JP6410524B2 - 食品の製造方法及び食品製造装置 - Google Patents
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従って、カッターで切断する工程を含むチョコレート等の食品の製造において、未分離の不良品が少なく、生産性の良い方法が求められていた。
また、本発明の目的は、カッターで切断する工程を含む食品の製造において、未分離の不良品を少なくすることができる食品製造装置を提供することである。
本発明の第2の発明は、前記ベルトコンベアの搬送ローラーが、凹凸の加工がされていることを特徴とする第1の発明に記載の四角形状のチョコレートの製造方法である。
本発明の第3の発明は、前記ベルトコンベアのベルトが、凹凸の加工がされていることを特徴とする第1の発明又は第2の発明に記載の四角形状のチョコレートの製造方法である。
本発明の第4の発明は、前記凹凸の加工が、複数の突起を付けることであることを特徴とする第2の発明又は第3の発明に記載の四角形状のチョコレートの製造方法である。
また、本発明によると、カッターで切断する工程を含む食品の製造において、未分離の不良品を少なくすることができる食品製造装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る食品の製造方法において、切断工程を経た後の食品に、該食品の上面及び下面の一方又は両方から圧力をかける加圧工程を含むと、未分離の不良品がより少なくなり、生産性がより良くなる。
本発明の実施の形態に係る食品の製造方法で使用する食品製造装置は、下ベルトコンベアとその上部に上ベルトコンベアを備えている。すなわち、図3のように前記食品製造装置は、上下に同一方向に動く2つのベルトコンベアが配置されている。前記食品製造装置は、好ましくは、上ベルトコンベアが上下方向に動くことが可能であり、上ベルトコンベアと下ベルトコンベアとの距離を任意に変更することができる。図4のように前記食品製造装置の上ベルトコンベアを下方法に動かし、上ベルトコンベアと下ベルトコンベアとの距離を狭めて、食品を下ベルトコンベアのベルトに載せて移動させる時に、食品の上面が上ベルトコンベアのベルトに接触するようにすれば、食品を、上ベルトコンベアのベルトと下ベルトコンベアのベルトとで挟むことができる。このように食品を、上ベルトコンベアのベルトと下ベルトコンベアのベルトとで挟むことで、食品の上面及び下面の一方又は両方から圧力をかけることができる。また、前記食品製造装置を使用すると、食品を下ベルトコンベアで連続的に移動させることができるため、食品への加圧を連続的に行うことができる。なお、本発明において、下ベルトコンベアとは、食品製造装置に備えられている2つのベルトコンベアのうち、下に位置しているベルトコンベアのことである。また、本発明において、上ベルトコンベアとは、食品製造装置に備えられている2つのベルトコンベアのうち、上に位置しているベルトコンベアのことである。
本発明の実施の形態に係る食品の製造方法において、前記加圧工程が食品製造装置を使用して、切断工程を経た後の食品を、上ベルトコンベアのベルトと下ベルトコンベアのベルトとで挟むことによるものであると、加圧工程を連続的に行うことができ、製造がより効率的なものとなる。
本発明の実施の形態に係る食品の製造方法において、前記食品製造装置のベルトコンベアの搬送ローラーにされている凹凸の加工は、搬送ローラーが凹凸に加工されていれば、特に制限されない。前記凹凸の加工としては、例えば、図5のように搬送ローラーに複数の突起を付けること、図6のように搬送ローラーがローラーの回転軸にベアリング(ドーナツ形状の器具)とスペーサーを交互に配したローラー(以下、ベアリングローラーとする。)であること等が挙げられる。
本発明の実施の形態に係る食品の製造方法において、前記食品製造装置のベルトコンベアのベルトにされている凹凸の加工は、ベルトが凹凸に加工されていれば、特に制限されない。前記凹凸の加工としては、例えば、図11、12のようにベルトに複数の突起を付けること、図13のようにベルトに紐状の加工すること等が挙げられる。
本発明の実施の形態に係る食品の製造方法において、前記食品製造装置のベルトコンベアベルトが、凹凸の加工がされていると、未分離の不良品がより少なくなり、生産性がより良くなる。
本発明の実施の形態に係る食品製造装置は、下ベルトコンベアと該下ベルトコンベアの上部に上ベルトコンベアを備えており、更にベルトコンベアの搬送ローラーが、凹凸の加工がされている。また、本発明の実施の形態に係る食品製造装置は、好ましくは上ベルトコンベアの搬送ローラーが、凹凸の加工がされている。また、本発明の実施の形態に係る食品製造装置は、前記凹凸の加工が、好ましくはベルトコンベアの搬送ローラーに複数の突起を付けることである。
下ベルトコンベアと該下ベルトコンベアの上部に上ベルトコンベアを備える食品製造装置、搬送ローラーへの凹凸の加工、搬送ローラーに付ける複数の突起については、本発明の実施の形態に係る食品の製造方法で記載した内容と同様である。
本発明の実施の形態に係る食品製造装置は、下ベルトコンベアと該下ベルトコンベアの上部に上ベルトコンベアを備えており、更にベルトコンベアのベルトが、凹凸の加工がされている。また、本発明の実施の形態に係る食品製造装置は、好ましくは下ベルトコンベアのベルトが、凹凸の加工がされている。また、本発明の実施の形態に係る食品製造装置は、前記凹凸の加工が、好ましくはベルトコンベアのベルトに複数の突起を付けることである。
下ベルトコンベアと該下ベルトコンベアの上部に上ベルトコンベアを備える食品製造装置、ベルトへの凹凸の加工、ベルトに付ける複数の突起については、本発明の実施の形態に係る食品の製造方法で記載した内容と同様である。
本発明の実施の形態に係る食品製造装置は、カッターで切断する工程を含む食品の製造において、未分離の不良品を少なくすることができる。
図2に示すチョコレートのカッティング成形装置にて、融解したチョコレートを両側端に桟を備えたベルトコンベアに充填し、該ベルトコンベアを、クーリングトンネルを通過させることで、チョコレートを冷却固化させた後、固化したチョコレートをカッターで横及び縦に切断することで、チョコレートを横10mm、縦10mm、高さ10mmに成形した。成形したチョコレートのうち、完全に切り離された良品の割合を算出した。試験を3回繰り返して行った結果、完全に切り離された良品の割合は、平均50%だった。
比較例1と同様の装置及び方法で、チョコレートを横10mm、縦10mm、高さ10mmに成形した。図4のように、下ベルトコンベアのベルトに載せたチョコレートの上面が上ベルトコンベアのベルトに接触するように、食品製造装置の上ベルトコンベアを下ベルトコンベアに近づけた後、ベルトコンベアのベルトを流す(動かす)ことで、前記成形したチョコレートを、図3に示す食品製造装置中を移動させた。チョコレートは、ベルトコンベアのベルトと下ベルトコンベアのベルトとで挟まれることで、上面及び下面の一方又は両方に圧力がかかった。食品製造装置中を移動させたチョコレートのうち、完全に切り離されたものの割合を算出した。試験を3回繰り返して行った結果、完全に切り離された良品の割合は、平均84%だった。
比較例1と同様の装置及び方法で、チョコレートを横10mm、縦10mm、高さ10mmに成形した。図5のような半円状(直径φ13mm、厚さ4.0mm)の突起を付けたローラー(横方向の突起の間隔20mm、縦方向の突起の間隔20mm)を、上ベルトコンベアの移送ローラーとして使用し、該ローラーを図9のように配置する以外は、実施例1と同様の装置及び方法で、前記成形したチョコレートを、図3に示す食品製造装置中を移動させた。食品製造装置中を移動させたチョコレートのうち、完全に切り離された良品の割合を算出した。試験を3回繰り返して行った結果、完全に切り離された良品の割合は、平均100%だった。
比較例1と同様の装置及び方法で、チョコレートを横10mm、縦10mm、高さ10mmに成形した。図6のようなベアリングローラー(ベアリングの直径φ40mm、ベアリングの厚さ12mm、ベアリング同士の間隔20mm)を、上ベルトコンベアの移送ローラーとして使用し、該ローラーを図10のように配置する以外は、実施例1と同様の装置及び方法で、前記成形したチョコレートを、図3に示す食品製造装置中を移動させた。食品製造装置中を移動させたチョコレートのうち、完全に切り離された良品の割合を算出した。試験を3回繰り返して行った結果、完全に切り離された良品の割合は、平均98%だった。
比較例1と同様の装置及び方法で、チョコレートを横10mm、縦10mm、高さ10mmに成形した。図11のような円柱状(直径φ10mm、厚さ5.0mm)の突起を付けたシート(横方向の突起の間隔15mm、縦方向の突起の間隔15mm、整列配置)を、下ベルトコンベアのベルトに装着する以外は、実施例1と同様の装置及び方法で、前記成形したチョコレートを、図3に示す食品製造装置中を移動させた。食品製造装置中を移動させたチョコレートのうち、完全に切り離された良品の割合を算出した。試験を2回繰り返して行った結果、完全に切り離された良品の割合は、平均89%だった。
比較例1と同様の装置及び方法で、チョコレートを横10mm、縦10mm、高さ10mmに成形した。図12のような円柱状(直径φ10mm、厚さ5.0mm)の突起を付けたシート(横方向の突起の間隔30mm、縦方向の突起の間隔26mm、交互配置)を、下ベルトコンベアのベルトに装着する以外は、実施例1と同様の装置及び方法で、前記成形したチョコレートを、図3に示す食品製造装置中を移動させた。食品製造装置中を移動させたチョコレートのうち、完全に切り離された良品の割合を算出した。試験を2回繰り返して行った結果、完全に切り離された良品の割合は、平均87%だった。
比較例1と同様の装置及び方法で、チョコレートを横10mm、縦10mm、高さ10mmに成形した。図12のような円柱状(直径φ10mm、厚さ5.0mm)の突起を付けたシート(横方向の突起の間隔15mm、縦方向の突起の間隔13mm、交互配置)を、下ベルトコンベアのベルトに装着する以外は、実施例1と同様の装置及び方法で、前記成形したチョコレートを、図3に示す食品製造装置中を移動させた。食品製造装置中を移動させたチョコレートのうち、完全に切り離された良品の割合を算出した。試験を2回繰り返して行った結果、完全に切り離された良品の割合は、平均99%だった。
比較例1と同様の装置及び方法で、チョコレートを横10mm、縦10mm、高さ10mmに成形した。図13のようなゴム紐(直径φ3mm)を付けたシート(ゴム紐の間隔10mm)を、下ベルトコンベアのベルトに装着する以外は、実施例1と同様の装置及び方法で、前記成形したチョコレートを、図3に示す食品製造装置中を移動させた。食品製造装置中を移動させたチョコレートのうち、完全に切り離された良品の割合を算出した。試験を2回繰り返して行った結果、完全に切り離された良品の割合は、平均88%だった。
Claims (4)
- チョコレートをカッターで切断する切断工程を含む四角形状のチョコレートの製造方法であって、下ベルトコンベアと該下ベルトコンベアの上部に上ベルトコンベアを備える食品製造装置を使用して、切断工程を経た後の四角形状のチョコレートを、上ベルトコンベアのベルトと下ベルトコンベアのベルトとで挟むことによって、該四角形状のチョコレートの上面及び下面の一方又は両方から圧力をかける加圧工程を含むことを特徴とする四角形状のチョコレートの製造方法。
- 前記ベルトコンベアの搬送ローラーが、凹凸の加工がされていることを特徴とする請求項1に記載の四角形状のチョコレートの製造方法。
- 前記ベルトコンベアのベルトが、凹凸の加工がされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の四角形状のチョコレートの製造方法。
- 前記凹凸の加工が、複数の突起を付けることであることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の四角形状のチョコレートの製造方法。
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