JP6874280B2 - ヘッド払拭方法、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置 - Google Patents

ヘッド払拭方法、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置 Download PDF

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Description

本発明は、ヘッド払拭方法、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置に関する。
従来より、プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、又はこれらの複合機等の記録装置としては、例えば液体吐出ヘッドを有するインク吐出方式の記録装置(インクジェット記録装置などともいう)が知られている。
インクジェット記録装置で用いられるインクとしては、近年では、耐水性や耐光性に優れる点から、顔料インクが用いられることが多くなってきている。顔料インクを用いたインクジェット記録は、高速連帳機などの商業印刷用途にも使用されるようになってきており、このような商業印刷用途では、印刷メディアとして、インク吸収性の低い印刷用塗工紙に対しても、従来のオフセット印刷並の画質を獲得することが要求される。このため、インクの定着性を向上させる工夫が従来からなされてきた。
しかし、逆にインクの吐出信頼性を確保することは従来よりかなり難しくなってきており、特に定着性を向上させたインクはノズル面などに固着しやすく、従来のゴムブレードなどを用いたノズル面の払拭では固着インクをきれいに取り除くことはできなかった。
これに対し、メンテナンス機構としてはさまざまな工夫がなされてきている。例えば特許文献1では、ノズル面を払拭する第1の工程と仕上げの払拭工程とで払拭速度を変えるクリーニング方法が示されている。
しかしながら、特許文献1は払拭に使用される部材の消費量を抑えるための提案であり、インクの固着に関するものではない。そのため、定着性の高い液体を使用するヘッドにおいてもノズル面を清浄に保つことのできる技術が求められていた。
本発明の目的は、上記従来技術が有する問題に鑑み、定着性の高い液体を使用するヘッドにおいてもノズル面を清浄に保つことのできるヘッド払拭方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、液体をノズルから吐出する液体吐出ヘッドのノズル面を払拭するヘッド払拭方法であって、洗浄液を付与した払拭部材で前記ノズル面を複数回払拭する払拭工程を有し、前記払拭工程は、前記ノズル面を複数回払拭する際に、前記ノズル面を払拭した後、所定の時間待機をして次の払拭を行い、前記所定の時間は、前記液体中の固形分量が少ないほど短いことを特徴とする。
本発明によれば、定着性の高い液体を使用するヘッドにおいてもノズル面を清浄に保つことのできるヘッド払拭方法を提供することができる。
本発明に係る液体を吐出する装置の一例の機構部の平面説明図である。 同じく要部側面説明図である。 同じくヘッド構成を説明に供する平面説明図である。 同じく制御部の一例のブロック説明図である。 払拭機構の一例の説明図である。 インクの一例の乾燥状態を説明するための模式図である。 インクの他の例の乾燥状態を説明するための模式図である。 インクの他の例の乾燥状態を説明するための模式図である。 払拭工程の一例を説明するためのフローチャートである。 インクごとの浸透速度を説明するための図の一例及びインクごとの払拭工程の一例を説明するための図である。
以下、本発明に係るヘッド払拭方法、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
本発明は、液体をノズルから吐出する液体吐出ヘッドのノズル面を払拭するヘッド払拭方法であって、洗浄液を付与した払拭部材で前記ノズル面を複数回払拭する払拭工程を有し、前記払拭工程は、前記ノズル面を複数回払拭する際に、前記ノズル面を払拭した後、所定の時間間隔をおいて次の払拭を行い、前記所定の時間間隔は、前記洗浄液が前記ノズル面に存在する前記液体に由来する付着物に浸透する速度に応じて制御されることを特徴とする。
本発明に係る液体吐出ユニットは、液体をノズルから吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドのノズル面を払拭する払拭部材と、前記払拭部材に洗浄液を付与する洗浄液付与手段と、前記払拭部材を前記ノズル面に押圧する押圧手段と、前記払拭部材と前記押圧手段を制御する制御手段とを備える。
また、本発明に係る液体を吐出する装置は本発明に係る液体吐出ユニットを備える。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。本発明に係る液体を吐出する装置の一例について図1ないし図3を参照して説明する。図1は同装置の機構部の平面説明図、図2は同じく要部側面説明図、図3は同じくヘッド構成の説明に供する平面説明図である。図3はヘッドを上方から透過した状態で示している。
この装置は、シリアル型装置であり、左右の側板に架け渡した主ガイド部材1はキャリッジ3を主走査方向に移動可能に保持している。そして、主走査モータ5によって、駆動プーリ6と従動プーリ7間に架け渡したタイミングベルト8を介して主走査方向(キャリッジ移動方向)に往復移動する。
本実施形態におけるキャリッジ3には、4つの液体吐出ヘッド(以下、単に「ヘッド」という。)4a、4b、4c、4dと、ヘッド4a、4b、4c、4dに液体を供給するヘッドタンク5a、5b、5c、5dを搭載している。
ここで、ヘッド4a、4b、4c、4d(区別しないときは、「ヘッド4」という。以下、同様とする。)は、図3に示すように、それぞれ複数のノズル4nを配列した2つのノズル列40a、40bを有している。ノズル列40aと40bは、ノズル配列方向に位置をずらした千鳥状配置としている。
そして、ヘッド4aはブラック(K)の液体を、ヘッド4bはシアン(C)の液体を、ヘッド4cはマゼンタ(M)の液体を、ヘッド4dはイエロー(Y)の液体を、それぞれ吐出する。
吐出については上記に限られるものではなく、適宜変更が可能であり、2列のノズル列で2色を使いわけることも可能である。すなわち、ノズル列ごとに色を使いわけてもよい。
また、ヘッド4としては、1つの液体吐出ヘッドのノズル面に複数のノズルを並べた各色の液体を吐出する複数のノズル列を備えるものなどを用いることもできる。
また、液体吐出ヘッドとしては、例えば、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータを用いることができる。
ヘッドタンク5a、5bは、それぞれ各ヘッド4a、4bの2つのノズル列40a、40bに対応して2つのタンク部を対にしたものであって、複数のタンク部を備える構成である。ただし、ノズル列数に応じた数、ないし、吐出させる液体の種類に応じた数分の別
体のヘッドタンクを備える構成とすることもできる。
そして、装置本体側には、各色の液体を収容したメインタンク(液体カートリッジ)50(50y、50m、50c、50k)が交換可能に装着されるカートリッジホルダ51が配置されている。
このカートリッジホルダ51には送液ポンプ部52が設けられ、メインタンク50から送液ポンプ部52の送液ポンプによって各色の供給チューブ(液体供給経路ともいう。)56を介して各ヘッドタンク5a、5bに各色の液体が供給される。
一方、シート材Pを搬送するために、シート材Pを吸着してヘッド4に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト12を備えている。この搬送ベルト12は、無端状ベルトであり、搬送ローラ13とテンションローラ14との間に掛け渡されている。
そして、搬送ベルト12は、副走査モータ16によってタイミングベルト17及びタイミングプーリ18を介して搬送ローラ13が回転駆動されることによって、副走査方向に周回移動する。この搬送ベルト12は、周回移動しながら図示しない帯電ローラによって帯電(電荷付与)され、あるいは、吸引手段によってシート材Pの吸引を行う。
さらに、キャリッジ3の主走査方向の一方側には搬送ベルト12の側方にヘッド4の維持回復を行う維持回復機構20が配置され、他方側には搬送ベルト12の側方にヘッド4から空吐出を行う空吐出受け81が配置されている。
維持回復機構20は、例えばヘッド4のノズル面41をキャッピングする吸引及び保湿用のキャップ21、保湿用のキャップ22、ノズル面41を払拭する払拭機構200などで構成されている。キャップ21には吸引手段が接続されている。
また、キャリッジ3の主走査方向に沿って両側板間に、所定のパターンを形成したエンコーダスケール123を張り渡し、キャリッジ3にはエンコーダスケール123のパターンを読取る透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ124を設けている。これらのエンコーダスケール123とエンコーダセンサ124によってキャリッジ3の移動を検知するリニアエンコーダ(主走査エンコーダ)を構成している。
また、搬送ローラ13の軸にはコードホイール125を取り付け、このコードホイール125に形成したパターンを検出する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ126を設けている。これらのコードホイール125とエンコーダセンサ126によって搬送ベルト12の移動量及び移動位置を検出するロータリエンコーダ(副走査エンコーダ)を構成している。
この装置においては、シート材Pが搬送ベルト12上に給紙されて吸着され、搬送ベルト12の周回移動によって副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ3を主走査方向に移動させながら記録信号に応じてヘッド4を駆動することにより、停止しているシート材Pにインク滴を吐出して1行分を記録する。そして、シート材Pを所定量搬送後、次の行の記録を行う。
記録終了信号又はシート材Pの後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、シート材Pを図示しない排紙トレイに排紙する。
次に、この装置の制御部の概要について図4を参照して説明する。図4は同制御部のブロック説明図である。
この制御部500は、装置全体の制御を司るCPU501と、CPU501が実行する本発明に係るプログラムを含む各種プログラムなどの固定データを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503とを含む主制御部500Aを備えている。
また、制御部500は、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ(NVRAM)504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505とを備えている。
また、制御部500は、ヘッド4を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動信号発生手段を含む印刷制御部508と、キャリッジ3側に設けたヘッド4を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)509とを備えている。
また、制御部500は、キャリッジ3を移動走査する主走査モータ5、搬送ベルト12を周回移動させる副走査モータ16、維持回復機構20のキャップ21、22の移動(昇降)、吸引手段の駆動などを行う維持回復モータ556を駆動するためのモータ駆動部510を備えている。
また、制御部500は、液体カートリッジ50からヘッド4側への送液などを行う送液ポンプ部52の送液ポンプ54を駆動する供給系駆動部512を備えている。
また、制御部500は、払拭機構200の各部を駆動するための払拭機構駆動部515を備えている。
また、制御部500は、I/O部513を備えている。I/O部513は、温度センサ、その他装置に装着されている各種のセンサ群570からの情報を取得し、装置の制御に必要な情報を抽出し、各種の制御に使用する。
また、制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル514が接続されている。
また、制御部500は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F506を持っていて、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、画像読み取り装置、撮像装置などのホスト590のプリンタドライバ591側から、ケーブルあるいはネットワークを介してI/F506で受信する。
そして、制御部500のCPU501は、I/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC505にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データを印刷制御部508からヘッドドライバ509に転送する。
印刷制御部508は、上述した画像データをシリアルデータで転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などをヘッドドライバ509に出力する。
この印刷制御部508は、ROM502に格納されている駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動信号生成部を含む。そして、1の駆動パルスあるいは複数の駆動パルスで構成される駆動波形を生成してヘッドドライバ509に対して出力する。
ヘッドドライバ509は、シリアルに入力されるヘッド4の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部508から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを選択してヘッド4の圧力発生手段に対して与える。これにより、ヘッド4を駆動する。このとき、駆動波形を構成するパルスの一部又は全部あるいはパルスを形成する波形用要素の全部又は一部を選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
次に、液体吐出ヘッドのノズル面を払拭する払拭機構について例を挙げて説明する。本実施形態に係る払拭機構を図5に示す。図5では、液体吐出ヘッド4、払拭部材201、押圧部材204、洗浄液付与ノズル205、巻き取りローラ206、207が図示されている。図示されるように、本実施形態に係る払拭機構は2本の巻き取りローラ206、207と1本の押圧部材204及び払拭部材201と、洗浄液付与ノズル205(洗浄液付与手段)からなり、押圧部材204がヘッド4のノズル面に洗浄液を付与した払拭部材201を密着させて、ノズル面を清浄にする。
払拭部材201としては、特に限定されるものではないが、不織布・布などを用いることができる。中でも信頼性の面から発塵しにくいものが良く、その点では不織布が好ましい。
巻き取りローラ206、207は巻き取りと繰り出しが可能であり、払拭部材201は巻き取りローラ206、207により巻き取られ、繰り出される。巻き取り方向/繰り出し方向は、制限されるものではなく、図中の矢印のように変更することが可能である。また、押圧部材204としては、適宜変更することが可能であり、例えば押し付けローラをばねによって押し付けることが挙げられる。
ノズル面を複数回払拭する際には、ヘッドが複数回、払拭部材の上を往復あるいは同方向に移動することで実施することが可能である。
払拭部材が1回の払拭で払拭できる範囲は、特に制限されるものではなく、適宜変更することが可能である。1回の払拭で払拭できる範囲は、1種類の液体が吐出される範囲であることが好ましい。例えば図3で示される例において、1つのヘッドから1色の液体が吐出される場合、1回の払拭では1つのヘッドを払拭できる範囲であることが好ましい。また、1つのヘッドから2色の液体が吐出される場合、1回の払拭では1つのノズル列のみを払拭できる範囲であることが好ましい。すなわち、ノズル列ごとに色を使いわける場合にはノズル列ごとに払拭することも可能である。
次に、払拭工程の詳細について、例を挙げて説明する。
液体吐出ヘッドのノズル面上に付着した液体由来の付着物は表面から水分が蒸発し、徐々に中まで乾燥が進むため、印字時間が長いと、内部まで乾燥した固着インクの存在率が高くなる。言い換えると、乾燥部分の厚みが厚くなる。
これについて図6に断面模式図を示し説明する。図6はノズル板42のノズル面41に付着したインクの断面を模式的に示す図である。図6(a)は印字時間Tpが短い場合の例であり、乾燥が進んでいないインク汚れを示すものである。図6(b)は印字時間Tpが長い場合の例であり、乾燥が進んだインク汚れを示すものである。なお、印字時間Tpの詳細は後述するが、印字を開始して終了するまでの時間を表すものである。
図6(a)では乾燥して硬くなっている部分(符号302)が少ないのに対し、図6(b)では乾燥して硬くなっている部分(符号302)が多い。同様に、図6(a)では硬くなっていない部分(符号303)が多いのに対し、図6(b)では硬くなっていない部分(符号303)が少ない。
また、固形分の多い液体ほど、液体の乾燥による粘度上昇速度が高いため、表面の硬度が硬くなり、洗浄液のついた不織布で払拭されても、液が浸透するまでに時間がかかる。これについて図7に断面模式図を示し説明する。図7では、左側にインク301a、右側にインク301bが図示されており、インク301aは固形分が多く、インク301bは固形分が少ない場合を模式的に示すものである。両者とも乾燥して硬くなっている部分(符号302a、302b)と硬くなっていない部分(符号303a、303b)が図示されている。
図7ではインク301a、301bに対して、洗浄液304を付与している。図中の矢印に模式的に示されるように、洗浄液304はインクに浸透していくが、固形分が多いインク301aでは、洗浄液がノズル面に存在する液体に由来する付着物に浸透する速度(以下、浸透速度と称する)が遅く、固形分が少ないインク301bでは浸透速度が速い。この違いを図7では矢印の長さで表している。
そこで、本実施形態では上記を考慮し、以下のようにする。洗浄液を付与した払拭部材でノズル面を払拭して、ノズル面に付着した液体由来の付着物に洗浄液を供給した後に所定の時間待機する。その間に液体に由来する付着物に洗浄液が浸透し、液体に由来する付着物に洗浄液が浸透した後で、再度洗浄液を付与した払拭部材でノズル面を払拭する。これにより、ノズル面を効率よく、きれいに払拭することができる。
これに対して、浸透速度を考慮しないで一定間隔で払拭を行うと、液体によっては十分に払拭がなされない。十分に払拭がなされていない場合、ノズル面に存在する汚れによってノズルから吐出する液体に影響が生じ、吐出曲がりが生じたり、不吐出が生じたりして、画像不良が発生する。
上述のように、払拭工程ではノズル面を複数回払拭する際に、払拭と払拭の間に所定の時間間隔が設けられ、所定の時間間隔は浸透速度に応じて制御される。浸透速度が速い場合、所定の時間間隔を短くし、浸透速度が遅い場合、所定の時間間隔を長くする。これにより、ノズル面をきれいにしかも効率よく払拭することができる。
浸透速度の測定方法としては、液が浸透すると固着インクの重量変化が起こることを利用して求めることができる。具体的には、乾燥させたインク塊(インク膜)を作製し、その一定体積を洗浄液に一定時間浸漬させ、その浸漬前後のインク塊の重量変化から求めることができる。
また、浸透速度を制御するには洗浄液側の浸透性を高めることで調整することも可能である。このような調整に使用されるものとしては界面活性剤などがある。浸透性を高めることのできる界面活性剤としてはシリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤などがあり、液体の種類によって使いわけることができる。
洗浄液側の浸透性を調整した場合の例を図8に模式的に示す。図示される洗浄液304bは洗浄液304aに比べて浸透性が高められている。そのため、図中の矢印に示されるように、洗浄液304bのインク301に対する浸透速度は洗浄液304aよりも速い。
なお、洗浄液としては、特に制限されるものではなく、適宜変更することが可能である。
なお、シリアル機においては、ヘッドを搭載したキャリッジがメディア上を往復することにより印刷するので、キャリッジがホームポジション側に戻ったときに、素早くノズル面を払拭することもできる。
連帳機においては、ヘッドがメディア上に固定された状態で、一度印字を始めるとノズル面を払拭するようなメンテナンスに入ることはできないため、1ロール印字後までメンテナンスできない状態となる。この印字時間によりノズル面に付着したインクの乾燥度合も変わり、それにより洗浄液による浸透速度も変わるため、それに合わせて払拭間隔の時間を変えることで、ノズル面に固着したインクを効率よく払拭することができる。
次に、払拭工程の他の実施形態について、図9のフローチャートを用いて説明する。
本実施形態では、液体吐出ヘッドが印字を開始する印字開始時刻と、前記液体吐出ヘッドが印字を終了する印字終了時刻とから印字時間を求め、前記印字時間に応じて前記所定の時間間隔を制御し、前記払拭工程を行うことを特徴とする。また、本実施形態では、ノズルから吐出される液体の種類に応じて前記所定の時間間隔を制御し、前記払拭工程を行うことを特徴とする。
まず、印字開始時刻T0のデータを取得する(S101)。ここで、印字開始時刻とは、印字を開始するためにヘッドがデキャップされた時刻を示す。
ヘッドから液体が吐出され、印字を行い、印字が終了したときの印字終了時刻T1のデータを取得する(S102)。ここで、印字終了時刻とは、印字が終了し、ヘッドがキャッピングされた時刻を示す。
印字開始時刻T0と印字終了時刻T1から、実際の印字に要した印字時間Tpを算出する(S103)。
印字時間Tpが小さい値の場合は、ノズル面にあるミストなどからできた液体汚れの量も少なく(汚れの厚みが薄い)、また乾燥も進んでいない粘度の低い汚れであるため、液体汚れに洗浄液が浸透する時間は短時間ですむ。
一方、印字時間Tpが大きな値の場合は、ノズル面にあるミストなどからできた液体汚れの量も多く(汚れの厚みが厚い)、また乾燥がかなり進んでいる可能性があるために、液体汚れに洗浄液が浸透する時間は長くなる。
次に、ノズル面のメンテナンスを実施するヘッドに使用されている液体の種類を判定する(S104)。
前記液体は通常カラーバランスを保つために各液体に含有される色材濃度や定着させるための樹脂などの配合比率を色によって変えている場合が多く、そのために、同じ時間印字してもノズル面の液体汚れの状態は、量や乾燥度合いに差異が生じる。
液体の種類の判定は、どのヘッドにどの色が入っているかで判別することが可能である。どのヘッドのノズル面を払拭するかで、どの色のノズル面を払拭することになるのかが決まる。
次に、印字時間Tpと液体の種類の情報から、払拭間隔Tw(以下、所定の時間間隔、待機時間と称することがあるが同じ意味を表すものである)を算出する(S105)。算出にはある標準時間に、各条件での係数をかけたものを払拭間隔Twとするという手段を用いることができるが、これに限定されるものではなく、その他の方法を用いても良い。
また、印字中の環境によっても液体の乾燥による粘度上昇速度が変化するため、払拭間隔Twの算出に環境温湿度を考慮することもできる。
なお、ここでの説明は浸透速度について説明を省略しているが、浸透速度も払拭間隔Twの算出に用いられている。
払拭間隔Twが算出されると、ノズル面の1回目の払拭が実施される(S106)。その後、算出された払拭間隔Twだけ待機した後、ノズル面の2回目の払拭が実施される(S107、S108)。これで払拭工程が終了する(S109)。
払拭間隔Twの制御方法については、時間(ヘッドあるいは押圧部材の移動のための駆動ONのタイミング)で制御してもよく、あるいはヘッドの移動速度により制御してもよく、また押圧部材の速度により制御してもよい。
払拭間隔Twとしては、使用される液体の種類等にもよるため適宜変更されるものであるが、1秒以上30秒未満が好ましく、3秒以上15秒以下がより好ましい。払拭間隔Twが適切であると浸透時間が確保できるため、十分な洗浄度を得ることが容易となる。また払拭間隔Twを30秒未満にすることで、メンテナンスにかかる時間が長くなるのを低減することができる。
図示されるフローチャートでは2回目までの払拭工程を示したが、本発明は2回だけでなく、複数回の払拭工程に応用することも可能である。
2回目以降の払拭は、状態に応じて適宜変更してもよい。1回目と2回目の払拭間隔Twを2回目以降の払拭に適用してもよいし、都度払拭間隔Twを求めて複数回払拭してもよい。
また、本実施形態では、払拭部材に洗浄液を付与する洗浄液付与工程については説明を省略した。洗浄液付与工程は払拭工程の前に一度行えばよいが、必要に応じて複数回、洗浄液付与工程を行ってもよい。洗浄液付与工程は印字が終了してからノズル面を払拭するまでの間に行うことが望ましいが、印字中にあらかじめ付与することも可能である。
本願で使用される液体(インク)としては、特に限定はなく、通常、色材・有機溶剤・界面活性剤・水などを含有するものが用いられるが、定着を高める意味で最近は樹脂を含有する液体が増えてきている。
色材としては、染料・顔料どちらでも良いが、画像の堅牢性の観点で顔料が望ましい。また有機溶剤は乾燥性と保湿性の両立から、様々なものが用いられている。界面活性剤については、炭化水素系界面活性剤やより浸透性の高いフッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤などから所望の浸透特性を持つものが用いられている。樹脂については画像としての堅牢性を満たす膜特性のもの、及び/又は被記録メディアとの密着性を向上させるなどの観点から材料種・添加量が決定される。
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1として、液体の種類による待機時間の制御例を説明する。本実施例で使用される各液体(インク)は洗浄液に対し、図10の上段に示すような浸透速度を示す。図10の上段でも示されているように、本実施例で用いるインクKは固形分量が少ないため、乾燥しても洗浄液が浸透しやすい。逆にインクCは固形分が多いため、洗浄液が浸透しにくい特性を持っている。
本実施例で使用される各液体(インク)の詳細を下記表1に示す。なお、表中、「wt%」とあるのはインク全体に対する比率である。
Figure 0006874280
これらのインクを図1に示した装置に充填して所定の印字を行う。図3に示されるようなノズル列を2つ有するヘッドを4つ用いて、それぞれのヘッドがそれぞれのインクを吐出するようにした。
所定の印字を行った後に、図10の下段及び表1に示すような、各インクの浸透速度に合わせた待機時間(払拭間隔)で払拭を行った。1回の払拭で払拭される範囲は1ヘッド、すなわちノズル列2列とした。
図10の下段に示されるように、浸透速度の速いインクKでは1回目の払拭と2回目の払拭の間隔を小さくして払拭を行い、インクCでは間隔を大きくして払拭を行った。なお、図10の下段は各インクの払拭間隔を説明するものであり、各インクの時間軸はそれぞれ独立している。すなわち、払拭1回目を4つのインク全て同時に行うものではない。
その後、ノズルチェックパターンを打ち出し、吐出曲がりのあるノズル数をチェックした。なお、1つのヘッドにおけるノズル数は640個である。
評価は以下の基準で判断した。
◎:ノズル抜けなし
○:ノズル抜け数1ノズル以上3ノズル以下
△:ノズル抜け数4ノズル以上9ノズル以下
×:ノズル抜け数10ノズル以上
評価結果を表2に示す。
Figure 0006874280
表2から、浸透速度を考慮して払拭を行うと、ノズル面をきれいに払拭できることがわかる。
(比較例1)
実施例1と同じインク、装置を用いて、同様に所定の印字を行った後に、待機時間(払拭間隔)を一定にして同様の払拭を行った。
その後、実施例1と同様にノズルチェックパターンを打ち出し、吐出曲がりのあるノズル数をチェックした。評価基準は実施例1と同様である。
評価結果を表3に示す。
Figure 0006874280
表3から、浸透速度を考慮しないで一定間隔で払拭を行うと、液体の種類によってはノズル抜けが生じることがわかる。
1 主ガイド部材
3 キャリッジ
5 主走査モータ
6 駆動プーリ
7 従動プーリ
8 タイミングベルト
4、4a、4b、4c、4d 液体吐出ヘッド
5、5a、5b、5c、5d ヘッドタンク
4n ノズル
12 搬送ベルト
13 搬送ローラ
14 テンションローラ
16 副走査モータ
17 タイミングベルト
18 タイミングプーリ
20 維持回復機構
21、22 キャップ
40a、40b ノズル列
41 ノズル面
42 ノズル板
50、50y、50m、50c、50k メインタンク
51 カートリッジホルダ
52 送液ポンプ部
56 供給チューブ
81 空吐出受け
123 エンコーダスケール
124 エンコーダセンサ
125 コードホイール
126 エンコーダセンサ
200 払拭機構
201 払拭部材
204 押圧部材
205 洗浄液付与ノズル
206、207 巻き取りローラ
301、301a、301b インク
302、302a、302b インク(硬くなっている部分)
303、303a、303b インク(硬くなっていない部分)
304、304a、304b 洗浄液
500 制御部
特開2014−184577号公報

Claims (6)

  1. 液体をノズルから吐出する液体吐出ヘッドのノズル面を払拭するヘッド払拭方法であって、
    洗浄液を付与した払拭部材で前記ノズル面を複数回払拭する払拭工程を有し、
    前記払拭工程は、前記ノズル面を複数回払拭する際に、前記ノズル面を払拭した後、所定の時間待機をして次の払拭を行い、
    前記所定の時間は、前記液体中の固形分量が少ないほど短いことを特徴とするヘッド払拭方法。
  2. 液体をノズルから吐出する液体吐出ヘッドのノズル面を払拭するヘッド払拭方法であって、
    洗浄液を付与した払拭部材で前記ノズル面を複数回払拭する払拭工程を有し、
    前記払拭工程は、前記ノズル面を複数回払拭する際に、前記ノズル面を払拭した後、所定の時間待機をして次の払拭を行い、
    前記液体は、液体中の固形分量が第一の固形分量である第一の液体と、液体中の固形分量が前記第一の固形分量よりも少ない第二の固形分量である第二の液体と、を含み、
    前記第二の液体に対する前記所定の時間は、前記第一の液体に対する前記所定の時間よりも短いことを特徴とするヘッド払拭方法。
  3. 前記液体吐出ヘッドが印字を開始する印字開始時刻と、前記液体吐出ヘッドが印字を終了する印字終了時刻とから印字時間を求め、前記印字時間に応じて前記所定の時間を制御し、前記払拭工程を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッド払拭方法。
  4. 液体をノズルから吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドのノズル面を払拭する払拭部材と、
    前記払拭部材に洗浄液を付与する洗浄液付与手段と、
    前記払拭部材を前記ノズル面に押圧する押圧手段と、
    前記払拭部材と前記押圧手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記払拭部材が前記ノズル面を複数回払拭するように制御し、前記ノズル面を複数回払拭する際に、前記ノズル面を払拭した後、所定の時間待機をして次の払拭を行うように制御するとともに、
    前記所定の時間は、前記液体中の固形分量が少ないほど短いことを特徴とする液体吐出ユニット。
  5. 液体をノズルから吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドのノズル面を払拭する払拭部材と、
    前記払拭部材に洗浄液を付与する洗浄液付与手段と、
    前記払拭部材を前記ノズル面に押圧する押圧手段と、
    前記払拭部材と前記押圧手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記払拭部材が前記ノズル面を複数回払拭するように制御し、前記ノズル面を複数回払拭する際に、前記ノズル面を払拭した後、所定の時間待機をして次の払拭を行うように制御するとともに、
    前記液体は、液体中の固形分量が第一の固形分量である第一の液体と、液体中の固形分量が前記第一の固形分量よりも少ない第二の固形分量である第二の液体と、を含み、
    前記第二の液体に対する前記所定の時間は、前記第一の液体に対する前記所定の時間よりも短いことを特徴とする液体吐出ユニット。
  6. 請求項4又は5に記載の液体吐出ユニットを備えたことを特徴とする液体を吐出する装置。
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