JP6830005B2 - 組立式プレハブ冷却貯蔵庫 - Google Patents
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Description
例えば、前述のような気圧弁ヒータを有する気圧調整装置を備える組立式プレハブ冷却貯蔵庫では、冷却装置の運転時には、冷却装置の電源とは別に、手動で気圧弁ヒータの電源を入れ、長期間冷却装置を使用しない場合には、冷却装置の電源とは別に、手動で気圧弁ヒータの電源を切る必要があった。気圧弁ヒータの電源を入れ忘れた場合、庫内の冷却に伴って庫内気圧が低下するとともに気圧弁が凍結して庫内気圧が適切に調整できず、開扉が適時に行えない事態が生じる虞があった。また、気圧弁ヒータの電源を切り忘れた場合には、無駄な電力消費を招いていた。
(1)貯蔵物を収容する貯蔵庫と、前記貯蔵庫内を冷却する冷却装置と、冷却以外の付加的機能を有し、電動制御される一つまたは複数の付加機能ユニットと、前記冷却装置と前記付加機能ユニットとを関連付けて制御する運転制御部と、を備える構成。
(2)前記貯蔵庫には、当該貯蔵庫内の気圧を調整する気圧弁が備えられ、前記気圧弁には、当該気圧弁を加温する気圧弁ヒータが配されており、前記付加機能ユニットの少なくとも一つは、前記気圧弁ヒータである構成。
(3)前記運転制御部は、前記冷却装置の運転開始とともに前記気圧弁ヒータへの通電を許容し、前記冷却装置の運転が所定時間継続して停止されると、前記気圧弁ヒータへの通電を遮断する制御を行う構成。
(4)前記貯蔵庫の庫内温度を検知する庫内温度センサをさらに備え、前記運転制御部は、前記庫内温度センサにより検知された前記庫内温度が第一気圧弁ヒータ制御温度を下回ると、前記気圧弁ヒータへの通電を行い、前記庫内温度センサにより検知された前記庫内温度が前記第一気圧弁ヒータ制御温度よりも高い第二気圧弁ヒータ制御温度を上回ると、前記気圧弁ヒータへの通電を停止する制御を行う構成。
(5)前記気圧弁には、当該気圧弁の温度を検知する気圧弁温度センサが配されており、前記運転制御部は、前記気圧弁温度センサにより検知された前記気圧弁の温度が第一気圧弁設定温度を下回ると、前記気圧弁ヒータへの通電を行い、前記気圧弁の温度が前記第一気圧弁設定温度よりも高い第二気圧弁設定温度を上回ると、前記気圧弁ヒータへの通電を停止する制御を行う構成。
上記(3)の構成によれば、気圧弁ヒータの電源の入れ忘れがなくなることで、適時に気圧弁ヒータへの通電が行われて結露や気圧弁の凍結が抑制される。また、切り忘れがなくなることで、気圧弁ヒータの異常過熱が防止されて組立式プレハブ冷却貯蔵庫の安全性が向上し、かつ不要な加熱が抑制されて運転時の省エネルギー化を図ることができる。
上記(4)の構成によれば、庫内温度に応じて気圧弁ヒータへの通電を制御することにより、効率的に気圧弁の凍結を抑制できる。気圧弁ヒータの制御にあたっては、冷却装置の運転制御に用いられる庫内温度が目安とされるため、別途、専用のセンサや入力回路を設ける必要もない。
上記(5)の構成によれば、気圧弁ヒータの制御にあたり、気圧弁近傍の温度(気圧弁の温度)が目安とされるため、結露や気圧弁の凍結を抑制するために気圧弁ヒータによる加温が必要かどうかの判断を、より精確に行うことができる。
(6) 前記貯蔵庫には、開口が設けられるとともに前記開口を開閉する断熱扉が備えられ、前記開口および前記断熱扉の少なくとも一方の周縁には、閉扉状態において前記断熱扉の周縁を加温して結露を防止する結露防止ヒータが配されており、前記付加機能ユニットの少なくとも一つは、前記結露防止ヒータである構成。
(7)前記貯蔵庫の庫内温度を検知する庫内温度センサをさらに備え、前記運転制御部は、前記冷却装置の運転開始とともに前記結露防止ヒータへの通電を許容し、前記冷却装置の運転停止後、前記庫内温度センサにより検知された前記庫内温度が結露防止ヒータ通電遮断温度を上回ると、前記結露防止ヒータへの通電を遮断する制御を行う構成。
(8)前記貯蔵庫の庫内温度を検知する庫内温度センサをさらに備え、前記運転制御部は、前記庫内温度センサにより検知された前記庫内温度が第一結露防止ヒータ制御温度を下回ると、前記結露防止ヒータへの通電を行い、前記庫内温度センサにより検知された前記庫内温度が前記第一結露防止ヒータ制御温度よりも高い第二結露防止ヒータ制御温度を上回ると、前記結露防止ヒータへの通電を停止する制御を行う構成。
(9)前記貯蔵庫の庫内温度を検知する庫内温度センサと、前記貯蔵庫の庫外温度を検知する庫外温度センサと、前記貯蔵庫の庫外湿度を検知する湿度センサと、をさらに備え、前記運転制御部は、前記庫内温度センサにより検知された前記庫内温度および前記結露防止ヒータの通電率から推定される扉枠表面温度が、前記庫外温度センサにより検知された前記庫外温度および前記湿度センサにより検知された前記庫外湿度から算出される露点温度を下回ると、前記結露防止ヒータへの通電を行い、前記扉枠表面温度が、前記露点温度を上回ると、前記結露防止ヒータへの通電を停止する制御を行う構成。
上記(7)の構成によれば、結露防止ヒータの電源の入れ忘れがなくなることで、適時に結露防止ヒータへの通電が行われて開口および断熱扉の周縁部への結露が抑制される。また、切り忘れがなくなることで、結露防止ヒータの異常過熱が防止されて組立式プレハブ冷却貯蔵庫の安全性が向上し、貯蔵物に悪影響が及ぶ事態を回避できる。さらに、不要な加熱が抑制されて、運転時の省エネルギー化を図ることができる。
上記(8)の構成によれば、庫内温度に応じて、結露防止ヒータへの通電を制御することにより、効率的に、開口および断熱扉の周縁部への結露を抑制できる。結露防止ヒータの制御にあたっては、冷却装置の運転制御に用いられる庫内温度が目安とされるため、別途、専用のセンサや入力回路を設ける必要もない。
上記(9)の構成によれば、予め実験等を行って得た庫内温度および扉枠ヒータ通電率と、扉枠表面温度との関係に基づいて扉枠表面温度を推定し、この扉枠表面温度と、庫外温度および庫外湿度から算出された露点温度とを比較して、結露防止ヒータの制御が行われる。これにより、結露を抑制するために結露防止ヒータによる加温が必要かどうかの判断を、より精確に行うことができる。
(10)前記貯蔵庫には、当該貯蔵庫の下方においてこれを支持するベース枠が備えられ、前記ベース枠には、換気を行うためのベースファンが配されており、前記付加機能ユニットの少なくとも一つは、前記ベースファンである構成。
(11)前記貯蔵庫の庫内温度を検知する庫内温度センサをさらに備え、前記運転制御部は、前記庫内温度センサにより検知された前記庫内温度が第一ベースファン制御温度を下回ると、前記ベースファンへの通電を行い、前記庫内温度センサにより検知された前記庫内温度が前記第一ベースファン制御温度よりも高い第二ベースファン制御温度を上回ると、前記ベースファンへの通電を停止する制御を行う構成。
(12)前記貯蔵庫の庫内温度を検知する庫内温度センサと、前記貯蔵庫の庫外温度を検知する庫外温度センサと、をさらに備え、前記運転制御部は、前記庫内温度センサにより検知された前記庫内温度および前記庫外温度センサにより検知された前記庫外温度の温度差の値が、第一ベースファン制御値よりも大きくなると、前記ベースファンへの通電を行い、前記温度差の値が前記第一ベースファン制御値よりもよりも小さい第二ベースファン制御値よりも小さくなると、前記ベースファンへの通電を停止する制御を行う構成。
上記(11)の構成によれば、庫内温度に応じて、ベースファンへの通電を制御することにより、効率的に、ベース枠内部における結露を抑制できる。従来のように、手動によりベースファンの電源が入操作された後は、切操作されるまで常時運転される構成と比較すると、格段にエネルギー消費を減少させることができる。ベースファンの制御にあたっては、冷却装置の運転制御に用いられる庫内温度が目安とされるため、別途、専用のセンサや入力回路を設ける必要もない。
上記(12)の構成によれば、結露防止ヒータの制御にあたり、庫外温度と庫内温度との温度差が目安とされるため、結露を抑制するためにベースファンによる換気が必要かどうかの判断を、より精確に行うことができる。
(13)前記貯蔵庫には、開口が設けられるとともに前記開口を開閉する断熱扉が備えられ、前記開口の下方には、フロアヒータが配されており、前記付加機能ユニットの少なくとも一つは、前記フロアヒータである構成。
(14)前記運転制御部は、前記冷却装置の運転開始とともに前記フロアヒータへの通電を許容し、前記冷却装置の運転が所定時間継続して停止されると、前記フロアヒータへの通電を遮断する制御を行う構成。
(15)前記貯蔵庫の庫内温度を検知する庫内温度センサをさらに備え、前記運転制御部は、前記庫内温度センサにより検知された前記庫内温度が第一フロアヒータ制御温度を下回ると、前記フロアヒータへの通電を行い、前記庫内温度センサにより検知された前記庫内温度が前記第一フロアヒータ制御温度よりも高い第二フロアヒータ制御温度を上回ると、前記フロアヒータへの通電を停止する制御を行う構成。
上記(14)の構成によれば、フロアヒータの電源の入れ忘れがなくなることで、適時にフロアヒータへの通電が行われて開口付近床面の凍結が抑制される。また、切り忘れがなくなることで、フロアヒータの異常過熱が防止されて組立式プレハブ冷却貯蔵庫の安全性が向上し、かつ不要な加熱が抑制されて運転時の省エネルギー化を図ることができる。
上記(15)の構成によれば、庫内温度に応じて、フロアヒータへの通電を制御することにより、効率的に、開口付近の床面の凍結を抑制できる。フロアヒータの制御にあたっては、冷却装置の運転制御に用いられる庫内温度が目安とされるため、別途、専用のセンサや入力回路を設ける必要もない。従来のサーモスタット付きフロアヒータでは、温度上昇により保護機能が働いて頻繁にON/OFFが繰り返されてサーモスタットの寿命が短命化することがあるが、庫内温度に応じてフロアヒータへの通電制御を行うことで、このような事態を抑制することができる。
(16)前記貯蔵庫には、開口が設けられるとともに前記開口を電動で開閉する電動断熱扉が備えられており、前記付加機能ユニットの少なくとも一つは、前記電動断熱扉であって、前記貯蔵庫の庫内温度を検知する庫内温度センサをさらに備え、前記運転制御部は、前記庫内温度センサによって検知された 前記庫内温度が開扉温度になると、前記電動断熱扉を開扉する制御を行う構成。
(17)前記貯蔵庫には、当該貯蔵庫内の気圧を調整する気圧弁が備えられており、前記運転制御部は、前記電動断熱扉を開扉する前に、前記気圧弁を開放する制御を行う構成。
(16)の構成において、貯蔵庫内が異常温度(開扉温度)になった際に負圧であった場合、電動断熱扉の開扉がスムーズに行えない可能性がある。上記(17)の構成によれば、予め気圧弁を開放して貯蔵庫内外の圧力差を解消することにより、このような不具合を回避し、電動断熱扉を容易に開扉することができる。例えば、開扉温度になった場合に、運転制御部や別設置した警報装置を使ってソレノイド等を用いて気圧弁の弁部を押圧もしくは引張することで、気圧弁を開放することができる。
(18)前記付加機能ユニットの少なくとも一つは、前記貯蔵庫内に備えられた庫内灯である構成。
(19)前記貯蔵庫の庫内温度を検知する庫内温度センサをさらに備え、前記運転制御部は、前記庫内温度センサによって検知された前記庫内温度が庫内灯制御温度になると、前記庫内灯の点灯方法を変更する制御を行う構成。
(20)前記貯蔵庫には、開口が設けられるとともに、前記開口を開閉する断熱扉と、前記断熱扉の開閉を検知する扉開閉センサと、前記扉開閉センサによって開扉が検知されてから次の開扉が検知されるまでの在室時間を計測する開扉タイマと、が備えられており、前記運転制御部は、前記開扉タイマによって計測された前記在室時間が一定時間に達すると、前記庫内灯の点灯方法を変更する制御を行う構成。
(21)前記貯蔵庫には、冷気を当該貯蔵庫内に循環させる庫内ファンが備えられており、前記運転制御部は、前記庫内灯の点灯方法を変更するのと同時に、前記庫内ファンの回転数を抑制する制御を行う構成。
上記(19)の構成によれば、庫内灯制御温度を、想定される庫内温度域の下限値よりも一定値以上低く、或いは上限値よりも一定値以上高く設定しておくことで、冷却装置に異常が発生して貯蔵庫内が過冷却されたり、庫内火災等により貯蔵庫内が高温となったりした場合に、貯蔵庫内で作業を行っている者に異常を知らせ、いち早く対策を講じさせることができる。これにより、作業者の安全性を向上させることができる。
貯蔵庫内は、通常、常温よりもかなり低い温度に保たれるため、貯蔵庫内で作業を長時間継続して行うと、作業効率が低下し、また作業者の健康に好ましくない影響を与える場合がある。上記(20)の構成によれば、庫内作業者に在室時間が所定時間に達したことを知らせ、一旦作業を中止して貯蔵庫外に出る等の対策をとるよう促すことができる。これにより、庫内作業者の健康に悪影響が及ぶ事態を回避するとともに、庫内作業の作業効率の低下を抑制することができる。
上記(21)の構成によれば、(19)または(20)の構成によって貯蔵庫内作業者への注意喚起を要する事態が生じた場合に、同時に貯蔵庫内の冷却を抑制し、作業者の体温低下を抑えて保護を図ることができる。
(22)前記付加機能ユニットの少なくとも一つは、前記貯蔵庫の内部に設けられて手動操作される操作部と、前記貯蔵庫の外部に警報を発する報知部と、を有する警報装置である構成。
(23)前記運転制御部は、前記操作部が手動操作されると、前記報知部により警報を発するとともに、前記冷却装置の運転を停止する制御を行う構成。
(24)前記運転制御部は、前記操作部が手動操作されると、前記報知部により警報を発するとともに、前記冷却装置による前記貯蔵庫内の冷却を抑制する制御を行う構成。
(25)前記冷却装置は、熱交換により前記貯蔵庫を冷却する冷却器を有して、前記貯蔵庫を冷却する冷却運転モードと、前記冷却器の除霜を行う除霜運転モードとを切り替えて運転可能とされており、前記運転制御部は、前記操作部が手動操作されると、前記報知部により警報を発するとともに、前記冷却装置を前記除霜運転モードで運転する制御を行う構成。
上記(23)の構成によれば、貯蔵庫内作業者が異常を察知して操作部を操作すると、貯蔵庫内の冷却も停止される。これにより、作業者の体温低下等を抑制して保護を図ることができる。
上記(24)の構成によれば、貯蔵庫内作業者が異常を察知して操作部を操作すると、貯蔵庫内の冷却も抑制される。冷却の抑制は、例えば、冷却装置を構成する庫内ファンの回転数や運転率を低下させたり、庫内設定温度を上昇させたりして行うことができる。これにより、圧縮機等の緊急停止を回避して装置の保護を図りつつ、作業者の体温低下等を抑制して保護を図ることができる。
上記(25)の構成によれば、貯蔵庫内作業者が異常を察知して操作部を操作すると、それ以降は冷却装置の運転が除霜運転モードで行われ、貯蔵庫内の冷却が抑制される。これにより、冷却器の除霜を行いつつ作業者の体温低下等を抑制して保護を図ることができる。
第1実施形態を、図1から図11によって説明する。
本実施形態では、本明細書が開示する技術を、プレハブ冷蔵庫(組立式プレハブ冷却貯蔵庫)1に適用した場合について例示する。なお、本明細書が開示する技術は、例えば、スーパーマーケット、食品加工工場、物流センター等において、物品を冷却しつつ貯蔵、加工、仕分け等を行う組立式のプレハブ冷蔵/冷凍庫に適用することができる。以下、図1の紙面右手前側を前、左奥側を後、左手前側を左、右奥側を右として説明する。
図1等に示すように、冷却装置10は、貯蔵庫3の庫内に配される室内機11と、貯蔵庫3の庫外に配される室外機12と、を有して構成されている。室内機11は、貯蔵庫3の天井3Aに設置されており、庫内ファン14(図5参照)が取り付けられるとともに、内部には冷却器(図示しない)等が収容されている。一方、室外機12には、圧縮機15(図5参照)と空冷式の凝縮器(図示しない)等が収容されている。室内機11と室外機12との間には、冷却器や圧縮機15等の冷凍装置を循環接続する冷媒配管16が配設されて、いわゆる冷凍サイクルが構成されている。この冷凍サイクルは、室外機12に収容された圧縮機15、凝縮器、図示しないドライヤ、受液器と、室内機11に収容された膨張弁、冷却器とを順に連ねたものであり、冷媒配管16内の冷媒を圧縮機15で圧縮し、凝縮器で放熱させ、冷却器で蒸発させることによって冷却作用を生じさせる周知の構成である。
図1および図2に示すように、貯蔵庫本体2には、庫外の外気圧との圧力差を解消すべく庫内の気圧を調整する気圧調整装置20が備えられ、気圧調整装置20には、気圧弁ヒータ(付加機能ユニットの一例)21が配されている。
図3は、気圧調整装置20の取付部分の拡大分解斜視図である。気圧調整装置20は、貯蔵庫3の壁面を構成するパネルを貫通して設けられ、内部には、気体が流通可能な気流路22が庫内側と庫外側とをつなぐように形成されている。気流路22には、これを開閉可能な気圧弁23が設けられており、この弁口すなわち気流路22の周縁部には、図3に示すように、気圧弁ヒータ21(付加機能ユニットの一例)が巻装されている。気圧弁23は、通常の状態では、図示しないバネ等の付勢手段によって庫外側に付勢されて、気流路22を閉止するように取り付けられている。貯蔵庫3内が冷却に伴って負圧となり、貯蔵庫3内外に圧力差が生じると、気圧弁23が付勢力に抗して庫内側に移動して気流路22を開放することで、庫内側と庫外側が連通し、空気が流通して圧力差が解消されるようになっている。ここで、気圧弁22の周縁部に巻装された気圧弁ヒータ21は、通電されると発熱し、気流路22および気圧弁23を加温して、気圧調整装置20への結露の発生および気圧弁23の凍結を抑制するという機能を発揮する。
断熱扉5は、その右側縁を軸として左開き式に揺動開閉可能に装着されている。図4は、断熱扉5の左側縁部分の拡大水平断面図である。図4に示すように、断熱扉5の周縁には、軟質樹脂等のゴム材(弾性材)で形成された厚みのある中空の帯状をなすドアパッキン33が、上および左右の縁部に亘って取り付けられている。このドアパッキン33の内部に形成された複数の空気室33aにより、弾力性の確保と、貯蔵庫3内外の断熱性の確保とが図られている。他方、貯蔵庫本体2における開口4の周縁には扉枠39が設けられ、扉枠39のうちドアパッキン33が当接する部分の裏面側に、受部材38が埋設されている。閉扉状態では、断熱扉5の上および左右の縁部において、ドアパッキン33が受部材38に押し当てられて、貯蔵庫3内からの冷気漏れが防止される。そして、この受部材38に、コードヒータからなる扉枠ヒータ(結露防止ヒータの一例)31が配されている。扉枠ヒータ31は、通電されると発熱し、扉枠39表面および断熱扉5の周縁部を加温して、結露の発生を抑制するという機能を発揮する。
前述のように、本実施形態において、開口4は、下端が貯蔵庫本体2の設置面6に至るように設けられており、断熱扉5下縁部には、摺りゴムからなる下パッキン(図示しない)が、設置面6に摺接するように設けられることで、貯蔵庫3内からの冷気漏れが防止される。そして、この開口4周辺の設置面6に、フロアヒータ41が埋設されている。貯蔵庫3内が冷却されると、断熱扉5の下パッキンに結露が発生し、結露水が設置面6に滴下してこれを濡らし、さらには貯蔵庫3内の冷気により凍結する虞があるところ、フロアヒータ41は、通電されると発熱し、開口4周辺の設置面6を加温して、当該部分の濡れや凍結を抑制するという機能を発揮する。
庫内灯51は、貯蔵庫3内の開口4付近に設けられたスイッチ(図示しない)を手動で操作することによって入切される。本実施形態に係る貯蔵庫本体2には、断熱性等を考慮して灯り取りの窓等は設けられておらず、貯蔵庫3内に作業者が在室して、貯蔵物の整理や確認等の作業が行われる際には、庫内灯51は常時点灯状態に維持される。庫内灯51が点滅したり光色が変化したりすると、通常であれば、作業者は直ちにこれに気付くため、庫内灯51は、その点灯状態が変更等されることで、作業者の注意を喚起するという機能を発揮する。
警報装置61は、貯蔵庫3内に設けられて手動操作される非常スイッチ(操作部の一例)62と、貯蔵庫本体2の外部に異常を知らせるための警告灯(報知部の一例)63と、を有して構成されている。貯蔵庫3内において作業者が何らかの異常を察知すると、非常スイッチ62が押される。すると、警告灯63が点灯し、プレハブ冷蔵庫1の外部に異常を知らせて救援を要請できるという機能を発揮する。なお、警告灯63の点灯と同時に、貯蔵庫本体2の外壁面等に設けたスピーカ等により、警報音が発せられる構成としてもよい。
図1および図2に示すように、貯蔵庫本体2の天面には、マイクロコンピュータを搭載した制御基板等を内蔵するコントロールボックス9が載置され、開口4近傍の前壁面には、制御基板への各種入力信号を手動入力するためのオペレーションボード8が付設されている。なお、オペレーションボード8は、貯蔵庫3内に設置する構成としてもよい。
運転制御部90の入力側には、オペレーションボード8、庫内サーミスタ19、庫内灯スイッチ52、および警報装置61の非常スイッチ62が接続されている。オペレーションボード8には電源スイッチが設けられており、これを手動で操作することによって冷却装置10の電源が入切される。さらに、オペレーションボード8を操作することにより、冷却装置10および各種付加機能ユニットの制御において基準とされる値が入力設定される。具体的には、冷却装置10の圧縮機15や庫内ファン14の運転/停止の目安となる冷却ON温度TF(ON)/冷却OFF温度TF(OFF)、気圧弁ヒータON温度(第一気圧弁ヒータ制御温度)TVH(ON)/気圧弁ヒータOFF温度(第二気圧弁ヒータ制御温度)TVH(OFF)、扉枠ヒータ遮断温度TDH(SHUT)、扉枠ヒータON温度(第一結露防止ヒータ制御温度)TDH(ON)/扉枠ヒータOFF温度(第二結露防止ヒータ制御温度TDH(OFF)、フロアヒータON温度(第一フロアヒータ制御温度)TFH(ON)/フロアヒータOFF温度(第二フロアヒータ制御温度)TFH(OFF)、高温注意温度(庫内灯制御温度)TN(HIGH)/低温注意温度(庫内灯制御温度)TN(LOW)等が入力され、運転制御部90に設けられた記憶部91において記憶される。庫内サーミスタ19および非常スイッチ62から入力された庫内温度TRおよび非常事態発生の有無についての情報は、運転制御部90に設けられた比較部92において、記憶部91の情報等と比較される。また、運転制御部90には、タイマ99が具備されており、タイマ99からも必要に応じて時間信号が入力されるようになっている。
運転制御部90の記憶部91には、前述のように、予め設定された冷却ON温度TF(ON)と冷却OFF温度TF(OFF)が記憶されている。なお、これらは、冷却ON温度TF(ON)>冷却OFF温度TF(OFF)となるように設定される。
運転制御部90の記憶部91には、予め設定された気圧弁ヒータON温度TVH(ON)と気圧弁ヒータOFF温度TVH(OFF)が記憶されている。なお、これらは、気圧弁ヒータON温度TVH(ON)<気圧弁ヒータOFF温度TVH(OFF)となるように設定される。
また、本実施形態の構成によれば、庫内温度TRに応じて気圧弁ヒータ21への通電を制御することにより、効率的に気圧弁23の凍結を抑制できる。気圧弁ヒータ21の制御にあたっては、冷却装置10の運転制御に用いられる庫内温度TRが目安とされるため、別途、専用のセンサや入力回路を設ける必要もない。
運転制御部90の記憶部91には、予め設定された扉枠ヒータ遮断温度TDH(SHUT)、扉枠ヒータON温度TDH(ON)、扉枠ヒータOFF温度TDH(OFF)が記憶されている。なお、これらは、扉枠ヒータON温度TDH(ON)<扉枠ヒータOFF温度TDH(OFF)<扉枠ヒータ遮断温度TDH(SHUT)となるように設定されている。
また、本実施形態の構成によれば、庫内温度TRに応じて扉枠ヒータ31への通電を制御することにより、効率的に、開口4および断熱扉5の周縁部への結露を抑制できる。扉枠ヒータ31の制御にあたっては、冷却装置10の運転制御に用いられる庫内温度TRが目安とされるため、別途、専用のセンサや入力回路を設ける必要もない。
運転制御部90の記憶部91には、予め設定されたフロアヒータON温度TFH(ON)とフロアヒータOFF温度TFH(OFF)が記憶されている。これらの値は、フロアヒータON温度TFH(ON)<フロアヒータOFF温度TFH(OFF)となるように設定されている。
また、本実施形態の構成によれば、庫内温度TRに応じて、フロアヒータ41への通電を制御することにより、効率的に、設置面6の凍結を抑制できる。フロアヒータ41の制御にあたっては、冷却装置10の運転制御に用いられる庫内温度TRが目安とされるため、別途、専用のセンサや入力回路を設ける必要もない。従来のサーモスタット付きフロアヒータでは、温度上昇により保護機能が働いて頻繁にON/OFFが繰り返されてサーモスタットの寿命が短命化することがあるが、庫内温度TRに応じてフロアヒータ41への通電制御を行うことで、このような事態を抑制することができる。
運転制御部90の記憶部91には、予め設定された高温注意温度TN(HIGH)と低温注意温度TN(LOW)が記憶されている。これらの値は、高温注意温度TN(HIGH)>冷却ON温度TF(ON)>冷却OFF温度TF(OFF)>低温注意温度TN(LOW)となるように設定されている。高温注意温度TN(HIGH)および低温注意温度TN(LOW)は、冷却ON温度TF(ON)もしくは冷却OFF温度TF(OFF)と比較して、十分に高くもしくは低く設定するとよい。
運転制御部90の入力側には、警報装置61の非常スイッチ62が接続されている。庫内作業者が何らかの非常事態を察知し、庫内に設置された非常スイッチ62を手動で入操作すると、運転制御部90は、指令部93から直ちに警告灯63に点灯指令信号を出力して、警告灯63を点灯させる。同時に、指令部93から圧縮機15に向けて停止信号を出力し、圧縮機15の運転を停止する。このように、非常スイッチ62が入操作されると、直ちに警告灯63が点灯してプレハブ冷蔵庫1外部に非常事態が報知されると同時に、庫内の冷却が停止されるようになっている。
第1実施形態の変形例1について、図11および図12を参照しつつ説明する。
本変形例に係るプレハブ冷蔵庫101は、気圧調整装置の気圧弁に、気圧弁の温度TVを検知する気圧弁サーミスタ(気圧弁温度センサ)124を備えており、気圧弁ヒータ121への通電が気圧弁の温度TVに基づいて制御される点において、第1実施形態に係るプレハブ冷蔵庫1と相違している。以下の説明では、第1実施形態と同じ構成については、同じ符号を付して説明を省略する(第1実施形態の変形例2以下、および第2実施形態においても同様とする)。
第1実施形態の変形例2について、図13および図14を参照しつつ説明する。
本実変形例に係るプレハブ冷蔵庫201は、扉枠ヒータ231が、露点温度TDと扉枠表面推定温度TDSGの比較結果に基づいて制御される点において、第1実施形態に係るプレハブ冷蔵庫1と相違している。
第1実施形態の変形例3について、図15および図16を参照しつつ説明する。
本実変形例に係るプレハブ冷蔵庫301は、庫内灯351の点灯状態が、作業者の貯蔵庫3内での在室時間tに基づいて制御される点において、第1実施形態に係るプレハブ冷蔵庫1と相違している。
第1実施形態の変形例4について、図17を参照しつつ以下に説明する。
本実変形例に係るプレハブ冷蔵庫401は、警報装置の非常スイッチ462が押されると、冷却装置410の制御に係る温度が変更される点において、第1実施形態に係るプレハブ冷蔵庫1と相違している。
第1実施形態の変形例5について、図18を参照しつつ以下に説明する。
本実変形例に係るプレハブ冷蔵庫501は、冷却器に付設された除霜ヒータ517を有しており、本変形例に係る運転制御部590の入力側には、除霜ヒータ517がさらに接続されている。また、本変形例に係る冷却装置510は、冷却運転モードと除霜運転モードとを切り替え運転可能に構成されている。そして、警報装置の非常スイッチ562が押された後には、冷却装置510が非常時除霜運転モードで運転される点において、第1実施形態に係るプレハブ冷蔵庫1と相違している。
第2実施形態を、図19から図21によって説明する。
図19は、本実施形態に係るプレハブ冷蔵庫701の概要を表す斜視図である。プレハブ冷蔵庫701は、貯蔵庫703の下方においてこれを支持するベース枠770を備えており、ベース枠770には枠内の換気を行うためのベースファン771(付加機能ユニットの一例)が複数個配されている点、並びに、搖動開閉式の断熱扉5の代わりに電動開閉される引戸式の電動断熱扉705(付加機能ユニットの一例)を備えている点において、第1実施形態に係るプレハブ冷蔵庫1と大きく異なっている。また、気圧調整装置720の気圧弁723(図20参照)には、これをソレノイド等によって押圧もしくは引張して強制的に開放する機構が備えられている。
第1実施形態に係る運転制御部90と異なり、運転制御部790の出力側には、電動断熱扉705、ベースファン電源基板およびベースファン771、気圧弁723がさらに接続されている。また、運転制御部790の記憶部791には、ベースファンON温度(第一ベースファン制御温度)TBF(ON)/ベースファンOFF温度(第二ベースファン制御温度)TBF(OFF)、並びに、高温開扉温度TD(HIGH)/低温開扉温度TD(LOW)が設定入力され、記憶されている。なお、これらの値は、高温開扉温度TD(HIGH)>>冷却ON温度TF(ON)、冷却OFF温度TF(OFF)>>低温開扉温度TD(LOW)となるように設定される。
冷却装置10の電源が入操作されると、運転制御部790は、記憶部791に記憶された冷却ON温度TF(ON)および冷却OFF温度TF(OFF)と、庫内サーミスタ19を通じて入力される庫内温度TRとを比較部792において逐次比較し、この比較結果に基づいて冷却装置10を制御する。これにより、第1実施形態と同様に、貯蔵庫3内の庫内温度TRが所定の温度域に維持されるようになっている。しかしながら、冷却装置10の異常等によって庫内温度TRが上昇して高温開扉温度TD(HIGH)に達するか、庫内温度TRが低下して低温開扉温度TD(LOW)になると、運転制御部790は、指令部793から電動断熱扉705へ開扉指令信号を出力し、電動断熱扉705を開扉させる。さらに、本実施形態では、運転制御部790は、電動断熱扉705へ開扉指令信号の出力に先立って、指令部793から気圧弁723に開放指令信号を出力し、気圧弁723を強制的に開放させるようになっている。
上記において、貯蔵庫3内が高温開扉温度TD(HIGH)または低温開扉温度TD(LOW)になった際に貯蔵庫3内が負圧であった場合、電動断熱扉705の開扉がスムーズに行えない可能性がある。本実施形態の構成によれば、電動断熱扉705の開扉に先立って気圧弁723を開放して貯蔵庫3内外の圧力差を解消することにより、このような不具合を回避し、電動断熱扉705を容易に開扉することができる。
第2実施形態の変形例1について、図22および図23を参照しつつ説明する。
本実変形例に係るプレハブ冷蔵庫801は、ベースファン871が、庫内温度TRと庫外温度TOとの温度差に基づいて制御される点において、第2実施形態に係るプレハブ冷蔵庫701と相違している。
本明細書が開示する技術は上記記述および図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
3…貯蔵庫
8…オペレーションボード
9…コントロールボックス
10,310,410,510…冷却装置
14,314,414,514…庫内ファン
15,415,515…圧縮機
19…庫内サーミスタ(庫内温度センサ)
20,720:気圧調整装置
21,121…気圧弁ヒータ(付加機能ユニットの一例)
31,231…扉枠ヒータ(結露防止ヒータの一例)
41…フロアヒータ(付加機能ユニットの一例)
51,351…庫内灯(付加機能ユニットの一例)
61…警報装置(付加機能ユニットの一例)
62,462,562…非常スイッチ(操作部の一例)
63,463,563…警告灯(報知部の一例)
90,190,290,390,490,590,790,890…運転制御部
124…気圧弁サーミスタ(気圧弁温度センサ)
217…庫外湿度計(湿度センサ)
218,818…庫外サーミスタ(庫外温度センサ)
705…電動断熱扉(付加機能ユニットの一例)
771,871…ベースファン(付加機能ユニットの一例)
TR…庫内温度
TF(ON)…冷却ON温度
TF(OFF)…冷却OFF温度
TVH(ON)…気圧弁ヒータON温度(第一気圧弁ヒータ制御温度)
TVH(OFF)…気圧弁ヒータOFF温度(第二気圧弁ヒータ制御温度)
Claims (5)
- 貯蔵物を収容する貯蔵庫と、
前記貯蔵庫内を冷却する冷却装置と、
冷却以外の付加的機能を有し、電動制御される一つまたは複数の付加機能ユニットと、
前記冷却装置と前記付加機能ユニットとを関連付けて制御する運転制御部と、
を備える組立式プレハブ冷却貯蔵庫であって、
前記貯蔵庫には、開口が設けられるとともに前記開口を開閉する断熱扉が備えられ、
前記開口および前記断熱扉の少なくとも一方の周縁には、閉扉状態において前記断熱扉の周縁を加温して結露を防止する結露防止ヒータが配されており、
前記付加機能ユニットの少なくとも一つは、前記結露防止ヒータであって、
前記貯蔵庫の庫内温度を検知する庫内温度センサと、
前記貯蔵庫の庫外温度を検知する庫外温度センサと、
前記貯蔵庫の庫外湿度を検知する湿度センサと、をさらに備え、
前記運転制御部は、前記庫内温度センサにより検知された前記庫内温度および前記結露防止ヒータの通電率から推定される扉枠表面温度が、前記庫外温度センサにより検知された前記庫外温度および前記湿度センサにより検知された前記庫外湿度から算出される露点温度を下回ると、前記結露防止ヒータへの通電を行い、前記扉枠表面温度が、前記露点温度を上回ると、前記結露防止ヒータへの通電を停止する制御を行う組立式プレハブ冷却貯蔵庫。 - 前記運転制御部は、前記冷却装置の運転開始とともに前記結露防止ヒータへの通電を許容し、前記冷却装置の運転停止後、前記庫内温度センサにより検知された前記庫内温度が結露防止ヒータ通電遮断温度を上回ると、前記結露防止ヒータへの通電を遮断する制御を行う請求項1に記載の組立式プレハブ冷却貯蔵庫。
- 前記貯蔵庫には、当該貯蔵庫の下方においてこれを支持するベース枠が備えられ、
前記ベース枠には、換気を行うためのベースファンが配されており、
前記付加機能ユニットの少なくとも一つは、前記ベースファンであって、
前記運転制御部は、前記庫内温度センサにより検知された前記庫内温度が第一ベースファン制御温度を下回ると、前記ベースファンへの通電を行い、前記庫内温度センサにより検知された前記庫内温度が前記第一ベースファン制御温度よりも高い第二ベースファン制御温度を上回ると、前記ベースファンへの通電を停止する制御を行う請求項1または請求項2に記載の組立式プレハブ冷却貯蔵庫。 - 前記貯蔵庫には、当該貯蔵庫の下方においてこれを支持するベース枠が備えられ、
前記ベース枠には、換気を行うためのベースファンが配されており、
前記付加機能ユニットの少なくとも一つは、前記ベースファンであって、
前記運転制御部は、前記庫内温度センサにより検知された前記庫内温度および前記庫外温度センサにより検知された前記庫外温度の温度差の値が、第一ベースファン制御値よりも大きくなると、前記ベースファンへの通電を行い、前記温度差の値が前記第一ベースファン制御値よりもよりも小さい第二ベースファン制御値よりも小さくなると、前記ベースファンへの通電を停止する制御を行う請求項1または請求項2に記載の組立式プレハブ冷却貯蔵庫。 - 貯蔵物を収容する貯蔵庫と、
前記貯蔵庫内を冷却する冷却装置と、
冷却以外の付加的機能を有し、電動制御される一つまたは複数の付加機能ユニットと、
前記冷却装置と前記付加機能ユニットとを関連付けて制御する運転制御部と、
を備える組立式プレハブ冷却貯蔵庫であって、
前記貯蔵庫には、当該貯蔵庫の下方においてこれを支持するベース枠が備えられ、
前記ベース枠には、換気を行うためのベースファンが配されており、
前記付加機能ユニットの少なくとも一つは、前記ベースファンであって、
前記貯蔵庫の庫内温度を検知する庫内温度センサをさらに備え、
前記運転制御部は、前記庫内温度センサにより検知された前記庫内温度が第一ベースファン制御温度を下回ると、前記ベースファンへの通電を行い、前記庫内温度センサにより検知された前記庫内温度が前記第一ベースファン制御温度よりも高い第二ベースファン制御温度を上回ると、前記ベースファンへの通電を停止する制御を行う組立式プレハブ冷却貯蔵庫。
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