JP6838303B2 - 画像処理装置、該画像処理装置を有する画像形成装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、該画像処理装置を有する画像形成装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6838303B2
JP6838303B2 JP2016129330A JP2016129330A JP6838303B2 JP 6838303 B2 JP6838303 B2 JP 6838303B2 JP 2016129330 A JP2016129330 A JP 2016129330A JP 2016129330 A JP2016129330 A JP 2016129330A JP 6838303 B2 JP6838303 B2 JP 6838303B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
image data
region
area
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016129330A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018001506A (ja
Inventor
亞也 山澤
亞也 山澤
伸一 畑中
伸一 畑中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2016129330A priority Critical patent/JP6838303B2/ja
Publication of JP2018001506A publication Critical patent/JP2018001506A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6838303B2 publication Critical patent/JP6838303B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Description

本発明は、画像処理装置、該画像処理装置を有する画像形成装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
インクジェットプリンタで画像を印刷する際に、銀塩写真のように用紙端部に余白を残さず画像を形成する縁なし印刷技術が既に知られている。
一般ユーザー向けの縁なし印刷技術として、縁あり印刷よりも印字画像を拡大して、図1に示すように、記録媒体に対して大きい領域にインクを噴射して画像を形成する方式が主流となっている(非特許文献1等)。
ここで、記録媒体に対し大きめの領域にインク(液体)を噴射する場合、記録媒体外にはみ出したインクを回収する構造が必要となる。例えば、特許文献1には、図2に示すように、記録媒体の側縁より外側にはみ出して吐出されたインクを1つの回収箱で回収する方法が開示されている。
しかし、複数のインクを混合することで増粘するインクの組み合わせもある。インクが増粘すると、回収容器内で堆積したインクが記録ヘッドに跳ね返り、記録ヘッドの吐出面が汚れることで、インク吐出が曲がったり、吐出されるインクの色が変化したりする等、画像品質が低下するおそれがある。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、縁なし印刷において、回収容器内での液体の堆積を抑制し、画像品質を向上させる、画像処理装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様では、
送される記録媒体に、第1の液体を吐出する第1の液体吐出部、及び前記第1の液体と異なる特性を有する第2の液体を吐出する第2の液体吐出部を含むヘッドと、前記ヘッドを主走査方向に走査可能に支持するキャリッジと、前記記録媒体の搬送方向と垂直な幅方向の両側縁の周辺の外側下方に設けられた第1の液体回収容器及び第2の液体回収容器と、を有する画像形成装置へ、画像データを送信する画像処理装置であって、
前記画像処理装置は、
縁なし印刷を実施する際、印刷対象のデータを変倍して、前記記録媒体よりも大きく、前記幅方向の側縁がはみ出る部分を含む範囲を、吐出領域とする拡大画像データを作成するデータ変倍部と、
複数の種類の液体と、該複数の種類の液体間の特性によって増粘する組み合わせを対応づけて記憶しておく記憶部と、
前記組み合わせに基づいて、前記第1の液体と前記第2の液体とが混合可能かどうか判定する判定部と、
前記判定部により、前記第1の液体と前記第2の液体との混合が不可と判定された場合、前記拡大画像データから一方の側縁より外側にはみ出る領域であって前記第1の液体回収容器側のデータの一部を削除することで、前記第1の液体を吐出する領域に相当する第1の画像データ領域を作成し、前記拡大画像データから他方の側縁より外側にはみ出る領域であって前記第2の液体回収容器側のデータの一部を削除することで、前記第2の液体を吐出する領域に相当する第2の画像データ領域を作成する、はみ出し削除部と、を有し、
前記はみ出し削除部は、
前記一方の側縁から外側にはみ出る領域について、前記第1の液体と前記第2の液体とが1mm以下で重複するように、前記第1の画像データ領域を前記拡大画像データから削除して作成することで、前記第1の液体回収容器で、前記第1の液体を前記第2の液体よりも少なく回収させ、
前記他方の側縁から外側にはみ出る領域について、前記第1の液体と前記第2の液体とが1mm以下で重複するように、前記第2の画像データ領域を前記拡大画像データから削除して作成することで、前記第2の液体回収容器で、前記第2の液体を前記第1の液体よりも少なく回収させる、
画像処理装置を提供する。
一態様によれば、画像処理装置において、縁なし印刷において、回収容器内での液体の堆積を抑制し、画像品質を向上させることができる。
一般的な縁あり印刷技術と、縁なし印刷技術の説明図。 従来例の、記録媒体の側縁より外側にはみ出して吐出されたインクを1つの回収箱で回収する概略図。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を説明する斜視概略図。 図3の画像形成装置のキャリッジ周辺の平面説明図。 ノズルが形成されたヘッドを有するキャリッジと記録媒体の搬送方向について説明する図。 印刷ヘッド、記録媒体及び両側の回収容器の模式図であって(A)は比較例、(B)は本発明。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の制御の機能ブロック図の一例。 図7の制御装置のハードウエアブロック図の一例。 図7の画像処理装置における印刷対象のデータ入力以降のデータ処理のフローチャートの一例。 第1のインクと、第1のインクと混合不可の第2のインクが存在する際の画像データの作成例。 実際の印刷で生じる懸念事項を示す図。 端部の印字不足回避のための画像データ作成例を示す図。 三色のうち二色が混合不可だった場合の画像データ作成例。 三色のうちある一色と他の二色が混合不可だった場合の画像データ作成例。 四色のうちある一色と他の二色が混合不可だった場合の画像データ作成例。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
((画像形成装置の構成))
まず、本発明に係る画像処理装置が搭載された画像形成装置の一例について図3及び図4を参照して説明する。図3は本発明の一実施形態に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置80を前方側から見た斜視説明図である。
このインクジェット記録装置80は、装置本体81と、装置本体81に装着された用紙を装填するための給紙カセット82と、装置本体81に着脱自在に装着されて画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ83とを備えている。さらに、装置本体81の前面の一端部側(給排紙トレイ部の側方)には、インクカートリッジを装填するためのカートリッジ装填部84を有し、このカートリッジ装填部84の上面は操作ボタンや表示器などを設ける操作/表示部85としている。
このカートリッジ装填部84には、インクカートリッジ(メインタンク)10y,10m,10c,10k(色を区別しないときは「インクカートリッジ10」とする)を、装置本体81の前面側から後方側に向って挿入して装填可能としている。インクカートリッジ10は、色の異なる色材であるインク、例えばイエロー(Y)インク、マゼンタ(M)インク、シアン(C)インク、黒(K)インクをそれぞれ収容した複数の記録液カートリッジである。このカートリッジ装填部84の前面側には、インクカートリッジ10を着脱するときに開く前カバー(カートリッジカバー)86を開閉可能に設けている。また、インクカートリッジ10y,10m,10c,10kは縦置き状態で横方向に(図1では左から順に)並べて装填する構成としている。
また、操作/表示部85には、各色のインクカートリッジ10y,10m,10c,10kの装着位置(配置位置)に対応する配置位置で、各色の残量表示部、電源ボタン、用紙送り/印刷再開ボタン、キャンセルボタンなどが配置されている。各色の残量表示部は、各色のインクカートリッジ10y,10m,10c,10kの残量がなくなることを表示する。
次に、このインクジェット記録装置の機構部について図4を参照して説明する。図4はインクジェット記録装置のキャリッジ周辺の平面説明図である。図4に示す実施形態は、シリアル型ヘッドを用いたシリアル型画像形成装置の例である。
図4において、装置本体フレーム部材を構成する側板21A,21Bに横架された主ガイド部材であるガイドロッド22と、図示しない従ガイド部材(ガイドロッド、ガイドステーなど)とによって、キャリッジ25は、主走査方向(ガイドロッド長手方向)に摺動自在に保持されている。このキャリッジ25は、主走査モータ71(図7参照)、駆動プーリ、従動プーリ及びタイミングベルト等を含む主走査機構によって主走査方向に移動走査される。
このキャリッジ25には、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出する画像形成手段としての液体吐出ヘッドからなるサブタンク一体型の4個の吐出ヘッド31,32,33,34を含む印刷ヘッド(記録ヘッド、印字ヘッド)30が搭載されている。吐出ヘッド31,32,33,34は、夫々、複数のノズル1からなるノズル列31N,32N,33N,34Nを主走査方向に対して直交する副走査方向に配列し、滴吐出方向を下方に向けて装着している。
図4に示す構成では、印刷ヘッド30において、吐出ヘッド31(第1の吐出ヘッド)が第1の液体(例えばイエローインク)を吐出する第1の液体吐出部として機能し、吐出ヘッド32(第2の吐出ヘッド)32が第2の液体(例えばマゼンタインク)を吐出する第2の液体吐出部として機能する。同様に、吐出ヘッド33(第3の吐出ヘッド)が第3の液体(例えばシアンインク)を吐出する第3の液体吐出部として機能し、吐出ヘッド34(第4の吐出ヘッド)34が第4の液体(例えばブラックインク)を吐出する第4の液体吐出部として機能する。
一方、キャリッジ25の下側には、給紙カセット82から給紙される用紙等の記録媒体Pを副走査方向に搬送する搬送手段としての上流側搬送ベルト41、下流側搬送ベルト44が配置されている。上流側搬送ベルト41は、無端状ベルトであり、側板21A,21B間で回転自在に保持された搬送ローラ42とテンションローラ43との間に掛け渡されている。同様に下流側の搬送ベルト44は、側板21A,21B間で回転自在に保持された搬送ローラ45とテンションローラ46との間に掛け渡されている。
搬送ベルト41,44は、副走査モータ72(図7参照)によって搬送ローラ42,45が回転駆動されることによって矢示方向(ベルト搬送方向)に周回移動される。搬送ベルト41,44、搬送ローラ42,45、テンションローラ43,46が画像形成装置における搬送手段として機能する。
上流側搬送ベルト41と、下流側の搬送ベルト44との間には、複数のガイドリブ47が設けられている。ガイドリブ47は、2つの回収容器60A,60Bに挟まれるように、印刷ヘッド30の対向位置に配置され、記録媒体Pを保持する、保持部材として機能する。
これらの構成により、キャリッジ25は搬送ベルト移動方向、即ち、記録媒体Pの搬送方向に対して垂直方向に移動可能である。
また、複数のガイドリブ47の両側には、縁なし印刷の際に、インクを回収する、回収容器(液体回収容器)60A,60Bが設けられている。
また、キャリッジ25の主走査方向の印字領域外であって、さらに、上記の回収容器60A,60Bの外側のどちらか一方、あるいは両側に、メンテナンス装置48が配置されている。
このような機構部を備えるインクジェット記録装置からなる画像形成装置において、下記に説明する本発明を実施した液滴吐出装置を搭載しているので、高粘度インクを用いた普通紙高画質記録を高速で行うことができる。
図5は、ノズル1が形成された印刷ヘッド30−1を有するキャリッジ25と記録媒体Pの搬送方向について説明する図である。本実施形態は、シリアル型のヘッド形式であり、記録媒体Pが搬送される方向と直交する方向にキャリッジ25を移動させて、画像形成を行う。ここで、キャリッジ25における吐出ヘッド35,36のノズル列11〜14は用紙搬送方向へ延伸しており、キャリッジ25は主走査方向に移動可能である。
なお、図4では、各色毎に吐出ヘッド31〜34が設けられているが、図5に示すように、1つのヘッドに複数の色を含む構成であってもよい。この場合、印刷ヘッド30−1において、第1の液体(例えば、イエローインク)を吐出する第1の液体吐出部が第1のノズル列11で形成され、第2の液体(例えばマゼンタインク)を吐出する第2の液体吐出部が第2のノズル列12で形成されている。同様に、第3の液体(例えば、シアンインク)を吐出する第2の液体吐出部が幅方向に伸長する第3のノズル列13で形成され、第4の液体(例えばブラックインク)を吐出する第4の液体吐出部が幅方向に伸長する第4のノズル列14で形成されている。
よって、図5の左側の吐出ヘッド35に、Y色とM色のインクを吐出するノズル列11,12(2つの液体吐出部)が設けられ、右側の吐出ヘッド36には、C色とK色のインクを吐出するノズル列13,14(2つの液体吐出部)が設けられているとする。
また、図5に示すように、2つ回収容器60A,60Bは、記録媒体Pの搬送方向と垂直な幅方向の両側縁の周辺の外側下方に設けられている。
<印刷ヘッドと回収容器>
図6に、印刷ヘッド30と、記録媒体Pと、搬送経路の回収容器60A,60Bにおけるインク吐出状態とインクのはねかえりを示す模式図を示す。(a)は比較例の説明図であって、(b)は本発明の説明図である。
シリアル型ヘッドでは、一方向に搬送される記録媒体に対し、インクを吐出する印刷ヘッドは搬送方向と直交する方向に移動し、印刷する。縁なし印刷のために、印刷ヘッドの移動方向、すなわち搬送方向と直交する方向の印刷可能幅は記録媒体よりも大きく設定可能である。印刷ヘッドの移動方向で、記録媒体の側縁(縁端)より外側にはみ出たインクはインク回収部である回収容器によって回収される。
比較例では、図6(a)に示すように、記録媒体Pよりわずかにはみだすよう単純に画像を拡大し、記録媒体Pの外にはみ出した4色のKCMYインクは全て同じ回収容器69X,69Yに回収される。そのため、長期的にみて回収容器内でインクが堆積し、ひどく堆積すれば印刷ヘッドの吐出面であるノズル面を汚し、吐出が乱れたり記録媒体Pの表面を汚したりする恐れが発生する。
特に、混合により増粘するインク色の組み合わせを使用し、同じ回収容器で回収する場合に、記録媒体Pの外に噴射・回収されたインクが、吸引ポンプ等で吸引してもうまく吸引せず、そのインクが回収容器内で堆積してしまうという問題があった。
例えば、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色を使うインクジェットプリンタにおいて、Yインクが他の3色と混ざった場合に増粘しやすく、堆積しやすい性質をもっていたとする。
ここで、インク組成は、色毎に異なる顔料分散体や溶媒などを含み、組成に応じて化学的な特性や環境対応特性が異なるために、色の表現等で用いる比率等の演算などが複雑であるのが一般的である。
このようなインクの混合の条件を検討する中で、複数のインクを混合した際に増粘する性質は、縁なし印刷をしない場合には弊害とならないため優先度が低くなる。
しかし、縁なし印刷をする場合、回収される回収容器中で、増粘により、堆積量が増えると印刷ヘッド39のノズル面を汚してしまう。これにより、印刷ヘッド30の汚れにより、次回の印刷時のノズル1からの吐出に悪影響を及ぼし、画質が低下してしまうおそれがある。
上記問題を解消するように、本発明の縁なし印刷のための画像処理では、図6(B)に示すように、混合により増粘するインク色の組み合わせを避けながら、記録媒体Pからはみ出した領域のインクを回収することができる。そのため、回収容器60A,60B内の粘度の上昇を抑え、粘度が低いままなので、吸引チューブ61A,61B、インク吸引ポンプ62A,62Bにより、吸引動作でスムーズに回収容器60A,60B外へ排出される。そのため、回収容器60A,60B内でインクが堆積せず、印刷ヘッド30のノズル面2と干渉しないため、上記の印刷ヘッド30の各吐出ヘッドへの悪影響を抑制できる。
<ブロック図>
図7に本発明の実施形態に係る画像形成装置80の制御の機能ブロック図の一例を示す。画像形成装置80の制御部である制御装置500は、主制御部510、画像処理装置50、駆動制御部520を備える。
画像処理装置50は、縁なし印刷のための画像処理装置であって、画像加工部51と、記憶部54と、振り分け部55と、判定部56とを有する。画像加工部(画像処理部)51の中には、データ変倍部52と、はみ出し削除部53が設けられている。
駆動制御部520は、印刷制御部521、モータ駆動部522、ACバイアス供給部523などを備えている。印刷制御部521は印刷ヘッド30を駆動制御するデータ転送手段と駆動信号発生手段を含む。駆動IC37は印刷制御部521と接続されており、キャリッジ25側に設けられ、印刷ヘッド30を駆動する。
モータ駆動部522はキャリッジ25を移動走査する主走査モータ71、搬送ベルト41,44を周回移動させる副走査モータ72、維持回復モータ73、及び回収部吸引モータ74を駆動する。
キャリッジ25の回復のための維持回復機構であるメンテナンス装置48(図2参照)は、キャップやワイパーブレードの移動などを行う。ACバイアス供給部523は、帯電ローラ49U,49DにACバイアスを供給する。帯電ローラ49U,49Dは、例えば搬送ベルト41,44の表面を帯電させる帯電手段として、搬送ベルト41,44の表層に接触し、搬送ベルト41,44の回動に従動して回転するように配置されている。
また、この制御装置500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行う操作パネル531が接続されている。
画像出力するドットパターンデータの生成はホスト(例えば、コンピュータ等)600側のプリンタドライバ601で行っている。さらに、プリンタドライバ601は、印刷対象のデータとともに、縁あり印刷、縁なし印刷の指示を画像形成装置80の制御装置500へと送信する。
印刷制御部521は、上述した画像データをシリアルデータで転送する。また、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などを駆動IC37に出力する。駆動IC37は、シリアルに入力される印刷ヘッド30の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部521から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを選択して吐出パルスを生成する。そして、印刷ヘッド30の液滴を吐出させるエネルギーを発生する圧力発生手段としての圧電素子に対して印加することで吐出ヘッド31を駆動する。
図8に、図7に示す制御装置500のハードウエア構成の一例を示す。図7は、制御装置500の主制御部510等を構成しており、制御部510は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、ハードディスクドライブ(HDD)104、不揮発性メモリ(NV(Non-Volatile)RAM)105、及びASIC(application specific integrated circuit)106と、ホストI/F(Interface)107、I/O部(input-output)108が接続される。バス109に接続されたこれら各部は、バス109を介して互いに通信可能とされている。
図7及び図8を参照して、CPU101は画像形成装置80全体の制御を司る。ROM102及びHDD104は、CPU101が実行するプログラム、その他の固定データが格納する。RAM103は印刷対象のデータ等を一時格納する。不揮発性メモリ(NVRAM)105は書き換え可能に、装置の電源が遮断されている間もデータを保持する。ASIC106は、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御する入出力信号の処理を実行する。
ここで、NVRAM105は、例えば、図7の縁なし用の画像処理装置50の記憶部54としても機能し、今回の印刷に用いる、インクの種類と複数の種類で混合を回避すべき組み合わせ等を記憶する。
I/O部108は、装置に装着されている図7の各種のセンサ群532からの情報を取得し、プリンタの制御に必要な情報を抽出し、印刷制御部521やモータ駆動部522、ACバイアス供給部523の制御に使用する。センサ群532は、用紙の位置を検出する光学センサや、機内の温度を監視するサーミスタ、帯電ベルトの電圧を監視するセンサ、カバーの開閉を検出するインターロックスイッチなどがあり、I/O部108は様々のセンサ情報を処理することができる。
図7に戻って、画像処理装置50で実行する画像処理は搬送方向と直交する方向の端部の画像処理に関するものであり、以降、記録媒体Pの両端とは搬送方向と直交する方向(幅方向)の記録媒体Pの端部を指すものとする。
画像処理装置50の記憶部54は、複数の種類の液体(インク)と、該複数の種類の液体間の増粘による混合の可否の特性とを対応づけて予め記憶しておく。なお、インクは、組成や濃度が違う場合は全て異なるインクとしてみなす。たとえば、組成の違う透明インクが二種類ある場合には、透明インクとして一括りにせず、別々のインク色として記憶する。色材濃度のみが違うインクが二種類ある場合にも、別々のインク色として扱う。
印刷対象のデータが入力されると、画像加工部51にて2段階の処理が行われる。まず、縁なし印刷が指示された場合、画像加工部51の第一の画像加工処理として、データ変倍部52が、記録媒体Pより大きいサイズへ拡大処理が行う。ここではインク色ごとの個別の処理は行わない。
平行して、判定部56は、記憶部54に記憶された、混合させないインク色の組み合わせを読み出す。判定部56で、使用する複数のインク(例えば、第1の液体と第2の液体)が混合可能かどうか判定する。
振り分け部55では、記憶部54からの入力をもとに混合させないインク色が記録媒体の両端どちらにおいても重複しないようにインク色ごとのはみ出し領域を振り分ける。
画像加工部51の第二の画像加工処理として、はみ出し削除部53は、振り分け部55の指示に従って、先に拡大処理した画像データの記録媒体Pの両端のうち片側のデータのはみ出し領域(領域オーバー部)をインク色ごとに削除する処理を行う。
画像加工部51のはみ出し削除部53で作成された画像データ又は混合不可が無い場合は拡大画像データを、駆動制御部へ出力する。
駆動制御部520の、画像用の波形を作成する印刷制御部521は、インクを吐出する印刷ヘッド30(30−1)の移動範囲を決定し、インクを吐出する。なお、複数のインク種を吐出する、印刷ヘッド30(30−1)は、同一のキャリッジ25に搭載されているため、はみだしを考慮した、最も端部側に吐出する色に合わせて、キャリッジ25の移動範囲を設定する。
また、縁なし印刷の指示により、インク回収部である回収容器60A,60Bから、インクを吸引するインク吸引ポンプ62A,62Bを駆動させる回収部吸引モータ74が作動する。
<フローチャート>
図9に、印刷対象のデータ入力以降の縁なし印刷のためのデータ処理のフローチャートの一例を示す。なお、このようなデータ処理(画像処理方法)のフローのプログラムを記憶部(HDD104等)によって記憶させ、主制御部510や他のコンピュータによって、プログラムを、実行させてもよい。
印刷対象のデータを入力することでフローを開始すると、ステップS1で、まず、縁なし印刷の場合に、記録媒体Pより大きいサイズに印刷対象のデータから作成される画像データのサイズ(画像サイズ)が拡大または縮小処理される、即ち、変倍処理される。変倍処理後は、全ての色のインクが記録媒体Pの両端にはみ出している画像データ、即ち、記録媒体Pよりも大きい領域に相当する拡大画像データが作成されている状態である。
次に、ステップS2で混合不可インクの有無を確認する。混合不可インクの有無に関する情報は、画像処理装置50内の記憶部54が保持、送信し、判定部56が、記憶部54から、使用する複数の液体が混合可能か不可かを読み出す。
混合不可インクがない場合(S2でNO)は、縁なし印刷のための画像処理を終了し、拡大画像データの範囲を全ての色のインクの吐出領域とする。
混合不可インクがある場合(S2でYES)、ステップS3で振り分け部55にて当該インクのはみ出し領域の振り分けを実行する。例えば、第1のインク用に、記録媒体Pの搬送方向と直交する方向である一方の側縁から外側にはみ出る領域を含む第1の画像データ領域を割り当て、第2のインク用に、他方の側縁から外側へはみ出る領域を含む第2の画像データ領域へ割り当てる。なお、振り分け部55は、後述するように、この振り分け工程において、はみ出し領域を含む吐出領域を振り当ててよいし、はみ出し領域を選択してもよいし、はみ出し領域の削除を指示してもよい。
ステップS4で、記録媒体Pの搬送方向に直交する方向について、混合不可インク同士の色データのはみ出し領域をどちらか片側ずつに振り分けた、不用なはみ出し領域の画像データを削除する。
そして、振り分け部55の振り分け指示に従って、画像加工部51のはみ出し削除部53は、拡大画像データから一方の側縁より外側にはみ出る領域のデータを削除することで、例えば第1のインク用の第1の画像データ領域を作成する。同様に、拡大画像データから他方の側縁より外側にはみ出る領域を削除することで、第2のインク用の、第2の画像データ領域を作成する。
ステップS5で、当該インクのはみ出し領域が重なっていないことを確認する。例えば、3色以上のインクを使用する場合は、インクの増粘の組み合わせを考慮して、ステップS3に戻り、上記と同様にS3で振り分け、S4で必要に応じて削除することで、第3のインク用の、第3のデータ領域を作成する。
S5において、使用するすべての色のインクの振り分けが完了したことを確認したら、縁なし印刷のための画像処理を終了する。
<画像データ作成例>
図10に第1のインクと、第1のインクと混合不可の第2のインクを使用する際の画像データの作成例を示す。
まず、画像処理装置50の画像加工部51のデータ変倍部52は、印刷対象のデータを、記録媒体Pの最大幅Wよりも大きくなるような、W+2aの印字領域幅を有する拡大画像データ(印字画像領域)へ、変倍する。
次に、振り分け部55は、第1のインクと第2のインクの吐出領域を作成するため、幅方向において、記録媒体Pの側縁から外側にはみ出る領域について、両端で重複しないよう振り分けを実行する。そして、はみ出し削除部53は、不用な領域を削除する。
詳しくは、振り分け部55は、第1のインク用に、搬送方向に対して垂直な幅方向の右の側縁から外側にはみ出る領域を含む右側吐出領域又は、幅方向の左の側縁から外側へはみ出る領域を含む左側吐出領域のどちらか一方を振り当て、第2のインク用に、右側吐出領域又は左側吐出領域のどちらか他方に振り当てる。
そして、図10の左のフローに示すように、はみ出し削除部53は、前記振り当てられた側の吐出領域と反対側のはみ出し領域を削除することで、W+aの印字領域幅を有する第1の画像データ領域(図10では右側)及び、W+aの印字領域幅を有する第2の画像データ領域(図10で左側)を作成する。なお、図10〜図15における、画像データ(吐出領域)の例は一例であって、領域の振り分けは、左右逆であってもよい。
なお、本説明では、はみ出し部を含んだ領域をまとめて振り分けているが、このとき、振り分けは、記録媒体Pに対応する部分とはみ出し部を含む一体化した吐出領域(W+a)の振り当てに限られず、はみ出す領域を選択するように振り分けてもよいし、削除する領域を指定するように振り分けてもよい。
((振り分け例2))
はみ出し領域の選択により振り分ける場合、たとえば第1のインクの吐出領域がはみ出し領域を右側とした場合、第2のインクの吐出領域がはみ出し領域は第1のインクと重ならないよう左側に振り分けられる。第1のインクのデータである第1の画像データ領域については左側にはみ出ている領域を削除し、第2のインクのデータである第2の画像データ領域は右側にはみ出ている領域を削除する。
詳しくは、振り分け部55は、第1のインク(第1の液体)用に、幅方向の右の側縁から外側にはみ出る右側はみ出し領域か、幅方向の左の側縁から外側へはみ出る左側はみ出し領域のどちらか一方を選択し、第2のインク(第2の液体)用に、前記右側はみ出し領域又は前記左側はみ出し領域のどちらか他方を選択する。図10の例では、第1のインク用に右側はみ出し領域(右側のa)を選択し、第2のインク用に左側はみ出し領域(左側のa)を選択している。
そして、図10の左のフローに示すように、はみ出し削除部53は、選択された側のはみ出し領域と反対側のはみ出し領域を削除することで、W+aの印字領域幅を有する第1の画像データ領域(図10では右側)及びW+aの印字領域幅を有する第2の画像データ領域(図10で左側)を作成する。
((振り分け例3))
削除領域で振り分ける場合、図10の右側に示すように、第1のインクの削除領域を右側とした際には、第1のインクは左側にはみ出たままであるため、第2のインクは左側が削除領域となる。
詳しくは、振り分け部55は、第1のインク(第1の液体)用に、幅方向の右の側縁から外側にはみ出る右側はみ出し領域か、幅方向の左の側縁から外側へはみ出る左側はみ出し領域のどちらか一方を削除するように指示し、第2のインク(第2の液体)用に、前記右側はみ出し領域又は前記左側はみ出し領域のどちらか他方を削除するように指示する。図10の例では、第1のインク用に右側はみ出し領域(右側のa)を削除指示し、第2のインク用に左側はみ出し領域(左側のa)を削除指示している。
そして、図10の右のフローに示すように、はみ出し削除部53は、削除指示された側のはみ出し領域を削除することで、W+aの印字領域幅を有する第1の画像データ領域(図10では左側)及び。W+aの印字領域幅を有する第2の画像データ領域(図10で右側)を作成する。なお、左右の振り当ては、逆であってもよい。
<実際の画像形成で生じる懸念事項>
図11に記録媒体の幅方向の側縁と、はみ出し領域の拡大図を示す。通常、インクの着弾位置ズレや搬送精度の誤差など複数の誤差要因があるため、画像データ通りに記録媒体の側縁ぴったりに印字することは困難である。そのため、図11のように印字領域を記録媒体外にはみ出る領域と全く同じとすると、側縁の近傍の印字が不足する場合が考えられる。
しかし、三色以上の多色で印字する場合、一色程度ならば側縁が完全な縁なし印字になっていなくても目立ちにくいため、あまり問題にならない。
<端部の印刷不足回避のための画像データ作成例>
しかし、完全な縁なし印刷を所望する場合、回収容器60A,60B内のインク色混合を少量とすれば混合による堆積を十分に防げることから、図12に示すように、削除する領域を記録媒体よりわずかに大きめに設定しても良い。即ち、割り振られる画像データ領域は、W+aよりもわずかに大きいW+a+b(0<b<<a)の印字領域幅を有していてもよい。
この場合、はみ出し削除部53は、側縁から外側にはみ出る領域について、第1のインクと第2のインクとが1mm以下で重複するように、少し小さい領域で((a−b)の印字領域幅の分)削除する。
<三色のうち二色が混合不可だった場合の画像データ作成例>
図13に、第1のインクと、第1のインクと混合不可の第2のインクと、どちらのインクと混合しても問題のない第3のインク(第3の液体)を使用する際の画像データの作成例を示す。
この場合、第3のインクは第1のインク、第2のインクと混合可能なので、画像サイズ変倍後の振り分けおよび削除処理は実行されない。即ち、拡大画像データの吐出領域のW+2aの印字領域幅の全域に、第3のインクが吐出される。なお、第1のインク用、第2のインク用の画像データ領域の振り分けは図10と同様となる。
あるいは、第3のインクは第1のインク用または第2のインク用のどちらの吐出領域に振り分けられても良い。
このような、他のどのインクとも混合可能なインクが第4、第5・・・と増えても、第3のインクも振り分けと同様の吐出領域(全域に吐出、又はどちらかの吐出領域への振り分け)となる。
<三色のうちある一色と他の二色が混合不可だった場合の画像データ作成例>
図14に、三色のインクのうち、第1のインクが、第2のインク及び第3のインクと混合不可で、第2のインクと第3のインク同士は混合可だった際に、はみ出し領域を振り分けた場合の画像データの作成例を示す。
第1のインクのはみ出し領域を右側(一方の側)とした場合、第2のインクのはみ出し領域は第一のインクと重ならないよう左側(他方の側)に振り分けられる。第3のインク(第4の液体)のはみ出し領域は、第1のインクとの重複を避けて左側(他方の側)に振り分けられる。
第4、第5・・とインクの種類が増え、第1のインクのみ他のインクと混合不可、第2のインク以降のインク同士は混合可だった場合にも同様の振り分け(即ち、混合したときに増粘しない液体と同じ領域への振り分け)となる。
<四色のうちある一色と他の二色が混合不可だった場合の画像データ作成例>
図15に、四色のインクのうち、第1のインクと混合不可のインクが二色(第2のインク、第3のインク)あり、その2色の両方あるいはどちらか一方と混合不可の第4のインクを使用する際に、はみ出し領域を振り分けた場合の画像データの作成例を示す。
第1のインクのはみ出し領域を一方の側(右側)に振り分けると、第2のインク及び第3のインクのはみ出し領域は他方の側(左側)に振り分けられる。さらに、第4のインクのはみ出し領域は第2のインク及び第3のインクと重複しないよう右側に振り分けられる。
このように、回収容器60A,60B内で、複数のインクを混合することで増粘するインクの組み合わせを回避、複数のインク同士の干渉を回避することができる。インクが回収容器60A,60B内で堆積しないため、回収容器60A,60Bのインクが、吐出中の記録ヘッドに、はねかえり等により、記録ヘッドの吐出面が汚れることを抑止できる。したがって、インク吐出が曲がりや、吐出されるインクの色の変化を回避し、画像品質を向上できる。
なお、上記実施形態では、吐出される液体として、インクの例で説明したが、吐出される液体は、前処理液、後処理液、あるいは別のものであってもよい。例えば、吐出される液体は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。
さらに別の液体の例として、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものが含まれる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の実施形態の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
80 インクジェットプリンタ(画像形成装置)
20 画像処理装置
1(1Y,1M,1C,1K) ノズル
2 ノズル面
11 ノズル列(第1の吐出部)
12 ノズル列(第2の吐出部)
13 ノズル列(第3の吐出部)
14 ノズル列(第4の吐出部)
30,30−1 印刷ヘッド(記録ヘッド,ヘッド)
31 吐出ヘッド(第1の吐出部,第1の吐出ヘッド)
32 吐出ヘッド(第2の吐出部,第2の吐出ヘッド)
33 吐出ヘッド(第3の吐出部)
34 吐出ヘッド(第4の吐出部)
31N,32N,33N,34N ノズル列
35,36 吐出ヘッド
25 キャリッジ
41,44 搬送ベルト(搬送手段)
47 ガイドリブ(保持部材)
60A,60B 回収容器(液体回収容器)
50 画像処理装置
51 画像加工部(画像処理部)
52 データ変倍部
53 はみ出し削除部
54 記憶部
55 振り分け部
56 判定部
Y イエローインク(第1のインク、第1の液体)M マゼンタインク(第2のインク、第2の液体)
C シアンインク(第3のインク、第3の液体)
K ブラックインク(第4のインク、第4の液体)
P 記録媒体
W 記録媒体の最大幅
特開2011−121375号公報
*1特許庁、『平成21年度特許出願技術動向調査報告書 縁なし印刷技術(要約版)』、平成22年4月、p.1−2。

Claims (12)

  1. 送される記録媒体に、第1の液体を吐出する第1の液体吐出部、及び前記第1の液体と異なる特性を有する第2の液体を吐出する第2の液体吐出部を含むヘッドと、前記ヘッドを主走査方向に走査可能に支持するキャリッジと、前記記録媒体の搬送方向と垂直な幅方向の両側縁の周辺の外側下方に設けられた第1の液体回収容器及び第2の液体回収容器と、を有する画像形成装置へ、画像データを送信する画像処理装置であって、
    前記画像処理装置は、
    縁なし印刷を実施する際、印刷対象のデータを変倍して、前記記録媒体よりも大きく、前記幅方向の側縁がはみ出る部分を含む範囲を、吐出領域とする拡大画像データを作成するデータ変倍部と、
    複数の種類の液体と、該複数の種類の液体間の特性によって増粘する組み合わせを対応づけて記憶しておく記憶部と、
    前記組み合わせに基づいて、前記第1の液体と前記第2の液体とが混合可能かどうか判定する判定部と、
    前記判定部により、前記第1の液体と前記第2の液体との混合が不可と判定された場合、前記拡大画像データから一方の側縁より外側にはみ出る領域であって前記第1の液体回収容器側のデータの一部を削除することで、前記第1の液体を吐出する領域に相当する第1の画像データ領域を作成し、前記拡大画像データから他方の側縁より外側にはみ出る領域であって前記第2の液体回収容器側のデータの一部を削除することで、前記第2の液体を吐出する領域に相当する第2の画像データ領域を作成する、はみ出し削除部と、を有し、
    前記はみ出し削除部は、
    前記一方の側縁から外側にはみ出る領域について、前記第1の液体と前記第2の液体とが1mm以下で重複するように、前記第1の画像データ領域を前記拡大画像データから削除して作成することで、前記第1の液体回収容器で、前記第1の液体を前記第2の液体よりも少なく回収させ、
    前記他方の側縁から外側にはみ出る領域について、前記第1の液体と前記第2の液体とが1mm以下で重複するように、前記第2の画像データ領域を前記拡大画像データから削除して作成することで、前記第2の液体回収容器で、前記第2の液体を前記第1の液体よりも少なく回収させる、
    画像処理装置。
  2. 前記第1の液体用に、前記幅方向の右の側縁から外側にはみ出る領域を含む右側吐出領域又は前記幅方向の左の側縁から外側へはみ出る領域を含む左側吐出領域のどちらか一方を振り当て、前記第2の液体用に、前記右側吐出領域又は前記左側吐出領域のどちらか他方に振り当てる、振り分け部を有し、
    前記はみ出し削除部は、前記振り当てられた側の吐出領域と反対側へはみ出る領域を削除する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の液体用に、前記幅方向の右の側縁から外側にはみ出る右側はみ出し領域か、前記幅方向の左の側縁から外側へはみ出る左側はみ出し領域のどちらか一方を選択し、前記第2の液体用に、前記右側はみ出し領域又は前記左側はみ出し領域のどちらか他方を選択する、振り分け部を備え、
    前記はみ出し削除部は、前記選択された側のはみ出し領域と反対側のはみ出し領域を削除する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の液体用に、前記幅方向の右の側縁から外側にはみ出る右側はみ出し領域か、前記幅方向の左の側縁から外側へはみ出る左側はみ出し領域のどちらか一方を削除するように指示し、前記第2の液体用に、前記右側はみ出し領域又は前記左側はみ出し領域のどちらか他方を削除するように指示する、振り分け部を備え、
    前記はみ出し削除部は、削除指示された側のはみ出し領域を削除する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記ヘッドは、前記第1の液体及び前記第2の液体のいずれと混合しても増粘しない特
    性を有する第3の液体を吐出する第3の液体吐出部を含み、
    前記拡大画像データの前記吐出領域の全域に、前記第3の液体が吐出される、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記ヘッドは、前記第1の液体及び前記第2の液体のいずれと混合しても増粘しない特性を有する第3の液体を吐出する第3の液体吐出部を含み、
    前記第1の画像データ領域又は前記第2の画像データ領域のいずれかと同じ領域に、前記第3の液体が吐出される、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記ヘッドは、前記第1の液体及び前記第2の液体の、いずれかと混合したときに増粘する特性を有する第4の液体を吐出する第4の液体吐出部を含み、
    前記第1の画像データ領域又は前記第2の画像データ領域の、混合したときに増粘しない液体と同じ領域に、前記第4の液体が吐出される、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像処理装置と、
    搬送される記録媒体に第1の液体を吐出する第1の液体吐出部、及び前記第1の液体と異なる特性を有する第2の液体を吐出する第2の液体吐出部を含むヘッドと、
    前記ヘッドを主走査方向に走査可能に支持するキャリッジと、
    前記記録媒体の搬送方向と垂直な幅方向の両側縁の周辺の外側下方に設けられた第1の液体回収容器及び第2の液体回収容器と、
    前記幅方向の両側縁の前記第1の液体回収容器と前記第2の液体回収容器に挟まれるように、前記ヘッドの対向位置に配置され、前記記録媒体を保持する、保持部材と、
    前記保持部材の前記搬送方向の上流側及び下流側で前記記録媒体を搬送する搬送手段と、を備える、
    画像形成装置。
  9. 前記ヘッドにおいて、第1の吐出ヘッドが前記第1の液体を吐出する第1の液体吐出部を備え、第2の吐出ヘッドが前記第2の液体を吐出する第2の液体吐出部を備える、
    請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記ヘッドにおいて、前記第1の液体を吐出する第1の液体吐出部が前記搬送方向に伸長する第1のノズル列で形成され、前記第2の液体を吐出する第2の液体吐出部が前記搬送方向に伸長する第2のノズル列で形成されている、
    請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 搬送される記録媒体に第1の液体を吐出する第1の液体吐出部、及び前記第1の液体と異なる特性を有する第2の液体を吐出する第2の液体吐出部を含むヘッドと、前記ヘッドを主走査方向に走査可能に支持するキャリッジと、前記記録媒体の搬送方向と垂直な幅方向の両側縁の周辺の外側に設けられた第1の液体回収容器及び第2の液体回収容器と、を有する画像形成装置における画像処理方法であって、
    複数の種類の液体と、該複数の種類の液体間の特性によって増粘する組み合わせを対応づけて記憶しておくステップと、
    前記組み合わせに基づいて、前記第1の液体と前記第2の液体とが混合可能かどうか判定するステップと、
    縁なし印刷の場合に、印刷対象のデータを変倍して、記録媒体よりも大きい領域に相当する拡大画像データを生成するステップと、
    前記第1の液体と前記第2の液体との混合が不可と判定された場合、前記拡大画像データから一方の側縁より外側にはみ出る領域であって前記第1の液体回収容器側のデータの一部を削除することで、前記第1の液体を吐出する領域に相当する第1の画像データ領域を作成し、前記拡大画像データから他方の側縁より外側にはみ出る領域であって前記第2の液体回収容器側のデータの一部を削除することで、前記第2の液体を吐出する領域に相当する第2の画像データ領域を作成するステップと、を有し、
    前記作成するステップにおいて、
    前記一方の側縁から外側にはみ出る領域について、前記第1の液体と前記第2の液体とが1mm以下で重複するように、前記第1の画像データ領域を前記拡大画像データから削除して作成することで、前記第1の液体回収容器で、前記第1の液体を前記第2の液体よりも少なく回収させ、
    前記他方の側縁から外側にはみ出る領域について、前記第1の液体と前記第2の液体とが1mm以下で重複するように、前記第2の画像データ領域を前記拡大画像データから削除して作成することで、前記第2の液体回収容器で、前記第2の液体を前記第1の液体よりも少なく回収させる、
    画像処理方法。
  12. 請求項11に記載の画像処理方法を、コンピュータに実行させる、
    プログラム。
JP2016129330A 2016-06-29 2016-06-29 画像処理装置、該画像処理装置を有する画像形成装置、画像処理方法、及びプログラム Active JP6838303B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016129330A JP6838303B2 (ja) 2016-06-29 2016-06-29 画像処理装置、該画像処理装置を有する画像形成装置、画像処理方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016129330A JP6838303B2 (ja) 2016-06-29 2016-06-29 画像処理装置、該画像処理装置を有する画像形成装置、画像処理方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018001506A JP2018001506A (ja) 2018-01-11
JP6838303B2 true JP6838303B2 (ja) 2021-03-03

Family

ID=60945261

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016129330A Active JP6838303B2 (ja) 2016-06-29 2016-06-29 画像処理装置、該画像処理装置を有する画像形成装置、画像処理方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6838303B2 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4095328B2 (ja) * 2001-05-09 2008-06-04 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置、インクジェット記録方法およびプログラム
KR100425330B1 (ko) * 2002-06-24 2004-03-30 삼성전자주식회사 보더리스 프린팅이 가능한 잉크젯 프린터
CN100532100C (zh) * 2003-02-14 2009-08-26 精工爱普生株式会社 液体喷射设备、液体喷射方法以及液体喷射系统
JP2005047025A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Seiko Epson Corp 液体吐出装置、コンピュータプログラム、液体吐出システム、液体吐出方法、および、液体収容ユニット
JP2005047026A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Seiko Epson Corp 印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、印刷方法、および、媒体ユニット
US20060066700A1 (en) * 2004-09-30 2006-03-30 Simpson Charles J Edge-to-edge printing
JP2006347161A (ja) * 2005-05-20 2006-12-28 Canon Finetech Inc 画像形成装置
JP5037932B2 (ja) * 2006-12-25 2012-10-03 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JP5850221B2 (ja) * 2011-06-15 2016-02-03 ブラザー工業株式会社 画像記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018001506A (ja) 2018-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7013939B2 (ja) ヘッド清掃装置及び液体を吐出する装置
JP5533457B2 (ja) 画像形成装置
JP2006305902A (ja) インクジェット記録装置
US8550585B2 (en) Liquid ejecting apparatus
JP2014108595A (ja) 画像形成装置
JP6805638B2 (ja) 液体を吐出する装置
JP3933660B2 (ja) 画像形成装置
JP6838303B2 (ja) 画像処理装置、該画像処理装置を有する画像形成装置、画像処理方法、及びプログラム
JP6236796B2 (ja) 画像形成装置
JP7073746B2 (ja) 液体吐出ヘッドの洗浄装置及び液体を吐出する装置
JP4642642B2 (ja) 画像形成装置
JP2020001320A (ja) 情報処理装置
JPH10258523A (ja) 画像形成装置
JP2009262492A (ja) 画像形成装置
JP2021112910A (ja) 液体吐出装置
JP5328615B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2007136769A (ja) 画像形成装置
JP2005193393A (ja) 画像記録装置
JP2020121471A (ja) 液体を吐出する装置、プログラム
JP2016210115A (ja) 液体を吐出する装置
JP2018094835A (ja) 液体を吐出する装置
JP2012071572A (ja) 画像形成装置
JP5717346B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、記録装置および記録方法
JP4623649B2 (ja) 画像形成装置
JP2006137079A (ja) 廃液収容容器及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200818

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210125

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6838303

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151