JP6044434B2 - 情報処理システム,制御方法,および制御プログラム - Google Patents
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Description
図27は、冗長サーバシステム100の構成例を示す図であり、図28は、図27に示す0系サーバ300−1のアプリケーションに障害が発生した場合の運用切替処理の一例を説明する図である。
HMI端末200は、ネットワーク500を介して、通信ネットワーク400に対する制御指示を0系サーバ300−1及び1系サーバ300−2に通知するものであり、0系サーバ300−1及び1系サーバ300−2に対するクライアントとして機能する。
NE400b−1及び400b−2は、それぞれ図示しない他のリングと接続され、他のリングから伝送されてきた情報を、GNE400a−1及び400a−2へのいずれかの経路へ選択的に送出(中継)する。GNE400a−1及び400a−2は、外部のネットワークからの情報をリング内へ送出する一方、リングを伝送される情報を外部のネットワークへ選択的に分岐させ送出する、アド/ドロップの機能を有する。また、GNE400a−1及び400a−2は、ネットワーク700を介して0系サーバ300−1及び1系サーバ300−2と接続される。
また、0系サーバ300−1及び1系サーバ300−2は、それぞれ通信ネットワーク400の制御に用いる制御情報(例えばNE400b−1及び400b−2の設定情報)を格納する構成Database(DB)をそなえる(図示省略)。
1系サーバ300−2は、待機系として機能し、通信ネットワーク400に対する制御は行なわず、ネットワーク600を介して、運用系が実行するアプリケーションに障害が発生したか否かを監視する。
そして、1系サーバ300−2は、0系サーバ300−1のアプリケーションに、構成DB内の運用状態を運用系から待機系に変更する指示を送出する(図28中(iii)参照)。その後、1系サーバ300−2は、自系サーバの構成DB内の運用状態を待機系から運用系に変更する(図28中(iv)参照)。なお、上述のように、0系サーバ300−1の構成DBの内容は、1系サーバ300−2の構成DBに伝播される。
なお、ネットワーク500、600、及び700は、例えばTransmission Control Protocol / Internet Protocol(TCP/IP)等のネットワークである。
図29に示すように、OpSサーバ300では、0系サーバ300−1においてOperating System(OS)の異常又はHardware(HW;ハードウェア)の故障が発生する場合がある(図29中(i’)参照)。又は、OpSサーバ300では、系間のネットワーク600に通信異常が発生する場合がある(図29中(i”)参照)。
しかしながら、1系サーバ300−2は、0系サーバ300−1が応答を返さない場合に、0系サーバ300−1のアプリケーション異常が原因であると判断し、運用切替処理を実施してしまう場合がある。
なお、ここまで、制御対象が通信ネットワーク400であるものとして説明したが、これに限定されるものではない。上述した課題は、制御対象が、冗長化された複数の情報処理装置のうちの一の情報処理装置による所定の処理によって制御される種々のシステム(装置又は/及びネットワーク)である場合にも、同様に生じ得る。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の1つとして位置付けることができる。
〔1〕一実施形態
〔1−1〕冗長サーバシステムについて
図1は、一実施形態に係る冗長サーバシステム(情報処理システム)1の構成例を示す図である。図1に示すように、一実施形態に係る冗長サーバシステム1は、1以上(例えば2つ)のHMI端末2−1及び2−2、複数(例えば2つ)のサーバとしての0系サーバ3−1及び1系サーバ3−2、通信ネットワーク4、並びにネットワーク5〜7をそなえる。以下、HMI端末2−1及び2−2を区別しない場合には、単にHMI端末2といい、0系サーバ3−1及び1系サーバ3−2を区別しない場合には、単にサーバ3という。
また、HMI端末2は、0系サーバ3−1及び1系サーバ3−2のうちの少なくとも一つのサーバ3へログイン(接続処理)を行ない、ログインが完了したログイン済みのサーバ3の制御及び監視を行なう。例えば、HMI端末2は、運用系のサーバ3が実行する所定の処理の制御や、オペレータ(監視者)による運用系又は待機系のサーバ3の監視を、対象となるサーバ3にログインを行なった上で実行する。
通信ネットワーク4は、0系サーバ3−1及び1系サーバ3−2による制御対象であり、図27に示す通信ネットワーク400と同様に、伝送装置であるGNE4a−1及び4a−2、並びにNE4b−1及び4b−2が伝送路を通じてリング状に接続される。なお、以下、GNE4a−1及び4a−2を区別しない場合には、単にGNE4aといい、NE4b−1及び4b−2を区別しない場合には、単にNE4bという。
0系サーバ3−1及び1系サーバ3−2は、ネットワーク6を介して相互に通信可能に接続され、冗長化されたサーバである。0系サーバ3−1及び1系サーバ3−2は、ネットワーク7を介して通信ネットワーク4を制御(管理)する、クラスタ構成のOpSサーバ300として機能する。なお、0系サーバ3−1及び1系サーバ3−2としては、それぞれ、情報処理装置が挙げられる。以下、サーバ3をOpSサーバ3という場合もある。
1系サーバ3−2は、待機系として機能し、自系サーバ(自装置)が待機系の場合には、通信ネットワーク4に対する制御の実行を抑止する。
〔1−2〕全体の動作について
本実施形態に係る冗長サーバシステム1は、以下の(1)〜(3)に示す処理を行なうことで、OpSサーバ3による相互監視を実現する。
(1) HMI端末2が、複数のサーバ3の各々から、サーバ3に係るログイン済みのHMI端末2の数を含む状態情報を取得する。
(2) HMI端末2が、複数のサーバ3の各々に、他系サーバ(他のサーバ)3から取得した状態情報を通知する。
(3) 複数のサーバ3の各々が、自系サーバ(自装置)3が保持する状態情報とHMI端末2から通知された他系サーバ3の状態情報とに基づいて、自装置が所定の処理を行なうか否かを判定する。
上述した(1)〜(3)の処理により、複数のサーバ3の各々は、冗長化されたサーバ3のネットワーク6が不通の場合も、サーバ3とHMI端末2との間のネットワーク5を経由して、各サーバ3へのHMI端末2のログイン数を通知される。従って、各サーバ3は、自系サーバ及び他系サーバ3におけるHMI端末2のログイン数に基づき、複数のサーバ3のうちのいずれのサーバ3が所定の処理を行なうか否かを、容易に判定することができる。つまり、複数のサーバ3の各々は、自律的に自系サーバが運用系であるか否かを判断することができる。
〔1−3〕HMI端末及びOpSサーバのハードウェア構成
次に、図2を参照して、HMI端末2及びOpSサーバ3のハードウェア構成を説明する。図2は、図1に示すHMI端末2及びOpSサーバ3のハードウェア構成を示す図である。
記憶部12a及び12bは、種々のデータやプログラム等を格納するハードウェアである。記憶部12a及び12bとしては、例えばHard Disk Drive(HDD)等の磁気ディスク装置、Solid State Drive(SSD)等の半導体ドライブ装置、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ等の各種デバイスが挙げられる。
記録媒体15a及び17aの少なくとも一方には、本実施形態に係るHMI端末2の機能を実現する制御プログラムが格納されてもよく、記録媒体15b及び17bの少なくとも一方には、OpSサーバ3の機能を実現する制御プログラムが格納されてもよい。例えば、CPU10a(10b)は、記録媒体15a(15b)、又は読取部16a(16b)を介して記録媒体17a(17b)から入力された制御プログラムを、メモリ11a(11b)等の記憶装置に展開して実行する。これにより、CPU10a(10b)は、HMI端末2(OpSサーバ3)の機能を実現する。
また、ネットワーク5〜7としては、例えばTCP/IPネットワーク等のネットワークが挙げられ、専用回線又はインターネット等の公衆回線(公共ネットワーク)とすることができる。なお、ネットワーク5は、後述する理由により、インターネット等の公衆回線(公共ネットワーク)であることが好ましい。
〔1−4〕HMI端末の説明
次に、図3を参照して、HMI端末2の詳細を説明する。図3は、図1に示すHMI端末2の構成例を示す図である。
OpSサーバ側通信部21は、OpSサーバ3との通信を行なう。具体的には、OpSサーバ側通信部21は、OpSサーバ3に対する要求送信、OpSサーバ3からの応答受信、及びOpSサーバ3からの制御結果等のイベントの受信等を行なう。OpSサーバ側通信部21は、図2に示すインタフェース13aにより実現される。
通知部22aは、複数のサーバ3の各々に、他系サーバ3から取得した、当該他系サーバ3に係る状態情報を通知する。
ここで、状態情報は、例えば、サーバ3に係るログイン済みのHMI端末2の数と、当該サーバ3の動作状態とを含む。
動作状態の例としては、サーバ3が所定の処理を行なうサーバ3である(運用系である)ことを示す“運用”(第1状態)、及び、サーバ3が待機を行なうサーバ3である(待機系である)ことを示す“待機”(第2状態)が挙げられる。また、動作状態の他の例としては、サーバ3に障害が発生したことを示す“不明”(第3状態)が挙げられる。
通知部22aは、アクセス先のサーバ3に通知する、アクセス先のサーバ3以外の他系サーバ3に係る状態情報を、運用切替判断テーブル25aから取得する。
ヘルスチェック部22は、第1所定時間ごとに、通知部22aによる他系サーバ3に係る状態情報と、第1取得部22bによるサーバ3への状態情報の取得要求とを含むコマンドを、アクセス先のサーバ3へ疎通確認(ヘルスチェック)として出力する。
OpSサーバ3から応答を受け取ると、第1取得部22bは、受信した応答に含まれる状態情報を、運用切替判断テーブル25aにOpSサーバ3と対応付けて設定し、運用切替判断テーブル25aを更新する。
また、上述の如く、HMI端末2は、1以上、例えば複数そなえられてもよい。HMI端末2の数が多くなると、HMI端末2の冗長度が高まる。従って、仮にあるHMI端末2とサーバ3との間に通信障害が発生したとしても、他のHMI端末2からサーバ3に対するヘルスチェック処理を行なうことができ、OpSサーバ3において運用切替の判断処理が妨げられる可能性を低減させることができる。
具体的には、ログイン/ログオフ処理部23は、HMI端末2が運用系のサーバ3の制御を行なう場合、又は、運用系又は待機系のサーバの監視を行なう場合に、対象となるサーバ3との間でログイン処理(接続処理)を行なう。なお、ログイン処理においては、HMI端末2は、OpSサーバ3へ送信されるログイン要求に、HMI端末2の識別IDやIPアドレス等のHMI端末2を識別可能な情報を含める。HMI端末2は、ログイン/ログオフ処理部23によるログイン処理によって取得した所定の資格情報を用いて、対象のサーバ3の制御又は監視を行なう。
さらに、ログイン/ログオフ処理部23は、運用系のサーバ3の制御や各サーバ3の監視を終了する際に、ログイン中のサーバ3との間でログオフ処理を行ない、所定の資格情報を破棄する。
ログイン状態通知部24は、各サーバ3に対するログイン状態の変化を、運用系及び待機系の双方のサーバ3へ通知する。
例えば、ログイン状態通知部24は、ログイン/ログオフ処理部23によるログイン処理が完了すると、ログイン先のサーバ3以外の他系サーバ3に対して、ログイン処理の完了を通知する。なお、ログイン状態通知部24は、他系サーバ3への通知に、ログイン先のサーバ3から受信したログイン応答に含まれる状態情報を含める。
保持部25は、後述する運用切替判断テーブル25a(図5参照)を保持する記憶部である。保持部25は、メモリ11a又は記憶部12a等により実現される。
〔1−5〕OpSサーバの構成例
次に、図4〜図6を参照して、OpSサーバ3の構成例を説明する。図4は、図1に示すOpSサーバ3の構成例を示す図である。図5は、図1に示すHMI端末2及びOpSサーバ3が保持する運用切替判断テーブル25a及び35aの一例を示す図であり、図6は、OpSサーバ3が保持する運用切替判断基準35bの一例を示す図である。
HMI端末側通信部31は、HMI端末2との通信を行なう。具体的には、HMI端末2は、HMI端末2からの要求受信、HMI端末2に対する応答送信、及びHMI端末2へのイベントの通知等を行なう。
具体的には、コマンド処理部32は、HMI端末2からの要求を解析し、通信ネットワーク4のNE4bに対する要求(制御要求)を生成し、通信ネットワーク側通信部33へ出力する。また、コマンド処理部32は、通信ネットワーク4のNE4bからの応答(制御応答)を受信し、HMI端末2への応答を生成し、HMI端末2へ出力する。
さらに、コマンド処理部32は、HMI端末2からの要求に応じて、データベース部35が保持する運用切替判断テーブル35aの更新又は参照等を行なう。
具体的には、コマンド処理部32は、ログイン/ログオフ処理部23によるログイン処理において、ログイン又はログオフが行なわれると、運用切替判断テーブル35aの自系サーバ3に係るログイン済みのHMI端末2の数を1増加又は1減少させる。
なお、コマンド処理部32は、HMI端末2との間でログイン処理が行なわれると、当該HMI端末2を特定する情報を、データベース部35のログイン情報35cに設定し、ログオフ処理が行なわれると、当該情報を、ログイン情報35cから削除する。
以上のように、コマンド処理部32は、HMI端末2からの要求に応じて運用切替判断テーブル35aの更新等を行なうことで、OpSサーバ3における運用切替の判断に用いられる運用切替判断テーブル35aを、最新の状態に維持することができる。これにより、後述する運用状態判定部38は、最新の運用切替判断テーブル35aを用いて運用切替の有無を判断することができ、0系サーバ3−1及び1系サーバ3−2が両系とも運用系になることを防止できる。
DBアクセス部34は、データベース部35へのデータの格納又は参照等を行なうものであり、コマンド処理部32又は運用状態判定部36からの要求に応じて、データベース部35が保持する制御情報、運用切替判断テーブル35a、又は運用切替判断基準35bの更新又は参照等を行なう。
ここで、図5及び図7を参照して、運用切替判断テーブル25a及び35a、並びに、ログイン情報35cについて説明する。なお、図6に示す運用切替判断基準35bについては後述する。
系情報は、自系サーバ3が系及び1系のいずれであるかを示す情報であり、“0系”又は“1系”が設定される。
自系サーバログイン数及び他系サーバログイン数(ログイン数)は、それぞれ、自系及び他系のサーバにログインしているHMI端末2の数を示す情報であり、“0”以上の整数が設定される。
1つの運用切替判断テーブル25aで管理する場合、HMI端末2は、各サーバから受信した状態情報を、1つの運用切替判断テーブル25aに設定する。この場合、運用切替判断テーブル25aはサーバ3間で共通となるため、系情報は省略してもよい。
ログイン情報(接続情報)35cは、自系サーバ3にログイン済みのHMI端末2を特定する情報を含む。
図4の説明に戻り、他系サーバ側通信部36は、他系のサーバ3との通信を行なう。具体的には、他系サーバ側通信部36は、他系サーバ3のアプリケーションの状態監視に係る要求の送受信等を行なう。また、運用系のサーバ3側における他系サーバ側通信部36は、データベース部35内の制御情報が更新されると、変更内容を、所定のタイミングで他系サーバ3に送信し、運用系及び待機系間で制御情報の同期を行なう。
運用切替判断基準35bは、複数のOpSサーバ3の各々において、運用切替判断テーブル35aの更新の際に運用状態判定部38により参照される情報である。なお、複数のサーバ3には、それぞれ同一の運用切替判断基準35bが格納される。
運用状態判定部38は、運用切替判断テーブル35aを参照し、複数のサーバ3の運用状態が“運用”であると判断した場合、運用状態が“運用”であるサーバ3の中から、ログイン済みのHMI端末2の数に基づいて、運用状態を切り替える。
また、運用状態判定部38は、図6のA2に示すように、運用状態が“運用”である0系サーバ3−1及び1系サーバ3−2の双方がログイン数1以上である場合、予め定めたサーバ3(例えば0系サーバ3−1)が“運用”であると判定する。また、運用状態判定部38は、1系サーバ3−2が“待機”であると判定する。
また、OpSサーバ3が実行する通信ネットワーク4の制御用のアプリケーションは、運用状態判定部38による判定結果に従って、自系サーバ3を運用系又は待機系として動作させる。
例えば、冗長サーバシステム1において、サーバ3の系間のネットワーク6に通信異常、且つ、HMI端末2とサーバ3との間に通信異常が発生した場合、オペレータ等により、待機系のサーバ3が運用系に切り替えられ、結果的に複数のサーバ3が運用系になる場合がある。この場合においても、各サーバ3は、通信異常の復旧後に、ヘルスチェック処理により互いに相手サーバ3も運用系であることを認識すると、上述した運用切替により、自律的に正常状態(一方が運用系、残りが待機系)に遷移することができる。なお、全てのHMI端末2とサーバ3との間に通信異常が発生した場合でも、同様の効果を奏することができる。
なお、運用状態判定部38は、運用状態が“運用”である0系サーバ3−1及び1系サーバ3−2の双方がログイン数1以上である場合、ログイン数が多い方のサーバ3が“運用”であると判定してもよい。
このように、ログイン済みのHMI端末2の数に基づく運用切替により、ネットワーク6に通信障害が発生した場合でも、複数のサーバ3が同時に運用系になることを回避できる。また、HMI端末2の障害やHMI端末2とネットワーク5との間の通信障害が発生した場合でも、運用系に複数のHMI端末2がログインしていれば、オペレータは、ログイン済みの他のHMI端末2を介して運用系に制御指示を送信することができる。
ここで、他系サーバ3の運用状態が“不明”とは、他系サーバ3に係るログイン済みのHMI端末2の数が0であり、且つ、他系AP状態監視部37が他系サーバ3との通信で異常を検出した場合に、運用状態判定部38により設定される状態である。なお、自系サーバ3の運用状態が“不明”とは、自系サーバ3に係るログイン済みのHMI端末2の数が0であり、且つ、他系AP状態監視部37が他系サーバ3との通信で異常を検出した場合に、運用状態判定部38により設定される状態である。
さらに、運用状態判定部38は、図6のDに示すように、全てのサーバ3の運用状態が“待機”であると判断した場合には、ログイン済みのHMI端末2の数に基づいて、図6のA1及びA2と同様に、いずれかのサーバ3の運用状態が“運用”であると判定する。
従って、障害により運用系サーバ3が存在しない状態でも、速やかにサーバ3を運用系に切り替えることができ、OpSサーバ3による通信ネットワーク4の運用又は保守の再開までの時間を短縮することができる。
〔1−6〕動作例
次に、図8〜図14を参照して、上述の如く構成された一実施形態に係る冗長サーバシステム1(HMI端末2及びOpSサーバ3)の動作例を説明する。なお、以下の説明では、ログイン先のサーバ3又は自系サーバ3が0系サーバ3−1であるものとして説明する。ログイン先のサーバ3又は自系サーバ3が1系サーバ3−2である場合には、自系(0系)と他系(1系)とを入れ替えればよい。
はじめに、図8及び図9を参照して、HMI端末2及びOpSサーバ3の全体の処理を説明する。図8及び図9は、それぞれ、図1に示すHMI端末2及びOpSサーバ3の全体の処理を説明するフローチャートである。
HMI端末2の処理では、図8に示すように、通信ネットワーク4の制御に先立ち、HMI端末2により、OpSサーバ3へのログイン処理が行なわれる(ステップS1;図10のステップS11〜S19)。
また、HMI端末2により、1系サーバ3−2の運用切替判断テーブル35aに対して、0系サーバ3−1の運用状態及びログイン数の更新が行なわれる(ステップS1−2)。
具体的には、HMI端末2により、0系サーバ3−1の運用切替判断テーブル35aに対して、1系サーバ3−2の運用状態及びログイン数の更新が行なわれる。また、HMI端末2により、0系サーバ3−1の運用切替判断テーブル35aから、0系サーバ3−1の運用状態及びログイン数の参照が行なわれる(ステップS2−1)。
そして、HMI端末2により、第1所定時間待機され(ステップS2−3)、ステップS2−1に処理が移行する。
具体的には、OpSサーバ3により、第2所定時間間隔で、HMI端末2からヘルスチェック要求を受信したか否かが判定され、受信していない場合に、当該HMI端末2がログインしているサーバ3に係るログイン数の更新(減算)が行なわれる。
具体的には、OpSサーバ3により、第3所定時間間隔で、運用切替判断テーブル35aと、系間のネットワーク6の通信状態の監視結果とに基づいて、サーバ3の運用状態の判断及び運用切替の有無の判断、並びに、運用切替処理が実行される。
次に、図10及び図11を参照して、HMI端末2によるログイン処理、及び、HMI端末2によるヘルスチェック処理を説明する。図10及び図11は、それぞれ、HMI端末2によるログイン処理、及び、HMI端末2によるヘルスチェック処理を説明するフローチャートである。
0系サーバ3−1では、HMI端末側通信部31によりログイン要求が受信され、コマンド処理部32に渡される(ステップS12)。そして、コマンド処理部32により、データベース部35の運用切替判断テーブル35a内の自系(0系)サーバログイン数が最新化(1加算)される(ステップS13)。
HMI端末2では、ログイン/ログオフ処理部23により、0系サーバ3−1からOpSサーバ側通信部21を経由してログイン完了を示す応答が受信される(ステップS15)。ヘルスチェック部22では、応答に含まれる“0系運用状態”及び“自系(0系)サーバログイン数”が、保持部25の運用切替判断テーブル25aに設定される(ステップS16)。また、ログイン状態通知部24により、他系(1系)サーバ3に対して、“0系運用状態”及び“自系(0系;1系サーバ3−2では“他系”として扱われる)サーバログイン数”が運用状態通知要求として送信される(ステップS17)。
次に、図12〜図14を参照して、OpSサーバ3によるヘルスチェックの受信確認処理、及び、運用切替判断テーブル35aの更新処理を説明する。図12及び図13は、OpSサーバ3によるヘルスチェックの受信確認処理を説明するフローチャートである。図14は、OpSサーバ3による運用切替判断テーブル35aの更新処理を説明するフローチャートである。
OpSサーバ3による運用切替判断テーブル35aの更新処理(図9のステップS4)では、図14に示すように、他系AP状態監視部37により、運用切替判断テーブル35aが参照される(ステップS41)。このとき、他系AP状態監視部37は、自系サーバ3及び他系サーバ3の運用状態、及び、他系サーバ3のログイン数を取得する。
自系サーバ3では、応答結果が受信され(ステップS44)、運用状態判定部38により、応答結果から系間通信が異常、且つ、他系のログイン数が0であるか否かが判定される(ステップS45)。判定の結果、ステップS45の条件を満たさない場合(ステップS45のNoルート)、ステップS46に処理が移行する。ステップS46では、運用状態判定部38により、系間通信正常、自系の運用状態が“運用”、且つ、他系の運用状態が“不明”であるか否かが判定される。判定の結果、ステップS46の条件を満たさない場合(ステップS46のNoルート)、ステップS49に処理が移行する。
また、ステップS46において、判定の結果、条件を満たす場合(ステップS46のYesルート)、運用状態判定部38により、他系サーバ3の運用状態が“待機”であると判定され(ステップS48)、運用切替判断テーブル35aが更新される。つまり、運用状態判定部38は、運用状態が“不明”であった他系サーバ3について、系間通信が正常になったと判断し、他系サーバ3を待機系に切り替える。そして、ステップS49に処理が移行する。
また、OpSサーバ3が実行する通信ネットワーク4の制御用のアプリケーションにより、運用状態判定部38の判定結果が運用状態の切り替えを示す場合には、運用切替が実施される(ステップS50)。さらに、運用状態判定部38により、判定の結果、自系サーバ3の運用状態が更新される場合には、DBアクセス部34を経由して運用切替判断テーブル35aが更新される(ステップS51)。
〔1−7〕運用切替処理の実施例
次に、図15〜図26を参照して、冗長サーバシステム1において障害が発生した場合の、OpSサーバ3による運用切替処理の実施例を説明する。
はじめに、図15〜図22を参照して、第1実施例について説明する。図15は、一実施形態の第1実施例に係る冗長サーバシステム1において、系間のネットワーク6の通信異常及び0系サーバ3−1のハードウェア故障が発生した場合の例を示す図である。図16〜図22は、図15に示す例における運用切替判断テーブル25a及び35aの変化を説明する図である。なお、図16〜図22において、変更のあった値には、下線を付している。
図16の上欄に示すように、冗長サーバシステム1の初期状態では、0系サーバ3−1が運用系であり1系サーバ3−2が待機系である。また、0系サーバ3−1及び1系サーバ3−2のいずれにもHMI端末2はログインしていない。なお、図16〜図19は、初期状態から障害の発生が検出されるまでのHMI端末2が保持する運用切替判断テーブル25a、及び、両サーバ3が保持する運用切替判断テーブル35a(以下、単にテーブル25a及び35aという)の遷移を示している。
つまり、0系サーバ3−1のテーブル35aには、自系(0系)サーバログイン数に“1”が設定される。また、1系サーバ3−2のテーブル35aには、HMI端末2−1による0系サーバ3−1の読出結果が反映されて、0系運用状態に“運用”(変更なし)、他系(0系)サーバログイン数に“1”が設定される。なお、HMI端末2のテーブル25aにも同様の情報が設定される。以下の説明においても同様である。
つまり、1系サーバ3−2のテーブル35aには、自系(1系)サーバログイン数に“1”が設定される。また、0系サーバ3−1のテーブル35aには、HMI端末2−2による1系サーバ3−2の読出結果が反映されて、1系運用状態に“待機”(変更なし)、他系(1系)サーバログイン数に“1”が設定される。図17に示すように、HMI端末2−1及び2−2によるログイン処理が完了すると、HMI端末2からサーバ3へのヘルスチェックが行なわれる状態、つまり通常の運用状態に遷移する。
つまり、0系サーバ3−1のテーブル35aには、HMI端末2−1による1系サーバ3−2の読出結果が反映されて、1系運用状態に“待機”(変更なし)、他系(1系)サーバログイン数に“1”(変更なし)が設定される。
つまり、1系サーバ3−2のテーブル35aには、HMI端末2−1による0系サーバ3−1の読出結果が反映されて、0系運用状態に“運用”(変更なし)、他系(0系)サーバログイン数に“1”(変更なし)が設定される。
なお、図18及び図19に示す処理は、第1所定時間ごとに繰り返し実行される(図8のステップS2−3参照)。
つまり、HMI端末2−1による0系サーバ3−1からのテーブル35aの読み出しができなかったため、1系サーバ3−2のテーブル35aには、0系運用状態の設定が行なわれない。また、0系サーバ3−1にログインしていたHMI端末2−1が0系サーバ3−1へアクセスできないため、1系サーバ3−2のテーブル35aには、他系(0系)サーバログイン数に“0”が設定される。
つまり、HMI端末2−1による0系サーバ3−1からのテーブル35aの読み出しができなかったため、1系サーバ3−2のテーブル35aには、0系運用状態及び他系(0系)サーバログイン数の設定が行なわれない。
次いで、1系サーバ3−2は、運用状態判定部38により運用切替判断テーブル35aの更新処理を行なうと(図14の運用切替判断テーブルの更新処理のステップS45及びS47参照)、テーブル25a及び35aは、図22の上欄に示すようになる。
次いで、1系サーバ3−2は、運用状態判定部38により運用切替判断テーブル35aの更新処理を行なうと(図14の運用切替判断テーブルの更新処理のステップS49〜S51参照)、テーブル25a及び35aは、図22の下欄に示すようになる。
〔1−7−2〕第2実施例
次に、図23〜図26を参照して、第2実施例について説明する。図23は、一実施形態の第2実施例に係る冗長サーバシステム1′において、系間のネットワーク6の通信異常及びHMI端末2と0系サーバ3−1との間の通信異常が発生した場合の例を示す図である。図24〜図26は、図23に示す例における運用切替判断テーブル25a及び35aの変化を説明する図である。なお、図24〜図26において、変更のあった値には、下線を付している。
また、1系サーバ3−2のテーブル35aには、0系サーバ3−1との通信が不通であるため、0系運用状態に“不明”が設定され、オペレータからの強制的な設定により、1系運用状態に“運用”が設定される。また、1系サーバ3−2のテーブル35aには、自系(1系)サーバログイン数に“1”、他系(0系)サーバログイン数に“0”が設定される。
次に、HMI端末2と0系サーバ3−1との間の通信障害が復旧した場合を想定する。HMI端末2−1は、1系サーバ3−2へ既にログイン済みであるため、HMI端末2−1から定期的なヘルスチェック処理が行なわれる。HMI端末2−1から1系サーバ3−2へヘルスチェック処理が行なわれ、ヘルスチェックが完了すると(図8のステップS2−1,図11のヘルスチェック処理のフローチャート参照)、テーブル25a及び35aは、図25の上欄に示すようになる。
また、HMI端末2−1から0系サーバ3−2へヘルスチェック処理が行なわれ、ヘルスチェックが完了する(図8のステップS2−2,図11のヘルスチェック処理のフローチャート参照)。このとき、テーブル25a及び35aは、図25の下欄に示すようになる。
次いで、0系サーバ3−1は、運用状態判定部38により運用切替判断テーブル35aの更新処理を行なうと(図14の運用切替判断テーブルの更新処理のステップS49〜S51参照)、テーブル25a及び35aは、図26の上欄に示すようになる。
つまり、1系サーバ3−2の運用状態判定部38は、データベース部35から運用切替判断基準35bを参照し、1系サーバ3−2の運用状態を判定して、テーブル35aを更新する。このとき、1系サーバ3−2は、0系サーバ3−1及び1系サーバ3−2の双方の運用状態が“運用”、且つ、1系サーバ3−2に係るログイン数のみが1以上であるため、他系サーバ3(0系サーバ3−1)の運用状態を“待機”に変更する(図6のA2参照)。
このように、本実施形態の一例としてのHMI端末2及びOpSサーバ3によれば、0系サーバ3−1及び1系サーバ3−2がともに運用系となった状態から、HMI端末2−1と0系サーバ3−1との間の通信異常が復旧した場合に、直ちに運用切替が行なわれる。つまり、HMI端末2及びOpSサーバ3は、通信異常の復旧後に、速やかに、各サーバ3の運用状態を運用切替判断基準35bに即した状態(運用系又は待機系)に切り替え、障害の復旧を行なうことができる。
〔2〕その他
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形、変更して実施することができる。
そのプログラムは、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RWなど),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD−RW,DVD+R,DVD+RWなど),ブルーレイディスク等のコンピュータ読取可能な記録媒体(例えば図2に示す記録媒体17a又は/及び17b)に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。なお、上記プログラムは、HMI端末2及びOpSサーバ3のそれぞれに実行させる機能ごとに分割されて、例えば図2に示す記録媒体17a及び17bのそれぞれに記録されてもよい。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
相互に通信可能に接続され冗長化された複数の情報処理装置であって、一の情報処理装置が所定の処理を行なう前記複数の情報処理装置と、
前記複数の情報処理装置のうちの少なくとも一つの情報処理装置と接続処理を行ない、前記接続処理が完了した接続処理済みの情報処理装置の制御を行なう1以上の端末装置と、をそなえた情報処理システムであって、
前記端末装置は、
前記複数の情報処理装置の各々から、前記情報処理装置に係る接続処理済みの端末装置の数を含む状態情報を取得する取得部と、
前記複数の情報処理装置の各々に、他の情報処理装置から取得した状態情報を通知する通知部と、をそなえ、
前記複数の情報処理装置の各々は、
自装置が保持する状態情報と前記端末装置から通知された他の情報処理装置の状態情報とに基づいて、前記自装置が前記所定の処理を行なうか否かを判定する判定部をそなえる
ことを特徴とする、情報処理システム。
前記状態情報は、
前記情報処理装置が、前記所定の処理を行なう第1状態、及び待機を行なう第2状態、のいずれであるかを示す動作状態をさらに含み、
前記判定部は、
前記自装置が保持する状態情報と前記端末装置から通知された前記他の情報処理装置の状態情報とに基づき、2以上の前記情報処理装置が前記第1状態であると判断した場合、前記2以上の情報処理装置の中から、接続処理済みの端末装置の数に基づいて、一の情報処理装置が前記第1状態であると判定し、前記第1状態であると判定した情報処理装置以外の情報処理装置が前記第2状態であると判定し、
判定した前記動作状態に基づいて、前記自装置が前記所定の処理を行なうか否かを判定する、
ことを特徴とする、付記1記載の情報処理システム。
前記動作状態は、
前記情報処理装置が、前記第1状態、前記第2状態、及び障害が発生したことを示す第3状態、のいずれであるかを示し、
前記判定部は、
前記自装置が保持する状態情報と前記他の情報処理装置の状態情報とに基づいて、前記自装置に係る接続処理済みの端末装置の数が1以上であり、前記自装置が前記第2状態であり、且つ、前記他の情報処理装置が前記第3状態である場合、前記自装置の動作状態が前記第1状態であると判定する、
ことを特徴とする、付記2記載の情報処理システム。
前記判定部は、
前記他の情報処理装置に係る接続処理済みの端末装置の数が0であり、且つ、前記他の情報処理装置との通信で異常を検出した場合、前記他の情報処理装置の動作状態が前記第3状態であると判定する、
ことを特徴とする、付記3記載の情報処理システム。
前記判定部は、
前記自装置が前記第1状態であり、前記他の情報処理装置が前記第3状態であり、且つ、前記他の情報処理装置との通信で異常を検出しない場合、前記他の情報処理装置の動作状態が前記第2状態であると判定する、
ことを特徴とする、付記4記載の情報処理システム。
前記複数の情報処理装置の各々は、
前記自装置に係る状態情報と前記端末装置から通知された他の情報処理装置の状態情報とを格納するとともに、接続処理済みの前記端末装置を特定する情報を含む接続情報を格納する格納部と、
前記端末装置との間で前記接続処理が行なわれると、当該端末装置を特定する情報を前記接続情報に設定し、前記格納部が格納する前記自装置に係る状態情報に含まれる接続処理済みの端末装置の数を増加させる設定部と、をさらにそなえる
ことを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項記載の情報処理システム。
前記取得部及び前記通知部は、
第1所定時間ごとに、前記複数の情報処理装置の各々に対する前記状態情報の取得及び通知のためのアクセスを行ない、
前記設定部は、
前記自装置に係る接続処理済みの第1の端末装置から、前記第1所定時間よりも長い第2所定時間の間、前記アクセスがなかった場合、当該端末装置を特定する情報を前記接続情報から削除し、前記格納部が格納する前記自装置に係る状態情報に含まれる接続処理済みの端末装置の数を減少させ、
前記自装置との間で前記接続処理が行なわれていない第2の端末装置から、前記第2所定時間の間、前記アクセスがなかった場合、前記格納部が格納する前記第2の端末装置との間で接続処理済みの情報処理装置に係る状態情報に含まれる接続処理済みの端末装置の数を減少させる、
ことを特徴とする、付記6記載の情報処理システム。
前記複数の端末装置は、前記複数の情報処理装置を公共ネットワーク経由で制御する、
ことを特徴とする、付記1〜7のいずれか1項記載の情報処理システム。
(付記9)
相互に通信可能に接続され冗長化された複数の情報処理装置であって、一の情報処理装置が所定の処理を行なう前記複数の情報処理装置と、前記複数の情報処理装置のうちの少なくとも一つの情報処理装置と接続処理を行ない、前記接続処理が完了した接続処理済みの情報処理装置の制御を行なう1以上の端末装置と、をそなえた情報処理システムの制御方法であって、
前記端末装置において、
前記複数の情報処理装置の各々から、前記情報処理装置に係る接続処理済みの端末装置の数を含む状態情報を取得し、
前記複数の情報処理装置の各々に、他の情報処理装置から取得した状態情報を通知し、
前記複数の情報処理装置の各々において、
自装置が保持する状態情報と前記端末装置から通知された他の情報処理装置の状態情報とに基づいて、前記自装置が前記所定の処理を行なうか否かを判定する、
ことを特徴とする、制御方法。
相互に通信可能に接続され冗長化された複数の情報処理装置であって、一の情報処理装置が所定の処理を行なう前記複数の情報処理装置の各々を制御する処理を、前記複数の情報処理装置の各々に実行させる制御プログラムであって、
前記複数の情報処理装置のうちの少なくとも一つの情報処理装置と接続処理を行ない、前記接続処理が完了した接続処理済みの情報処理装置の制御を行なう1以上の端末装置に対して、前記情報処理装置に係る接続処理済みの端末装置の数を含む状態情報を送信し、
前記端末装置から、前記端末装置が他の情報処理装置から取得した状態情報を受信し、
前記情報処理装置が保持する状態情報と前記端末装置から受信した他の情報処理装置の状態情報とに基づいて、前記情報処理装置が前記所定の処理を行なうか否かを判定する、
処理を、前記複数の情報処理装置の各々に実行させることを特徴とする、制御プログラム。
2,2−1,2−2 HMI端末(端末装置)
3,3−1 0系サーバ(運用系,OpSサーバ,情報処理装置)
3,3−2 1系サーバ(待機系,OpSサーバ,情報処理装置)
4 通信ネットワーク(伝送装置群,制御対象)
5 ネットワーク(公共ネットワーク)
6,7 ネットワーク
10a,10b CPU(プロセッサ)
11a,11b メモリ
12a,12b 記憶部
13a,13b インタフェース
14a,14b 入出力部
15a,15b,17a,17b 記録媒体
16a,16b 読取部
21 OpSサーバ側通信部
22 ヘルスチェック部
22a 通知部
22b 第1取得部(取得部)
23 ログイン/ログオフ処理部
24 ログイン状態通知部
24a 第2取得部
25 保持部
25a 運用切替判断テーブル
31 HMI端末側通信部
32 コマンド処理部(設定部)
33 通信ネットワーク側通信部
34 DBアクセス部
35 データベース部(格納部)
35a 運用切替判断テーブル
35b 運用切替判断基準
35c ログイン情報
36 他系サーバ側通信部
37 他系AP状態監視部
38 運用状態判定部(判定部)
100 冗長サーバシステム
200,200−1,200−2 HMI端末
300,300−1 0系サーバ(運用系,OpSサーバ)
300,300−2 1系サーバ(待機系,OpSサーバ)
400 通信ネットワーク(制御対象)
400a−1,400a−2 GNE
400b−1,400b−2 NE
500,600,700 ネットワーク
Claims (6)
- 相互に通信可能に接続され冗長化された複数の情報処理装置であって、一の情報処理装置が所定の処理を行なう前記複数の情報処理装置と、
前記複数の情報処理装置のうちの少なくとも一つの情報処理装置と接続処理を行ない、前記接続処理が完了した接続処理済みの情報処理装置の制御を行なう1以上の端末装置と、をそなえた情報処理システムであって、
前記端末装置は、
前記複数の情報処理装置の各々から、前記情報処理装置に係る接続処理済みの端末装置の数を含む状態情報を取得する取得部と、
前記複数の情報処理装置の各々に、他の情報処理装置から取得した状態情報を通知する通知部と、をそなえ、
前記複数の情報処理装置の各々は、
自装置が保持する状態情報と前記端末装置から通知された他の情報処理装置の状態情報とに基づいて、前記自装置が前記所定の処理を行なうか否かを判定する判定部をそなえる
ことを特徴とする、情報処理システム。 - 前記状態情報は、
前記情報処理装置が、前記所定の処理を行なう第1状態、及び待機を行なう第2状態、のいずれであるかを示す動作状態をさらに含み、
前記判定部は、
前記自装置が保持する状態情報と前記端末装置から通知された前記他の情報処理装置の状態情報とに基づき、2以上の前記情報処理装置が前記第1状態であると判断した場合、前記2以上の情報処理装置の中から、接続処理済みの端末装置の数に基づいて、一の情報処理装置が前記第1状態であると判定し、前記第1状態であると判定した情報処理装置以外の情報処理装置が前記第2状態であると判定し、
判定した前記動作状態に基づいて、前記自装置が前記所定の処理を行なうか否かを判定する、
ことを特徴とする、請求項1記載の情報処理システム。 - 前記動作状態は、
前記情報処理装置が、前記第1状態、前記第2状態、及び障害が発生したことを示す第3状態、のいずれであるかを示し、
前記判定部は、
前記自装置が保持する状態情報と前記他の情報処理装置の状態情報とに基づいて、前記自装置に係る接続処理済みの端末装置の数が1以上であり、前記自装置が前記第2状態であり、且つ、前記他の情報処理装置が前記第3状態である場合、前記自装置の動作状態が前記第1状態であると判定する、
ことを特徴とする、請求項2記載の情報処理システム。 - 前記複数の情報処理装置の各々は、
前記自装置に係る状態情報と前記端末装置から通知された他の情報処理装置の状態情報とを格納するとともに、接続処理済みの前記端末装置を特定する情報を含む接続情報を格納する格納部と、
前記端末装置との間で前記接続処理が行なわれると、当該端末装置を特定する情報を前記接続情報に設定し、前記格納部が格納する前記自装置に係る状態情報に含まれる接続処理済みの端末装置の数を増加させる設定部と、をさらにそなえる
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項記載の情報処理システム。 - 相互に通信可能に接続され冗長化された複数の情報処理装置であって、一の情報処理装置が所定の処理を行なう前記複数の情報処理装置と、前記複数の情報処理装置のうちの少なくとも一つの情報処理装置と接続処理を行ない、前記接続処理が完了した接続処理済みの情報処理装置の制御を行なう1以上の端末装置と、をそなえた情報処理システムの制御方法であって、
前記端末装置において、
前記複数の情報処理装置の各々から、前記情報処理装置に係る接続処理済みの端末装置の数を含む状態情報を取得し、
前記複数の情報処理装置の各々に、他の情報処理装置から取得した状態情報を通知し、
前記複数の情報処理装置の各々において、
自装置が保持する状態情報と前記端末装置から通知された他の情報処理装置の状態情報とに基づいて、前記自装置が前記所定の処理を行なうか否かを判定する、
ことを特徴とする、制御方法。 - 相互に通信可能に接続され冗長化された複数の情報処理装置であって、一の情報処理装置が所定の処理を行なう前記複数の情報処理装置の各々を制御する処理を、前記複数の情報処理装置の各々に実行させる制御プログラムであって、
前記複数の情報処理装置のうちの少なくとも一つの情報処理装置と接続処理を行ない、前記接続処理が完了した接続処理済みの情報処理装置の制御を行なう1以上の端末装置に対して、前記情報処理装置に係る接続処理済みの端末装置の数を含む状態情報を送信し、
前記端末装置から、前記端末装置が他の情報処理装置から取得した状態情報を受信し、
前記情報処理装置が保持する状態情報と前記端末装置から受信した他の情報処理装置の状態情報とに基づいて、前記情報処理装置が前記所定の処理を行なうか否かを判定する、
処理を、前記複数の情報処理装置の各々に実行させることを特徴とする、制御プログラム。
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