JP6834272B2 - ベルトコンベア試験装置及びベルトコンベア試験方法 - Google Patents

ベルトコンベア試験装置及びベルトコンベア試験方法 Download PDF

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Description

本発明は、ベルトコンベア試験装置及びベルトコンベア試験方法に関する。
鉱石や石灰、コークスなどの原料を搬送するために、ベルトコンベアが一般的に用いられている。このような被搬送物を搬送するベルトコンベアについて、被搬送物が積載されるベルトの耐摩耗性等のベルトコンベアに関する特性を評価するために、種々の技術が提案されている。
例えば、非特許文献1には、耐摩耗性を評価するために、研磨布を巻き付けたドラムを一定の速度で回転させ、試験片を規定の荷重で押し付けて摩耗させるDIN摩耗試験について開示されている。
また、特許文献1には、コンベヤベルトの実際の使用状態を模擬した摩耗試験を行うことができ、コンベヤベルトの耐摩耗性を正確に評価するために、少なくとも一対のベルト車に掛け渡されて閉ループを形成する試験用コンベヤベルトと、試験用コンベヤベルトを一方のベルト車を介して回転走行させる駆動源と、試験用コンベヤベルトに所定の張力を付与する張力付与手段と、試験用コンベヤベルトの外面に頂部が接触可能なように対向配置された振動する圧子と、を備えたコンベヤベルトの摩耗試験装置が開示されている。
特開2004−020319号公報
JIS K 6264−2「DIN摩耗試験」
ところで、実際の使用条件では、複数のベルトコンベアにより被搬送物が搬送される場合がある。このような場合に、上流側のベルトコンベアから下流側のベルトコンベアへ被搬送物が送られる乗り継ぎ部において、鉱石等の被搬送物の落下に伴う衝撃力が下流側のベルトコンベアのベルトへ与えられる。それにより、落下する被搬送物による衝撃に起因してベルトの摩耗が生じ得る。また、実際の使用状態においては、長時間にわたってベルトコンベアによる被搬送物の搬送が継続する。
ここで、非特許文献1に開示されているDIN摩耗試験によれば、ベルトコンベアにおいて被搬送物が積載されるベルトの摺動摩耗による影響を評価し得る。また、特許文献1に開示されている技術によれば、振動する圧子を用いて摩擦力と共に繰り返し衝撃力をベルトへ与えることにより、ベルトが被搬送物から繰り返し衝撃力を受ける状態を模擬することによって、ベルトの摩耗について評価し得る。しかしながら、非特許文献1及び特許文献1に開示されている技術では、被搬送物のベルトへの落下のより実際に近い状態及び長時間にわたる被搬送物の搬送の継続を再現することが困難である。ゆえに、より実際の使用状態に近い状態でのベルトコンベアに関する試験を行うことが困難となり得た。それにより、ベルトコンベアに関する試験における評価の精度を向上させることが困難である場合があった。
また、実際の使用状態において、ベルトコンベアにより搬送される被搬送物が、予定されている搬送先へ搬送されずに、ベルトコンベアから落下する場合がある。ベルトコンベアから落下する被搬送物の量である落鉱量は、例えば、ベルトの種類や、ベルトに付着した被搬送物を掻き取るクリーナの掻き取り効果に依存する。ここで、ベルトコンベアに関する試験において、ベルトの種類やクリーナの掻き取り効果と、落鉱量との関係性を評価可能とすることが望ましいと考えられる。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、より実際の使用状態に近い状態でのベルトコンベアに関する試験を行うことが可能な、新規かつ改良されたベルトコンベア試験装置及びベルトコンベア試験方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、複数のベルトコンベアにより被搬送物を搬送することによって、ベルトコンベアに関する試験を行うベルトコンベア試験装置であって、前記複数のベルトコンベアの各々は、上流側に設けられたベルトコンベアから落下させた前記被搬送物を受け取り、下流側に設けられたベルトコンベアへ前記被搬送物を落下させることで送り出し、前記被搬送物が搬送される経路は、前記被搬送物を循環させるように閉ループを形成し、前記複数のベルトコンベアは環状に連設される、ベルトコンベア試験装置が提供される。
前記複数のベルトコンベアによって搬送される前記被搬送物へ水を供給する給水装置を備えてもよい。
前記複数のベルトコンベアのうちの一のベルトコンベアの下方に設けられ、下流側に設けられたベルトコンベアへ送られずに当該一のベルトコンベアから落下する前記被搬送物を収納する収納部を備えてもよい。
前記収納部を秤量する秤量装置をさらに備えてもよい。
前記複数のベルトコンベアのうちの一のベルトコンベアにより送り出された前記被搬送物を下流側に設けられたベルトコンベアへ案内するシュートを備えてもよい。
前記複数のベルトコンベアの各々は、前記被搬送物が積載されるベルト及び前記ベルトの前記被搬送物が積載される面である搬送面を支持する搬送面側ローラを備えてもよい。
前記ベルトの前記搬送面に付着した前記被搬送物を掻き取るクリーナを備えてもよい。
当該ベルトコンベア試験装置を用いて前記試験を行うベルトコンベア試験方法であって、前記試験に対応する条件項目について互いに異なる条件で、前記被搬送物を搬送する搬送工程と、前記搬送工程により得られる指標値を、前記異なる条件について比較することによって、前記試験に対応する評価を行う評価工程と、を含むベルトコンベア試験方法が提供されてもよい。
以上説明したように本発明によれば、より実際の使用状態に近い状態でのベルトコンベアに関する試験を行うことが可能となる。
本発明の実施形態に係るベルトコンベア試験装置の概略構成の一例を示す平面図である。 同実施形態に係るベルトコンベア試験装置の概略構成の一例を示す正面図である。 落鉱量測定装置の概略構成の一例を示す斜視図である。 同実施形態に係るベルトコンベア試験装置によって被搬送物が搬送されている様子を示した模式図である。 同実施形態に係るベルトコンベア試験装置によって被搬送物が搬送されている様子を示した模式図である。 同実施形態に係るベルトコンベア試験装置によって被搬送物が搬送されている様子を示した模式図である。 同実施形態に係るベルトコンベア試験装置によって被搬送物が搬送されている様子を示した模式図である。 同実施形態に係るベルトコンベア試験装置によって被搬送物が搬送されている様子を示した模式図である。 落鉱量の測定結果の一例を示す説明図である。 ベルトへの被搬送物の固着量の測定結果の一例を示す説明図である。 シュートライナーへの被搬送物の固着量の測定結果の一例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
<1.ベルトコンベア試験装置の構成>
まず、図1〜図3を参照して、本発明の実施形態に係るベルトコンベア試験装置1の構成について説明する。図1は、本実施形態に係るベルトコンベア試験装置1の概略構成の一例を示す平面図である。本実施形態に係るベルトコンベア試験装置1は、複数のベルトコンベア10により被搬送物80を搬送することによって、ベルトコンベアに関する試験を行う試験装置である。被搬送物80は、例えば、鉱石や石灰、コークスなどの原料である。なお、当該試験は、ベルトコンベアに関する特性を評価するための試験であり、当該試験の詳細については、後述する。また、図1に示したベルトコンベア10の数は一例に過ぎず、ベルトコンベア試験装置1を構成するベルトコンベア10の数は特に限定されない。
本実施形態では、被搬送物80が搬送される経路は、閉ループを形成する。例えば、複数のベルトコンベア10が環状に連設されることによって、被搬送物80が搬送される経路は閉ループを形成し得る。ベルトコンベア試験装置1は、具体的には、図1に示したように、環状に連設された4つのベルトコンベア10により構成されてもよい。より具体的には、ベルトコンベア試験装置1において、各ベルトコンベア10の端部が平面図視で互いに略直交するように、ベルトコンベア10a、10b、10c、10dが順に連設される。被搬送物80は、環状に連設されたベルトコンベア10a、10b、10c、10dによって、循環するように搬送される。それにより、被搬送物80が搬送される経路は、閉ループを形成する。このように、本実施形態では、被搬送物80が搬送される経路によって閉ループが形成されることにより、被搬送物80を補充することなく、長時間にわたる被搬送物80の搬送の継続を再現することが可能となる。
図1に示す矢印D10は、被搬送物80が搬送される方向を示す。複数のベルトコンベア10の各々は、上流側に設けられたベルトコンベア10により送り出された被搬送物80を受け取り、下流側に設けられたベルトコンベア10へ被搬送物80を送り出す。例えば、ベルトコンベア10aは、ベルトコンベア10aに対して上流側に設けられるベルトコンベア10dにより送り出された被搬送物80を受け取り、ベルトコンベア10aに対して下流側に設けられるベルトコンベア10bへ被搬送物80を送り出す。このように、本実施形態では、上流側のベルトコンベア10から下流側のベルトコンベア10へ被搬送物80が送られる乗り継ぎ部が形成されることにより、被搬送物80のベルトへの落下のより実際に近い状態を再現することが可能となる。なお、ベルトコンベア10の各々についての被搬送物80の搬送速度は、略同一であってもよい。
従って、本実施形態に係るベルトコンベア試験装置1によれば、より実際の使用状態に近い状態でのベルトコンベアに関する試験を行うことが可能となる。それにより、ベルトコンベアに関する試験における評価の精度を向上させることができる。
図2は、本実施形態に係るベルトコンベア試験装置1の概略構成の一例を示す正面図である。図2では、複数のベルトコンベア10のうちの一のベルトコンベア10であるベルトコンベア10a及びベルトコンベア10aの周囲の構成がより詳細に示されている。図2に示したように、ベルトコンベア10aは、ベルト102と、駆動プーリ104と、無駆動プーリ106と、ローラ108と、テンション調整プーリ110と、を備える。なお、ベルトコンベア10b、10c、10dの構成は、ベルトコンベア10aの構成と同様である。
ベルト102は、駆動プーリ104と無駆動プーリ106に掛け渡されて閉ループを形成する帯状の部材である。ベルト102の外面F10は、被搬送物80が積載される面である搬送面に相当する。駆動プーリ104が回転駆動されることによって、ベルト102が駆動プーリ104と無駆動プーリ106に掛け渡された状態で走行する。駆動プーリ104は、電動モータ等の駆動装置と接続され、当該駆動装置によって回転駆動される。
ベルト102の上部が、無駆動プーリ106の上部から駆動プーリ104の上部へ向かって走行し、ベルト102の下部が、駆動プーリ104の下部から無駆動プーリ106の下部へ向かって走行するように、駆動プーリ104は駆動される。また、上流側のベルトコンベア10dにより送り出された被搬送物80は、ベルトコンベア10aのベルト102の上部に落下する。ゆえに、被搬送物80は、図2の矢印D10が示すように、無駆動プーリ106から駆動プーリ104へ向かって搬送される。
上流側のベルトコンベア10dにより送り出された被搬送物80は、具体的には、シュート40を介して、ベルトコンベア10aのベルト102の上部の無駆動プーリ106側に落下する。ベルト102の上部の無駆動プーリ106側には、ベルト102に落下した被搬送物80が、落下の際の衝撃によって、ベルト102から更に落下することを防止するためのスカート70が設けられる。換言すると、スカート70は、被搬送物80がベルト102に落下した後、下流側に設けられたベルトコンベア10bへ送られずに、落下の際の衝撃によって、当該ベルト102から落下することを防止する。スカート70は、例えば、ベルト102において、上流側のベルトコンベア10dにより送り出された被搬送物80が落下する位置に対応する位置に設けられる。また、スカート70は、ベルト102の縁部に沿って延在し、上方へ突出するように設けられてもよい。
ベルト102の駆動プーリ104と無駆動プーリ106との間の部分は、図2に示したように、勾配を有してもよい。例えば、ベルト102の当該部分の勾配は、15°であってもよい。また、ベルト102の当該部分は、無駆動プーリ106側と比較して駆動プーリ104側の高さが高くなるように傾斜してもよい。換言すると、ベルト102の当該部分は、上流側から下流側へ向かって上昇するように傾斜してもよい。ベルト102の当該部分が上記勾配を有することにより、上流側のベルトコンベア10dにより送り出された被搬送物80は、ベルトコンベア10aにより受け取られた後、ベルト102の走行に伴って上昇しながら駆動プーリ104側へ搬送される。そして、被搬送物80は、ベルトコンベア10aの駆動プーリ104側の端部P10から下流側に設けられたベルトコンベア10bへ送り出される。
ベルトコンベア試験装置1は、ベルトコンベア10aにより送り出された被搬送物80を下流側に設けられたベルトコンベア10bへ案内するシュート40を備えてもよい。具体的には、ベルトコンベア10aの駆動プーリ104側の端部P10から送り出された被搬送物80は、シュート40の一部に衝突することによって、シュート40の下方へ落下する。シュート40の下方には、下流側のベルトコンベア10bのベルト102が位置する。それにより、被搬送物80の下流側に設けられたベルトコンベア10bへの案内が実現される。なお、図2において、下流側のベルトコンベア10bのベルト102の断面の一部が模式的に示されている。
シュート40において、ベルトコンベア10aの端部P10から送り出された被搬送物80が衝突する位置には、例えば、図1及び図2に示したように、シュートライナー402が設けられる。シュートライナー402は、具体的には、ベルト102の駆動プーリ104側に対して間隔を空けて、ベルト102の幅方向に延在して設けられる。なお、シュート40において、シュートライナー402の両端に、駆動プーリ104の両端とそれぞれ対向する面が設けられてもよい。また、被搬送物80が送り出される位置である端部P10と下流側に設けられたベルトコンベア10bにおける被搬送物80が落下する位置の鉛直方向の距離は、例えば、1600mmに設定されてもよい。当該距離は、ベルトコンベア10間の乗り継ぎ部における被搬送物80の落下距離に相当する。ベルトコンベア試験装置1によれば、シュートライナー402が設けられるので、ベルトコンベアに関する試験において、後述するようにシュートライナー402に関する評価を行うことができる。
ベルトコンベア試験装置1は、ベルト102の外面F10である搬送面に付着した被搬送物80を掻き取るクリーナ50を備えてもよい。クリーナ50は、ベルト102の外面F10に当接して設けられる。また、クリーナ50は、複数設けられてもよい。クリーナ50は、ベルトコンベア10aの端部P10から下流側のベルトコンベア10bへ送り出されずに、ベルト102の外面F10に付着した状態で搬送される被搬送物80を掻き取るために用いられる。クリーナ50は、例えば、図2に示したように、ベルト102の駆動プーリ104に掛けられた部分において、被搬送物80が送り出される位置である端部P10より下方に設けられてもよい。また、クリーナ50は、ベルト102の駆動プーリ104の下部と無駆動プーリ106の下部との間の部分に対応する位置に設けられてもよい。
クリーナ50は、設置位置に応じて種々の材質及び形状を有し得る。例えば、クリーナ50が複数設けられる場合において、被搬送物80が、端部P10を通過した後、段階的に掻き取られ得るように、各クリーナ50の材質及び形状が設定されてもよい。具体的には、端部P10に近い位置に設けられるクリーナ50ほど高い粗取り機能を有し、駆動プーリ104から遠い位置に設けられるクリーナ50ほど高い仕上げ機能を有するように構成されてもよい。
クリーナ50の下方には、受け部60が設けられてもよい。受け部60は、クリーナ50により掻き取られてベルト102から落下した被搬送物80を受け取り、下流側に設けられるベルトコンベア10bへ送る機能を有する。それにより、被搬送物80がクリーナ50により掻き取られた後、下流側に設けられたベルトコンベア10bへ送られずにベルトコンベア10aから落下することを防止することができる。なお、受け部60の被搬送物80を受ける部分には、例えば、被搬送物80を下流側に設けられるベルトコンベア10bへ向かって搬送する搬送装置が設けられてもよい。当該搬送装置によって、受け部60へ落下した被搬送物80を下流側に設けられるベルトコンベア10bへ送る機能が実現され得る。ベルトコンベア試験装置1によれば、クリーナ50が設けられるので、ベルトコンベアに関する試験において、後述するようにクリーナ50に関する評価を行うことができる。
ローラ108は、ベルト102を支持する部材である。ローラ108は、具体的には、ベルト102の駆動プーリ104と無駆動プーリ106との間の各部分において、ベルト102の下側の面を支持する。より具体的には、ローラ108は、ベルト102の下部の外面F10である搬送面を支持する搬送面側ローラ108aと、ベルト102の上部の内面F20を支持する内面側ローラ108bと、を含む。搬送面側ローラ108aは、クリーナ50より無駆動プーリ106に近い位置に設けられてもよい。ベルトコンベア試験装置1によれば、搬送面側ローラ108aが設けられるので、ベルトコンベアに関する試験において、後述するように搬送面側ローラ108aに関する評価を行うことができる。
ベルトコンベア試験装置1は、ベルトコンベア10aの下方に設けられ、下流側に設けられたベルトコンベア10bへ送られずに当該ベルトコンベア10aから落下する被搬送物80を収納する収納部30を備えてもよい。収納部30は、例えば、ベルトコンベア10aの長手方向に沿って設けられ、ベルト102の幅より長い幅寸法を有する。収納部30の長手方向の長さは、ベルトコンベア10aの長手方向の長さより長いことが望ましいが、周囲の部材の配置を考慮して適宜設定し得る。なお、以下の説明では、収納部30に収納された被搬送物80の重量を落鉱量と称する。ベルトコンベア試験装置1によれば、収納部30が設けられるので、被搬送物80が収納された収納部30を秤量することにより、落鉱量を計測することができる。それにより、ベルトコンベアに関する試験において、後述するように落鉱量に関する評価を行うことができる。
ベルトコンベア試験装置1は、収納部30を秤量する秤量装置を備えてもよい。それにより、落鉱量を測定することができる。例えば、ベルトコンベア試験装置1は、そのような秤量装置として、図3に示す落鉱量測定装置90を備えてもよい。図3は、落鉱量測定装置90の概略構成の一例を示す斜視図である。落鉱量測定装置90は、収納部30を秤量することによって、落鉱量を測定可能な装置である。図3に示したように、落鉱量測定装置90は、一対の支柱902と、当該一対の支柱902に掛け渡された支持棒904と、支持棒904から一対の秤906を介して吊り下げられた保持部908を備える。保持部908は、例えば、一対の棒材からなり、収納部30を保持する。保持部908の収納部30から幅方向に突出した両端部の各々が秤906を介して吊り下げられるように構成されている。また、秤906は、例えば、バネ秤であってもよく、保持部908により保持された物体の重量を測定可能である。このような落鉱量測定装置90によれば、被搬送物80が収納された収納部30を保持部908へ設置し、一対の秤906による測定値を合算して得られる値から既知である収納部30の重量を減算することによって、落鉱量を測定することができる。
なお、落鉱量測定装置90は、収納部30を吊り下げ保持した状態で、収納部30を秤量するが、落鉱量測定装置90による秤量の方式は、係る例に限定されない。例えば、落鉱量測定装置90は、床上に設置される秤量装置であってもよく、この場合、落鉱量測定装置90の上部に収納部30が積載された状態で、収納部30が秤量され得る。
図2に示したテンション調整プーリ110は、ベルト102に掛かる張力を調整するための部材である。例えば、テンション調整プーリ110はベルト102の下部の外面F10と当接して設けられ、外面F20に対して交差する方向に位置調整可能となっている。テンション調整プーリ110をベルト102に押し付ける方向に移動させることによって、ベルト102に掛かる張力を強めるように調整することができる。
ベルトコンベア試験装置1は、複数のベルトコンベア10によって搬送される被搬送物80へ水を供給する給水装置20を備えてもよい。給水装置20は、例えば、図1及び図2に示したように、ベルト102の上方に設けられ、ベルト102の上部へ散水することにより、ベルト102に積載される被搬送物80へ水を供給する。給水装置20による被搬送物80への水の供給量を調整することによって、被搬送物80が含む水分量を適宜調整可能となっている。
<2.動作>
続いて、図4〜図8を参照して、ベルトコンベア試験装置1が行う被搬送物80の搬送動作について説明する。図4〜図8は、本実施形態に係るベルトコンベア試験装置1によって被搬送物80が搬送されている様子を示した模式図である。図4〜図8では、主にベルトコンベア10aに関連する被搬送物80の搬送についての様子が示されている。なお、図4〜図8では、被搬送物80の搬送動作を明確にするために、図1及び図2と比較して一体として搬送される被搬送物80の量を少なく示しているが、一体として搬送される被搬送物80の量は、図面に示される量に限定されない。
まず、図4に示したように、上流側に設けられたベルトコンベア10dにより送り出された被搬送物80がシュート40を介して、ベルト102の上部の無駆動プーリ106側に落下する。ベルト102は、駆動プーリ104の駆動に伴って走行している。ゆえに、被搬送物80は、ベルト102に落下し、積載された部分から随時搬送される。そして、図5に示したように、被搬送物80は、ベルト102の走行に伴って上昇しながら駆動プーリ104側へ搬送される。ここで、被搬送物80が給水装置20の下方を通過する際に、給水装置20から被搬送物80へ水が供給される。
被搬送物80は、ベルトコンベア10aの駆動プーリ104側の端部P10へ到達すると、図6に示したように、ベルト102の外面F10からシュート40のシュートライナー402へ向かって飛散する。飛散した被搬送物80は、シュートライナー402に衝突した後、シュート40の下方に位置する下流側のベルトコンベア10bのベルト102へ落下する。ここで、ベルトコンベア10aの駆動プーリ104側の端部P10へ到達した被搬送物80のうちの一部は、飛散せずにベルト102の外面F10に付着した状態で搬送される場合がある。なお、ベルト102の外面F10に付着する被搬送物80の量は、被搬送物80の粒度が低いほど増大しやすい。
そして、ベルト102に付着した被搬送物80は、端部P10を通過した後、図7に示したように、各クリーナ50によって、順に掻き取られる。ベルト102に付着した被搬送物80は、具体的には、各クリーナ50によって、段階的に掻き取られる。クリーナ50によってベルト102から掻き取られた被搬送物80は、クリーナ50の下方に位置する受け部60に落下し、受け部60によって下流側に設けられるベルトコンベア10bへ送られる。
ここで、ベルト102に付着した被搬送物80のうちの一部は、クリーナ50によって掻き取られずにベルト102の外面F10に付着した状態で、さらに搬送される場合がある。クリーナ50によって掻き取られなかった被搬送物80は、クリーナ50の設置位置を通過した後、図8に示したように、搬送面側ローラ108aの設置位置を通過する際に、搬送面側ローラ108aと接触することによって、ベルト102から落下する場合がある。ベルト102から落下した被搬送物80は、ベルトコンベア10aの下方に位置する収納部30によって収納される。なお、各搬送面側ローラ108aとの接触によって落下しなかった被搬送物80は、ベルト102に付着した状態で各搬送面側ローラ108aの設置位置を通過する。
以上説明したように、被搬送物80は、上流側のベルトコンベア10から下流側のベルトコンベア10へ順に搬送される。また、本実施形態に係るベルトコンベア試験装置1によれば、被搬送物80が搬送される経路は閉ループを形成するので、被搬送物80は、複数のベルトコンベア10により循環するように搬送される。
<3.ベルトコンベアの試験方法>
続いて、上述した本実施形態に係るベルトコンベア試験装置1を用いてベルトコンベアに関する試験を行うベルトコンベア試験方法について説明する。当該試験方法は、当該試験に対応する条件項目について互いに異なる条件で、被搬送物80を搬送する搬送工程と、搬送工程により得られる指標値を、当該異なる条件について比較することによって、当該試験に対応する評価を行う評価工程と、を含む。
搬送工程では、例えば、被搬送物80の搬送を行った後、当該試験に対応する条件項目について条件を変更し、再度被搬送物80の搬送を行ってもよい。また、搬送工程では、各ベルトコンベア10についての当該試験に対応する条件項目について条件を異ならせて、被搬送物80の搬送を行ってもよい。被搬送物80の搬送は、所定時間継続して行われる。当該所定時間は、評価工程において適正な評価を行うために十分な指標値を取得し得るような時間に設定される。
ベルトコンベア試験装置1が行うベルトコンベアに関する試験は、ベルトコンベアに関する特性を評価するための試験である。当該試験は、複数の種類の試験を含み得る。また、当該試験の各々について、搬送工程において条件を異ならせる条件項目並びに評価工程における指標値及び評価対象が設定される。以下、当該試験の各々について具体的に説明する。
[ベルトが落鉱量へ与える影響を評価するための試験]
当該試験では、搬送工程において、当該試験に対応する条件項目であるベルト102について互いに異なる条件で、被搬送物80の搬送が行われる。例えば、搬送工程において、各ベルトコンベア10について互いに異なる種類のベルト102を適用して、被搬送物80の搬送が行われる。異なる種類のベルト102では、例えば、材質や表面処理が異なってもよい。
また、評価工程では、搬送工程により得られる指標値である落鉱量を、異なる種類のベルト102の各々について比較することによって、ベルト102が落鉱量へ与える影響の評価が行われる。例えば、搬送工程において一のベルト102を用いたときの落鉱量と、他のベルト102を用いたときの落鉱量とを比較することによって、一のベルト102と他のベルト102のいずれを用いる場合に落鉱量が多くなるかを評価することができる。
[被搬送物が落鉱量へ与える影響を評価するための試験]
当該試験では、搬送工程において、当該試験に対応する条件項目である被搬送物80について互いに異なる条件で、被搬送物80の搬送が行われる。例えば、搬送工程において、被搬送物80の搬送を行った後、被搬送物80の種類又は水分量を変更し、再度被搬送物80の搬送が行われる。
また、評価工程では、搬送工程により得られる指標値である落鉱量を、異なる種類又は水分量の被搬送物80の各々について比較することによって、被搬送物80が落鉱量へ与える影響の評価が行われる。例えば、搬送工程において一の被搬送物80を用いたときの落鉱量と、他の被搬送物80を用いたときの落鉱量とを比較することによって、一の被搬送物80と他の被搬送物80のいずれを用いる場合に落鉱量が多くなるかを評価することができる。
[ベルトへの被搬送物の固着しやすさを評価するための試験]
当該試験では、搬送工程において、当該試験に対応する条件項目であるベルト102について互いに異なる条件で、被搬送物80の搬送が行われる。例えば、搬送工程において、各ベルトコンベア10について互いに異なる種類のベルト102を適用して、被搬送物80の搬送が行われる。
また、評価工程では、搬送工程により得られる指標値であるベルト102への被搬送物80の固着量を、異なる種類のベルト102の各々について比較することによって、各ベルト102への被搬送物80の固着しやすさの評価が行われる。例えば、搬送工程において一のベルト102を用いたときの当該ベルト102への固着量が、他のベルト102を用いたときの当該ベルト102への固着量より大きい場合に、他のベルト102と比較して、一のベルト102への被搬送物80の固着しやすさは高い、と評価する。なお、ベルト102へ固着した被搬送物80は、ベルト102へ付着した被搬送物80と比較して、ベルト102から脱離しにくい。ベルト102へ固着した被搬送物80は、上述した搬送面側ローラ108aとの接触によってもベルト102から落下せず、ベルト102の外面F10に対する物体の付着を抑制する効果を低減させる場合がある。なお、被搬送物80のベルト102への固着量は、ベルト102の外面F10における所定の面積の範囲内に固着した被搬送物80の重量として定義され得る。
[シュートライナーへの被搬送物の固着しやすさを評価するための試験]
当該試験では、搬送工程において、当該試験に対応する条件項目であるシュートライナー402について互いに異なる条件で、被搬送物80の搬送が行われる。例えば、搬送工程において、各ベルトコンベア10について互いに異なる種類のシュートライナー402を適用して、被搬送物80の搬送が行われる。異なる種類のシュートライナー402では、例えば、材質や表面処理が異なってもよい。
また、評価工程では、搬送工程により得られる指標値であるシュートライナー402への被搬送物80の固着量を、異なる種類のシュートライナー402の各々について比較することによって、各シュートライナー402への被搬送物80の固着しやすさの評価が行われる。例えば、搬送工程において一のシュートライナー402を用いたときの当該シュートライナー402への固着量が、他のシュートライナー402を用いたときの当該シュートライナー402への固着量より大きい場合に、他のシュートライナー402と比較して、一のシュートライナー402への被搬送物80の固着しやすさは高い、と評価する。なお、被搬送物80のシュートライナー402への固着量は、シュートライナー402に固着した被搬送物80の重量として定義され得る。
また、当該試験に対応する条件項目として被搬送物80を適用した場合、搬送工程において、被搬送物80の搬送を行った後、被搬送物80の種類又は水分量を変更し、再度被搬送物80の搬送が行われる。評価工程では、搬送工程により得られる指標値であるシュートライナー402への被搬送物80の固着量を、異なる種類又は水分量の被搬送物80の各々について比較することによって、シュートライナー402への各被搬送物80の固着しやすさの評価が行われる。
[クリーナの掻き取り効果を評価するための試験]
当該試験では、搬送工程において、当該試験に対応する条件項目であるクリーナ50について互いに異なる条件で、被搬送物80の搬送が行われる。例えば、搬送工程において、各ベルトコンベア10について互いに異なる種類のクリーナ50を適用して、被搬送物80の搬送が行われる。
また、評価工程では、搬送工程により得られる指標値である落鉱量を、異なる種類のクリーナ50の各々について比較することによって、クリーナ50の掻き取り効果の評価が行われる。例えば、搬送工程において一のクリーナ50を用いたときの落鉱量が、他のクリーナ50を用いたときの落鉱量より小さい場合に、他のクリーナ50と比較して、一のクリーナ50の掻き取り効果は高い、と評価する。
[搬送面側ローラが落鉱量へ与える影響を評価するための試験]
当該試験では、搬送工程において、当該試験に対応する条件項目である搬送面側ローラ108aについて互いに異なる条件で、被搬送物80の搬送が行われる。例えば、搬送工程において、各ベルトコンベア10について互いに異なる種類の搬送面側ローラ108aを適用して、被搬送物80の搬送が行われる。異なる種類の搬送面側ローラ108aでは、例えば、材質や形状、寸法が異なってもよい。
また、評価工程では、搬送工程により得られる指標値である落鉱量を、異なる種類の搬送面側ローラ108aの各々について比較することによって、搬送面側ローラ108aが落鉱量へ与える影響の評価が行われる。例えば、搬送工程において一の搬送面側ローラ108aを用いたときの落鉱量と、他の搬送面側ローラ108aを用いたときの落鉱量とを比較することによって、一の搬送面側ローラ108aと他の搬送面側ローラ108aのいずれを用いる場合に落鉱量が多くなるかを評価することができる。
[ベルトの耐摩耗性を評価するための試験]
当該試験では、搬送工程において、当該試験に対応する条件項目であるベルト102について互いに異なる条件で、被搬送物80の搬送が行われる。例えば、搬送工程において、各ベルトコンベア10について互いに異なる種類のベルト102を適用して、被搬送物80の搬送が行われる。
また、評価工程では、搬送工程により得られる指標値であるベルト102の厚さの変化量を、異なる種類のベルト102の各々について比較することによって、ベルト102の耐摩耗性の評価が行われる。例えば、搬送工程において一のベルト102を用いたときの当該ベルト102の厚さの変化量が、他のベルト102を用いたときの当該ベルト102の厚さの変化量より小さい場合に、他のベルト102と比較して、一のベルト102の耐摩耗性は高い、と評価する。
以上各種試験について具体的に説明した。本実施形態に係る試験方法によれば、ベルトコンベア試験装置1を用いることによって、より実際の使用状態に近い状態でのベルトコンベアに関する試験において、各条件項目が各指標値に与える影響を評価することができる。ゆえに、ベルトコンベアに関する特性をより精度良く評価することができる。
本発明の効果を確認するために、上述したベルトコンベア試験装置1を用いてベルトコンベアに関する試験を行った。
まず、ベルトコンベア試験装置1を用いて、ベルト102が落鉱量へ与える影響を評価するための試験及び被搬送物80が落鉱量へ与える影響を評価するための試験を行った。
当該試験では、まず、ベルトコンベア10a、10b、10c、10dについて、それぞれ互いに異なる種類のベルト102A、102B、102C、102Dを適用し、被搬送物80Aの水分量を水分量A1に調整した状態で、被搬送物80Aの搬送を所定時間行った。そして、各ベルトコンベア10について落鉱量を測定した後に、被搬送物80の種類又は水分量を変更し、再度被搬送物80の搬送を所定時間行った。これを繰り返すことにより、水分量B1の被搬送物80B、水分量B2の被搬送物80B、水分量C1の被搬送物80C、水分量C2の被搬送物80C及び水分量C3の被搬送物80Cの各々について、被搬送物80の搬送及び落鉱量の測定を行った。図9は、当該試験によって得られた落鉱量の測定結果を示す。
図9に示すように、当該試験によれば、所定の被搬送物80の種類及び水分量のペアに対して、異なる種類のベルト102の各々についての落鉱量が得られる。ゆえに、落鉱量を異なる種類のベルト102の各々について比較することによって、ベルト102が落鉱量へ与える影響の評価を行うことができる。
また、図9に示すように、当該試験によれば、所定の種類のベルト102に対して、異なる種類又は水分量の被搬送物80の各々についての落鉱量が得られる。ゆえに、落鉱量を異なる種類又は水分量の被搬送物80の各々について比較することによって、被搬送物80が落鉱量へ与える影響の評価を行うことができる。
続いて、ベルトコンベア試験装置1を用いて、ベルト102への被搬送物80の固着しやすさを評価するための試験を行った。
当該試験では、ベルトコンベア10a、10b、10c、10dについて、それぞれ互いに異なる種類のベルト102A、102B、102C、102Dを適用し、被搬送物80の搬送を所定時間行った。そして、各ベルト102への被搬送物80の固着量を測定した。図10は、当該試験によって得られた各ベルト102への被搬送物80の固着量の測定結果を示す。
図10に示すように、当該試験によれば、異なる種類のベルト102の各々についてのベルト102への被搬送物80の固着量が得られる。ゆえに、ベルト102への被搬送物80の固着量を、異なる種類のベルト102の各々について比較することによって、各ベルト102への被搬送物80の固着しやすさの評価を行うことができる。
続いて、シュートライナーへの被搬送物の固着しやすさを評価するための試験を行った。
当該試験では、まず、ベルトコンベア10a、10b、10c、10dについて、それぞれ互いに異なる種類のシュートライナー402A、402B、402C、402Dを適用し、被搬送物80Bの水分量を水分量B11に調整した状態で、被搬送物80Bの搬送を所定時間行った。そして、各シュートライナー402への被搬送物80Bの固着量を測定した後に、被搬送物80の種類又は水分量を変更し、再度被搬送物80の搬送を所定時間行った。これを繰り返すことにより、水分量B12の被搬送物80B、水分量C11の被搬送物80C及び水分量C12の被搬送物80Cの各々について、被搬送物80の搬送及び固着量の測定を行った。
その後、各ベルトコンベア10へ適用するシュートライナー402の種類を変更することにより、ベルトコンベア10a、10b、10c、10dについて、それぞれ互いに異なる種類のシュートライナー402A、402D、402E、402Fを適用した。そして、被搬送物80Cの水分量を水分量C13に調整した状態で、被搬送物80Cの搬送を所定時間行った。そして、各シュートライナー402への被搬送物80Cの固着量を測定した後に、被搬送物80の種類又は水分量を変更し、再度被搬送物80の搬送を所定時間行った。これを繰り返すことにより、水分量C14の被搬送物80C及び水分量C15の被搬送物80Cの各々について、被搬送物80の搬送及び固着量の測定を行った。図11は、当該試験によって得られた各シュートライナー402への被搬送物80の固着量の測定結果を示す。
図11に示すように、当該試験によれば、所定の被搬送物80の種類及び水分量のペアに対して、異なる種類のシュートライナー402の各々についてのシュートライナー402への被搬送物80の固着量が得られる。ゆえに、シュートライナー402への被搬送物80の固着量を、異なる種類のシュートライナー402の各々について比較することによって、各シュートライナー402への被搬送物80の固着しやすさの評価を行うことができる。
また、図11に示すように、当該試験によれば、所定の種類のベルト102に対して、異なる種類又は水分量の被搬送物80の各々についてのシュートライナー402への被搬送物80の固着量が得られる。ゆえに、シュートライナー402への被搬送物80の固着量を、異なる種類又は水分量の被搬送物80の各々について比較することによって、シュートライナー402への各被搬送物80の固着しやすさの評価を行うことができる。
上記試験結果から、本実施形態に係る試験方法によれば、ベルトコンベア試験装置1を用いることによって、ベルトコンベアに関する特性をより精度良く評価することができることが確認された。
<4.まとめ>
以上説明したように、本実施形態によれば、被搬送物80が搬送される経路は、閉ループを形成する。それにより、被搬送物80を補充することなく、長時間にわたる被搬送物80の搬送の継続を再現することが可能となる。また、本実施形態によれば、複数のベルトコンベア10の各々は、下流側に設けられたベルトコンベア10へ被搬送物80を送り出す。それにより、上流側のベルトコンベア10から下流側のベルトコンベア10へ被搬送物80が送られる乗り継ぎ部が形成されることにより、被搬送物80のベルトへの落下のより実際に近い状態を再現することが可能となる。従って、本実施形態に係るベルトコンベア試験装置1によれば、より実際の使用状態に近い状態でのベルトコンベアに関する試験を行うことが可能となる。
以上では、ベルトコンベア10b、10c、10dの構成がベルトコンベア10aの構成と同様である例について説明したが、本発明の技術的範囲は係る例に限定されない。例えば、複数のベルトコンベア10のうちの一部のベルトコンベア10において、ベルト102の駆動プーリ104と無駆動プーリ106との間の部分は、上流側から下流側へ向かって下降してもよく、平坦であってもよい。また、各ベルトコンベア10の周囲の構成は、互いに異なってもよい。例えば、複数のベルトコンベア10のうちの一部又は全部のベルトコンベア10について、給水装置20、収納部30又はクリーナ50又が設けられなくともよい。
また、以上では、複数のベルトコンベア10が環状に連設される例について説明したが、本発明の技術的範囲は係る例に限定されず、被搬送物80が搬送される経路により閉ループが形成されれば、複数のベルトコンベア10は他の位置関係を有してもよい。例えば、複数のベルトコンベア10は、平面図視において略同一の直線に沿って設けられ、鉛直方向に並設されてもよい。
また、以上では、複数のベルトコンベア10が環状に連設されることにより、当該複数のベルトコンベア10によって、被搬送物80が搬送される経路である搬送経路が閉ループを形成する例について説明したが、本発明の技術的範囲は係る例に限定されない。例えば、閉ループを形成する搬送経路の一部は、ベルトコンベア10と異なる搬送機構によって、形成されてもよい。具体的には、複数のベルトコンベア10が、鉛直方向に並設され、上方側に位置するベルトコンベア10から下方側に位置するベルトコンベア10へ順に被搬送物80が送り出される場合が考えられる。最下方に位置するベルトコンベア10から最上方に位置するベルトコンベア10へ被搬送物80を送るために、ベルトコンベア10と異なる搬送機構として、例えば、バケットコンベアやスクリューコンベア等が設けられ得る。このような場合において、閉ループを形成する搬送経路の一部が、ベルトコンベア10と異なる搬送機構によって、形成される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は応用例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1 ベルトコンベア試験装置
10、10a、10b、10c、10d ベルトコンベア
20 給水装置
30 収納部
40 シュート
50 クリーナ
60 受け部
70 スカート
80 被搬送物
90 落鉱量測定装置
102、102A、102B、102C、102D ベルト
104 駆動プーリ
106 無駆動プーリ
108 ローラ
108a 搬送面側ローラ
108b 内面側ローラ
110 テンション調整プーリ
402 シュートライナー
902 支柱
904 支持棒
906 秤
908 保持部

Claims (8)

  1. 複数のベルトコンベアにより被搬送物を搬送することによって、ベルトコンベアに関する試験を行うためのベルトコンベア試験装置であって、
    前記複数のベルトコンベアの各々は、上流側に設けられたベルトコンベアから落下させた前記被搬送物を受け取り、下流側に設けられたベルトコンベアへ前記被搬送物を落下させることで送り出し、
    前記被搬送物が搬送される経路は、前記被搬送物を循環させるように閉ループを形成し、
    前記複数のベルトコンベアは環状に連設される、
    ベルトコンベア試験装置。
  2. 前記複数のベルトコンベアによって搬送される前記被搬送物へ水を供給する給水装置を備える、請求項1記載のベルトコンベア試験装置。
  3. 前記複数のベルトコンベアのうちの一のベルトコンベアの下方に設けられ、下流側に設けられたベルトコンベアへ送られずに当該一のベルトコンベアから落下する前記被搬送物を収納する収納部を備える、請求項1または2に記載のベルトコンベア試験装置。
  4. 前記収納部を秤量する秤量装置をさらに備える、請求項に記載のベルトコンベア試験装置。
  5. 前記複数のベルトコンベアのうちの一のベルトコンベアにより送り出された前記被搬送物を下流側に設けられたベルトコンベアへ案内するシュートを備える、請求項1〜のいずれか一項に記載のベルトコンベア試験装置。
  6. 前記複数のベルトコンベアの各々は、前記被搬送物が積載されるベルト及び前記ベルトの前記被搬送物が積載される面である搬送面を支持する搬送面側ローラを備える、請求項1〜のいずれか一項に記載のベルトコンベア試験装置。
  7. 前記ベルトの前記搬送面に付着した前記被搬送物を掻き取るクリーナを備える、請求項に記載のベルトコンベア試験装置。
  8. 請求項1に記載のベルトコンベア試験装置を用いて前記試験を行うベルトコンベア試験方法であって、
    前記試験に対応する条件項目について互いに異なる条件で、前記被搬送物を搬送する搬送工程と、
    前記搬送工程により得られる指標値を、前記異なる条件について比較することによって、前記試験に対応する評価を行う評価工程と、
    を含むベルトコンベア試験方法。
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