JP6834206B2 - 建物の補強構造 - Google Patents
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レームの浮き上がりが許容されるので、補強用架構フレームの補強用梁等を建物の側面に取り付けるためのアンカーの本数を減らすことができ、また、補強用架構フレームを介して建物に作用する外力が伝達される基礎の構造を簡素化することができる。また、地震力に起因する引抜力を受けている一方の補強用架構フレームにおける補強用柱の底面が凹底面から浮き上がっている時は、地震力に起因する圧縮力を受けている他方の補強用架構フレームによって当該地震力を負担することができるため、建物に対する地震力の入力を低減することができる。
図1は、実施形態1に係る建物1の耐震補強構造100を示す図である。建物1は、例
えば既存建物であり、耐震補強構造100によって耐震補強されている。建物1は、桁行方向(図1、図2において、X方向)に3スパン、梁間方向(図2において、Y方向)に1スパンの平面形状を有している。建物1は、複数の柱11と梁12を備え、これらが接合されることで一体化されている。
利用する弾塑性ダンパー等でもよい。また、補強用架構フレーム2に設置する制振装置4の数は特に限定されず、制振装置4自体の設置を省略してもよい。その場合、補強用架構フレーム2を例えば耐震フレームとして構成してもよい。
補強用柱20の側面20c(外面)との間に緩衝材6が狭持されるようにして挿設される。但し、緩衝材6の設置態様は上記の例に限定されない。例えば、シート状の緩衝材6を補強用柱20の下端部20aにおける各側面20cに貼り付けてもよい。また、収容凹部50の各凹側面50bと、補強用柱20の側面20cとの間に緩衝材6を配置しなくてもよい。
を細くしたり、杭51の設置を省略することが含まれる。すなわち、本実施形態においては、基礎5に引抜力が作用しないため、空な図示も杭基礎にする必要はなく、基礎5が杭51を備えていなくても良い。
次に、実施形態2について説明する。図6は、実施形態2に係る建物1A及び耐震補強構造100Aを説明する図である。実施形態2における建物1Aは、低層部110と、低層部110の両側から内側にセットバックして積層される高層部120とを含んでいる。そして、耐震補強構造100Aに係る一対の補強用架構フレーム2は、低層部110からセットバックして積層される高層部120の両側、具体的には側面120a,120bを挟み込むようにして設けられている。側面120a,120bは、例えば建物1A(高層部120)の長辺方向に沿った側面であり、本実施形態では図6に示す一対の補強用架構フレーム2が建物1Aの長辺方向に沿って配置されている。但し、側面120a,120bは、建物1A(高層部120)の短辺向に沿った側面であっても良く、特に限定されない。補強用架構フレーム2において、実施形態1と共通する部材について同一の参照符号を用いることで詳しい説明を省略する。
受け入れる補強用柱20の底面20bを支持する支持面である。また、凹側面50bは、補強用柱20における下端部20aの側面20cに当接することで、補強用柱20における下端部20aの横方向への移動を規制(拘束)する面である。また、補強用柱支持部13における収容凹部50の各凹側面50bと、収容凹部50に下端部20aが挿入される補強用柱20の外面との間には、実施形態1と同様、ゴム等といった緩衝材6が挿設されている。
また、本実施形態に係る補強用架構フレーム2は、図8に示す変形例に係る接合構造を採用して建物1Aと接合してもよい。図8に示す耐震補強構造100Bにおいて、符号27は、補強用柱20の下端部20aに接合された引抜許容部である。図9は、実施形態2の変形例に係る引抜許容部27と低層部110との接続構造を説明する図である。引抜許容部27の下面には、収容凹部50Aが設けられている。本変形例に係る建物1Aの低層部110の最上部には、補強用架構フレーム2の補強用柱20に対応する平面位置に、上方に突出する柱状凸部112が凸設されている。柱状凸部112は、建物1Aにおける低層部110と同構造であり、例えば鉄筋コンクリートによって構築されている。本変形例において、柱状凸部112の形状は四角柱形状としているが、特に限定されることはなく例えば円柱形状やその他の形状であってもよい。
2における補強用柱20の下端部20aの横方向への移動を規制することができる。本変形例においても、上述までの実施形態に係る耐震補強構造と同様の効果を奏する。なお、本変形例においても、引抜許容部27における収容凹部50Aの凹側面50bと、柱状凸部112の側面(外面)112bとの間には、上記実施形態と同様、ゴム等といった緩衝材6が挿設されている。
2・・・補強用架構フレーム
3・・・あと施工アンカー
4・・・制震装置
5・・・基礎
6・・・緩衝材
20・・・補強用柱
21・・・補強用梁21
22・・・ブレース
26・・・ブラケット
50・・・収容凹部
50a・・・凹底面
50b・・・凹側面
Claims (4)
- 建物の両側を挟み込むようにして当該建物の側面にそれぞれ連結された一対の補強用架構フレームと、
前記補強用架構フレームを介して前記建物に作用する外力が伝達される、地中に埋設された杭及び当該杭上に形成される基礎と、
を備えた建物の補強構造であって、
前記一対の補強用架構フレームは、
前記建物の側面にアンカーを用いて一端側が接合される補強用梁と、
前記補強用梁の他端側に接合されることで架構をなす補強用柱と、を有し、
前記基礎に対する前記補強用柱の相対的な引き抜きを許容する引抜許容部を、更に備え、
前記引抜許容部は、前記基礎の上面に設けられると共に前記補強用柱の下端側を上下方向にスライド自在に受け入れる収容凹部によって形成され、
前記収容凹部は、受け入れる前記補強用柱の底面を支持する凹底面と、当該収容凹部に受け入れる前記補強用柱の横方向への移動を拘束する複数の凹側面と、を有し、
前記収容凹部に受け入れる前記補強用柱の外面の各々と各凹側面との間に、前記収容凹部及び前記補強用柱が損傷することを抑制するための緩衝材が挟持されている、
建物の補強構造。 - 低層部と、前記低層部の両側から内側にセットバックして積層される高層部と、を含む建物の、前記低層部からセットバックして積層される高層部の両側を挟み込むようにして設けられる一対の補強用架構フレームを備えた建物の補強構造であって、
前記一対の補強用架構フレームは、
前記高層部の側面にアンカーを用いて一端側が接合される補強用梁と、
前記補強用梁の他端側に接合されることで架構をなす補強用柱と、を有し、
前記低層部の構造躯体に接合されると共に前記補強用柱の下端部を支持する補強用柱支持部と、
前記補強用柱支持部に設けられ、前記補強用柱の下端側を上下方向にスライド自在に受け入れる収容凹部によって形成された引抜許容部と、を更に備え、
前記収容凹部は、受け入れる前記補強用柱の底面を支持する凹底面と、当該収容凹部に受け入れる前記補強用柱の横方向への移動を拘束する複数の凹側面と、を有し、
前記収容凹部に受け入れる前記補強用柱の外面の各々と各凹側面との間に、前記収容凹
部及び前記補強用柱が損傷することを抑制するための緩衝材が挟持されている、
建物の補強構造。 - 前記低層部における既存柱に添わせて増設された補強柱を更に備え、
前記補強用柱支持部は、既存柱に添わせて増設された補強柱の頂部に設けられている、請求項2に記載の建物の補強構造。 - 低層部と、前記低層部の両側から内側にセットバックして積層される高層部と、を含む建物の、前記低層部からセットバックして積層される高層部の両側を挟み込むようにして設けられる一対の補強用架構フレームを備えた建物の補強構造であって、
前記一対の補強用架構フレームは、
前記高層部の側面にアンカーを用いて一端側が接合される補強用梁と、
前記補強用梁の他端側に接合されることで架構をなす補強用柱と、を有し、
前記低層部の最上部に設けられた柱状凸部と、
前記補強用柱の下端部に接合され、前記柱状凸部の上端側を上下方向にスライド自在に受け入れる収容凹部を有する引抜許容部と、を更に備え、
前記収容凹部は、受け入れる前記柱状凸部の上面に当接する凹頂面と、当該収容凹部に受け入れる前記柱状凸部の横方向への移動を拘束する複数の凹側面と、を有し、
前記収容凹部に受け入れる前記柱状凸部の外面の各々と各凹側面との間に、前記収容凹部及び前記柱状凸部が損傷することを抑制するための緩衝材が挟持されている、
建物の補強構造。
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JP2016138439A JP6834206B2 (ja) | 2016-07-13 | 2016-07-13 | 建物の補強構造 |
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JP2018009351A JP2018009351A (ja) | 2018-01-18 |
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JP2016138439A Active JP6834206B2 (ja) | 2016-07-13 | 2016-07-13 | 建物の補強構造 |
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2016
- 2016-07-13 JP JP2016138439A patent/JP6834206B2/ja active Active
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