JP2016210115A - 液体を吐出する装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】同時にノズル吸引を行なったヘッドに対して順次払拭動作を行うときの不都合が生じないようにする。
【解決手段】ヘッド34a、34bのノズル面102を吸引キャップ21a、21bでキャッピングし、吸引ポンプ27を駆動して、2つのヘッド34a、34bのノズル34nから同時に吸引キャップ21a、21b内に液体を吸引排出させるノズル吸引を行い、一つのヘッド34aに対してワイパ部材23によるワイピングを行なった後、キャリッジ3を移動させて、ヘッド34a、34bを吸引キャップ21a、21bに対向する位置に戻して所定の動作を行う。
【選択図】図8

Description

本発明は液体を吐出する装置に関する。
液体を吐出する装置においては、液体吐出ヘッドのノズルの状態を維持回復する動作の1つのとして、ヘッドのノズル面をキャップでキャッピングして吸引手段によってキャップ内を負圧にすることで、ノズルから増粘液体を吸引排出するノズル吸引が行われる。
従来、複数の液体吐出ヘッドと、各液体吐出ヘッドのノズル面をキャッピングするキャップと、各キャップに接続された共通の吸引手段とを備えて、複数の液体吐出ヘッドから同時にノズル吸引を行うものが知られている(特許文献1)。
特開2012−116058号公報
液体吐出ヘッドからノズル吸引を行なった場合、その後、ノズル面を払拭部材(ワイパ)で払拭し、ノズルから空吐出を行ってメニスカスを形成するなどの動作を行う必要がある。
ここで、複数の液体吐出ヘッドを共通の払拭部材で払拭を行う構成としたとき、ノズル吸引は同時に行われるが、払拭動作は各液体吐出ヘッドに対して順次行うことになる。そのため、払拭動作を順次行うことによる不都合が生じないようにしなければならないという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、同時にノズル吸引を行なったヘッドに対して順次払拭動作を行うときの不都合が生じないようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る液体を吐出する装置は、
液体を吐出するノズルを有する複数の液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドのノズル面をキャッピングする複数のキャップと、
前記キャップに接続された吸引手段と、
前記液体吐出ヘッドのノズル面を払拭する払拭部材と、
前記液体吐出ヘッドの維持回復動作を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記液体吐出ヘッドのノズル面を前記キャップでキャッピングし、前記吸引手段によって、前記複数の液体吐出ヘッドのノズルから同時に前記キャップ内に前記液体を吸引排出させ、
一つの前記液体吐出ヘッドに対して前記払拭部材による払拭を行った後、
前記複数の液体吐出ヘッドを前記キャップに対向する位置に戻して所定の動作を行う
制御をする
構成とした。
本発明によれば、同時にノズル吸引を行なったヘッドに対して順次払拭動作を行うときの不都合が生じないようにできる。
本発明に係る液体を吐出する装置の一例の機構部の平面説明図である。 同じくヘッド構成の説明に供する平面説明図である。 液体供給排出系の説明に供する模式的説明図である。 維持回復機構の一例の斜視説明図である。 ワイパクリーナの説明に供する説明図である。 キャップ、ワイパ部材及びワイパクリーナを移動させるカム部材を異なる方向から見た斜視説明図である。 制御部の概要の説明に供するブロック説明図である。 本発明の第1実施形態における維持回復動作の説明に供するフロー図である。 同じくヘッド吸引後の説明に供する動作チャートである。 同じくキャリッジ、ワイパ部材及び吸引キャップの動きの説明に供する模式説明図である。 比較例の維持回復動作の説明に供する模式的説明図である。 本発明の第2実施形態における維持回復動作の説明に供するヘッド吸引後の説明に供する動作チャートである。 本発明の第3実施形態の説明に供する説明図である。 本発明の第4実施形態における維持回復動作の説明に供するフロー図である。 同じくヘッド吸引後の説明に供する動作チャートである。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。本発明に係る液体を吐出する装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。図1は同装置の機構部の平面説明図、図2は同じくヘッド構成の説明に供する平面説明図である。なお、図2はヘッドを上方から透過した状態で示している。
この装置は、シリアル型装置である。左右の側板に架け渡した主ガイド部材1などでキャリッジ3を主走査方向に移動可能に保持している。そして、主走査モータ5によって、駆動プーリ6と従動プーリ7間に架け回したタイミングベルト8を介して主走査方向に往復移動される。
キャリッジ3には、2つの液体吐出ヘッド34a、34b、2つのヘッドタンク35a、35b及び流路部材36を一体化した液体吐出手段としてのヘッドユニット4を搭載している。
ここで、ヘッドユニット4の液体吐出ヘッド34a、34bは、図2に示すように、それぞれノズル面102に複数のノズル34nを配列した4つのノズル列a〜d、e〜hを有している。
ノズル列aとb、cとd、eとf、gとhは、それぞれノズル配列方向に位置をずらした千鳥状配置としている。また、ノズル列a、c、e、gはノズル配列方向の位置を同じにして、ノズル列b、d、f、hはノズル配列方向の位置を同じにして、それぞれ形成されている。
そして、例えば、液体吐出ヘッド34a(以下、単に「ヘッド34a」という。)のノズル列aはイエロー(Y)の液滴を、ノズル列bはマゼンタ(M)の液滴を、ノズル列c、dはブラック(K)の液滴を、それぞれの吐出するように割当てられている。また、液体吐出ヘッド34b(以下、単に「ヘッド34b」という。)のノズル列e、fはシアン(C)の液滴を、ノズル列gはマゼンタ(M)の液滴を、ノズル列hはイエロー(Y)の液滴をそれぞれ吐出するように割当てられている。
つまり、本実施形態では、マゼンタ(M)、イエロー(Y)については、主走査方向において、線対称配置とすることで双方向色差を低減できるようにしている。以下では、ブラックは「K」、シアンは「C」、マゼンタは「M」、イエローは「Y」とも表記する。
なお、液体吐出ヘッドとしては、例えば、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータを用いることができる。
そして、装置本体側には、各色の液体を収容した液体カートリッジとしてのメインタンク50(50y、50m、50c、50k)が交換可能に装着されるカートリッジホルダ51が配置されている。
このカートリッジホルダ51には送液ポンプ部52が設けられ、メインタンク50から送液ポンプ部52によって各色の供給チューブ(液体供給経路ともいう。)56を介して各ヘッドタンク35a、35bに各色の液体が供給される。
一方、用紙Pを搬送するために、用紙Pを吸着してヘッドユニット4のヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト12を備えている。この搬送ベルト12は、無端状ベルトであり、搬送ローラ13とテンションローラ14との間に掛け渡されている。
そして、搬送ベルト12は、副走査モータ16によってタイミングベルト17及びタイミングプーリ18を介して搬送ローラ13が回転駆動されることによって、副走査方向に周回移動する。この搬送ベルト12は、静電吸着、あるいは、エアー吸引によって用紙Pを吸着する。
さらに、キャリッジ3の主走査方向の一方側には搬送ベルト12の側方にヘッド34のノズル34nの状態を維持回復する維持回復機構(メンテナンスユニット)20が配置されている。他方側には搬送ベルト12の側方にヘッド34から空吐出を行う空吐出受け29がそれぞれ配置されている。
維持回復機構20は、ヘッド34a、34bの各ノズル面(ノズル34nが形成された面)をキャッピングする吸引キャップ21a、21bと、ノズル面を払拭する払拭部材であるワイパ部材23、ワイパ部材23を清掃するワイパクリーナ25などで構成されている。
また、キャリッジ3の主走査方向に沿って両側板間に、所定のパターンを形成したエンコーダスケール123を張り渡し、キャリッジ3にはエンコーダスケール123のパターンを読取る透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ124を設けている。これらのエンコーダスケール123とエンコーダセンサ124によってキャリッジ3の移動を検知するリニアエンコーダ(主走査エンコーダ)を構成している。
また、搬送ローラ13の軸にはコードホイール125を取り付け、このコードホイール125に形成したパターンを検出する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ126を設けている。これらのコードホイール125とエンコーダセンサ126によって搬送ベルト12の移動量及び移動位置を検出するロータリエンコーダ(副走査エンコーダ)を構成している。
この装置においては、用紙Pが搬送ベルト12上に給紙されて吸着され、搬送ベルト12の周回移動によって副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ3を主走査方向に移動させながら画像信号に応じてヘッド34を駆動することにより、停止している用紙Pに液体を吐出して1行分を記録する。そして、用紙Pを所定量搬送後、次の行の記録を行う。
記録終了信号又は用紙Pの後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙Pを図示しない排紙トレイに排紙する。
次に、この装置における液体供給排出系について図3を参照して説明する。図3は同説明に供する模式的説明図である。
キャリッジ3には、ヘッドユニット4を構成している、複数のヘッド34a、34bと、ヘッド34a、34bに供給する液体を一時貯留する複数のヘッドタンク35a、35bが、キャリッジ移動方向である主走査方向に並べて配置されている。
各ヘッド34a、34bは、ホーム位置において、維持回復機構20の吸引キャップ21a、21bにてキャッピングされる。吸引キャップ21a、21bは、吸引チューブ26を介して吸引手段である共通の吸引ポンプ27に接続されている。
したがって、吸引キャップ21a、21bでヘッド34a、34bのノズル面をキャッピングして吸引ポンプ27を駆動したときには、ヘッド34a、34bのノズル34nから同時に吸引キャップ21a、21b内に液体が吸引排出される(ノズル吸引)。
また、前述したように、ヘッド34aのノズル列aにはイエロー(Y)、ノズル列bにはマゼンタ(M)、ノズル列c、dはブラック(K)、ヘッド34bのノズル列e、fにはシアン(C)、ノズル列gにはマゼンタ(M)、ノズル列hにはイエロー(Y)を割り当てている。
一方、ヘッドタンク35a、35bは、それぞれ2つの液体収容部202a1、202a2、202b1、202b2を有している。
そして、メインタンク50kからはヘッドタンク35aの液体収容部202a1(タンクT1)にブラック(K)の液体が供給される。メインタンク50cからはヘッドタンク35bの液体収容部202b2(タンクT4)にシアン(C)の液体が供給される
メインタンク50mからはヘッドタンク35aの液体収容部202a2(タンクT2)にマゼンタ(M)の液体が供給される。メインタンク50yからはヘッドタンク35bの液体収容部202b1(タンクT3)にイエロー(Y)の液体が供給される。
なお、メインタンク50(50k、50c、50m、50y)からヘッドタンク35a、35bへの送液は、送液ポンプ521(521k、521c、521m、521y)によって供給チューブ56(56k、56c、56m、56y)を介して行われる。
そこで、ヘッド34a、34bとヘッドタンク35a、35bとの間には、1つのヘッドタンク35から複数のヘッド34a、34bに跨って液体を供給する液体供給路(流路)36y1、36y2、36m1、36m2が形成された流路部材36が配置されている。
この流路部材36には、1つのヘッドタンク35aから1つのヘッド34aに、1つのヘッドタンク35bから1つのヘッド34bに液体を供給する2つの液体供給路36k及び2つの液体供給路36cも形成されている。
つまり、イエロー(Y)については双方向色差を低減するために主走査方向においてノズル列を線対称で配置するため、1つのヘッドタンク35bの液体収容部202b1から流路部材36の2つの液体供給路36y1、36y2を介して2つのヘッド34a、34bに液体を供給する。
同様に、マゼンタ(M)についても双方向色差を低減するために主走査方向においてノズル列を線対称で配置するため、1つのヘッドタンク35aの液体収容部202a2から流路部材36の2つの液体供給路36m1、36m2を介して2つのヘッド34a、34bに液体を供給する。
このように、2つのヘッド34a、34bは、流路部材36の液体供給路36y1、36y2、36m1、36m2を介して相互に通じているので、一方のヘッドのみキャッピングしてノズル吸引を行なうと、他方のヘッドのノズルからエアーが吸い込まれる。そのため、上述したように、2つのヘッド34a、34bに対して同時にノズル吸引を行なう構成としている。
次に、維持回復機構の一例について図4ないし図6を参照して説明する。図4は同維持回復機構の斜視説明図、図5はワイパクリーナの説明に供する説明図、図6はキャップ、ワイパ部材及びワイパクリーナを移動させるカム部材を異なる方向から見た斜視説明図である。
維持回復機構20は、前述したように、フレーム部材120に、ヘッド34a、34bの各ノズル面102をキャッピングする吸引キャップ21a、21bと、ノズル面102を払拭する払拭部材であるワイパ部材23と、ワイパ部材23を清掃するワイパクリーナ25と、前述した吸引ポンプ27を備えている。
吸引キャップ21a、21bは、ヘッド34a、34bのノズル面102に対して進退(ここでは昇降)可能に配置されている。ワイパ部材23も同様にノズル面102側に対して進退(ここでは昇降)可能に配置されている。
ワイパクリーナ25はワイパ部材23に対して進退可能に揺れ動けるように配置されている。
つまり、図5(a)に示すように、ワイピング(払拭)動作を行うときには、ワイパ部材23が上昇し、この状態でノズル面102を払拭することでワイパ部材23には払拭されたノズル面の液体400が転移する。なお、払拭動作は、ワイパ部材23を払拭可能な位置まで上昇させ、キャリッジ3をワイパ部材23に対して相対的に移動させることによって行う。
そして、図5(b)に示すように、ワイピング後にワイパ部材23が矢印方向に下降するとき、ワイパクリーナ25が矢印方向に移動して、ワイパ部材23を受け面24側に押し付けて挟み込んだ姿勢になる。この状態で、ワイパ部材23が矢印方向に下降することで、ワイパ部材23に付着した液体400が受け面24で掻き取られ、ワイパ部材23が清浄化される。
上述した吸引キャップ21a、21bの昇降(進退)、ワイパ部材23の昇降、ワイパクリーナ25の揺れ動きは、図6に示すようなカム部材121によって行っている。
カム部材121には、カム軸220に、吸引キャップ21a、21bを昇降させるキャップカム221、ワイパ部材23を昇降させるワイパカム223、ワイパクリーナ25を揺れ動かすクリーナカム225が設けられている。
カム軸220を回転させることで、カム軸220の1回転で、吸引キャップ21a、21bの昇降(進退動作)、ワイパ部材23の昇降(進退動作)、ワイパクリーナ25の揺れ動きが行われる。
ここでは、カム軸220を1回転させることで、順に、ワイパ部材上昇→ワイパ部材下降(クリーナ動作)→キャップ上昇→キャップ下降→ワイパ部材上昇が行われる。つまり、ワイパ上昇動作の前にキャップの上昇下降動作が入ることになる。
次に、この装置の制御部の概要について図7を参照して説明する。図6は同制御部のブロック説明図である。
この制御部500は、装置全体の制御を司るCPU501と、CPU501が実行するプログラムを含む各種プログラムなどの固定データを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503とを含む主制御部500Aを備えている。
また、制御部500は、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505とを備えている。
また、制御部500は、ヘッド34を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動信号発生手段を含む印刷制御部508と、キャリッジ3側に設けたヘッド34を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)509とを備えている。
また、制御部500は、キャリッジ3を移動走査する主走査モータ5、搬送ベルト12を周回移動させる副走査モータ16、維持回復機構20の吸引キャップ21、ワイパ部材23の移動及びワイパクリーナ25の揺れ動きを行うカム部材121の回転、吸引ポンプ27の駆動などを行なう維持回復モータ556を駆動するためのモータ駆動部510を備えている。
また、この制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル514が接続されている。
また、制御部500は、ホスト600側とのプリンタドライバ601などとデータ、信号の送受を行うためのI/F506を持っていて、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、画像読み取り装置、撮像装置などのホスト600側から、ケーブル或いはネットワークを介してI/F506で受信する。
そして、制御部500のCPU501は、I/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC505にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データを印刷制御部508からヘッドドライバ509に転送する。
印刷制御部508は、上述した画像データをシリアルデータで転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などをヘッドドライバ509に出力する。
この印刷制御部508は、ROM502に格納されている駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動信号生成部を含む。そして、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動波形を生成してヘッドドライバ509に対して出力する。
ヘッドドライバ509は、シリアルに入力されるヘッド34の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部508から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを選択してヘッド34a、34bの圧力発生手段に対して与える。これにより、ヘッド34a、34bを駆動する。このとき、駆動波形を構成するパルスの一部又は全部或いはパルスを形成する波形用要素の全部又は一部を選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
I/O部513は、装置に装着されている各種のセンサ群515からの情報を取得し、この画像形成装置の制御に必要な情報を抽出し、各種の制御に使用する。
主制御部500Aは、本発明における制御手段を兼ねており、CPU501がROM502に格納されたプログラムを実行することで維持回復動作に係わる制御を行い、ヘッド34a、34bのノズル面をキャップ21a、21bでキャッピングし、吸引ポンプ27を駆動して、複数のヘッド34a、34bのノズル34nから同時にキャップ21a、21b内に液体を吸引排出させ、一つのヘッド34a又は34bに対してワイパ部材23による払拭を行った後、複数のヘッド34a、34bをキャップ21a、21bに対向する位置に戻して所定の動作を行う制御をする。
次に、本発明の第1実施形態について図8ないし図10を参照して説明する。図8は同実施形態における維持回復動作の説明に供するフロー図、図9はヘッド吸引後の説明に供する動作チャート、図10は同じくキャリッジ、ワイパ部材及び吸引キャップの動きの説明に供する模式説明図である。
まず、ヘッド34a、34bを吸引キャップ21a、21bに対向する位置にして、吸引キャップ21a、21bでノズル面102をキャッピングし、吸引ポンプ27を駆動して、ヘッド34a、34bのノズル34nから同時に液体を吸引排出するノズル吸引を行なう。
そして、カム軸220を回転させて吸引キャップ21a、21bをノズル面102から離間させる(デキャップ)。
その後、カム軸220の回転によって、ワイパ部材23が上昇し、キャリッジ3をワイパ部材23に対して相対的に移動させることで、ヘッド34aのノズル面102がワイパ部材23で払拭(ワイピング)される(図10(a)参照)。その後、カム軸220の回転でワイパ部材23が下降してクリーナ動作が行われる(図10(b)参照)。
そして、キャリッジ3を移動させて、ヘッド34a、34bを吸引キャップ21a、21bに対向する位置まで移動させる(図10(c)参照)。
ここで、カム軸220の回転を行うことで、吸引キャップ21a、21bが上昇し下降する(図10(d)、(e)参照)。
次いで、ヘッド34bをワイピング位置に移動させ、カム軸220を回転させて、ワイパ部材23を上昇させ(図10(f)参照)、キャリッジ3をワイパ部材23に対して相対的に移動させることで、ヘッド34bのノズル面102がワイパ部材23で払拭(ワイピング)される。その後、カム軸220の回転でワイパ部材23が下降してクリーナ動作が行われる。
このように、ヘッド34aに対するワイピング動作を行った後、キャリッジ3を移動させてヘッド34a、34bを吸引キャップ21a、21bに対向する位置に移動させる。そして、その後、所定の動作として、カム軸220の回転による吸引キャップ21a、21bの進退動作、これに続くワイパ部材23のワイピング可能位置への上昇を行い、ノズル面102の払拭を行う。
ここで、比較例の維持回復動作について図11を参照して説明する。
この比較例では、図11(a)に示すように、ヘッド34aに対するワイピング動作を行った後、ワイパ部材23をワイパクリーナ25で清浄化するために、図11(b)に示すように、一旦ワイパ部材23を下降させる。
そこで、次のヘッド34bに対するワイピングを行うためにワイパ部材23を上昇させようとすると、図11(c)に示すように、吸引キャップ21a、21bが上昇し下降した後図11(d)に示すようにワイパ部材23が上昇することになる。
これは、上述したように、カム軸の1回転で、ワイパ部材上昇→ワイパ部材下降(クリーナ動作)→キャップ上昇→キャップ下降→ワイパ部材上昇が順に行われるためであり、ワイパ部材23の上昇の前に吸引キャップ21a、21bの上昇下降が行われることによる。
ここで、図11(c)に示すように、ヘッド34a、34bが吸引キャップ21a、21bに対向していないため、例えば、吸引キャップ21aのニップ部がヘッド34bのノズル34nに接触するという不具合が生じる。
そこで、本実施形態のように、1つのヘッドに対する払拭動作後に、ヘッドを吸引キャップに対向する位置に移動する動作を行うことで、吸引キャップのニップ部がヘッドのノズルに接触して、ノズルが損傷するなどの不具合を防止できる。
次に、本発明の第2実施形態について図12を参照して説明する。図12は同実施形態における維持回復動作のヘッド吸引後の説明に供する動作チャートである。
本実施形態では、キャリッジ3を移動させてヘッド34a、34bが吸引キャップ21a、21bに対向する位置にした後、吸引キャップ21a、21bの上昇下降が行われる前に、吸引ポンプ27を駆動して、吸引キャップ21a、21b内に排出された液体を吸引排出している(キャップ内吸引という。)。
これにより、吸引キャップ21a、21b内に排出された液体を保持したまま、吸引キャップ21a、21bが昇降されることがなくなる。その結果、キャップ21a、21bがヘッド34a、34bに接触したとき(図10(d))に、吸引キャップ21a、21b内の液体がノズル面102に付着することも防止できる。
次に、本発明の第3実施形態について図13を参照して説明する。図13は同実施形態の説明に供する説明図である。
本実施形態は、ヘッド34a、34bに対するワイピングを複数回行う構成とし、2回目以降は、1回のワイパ部材23の上昇で、ヘッド34a、34bを順次払拭するようにしている。
つまり、2回目以降のワイピングでワイパ部材23に転移する払拭した液体量は少なくなるので、ワイパクリーナを行わないでも、ワイパ部材23の性能低下は少なくなる。そこで、ヘッド34a、34bと続けてワイピングすることで、回復動作に要する時間を短縮している。
次に、本発明の第4実施形態について図14及び図15を参照して説明する。図14は同実施形態における維持回復動作の説明に供するフロー図、図15はヘッド吸引後の説明に供する動作チャートである。
本実施形態では、前記第1実施形態と同様に、ヘッド34a、34bを吸引キャップ21a、21bに対向する位置にして、吸引キャップ21a、21bでノズル面102をキャッピングし、吸引ポンプ27を駆動して、ヘッド34a、34bのノズル34nから同時に液体を吸引排出するノズル吸引を行なう。
そして、カム軸220を回転させて吸引キャップ21a、21bをノズル面102から離間させる(デキャップ)。
その後、カム軸220の回転によって、ワイパ部材23が上昇し、キャリッジ3をワイパ部材23に対して相対的に移動させることで、ヘッド34aのノズル面102がワイパ部材23で払拭(ワイピング)される。その後、カム軸220の回転でワイパ部材23が下降してクリーナ動作が行われる。
そして、キャリッジ3を移動させて、ヘッド34a、34bを吸引キャップ21a、21bに対向する位置まで移動させる。
ここで、ヘッド34aについて、吸引キャップ21aに向けて空吐出を行う(キャップ内空吐出)。その後、キャップ内吸引を行なって、吸引キャップ21aに排出された空吐出による液体を排出する。なお、空吐出とは装置の主たる目的以外の目的を持って液体を吐出することであり、空吐出で吐出される液体を空吐出滴という。
ここで、カム軸220の回転を行うことで、吸引キャップ21a、21bが上昇し下降する。
次いで、ヘッド34bをワイピング位置に移動させ、カム軸220を回転させて、ワイパ部材23を上昇させ、キャリッジ3をワイパ部材23に対して相対的に移動させることで、ヘッド34bのノズル面102がワイパ部材23で払拭(ワイピング)される。その後、カム軸220の回転でワイパ部材23が下降してクリーナ動作が行われる。
そして、キャリッジ3を移動させて、ヘッド34a、34bを吸引キャップ21a、21bに対向する位置まで移動させる。
ここで、ヘッド34bについて、吸引キャップ21bに向けて空吐出を行う(キャップ内空吐出)。その後、キャップ内吸引を行なって、吸引キャップ21bに排出された空吐出による液体を排出する。
つまり、ヘッド34a,34bからノズル吸引を行なうワイピングしたとき、各ノズルの色は同一色ではないので、このまま印刷を行うと混色が生じることになる。そこで、これを解消するために、印刷とは関係ない空吐出をしてノズル表面の混色した液体を排出する。
この空吐出は、2つのヘッド34a、34bの両方のワイピングが終了した後に行うこともできるが、そうすると、ヘッド34aについてはワイピングから空吐出までの時間が長くなる。ワイピングから空吐出までの時間が長くなると、混色部分がよりノズル内に侵入することになって、空吐出で排出する液体量を多くしなければならず、無駄な液体消費が増加することになる。
そこで、1つのヘッドについてワイピングが終了する後に空吐出を行うことで、混色の進行が進まないうちに空吐出で排出でき、無駄な液体消費を抑制することができる。
なお、上記実施形態においては、2つの液体吐出ヘッド及び2つのヘッドタンクをキャリッジ移動方向に並べて配置した例で説明したが、これに限るものではない。
例えば、3つ以上の液体吐出ヘッド及び3つ以上のヘッドタンクをキャリッジ移動方向に並べて配置し、印字領域側に遠いヘッドタンクから印字領域側に近い液体吐出ヘッドに流路部材の液体供給路を介して供給する構成でも、同様に適用することができる。
本願において、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる装置である。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置、液中や気中に対して液体を吐出することが可能な装置が含まれる。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するものも含まれる。
上記「液体が付着可能もの」とは液体が一時的にでも付着可能なものを意味する。「液体が付着するもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、インク、処理液、DNA試料、レジスト、パターン材料、結着剤、造形液なども含まれる。
また、「液体を吐出する装置」には、特に限定しない限り、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置のいずれも含まれる。
また、「液体吐出ヘッド」は、使用する圧力発生手段が限定されるものではない。例えば、上記実施形態で説明したような圧電アクチュエータ(積層型圧電素子を使用するものでもよい。)以外にも、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものでもよい。
また、本願において、画像形成、記録、印字、印写、印刷等はいずれも同義語とする。
3 キャリッジ
4 液体吐出ユニット
10、10k、10c、10m、10y メインタンク
21a、21b 吸引キャップ
23 ワイパ部材
27 吸引ポンプ
34a、34b 液体吐出ヘッド
35a、35b ヘッドタンク
36 流路部材
500 制御部

Claims (6)

  1. 液体を吐出するノズルを有する複数の液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドのノズル面をキャッピングする複数のキャップと、
    前記キャップに接続された吸引手段と、
    前記液体吐出ヘッドのノズル面を払拭する払拭部材と、
    前記液体吐出ヘッドの維持回復動作を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記液体吐出ヘッドのノズル面を前記キャップでキャッピングし、前記吸引手段によって、前記複数の液体吐出ヘッドのノズルから同時に前記キャップ内に前記液体を吸引排出させ、
    一つの前記液体吐出ヘッドに対して前記払拭部材による払拭を行った後、
    前記複数の液体吐出ヘッドを前記キャップに対向する位置に戻して所定の動作を行う
    制御をする
    ことを特徴とする液体を吐出する装置。
  2. 前記所定の動作は、前記キャップ内に対する空吐出を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体を吐出する装置。
  3. 前記キャップ内に対する空吐出を行った後、前記キャップ内に排出された液体を前記吸引手段によって吸引する
    ことを特徴とする請求項2に記載の液体を吐出する装置。
  4. 前記所定の動作が、前記キャップの前記ノズル面に対する進退動作を含み、
    前記キャップの前記ノズル面に対する進退動作が行われた後、他の前記液体吐出ヘッドに対して前記払拭部材による払拭を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体を吐出する装置。
  5. 前記キャップが前記ノズル面に対して進行するときに、前記キャップ内に排出された液体を前記吸引手段によって吸引するキャップ内吸引を行なう
    ことを特徴とする請求項4に記載の液体を吐出する装置。
  6. 前記液体吐出ヘッドに供給する液体を一時貯留する複数のヘッドタンクと、
    前記液体吐出ヘッドと前記ヘッドタンクとの間に配置され、少なくとも1つの前記ヘッドタンクから前記複数の液体吐出ヘッドに対して液体を供給する流路部材と、を備え、
    前記複数の液体吐出ヘッドは、前記流路部材を介して相互に通じている
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の液体を吐出する装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023210359A1 (ja) * 2022-04-27 2023-11-02 京セラ株式会社 印刷ユニットおよび記録装置

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