JP4145772B2 - 食品成形装置 - Google Patents
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Description
本願の第1の発明は、パン等の成形された菓子食品の表面に網目模様の切れ目を形成するための食品成形装置であって、移動可能に配置され、成形された菓子食品を搬送するコンベヤーと、該コンベヤーの移動方向に対し横断して配置され、菓子食品の表面を圧接する位置状態で回転可能に配置される2本のローラとから成り、該2本のローラの回転表面にはそれぞれ菓子食品の表面に模様を附設するための刃が形成されており、この2本のローラに設けられた刃により菓子食品の表面に附設される模様が交叉した状態となるようにコンベヤーに対し2本のローラを配置して、前記2本のローラの回転とコンベヤーの移動によりコンベヤーに載せられた菓子食品の表面に網目模様の切れ目を形成させることを特徴とする。
また、本願の第3の発明は、上記した第1の発明に係る食品成形装置において、2本のローラの回転表面に形成される刃は、1本のローラに形成される刃がコンベヤーの移動方向に対して垂直方向に形成され、他のローラに形成される刃が該ローラの軸心に対してらせん状に形成された組み合わせからなることを特徴とする。
これらの第2および第3の発明によれば、食品の形状がバリエーションに富むので、消費者は様々な食感や美感を楽しむことができる。
この第4の発明によれば、各々の速度差が持たせてあるので、圧接時に菓子食品がローラに形成される刃に付着することを削減できる。
この第5の発明によれば、2本のローラが脱着可能となるので、ローラの取り替え作業を効率よく行うことができ、かつローラの洗浄作業も簡便に行うことができる。
まず、第1の発明においては、成形された菓子食品の表面に網目模様の切れ目を形成し、かつ網目模様を均一とすることができる。また、菓子食品の生産工程において、作業効率を向上させることができる。
次に第2および第3の発明によれば、食品の形状がバリエーションに富むので、消費者は様々な食感や美感を楽しむことができる。
次に第4の発明によれば、圧接時に菓子食品がローラに形成される刃に付着することを削減できる。
次に第5の発明によれば、ローラの取り替え作業を効率よく行うことができ、かつローラの洗浄作業も簡便に行うことができる。
本発明に係る食品成形装置は、成形された菓子食品に使用される装置である。また、本発明に係る食品成形装置は、パンであれば焼成前、焼成後のいずれの時期でも適用することができる。作業を効率的に進めるためには、本発明の食品成形装置を焼成前に使用するのが好ましい。
本実施例の食品成形装置1は、コンベヤー6と2本のローラ2a、2bとから成っており、コンベヤー6が図1で見て右から左方向に移動する。また、ローラ2a、2bはMC軸受13に支持、同じインバーター3により回転数が制御される。また、2本のローラ2a、2bの回転表面には菓子食品の表面に模様を附設するための刃8a、8bが形成されている。なお、刃8a、8bは網目模様の種類に応じて適宜形成される。
まず、インバーター3の停止状態において、駆動プーリ4aおよび従動プーリ4bから回転ベルト5を取り外した後、ローラ2a、2bを安定板9のローラ通路部10を介して取り外す。また、再度装着する場合は、ローラ通路部10を介してローラ2a、2bをMC軸受13により支持させ、従動プーリ4bにより固定させる。この機能により、ローラ2a、2bの洗浄が容易となり、作業の効率化を図ることができる。また、ローラ2a、2bの回転は低速であるので、回転ベルト5による張力だけで支持することができる。従って、ローラの脱着に手間がかかるベアリング等を用いず、コの字型のMC軸受を用いることにより、ローラ2a、2bの脱着を容易にしている。なお、回転の摩擦によりMC軸受13が消耗してきた場合は、固定用ねじ15を取り外し、MC軸受13の交換による取替えが可能である。
本実施の形態で用いる食品成形装置1を、コンベヤー6上に載せられた菓子食品7aがローラ2a、2bの下方部を通過するように、コンベヤー6の上方にコンベヤー6の移動方向に対し横断して配置する。この際、ローラ2a、2bを有する本体部16は移動が可能であるので、菓子食品7aがローラ2a、2bの下方部を通過するよう配置されるのであれば、コンベヤー6上のどの場所に配置されてもよい。
さらに、菓子食品7aは継続的に移動し、まず、ローラ2aにより圧接されて網目模様の一部が附設される。この状態が菓子食品7bとして示す状態である。この状態では、刃8aにより菓子食品7bの表面にはコンベヤー6の移動方向に対して垂直である複数の線模様が附設される。さらに、菓子食品7bが継続的に移動し、ローラ2bにより圧接されて、網目模様の残部が附設され完全な網目模様となる。この状態が菓子食品7cとして示す状態である。この状態では、刃8bにより菓子食品7cの表面にはコンベヤー6の移動方向に対して平行である複数の線模様が附設される。従って、2本のローラ2a、2bの下方を通過してきた菓子食品7cは、コンベヤー6の移動方向に対して垂直である複数の線模様と平行である複数の線模様が重ねて附設されるので、表面には四角形の網目模様が形成される。また、食品成形装置1はコンベヤー6の移動方向に対し横断して配置されるので、菓子食品7aはコンベヤー6上のどの位置に配置されても均一な形状を成形することができる。
ローラ2aに形成される刃8aがローラ2aの軸心に対してらせん状に形成され、他方のローラ2bに形成される刃8bがコンベヤー6の移動方向に対して垂直方向に形成される状態を図5に示す。まず、コンベヤー6上に菓子食品7aを載せると、菓子食品7aはコンベヤー6の搬送移動により図5で見て上から下方向に移動し、ローラ2aの回転とコンベヤー6の搬送移動により圧接状態となる。次に、菓子食品7aは継続的に移動し、ローラ2aにより圧接されて、刃8aにより菓子食品7bの表面にはコンベヤー6の移動方向に対して鋭角である複数の線模様が附設される。さらに、菓子食品7bが継続的に移動し、ローラ2bにより圧接されて、網目模様の残部が附設され完全な網目模様となる。この状態が菓子食品7cとして示す状態である。この状態では、刃8bにより菓子食品7cの表面にはコンベヤー6の移動方向に対して平行である複数の線模様が附設される。従って、2本のローラ2a、2bの下方を通過してきた菓子食品7cは、コンベヤー6の移動方向に対して鋭角である複数の線模様と平行である複数の線模様が重ねて附設されるので、表面にはひし型の網目模様が形成される。
上記実施例では2本のローラ2a、2bは安定板9に平行して配置されているが、図6に示すようにローラ2a自体をコンベヤー6の移動方向に対し鋭角に配置する場合であってもよい。
2a ローラ
3 インバーター
4a 駆動プーリ
4b 従動プーリ
5 回転ベルト
6 コンベヤー
7a 菓子食品
8a 刃
9 安定板
10 ローラ通路部
12 高さ調整ボルト
13 MC軸受
15 固定用ねじ
16 本体部
Claims (4)
- パン等の成形された菓子食品の表面に網目模様の切れ目を形成するための食品成形装置であって、
移動可能に配置され、成形された菓子食品を搬送するコンベヤーと、該コンベヤーの移動方向に対し横断して配置され、菓子食品の表面を圧接する位置状態で、左右両側面から外方に突出する支軸を中心として回転可能に配置される2本のローラとから成り、
該2本のローラの回転表面にはそれぞれ菓子食品の表面に模様を附設するための刃が形成されており、この2本のローラに設けられた刃により菓子食品の表面に附設される模様が交叉した状態となるようにコンベヤーに対し2本のローラを配置して、前記2本のローラの回転とコンベヤーの移動によりコンベヤーに載せられた菓子食品の表面に網目模様の切れ目を形成させ、
前記2本のローラの回転速度を、前記コンベヤーによる菓子食品の搬送速度より速くしてあり、
前記コンベヤーの左右両外方には、前記コンベヤーの移動方向に対し横断して配置された2本のローラの支軸を、回転可能に支持する2枚の安定板が対向状に配されており、
前記2本のローラは、前記安定板に設けられたローラ通路部を介して脱着可能に設置され、
前記ローラ通路部の出入口は、前記安定板の上面に形成されており、
前記2本のローラの支軸は、前記ローラ通路部に沿って設けられたコの字型の軸受に支持されていることを特徴とする食品成形装置。 - 請求項1に記載の食品成形装置であって、
前記2本のローラの回転表面に形成される刃は、1本のローラに形成される刃がコンベヤーの移動方向に対して垂直方向に形成され、他のローラに形成される刃がコンベヤーの移動方向に対して平行である組み合わせからなることを特徴とする食品成形装置。 - 請求項1に記載の食品成形装置であって、
前記2本のローラの回転表面に形成される刃は、1本のローラに形成される刃がコンベヤーの移動方向に対して垂直方向に形成され、他のローラに形成される刃が該ローラの軸心に対してらせん状に形成された組み合わせからなることを特徴とする食品成形装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載した食品成形装置であって、
前記菓子食品の大きさに応じて前記2本のローラの配置高さを調整する、高さ調整ボルトが設けられていることを特徴とする食品成形装置。
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