JP6834901B2 - 熱転写プリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、熱転写プリンタに関する。
特許文献1は、交換が必要なインクリボン、印刷媒体等の消費材に対する便利なアクセスを提供するコンパクトな媒体処理装置を開示する。媒体処理装置は、ベースとベースにヒンジ接続された蓋とを備える。蓋が開放位置にある時、インクリボンを収納するカートリッジケースを有するキャビティと印刷媒体にアクセス可能となる。すなわち、特許文献1の媒体処理装置は、蓋を開放位置にすると、少なくともインクリボンと印刷媒体にアクセス可能である。
特表2017−503684号公報
しかしながら、特許文献1の媒体処理装置の様に、蓋を開けた場合に、交換が必要な複数の消費材にアクセスできると、交換する消費材へのアクセスが分かり難いという問題が有る。
本発明の目的は、交換する消費材のアクセスをより分かり易くした熱転写プリンタを提供することである。
本発明に係る熱転写プリンタは、上部側に開口部を有し、印刷媒体の少なくとも一部を収納する第一ケースと、前記第一ケースに開閉可能に取り付けられ、前記上部側と下部側に開口部を有し、前記第一ケースより前記上部側に配置されている第二ケースと、前記第一ケース又は前記第二ケースに開閉可能に取り付けられ、あるいは、前記第二ケースに固定され、インクリボンが取付けられるインクリボン支持部材と、前記第二ケースに開閉可能に取り付けられ、閉じた時に、前記第二ケースの前記上部側の開口部を塞ぐ蓋と、前記蓋の裏面に取り付けられ、ヘッドを保持するヘッドホルダと、を備えることを特徴とする。
印刷媒体を交換する場合は、第二ケースを開き、インクリボンを交換する場合は、蓋を開く。従って、消費材を交換する場合に、その種別により操作箇所が異なるので、使用者は、交換する消費材へのアクセスがより分かり易くなる。
本発明において、前記第一ケースと前記第二ケースの外面は前記熱転写プリンタの外面の一部であってもよい。第一ケースと第二ケースの外面が熱転写プリンタの外面なので、部品の点数を増やす必要がない。
本発明において、前記第一ケースと前記第二ケースの外面に段差がなくてもよい。第一ケースと第二ケースの外面に段差がないので、美観を損ねることがない。
本発明において、前記第二ケースの側壁の上端部は内側に曲げられており、前記蓋の側端部は、前記第二ケースの前記側壁より内側にあってもよい。第二ケースの側壁の上端部が内側に曲げられているため、第二ケースの側壁の強度が向上する。
本発明において、閉じた状態における前記蓋の前端部は、下方向に曲げられていてもよい。蓋が開口し易くなり、蓋の強度が向上する。
本発明において、前記第二ケースの前壁の上端部は、前記第二ケースの側壁の上端部より下にあってもよい。第二ケースの前壁の上端部が下がっているので、カートリッジケースの出し入れが容易となる。
本発明において、閉じた状態における前記蓋の側端部は、下方向に曲げられていてもよい。蓋の側端部が下方向に曲げられているので、蓋の強度が向上する。
本発明において、閉じた状態における前記蓋の前端部と側端部は、夫々下方向に曲げられており、前記前端部と前記側端部の下側端部の上下方向の位置が同じであってもよい。蓋の下側端部のラインが揃うので、美観を損ねない。また、蓋を製作するための金型を簡易化できるので、コストが削減できる。
本発明において、前記蓋を前記第二ケースにロックするロック機構を備えてもよい。第二ケースを開けた時に、蓋が開いてしまうのを防止できる。
本発明において、前記蓋の前記裏面は、前記インクリボンが装着され、前記インクリボン支持部材に取り付けられるカートリッジケースと接触してもよい。インクリボン支持部材が固定されていない場合であっても、カートリッジケースを介してインクリボン支持部材を固定できる。
本発明において、前記ヘッドホルダは、前記蓋との連結部を支点として回転可能であってもよい。ヘッドホルダが回転可能であるので、二つのリボンロールの間が狭くても、カートリッジケースに収納されたリボンロールのインクリボンにヘッドを係合させて、ヘッドホルダを下方に移動できる。従って、カートリッジケースが小型化できるので、装置自体も小型化できる。
本発明において、前記蓋を開閉する軸は、前記第二ケースを開閉する軸より前記第二ケースの前面方向に位置してもよい。第一ケースの空間に繋がる隙間を狭くできるので、第二ケースを開けた状態で記録媒体にアクセスするのを難しくできる。
本発明において、前記蓋を開閉する軸は、前記第二ケースを前後方向に仮想的に三分割した場合の中央の領域にあってもよい。第一ケースの空間に繋がる隙間を狭くできるので、第二ケースを開けた状態で記録媒体にアクセスするのを難しくできる。
本発明において、前記インクリボン支持部材は、両側壁に前記ヘッドホルダの移動を誘導する円弧状のガイド部を備えてもよい。インクリボン支持部材の両側壁に円弧状のガイド部を設けることで、リボンロールに接触することなくヘッドホルダを上下に移動できる。従って、二つのリボンロールの間隔を狭くできるので、装置自体も小型化できる。
本発明において、前記第二ケースを開閉する軸が延びる方向と前記蓋を開閉する軸の延びる方向とが異なってもよい。蓋と第二ケースの開放方向が異なるので、誤って第二ケースを開けてしまうのを防止できる。
本発明において、前記蓋は、表面に操作部と表示部の少なくとも一方を備えてもよい。蓋の表面に操作部と表示部の少なくとも一方があるので、使用者は、操作し易く表示内容を確認し易い。
本発明において、前記蓋は、表面に操作部と表示部を備えてもよい。蓋の表面に操作部と表示部の両方があるので、使用者は、操作し易く表示内容を確認し易い。
熱転写プリンタ1A(第二ケース22:第三位置(閉塞位置)、蓋23:第一位置(閉塞位置))の斜視図である。 熱転写プリンタ1A(第二ケース22:第四位置(開放位置)、蓋23:第一位置(閉塞位置))の斜視図である。 熱転写プリンタ1A(第二ケース22:第三位置(閉塞位置)、蓋23:第二位置(開放位置))の斜視図である。 蓋23、及びヘッドホルダ5の斜視図である。 インクリボン支持部材3、カートリッジケース4、及びサブアーム6の斜視図である。 熱転写プリンタ1A(蓋23:第一位置(閉塞位置))の内部を示す図である。 熱転写プリンタ1A(蓋23:第一位置(閉塞位置)〜第二位置(開放位置))の内部を示す図である。 熱転写プリンタ1A(蓋23:第二位置(開放位置))の内部を示す図である。 熱転写プリンタ1A(蓋23:第二位置(開放位置))の内部を示す図である。 熱転写プリンタ1A(蓋23:第一位置(閉塞位置)〜第二位置(開放位置))の内部を示す図である。 熱転写プリンタ1A(蓋23:第一位置(閉塞位置)〜第二位置(開放位置))の内部を示す図である。 熱転写プリンタ1A(蓋23:第一位置(閉塞位置))の内部を示す図である。 第一軸X11及び第二軸X12の位置関係を示す図である。 熱転写プリンタ1B(第二ケース22:第三位置(閉塞位置)、蓋23:第一位置(閉塞位置))の斜視図である。 インクリボン支持部材7の斜視図である。 インクリボン支持部材7、サブアーム8、ヘッドアーム9の斜視図である。 熱転写プリンタ1B(ヘッドアーム9:第一位置)の内部を示す図である。 熱転写プリンタ1B(ヘッドアーム9:第一位置〜第二位置)の内部を示す図である。 熱転写プリンタ1B(ヘッドアーム9:第一位置〜第二位置)の内部を示す図である。 熱転写プリンタ1B(ヘッドアーム9:第二位置)の内部を示す図である。 第一軸X21及び第二軸X22の位置関係を示す図である。 熱転写プリンタ1C(第二ケース27:第三位置(閉塞位置)、蓋28:第一位置(閉塞位置))の斜視図である。 熱転写プリンタ1C(第二ケース27:第四位置(開放位置)、蓋28:第一位置(閉塞位置))の斜視図である。 熱転写プリンタ1C(第二ケース27:第三位置(閉塞位置)、蓋28:第二位置(開放位置))の斜視図である。 熱転写プリンタ1C(第二ケース27:第四位置(開放位置)、蓋28:第一位置(閉塞位置))の断面図である。 熱転写プリンタ1D(第二ケース29A:第三位置(閉塞位置)、蓋29B:第一位置(閉塞位置))の斜視図である。 熱転写プリンタ1D(第二ケース29A:第四位置(開放位置)、蓋29B:第一位置(閉塞位置))の斜視図である。 熱転写プリンタ1D(第二ケース29A:第三位置(閉塞位置)、蓋29B:第二位置(開放位置))の斜視図である。
<第一実施形態>
本発明の第一実施形態に係る熱転写プリンタ1Aについて、図面を参照して説明する。熱転写プリンタ1Aは、装着されたインクリボンRをサーマルヘッド50によって加熱することで、インクリボンRのインクを印刷媒体に転写し、印刷を行う。以下、図の説明の理解を助けるため、熱転写プリンタ1Aの上側、下側、右側、左側、前側、及び、後側を定義する。熱転写プリンタ1Aの前側、後側、右側、左側、上側、下側、は、それぞれ、図1の左下側、右上側、右下側、左上側、上側、下側に対応する。
<ケース2A>
図1に示すように、熱転写プリンタ1Aは、略直方体状のケース2Aを備える。ケース2Aは、第一ケース21、第二ケース22、及び蓋23を有する。第一ケース21の外面は、熱転写プリンタ1Aの外面のうち、前面、右面、左面及び後面のそれぞれの下側略半分の部分と、下面とを形成する。第二ケース22の外面は、熱転写プリンタ1Aの外面のうち、前面、右面、左面及び後面のそれぞれの上側略半分の部分と、上面の一部とを形成する。蓋23の外面は、熱転写プリンタ1Aの外面のうち上面の他部を形成する。即ち、第一ケース21、第二ケース22、及び蓋23は、それぞれ、熱転写プリンタ1Aの外面の一部を形成する。
図2に示すように、第一ケース21は、壁部21A、21B、21C、21D、21Eを有する。壁部21A、21B、21C、21D、21Eは、それぞれ、第一ケース21の前壁、右壁、左壁、後壁、及び下壁に対応する。壁部21A〜21Dのそれぞれの上端部は、第一ケース21の上側に開口部211を形成する。第一ケース21は、壁部21A〜21Eで囲まれた内部のうち前端部近傍に、プラテンローラPを回転可能に支持する。プラテンローラPの回転軸は、左右方向に延びる。第一ケース21は、内部のうち後端部近傍に、テープ状の印刷媒体が巻回された媒体ロールQを回転可能に支持する。以下、第一ケース21の内部のうち、媒体ロールQが収容される領域を、「媒体収容領域212」という。
壁部21B、21Cは、それぞれ、後端部に連結部213を有する。各連結部213は、壁部21B、21Cの上端部よりも上側に突出する。各連結部213には、後述する第二ケース22及びインクリボン支持部材3が回転可能に支持される。
図1に示すように、第二ケース22は第一ケース21の上側に配置される。第二ケース22は、第一ケース21の連結部213に対し、左右方向に延びる第三軸X13を中心として回転可能に支持される。第二ケース22は、第一ケース21の開口部211を開閉可能である。図1は、第二ケース22が閉塞することにより、第一ケース21の開口部211を第二ケース22が覆った状態を示す。以下、この状態における第二ケース22の位置を、「第三位置(閉塞位置)」という。一方、図2は、第二ケース22が開放することにより、第一ケース21の開口部211を第二ケース22が覆わない状態を示す。以下、この状態における第二ケース22の位置を、「第四位置(開放位置)」という。以下、特段の説明のない限り、第二ケース22が第三位置(閉塞位置)(図1参照)に配置された状態を前提とし、熱転写プリンタ1Aの各方向を第二ケース22に適用する。
第二ケース22は、壁部22A、22B、22C、22D、22Eを有する。壁部22A、22B、22C、22D、22Eは、それぞれ、第二ケース22の前壁、右壁、左壁、後壁、及び上壁の一部に対応する。壁部22A〜22Dのそれぞれの下端部は、第二ケース22の下側に開口部221(図2参照)を形成する。図3に示すように、壁部22Aの上端部に形成された凹部222A、及び、壁部22Eの前端部に形成された凹部222Bは、第二ケース22に開口部222を形成する。開口部222は、第三位置(閉塞位置)に配置された状態における第二ケース22の上側に配置される。
図1に示すように、第二ケース22が第三位置(閉塞位置)に配置された状態において、壁部21A、22Aのそれぞれの前面、壁部21B、22Bのそれぞれの右面、壁部21C、22Cのそれぞれの左面、及び、壁部21D、22Dのそれぞれの後面は、それぞれ、同一平面上に配置される。つまり、壁部21A、22Aの繋ぎ目、壁部21B、22Bの繋ぎ目、壁部21C、22Cの繋ぎ目、及び、壁部21D、22Dの繋ぎ目に段差は形成されない。
図3に示すように、第二ケース22は、壁部22Aのうち凹部222Aが形成された部分の上端部にロック機構223を備える。ロック機構223は、左右方向に離隔して配置され且つ互いに内側に付勢された二つのロック部材223Aを有する。
第二ケース22は、第一ケース21の連結部213に回転可能に支持されたインクリボン支持部材3、及び、インクリボン支持部材3に装着された状態のカートリッジケース4を内部に収容可能である。インクリボン支持部材3及びカートリッジケース4の詳細は、後述する。
図1〜図3に示すように、蓋23は、第二ケース22の開口部222を開閉可能である。蓋23は、第二ケース22に対し、開口部222の後端部を通って左右方向に延びる第一軸X11を中心として回転可能に支持される。第一軸X11は、第二ケース22の回転軸である第三軸X13よりも、前側に配置される。図1、図2は、蓋23が閉塞することにより、第二ケース22の開口部222を蓋23が覆った状態を示す。以下、この状態における蓋23の位置を、「第一位置(閉塞位置)」という。一方、図3は、蓋23が開放することにより、第二ケース22の開口部222を蓋23が覆わない状態を示す。以下、この状態における蓋23の位置を、「第二位置(開放位置)」という。
第二位置(開放位置)は、第二ケース22が第三位置(閉塞位置)に配置された状態(図3参照)で、第一位置(閉塞位置)よりも上側に配置される。又、第一位置(閉塞位置)は第二ケース22の近傍の位置を示し、第二位置(開放位置)は第二ケース22から離隔した位置を示す。蓋23が第二位置(開放位置)に配置された状態、且つ、後述するインクリボン支持部材3が第二ケース22に収容された状態(図3参照)で、後述するカートリッジケース4は開口部222を介して露出する。蓋23が第一位置(閉塞位置)に配置された状態(図1参照)で、カートリッジケース4は蓋23によって上側から覆われる。以下、特段の説明のない限り、第二ケース22が第三位置(閉塞位置)に配置され、且つ、蓋23が第一位置(閉塞位置)に配置された状態(図1参照)を前提とし、熱転写プリンタ1Aの各方向を蓋23に適用する。
図1に示すように、蓋23は、壁部23A、23Bを有する。壁部23Aは、第二ケース22の凹部222A(図3参照)と略同一形状を有する。壁部23Aの後端部は、第二ケース22に回転可能に支持される。壁部23Bは、第二ケース22の凹部222B(図3参照)と同一形状を有する。壁部23Bは、第一位置(閉塞位置)に配置された状態で、壁部23Aの前端部から下側に向けて、壁部23Aと直交する方向に延びる。つまり、蓋23の前端部は、蓋23が第一位置(閉塞位置)に配置された状態で、下方向に曲折する。
蓋23の壁部23Bの前面に、前方に突出する把手231が設けられる。図3に示すように、壁部23Bの下端部に、下方に突出する突起部232が設けられる。突起部232は、蓋23が第一位置(閉塞位置)に配置された状態(図1参照)で、第二ケース22のロック機構223の二つのロック部材223Aの間に配置される。二つのロック部材223Aは内側に付勢されているため、二つのロック部材223Aの間からの突起部232の脱離は抑制される。このため、蓋23はロック機構223によって第一位置(閉塞位置)のまま維持され、第二位置(開放位置)への回転は規制される。
図1に示すように、蓋23の壁部23Aの上面に、操作部234及び表示部235が設けられる。操作部234は、ボタン等で構成され、使用者の所望の指示を受け付ける。表示部235は、液晶モニタ、有機EL(Electro Luminescence)等のディスプレイ装置等を備える。表示部235はタッチパネルを備えてもよい。
図3に示すように、蓋23の壁部23Aの下面に、連結部233が設けられる。連結部233は、蓋23の前後方向中央に設けられ、下側に突出する。連結部233は、左右方向に離隔する2つの側板部233A、及び、2つの側板部233Aの間に架け渡された架設部233Bを有する。2つの側板部233Aは、それぞれ、左右方向と直交する。2つの側板部233Aのそれぞれの先端部に、左右方向に貫通する孔が設けられる。連結部233は、2つの側板部233Aのそれぞれの先端部で、後述するヘッドホルダ5を回転可能に支持する。
<ヘッドホルダ5、サーマルヘッド50>
図4に示すように、ヘッドホルダ5は、基部51、2つの突出部51A、2つの突出部51B、搬送ローラ51C、51D、及び、2つの嵌合部51Eを有する。基部51は、左右両側に側壁部511を備える。各側壁部511は、左右方向と直交する。各側壁部511のうち一方側の端部に、左右外側に突出する突出部51Aが設けられる。各突出部51Aは、連結部233の2つの側板部233Aのそれぞれの孔に内側から挿通する。基部51の一方側の端部は、2つの側板部233Aのそれぞれの孔を通って左右方向に延びる第二軸X12を中心として、蓋23に回転可能に支持される。各側壁部511のうち、2つの突出部51Aが設けられる側と反対側(他方側)の端部に、左右外側に突出する突出部51Bが設けられる。
ヘッドホルダ5は、蓋23が第一位置(閉塞位置)と第二位置(開放位置)との間で移動することに応じ、第二軸X12を中心として回転する。図4は、第二ケース22が第三位置(閉塞位置)に配置され、且つ、蓋23が第一位置(閉塞位置)に配置された状態におけるヘッドホルダ5の状態を示す(図1参照)。以下、特段の説明のない限り、第二ケース22が第三位置(閉塞位置)に配置され、且つ、蓋23が第一位置(閉塞位置)に配置された状態(図4参照)を前提とし、熱転写プリンタ1Aの各方向をヘッドホルダ5に適用する。
基部51は、下面のうち2つの突出部51Bの下側に、サーマルヘッド50を保持する。サーマルヘッド50は、2つの側壁部511の間に亘って左右方向に延びる。サーマルヘッド50は、左右方向に直線状に並んだ複数の加熱素子を加熱面に有するラインサーマルヘッドである。図4の状態で、サーマルヘッド50の加熱面は下側を向く。基部51は、サーマルヘッド50の左右両側に嵌合部51Eを備える。各嵌合部51Eは、凹部を有する板部材である。各凹部は、嵌合部51Eの下端から上方に向けて延びる。
基部51は、サーマルヘッド50に対して前側の近傍に搬送ローラ51Cを備え、後側の近傍に搬送ローラ51Dを備える。搬送ローラ51Dは、基部51のうち、サーマルヘッド50が設けられた位置と、2つの突出部51Aが設けられた位置との間に設けられる。搬送ローラ51C、51Dはそれぞれ円柱状を有し、左右方向に延びる。搬送ローラ51C、51Dは、基部51に対して回転可能に支持される。
<インクリボン支持部材3>
図3に示すように、インクリボン支持部材3は、後述するカートリッジケース4を上側から装着可能である。なお、カートリッジケース4には、インクリボンR(図5参照)が巻回されたリボンロールR1,R2(図5参照)が保持される。このため、インクリボン支持部材3は、言い換えれば、カートリッジケース4に保持されたインクリボンRを装着可能であるといえる。
インクリボン支持部材3は第二ケース22に収容され、且つ、第一ケース21の連結部213に回転可能に支持される(図2、図3参照)。図2は、第四位置(開放位置)に配置された第二ケース22に収容された状態のインクリボン支持部材3を示す。図3は、第三位置(閉塞位置)に配置された第二ケース22に収容された状態のインクリボン支持部材3を示す。以下、特段の説明のない限り、第二ケース22が第三位置(閉塞位置)に配置された状態(図3参照)を前提とし、熱転写プリンタ1Aの各方向をインクリボン支持部材3に適用する。
図2、図3に示すように、インクリボン支持部材3は、第二ケース22の内部に収容可能である。第二ケース22が第三位置(閉塞位置)に配置された状態において、インクリボン支持部材3の後側の一部は、第一ケース21の媒体収容領域212(図2参照)の上側に配置される(図6参照)。又、インクリボン支持部材3の前側の一部は、第一位置(閉塞位置)に配置された状態の蓋23(図1参照)に対して下側に配置される(図6参照)。
図5に示すように、インクリボン支持部材3は、2つの側壁部31、架設部32を有する。2つの側壁部31は、それぞれ略板状を有し、左右方向に離隔して配置される。各側壁部31は、左右方向と直交する。2つの側壁部31の間隔は、第二ケース22の壁部22B、22C(図3参照)の間隔と略同一である。2つの側壁部31は、それぞれ、壁部22B、22Cの内側に近接して配置される(図3参照)。架設部32は、2つの側壁部31のそれぞれの前端部の間に架け渡される。
各側壁部31は、後端部から後斜め上側に向けて延びる延設部31Aを有する。各延設部31Aの先端部は、第一ケース21の連結部213(図2参照)に対し、左右方向に延びる第四軸X14を中心として回転可能に接続される。なお、連結部213に対して回転可能に支持される第二ケース22の第三軸X13(図2参照)と第四軸X14との位置は相違する。
2つの側壁部31のそれぞれの上端部のうち前後方向中央よりも前側に、2つの突出部31Bが設けられる。各突出部31Bは円柱状を有し、側壁部31の上端部から上方に突出する。各側壁部31に設けられた2つの突出部31Bは、前後方向に離隔する。2つの側壁部31のそれぞれの上端部のうち、2つの突出部31Bよりも外側に、突出部31Cが設けられる。各突出部31Cは板状を有し、側壁部31の上端部から上方に突出する。左側の側壁部31に設けられた突出部31Cは、上端部のうち前端部から後端部に亘って延びる。一方、右側の側壁部31に設けられた突出部31Cは、上端部のうち2つの突出部31Bの前側及び後側に1つずつ設けられる。
2つの側壁部31のそれぞれの内面のうち、前後方向中央よりも前側に、溝状のガイド部31Dが設けられる。各ガイド部31Dは円弧状に湾曲する。各ガイド部31Dは、各側壁部31の上端部のうち2つの突出部31Bの間の部分から下方に向けて延び、前方に湾曲して前方に更に延びる。各ガイド部31Dの幅は、各側壁部31の上端部に連通する分の近傍で、上側に向かうに従って次第に広くなる。詳細は後述するが、ガイド部31Dには、ヘッドホルダ5の突出部51Bが係合可能である。
各側壁部31は、上端部のうち突出部31Cよりも後側から上側に向けて延びる延設部31Eを有する。各延設部31Eの先端部から内側に向けて、円柱状の突出部311が突出する。突出部311には、後述するサブアーム6が回転可能に支持される。
<カートリッジケース4、インクリボンR>
図3に示すように、カートリッジケース4は、インクリボン支持部材3に対して上側から装着されて使用される。以下、特段の説明のない限り、第三位置(閉塞位置)に配置された状態の第二ケース22に収容されたインクリボン支持部材3にカートリッジケース4が装着された場合(図3参照)を前提とし、熱転写プリンタ1Aの各方向をカートリッジケース4に適用する。
図5に示すように、カートリッジケース4は、2つの延伸部41、架設部42、43、2つの第一側壁部44、及び、2つの第二側壁部45を有する。2つの延伸部41は、それぞれ前後方向に延び、左右方向に離隔して配置される。第一側壁部44は、下端が湾曲した板状を有し、2つの延伸部41のそれぞれの後端部から下方に向けて延びる。各第一側壁部44には、上端部から下方に向けて凹む凹部44Aが設けられる。架設部42は板状を有し、2つの第一側壁部44の後端部及び下端部の間に架け渡される。以下、2つの第一側壁部44、及び架設部42によって囲まれた領域を、「リボン収容領域H1」(図3参照)という。第二側壁部45は、下端が湾曲した板状を有し、2つの延伸部41のそれぞれの前端部から下方に向けて延びる。各第二側壁部45には、上端部から下方に向けて凹む凹部45Aが設けられる。架設部43は板状を有し、2つの第二側壁部45の前端部及び下端部の間に架け渡される。以下、2つの第二側壁部45、及び架設部43によって囲まれた領域を、「リボン収容領域H2」(図3参照)という。カートリッジケース4の下端部には、2つの第一側壁部44の下端部に架設された架設部42、及び、2つの第二側壁部45の下端部に架設された架設部43との間に、矩形状の開口部46(図3参照)が形成される。
2つの延伸部41は、それぞれ、第一側壁部44及び第二側壁部45が接続する部分の間の部分に、2つの孔41Aを有する。2つの孔41Aはそれぞれ円形である。2つの孔41Aの間の間隔は、インクリボン支持部材3に設けられた2つの突出部31Bの間の間隔と等しい。
インクリボンRは、一端側に接続された第一スプールR11にロール状に巻回され、且つ、他端側に接続された第二スプールR21にロール状に巻回された状態とされる。以下、第一スプールR11に巻回されたインクリボンRを、「リボンロールR1」といい、第二スプールR21に巻回されたインクリボンRを、「リボンロールR2」という。
リボンロールR1は、2つの第一側壁部44のそれぞれの凹部44Aに第一スプールR11が上側から進入することによって、カートリッジケース4に収容される。リボンロールR2は、2つの第二側壁部45のそれぞれの凹部45Aに第二スプールR21が上側から進入することによって、カートリッジケース4に収容される。リボンロールR1はリボン収容領域H1に保持され、リボンロールR2はリボン収容領域H2に保持される。第一スプールR11及び第二スプールR21のそれぞれの中心は左右方向に延び、且つ、前後方向に所定距離L離隔する。第一スプールR11は、第二スプールR21に対して後側に配置される。第一スプールR11及び第二スプールR21は、それぞれ、カートリッジケース4に回転可能に支持される。リボンロールR1、R2間に亘って延びるインクリボンRは、カートリッジケース4の下端部の開口部46(図3参照)の上側を通過する。第一スプールR11及び第二スプールR21は、リボンロールR1からインクリボンRが繰り出され、リボンロールR2にインクリボンRが巻き取られる向きに回転する。この場合、インクリボンRのうちリボンロールR1、R2間に亘って延びる部分は、前側に移動する。この方向は、熱転写プリンタ1Aにより印刷が実行される場合において、媒体ロールQ(図2参照)から繰り出される印刷媒体の移動方向と一致する。
カートリッジケース4は、インクリボン支持部材3のうち前後方向中央よりも前側の部分に対し、上側から装着される。このとき、カートリッジケース4の2つの延伸部41の下端部は、それぞれ、インクリボン支持部材3の側壁部31の上端部に接触する。カートリッジケース4の孔41Aに、インクリボン支持部材3の突出部31Bが下側から嵌る(図3参照)。カートリッジケース4の2つの延伸部41は、インクリボン支持部材3の突出部31Cによって左右外側から挟持される。
<サブアーム6>
サブアーム6は、インクリボン支持部材3に回転可能に支持される。サブアーム6は、蓋23の回転に応じてヘッドホルダ5が移動することに応じ、回転する。図3は、蓋23が第二位置(開放位置)に配置された状態におけるサブアーム6を示す。図5は、蓋23が第一位置(閉塞位置)に配置された状態におけるサブアーム6を示す。以下、特段の説明のない限り、蓋23が第一位置(閉塞位置)に配置された状態(図5参照)を前提とし、熱転写プリンタ1Aの各方向をサブアーム6に適用する。
図5に示すように、サブアーム6は、2つの延伸部61及び架設部62を有する。2つの延伸部61は、それぞれ前後方向に延びる。各延伸部61は、前後方向中央に屈曲部を有する。2つの延伸部61は、左右方向に離隔して配置される。架設部62は略板状を有し、2つの延伸部61のそれぞれの前後方向中央の部分の間に架け渡される。
各延伸部61は、第二係合部63を前端部に有する。第二係合部63には凹部63Aが形成される。凹部63Aは、第二係合部63の前斜め下の端部から、後斜め上側に向けて延びる。第二係合部63は、ヘッドホルダ5の搬送ローラ51D(図4参照)に係合可能である。各延伸部61の後端部に、左右方向に貫通する孔64が形成される。インクリボン支持部材3の突出部311は、外側から孔64に挿通する。サブアーム6は、2つの延伸部61のそれぞれの後端部において、左右方向に延びる第五軸X15を中心としてインクリボン支持部材3に回転可能に支持される。
<蓋23の開放動作>
図6〜図8を参照し、蓋23が第一位置(閉塞位置)から第二位置(開放位置)まで移動する場合における各機構の動作について説明する。なお、第二ケース22は第三位置(閉塞位置)で維持される。リボンロールR1、R2がカートリッジケース4に収容されていない場合を例示する。この動作は、例えば使用者が、インクリボン支持部材3に装着された空のカートリッジケース4にリボンロールR1、R2を収容する目的で、蓋23を開放させる場合に行われる。
図6は、蓋23が第一位置(閉塞位置)に配置された状態を示す。蓋23から延びる連結部233は、カートリッジケース4のリボン収容領域H1、H2の間に上側から進入する。ヘッドホルダ5の突出部51B(図4参照)は、インクリボン支持部材3のガイド部31Dに沿って下端部まで移動している。ヘッドホルダ5の回転軸である第二軸X12は、リボン収容領域H1、H2間に配置される。ヘッドホルダ5は、カートリッジケース4の下端部の開口部46を上下方向に横断し、リボン収容領域H2の下側に配置される。サーマルヘッド50の加熱面は下側を向き、プラテンローラPに対して上側に対向する。ヘッドホルダ5の嵌合部51Eは、プラテンローラPの左右両端部に設けられた軸受に、上側から嵌合する。これによって、プラテンローラPに対するサーマルヘッド50の位置は保持される。第二軸X12からサーマルヘッド50に向けて延びるヘッドホルダ5の延伸方向は、右側から見た場合において、前方に対して下側に傾斜する。以下、この状態におけるヘッドホルダ5の位置を、「印刷位置」という。
サブアーム6は、カートリッジケース4の延伸部41(図5参照)の上端部に沿って配置される。サブアーム6は、回転軸である第五軸X15から第二係合部63に向けて、前方に水平に延びる。以下、この状態におけるサブアーム6の位置を、「第五位置」という。
図7は、蓋23が第一位置(閉塞位置)から第二位置(開放位置)に向けて回転する過程の状態を示す。ヘッドホルダ5の嵌合部51Eは、プラテンローラPの軸受から脱離している。ヘッドホルダ5の突出部51B(図4参照)は、インクリボン支持部材3のガイド部31Dに沿って移動し、ガイド部31Dの上端部に達している。連結部233は、インクリボン支持部材3よりも上側に移動し、ヘッドホルダ5の第二軸X12は、第二ケース22よりも上側に配置される。ヘッドホルダ5は、カートリッジケース4の開口部46よりも上側に移動する。カートリッジケース4のリボン収容領域H1、H2の間に、ヘッドホルダ5の先端部が配置される。サーマルヘッド50は、ヘッドホルダ5の基部51の後側に配置される。第二軸X12からサーマルヘッド50に向けて延びるヘッドホルダ5の延伸方向は、右側から見た場合において下方を向く。サブアーム6は、図6の場合と同様、第五位置に配置される。ヘッドホルダ5の移動に応じ、サブアーム6の第二係合部63に、ヘッドホルダ5の搬送ローラ51Dが係合している。蓋23が第一位置から第二位置に向けて回転する過程で、サブアーム6の第二係合部63に、ヘッドホルダ5の搬送ローラ51Dが接触した時の搬送ローラ51Dと蓋23との最短距離を、第一距離といい、M21と表記する。
蓋23が更に第二位置(開放位置)に向けて回転した場合、ヘッドホルダ5の突出部51B(図4参照)は、インクリボン支持部材3のガイド部31Dから上側に脱離する。サブアーム6の第二係合部63にヘッドホルダ5の搬送ローラ51Dが係合した状態は維持される。この状態で蓋23が回転することに応じ、サブアーム6は、回転軸である第五軸X15を中心として回転する。更にサブアーム6は、第五軸X15から第二係合部63に向けて延びる方向が、垂直方向よりも後側を向いた状態となった場合、ヘッドホルダ5に対して後向きの力を作用させ、サーマルヘッド50を蓋23に近づける。
図8は、蓋23が第二位置(開放位置)まで移動した状態を示す。ヘッドホルダ5は、第二ケース22の上側に配置される。サブアーム6のうち回転軸である第五軸X15から第二係合部63に向けて延びる方向は、上方に対して後方に傾斜する。以下、この状態におけるサブアーム6の位置を、「第六位置」という。第二軸X12からサーマルヘッド50に向けて延びるヘッドホルダ5の延伸方向は、下方に対して前方に僅かに傾斜する。サーマルヘッド50の加熱面は、蓋23側を向く。以下、この状態におけるヘッドホルダ5の位置を、「退避位置」という。ヘッドホルダ5が退避位置に配置された場合において、蓋23と搬送ローラ51Dとの間の最短距離を、第二距離といい、M12と表記する。この場合、第二距離M12は、蓋23が第一位置から第二位置に向けて回転する過程で、サブアーム6の第二係合部63に、ヘッドホルダ5の搬送ローラ51Dが接触した時の第一距離M11よりも短い。
また、サブアーム6が第六位置に位置する状態において、第五軸X15とサブアーム6の第二係合部63との間の距離、第五軸X15と第二軸X12との間の距離を、それぞれ、第三距離、第四距離といい、M23、M24と表記する。この場合、第三距離M23は、第四距離M24より短い。
ヘッドホルダ5は、カートリッジケース4の後端部よりも後側、言い換えれば、蓋23の回転軸である第一軸X11に近接する側の端部よりも、第一軸X11側に配置される。このため、例えは使用者が、カートリッジケース4にリボンロールR1、R2を収容するためにカートリッジケース4をインクリボン支持部材3から取り外す場合において、カートリッジケース4を上方に移動させても、カートリッジケース4はヘッドホルダ5に接触しない。又、サーマルヘッド50の加熱面は蓋23側を向くため、使用者は、上記操作を行う場合にサーマルヘッド50に接触し難い。
<蓋23の閉塞動作>
図9〜図12を参照し、蓋23が第二位置(開放位置)から第一位置(閉塞位置)まで移動する場合における、各機構の動作について説明する。なお、第二ケース22は第三位置(閉塞位置)で維持される。この動作は、例えば使用者が、リボンロールR1、R2が収容されたカートリッジケース4をインクリボン支持部材3に装着した後、熱転写プリンタ1Aによる印刷を開始する目的で、蓋23を閉塞させる場合に対応する。この場合、使用者は、第一ケース21に収容された媒体ロールQから印刷媒体を繰り出し、プラテンローラPの上側に配置させた状態で、蓋23を閉塞させる。
図9は、蓋23が第二位置(開放位置)に配置された状態を示す。サブアーム6は第六位置に配置され、退避位置に配置されたヘッドホルダ5の搬送ローラ51Dに第二係合部63が係合している。
図10は、蓋23が第二位置(開放位置)(図9参照)から第一位置(閉塞位置)(図12参照)に向けて回転する過程の状態を示す。サブアーム6の第二係合部63にヘッドホルダ5の搬送ローラ51Dが係合した状態で、蓋23が回転する。これによって、サブアーム6は第五軸X15を中心として回転する。サブアーム6は、第五軸X15から第二係合部63に向けて延びる方向が、垂直方向よりも前側を向いた状態となった場合、ヘッドホルダ5に対して前向きの力を作用させ、サーマルヘッド50を蓋23から遠ざける。ヘッドホルダ5の突出部51B(図4参照)は、インクリボン支持部材3のガイド部31Dの上端部に向けて誘導される。
図11は、図10の状態から蓋23が更に第一位置(閉塞位置)(図12参照)に向けて回転した状態を示す。サブアーム6は第五位置に配置され、第二係合部63から搬送ローラ51Dが脱離する。ヘッドホルダ5の突出部51B(図4参照)は、インクリボン支持部材3のガイド部31Dに進入する。ヘッドホルダ5は、カートリッジケース4に収容されたリボンロールR1、R2の間に配置され、下方に移動する。ヘッドホルダ5の搬送ローラ51Cは、第二軸X12からサーマルヘッド50に向かって延びるヘッドホルダ5の延伸方向が下方を向いた状態で、リボンロールR1、R2間に亘って延びるインクリボンRに上側から接触する。ヘッドホルダ5は、リボンロールR1、R2間の隙間を通過して下方に移動する。ヘッドホルダ5は、リボンロールR1、R2に接触しない。
図12は、蓋23が第一位置(閉塞位置)に配置された状態を示す。ヘッドホルダ5の突出部51B(図4参照)は、インクリボン支持部材3のガイド部31Dに沿って下端部まで移動する。ヘッドホルダ5は印刷位置に配置される。サーマルヘッド50の加熱面は下側を向き、プラテンローラP(図2参照)に対して上側に対向する。このとき、インクリボンR及び印刷媒体は、サーマルヘッド50とプラテンローラPによって上下方向の両側から挟まれる。ヘッドホルダ5の嵌合部51Eは、プラテンローラPの左右両端部に設けられた軸受に、上側から嵌合する。これによって、プラテンローラPに対するサーマルヘッド50の位置は保持される。
この状態で、印刷媒体及びインクリボンRは、プラテンローラPとサーマルヘッド50とで挟まれた部分において前側に搬送される。ヘッドホルダ5の搬送ローラ51C、51Dは、インクリボンRの搬送に応じて回転する。サーマルヘッド50が加熱されることによって、インクリボンRのインクは印刷媒体に転写される。これによって、印刷媒体に対する印刷が実行される。
<第一軸X11、第二軸X12の配置>
図13を参照し、ヘッドホルダ5が印刷位置に配置された状態における第一軸X11及び第二軸X12の配置について説明する。なお、第二ケース22は第三位置(閉塞位置)に配置され、蓋23は第一位置(閉塞位置)に配置される。リボンロールR1、R2が収容された状態のカートリッジケース4がインクリボン支持部材3に装着された場合において、第一スプールR11の中心が配置される位置を、「第一中心C11」といい、第二スプールR21の中心が配置される位置を、「第二中心C12」という。第一中心C11と第二中心C12とは、それぞれ左右方向に延びる。第一中心C11と第二中心C12との間は、前後方向に所定距離L離隔する。なお、リボンロールR1、R2のそれぞれの最大半径Rmは、第一中心C11及び第二中心C12からカートリッジケース4の下端部までの間の長さに対応し、所定距離Lを2で除算した距離(「半分距離L/2」という。)よりも小さい。
第一中心C11と第二中心C12とを含む仮想平面を、「平面S11」という。平面S11は水平となり、左右方向から見たときに前後方向に直線状に延びる。平面S11よりも下側に、半分距離L/2離隔した位置に配置される仮想平面を、「平面S12」という。平面S12は、カートリッジケース4の下端部よりも下側に配置される。又、平面S12は、プラテンローラPの中心P1、及び、印刷媒体が巻回された媒体ロールQの中心Q1よりも上側に配置される。平面S11よりも上側に、半分距離L/2離隔した位置に配置される仮想平面を、「平面S13」という。平面S13は、第二ケース22の上端部よりも僅かに下側に配置される。平面S12が配置される位置を、「下端位置Sp12」といい、平面S13が配置される位置を、「上端位置Sp13」という。
第一軸X11は、
・第二ケース22の後端部、即ち、第二ケース22の後側の壁部22Dよりも前側、
・第一中心C11よりも後側、
・第二ケース22の上端部、即ち、第二ケース22の上側の壁部22Eよりも下側、より詳細には、上端位置Sp13よりも下側
・下端位置Sp12よりも上側
で囲まれた第一領域T1に配置される。図13の場合、第一軸X11は、第一領域T1のうち第二ケース22の上側の壁部22Eの下側近傍に配置される。より詳細には、第一軸X11は、第一領域T1のうち、第二ケース22の上側の壁部22Eと平面S21との間の中心位置よりも上方、且つ、壁部22Eよりも下方の領域に配置される。
第二軸X12は、
・第一中心C11よりも前側、
・第二中心C12よりも後側、
・第二ケース22の上側の壁部22Eよりも下側、より詳細には、上端位置Sp13よりも下側
・下端位置Sp12よりも上側
で囲まれた第二領域T2に配置される。ここで、第一中心C11と第二中心C12との間を前後方向に3等分する平面で第二領域T2を分割したそれぞれの分割領域T21、T22、T23を定義する。分割領域T21、T22、T23は、この順で前側から後側に順番に並ぶ。図13の場合、第二軸X12は、分割領域T21、T22、T23のうち前後方向において中央の分割領域T22に配置される。
<第二実施形態>
本発明の第二実施形態に係る熱転写プリンタ1Bについて、図面を参照して説明する。以下、第一実施形態に係る熱転写プリンタ1Aと同一の構成については、同一符号を付し、説明を省略又は簡略化する。
<ケース2B>
図14に示すように、熱転写プリンタ1Bは、略直方体状のケース2Bを有する。ケース2Bは、熱転写プリンタ1A(図1参照)における第二ケース22(図1参照)の代わりに、第二ケース24を備える。第二ケース24は、第一ケース21の連結部213(図2参照)に対し、左右方向に延びる第三軸X23を中心として回転可能に支持される。第二ケース24は、第一ケース21の開口部211(図2参照)を開閉可能である。以下、第二ケース22の位置(第三位置(閉塞位置)又は第四位置(開放位置))及び方向の定義を、第二ケース24にも適用する。
第二ケース24は、壁部24A、24B、24C、24D、24Eを有する。壁部24A、24B、24C、24D、24Eは、それぞれ、第二ケース24の前壁、右壁、左壁、後壁、及び上壁に対応する。壁部24A〜24Dのそれぞれの下端部は、第二ケース24の下側に開口部241を形成する。第二ケース24と異なり、壁部24A、24Eに凹部は形成されず、第二ケース24は上側に開口部を有しない。壁部24Aの前面に、前方に突出する把手242が設けられる。第二ケース24が第三位置(閉塞位置)に配置された状態において、壁部21A、24Aの繋ぎ目、壁部21B、24Bの繋ぎ目、壁部21C、24Cの繋ぎ目、及び、壁部21D、24Dの繋ぎ目に段差は形成されない。
第一ケース21の連結部213(図1参照)には、第一実施形態におけるインクリボン支持部材3(図5参照)の代わりに、インクリボン支持部材7(図15参照)が回転可能に支持される。インクリボン支持部材7には、カートリッジケース4を装着可能である。カートリッジケース4の構成は、第一実施形態と同一である。第二ケース24は、インクリボン支持部材7及びカートリッジケース4を内部に収容可能である。
<インクリボン支持部材7>
図15に示すように、インクリボン支持部材7は、リボンロールR1,R2(図5参照)が保持された状態のカートリッジケース4を上側から装着可能である。図15は、第三位置(閉塞位置)に配置された第二ケース22に収容された状態のインクリボン支持部材7を示す。以下、インクリボン支持部材3の方向の定義を、インクリボン支持部材7にも適用する。インクリボン支持部材7の後側の一部は、第一ケース21の媒体収容領域212(図2参照)の上側に配置される。
図16に示すように、インクリボン支持部材7は、2つの側壁部71、架設部72を有する。2つの側壁部71は、それぞれ、第一実施形態におけるインクリボン支持部材3(図5参照)の2つの側壁部31(図5参照)に対応する。2つの側壁部71の間隔は、第二ケース24(図14参照)の壁部24B、24Cの間隔と略同一である。2つの側壁部71は、それぞれ、壁部24B、24Cの内側に近接して配置される。架設部72は、第一実施形態における架設部32(図5参照)に対応する。
各側壁部71は、後端部から後方に向けて延びる延設部71Aを有する。各延設部71Aの先端部は、第一ケース21の連結部213(図2参照)に対し、左右方向に延びる第四軸X24を中心として回転可能に接続される。なお、連結部213に対して回転可能に支持される第二ケース24の第三軸X23(図14参照)と第四軸X24との位置は相違する。2つの側壁部71のそれぞれの上端部に設けられた2つの突出部71B及び突出部71Cは、第一実施形態におけるインクリボン支持部材3の2つの突出部31B及び突出部31C(図5参照)に対応する。インクリボン支持部材7に対してカートリッジケース4が上側から装着されるとき、カートリッジケース4の孔41Aに、インクリボン支持部材7の突出部71Bが下側から嵌る(図15参照)。カートリッジケース4の延伸部41は、インクリボン支持部材7の突出部71Cによって左右外側から挟持される。
2つの側壁部71のそれぞれの内面に設けられた溝状のガイド部71Dは、第一実施形態におけるインクリボン支持部材3のガイド部31D(図5参照)に対応する。詳細は後述するが、ガイド部71Dには、ヘッドホルダ5の突出部51Bが係合可能である。
各側壁部71は、内面のうち前後方向中央よりも後側に、内側に向けて突出する突出部711、712が設けられる。突出部711、712はそれぞれ円柱状を有する。突出部711、712は上下方向に並ぶ。突出部711は、突出部712に対して下側に配置される。突出部711には、後述するサブアーム8が回転可能に支持される。突出部712には、後述するヘッドアーム9が回転可能に支持される。
<ヘッドアーム9>
図16に示すように、ヘッドアーム9は、2つの基部91、架設部92、及び連結部93を有する。2つの基部91は、それぞれ略棒状を有し、左右方向に離隔して配置される。2つの基部91の間隔は、インクリボン支持部材7の2つの側壁部71の間の間隔と略同一である。架設部92は板状を有し、2つの基部91のそれぞれの前端部の間に架け渡される。
ヘッドアーム9は、インクリボン支持部材7の2つの突出部712に対して回転可能に支持される。図15、図16は、ヘッドアーム9が右側面視にて反時計回り方向に最も回転した状態を示す。この状態で、ヘッドアーム9の2つの基部91は水平方向に延びる。以下、特段の説明のない限り、ヘッドアーム9が右側面視にて反時計回りに最も回転した状態(図15、図16参照)を前提とし、熱転写プリンタ1Bの各方向をヘッドアーム9に適用する。又、特段の説明のない限り、回転方向の説明(時計回り方向又は反時計回り方向)は、右側面視の状態を前提とする。
2つの基部91は、それぞれ、上端部にスリット状の孔911を有する。孔911は前後方向に延びる。2つの基部91は、それぞれ、後端部に延設部94、95を有する。延設部94は、各基部91の後端部から後斜め下側に向けて延びる。2つの延設部94のそれぞれの後端部に、左右方向に貫通する孔941が設けられる。延設部95は、各延設部94の後端部から後方に向けて延びる。2つの延設部94のそれぞれの外面に、外側に突出する突出部951が設けられる。
インクリボン支持部材7の2つの突出部712は、それぞれ、ヘッドアーム9の2つの孔941に外側から挿通する。ヘッドアーム9はインクリボン支持部材7に対し、2つの孔941及び2つの突出部712を通って左右方向に延びる第一軸X21を中心として回転可能に支持される。以下、第一軸X21を中心として反時計回り方向に最も回転した場合におけるヘッドアーム9の位置(図22、図16参照)を、「第一位置」という。図15、図17に示すように、ヘッドアーム9が第一位置に配置された場合、2つの基部91は、インクリボン支持部材7に装着されたカートリッジケース4の2つの延伸部41に上側から接触する。又、図15に示すように、架設部92は、カートリッジケース4の前後方向中央よりも後側を上側から覆う。カートリッジケース4にリボンロールR1、R2が保持されている場合、リボンロールR1は、架設部92によって上側を覆われる。又、第一位置に配置された状態のヘッドアーム9は、第一ケース21(図14参照)に近接する。
一方、図18〜図20に示すように、ヘッドアーム9は、第一軸X21を中心として、第一位置に対して時計回り方向に回転可能である。図20は、第一軸X21を中心として時計回り方向に最も回転した場合のヘッドアーム9の位置(以下、「第二位置」という。)を示す。ヘッドアーム9が第二位置に配置された状態で、2つの基部91は、上方斜め後側に延びる。第二位置は、第一位置よりも上側に配置される。又、第二位置に配置された状態のヘッドアーム9は、第一ケース21から離隔する。
図16に示すように、架設部92の下面に、下側に突出する連結部93が設けられる。連結部93は、2つの側板部93A及び架設部93Bを有する。2つの側板部93Aは、左右方向に離隔する。2つの側板部93Aは、それぞれ、左右方向と直交する。2つの側板部93Aのそれぞれの先端部に、左右方向に貫通する孔932が設けられる。架設部93Bは板状を有し、2つの側板部93Aの間に架け渡される。架設部93Bの前面に把手931が設けられる。把手931は、前方に向けて延びる板状部を有する。把手931は、使用者がインクリボン支持部材7に対してヘッドアーム9を回転させるときに使用される。
連結部93の先端部にヘッドホルダ5が接続される。ヘッドホルダ5の構成は、第一実施形態と同一である。ヘッドホルダ5の2つの側壁部511のそれぞれに設けられた突出部51Aは、連結部93の2つの側板部93Aのそれぞれの孔932に内側から挿通する。ヘッドホルダ5は、2つの側板部93Aのそれぞれの孔932を通って左右方向に延びる第二軸X22を中心として、ヘッドアーム9に回転可能に支持される。
<サブアーム8>
サブアーム8は、インクリボン支持部材7に回転可能に支持される。サブアーム8は、ヘッドアーム9の回転に応じて回転する。図16は、ヘッドアーム9が第一位置に配置された状態におけるサブアーム8を示す。以下、特段の説明のない限り、ヘッドアーム9が第一位置に配置された状態(図16参照)を前提とし、熱転写プリンタ1Bの各方向をサブアーム8に適用する。
図16に示すように、サブアーム8は、2つの延伸部81及び架設部82を有する。2つの延伸部81は、それぞれ、第一部81A、第二部81B、第三部81Cを有する。第一部81Aは、前後方向に水平に延びる。第二部81Bは、第一部81Aの後端部から下側に向けて延びる。第三部81Cは、第二部81Bの後端部から後側に向けて、斜め下方向に延びる。架設部82は板状を有し、2つの延伸部81のそれぞれの第一部81Aの間に亘って架け渡される。
各延伸部81の第一部81Aの前端部に、凹部83Aを有する板状の第二係合部83が設けられる。凹部83Aは、第二係合部83の前端部から後方に向けて延びる。第二係合部83は、ヘッドホルダ5の搬送ローラ51Dに係合可能である。各延伸部81の第三部81Cに、左右方向に貫通する孔84が形成される。インクリボン支持部材7の突出部711は、外側から孔84に挿通する。サブアーム8は、2つの延伸部81のそれぞれの後端部近傍において、左右方向に延びる第五軸X25を中心としてインクリボン支持部材7に回転可能に支持される。各延伸部81の第三部81Cの後端部に、凹部85Aを有する第三係合部85が設けられる。第三係合部85は、ヘッドアーム9の突出部951に係合可能である。
<ヘッドアーム9の開閉動作>
図17〜図20を参照し、ヘッドアーム9が第一位置(図17参照)と第二位置(図20参照)との間で移動する場合における各機構の動作について説明する。なお、第二ケース22は第三位置(閉塞位置)で維持される(図14参照)。例えば使用者は、カートリッジケース4を取り出してリボンロールR1、R2を収容するために、第二ケース24(図14参照)を第四位置(開放位置)に移動させてヘッドアーム9の操作が可能な状態とする。その後、ヘッドアーム9の把手931を操作し、ヘッドアーム9を第一位置から第二位置に移動させる。この場合、熱転写プリンタ1Bの各機構は、次のように動作する。なお、ヘッドアーム9を第一位置から第二位置に移動させる以下の説明では、図17〜図20で示されるリボンロールR1、R2がない状態を想定する。
図17は、ヘッドアーム9が第一位置に配置された状態を示す。この場合、ヘッドアーム9の連結部93は、カートリッジケース4のリボン収容領域H1、H2の間に上側から進入する。ヘッドホルダ5の突出部51B(図16参照)がインクリボン支持部材7のガイド部71Dに沿って下端部まで移動し、ヘッドホルダ5は印刷位置に配置される。ヘッドホルダ5の回転軸である第二軸X22は、リボン収容領域H1、H2の間に配置される。第二軸X22からサーマルヘッド50に向けて延びるヘッドホルダ5の延伸方向は、右側から見た場合において、前方に対して下側に傾斜する。
サブアーム8の第一部81Aは、カートリッジケース4の延伸部41の上端部に接触し、水平方向に延びる。サブアーム8の反時計回り方向の回転は、カートリッジケース4に第一部81Aが接触することによって規制される。サブアーム8の第二係合部83の一部は、ヘッドアーム9の孔911に下側から進入し、ヘッドアーム9の基部91よりも上側に突出する。以下、この状態におけるサブアーム8の位置を、「第五位置」という。第五位置は、サブアーム8が反時計回り方向に最も回転した状態に対応する。
図18は、ヘッドアーム9が第一位置から第二位置に向けて回転する過程の状態を示す。ヘッドホルダ5の突出部51B(図16参照)は、インクリボン支持部材7のガイド部71Dに沿って上側に移動し、ガイド部71Dの上端部に達している。ヘッドアーム9の連結部93はインクリボン支持部材7よりも上側に移動し、ヘッドホルダ5の第二軸X22は、インクリボン支持部材7よりも上側に配置される。ヘッドホルダ5は、カートリッジケース4の開口部46(図3参照)よりも上側に移動する。カートリッジケース4のリボン収容領域H1、H2の間に、ヘッドホルダ5の先端部が配置される。サーマルヘッド50は、ヘッドホルダ5の基部51の後側に配置される。第二軸X22からサーマルヘッド50に向けて延びるヘッドホルダ5の延伸方向は、右側から見た場合において下方に延びる。サブアーム8は、図17の場合と同様、第五位置に配置される。ヘッドホルダ5の移動に応じ、サブアーム8の第二係合部83に、ヘッドホルダ5の搬送ローラ51Dが接触する。又、サブアーム8の第三係合部85に、ヘッドアーム9の突出部951が後側から係合する。ヘッドアーム9が第一位置から第二位置に向けて回転する過程で、サブアーム8の第二係合部83に、ヘッドホルダ5の搬送ローラ51Dが接触した時の搬送ローラ51Dとヘッドアーム9との最短距離を、第一距離といい、M21と表記する。
図19は、ヘッドアーム9が第一位置から第二位置に向けて、図18の場合よりも更に回転した状態を示す。ヘッドホルダ5の突出部51B(図16参照)は、インクリボン支持部材7のガイド部71Dから上側に脱離する。サブアーム8の第三係合部85にヘッドアーム9の突出部951が係合した状態は維持される。この状態でヘッドアーム9が回転することに応じ、サブアーム8は、回転軸である第五軸X25を中心として回転する。サブアーム8の第二係合部83にヘッドホルダ5の搬送ローラ51Dが接触した状態は維持される。
更にヘッドアーム9が第二位置に向けて回転した場合、サブアーム8の第二係合部83にヘッドホルダ5の搬送ローラ51Dが係合する。サブアーム8は、ヘッドアーム9の回転に応じて回転することにより、第二係合部83に係合した搬送ローラ51Dを介してヘッドホルダ5に後向きの力を作用させ、サーマルヘッド50をヘッドアーム9側に近づける。
図20は、ヘッドアーム9が第二位置まで移動した状態を示す。ヘッドホルダ5は、第二ケース22の上側に配置される。サブアーム8の第一部81Aは垂直方向に延びる。以下、この状態におけるサブアーム8の位置を、「第六位置」という。第二軸X22からサーマルヘッド50に向けて延びるヘッドホルダ5の延伸方向は、下方に対して前方に僅かに傾斜する。ヘッドホルダ5は退避位置に配置され、サーマルヘッド50の加熱面はヘッドアーム9側を向く。ヘッドホルダ5が退避位置に配置された場合におけるヘッドアーム9と搬送ローラ51Dとの間の最短距離である第二距離を、M22と表記する。この場合、第二距離M22は、ヘッドアーム9が第一位置から第二位置に向けて回転する過程で、サブアーム8の第二係合部83に、ヘッドホルダ5の搬送ローラ51Dが接触した時の第一距離M21よりも短い。
また、サブアーム8が第六位置に位置する状態において、第五軸X25とサブアーム8の第二係合部83との間の距離、第五軸X25と第二軸X22との間の距離を、それぞれ、第三距離、第四距離といい、M23、M24と表記する。この場合、第三距離M23は、第四距離M24より短い。
ヘッドホルダ5は、カートリッジケース4の後端部よりも後側、言い換えれば、ヘッドアーム9の回転軸である第一軸X21に近接する側の端部よりも、第一軸X21側に配置される。このため、カートリッジケース4をインクリボン支持部材7から取り外す場合においてカートリッジケース4を上方に移動させても、カートリッジケース4はヘッドホルダ5に接触しない。又、サーマルヘッド50の加熱面はヘッドアーム9側を向くため、使用者は、上記操作を行う場合にサーマルヘッド50に接触し難い。
例えば使用者は、図20の状態で、リボンロールR1、R2が収容されたカートリッジケース4をインクリボン支持部材7に装着し、その後、熱転写プリンタ1Bによる印刷を開始する目的で、ヘッドアーム9の把手931を操作してヘッドアーム9を第二位置から第一位置に移動させる。図19に示すように、サブアーム8の第三係合部85にヘッドアーム9の突出部951が係合した状態で、ヘッドアーム9が第二位置から第一位置に向けて回転する。このため、サブアーム8は、第三係合部85を介してヘッドアーム9から力を受け、第五軸X25を中心として第六位置(図20参照)から第五位置(図17参照)に向けて回転する。なお、サブアーム8の第二係合部83には、ヘッドホルダ5の搬送ローラ51Dが係合している。このためサブアーム8は、ヘッドホルダ5に対して前向きの力を作用させ、サーマルヘッド50をヘッドアーム9から遠ざける。ヘッドホルダ5の突出部51B(図16参照)は、インクリボン支持部材7のガイド部71Dの上端部に向けて誘導される。
図18に示すように、ヘッドアーム9の回転に応じてサブアーム8が第五位置まで移動し、ヘッドホルダ5の搬送ローラ51Dは第二係合部83から外れる。ヘッドホルダ5の突出部51B(図16参照)は、インクリボン支持部材7のガイド部71Dの上端部まで移動し、その後、ガイド部71Dに進入する。ヘッドホルダ5は、カートリッジケース4に収容されたリボンロールR1、R2の間に配置され、下方に移動する。ヘッドホルダ5の搬送ローラ51Cは、第二軸X12からサーマルヘッド50に向かって延びるヘッドホルダ5の延伸方向が下方を向いた状態で、リボンロールR1、R2間に亘って延びるインクリボンRに上側から接触する。ヘッドホルダ5は、リボンロールR1、R2間の隙間を通過して下方に移動する。
図17に示すように、ヘッドアーム9が第一位置まで移動した場合、ヘッドホルダ5の突出部51B(図16参照)は、インクリボン支持部材3のガイド部31Dに沿って下端部まで移動する。ヘッドホルダ5は印刷位置に配置される。サーマルヘッド50の加熱面は下側を向き、プラテンローラP(図2参照)に対して上側に対向する。このとき、インクリボンR及び印刷媒体は、サーマルヘッド50とプラテンローラPによって上下方向の両側から挟まれる。この状態で、サーマルヘッド50が加熱されることによって、インクリボンRのインクは、印刷媒体に転写され、印刷が実行される。
<第一軸X21、第二軸X22の配置>
図21を参照し、ヘッドホルダ5が印刷位置に配置された状態における第一軸X21及び第二軸X22の配置について説明する。なお、第二ケース24は第三位置(閉塞位置)に配置され、ヘッドアーム9は第一位置に配置される。リボンロールR1、R2が収容された状態のカートリッジケース4がインクリボン支持部材3に装着された場合において、第一スプールR11の中心が配置される位置を、「第一中心C21」といい、第二スプールR21の中心が配置される位置を、「第二中心C22」という。第一中心C21と第二中心C22とは、それぞれ左右方向に延びる。第一中心C21と第二中心C22との間は、前後方向に所定距離L離隔する。
第一中心C21と第二中心C22とを含む仮想平面を、「平面S21」という。平面S21は水平となり、左右方向から見たときに前後方向に直線状に延びる。平面S21よりも下側に、半分距離L/2離隔した位置に配置される仮想平面を、「平面S22」という。平面S21よりも上側に、半分距離L/2離隔した位置に配置される仮想平面を、「平面S23」という。平面S23は、第二ケース22の上端部よりも僅かに下側に配置される。平面S22が配置される位置を、「下端位置Sp22」といい、平面S23が配置される位置を、「上端位置Sp23」という。
第一軸X21は、
・第二ケース24の後端部、即ち、第二ケース24の後側の壁部24Dよりも前側、
・第一中心C21よりも後側、
・第二ケース24の上端部、即ち、第二ケース24の上側の壁部24Eよりも下側、より詳細には、上端位置Sp23よりも下側
・下端位置Sp22よりも上側
で囲まれた第一領域T3に配置される。図21の場合、第一軸X21は、第一領域T3のうち平面S21の近傍に配置される。より詳細には、第一軸X21は、第一領域T3のうち、平面S21と平面S23との間の中心位置よりも下方、且つ、平面S21と平面S22との間の中心位置よりも上方の領域に配置される。
第二軸X22は、
・第一中心C21よりも前側、
・第二中心C22よりも後側、
・第二ケース24の上側の壁部24Eよりも下側、より詳細には、上端位置Sp23よりも下側
・下端位置Sp22よりも上側
で囲まれた第二領域T4に配置される。ここで、第一中心C21と第二中心C22との間を前後方向に3等分する平面で第二領域T4を分割したそれぞれの分割領域T41、T42、T43を定義する。分割領域T41、T42、T43は、この順で前側から後側に順番に並ぶ。図21の場合、第二軸X22は、分割領域T41、T42、T43のうち前後方向において中央の分割領域T42に配置される。
<第三実施形態>
本発明の第三実施形態に係る熱転写プリンタ1Cについて、図面を参照して説明する。熱転写プリンタ1Cは、ケース2Cの形状が、第一実施形態における熱転写プリンタ1Aにおけるケース2A(図1等参照)と相違する。ヘッドホルダ5、インクリボン支持部材3、サブアーム6等の構成は、第一実施形態と同一である。以下、ケース2Cの構成について詳細に説明し、その他の構成の説明は省略する。又、ケース2A、2Cで共通する構成については説明を簡略化する。
<ケース2C>
図22に示すように、熱転写プリンタ1Cは、略直方体状のケース2Cを備える。ケース2Cは、第一ケース26、第二ケース27、及び蓋28を有する。第一ケース26、第二ケース27、及び蓋28は、それぞれ、熱転写プリンタ1Cの外面の一部を形成する。図23に示すように、第一ケース26は、壁部26A、26B、26C、26D、26E、及び開口部261を有する。壁部26A、26B、26C、26D、26E、及び開口部261は、それぞれ、第一実施形態におけるケース2A(図2参照)の壁部21A、21B、21C、21D、21E、及び開口部211に対応する。第一ケース26は、媒体ロールQが回転可能に支持される媒体収容領域262を内部に有する。ケース2Cは、各壁部26A〜26Eがそれぞれ接続する部分、即ち、第一ケース26の角が湾曲するという点で、ケース2A(図1参照)と相違する。
図22、図23に示すように、ケース2Cの壁部26Bに、上下動可能なレバー263が設けられる。図23に示すように、ケース2Cの内部のうち壁部26Aの左右両端部の近傍に、かぎ状を有する係合部265がそれぞれ設けられる。係合部265は、レバー263を下方に移動させる操作に応じ、上端部が後側に移動する向きに回転する。係合部265は、後述する第二ケース27の非図示の被係合部に係合可能である。
第二ケース27は第一ケース26の上側に配置される。第二ケース27は、第一ケース26の後端部を左右方向に延びる第三軸X33を中心として、第一ケース26に対して回転可能に支持される。第二ケース27は、第三位置(閉塞位置)に配置された状態(図22参照)で、第一ケース26の開口部261を上側から覆う。一方、第二ケース27は、第四位置(開放位置)に配置された状態(図23参照)で、第一ケース21の開口部261を覆わない。以下、特段の説明のない限り、第二ケース27が第三位置(閉塞位置)(図22参照)に配置された状態を前提として説明する。
図22に示すように、第二ケース27は、壁部27A、27B、27C、27D、27Eを有する。壁部27A、27B、27C、27D、27Eは、それぞれ、第二ケース27の前壁、右壁、左壁、後壁、及び上壁の一部に対応する。壁部27Eは、壁部27B、27Cの上端部のうち前後方向中央よりも後側、及び、壁部27Dの上端部に接続する。壁部27Eは、後方に向けて下方に傾斜する。壁部27A〜27Eがそれぞれ接続する部分、即ち、第二ケース27の角は湾曲する。
壁部27A〜27Dのそれぞれの下端部は、第二ケース27の下側に開口部271(図23参照)を形成する。図24に示すように、壁部27Aの上端部、壁部27B、27Cのそれぞれの上端部の一部、及び壁部27Eの前端部は、第二ケース27に開口部272を形成する。開口部272は、第三位置(閉塞位置)に配置された状態における第二ケース27の上側に配置される。
ケース2Cの内部のうち、壁部27Aの左右両端部の近傍に、第二ケース27の係合部265(図23参照)に係合可能な非図示の被係合部がそれぞれ設けられる。被係合部に係合部265が係合した状態で、第二ケース27は第三位置(閉塞位置)で保持され、第四位置(開放位置)に向けた回転は抑制される(図22参照)。一方、第一ケース26に設けられたレバー263が下方に移動した場合、被係合部から係合部265が外れる。この状態で、第二ケース27は、第三位置(閉塞位置)から第四位置(開放位置)に向けて回転することが可能となる。このため、例えば使用者は、レバー263を下方に移動させる操作を行うことによって、第二ケース27を第四位置(開放位置)に移動させて開口部261を開放させ、第一ケース26の媒体収容領域262に媒体ロールQをセットできる。
図22、図24に示すように、第一ケース26の壁部27Aの上端部に形成された凹部、及び、第二ケース27の壁部27Aの下端部に形成された凹部は、ケース2Cの前側に排出口266を形成する。熱転写プリンタ1Cの内部で印刷された印刷媒体は、排出口266を介して外部に排出される。
図22、図24に示すように、蓋28は、第二ケース27の開口部272(図24参照)を開閉可能である。蓋28は、開口部272と同一形状を有し、前端部と両側端部は下側方向に湾曲している。蓋28は、第二ケース27に対し、開口部272の後端部を通って左右方向に延びる第一軸X31を中心として回転可能に支持される。第一軸X31は、第二ケース27の回転軸である第三軸X33よりも前側に配置される。開口部272を閉塞した蓋28の位置(図22参照)は、第一位置(閉塞位置)に対応し、開口部272を開放した蓋28の位置(図24参照)は、第二位置(開放位置)に対応する。第一軸X31は、第一位置(閉塞位置)に配置された状態における蓋28の後端部を通過する。以下、特段の説明のない限り、第二ケース27が第三位置(閉塞位置)に配置され、且つ、蓋28が第一位置(閉塞位置)に配置された状態(図22参照)を前提とし、熱転写プリンタ1Cの各方向を蓋28に適用する。
図22に示すように、蓋28の前端部にロック機構281が設けられる。ロック機構281の後端部は、蓋28に回転可能に支持される。ロック機構281は、蓋28が第一位置(閉塞位置)に配置された状態で、反時計回り方向に回転することによって、第二ケース27の壁部27Aの上端部に係合可能である。この場合、蓋28はロック機構281によって第一位置(閉塞位置)のまま維持され、第二位置(開放位置)への回転は規制される。又、ロック機構281は、この状態で時計回りに回転することによって、壁部27Aとの係合状態を解除可能である。なお、蓋28が第二位置(開放位置)に配置された状態で、カートリッジケース4は開口部272を介して露出する。このため、例えば使用者は、ロック機構281を時計回り方向に回転させる操作を行うことによって、蓋28を第一位置(閉塞位置)から第二位置(開放位置)に移動させ、インクリボン支持部材3からカートリッジケース4を取り出すことができる。
図24に示すように、蓋28の下面に連結部283が設けられる。連結部283は、蓋28の下面から下側に突出する。連結部283の先端部に、ヘッドホルダ5が回転可能に支持される。ヘッドホルダ5の回転軸である第二軸X32は、第一実施形態における第二軸X12(図3参照)に対応する。図25に示すように、第二ケース27は、インクリボン支持部材3、及び、インクリボン支持部材3に装着された状態のカートリッジケース4を内部に収容可能である。第一実施形態と異なり、インクリボン支持部材3は、側壁部31から延びる延設部31Aにおいて、第二ケース27に対して回転可能に支持される。インクリボン支持部材3の回転軸である第四軸X34、及び、サブアーム6の回転軸である第五軸X35は、それぞれ、第一実施形態における第四軸X14及び第五軸X15(図5等参照)に対応する。
<第四実施形態>
本発明の第四実施形態に係る熱転写プリンタ1Dについて、図面を参照して説明する。熱転写プリンタ1Dは、ケース2Dの形状が、第一実施形態における熱転写プリンタ1Aにおけるケース2A(図1等参照)と相違する。ヘッドホルダ5、インクリボン支持部材3、サブアーム6等の構成は、第一実施形態とほぼ同一である。以下、ケース2Dの構成について詳細に説明し、その他の構成の説明は異なる部分のみ説明する。又、ケース2A、2Dで共通する構成については、共通の符号を付して説明を簡略化する。
<ケース2D>
図26に示すように、熱転写プリンタ1Dは、略直方体状のケース2Dを備える。ケース2Dは、第一ケース21、第二ケース29A、及び蓋29Bを有する。第一ケース21の外面は、熱転写プリンタ1Aの外面のうち、前面、右面、左面及び後面のそれぞれの下側略半分の部分と、下面とを形成する。第二ケース29Aの外面は、熱転写プリンタ1Dの外面のうち、前面、右面、左面及び後面のそれぞれの上側略半分の部分と、上面の一部とを形成する。蓋29Bの外面は、熱転写プリンタ1Dの外面のうち上面の一部を形成する。即ち、第一ケース21、第二ケース29A、及び蓋29Bは、それぞれ、熱転写プリンタ1Dの外面の一部を形成する。
図26に示すように、第二ケース29Aは第一ケース21の上側に配置される。第二ケース29Aは、第一ケース21に対し、左右方向に延びる第三軸X43を中心として回転可能に支持される。第二ケース29Aは、第一ケース21の開口部211(図27参照)を開閉可能である。以下、特段の説明のない限り、第二ケース22が第三位置(閉塞位置)(図1参照)に配置された状態を前提とし、熱転写プリンタ1Dの各方向を第二ケース29Aに適用する。
第二ケース29Aは、壁部29AA、29AB、29AC、29AD、29AEを有する。壁部29AA、29AB、29AC、29AD、29AEは、それぞれ、第二ケース29Aの前壁、右壁、左壁、後壁、及び上壁の一部に対応する。壁部29AA〜29ADのそれぞれの下端部は、第二ケース29Aの下側に開口部291(図27参照)を形成する。図28に示すように、壁部29ABの上端部に形成された凹部292A、及び、壁部29AEの前側略半分に左右方向に形成された凹部292Bは、第二ケース29Aに開口部292を形成する。なお、本実施形態の例では、凹部292Bの開口は右側に形成されているが、左側に形成してもよい。開口部292は、第三位置(閉塞位置)に配置された状態における第二ケース29Aの上側に配置される。
図26に示すように、第二ケース29Aが第三位置(閉塞位置)に配置された状態において、壁部21A、29AAのそれぞれの前面、壁部21B、29ABのそれぞれの右面、壁部21C、29ACのそれぞれの左面、及び、壁部21D、29ADのそれぞれの後面は、それぞれ、同一平面上に配置される。つまり、壁部21A、29AAの繋ぎ目、壁部21B、29ABの繋ぎ目、壁部21C、29ACの繋ぎ目、及び、壁部21D、29ADの繋ぎ目に段差は形成されない。
第二ケース29Aは、インクリボン支持部材3、及び、インクリボン支持部材3に装着された状態のカートリッジケース4を内部に収容可能である。インクリボン支持部材3については後述する。
図26〜図28に示すように、蓋29Bは、第二ケース29Aの開口部292を開閉可能である。蓋29Bは、第二ケース29Aに対し、開口部292の後端部を通って前後方向に延びる第一軸X41を中心として回転可能に支持される。以下、特段の説明のない限り、第二ケース29Aが第三位置(閉塞位置)に配置され、且つ、蓋29Bが第一位置(閉塞位置)に配置された状態(図26参照)を前提とし、熱転写プリンタ1Dの各方向を蓋29Bに適用する。
図26に示すように、蓋29Bは、壁部29BA、29BBを有する。壁部29BAは、第二ケース29Aの凹部292B(図28参照)と略同一形状を有する。壁部29BAの後端部は、第二ケース29Aに回転可能に支持される。壁部29BBは、第二ケース29A(図28参照)の凹部292Aと略同一形状を有する。壁部29BBは、第一位置(閉塞位置)に配置された状態で、壁部29BAの前端部から下側に向けて、壁部29BAと直交する方向に延びる。つまり、蓋29Bの前端部は、蓋29Bが第一位置(閉塞位置)に配置された状態で、下方向に曲折する。
図28に示すように、蓋29Bの壁部29BAの下面に、ヘッドホルダ5が固定されている。ヘッドホルダ5は、蓋29Bの左右方向中央に設けられ、下側に垂直に突出する。ヘッドホルダ5については後述する。
<ヘッドホルダ5、サーマルヘッド50>
図28に示すように、ヘッドホルダ5は、基部51、2つの突出部51B、搬送ローラ51C、51D、及び、2つの嵌合部51Eを有する。基部51は、長方形の板状に形成される。基部51の上端部は、蓋29Bの壁部29BAの下面のうち、プラテンローラPに対し上側に対向する位置に、垂直に固定されている。基部51は、前後方向と直交する。以下、特段の説明のない限り、第二ケース22が第三位置(閉塞位置)に配置され、且つ、蓋23が第一位置(閉塞位置)に配置された状態を前提とし、熱転写プリンタ1Dの各方向をヘッドホルダ5に適用する。
基部51は、下側端部に、サーマルヘッド50を保持する。サーマルヘッド50は、後述する2つの嵌合部51Eの間に亘って左右方向に延びる。サーマルヘッド50は、左右方向に直線状に並んだ複数の加熱素子を有するラインサーマルヘッドである。基部51は、サーマルヘッド50の左右両側に嵌合部51Eを備える。各嵌合部51Eは、凹状の板部材である。2つの突出部51Bは、左右外側に突出し、嵌合部51Eの上側近傍にそれぞれ設けられる。
基部51は、サーマルヘッド50に対して他方側の近傍に、搬送ローラ51Cを備え、一方側の近傍に搬送ローラ51Dを備える。搬送ローラ51Cと搬送ローラ51Dは、基部51の下側端部に、サーマルヘッド50を前後に挟んで設けられる。搬送ローラ51C、51Dはそれぞれ円柱状に形成され、左右方向に延びる。搬送ローラ51C、51Dは、基部51に対して回転可能に支持される。
<インクリボン支持部材3>
図43に示すように、インクリボン支持部材3は、カートリッジケース4を上側から装着可能である。カートリッジケース4には、リボンロールR1,R2(図5参照)が保持される。このため、インクリボン支持部材3は、言い換えれば、カートリッジケース4に保持されたインクリボンRを装着可能であるといえる。
インクリボン支持部材3は第二ケース29Aに収容され、且つ、第二ケース29Aに固定される(図42参照)。図42は、第四位置(開放位置)に配置された第二ケース29Aに収容された状態のインクリボン支持部材3を示す。図43は、第三位置(閉塞位置)に配置された第二ケース29Aに収容された状態のインクリボン支持部材3を示す。以下、特段の説明のない限り、第二ケース22が第三位置(閉塞位置)に配置された状態(図43参照)を前提とし、熱転写プリンタ1Dの各方向をインクリボン支持部材3に適用する。インクリボン支持部材3の後側の一部は、第一ケース21の媒体収容領域212(図42参照)の上側に配置される。又、インクリボン支持部3の前側の一部は、第一位置(閉塞位置)に配置された状態の蓋23(図41参照)に対して下側に配置される。
図42に示すように、インクリボン支持部材3は、2つの側壁部31を有する。2つの側壁部31は、それぞれ板状に形成され、第二ケース29Aの右壁(壁部29AB)、左壁(壁部29AC)の内側にそれぞれ固定される。各側壁部31は、左右方向と直交する。2つの側壁部31のそれぞれの上端部のうち前後方向中央よりも前側に、2つの突出部31Bが設けられる。各突出部31Bは円柱状に形成され、側壁部31の上端部から上方に突出する。各側壁部31に設けられた2つの突出部31Bは、前後方向に離隔する。
<本実施形態の作用、効果>
第一実施形態、第三実施形態、第四実施形態において、熱転写プリンタ1A,1C,1Dは、上側に開口部211を有し、媒体ロールQを収納する第一ケース21,26と、第一ケース21,26,に開閉可能に取り付けられ、上側と下側に開口部221,222,271,272を有し、第一ケース21,26より上側に配置されている第二ケース22,27,29Aと、を備える。また、熱転写プリンタ1A,1C,1Dは、第一ケース21,26に開閉可能に取り付けられ、インクリボンRが取付けられるインクリボン支持部材3と、第二ケース22,27,29Aに開閉可能に取り付けられ、閉じた時に、第二ケース22,27,29Aの上側の開口部222,272を塞ぐ蓋23,28,29Bと、蓋23,28,29Bの下面に取り付けられ、サーマルヘッド50を保持するヘッドホルダ5と、を備える。媒体ロールQを交換する場合は、第二ケース22,27,29Aを開き、インクリボンRを交換する場合は、蓋23,28,29Bを開く。従って、媒体ロールQ及びインクリボンR等の消費材を交換する場合に、その種別により操作箇所が異なるので、使用者は、交換する消費材へのアクセスがより分かり易くなる。
第一実施形態、第三実施形態、第四実施形態において、第一ケース21,26と第二ケース22,27,29Aの外面は熱転写プリンタ1A,1C,1Dの外面の一部である。第一ケース21,26と第二ケース22,27,29Aの外面が熱転写プリンタ1A,1C,1Dの外面なので、部品の点数を増やす必要がない。
第一実施形態、第三実施形態、第四実施形態において、熱転写プリンタ1A,1C,1Dは、第一ケース21,26と第二ケース22,27,29Aの外面に段差がない。第一ケース21,26と第二ケース22,27,29Aの外面に段差がないので、美観を損ねることがない。
第三実施形態において、第二ケース27の側壁(壁部27B,27C)の上端部は内側に曲げられており、蓋28の側端部は、第二ケース27の側壁(壁部27B,27C)より内側にある。第二ケース27の側壁(壁部27B,27C)の上端部が内側に曲げられているので、第二ケース27の側壁(壁部27B,27C)の強度が向上する。
第一実施形態、第三実施形態、第四実施形態において、閉じた状態における蓋23,28,29Bの前端部は、下方向に曲げられている。従って、蓋23,28,29Bが開口し易くなり、蓋23,28,29Bの強度が向上する。
第一実施形態、第三実施形態、第四実施形態において、第二ケース22,27,29Aの前壁(壁部22A,27A,29AA)の上端部は、第二ケース22,27,29Aの側壁(壁部22B,22C,27B,27C,29AB,29AC)の上端部より下にある。従って、第二ケース22,27,29Aの前壁(壁部22A,27A,29AA)の上端部が下がっているので、インクリボンRの出し入れが容易となる。
第三実施形態において、閉じた状態における蓋28の側端部は、下方向に曲げられている。蓋28の側端部が下方向に曲げられているので、蓋28の強度が向上する。
第一実施形態、第三実施形態において、熱転写プリンタ1A,1Cは、蓋23,28と第二ケース22,27に蓋23,28をロックするロック機構223,281を備える。こうすることで、第二ケース22,27を開けた時に、蓋28,29Bが開いてしまうのを防止できる。
第一実施形態、第三実施形態において、ヘッドホルダ5は、蓋23,28との連結部233を支点として回転可能である。ヘッドホルダ5が回転可能であるので、リボンロールR1とリボンロールR2との間が狭くても、カートリッジケース4に収納されたリボンロールR1,R2のインクリボンRにサーマルヘッド50を係合させて、ヘッドホルダ5が下方に移動できる。従って、カートリッジケース4が小型化できるので、装置自体も小型化できる。
第一実施形態、第三実施形態において、蓋23,28を開閉する第一軸X11,X31は、第二ケース22,27を開閉する第三軸X13,X33より第二ケース22,27の前面方向に位置する。第一ケース21,26の空間に繋がる隙間を狭くできるので、第二ケース22,27を開けた状態で媒体ロールQにアクセスするのを難しくできる。
第一実施形態、第三実施形態において、インクリボン支持部材3は、両側壁部31にヘッドホルダ5の移動を誘導する円弧状のガイド部31Dを備える。インクリボン支持部材3の両側壁部31に円弧状のガイド部31Dを設けることで、リボンロールに接触することなくヘッドホルダ5を上下に移動できる。従って、二つのリボンロールR1,R2の間隔を狭くできるので、装置自体も小型化できる。
第四実施形態において、熱転写プリンタ1Dは、第二ケース29Aを開閉する第三軸X43が延びる方向と蓋29Bを開閉する第一軸X41の延びる方向とが異なる。蓋29Bと第二ケース29Aの開放方向が異なるので、誤って第二ケース29Aを開けてしまうのを防止できる。
第一実施形態において、蓋23は、上面に操作部234と表示部235の少なくとも一方を備える。蓋23の上面に操作部234と表示部235の少なくとも一方があるので、使用者は、操作し易く表示内容を確認し易い。
<変形例>
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。以下、特に説明のない限り、第一実施形態を例に挙げて変形例を説明するが、適宜、第二実施形態〜第四実施形態にも適用可能であることはいうまでもない。
インクリボン支持部材3は、第二ケース22に直接、又は例えば、第二ケース22に取り付けられた連結部材を介して回転可能に支持されてもよい。
蓋23が第一位置(閉塞位置)に配置された状態において、蓋23は前端部と両側端部が、下側方向に湾曲又は曲折され、前端部と両側端部の下側端部の上下方向の位置が同じであってもよい。こうすることで、蓋23の下側端部の上下方向の位置が揃うので、美観を損ねない。また、蓋23を製作するための金型を簡易化できるので、コストが削減できる。
蓋23が第一位置(閉塞位置)に配置された状態において、蓋23の下面がインクリボン支持部材3に装着されたカートリッジケース4に接触するようにしてもよい。こうすることで、インクリボン支持部材3が固定されていない場合であっても、カートリッジケース4を介してインクリボン支持部材3を固定できる。
蓋23を開閉する第一軸X11は、第二ケース22を前後方向に仮想的に三分割した場合の中央の領域に位置してもよい。こうすることで、印刷媒体が巻回された媒体ロールQを収納する媒体収容領域212に繋がる隙間を狭くできるので、第二ケース22を開放した状態で媒体ロールQにアクセスするのを難しくできる。
サブアーム6は、直接又は連結部材を介して第二ケース22に回転可能に支持されてもよい。
インクリボン支持部材3は、第二ケース22に、直接又は連結部材を介して回転可能に支持されてもよいし、第一ケース21又は第二ケース22に固定されてもよい。
インクリボンRが巻回されたリボンロールR1,R2は、カートリッジケース4に収納してインクリボン支持部材3に装着することなく、インクリボン支持部材3に直接装着してもよい。
媒体ロールQの少なくとも一部は、第一ケース21の上端部から上側にはみ出ていてもよい。
<その他>
媒体ロールQは本発明の「印刷媒体」の一例である。サーマルヘッド50は、本発明の「ヘッド」の一例である。壁部22A,27A,29AAは、本発明の「前壁」の一例である。壁部22B,22C,27B,27C,29AB,29ACは、本発明の「側壁」の一例である。
1A、1C、1D :熱転写プリンタ
2A、2C、2D :ケース
3 :インクリボン支持部材
4 :カートリッジケース
5 :ヘッドホルダ
21、26 :第一ケース
22、27、29A :第二ケース
23、28、29B :蓋
22A,27A,29AA,22B,
22C,27B,27C,29AB,29AC :壁部
31 :側壁部
31D :ガイド部
50 :サーマルヘッド
212、262 :媒体収容領域
211、221、222、271、272 :開口部
223,281 :ロック機構
232 :突起部
233 :連結部
234 :操作部
235 :表示部
Q :媒体ロール
R :インクリボン

Claims (17)

  1. 上部側に開口部を有し、印刷媒体の少なくとも一部を収納する第一ケースと、
    前記第一ケースに開閉可能に取り付けられ、前記上部側と下部側に開口部を有し、前記第一ケースより前記上部側に配置されている第二ケースと、
    前記第一ケース又は前記第二ケースに開閉可能に取り付けられ、あるいは、前記第二ケースに固定され、インクリボンが取付けられるインクリボン支持部材と、
    前記第二ケースに開閉可能に取り付けられ、閉じた時に、前記第二ケースの前記上部側の開口部を塞ぐ蓋と、
    前記蓋の裏面に取り付けられ、ヘッドを保持するヘッドホルダと、
    を備える、
    ことを特徴とする熱転写プリンタ。
  2. 前記第一ケースと前記第二ケースの外面は前記熱転写プリンタの外面の一部であることを特徴とする請求項1に記載の熱転写プリンタ。
  3. 前記第一ケースと前記第二ケースの外面に段差がないことを特徴とする請求項2に記載の熱転写プリンタ。
  4. 前記第二ケースの側壁の上端部は内側に曲げられており、
    前記蓋の側端部は、前記第二ケースの前記側壁より内側にあることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載の熱転写プリンタ。
  5. 閉じた状態における前記蓋の前端部は、下方向に曲げられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載の熱転写プリンタ。
  6. 前記第二ケースの前壁の上端部は、前記第二ケースの側壁の上端部より下にあることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一に記載の熱転写プリンタ。
  7. 閉じた状態における前記蓋の側端部は、下方向に曲げられていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一に記載の熱転写プリンタ。
  8. 閉じた状態における前記蓋の前端部と側端部は、夫々下方向に曲げられており、前記前端部と前記側端部の下側端部の上下方向の位置が同じであることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一に記載の熱転写プリンタ。
  9. 前記蓋を前記第二ケースにロックするロック機構を備えることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一に記載の熱転写プリンタ。
  10. 前記蓋の前記裏面は、前記インクリボンが装着され、前記インクリボン支持部材に取り付けられるカートリッジケースと接触することを特徴とする請求項1乃至9の何れか一に記載の熱転写プリンタ。
  11. 前記ヘッドホルダは、前記蓋との連結部を支点として回転可能であることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一に記載の熱転写プリンタ。
  12. 前記蓋を開閉する軸は、前記第二ケースを開閉する軸より前記第二ケースの前面方向に位置することを特徴とする請求項1乃至11の何れか一に記載の熱転写プリンタ。
  13. 前記蓋を開閉する軸は、前記第二ケースを前後方向に仮想的に三分割した場合の中央の領域にあることを特徴とする請求項1乃至12の何れか一に記載の熱転写プリンタ。
  14. 前記インクリボン支持部材は、両側壁に前記ヘッドホルダの移動を誘導する円弧状のガイド部を備えることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一に記載の熱転写プリンタ。
  15. 前記第二ケースを開閉する軸が延びる方向と前記蓋を開閉する軸の延びる方向とが異なることを特徴とする請求項1乃至14の何れか一に記載の熱転写プリンタ。
  16. 前記蓋は、表面に操作部と表示部の少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項1乃至15の何れか一に記載の熱転写プリンタ。
  17. 前記蓋は、表面に操作部と表示部を備えることを特徴とする請求項16に記載の熱転写プリンタ。
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