JP6830608B2 - 通信システム、被制御機器、及び、通信システムの制御方法 - Google Patents

通信システム、被制御機器、及び、通信システムの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、通信システム、被制御機器、及び、通信システムの制御方法に関する。
工場などに配備される機器の制御通信のネットワークには、通信の冗長性及び即時性の観点からEtherCAT(登録商標)(Ethernet for Control Automation Technology)などのリング方式の通信規格が用いられている。
EtherCATのネットワークに接続される装置には、制御装置(一般にマスタともいう)と被制御機器(一般にスレーブともいう)とがある。EtherCATのネットワークは、その一形態としてリング型のトポロジを有する。制御装置が送出したフレームは、制御装置に隣接する被制御機器に受信された後、当該被制御機器から送出され、当該被制御機器に隣接する別の被制御機器に受信される。そのフレームは、その後次々に隣接する被制御機器に送出され、最後に制御装置が受信することで、ネットワークを循環する。
特許文献1は、EtherCATのネットワークにおける障害発生時の経路切替に関する技術を開示している。
特許第4904399号公報
特許文献1に開示する技術では、リング型のネットワークトポロジ(単にトポロジともいう)を有しているネットワークの1箇所で障害が発生したときに、トポロジを変更して通信を継続することができる。
しかしながら、ネットワークの2箇所以上で障害が発生した場合、又は、制御装置に障害が発生した場合などには通信を維持することができないという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、より障害耐性を高めたリング方式のネットワークを構成する通信システムなどを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る通信システムは、複数の被制御機器であって、前記複数の被制御機器のそれぞれが、第一入力用ポート及び第一出力用ポートを有するEtherCAT(Ethernet for Control Automation Technology)規格に従う第一インタフェースと、第二入力用ポート及び第二出力用ポートを有するEtherCAT規格に従う第二インタフェースとを有する複数の被制御機器と、前記複数の被制御機器それぞれの前記第一インタフェースが接続される第一ネットワークと、前記複数の被制御機器それぞれの前記第二インタフェースが接続される第二ネットワークと、前記第一ネットワークに接続され、前記複数の被制御機器を制御するための第一制御データを前記第一ネットワークに送出し得るアクティブ制御装置と、前記第二ネットワークに接続され、前記複数の被制御機器を制御するための第二制御データを前記第二ネットワークに送出し得るスタンバイ制御装置と、前記アクティブ制御装置に前記第一制御データを送出させる第一制御をする主制御装置とを備え、前記主制御装置は、さらに、送出された前記第一制御データが前記複数の被制御機器の少なくともいずれかに到達しない場合に、前記スタンバイ制御装置に前記第二制御データを送出させる第二制御をする。
これによれば、通信システムは、第一ネットワークが折り返し型のトポロジを有する場合には、アクティブ制御装置の障害、又は、第一ネットワーク上の1箇所の障害が発生した場合でも、制御装置と複数の被制御機器との通信を維持できる。また、通信システムは、第一ネットワークがリング型のトポロジを有する場合には、アクティブ制御装置の障害、又は、第一ネットワーク上の2箇所以上の障害が発生した場合でも、制御装置と複数の被制御機器との通信を維持できる。ここで、単に制御装置という場合、アクティブ制御装置とスタンバイ制御装置との少なくとも一方を意味する。このように、通信システムは、より障害耐性を高めたリング方式のネットワークを構成することができる。
また、前記アクティブ制御装置は、前記第一制御において、前記第一ネットワークから受信した前記第一制御データに含まれる情報から、前記複数の被制御機器のうち、前記第一制御データが到達した被制御機器の個数を取得し、取得した前記個数が前記複数の被制御機器の個数より小さいと判定した場合に、前記第二制御をしてもよい。
これによれば、通信システムは、第一ネットワークを循環する制御データ内に被制御機器によって記録される、当該制御データが到達した被制御機器の個数を示す情報に基づいて、第一制御データがすべての被制御機器に到達したか否かを容易に判定し得る。よって、通信システムは、より障害耐性を高めたリング方式のネットワークを、一層容易に構成することができる。
また、前記主制御装置は、さらに、前記アクティブ制御装置からの通信パケットを所定期間内に受信したか否かを判定し、前記通信パケットを前記所定期間内に受信しないと判定した場合に、前記第二制御をしてもよい。
これによれば、通信システムは、アクティブ制御装置から受信する通信パケットを受信するか否かに基づいてアクティブ制御装置が正常に動作しているか否かを容易に判定し得る。よって、通信システムは、より障害耐性を高めたリング方式のネットワークを、一層容易に構成することができる。
また、前記主制御装置は、前記アクティブ制御装置から前記所定期間内に前記通信パケットを受信しないことに基づいて前記第二制御をした後に、前記アクティブ制御装置から新たな所定期間内に新たな通信パケットを受信したときには、さらに、前記第一制御をしてもよい。
これによれば、通信システムは、アクティブ制御装置により被制御機器と通信する状態からスタンバイ制御装置により被制御装置と通信する状態に切り替えた後に、アクティブ制御装置からの通信パケットを受信するか否かに基づいて、自動的に、アクティブ制御装置により被制御機器と通信する状態に戻すことができる。よって、通信システムは、障害が復旧した際の運用をより容易にすることができる。
また、前記第一ネットワークは、前記アクティブ制御装置と、前記複数の被制御機器それぞれの前記第一インタフェースが接続された、リング型のトポロジを有してもよい。
これによれば、通信システムは、リング型のトポロジを有する第一ネットワークにより、アクティブ制御装置の障害、又は、第一ネットワーク上の2箇所以上の障害が発生した場合でも、制御装置と複数の被制御機器との通信を維持できる。
また、前記通信システムは、さらに、前記複数の被制御機器である複数の第一被制御機器とは異なる複数の第二被制御機器であって、前記複数の第二被制御機器のそれぞれが、第一入力用ポート及び第一出力用ポートを有するEtherCAT規格に従う第一インタフェースと、第二入力用ポート及び第二出力用ポートを有するEtherCAT規格に従う第二インタフェースとを有する、複数の第二被制御機器と、前記複数の第二被制御機器それぞれの前記第一インタフェースが接続される第三ネットワークと、前記複数の第二被制御機器それぞれの前記第二インタフェースが接続される第四ネットワークと、前記アクティブ制御装置である第一アクティブ制御装置とは異なる第二アクティブ制御装置であって、前記第三ネットワークに接続され、前記複数の第二被制御機器を制御するための第三制御データを前記第三ネットワークに送出する第二アクティブ制御装置とを備え、前記スタンバイ制御装置は、さらに、前記第四ネットワークに接続され、前記複数の第二被制御機器を制御するための第四制御データを前記第四ネットワークに送出し、前記主制御装置は、さらに、前記第二アクティブ制御装置に前記第三制御データを送出させる第三制御をし、前記第三制御データが前記複数の第二被制御機器の少なくともいずれかに到達しない場合に、前記スタンバイ制御装置に前記第四制御データを送出させる第四制御をしてもよい。
これによれば、通信システムは、制御装置から複数の第一被制御機器への通信と、制御装置から複数の第二被制御機器への通信とを、別個のネットワークを通じて行う。これにより、上記の被制御機器と単一のネットワークを通じて通信する場合に比べて多くの被制御機器との通信を行うことができ、また、制御装置の処理負荷を低減することができる。また、複数の第一被制御機器に用いるスタンバイ制御装置が、複数の第二被制御機器の制御にも用いられる。つまり、スタンバイ制御装置が、複数の第一被制御機器との通信、および、複数の第二被制御機器との通信に兼用される。よって、スタンバイ装置の個数を少なくし、コスト削減の効果を奏する。
また、本発明の一態様に係る被制御機器は、第一入力用ポート及び第一出力用ポートを有するEtherCAT(Ethernet for Control Automation Technology)規格に従う第一インタフェースと、第二入力用ポート及び第二出力用ポートを有するEtherCAT規格に従う第二インタフェースとを備え、前記第一インタフェースは、第一ネットワークを介して、前記被制御機器を制御するための第一制御データを前記第一ネットワークに送出し得るアクティブ制御装置に接続されており、前記第二インタフェースは、第二ネットワークを介して、前記被制御機器を制御するための第二制御データを前記第二ネットワークに送出し得るスタンバイ制御装置に接続されており、前記被制御機器は、前記アクティブ制御装置によって送出された前記第一制御データを受信した場合には、受信した前記第一制御データによる制御に従って動作し、前記スタンバイ制御装置によって送出された前記第二制御データを受信した場合には、受信した前記第二制御データによる制御に従って動作する。
これにより、上記通信システムと同様の効果を奏する。
また、本発明の一態様に係る通信システムの制御方法において、前記通信システムは、複数の被制御機器であって、前記複数の被制御機器のそれぞれが、第一入力用ポート及び第一出力用ポートを有するEtherCAT(Ethernet for Control Automation Technology)規格に従う第一インタフェースと、第二入力用ポート及び第二出力用ポートを有するEtherCAT規格に従う第二インタフェースとを有する複数の被制御機器と、前記複数の被制御機器それぞれの前記第一インタフェースが接続される第一ネットワークと、前記複数の被制御機器それぞれの前記第二インタフェースが接続される第二ネットワークと、前記第一ネットワークに接続され、前記複数の被制御機器を制御するための第一制御データを前記第一ネットワークに送出し得るアクティブ制御装置と、前記第二ネットワークに接続され、前記複数の被制御機器を制御するための第二制御データを前記第二ネットワークに送出し得るスタンバイ制御装置と、主制御装置とを備え、前記制御方法は、前記主制御装置が、前記アクティブ制御装置に前記第一制御データを送出させる第一制御をするステップと、前記主制御装置が、送出された前記第一制御データが前記複数の被制御機器の少なくともいずれかに到達しない場合に、前記スタンバイ制御装置に前記第二制御データを送出させる第二制御をするステップとを含む。
これにより、上記通信システムと同様の効果を奏する。
なお、本発明は、装置として実現できるだけでなく、その装置を構成する処理手段をステップとする方法として実現したり、それらステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したり、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体として実現したり、そのプログラムを示す情報、データ又は信号として実現したりすることもできる。そして、それらプログラム、情報、データ及び信号は、インターネット等の通信ネットワークを介して配信してもよい。
本発明により、通信システムは、より障害耐性を高めたリング方式のネットワークを構成することができる。
図1は、実施の形態1に係る通信システムの機能構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1に係る検出部が保有するログを示す説明図である。 図3は、実施の形態1に係る制御部が保持しているID対応テーブルを示す説明図である。 図4は、実施の形態1に係る通信システムの制御方法を示す第一のフロー図である。 図5は、実施の形態1に係る通信システムの制御方法を示す第二のフロー図である。 図6は、実施の形態1に係る折り返し型のトポロジを有する通信システムの、障害がない場合の通信経路を示す説明図である。 図7は、実施の形態1に係る折り返し型のトポロジを有する通信システムにおいて障害が発生している場合の通信経路を示す説明図である。 図8は、実施の形態1に係るリング型のトポロジを有する通信システムの、障害がない場合の通信経路を示す説明図である。 図9は、実施の形態1に係るリング型のトポロジを有する通信システムの、障害が発生している場合の通信経路を示す第一の説明図である。 図10は、実施の形態1に係るリング型のトポロジを有する通信システムの、障害が発生している場合の通信経路を示す第二の説明図である。 図11は、実施の形態1に係るリング型のトポロジを有する通信システムの、障害が発生している場合の通信経路を示す第三の説明図である。 図12は、実施の形態2に係る折り返し型のトポロジを有する通信システムの、障害がない場合の通信経路を示す説明図である。 図13は、実施の形態2に係るリング型のトポロジを有する通信システムの、障害がない場合の通信経路を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。
なお、同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、より障害耐性を高めたリング方式のネットワークを構成する通信システムなどについて説明する。
まず、本実施の形態に係る通信システムの構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る通信システム1の機能構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、通信システム1は、主制御装置10と、制御装置20A及び20Bと、ネットワークN、N1及びN2と、被制御機器30A、30B及び30Cとを備える。
通信システム1は、被制御機器30A〜30Cを制御するための通信システムである。通信システム1は、例えば、工場などに配備される機器の制御通信のネットワークにおいて、主制御装置と被制御機器との間で行うI/O制御(例えば、センサー、モータなどに対する制御)のための通信に用いられる。
主制御装置10は、被制御機器30A〜30Cを含む設備全体を管理するコンピュータであり、被制御機器30A〜30Cを制御する。具体的には、主制御装置10は、制御装置20Aに制御データを送出させる制御をし、さらに、送出された制御データが被制御機器30A〜30Cの少なくともいずれかに到達しない場合に、制御装置20Bに制御データを送出させる制御をする。なお、制御装置20Aに送出させる制御データを第一制御データともいい、制御装置20Aに制御データを送出させる制御を第一制御ともいう。また、制御装置20Bに送出させる制御データを第二制御データともいい、制御装置20Bに制御データを送出させる制御を第二制御ともいう。
制御装置20Aは、主制御装置10から受信した制御命令に従って被制御機器30A〜30Cを制御するコンピュータである。制御装置20Aは、ネットワークN1を通じて被制御機器30A〜30Cのそれぞれと接続されている。制御装置20Aは、主制御装置10から受信した制御命令に含まれるI/O制御の情報に従って被制御機器30A〜30Cに行わせる具体的な動作を決定する。そして、被制御機器30A〜30Cのそれぞれに、決定した動作をさせるための制御データを含む通信パケット(単にパケットともいう)をネットワークN1に送出する。制御装置20Aは、PC(パーソナルコンピュータ)等のハードウェアにより実現され得る。また、制御装置20Aをアクティブ制御装置ともいう。
制御装置20Bは、制御装置20Aと同様の機能を有する制御装置である。制御装置20Bは、ネットワークN2に接続されている。制御装置20Bは、ネットワークN2を通じて被制御機器30A〜30Cのそれぞれと接続されており、制御装置20Aと同様に、生成した制御データをネットワークN2に送出する。なお、制御装置20Bをスタンバイ制御装置ともいう。
ネットワークN1は、制御装置20Aの物理ポート26(単にポートともいう)及び被制御機器30A〜30Cのそれぞれが接続されるネットワークである。ネットワークN1は、制御装置20A及び被制御機器30A〜30Cのそれぞれがデイジーチェーン接続(いわゆる数珠つなぎ)されることで形成されるネットワークであり、その具体例は、EtherCATの通信規格に従うネットワークである。具体的には、制御装置20Aのポート26と被制御機器30Aのポート32とが通信リンクL1(単にリンクともいう)で接続され、被制御機器30Aのポート33と被制御機器30Bのポート32とがリンクL2で接続され、被制御機器30Bのポート33と被制御機器30Cのポート32とがリンクL3で接続されている。
また、ネットワークN1は、制御装置20Aを一端とする折り返し型のトポロジ(一筆書きのトポロジ)と、制御装置20Aをリングの一部とするリング型のトポロジ(環状のトポロジ)とを選択的に採り得る。図1に示されるネットワークN1は、折り返し型のトポロジを有している。
ネットワークN2は、制御装置20Bのポート26及び被制御機器30A〜30Cのそれぞれが接続されるネットワークであり、ネットワークN1と同様の機能を有する。
被制御機器30Aは、例えば、I/O制御(例えば、センサー、モータなどに対する制御)処理を施す機器であり、主制御装置10による制御に従って動作する。
被制御機器30Aは、2つの通信IF(インタフェース)31及び34を有しており、通信IF31がネットワークN1に接続されており、通信IF34がネットワークN2に接続されている。被制御機器30Aは、通信IF31によって受信したパケットを受信した場合には、受信した当該パケットに含まれる制御データに従って動作し、通信IF34によって受信したパケットを受信した場合には、受信した当該パケットに含まれる制御データに従って動作する。
被制御機器30B及び30Cは、被制御機器30Aと同様の機能を有する被制御機器である。被制御機器30B及び30Cは、それぞれ、被制御機器30Aとは独立に制御データを受信し、独立に動作する。なお、通信システム1が備える被制御機器が、被制御機器30A、30B及び30Cの3個である場合を説明するが、これに限られず、数十個又は数百個であってもよい。
制御装置20AがネットワークN1に送出したパケットは、ネットワークN1を通じて被制御機器30Aに受信される。そして、被制御機器30Aは、受信したパケットに含まれる自装置宛ての制御データを取得し、取得した制御データに従って動作する。また、被制御機器30Aは、制御装置20Aに送信すべきデータを保有している場合には、そのデータをパケットに含めてネットワークN1に送出する。送出されたパケットは、被制御機器30Bに受信され、同様に処理がなされてネットワークN1に送出される。このようにして、制御装置20Aが送出したパケットは、ネットワークN1を循環して制御装置20Aに戻る。
制御装置20B及びネットワークN2は、制御装置20A又はネットワークN1に障害が発生した場合に被制御機器30A〜30Cを制御するスタンバイ系(または予備系)の制御装置及びネットワークとして機能する。これに対して、制御装置20A及びネットワークN1は、通常の場合に被制御機器30A〜30Cを制御するアクティブ系(又は運用系)の制御装置及びネットワークとして機能する。
次に、主制御装置10と、制御装置20A及び20Bと、被制御機器とのそれぞれの詳細な構成について説明する。
図1に示されるように、主制御装置10は、通信IF11と、生成部12と、HB検出部13とを備える。
通信IF11は、ネットワークNに通信可能に接続する通信インタフェース装置である。通信IF11は、ネットワークNを通じて制御装置20A及び20Bそれぞれの通信IF21と接続されている。通信IF11の通信規格は、例えば、IEEE802.3規格に従う有線LAN(Local Area Network)、又は、IEEE802.11a、b、g、n等の規格に従う無線LANであるがこれらに限られない。
生成部12は、被制御機器30A〜30Cのそれぞれを制御するための制御命令を生成する処理部である。制御命令は、例えば、I/O制御を示す情報であり、より具体的には、どの機器を、どのように動作させるかを示す情報である。生成部12は、プロセッサがメモリ等を用いてプログラムを実行することで実現される。
生成部12は、生成した制御命令を、通信IF11を介してネットワークNに送出する。生成部12は、送出する制御命令の宛先を、HB検出部13から受信する検出情報に基づいて決定する。具体的には、生成部12は、HB検出部13が保有しているハートビート信号のログ14を参照して、制御装置20A及び20Bのそれぞれからのハートビート信号を現時点までの所定時間(例えば5秒間程度)内に受信したか否かを判定する。そして、生成部12は、制御装置20Aからのハートビート信号を上記所定時間内に受信していることに基づいて制御装置20Aの動作が通常状態であると判定したときには、制御命令を制御装置20Aに送信することで制御装置20Aを制御する。一方、制御装置20Aからのハートビート信号を定期的に受信していないことに基づいて制御装置20Aの動作が異常状態であると判定したときには、制御命令を制御装置20Bに送信することで制御装置20Bを制御する。なお、制御装置20Aからのハートビート信号を定期的に受信していないことに基づいて制御装置20Bを制御した後に、制御装置20Aからのハートビート信号を受信した場合には、自動的に制御装置20Aを制御するようにしてもよい。障害が復旧した際の運用をより容易にするためである。一方、上記のように自動的に制御装置20Aを制御することを禁止してもよい。障害の原因が不明確である状況のままで自動的に制御を元に戻すと、新たな障害の発生要因になり得るからである。
また、生成部12は、制御装置20Aから切替信号を受信した場合にも、送出する制御命令の宛先を制御装置20Aから制御装置20Bに変更する。なお、切替信号とは、制御装置20Aから主制御装置10に向けて、制御命令の宛先を制御装置20Aから制御装置20Bに変更する旨の信号である。
また、生成部12は、被制御機器30A〜30Cのそれぞれを一意に識別し得る識別子である共通IDを管理しており、制御対象である被制御機器の共通IDを制御命令に含める。
HB検出部13は、制御装置20A及び20Bからのハートビート信号を検出する処理部である。HB検出部13は、プロセッサがメモリ等を用いてプログラムを実行することで実現される。
HB検出部13は、制御装置20A及び20Bが定期的に送信するハートビート信号を、通信IF11がネットワークNから受信するか否かを監視する。そして、通信IF11がネットワークNからハートビート信号を受信したことをもって、ハートビート信号を検出する。HB検出部13は、ハートビート信号を検出したら、当該ハートビート信号を検出した時刻を示す情報と、当該ハートビート信号の送信元を示す情報とをログ14に格納する。ログ14は、メモリ又はストレージなどの記憶装置により実現される。
なお、HB検出部13は、ハートビート信号を検出する代わりに、制御装置20A及び20Bが送信する何らかのパケットを検出するようにしてもよい。このようにすれば、ハートビート信号という専用の信号を用いることなく、制御装置20A及び20Bの状態を知ることができる利点がある。
次に、制御装置20Aについて説明する。
図1に示されるように、制御装置20Aは、通信IF21及び22と、制御部23と、機器検出部24と、HB生成部25とを備える。
通信IF21は、ネットワークNに通信可能に接続する通信インタフェース装置である。通信IF21は、ネットワークNを通じて主制御装置10の通信IF11と接続されている。通信IF21の通信規格は、例えば、IEEE802.3規格に従う有線LAN(Local Area Network)、又は、IEEE802.11a、b、g、n等の規格に従う無線LANであるがこれらに限られない。
通信IF22は、ネットワークN1に通信可能に接続する通信インタフェース装置である。通信IF22は、ネットワークN1に接続される2つのポート26及び27を備える。通信IF22は、ポート26及び27の両方がリンクアップ状態であるときには、ポート26及び27のうちの一方を入力用ポートとして機能させ、他方を出力用ポートとして機能させる。また、ポート26及び27の一方のみがリンクアップ状態である場合には、その一方のポートを入力用ポート及び出力用ポートとして機能させる。
制御部23は、主制御装置10から受信した制御命令に従って、被制御機器30A〜30Cの動作を制御する処理部である。制御部23は、プロセッサがメモリ等を用いてプログラムを実行することで実現される。
制御部23は、具体的には、主制御装置10から受信した制御計画に従って、被制御機器30A〜30Cに行わせる具体的な動作を決定する。そして、その動作をさせるための制御データを生成し、生成した制御データを通信IF22を介してネットワークN1に送出する。制御データには、制御データによって制御される被制御機器のID(アクティブ系IDともいう)が含められる。IDについては、以降で詳しく説明する。
機器検出部24は、被制御機器30A〜30Cの個数を検出する処理部である。機器検出部24は、プロセッサがメモリ等を用いてプログラムを実行することで実現される。
機器検出部24は、通信IF22によりネットワークを循環してきた制御データを受信した場合、受信した制御データに含まれるカウンタに基づいて、当該制御データが到達した被制御機器の個数を検出する。上記カウンタは、例えば、EtherCATのフレームフォーマットにおけるワーキングカウンタを用いることができるが、これに限定されることなく、受信した制御データに含まれる情報を用いることで当該制御データが到達した被制御機器の個数を算出することができる。そして、機器検出部24は、制御データが到達した被制御機器の個数が、被制御機器の全数より少ないときに切替信号を主制御装置10に送信する。制御装置20Aと被制御機器30A〜30Cそれぞれとの通信ができていないので、制御装置20Bに通信をさせるためである。なお、機器検出部24は、ネットワークN1に接続されている被制御機器30A〜30Cの全数、又は、接続されているべき被制御機器30A〜30Cの全数を把握しているとする。
HB生成部25は、定期的にハートビート信号を生成し、生成したハートビート信号を通信IF21を介して主制御装置10に送信する処理部である。ハートビート信号とは、制御装置20Aが正常に動作していることを示す信号であり、所定時間間隔(例えば5秒)おきに生成されて主制御装置10に送信される。ハートビート信号には、制御装置20Aを一意に特定する識別子が含まれ、その他、任意の情報が含まれてもよい。また、制御装置20Aから主制御装置10に他のパケットが定期的に送信される場合には、そのパケットがハートビート信号の役割を兼ねてもよい。HB生成部25は、プロセッサがメモリ等を用いてプログラムを実行することで実現される。
なお、制御装置20Bは、制御装置20Aと同様の機能を有する。制御装置20Bは、通信IF22の接続先がネットワークN2である。また、制御装置20Bが送出する制御データには、アクティブ系IDとは異なるスタンバイ系IDが付される。
次に、被制御機器30Aについて説明する。
図1に示されているように、被制御機器30Aは、通信IF31及び34と、機能部37とを備える。
通信IF31は、ネットワークN1に通信可能に接続する通信インタフェース装置である。通信IF31は、ネットワークN1に接続される2つのポート32及び33を備える。通信IF31には、アクティブ系IDが割り当てられている。ポート32及び33を、入力用ポート又は出力用ポートとして機能させる態様は、制御装置20Aの通信IF22と同様である。通信IF31は、第一インタフェースに相当する。
通信IF34は、ネットワークN2に通信可能に接続する通信インタフェース装置である。通信IF34は、ネットワークN2に接続される2つのポート35及び36を備える。通信IF34には、スタンバイ系IDが割り当てられている。ポート35及び36を、入力用ポート又は出力用ポートとして機能させる態様は、制御装置20Aの通信IF22と同様である。通信IF34は、第二インタフェースに相当する。
機能部37は、被制御機器30Aの主な機能を発揮する処理部である。機能部37は、制御装置20Aによって送出された、自装置のIDを含む制御データをネットワークN1を介して受信した場合には、ネットワークN1を介して受信した制御データに従って動作し、また、制御装置20Bによって送出された制御データをネットワークN2を介して受信した場合には、ネットワークN2を介して受信した制御データに従って動作する。機能部37は、被制御機器30AがI/O制御する機能などを有する。機能部37は、プロセッサがメモリ等を用いてプログラムを実行することで実現される。
図2は、本実施の形態に係るHB検出部13が保有するログ14を示す説明図である。
図2に示されるように、ログ14は、1以上のエントリによって構成されている。1つのエントリは、HB検出部13が検出した1つのハートビート信号に対応している。各エントリは、当該ハートビート信号の受信時刻を示す情報と、当該ハートビート信号の送信元を示す情報とを含む。
例えば、ログ14のうち、期間T1に含まれるログには、制御装置20A及び20Bのそれぞれから5秒おきにハートビート信号を検出したことが記録されている。よって、期間T1には、制御装置20A及び20Bともに動作が通常状態であることが生成部12によって判定される。
また、ログ14のうち、期間T2に含まれるログには、制御装置20Bから5秒おきにハートビート信号を検出したことが記録されており、制御装置20Aからのハートビート信号を検出したことが記録されていない。よって、期間T2には、制御装置20Aの動作が異常状態であり、制御装置20Bの動作が通常状態であることが生成部12によって判定される。
図3は、本実施の形態に係る制御部23が保持しているID対応テーブルを示す説明図である。
図3に示されるように、ID対応テーブルは、共通IDと、アクティブ系ID及びスタンバイ系IDのそれぞれとを対応付けるものである。
例えば、共通IDの00001は、アクティブ系IDの001に対応付けられており、また、スタンバイ系IDの257に対応付けられている。
制御装置20Aの制御部23は、通信IF21を介して主制御装置10から制御命令を受信した場合に、受信した制御命令に含まれている共通IDを、当該共通IDに対応付けられたアクティブ系IDに変換して制御データを生成する。
また、制御装置20Bの制御部23は、通信IF21を介して主制御装置10から制御命令を受信した場合に、受信した制御命令に含まれている共通IDを、当該共通IDに対応付けられたスタンバイ系IDに変換して制御データを生成する。
なお、制御装置20Aの制御部23は、ID対応テーブルのうち、共通IDとアクティブ系IDとの列を少なくとも保持していればよい。また、制御装置20Bの制御部23は、ID対応テーブルのうち、共通IDとスタンバイ系との列を少なくとも保持していればよい。
以上のように構成された通信システム1の動作について説明する。
図4は、本実施の形態に係る通信システム1における主制御装置10の制御方法を示す第一のフロー図である。
ステップS101において、主制御装置10は、制御装置20Aに制御データを送出させる制御(つまり第一制御)をする。主制御装置10は、送出された制御データが被制御機器30A〜30Cのそれぞれに到達するか否かを判定する。送出された制御データが被制御機器30A〜30Cのそれぞれに到達すると判定した場合(ステップS101でYes)には、再びステップS101を実行し、そうでない場合、つまり被制御機器30A〜30Cの少なくともいずれかに到達しない場合には、ステップS102に進む。
ステップS102において、主制御装置10は、制御装置20Bに制御データを送出させる制御(つまり第二制御)をする。
以降において、通信システム1の動作をより具体的に説明する。
図5は、本実施の形態に係る通信システム1における主制御装置10の制御方法を示す第二のフロー図である。図5に示されるフロー図は、主制御装置10が、被制御機器に制御データが到達するか否かに基づいて、制御装置20Aに制御命令を送信している状態(下記ステップS201からステップS205までに対応)から、制御装置20Bに制御命令を送信している状態(下記ステップS207からステップS209までに対応)に変化するときの処理を示す。
ステップS201において、主制御装置10の生成部12は、ログ14を参照して、制御装置20Aが通常状態であるか否かを判定する。制御装置20Aが通常状態であると判定した場合(ステップS201でYes)、ステップS202に進み、そうでない場合(ステップS201でNo)、ステップS221に進む。
ステップS202において、主制御装置10の生成部12は、被制御機器30A〜30Cを制御するための制御命令を生成し、生成した制御命令を制御装置20Aに送信する。
ステップS203において、制御装置20Aは、ステップS202で主制御装置10が送信した制御命令を受信する。そして、制御装置20Aの制御部23は、受信した制御命令に従って制御データを生成し、生成した制御データをネットワークN1に送出する。送出された制御データは、被制御機器30A〜30Cによって順次に転送されることでネットワークN1を循環する。
ステップS204において、制御装置20Aは、ネットワークN1を循環してきた制御データを受信する。
ステップS205において、制御装置20Aの機器検出部24は、ステップS204で受信した制御データから、当該制御データが到達した被制御機器の個数を示す情報を取得する。そして、機器検出部24は、取得した、制御データが到達した被制御機器の個数が、被制御機器30A〜30Cの全数に一致するか否かを判定する。制御データが到達した被制御機器の個数が、被制御機器の全数に一致すると判定した場合(ステップS205でYes)にはステップS201に進む。一方、制御データが到達した被制御機器の個数が、被制御機器の全数と異なる、より具体的には被制御機器の全数より少ないと判定した場合(ステップS205でNo)にはステップS206に進む。
ステップS206において、制御装置20Aの機器検出部24は、主制御装置10に切替信号を送信する。
ステップS207において、主制御装置10は、新たな制御命令の宛先を制御装置20Bに設定する。これは、ステップS206で送信された切替信号を受信したこと(ステップS206)、又は、制御装置20Aが通常状態でなく、かつ制御装置20Bが通常状態であると判断されたこと(ステップS221でYes)に基づいてなされる。また、主制御装置10の生成部12は、被制御機器30A〜30Cを制御するための新たな制御命令を生成し、生成した制御命令を制御装置20Bに送信する。
ステップS208において、制御装置20Bは、ステップS207で主制御装置10が送信した制御命令を受信する。そして、制御装置20Bの制御部23は、受信した制御命令に従って制御データを生成し、生成した制御データをネットワークN2に送出する。送出された制御データは、被制御機器30A〜30Cによって順次に転送されることでネットワークN2を循環する。
ステップS209において、制御装置20Bは、ネットワークN2を循環してきた制御データを受信する。ステップS209を終えたら図5に示される一連の処理を終了する。
ステップS221において、主制御装置10の生成部12は、ログ14に基づいて、制御装置20Bが通常状態であるか否かを判定する。制御装置20Bが通常状態である場合(ステップS221でYes)にはステップS207に進み、そうでない場合(ステップS221でNo)にはステップS222に進む。
ステップS222において、主制御装置10の生成部12は、所定のエラー処理を行う。ステップS222における処理を行うことになるのは、制御装置20A及び20Bがともに通常状態でないとき、つまり、被制御機器30A〜30Cに制御を行うことができない状態である。所定のエラー処理は、例えば、運用者に通信又は警報器などによって通報すること、又は、記録を残すこと等が含まれる。所定のエラー処理は、なされなくてもよい。ステップS222の処理を終えたら、図5に示される一連の処理を終了する。
なお、ステップS209を終えた後、主制御装置10は、制御装置20Bに制御命令を送信すること(ステップS207)を繰り返し実行してよく、所定の事象が生じた場合に制御装置20Aに制御命令を繰り返し送信する(ステップS202)ように変化してもよい。所定の事象とは、例えば、所定の時間が経過したこと、運用者により上記のように送信するような設定変更がなされたこと、などがあり得る。
なお、制御装置20Aと被制御機器30Aとを結ぶリンクL1に障害が発生している場合、制御装置20AがネットワークN1に制御データを送出する(ステップS202)ことができない。この場合には、制御装置20Aのポート26がリンクダウン状態になる。そこで、制御装置20Aの機器検出部24は、制御装置20Aのポート26がリンクダウン状態になっていることに基づいて、制御データが到達した被制御機器の個数がゼロであるとしてステップS205の判定を行うことで、制御データが到達した被制御機器の個数が被制御機器の個数と等しくないと判定してもよい。
以降において、通信システム1において障害が発生時の制御命令及び制御データの通信経路について具体的に説明する。具体的には、(1)折り返し型のトポロジを有する場合、及び、(2)リング型のトポロジを有する場合について説明する。なお、説明中、図5に示されるステップを括弧書きで示している。
(1)折り返し型のトポロジを有する場合
図6は、本実施の形態に係る折り返し型のトポロジを有する通信システム1の、障害がない場合の通信経路を示す説明図である。図6において、ネットワークN1が折り返し型のトポロジを有している。図6において、制御データの流れを実線及び破線で示しており、同一の経路を反対方向に制御データが流れる場合にはその方向ごとに実線及び破線を使い分けている。以降の図でも同様の表記を用いる。以下、図6の説明は、図5に示された各ステップを参照しながら説明する。
図6に示される通信システム1では、主制御装置10は、制御装置20Aからのハートビート信号を受信するので、制御装置20Aに制御命令を送信する(ステップS202、S203)。ネットワークN1のリンクに障害が発生していないので、制御装置20AがネットワークN1に制御データを送信すると、送信された制御データはネットワークN1を通じて被制御機器30A、30B及び30Cを経由し、被制御機器30Cで折り返して被制御機器30B及び30Aを経由して制御装置20Aに戻る。制御装置20AがネットワークN1から受信した制御データ内のカウンタは、被制御機器30A、30B及び30Cの個数である3であり、被制御機器の全数である3に等しい(ステップS205でYes)。よって、主制御装置10は、再び制御装置20Aに制御命令を送信する。
図7は、本実施の形態に係る折り返し型のトポロジを有する通信システム1において障害が発生している場合の通信経路を示す説明図である。具体的には、制御装置20Aに障害が発生している場合(ケース1)、制御装置20Aと被制御機器30Aとを結ぶリンクL1に障害が発生している場合(ケース2)、及び、被制御機器30Aと被制御機器30Bとを結ぶリンクL2に障害が発生している場合(ケース3)について説明する。
ケース1の場合、主制御装置10は、制御装置20Aからのハートビート信号を受信せず、また、制御装置20Bからのハートビート信号を受信する。そのため、主制御装置10の生成部12は、制御装置20Aが通常状態でないと判定し(ステップS201でNo)、また、制御装置20Bが通常状態であると判定する(ステップS221でYes)。よって、主制御装置10は、制御装置20Bに制御命令を送信し、制御装置20BがネットワークN2に制御データを送出及び受信する(ステップS207〜S209)。
ケース2及びケース3の場合、主制御装置10は、制御装置20Aからのハートビート信号を受信する。そのため、主制御装置10の生成部12は、制御装置20Aが通常状態であると判定する(ステップS201でYes)。よって、主制御装置10は、制御装置20Aに制御命令を送信し、制御装置20AがネットワークN1に制御データを送出する(ステップS202、S203)。ネットワークN1から受信した制御データが到達した被制御機器の個数は、ケース2ではゼロであり、ケース3では被制御機器30Aの個数である1であり、どちらのケースでも被制御機器の全数である3と異なる(ステップS205でNo)。
よって、主制御装置10は、制御装置20Bに制御命令を送信し、制御装置20BがネットワークN2に制御データを送出及び受信する(ステップS207〜S209)。
(2)リング型のトポロジを有する場合
図8は、本実施の形態に係るリング型のトポロジを有する通信システム1の、障害がない場合の通信経路を示す説明図である。図8において、ネットワークN1がリング型のトポロジを有するネットワークである。図8に示されるネットワークN1は、図1又は図6等に示されたネットワークN1に対して、さらに、被制御機器30Cのポート33と制御装置20Aのポート27とを接続するリンクL4が追加されたものである。
図8に示される通信システム1では、主制御装置10は、制御装置20Aからのハートビート信号を受信するので、制御装置20Aに制御命令を送信する(ステップS202、S203)。ネットワークN1のリンクに障害が発生していないので、制御装置20AがネットワークN1に制御データを送信すると、送信された制御データはネットワークN1を通じて被制御機器30A、30B及び30Cを経由して制御装置20Aに戻る。制御装置20AがネットワークN1から受信した制御データ内のカウンタは、被制御機器30A、30B及び30Cの個数である3であり、被制御機器の全数である3に等しい(ステップS205でYes)。よって、主制御装置10は、再び制御装置20Aに制御命令を送信する。
図9は、本実施の形態に係るリング型のトポロジを有する通信システム1において障害が発生している場合の通信経路を示す第一の説明図である。具体的には、制御装置20Aと被制御機器30Aとを結ぶリンクL1に障害が発生している場合について説明する。
主制御装置10は、制御装置20Aからのハートビート信号を受信する。そのため、主制御装置10の生成部12は、制御装置20Aが通常状態であると判定する(ステップS201でYes)。よって、主制御装置10は、制御装置20Aに制御命令を送信し、制御装置20Aが通信IF21によりネットワークN1に制御データを送出する(ステップS202、S203)。ここで、ポート26が接続されているリンクL1に障害が発生しているときには、制御装置20Aは、ポート27によりネットワークN1に制御データを送出する。ネットワークN1から受信した制御データ内のカウンタは、被制御機器30A、30B及び30Cの個数である3であり、被制御機器の全数である3に等しい(ステップS205でYes)。よって、主制御装置10は、再び制御装置20Aに制御命令を送信する。
図10は、本実施の形態に係るリング型のトポロジを有する通信システム1の、障害が発生している場合の通信経路を示す第二の説明図である。具体的には、被制御機器30Aと被制御機器30Bとを結ぶリンクL2に障害が発生している場合について説明する。
主制御装置10は、制御装置20Aからのハートビート信号を受信する。そのため、主制御装置10の生成部12は、制御装置20Aが通常状態であると判定する(ステップS201でYes)。よって、主制御装置10は、制御装置20Aに制御命令を送信し、制御装置20Aがポート26によりネットワークN1に制御データを送出する(ステップS202、S203)。ここで、リンクL2に障害が発生しているとき、制御装置20Aの通信IF21の制御によって、ポート26とポート27とはそれぞれ折り返し型のトポロジとして、リンクL1、L2、L3、L4がひとつながりのネットワークとして認識される。そして、機器検出部24は、ネットワークN1から受信した制御データが到達した被制御機器の個数について、ポート26から1を検出し、ポート27から2を検出して、ネットワークN1から受信した制御データが到達した被制御機器の個数は全部で3と判断し、主制御装置10が制御装置20Aに制御命令を送信した被制御機器の全数である3と一致する(ステップS205でYes)。よって、主制御装置10は、再び制御装置20Aに制御命令を送信する。
図11は、本実施の形態に係るリング型のトポロジを有する通信システム1において障害が発生している場合の通信経路を示す説明図である。具体的には、制御装置20Aに障害が発生している場合(ケース1)、及び、被制御機器30Aと被制御機器30Bとを結ぶリンクL2並びに被制御機器30Bと被制御機器30Cとを結ぶリンクL3に障害が発生している場合(ケース2)について説明する。
ケース1の場合、主制御装置10は、制御装置20Aからのハートビート信号を受信せず、また、制御装置20Bからのハートビート信号を受信する。この場合、上記で説明した図7におけるケース1の場合と同じ処理がなされる。その結果、主制御装置10は、制御装置20Bに制御命令を送信し、制御装置20BがネットワークN2に制御データを送出及び受信する(ステップS207〜S209)。
ケース2の場合、主制御装置10は、制御装置20Aからのハートビート信号を受信する。そのため、主制御装置10の生成部12は、制御装置20Aが通常状態であると判定する(ステップS201でYes)。よって、主制御装置10は、制御装置20Aに制御命令を送信し、制御装置20AがネットワークN1に制御データを送出する(ステップS202、S203)。ネットワークN1は、図9に示した場合と同様に、リンクL1、L2、L3、L4がひとつながりのネットワークとして認識され、ネットワークN1から受信した制御データが到達した被制御機器(被制御機器30A及び30C)の個数が2であり、被制御機器の全数である3と異なる(ステップS205でNo)。
よって、主制御装置10は、制御装置20Bに制御命令を送信し、制御装置20BがネットワークN2に制御データを送出及び受信する(ステップS207〜S209)。
以上のように、本実施の形態に示される通信システム1は、第一ネットワークが折り返し型のトポロジを有する場合には、アクティブ制御装置の障害、又は、第一ネットワーク上の1箇所の障害が発生した場合でも、制御装置と複数の被制御機器との通信を維持できる。また、通信システムは、第一ネットワークがリング型のトポロジを有する場合には、アクティブ制御装置の障害、又は、第一ネットワーク上の2箇所以上の障害が発生した場合でも、制御装置と複数の被制御機器との通信を維持できる。ここで、単に制御装置という場合、アクティブ制御装置とスタンバイ制御装置との少なくとも一方を意味する。このように、通信システムは、より障害耐性を高めたリング方式のネットワークを構成することができる。
また、通信システムは、第一ネットワークを循環する制御データ内に被制御機器によって記録される、当該制御データが到達した被制御機器の個数を示す情報に基づいて、第一制御データがすべての被制御機器に到達したか否かを容易に判定し得る。よって、通信システムは、より障害耐性を高めたリング方式のネットワークを、一層容易に構成することができる。
また、通信システムは、アクティブ制御装置から受信する通信パケットを受信するか否かに基づいてアクティブ制御装置が正常に動作しているか否かを容易に判定し得る。よって、通信システムは、より障害耐性を高めたリング方式のネットワークを、一層容易に構成することができる。
また、通信システムは、アクティブ制御装置により被制御機器と通信する状態からスタンバイ制御装置により被制御装置と通信する状態に切り替えた後に、アクティブ制御装置からの通信パケットを受信するか否かに基づいて、自動的に、アクティブ制御装置により被制御機器と通信する状態に戻すことができる。よって、通信システムは、障害が復旧した際の運用をより容易にすることができる。
また、通信システムは、リング型のトポロジを有する第一ネットワークにより、アクティブ制御装置の障害、又は、第一ネットワーク上の2箇所以上の障害が発生した場合でも、制御装置と複数の被制御機器との通信を維持できる。
(実施の形態2)
本実施の形態において、より障害耐性を高めたリング方式のネットワークを構成する通信システムなどについて、実施の形態1における場合より被制御機器の個数が多い場合にも用いられ得る制御方法について説明する。
実施の形態1の通信システム1では、被制御機器の個数が多いほど制御装置20A又は20Bの処理負荷が高くなる。そこで、制御装置20A又は20Bの処理負荷を低減するとともに、より多くの被制御機器を接続可能である通信システム2を説明する。
例えば、EtherCATの通信規格では、1つのネットワークに65535個の被制御機器が接続されることが許容される。しかしながら、制御装置20Aの処理負荷を考慮すると、実質的に接続され得る被制御機器の個数は、通信規格で許容される個数より少なく例えば255個程度になる。本実施の形態の通信システム2によれば、通信システム1を単に2個備える場合に比べて簡素な構成によって、実質的に接続され得る被制御機器の個数を増やし例えば512個程度とすることができる。
図12は、本実施の形態に係る折り返し型のトポロジを有する通信システム2の、障害がない場合の通信経路を示す説明図である。図13は、本実施の形態に係るリング型のトポロジを有する通信システム2の、障害がない場合の通信経路を示す説明図である。
図12及び図13に示されるように、通信システム2は、主制御装置10と、制御装置20A、20B及び20Cと、ネットワークN1、N2、N3及びN4と、被制御機器30A、30B、30C、30D、30E及び30Fとを備える。
ここで、制御装置20Aが第一アクティブ装置に相当し、制御装置20Cが第二アクティブ装置に相当し、ネットワークN1、N2、N3及びN4がそれぞれ第一、第二、第三及び第四ネットワークに相当し、被制御機器30A、30B及び30Cが複数の第一被制御機器に相当し、被制御機器30D、30E及び30Fが複数の第二被制御機器に相当する。
ここで、主制御装置10と、制御装置20Aと、被制御機器30A、30B及び30Cと、ネットワークN1及びN2については、実施の形態1におけるものと同じであるので詳細な説明を省略する。
制御装置20Cは、主制御装置10から受信した制御命令に従って被制御機器30D〜30Fを制御するコンピュータである。制御装置20Cは、ネットワークN3によって被制御機器30D〜30Fのそれぞれと接続されている。制御装置20Cは、制御装置20Aと同様の機能を有する制御装置である。制御装置20Cは、ネットワークN3によって被制御機器30D〜30Fのそれぞれと接続されており、制御装置20Aと同様に生成した制御データをネットワークN3に送出する。
制御装置20Bは、実施の形態1における制御装置20Bの機能に加えて、ポート27によりネットワークN4に接続されている。そして、制御装置20Bは、ネットワークN4を通じて被制御機器30D〜30Fのそれぞれと接続されており、制御装置20Aと同様に生成した制御データをネットワークN4に送出する。
ネットワークN3は、制御装置20C及び被制御機器30D〜30Fのそれぞれが接続されるネットワークであり、ネットワークN1と同様の機能を有する。ネットワークN3は、制御装置20Cを一端とする折り返し型のトポロジ(図12)と、制御装置20Cをリングの一部とするリング型のトポロジ(図13)とを選択的に採り得る。
ネットワークN4は、制御装置20Bのポート27及び被制御機器30D〜30Fのそれぞれが接続されるネットワークであり、ネットワークN3と同様の機能を有する。
主制御装置10は、制御装置20A〜20C、及び、被制御機器30A〜30Fを制御する。制御装置20Aと、制御装置20Bのポート26と、被制御機器30A〜30Cとに対する制御は、実施の形態1における主制御装置10と同様である。また、主制御装置10は、上記の制御装置20A等に対する制御とは独立に、この制御と同じように、制御装置20Cと、制御装置20Bのポート27と、被制御機器30D〜30Fとを制御する。すなわち、主制御装置10は、制御装置20Cに制御データを送出させる制御をし、さらに、送出された制御データが被制御機器30D〜30Fの少なくともいずれかに到達しない場合に、制御装置20Bのポート27に制御データを送出させる制御をする。なお、制御装置20Cに送出させる制御データを第三制御データともいい、制御装置20Cに制御データを送出させる制御を第三制御ともいう。また、制御装置20Bのポート27に送出させる制御データを第四制御データともいい、制御装置20Bのポート27に制御データを送出させる制御を第四制御ともいう。
その結果、通信システム2は、折り返し型のトポロジを有する場合には、制御装置20Cの障害、又は、ネットワークN3上の1箇所の障害が発生した場合でも、被制御機器30D〜30Fの制御を維持できる。つまり、制御装置20Bのポート27から制御データがネットワークN4に送出されることにより、被制御機器30D〜30Fの制御を維持できる。
また、通信システム2は、リング型のトポロジを有する場合には、制御装置20Cの障害、又は、ネットワークN3上の2箇所以上の障害が発生した場合でも、制御装置と被制御機器30D〜30Fとの通信を維持できる。つまり、制御装置20Bのポート27から制御データがネットワークN4に送出されることにより、被制御機器30D〜30Fの制御を維持できる。
このように、制御装置と被制御機器30A〜30Cとの通信に関しては、制御装置20A及びネットワークN1がアクティブ系として機能し、制御装置20Bのポート26及びネットワークN2がスタンバイ系として機能する。また、制御装置と被制御機器30D〜30Fとの通信に関しては、制御装置20C及びネットワークN3がアクティブ系として機能し、制御装置20Bのポート27及びネットワークN4がスタンバイ系として機能する。ここで、制御装置20Bが、制御装置と被制御機器30A〜30Cとの通信、及び、制御装置と被制御機器30D〜30Fとの通信の両方のスタンバイ系の役割に兼用されている。仮にこのような役割の兼用がなければ、スタンバイ系の制御装置を2個備える必要がある。よって、本実施の形態の通信システム2は、実施の形態1における通信システム1を単に2個備える場合に比べて簡素な構成になっている。
そして、主制御装置10から制御装置20Aを経由して被制御機器30A〜30Cを制御するのと同時並行的に、主制御装置10から制御装置20Cを経由して被制御機器30D〜30Fを制御することができる。その結果、実施の形態1における通信システム1より多い被制御機器との通信を行うことができる。
以上のように、本実施の形態の通信システムは、制御装置から複数の第一被制御機器への通信と、制御装置から複数の第二被制御機器への通信とを、別個のネットワークを通じて行う。これにより、上記の被制御機器と単一のネットワークを通じて通信する場合に比べて多くの被制御機器との通信を行うことができ、また、制御装置の処理負荷を低減することができる。また、複数の第一被制御機器に用いるスタンバイ制御装置が、複数の第二被制御機器の制御にも用いられる。つまり、スタンバイ制御装置が、複数の第一被制御機器との通信、および、複数の第二被制御機器との通信に兼用される。よって、スタンバイ装置の個数を少なくし、コスト削減の効果を奏する。
以上、本発明の通信システムについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、より障害耐性を高めたリング方式のネットワークを構成する通信システムに適用され得る。より具体的には、産業機器を制御する通信システム等に適用され得る。
1、2 通信システム
10 主制御装置
11、21、22、31、34 通信IF
12 生成部
13 HB検出部
14 ログ
20A、20B、20C 制御装置
23 制御部
24 機器検出部
25 HB生成部
26、27、32、33、35、36 ポート
30A、30B、30C、30D、30E、30F 被制御機器
37 機能部
L1、L2、L3、L4 リンク
N、N1、N2、N3、N4 ネットワーク
T1、T2 期間

Claims (8)

  1. 複数の被制御機器であって、前記複数の被制御機器のそれぞれが、第一入力用ポート及び第一出力用ポートを有するEtherCAT(登録商標)(Ethernet for Control Automation Technology)規格に従う第一インタフェースと、第二入力用ポート及び第二出力用ポートを有するEtherCAT規格に従う第二インタフェースとを有する複数の被制御機器と、
    前記複数の被制御機器それぞれの前記第一インタフェースが接続される第一ネットワークと、
    前記複数の被制御機器それぞれの前記第二インタフェースが接続される第二ネットワークと、
    前記第一ネットワークに接続され、前記複数の被制御機器を制御するための第一制御データを前記第一ネットワークに送出し得るアクティブ制御装置と、
    前記第二ネットワークに接続され、前記複数の被制御機器を制御するための第二制御データを前記第二ネットワークに送出し得るスタンバイ制御装置と、
    前記アクティブ制御装置に前記第一制御データを送出させる第一制御をする主制御装置とを備え、
    前記主制御装置は、さらに、送出された前記第一制御データが前記複数の被制御機器の少なくともいずれかに到達しない場合に、前記スタンバイ制御装置に前記第二制御データを送出させる第二制御をする
    通信システム。
  2. 前記アクティブ制御装置は、前記第一制御において、
    前記第一ネットワークから受信した前記第一制御データに含まれる情報から、前記複数の被制御機器のうち、前記第一制御データが到達した被制御機器の個数を取得し、
    取得した前記個数が前記複数の被制御機器の個数より小さいと判定した場合に、前記第二制御をする
    請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記主制御装置は、さらに、
    前記アクティブ制御装置からの通信パケットを所定期間内に受信したか否かを判定し、前記通信パケットを前記所定期間内に受信しないと判定した場合に、前記第二制御をする
    請求項1又は2に記載の通信システム。
  4. 前記主制御装置は、前記アクティブ制御装置から前記所定期間内に前記通信パケットを受信しないことに基づいて前記第二制御をした後に、前記アクティブ制御装置から新たな所定期間内に新たな通信パケットを受信したときには、さらに、前記第一制御をする
    請求項3に記載の通信システム。
  5. 前記第一ネットワークは、前記アクティブ制御装置と、前記複数の被制御機器それぞれの前記第一インタフェースが接続された、リング型のトポロジを有する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の通信システム。
  6. 前記通信システムは、さらに、
    前記複数の被制御機器である複数の第一被制御機器とは異なる複数の第二被制御機器であって、前記複数の第二被制御機器のそれぞれが、第一入力用ポート及び第一出力用ポートを有するEtherCAT規格に従う第一インタフェースと、第二入力用ポート及び第二出力用ポートを有するEtherCAT規格に従う第二インタフェースとを有する、複数の第二被制御機器と、
    前記複数の第二被制御機器それぞれの前記第一インタフェースが接続される第三ネットワークと、
    前記複数の第二被制御機器それぞれの前記第二インタフェースが接続される第四ネットワークと、
    前記アクティブ制御装置である第一アクティブ制御装置とは異なる第二アクティブ制御装置であって、前記第三ネットワークに接続され、前記複数の第二被制御機器を制御するための第三制御データを前記第三ネットワークに送出する第二アクティブ制御装置とを備え、
    前記スタンバイ制御装置は、さらに、
    前記第四ネットワークに接続され、
    前記複数の第二被制御機器を制御するための第四制御データを前記第四ネットワークに送出し、
    前記主制御装置は、さらに、
    前記第二アクティブ制御装置に前記第三制御データを送出させる第三制御をし、
    前記第三制御データが前記複数の第二被制御機器の少なくともいずれかに到達しない場合に、前記スタンバイ制御装置に前記第四制御データを送出させる第四制御をする
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の通信システム。
  7. 被制御機器であって、
    第一入力用ポート及び第一出力用ポートを有するEtherCAT(Ethernet for Control Automation Technology)規格に従う第一インタフェースと、
    第二入力用ポート及び第二出力用ポートを有するEtherCAT規格に従う第二インタフェースとを備え、
    前記第一インタフェースは、第一ネットワークを介して、前記被制御機器を制御するための第一制御データを前記第一ネットワークに送出し得るアクティブ制御装置に接続されており、
    前記第二インタフェースは、第二ネットワークを介して、前記被制御機器を制御するための第二制御データを前記第二ネットワークに送出し得るスタンバイ制御装置に接続されており、
    前記被制御機器は、
    前記アクティブ制御装置によって送出された前記第一制御データを受信した場合には、受信した前記第一制御データによる制御に従って動作し、
    前記スタンバイ制御装置によって送出された前記第二制御データを受信した場合には、受信した前記第二制御データによる制御に従って動作する
    被制御機器。
  8. 通信システムの制御方法であって、
    前記通信システムは、
    複数の被制御機器であって、前記複数の被制御機器のそれぞれが、第一入力用ポート及び第一出力用ポートを有するEtherCAT(Ethernet for Control Automation Technology)規格に従う第一インタフェースと、第二入力用ポート及び第二出力用ポートを有するEtherCAT規格に従う第二インタフェースとを有する複数の被制御機器と、
    前記複数の被制御機器それぞれの前記第一インタフェースが接続される第一ネットワークと、
    前記複数の被制御機器それぞれの前記第二インタフェースが接続される第二ネットワークと、
    前記第一ネットワークに接続され、前記複数の被制御機器を制御するための第一制御データを前記第一ネットワークに送出し得るアクティブ制御装置と、
    前記第二ネットワークに接続され、前記複数の被制御機器を制御するための第二制御データを前記第二ネットワークに送出し得るスタンバイ制御装置と、
    主制御装置とを備え、
    前記制御方法は、
    前記主制御装置が、前記アクティブ制御装置に前記第一制御データを送出させる第一制御をするステップと、
    前記主制御装置が、送出された前記第一制御データが前記複数の被制御機器の少なくともいずれかに到達しない場合に、前記スタンバイ制御装置に前記第二制御データを送出させる第二制御をするステップとを含む
    制御方法。
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