU61にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよく、IC等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
また、図4および図5に示した診断装置100および加工機200それぞれの各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図4および図5で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図4および図5の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
(診断装置によるモデル生成処理)
図6は、第1の実施形態におけるモデル生成処理の一例を示すフローチャートである。図7は、生成したモデルについてのモデル情報テーブルの一例を示す図である。図6および図7を参照しながら、本実施形態に係る診断システム1の診断装置100のモデル生成処理の流れについて説明する。
<ステップS101>
診断装置100の通信制御部101は、加工機200から送信されたコンテキスト情報を受信する。そして、診断装置100の加工情報取得部103は、通信制御部101により受信されたコンテキスト情報を取得する。そして、ステップS102へ移行する。
<ステップS102>
診断装置100の検知情報受信部102は、加工機200から送信された学習データとしての検知情報(センサデータ)を受信する。
このように受信されたコンテキスト情報および検知情報(学習データ)が、モデルの生成に利用される。モデルは、コンテキスト情報ごとに生成されるため、検知情報は、対応するコンテキスト情報に関連付けられる必要がある。このため、例えば、検知情報受信部102は、受信した検知情報を、同じタイミングで通信制御部101により受信されたコンテキスト情報と対応付けて記憶部107等に記憶させるものとしてもよい。
そして、ステップS103へ移行する。
<ステップS103>
診断装置100の特徴抽出部105は、記憶部107に記憶された図7に示すモデル情報テーブルを参照し、各モデルに対応する特徴情報抽出方法、および、その特徴情報抽出パラメータに基づいて、検知情報受信部102により受信された学習データとしての検知情報から、モデルそれぞれに対応する特徴情報を抽出する。
ここで、モデル情報テーブルは、各モデルについての各情報を関連付けるテーブルである。図7に示すように、モデル情報テーブルでは、「モデルNo.」と、「特徴情報抽出方法」と、「特徴情報抽出パラメータ」と、「識別アルゴリズム」と、「モデルパラメータ」と、「正解率」とが、関連付けられている。「モデルNo.」とは、モデルを識別する番号である。「特徴情報抽出方法」とは、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)、およびフィルタバンク等の、検知情報から特徴情報を抽出する方法を示す情報である。「特徴情報抽出パラメータ」とは、「特徴情報抽出方法」による特徴情報の抽出の際に用いられるパラメータである。「識別アルゴリズム」とは、特徴情報からモデルを生成する、具体的には、モデルパラメータを求めるためのSVMまたはNN等のアルゴリズムである。「モデルパラメータ」とは、「識別アルゴリズム」により求められたモデルの実体であるパラメータである。「正解率」とは、正常な動作を示す特徴情報が、「モデルパラメータ」によって正常と判定される確率を示す値である。例えば、図7に示すモデル情報テーブルの例では、モデルNo.が「2」のモデルについて、特徴情報抽出方法が「FFT」および「フィルタバンク」であり、特徴情報抽出パラメータが「窓長:100[ms]」および「次元数:128」であり、識別アルゴリズムが「SVM」であり、モデルパラメータが「Cost:1.0」および「Gamma:0.1」であり、正解率が「95%」であることが示されている。
なお、図7に示すモデル情報テーブルは、テーブル形式の情報となっているが、これに限定されるものではなく、上述の各モデルについての各情報を関連付ける情報であればどのような形式の情報であってもよい。
そして、ステップS104へ移行する。
<ステップS104>
診断装置100の生成部106は、特徴抽出部105によりモデルそれぞれに対応して抽出された特徴情報から、各モデルに対応する識別アルゴリズムによって、当該各モデルを生成する(モデルパラメータを求める)。そして、ステップS105へ移行する。
<ステップS105>
生成部106は、生成した各モデルのモデルパラメータを、記憶部107のモデル情報テーブルに記憶させる。
以上のステップS101〜S105によって、モデル生成処理が実行される。
なお、モデル生成処理が実行された後、最適モデル決定部109等による最適モデル決定処理によって、求められたモデルパラメータに基づいて算出された正解率により異常判定処理に用いるモデルが決定される。図7に示すモデル情報テーブルのモデルパラメータが、モデル生成処理により求められたパラメータであるものとした場合、最適モデル決定部109により算出された正解率が最も高い「95%」であるモデルNo.が「2」のモデルが、異常判定処理に用いるモデルとして決定される。
(診断装置によるモデル更新処理)
図8は、第1の実施形態におけるモデル更新処理の一例を示すフローチャートである。図9は、更新したモデルについてのモデル情報テーブルの一例を示す図である。図8および図9を参照しながら、本実施形態に係る診断システム1の診断装置100のモデル更新処理の流れについて説明する。
<ステップS201>
診断装置100の通信制御部101は、加工機200から送信されたコンテキスト情報を受信する。そして、診断装置100の加工情報取得部103は、通信制御部101により受信されたコンテキスト情報を取得する。そして、ステップS202へ移行する。
<ステップS202>
診断装置100の検知情報受信部102は、加工機200から送信された学習データとしての検知情報(センサデータ)を受信する。そして、ステップS203へ移行する。
<ステップS203>
診断装置100の特徴抽出部105は、記憶部107に記憶された図7に示すモデル情報テーブルを参照し、各モデルに対応する特徴情報抽出方法、および、その特徴情報抽出パラメータに基づいて、検知情報受信部102により受信された学習データとしての検知情報から、モデルそれぞれに対応する特徴情報を抽出する。そして、ステップS204へ移行する。
<ステップS204>
診断装置100の更新部108は、特徴抽出部105により抽出されたモデルそれぞれに対応する特徴情報、および、各モデルのモデルパラメータを用いて、交差検定を実行する。そして、ステップS205へ移行する。
<ステップS205>
更新部108は、特徴抽出部105により抽出されたモデルそれぞれに対応する特徴情報、および、各モデルのモデルパラメータを用いて、グリッドサーチを実行する。そして、ステップS206へ移行する。
<ステップS206>
更新部108は、交差検定およびグリッドサーチの実行により得られた各モデルのモデルパラメータによって、記憶部107のモデル情報テーブルの現状の各モデルパラメータを更新する。そして、ステップS207へ移行する。
<ステップS207>
更新部108は、更新した各モデルパラメータがそれぞれ最適なモデルパラメータとなったか否かを判定する。すべてのモデルパラメータが最適となった場合(ステップS207:Yes)、ステップS208へ移行し、更新されたモデルパラメータのうちいずれかが最適ではない場合(ステップS207:No)、ステップS204へ戻る。
<ステップS208>
更新部108は、モデルパラメータを更新した記憶部107のモデル情報テーブルを、最新のモデルの情報を含むものとして扱う。
以上のステップS201〜S208によって、モデル更新処理が実行される。
なお、モデル更新処理が実行された後、最適モデル決定部109等による最適モデル決定処理によって、更新されたモデルパラメータに基づいて算出された正解率により異常判定処理に用いるモデルが決定される。ここで図9に示すモデル情報テーブルが、各モデルについてモデルパラメータが更新され、最適モデル決定部109による最適モデル決定処理によって正解率が算出された状態のテーブルであるものとする。例えば、モデルNo.が「2」のモデルのモデルパラメータは「Cost:1.0」および「Gamma:0.1」から、「Cost:1.0」および「Gammma:0.2」に更新され、当該モデルの正解率は「95%」から「85%」へ低下したことを示す。一方、モデルNo.が「4」のモデルのモデルパラメータは「Hidden Unit:64」および「Weight:0.4」から、「Hidden Unit:64」および「Weight:0.35」に更新され、当該モデルの正解率は「85%」から「95%」へ上昇したことを示す。したがって、図9に示すモデル情報テーブルの場合、最適モデル決定部109により正解率が最も高い「95%」であるモデルNo.が「4」のモデルが、異常判定処理に用いるモデルとして決定される。
また、上述の交差検定およびグリッドサーチの処理を、モデル生成処理が実行されて生成されたモデルに対して実行することにより、各モデルパラメータの最適化を行ってもよい。
(モデルの生成および更新に用いられるデータセットおよび正解率の変動について)
図10は、モデルを生成および更新するためのデータセットの一例を説明する図である。図11は、モデルの正解率の変動の一例を説明する図である。図10および図11を参照しながら、本実施形態の診断システム1におけるモデルの生成および更新に用いられるデータセットおよび正解率の変動について説明する。
図10に、モデルの生成および更新をするために用いる学習データ(検知情報)のデータセットを示す。例えば、同一の学習データについてn分割し、n分割したそれぞれの学習データ(データセット)から各モデルに対応する特徴情報が抽出され、モデルの生成および更新に用いられる。図10では、例えば、n個に分割された学習データを含むデータセット(1)がモデルの生成に利用され、そのデータセット(1)からm(1<m≦n)個分シフトしたn個の学習データを含むデータセット(2)がモデルの更新に利用される。以後も同様に、m個分シフトされたn個の学習データを含むデータセットがモデルの更新に利用される。
図11に、各モデルのうちモデルNo.が「1」および「2」のモデルの正解率の変動を示す。データセット(1)を用いて各モデルが生成された場合の当該各モデルの正解率、および、データセット(2)を用いて各モデルが更新された場合の当該各モデルの正解率は、いずれも、モデルNo.が「1」のモデルの方が、モデルNo.が「2」のモデルよりも大きい。しかし、データセット(3)を用いて各モデルが更新された場合の当該各モデルの正解率は、モデルNo.が「2」のモデルの方が、モデルNo.が「1」のモデルよりも大きくなる。この結果、データセット(3)を用いて各モデルが更新された後、モデルNo.が「2」のモデルが、異常判定処理で用いるモデルとして決定される。
なお、正解率算出部109bにより算出された各モデルの正解率は、図11に示すように、表示制御部112によって表示部113に表示されるものとしてもよい。これによって、加工機200のユーザは、モデルの正解率の変動を確認することができ、現在、どのモデルが異常判定処理で使用されているかを知ることができる。
また、図11で上述したように、各モデルの正解率は、データセットごとに算出されるものとしたが、これに限定されるものではなく、過去の所定数分の正解率の算術平均値もしくは移動平均値、または、対数関数型もしくは指数関数型で過去n点の重みを変えて求まる値をそのときの正解率としてもよい。これによって、学習データとして突発的な異常データが含まれる場合、正解率の算出に対するその影響を小さくすることができる。
また、モデル生成処理によりモデルが生成されてから、次にモデル更新処理が実行されるまでの時間、および、モデル更新処理によりモデルが更新されてから、次にモデル更新処理が実行されるまでの時間は、例えば、所定時間とすればよい。また、モデル更新処理は、ユーザによる入力部111の操作によって任意のタイミングで実行可能とするものとしてもよい。
(診断装置による最適モデル決定処理)
図12は、第1の実施形態における最適モデル決定処理の一例を示すフローチャートである。図12を参照しながら、本実施形態に係る診断システム1の診断装置100の最適モデル決定処理の流れについて説明する。なお、図12では説明を簡略にするために、コンテキスト情報の受信およびモデルとの関連付け等の説明は、割愛する。
<ステップS301>
診断装置100の検知情報受信部102は、加工機200から送信された学習データとしての検知情報(センサデータ)を受信する。検知情報は、例えば、加工機200の加工音等である。そして、ステップS302_1〜S302_nへ移行する。
<ステップS302_1〜S302_n>
ステップS302_1では、診断装置100の特徴抽出部105は、検知情報受信部102により受信された検知情報を学習データとし、記憶部107のモデル情報テーブルを参照して、モデルNo.が「1」のモデルに対応した特徴情報抽出方法および特徴情報抽出パラメータによって、当該学習データから特徴情報を抽出する。ステップS302_2では、特徴抽出部105は、記憶部107のモデル情報テーブルを参照して、モデルNo.が「2」のモデルに対応した特徴情報抽出方法および特徴情報抽出パラメータによって、同一の学習データから特徴情報を抽出する。ステップS302_3〜S302_nにおいて、特徴抽出部105は、モデルNo.が「3」〜「n」のモデルにそれぞれ対応した特徴情報抽出方法および特徴情報抽出パラメータによって、同一の学習データから特徴情報をそれぞれ抽出する。そして、ステップS303_1〜S303_nへ移行する。
<ステップS303_1〜S303_n>
ステップS303_1では、最適モデル決定部109のスコア算出部109a_1は、モデルNo.が「1」のモデルに対応した特徴情報抽出方法および特徴情報抽出パラメータによって抽出された特徴情報について、記憶部107のモデル情報テーブルに規定されているモデルNo.が「1」のモデルのモデルパラメータを適用することによってスコアを算出する。ステップS303_2〜S303_nにおいて、スコア算出部109a_2〜109a_nについても同様に、モデルNo.が「2」〜「n」のモデルのモデルパラメータを適用することによってスコアをそれぞれ算出する。そして、ステップS304へ移行する。
<ステップS304>
最適モデル決定部109の正解率算出部109bは、例えば、スコア算出部109a_1により各学習データについて算出されたスコアそれぞれについて閾値判定を行い、正常と判定される確率を正解率として算出する。正解率算出部109bは、正解率の算出を、スコア算出部109a_2〜109a_nそれぞれによって算出されたスコアに対しても実行する。そして、正解率算出部109bは、各モデルについて算出した正解率を、記憶部107のモデル情報テーブルに記憶させる。そして、ステップS305へ移行する。
<ステップS305>
最適モデル決定部109の決定部109cは、正解率算出部109bによって算出された各モデルに対応する正解率を比較して、最も高い正解率に対応するモデルを、異常判定処理で使用する最適なモデルとして決定する。決定部109cは、決定したモデルの情報を、異常判定部110に送る。
以上のステップS301〜S305によって、最適モデル決定処理が実行される。
(診断装置による異常判定処理)
図13は、第1の実施形態における異常判定処理の一例を示すフローチャートである。図13を参照しながら、本実施形態に係る診断システム1の診断装置100の異常判定処理の流れについて説明する。
<ステップS401>
加工機200の数値制御部201は、加工機200から送信されたコンテキスト情報を、逐次、診断装置100に送信する。診断装置100の通信制御部101は、このようにして加工機200から送信されたコンテキスト情報を受信する。そして、診断装置100の加工情報取得部103は、通信制御部101により受信されたコンテキスト情報を取得する。そして、ステップS402へ移行する。
<ステップS402>
また、加工機200の検知部211は、検知情報を、逐次、出力する。診断装置100の検知情報受信部102は、このようにして加工機200から送信された検知情報(センサデータ)を受信する。そして、ステップS403へ移行する。
<ステップS403>
診断装置100の特徴抽出部105は、記憶部107のモデル情報テーブルを参照し、加工情報取得部103により取得されたコンテキスト情報に対応し、かつ、最適モデル決定処理により決定されたモデルに対応する特徴情報抽出方法および特徴情報抽出パラメータに基づいて、検知情報受信部102により受信された検知情報から特徴情報を抽出する。そして、ステップS404へ移行する。
<ステップS404>
診断装置100の異常判定部110は、記憶部107のモデル情報テーブルを参照し、加工情報取得部103により取得されたコンテキスト情報に対応し、かつ、最適モデル決定処理により決定されたモデルの情報(モデルパラメータ)を取得する。そして、ステップS405へ移行する。
<ステップS405>
異常判定部110は、抽出された特徴情報と、取得されたモデルの情報とを用いて、加工機200が正常に動作しているか否かを判定する。そして、ステップS406へ移行する。
<ステップS406>
異常判定部110は、判定結果を出力する。判定結果の出力方法はどのような方法であってもよい。異常判定部110は、例えば、診断装置100の表示制御部112に対して、判定結果を表示部113に表示させるものとしてもよい。または、異常判定部110が、サーバ装置およびPC(Personal Computer)等の外部装置に判定結果を出力するものとしてもよい。
以上のステップS401〜S406によって、異常判定処理が実行される。
以上のように、本実施形態に係る診断システム1では、異なる特徴情報の抽出方法、および、異なる識別アルゴリズムにより複数のモデルを生成し、さらに、複数のモデルのモデルパラメータを所定の方式(例えば、交差検定およびグリッドサーチ)により最適なモデルパラメータに更新するものとしている。さらに、生成または更新されたモデルパラメータごとに正解率を算出し、最も正解率が高いモデルを、異常判定処理に使用する最適なモデルとして決定する。これによって、正常か否か未知の検知情報に対して最適なモデルとして決定されたモデルを用いて異常判定を行うので、対象機械に対する異常判定の精度を向上させることができる。なお、上述の実施形態において、対象装置の動作の判定として、対象装置の動作が正常か否かを判定する異常判定について説明したが、動作の判定には、対象機器の寿命または故障の予知の判定等が含まれてもよい。つまり、正常に動作が行われていても、対象装置の各部が摩耗(例えば、工具の摩耗、およびモータの軸受けの摩耗等)していることを判定することも、対象装置の動作の判定に含まれる。
(変形例1)
図14は、第1の実施形態の変形例1における正解率を補正する動作の一例を示す図である。図14を参照しながら、本変形例に係る診断システム1の正解率を補正する動作について説明する。
図14に示すように、突発的な異常値を含む学習データにより、新しく正解率算出部109bにより算出された正解率が、外れ値(図14の例では、データセット(3)が、データセット(1)および(2)の正解率に対して大きく低下している)となる場合がある。この場合、例えば、正解率算出部109bは、過去の所定数の正解率により正規分布を求め、分散σの2倍(2σ)より大きい値となった正解率を外れ値として判定し、図14に示すように、外れ値である正解率を補正して、正解率を大きくする。補正の方式としては、例えば、過去の所定数の正解率の平均値に基づいて補正を行う。
このように、外れ値と判定した正解率を補正することができるので、対象機械に対する異常判定の精度を維持することができる。
(変形例2)
図15は、第1の実施形態の変形例2における正解率を予測する動作の一例を示す図である。図15を参照しながら、本変形例に係る診断システム1の正解率を予測する動作について説明する。
図15に示すように、データセット(3)までは、モデルNo.が「2」のモデルの正解率が、モデルNo.が「1」のモデルの正解率が高いことが示されている。しかし、正解率算出部109bが、過去に算出した正解率に基づいて、未来の正解率を補間(予測)することによって、例えば、モデルNo.が「1」のモデルの正解率が、いつモデルNo.が「2」のモデルの正解率を上回るかを判断することができる。ここで、正解率を補間する方法としては、線形補間または多項式補間等を用いればよい。
なお、正解率算出部109bにより補間された各モデルの正解率は、図15に示すように、表示制御部112によって表示部113に表示されるものとしてもよい。これによって、加工機200のユーザは、未来のモデルの変動を知ることができる。
(変形例3)
図16は、第1の実施形態の変形例3における正解率を補正および予測する動作の一例を示す図である。図16を参照しながら、本変形例に係る診断システム1の正解率を補正かつ予測する動作について説明する。
図16に示すように、正解率算出部109bは、図14で上述したように、過去の正解率と比較して、求めた正解率が外れ値であると判定した場合、当該正解率を補正したうえで、さらに、図15で上述したように、未来の正解率を補間(予測)する。これによって、例えば、正解率を外れ値のまま補間(予測)すると、補間の精度が著しく低下することになるが、補正したうえで補間しているので、精度の高い補間処理が可能となる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係る診断システムについて、第1の実施形態に係る診断システム1と相違する点を中心に説明する。本実施形態では、モデル生成処理、モデル更新処理、および最適モデル決定処理を、診断装置と通信可能なサーバで行う動作について説明する。なお、本実施形態に係る診断装置および加工機のハードウェア構成は、それぞれ第1の実施形態で説明した構成と同様である。
(診断システムの全体構成)
図17は、第2の実施形態に係る診断システムの全体構成の一例を示す図である。図17を参照しながら、本実施形態に係る診断システム1aの全体構成について説明する。
図17に示すように、本実施形態に係る診断システム1aは、加工機200a_1、200a_2、・・・それぞれに設置されたセンサ57a_1、57a_2、・・・と、診断装置100a_1、100a_2、・・・と、サーバ300と、を含む。加工機200a_1、200a_2、・・・は、それぞれ、診断装置100a_1、100a_2、・・・に対して通信可能となるように接続されている。サーバ300は、診断装置100a_1、100a_2、・・・それぞれに対して、ネットワーク2を介して通信可能となっている。
なお、診断装置100a_1、100a_2、・・・について、任意の診断装置、または総称する場合、単に「診断装置100a」と称するものとする。また、加工機200a_1、200a_2、・・・について、任意の加工機、または総称する場合、単に「加工機200a」と称するものとする。また、センサ57a_1、57a_2、・・・について、任意のセンサ、または総称する場合、単に「センサ57a」と称するものとする。
また、図17に示す例では、診断装置100aおよび加工機200aについてそれぞれ2台ずつ図示されているが、台数が限定されるものではなく、その他の台数であってもよい。
診断装置100aは、サーバ300により生成または更新されたモデルを利用して、加工機200aの動作について異常の診断を行う装置である。
なお、加工機200aおよびセンサ57aについては、それぞれ図1で上述した加工機200およびセンサ57と同様である。
また、サーバ300のハードウェア構成は、例えば、図3に示した診断装置100のハードウェア構成に準じる。
(診断システムの機能ブロックの構成および動作)
図18は、第2の実施形態に係る診断システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。図18を参照しながら、本実施形態に係る診断システム1aおよび加工機200aの機能ブロックの構成および動作について説明する。なお、加工機200aの機能ブロックの構成および動作は、図4で上述した加工機200の機能ブロックの構成および動作と同様である。
図18に示すように、診断システム1aの診断装置100aは、通信制御部101aと、検知情報受信部102(装置側取得部)と、加工情報取得部103と、特徴抽出部105aと、記憶部107aと、異常判定部110(判定部)と、入力部111と、表示制御部112と、表示部113と、を有する。なお、入力部111、表示制御部112および表示部113の動作は、第1の実施形態で説明した動作と同様である。
通信制御部101aは、加工機200aおよびサーバ300との通信を制御する機能部である。例えば、通信制御部101aは、加工機200の数値制御部201から、通信制御部202を介して、コンテキスト情報を受信する。また、通信制御部101aは、受信したコンテキスト情報を、ネットワーク2を介してサーバ300へ送信する。通信制御部101aは、例えば、図3に示す通信I/F64、およびCPU61で動作するプログラムによって実現される。
検知情報受信部102は、加工機200aに設置された検知部211から検知情報を受信する機能部である。また、検知情報受信部102により受信された検知情報が学習データとして使用される場合は、通信制御部101aおよびネットワーク2を介して、サーバ300へ送信される。検知情報受信部102は、例えば、図3に示すセンサI/F65、およびCPU61で動作するプログラムによって実現される。
加工情報取得部103は、加工機200aから、通信制御部101aにより受信されたコンテキスト情報(加工情報)を取得する機能部である。加工情報取得部103は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
特徴抽出部105aは、異常判定部110による異常の判定等で用いる特徴情報を、検知情報から抽出する機能部である。この場合、特徴抽出部105aは、サーバ300による最適モデル決定処理で決定されたモデルに対応する特徴情報抽出方法によって特徴情報を抽出する。特徴抽出部105aは、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
記憶部107aは、サーバ300で更新等がなされたモデル情報テーブルを記憶する機能部である。サーバ300により生成されたモデル(モデルパラメータ)は、サーバ300の記憶部(後述する記憶部307)のモデル情報テーブルに含めて記憶される。また、このモデルパラメータは、サーバ300によるモデル更新処理により更新される。このように、サーバ300によって更新等がなされたモデル情報テーブルは、ネットワーク2および通信制御部101aを介して、記憶部107に記憶される。また、モデル情報テーブルは、複数のモデルの情報を含むテーブルであり、特定のコンテキスト情報に関連付けられている。記憶部107aは、例えば、図3のRAM63または補助記憶装置66等によって実現される。
異常判定部110は、特徴抽出部105aにより抽出された特徴情報と、加工情報取得部103により取得されたコンテキスト情報に対応し、かつ、サーバ300による最適モデル決定処理で決定されたモデルと、を用いて、加工機200aの動作が正常であるか否かを判定する機能部である。異常判定部110は、検知情報から抽出された特徴情報が正常であることの尤もらしさを示す尤度(上述のスコアと同様)を、対応するモデルを用いて算出する。異常判定部110は、尤度と、予め定められた閾値とを比較し、例えば、尤度が閾値以上である場合に、加工機200aの動作は正常であると判定する。また、異常判定部110は、尤度が閾値未満である場合に、加工機200aの動作は異常であると判定する。異常判定部110は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
なお、図18に示した診断装置100aの各機能部(通信制御部101a、検知情報受信部102、加工情報取得部103、特徴抽出部105a、異常判定部110および表示制御部112)は、図3のCPU61にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよく、IC等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
図18に示すように、診断システム1aのサーバ300は、通信制御部301と、検知情報取得部302(サーバ側取得部)と、加工情報取得部303と、特徴抽出部305(抽出部)と、生成部306と、記憶部307と、更新部308と、最適モデル決定部309(モデル決定部)と、を有する。
通信制御部301は、診断装置100aとの間の通信を制御する機能部である。例えば、通信制御部301は、診断装置100aからコンテキスト情報および検知情報を受信する。通信制御部301は、例えば、図3に示す通信I/F64、およびCPU61で動作するプログラムによって実現される。
検知情報取得部302は、診断装置100aから、通信制御部301により受信された学習データである検知情報を取得する機能部である。検知情報取得部302は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
加工情報取得部303は、診断装置100aから、通信制御部301により受信されたコンテキスト情報(加工情報)を取得する機能部である。加工情報取得部303は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
特徴抽出部305は、生成部306によるモデルの生成、および、更新部308によるモデルの更新等で用いる特徴情報を、検知情報から抽出する機能部である。また、特徴抽出部305は、後述する記憶部307のモデル情報テーブルで特定される複数種類の特徴情報抽出方法によって特徴情報を抽出する。特徴抽出部305は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
生成部306は、加工機200aの正常動作時の検知情報を学習データとして、特徴抽出部305により学習データから抽出された特徴情報を用いた学習により、加工情報取得部303により取得されたコンテキスト情報に対応するモデルを生成する機能部である。具体的には、生成部306は、記憶部307のモデル情報テーブルで特定される複数種類の識別アルゴリズムを用いることによって、複数のモデルを生成する。生成部306は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
記憶部307は、モデル情報テーブルを記憶する機能部である。生成部306により生成されたモデル(モデルパラメータ)は、記憶部307のモデル情報テーブルに含めて記憶される。また、モデル情報テーブルは、複数のモデルの情報を含むテーブルであり、特定のコンテキスト情報に関連付けられている。記憶部307は、例えば、図3のRAM63または補助記憶装置66等によって実現される。
更新部308は、加工機200aの正常動作時の検知情報を学習データとして、特徴抽出部305により学習データから抽出された特徴情報、および、モデルパラメータを用いることによって、当該モデルパラメータを更新する機能部である。具体的には、更新部308は、生成部306により生成された複数のモデルそれぞれについて、交差検定およびグリッドサーチを用いた処理を行うことによって、最適なモデルパラメータを求めて更新する。更新部308は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
最適モデル決定部309は、生成または更新されたモデルを用いて、分割された学習データから各特徴情報抽出方法で抽出された特徴情報に基づいてスコアを算出し、算出したスコアに基づいて、各モデルの正解率を算出し、正解率の最も高いモデルを、異常判定処理に用いるモデルとして決定する機能部である。なお、最適モデル決定部309の具体的なブロック構成は、上述の第1の実施形態の図5に示した構成と同様である。最適モデル決定部309は、例えば、図3に示すCPU61で動作するプログラムによって実現される。
なお、最適モデル決定部309による最適なモデルの決定においては、モデルの生成または更新に用いた学習データを用いてもよく、または、当該学習データとは別の学習データを用いるものとしてもよい。
なお、図18に示したサーバ300の各機能部(通信制御部301、検知情報取得部302、加工情報取得部303、特徴抽出部305、生成部306、更新部308および最適モデル決定部309)は、図3のCPU61にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよく、IC等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
また、図18に示した診断装置100a、加工機200aおよびサーバ300それぞれの各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図18で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図18の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
以上のように、各診断装置100aの異常判定処理で使用するモデルは、サーバ300によるモデル生成処理およびモデル更新処理によって、一括して生成および更新がされる。さらに、サーバ300による最適モデル決定処理によって、各診断装置100aの異常判定処理においてどのモデルを使用するのかがそれぞれ決定される。このような診断システム1aの構成によって、各診断装置100aで使用するモデルの情報をサーバ300で一括して管理することができ、診断装置100aではモデル生成処理、モデル更新処理および最適モデル決定処理を実行する必要がないため、診断装置100aを簡素なハードウェア構成とすることが可能となる。
なお、上述の各実施形態の診断システムで実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供するように構成してもよい。
また、上述の各実施形態の診断システムで実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(Compact Disk−Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供するように構成してもよい。
また、上述の各実施形態の診断システムで実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の各実施形態の診断システムで実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
また、上述の各実施形態の診断システムで実行されるプログラムは、上述した各機能部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)がROMからプログラムを読み出して実行することにより上述の各機能部が主記憶装置上にロードされ、各機能部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
1、1a 診断システム
2 ネットワーク
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 通信I/F
55 駆動制御回路
56 モータ
57、57a、57a_1、57a_2 センサ
58 バス
61 CPU
62 ROM
63 RAM
64 通信I/F
65 センサI/F
66 補助記憶装置
67 入力装置
68 ディスプレイ
69 バス
100、100a、100a_1、100a_2 診断装置
101、101a 通信制御部
102 検知情報受信部
103 加工情報取得部
104 受付部
105、105a 特徴抽出部
106 生成部
107、107a 記憶部
108 更新部
109 最適モデル決定部
109a、109a_1、109a_2 スコア算出部
109b 正解率算出部
109c 決定部
110 異常判定部
111 入力部
112 表示制御部
113 表示部
200、200a、200a_1、200a_2 加工機
201 数値制御部
202 通信制御部
203 駆動制御部
204 駆動部
211 検知部
300 サーバ
301 通信制御部
302 検知情報取得部
303 加工情報取得部
305 特徴抽出部
306 生成部
307 記憶部
308 更新部
309 最適モデル決定部
特開2015−203936号公報

Claims (11)

  1. 対象装置の部材に関する物理量を検知する検知部から出力される検知情報を第1学習データとして取得する第1取得部と、
    複数の抽出方法により、前記第1取得部により取得された前記第1学習データの特徴を示す特徴情報をそれぞれ抽出する抽出部と、
    前記抽出部により抽出された前記各特徴情報から、複数のモデルを生成する生成部と、
    前記生成部により生成された前記各モデルのパラメータを最適化することによって該各モデルを更新する更新部と、
    前記抽出部によって抽出された各特徴情報と、前記各モデルとから算出される該各モデルの正解率に基づいて、前記対象装置の動作を判定するためのモデルを決定するモデル決定部と、
    を備えた診断装置。
  2. 前記更新部は、前記抽出部によって、前記第1取得部により取得された前記第1学習データとは異なる第2学習データから前記各抽出方法で抽出された特徴情報を用いて、前記各モデルをそれぞれ更新し、
    前記モデル決定部は、前記更新部により更新された前記各モデルから算出された該各モデルの正解率が最も高いモデルが、前回決定したモデルと異なる場合、前記正解率が最も高いモデルを、前記対象装置の動作を判定するためのモデルとして切り替える請求項1に記載の診断装置。
  3. 前記対象装置の動作の種類ごとに定められる複数のコンテキスト情報のうち現在の動作に対応するコンテキスト情報を、該対象装置から取得する第2取得部を、さらに備え、
    前記生成部は、前記第1取得部により前記第1学習データが取得されたときに、前記第2取得部により取得されたコンテキスト情報に関連付けて、前記複数のモデルを生成する請求項1または2に記載の診断装置。
  4. 前記第1取得部により取得された検知情報と、前記第2取得部により取得されたコンテキスト情報に対応するモデルであって前記モデル決定部により決定されたモデルとを用いて、前記対象装置の動作を判定する判定部を、さらに備えた請求項3に記載の診断装置。
  5. 前記生成部は、前記抽出部により抽出された前記各特徴情報から、該各特徴情報の前記抽出方法にそれぞれ対応する識別アルゴリズムによってモデルをそれぞれ生成する請求項1〜4のいずれか一項に記載の診断装置。
  6. 前記モデル決定部により算出された前記各モデルの正解率を表示部に表示させる表示制御部を、さらに備えた請求項1〜5のいずれか一項に記載の診断装置。
  7. 前記モデル決定部は、過去に算出した前記各モデルの正解率を補間することによって、未来の正解率を予測し、
    前記表示制御部は、前記モデル決定部により予測された正解率を、さらに前記表示部に表示させる請求項6に記載の診断装置。
  8. 前記検知部と、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の診断装置と、
    を有する診断システム。
  9. 対象装置の動作を診断する診断装置と、前記診断装置の診断に使用されるモデルを生成するサーバと、を備えた診断システムであって、
    前記サーバは、
    対象装置の部材に関する物理量を検知する検知部から出力される検知情報を学習データとして取得するサーバ側取得部と、
    複数の抽出方法により、前記サーバ側取得部により取得された前記学習データの特徴を示す特徴情報をそれぞれ抽出する抽出部と、
    前記抽出部により抽出された前記各特徴情報から、複数のモデルを生成する生成部と、
    前記生成部により生成された前記各モデルのパラメータを最適化することによって該各モデルを更新する更新部と、
    前記抽出部によって抽出された各特徴情報と、前記各モデルとから算出される該各モデルの正解率に基づいて、前記対象装置の動作を判定するためのモデルを決定するモデル決定部と、
    を備え、
    前記診断装置は、
    前記対象装置の前記部材に関する物理量を検知する前記検知部から出力される検知情報を取得する装置側取得部と、
    前記装置側取得部により取得された検知情報と、前記モデル決定部により決定されたモデルとを用いて、前記対象装置の動作を判定する判定部を、
    備えた診断システム。
  10. 対象装置の部材に関する物理量を検知する検知部から出力される検知情報を学習データとして取得する取得ステップと、
    複数の抽出方法により、取得した前記学習データの特徴を示す特徴情報をそれぞれ抽出する抽出ステップと、
    抽出した前記各特徴情報から、複数のモデルを生成する生成ステップと、
    生成した前記各モデルのパラメータを最適化することによって該各モデルを更新する更新ステップと、
    抽出した各特徴情報と、前記各モデルとから算出される該各モデルの正解率に基づいて、前記対象装置の動作を判定するためのモデルを決定するモデル決定ステップと、
    を有する診断方法。
  11. コンピュータに、
    対象装置の部材に関する物理量を検知する検知部から出力される検知情報を学習データとして取得する取得ステップと、
    複数の抽出方法により、取得した前記学習データの特徴を示す特徴情報をそれぞれ抽出する抽出ステップと、
    抽出した前記各特徴情報から、複数のモデルを生成する生成ステップと、
    生成した前記各モデルのパラメータを最適化することによって該各モデルを更新する更新ステップと、
    抽出した各特徴情報と、前記各モデルとから算出される該各モデルの正解率に基づいて、前記対象装置の動作を判定するためのモデルを決定するモデル決定ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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