JP6829939B2 - 導電性テープ構造および帯電防止床の施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、導電性テープ構造、帯電防止床および帯電防止床の施工方法に関するものである。
従来、精密機器工場のような生産施設や研究施設などにおいては、歩行等による静電気の発生を抑えるとともに、発生した静電気を蓄積させない性能を備えた床が使用されている。こうした床として、例えば特許文献1に例示された帯電防止床が知られている。これは、図5に示すように、床基盤1上に下塗りした導電性塗り床材2(例えば特許文献2に記載のエポキシ樹脂系塗り床材)と、導電性塗り床材2の上に格子状に配置した導電性テープ3と、導電性テープ3および導電性塗り床材2の上に上塗りした導電性塗り床材4と、アースターミナル5とからなる。導電性塗り床材と格子状に配置した導電性テープを組み合せることで、激しい放電現象を伴うような静電気の発生を抑える性能を簡易に確保することができる。この帯電防止床に使用する導電性テープは、以下の条件を満たす必要がある。
1)厚さが薄いこと。厚さがあると、上から塗布した導電性塗り床材の表面が部分的に凸となり、意匠上の欠点となる。導電性テープの厚さは薄いほどよく、約50μmまでがよい。
2)抵抗値が低いこと。静電気は、導電性塗り床材を通過して導電性テープを通じてアースターミナルに流れる。導電性テープの抵抗値は低いほどよく、10Ω以下がよい。
3)導電性テープの粘着面には、予め粘着剤層が設けられていること。通常は、粘着剤表面は離形紙(セパレーター)が付属しており、使用直前に剥がして塗り床材(下塗り)表面に貼り付ける。
このような条件を満たし、現段階で入手できる薄い導電性テープとしては、例えば、厚さ30μm、抵抗値0.02Ω/cmの銅箔を支持体としたテープがある。
一方、このような極めて薄い導電性テープは、塗り床材(下塗り)表面に貼り付ける作業において以下の問題点がある。
1)作業中に切れやすい。切れた部分は、導電性を連続させるために切れた部分から重ねて貼り直す必要がある。切れる頻度が多いと、作業時間が掛かる。
2)しわが寄りやすい。導電性テープを離形紙から剥がし、床に貼り付けるまでにヨジレやすく、しわになる。床面に貼った導電性テープを綺麗に剥がして貼り直すことは困難である。しわの部分は切除して貼り直すことになり、作業時間が掛かる。
なお、床の導電性に関する従来の技術として、特許文献3に示される導通接続用テープ、テープ組立体及びそれらの施工方法並びにそのテープを有する床が知られている。このテープは、導電性能を持つ床タイルや床シートを電気的につなぎ合わせる用途に使用される。また、導電性テープと導電性テープより寸法の大きい保護テープから構成されており、床材と床材の突き合せ部分の裏面に貼り付けることで互いの導電性を確保できる。
特開2015−092053号公報 特開2013−199758号公報 特開2005−220553号公報
上述したように、導電性塗り床材と組み合せて使用する導電性テープの施工性を向上するため、塗り床材(下塗り)表面のような床面に貼り付ける際に、切れにくく、しわになりにくく、確実に貼り付けることのできる薄い導電性テープの開発が望まれていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、床面に貼り付ける際に、切れにくく、しわになりにくく、確実に貼り付けることのできる薄い導電性テープ構造、帯電防止床および帯電防止床の施工方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る導電性テープ構造は、導電性塗り床材または床材の表面に貼り付けて使用される導電性テープを備える構造であって、導電性テープの背面に粘着剤を介して剥離可能に一体的に設けられた補強フィルムをさらに備えることを特徴とする。
また、本発明に係る他の導電性テープ構造は、上述した発明において、補強フィルムは透明または薄く着色した半透明であり、導電性テープと一体化した状態でロール状に加工可能であるとともに、ロール状物から導電性テープと一体化した状態で引き出した際に導電性塗り床材または床材の表面に貼り付け可能な柔軟性を有することを特徴とする。
また、本発明に係る他の導電性テープ構造は、上述した発明において、導電性テープの幅よりも補強フィルムの幅が大きいことを特徴とする。
また、本発明に係る他の導電性テープ構造は、上述した発明において、導電性テープの背面に対する補強フィルムの粘着力は、補強フィルムの背面に対する導電性テープの巻戻力を上回るとともに、導電性テープの背面に対する補強フィルムの粘着力は、導電性塗り床材または床材の表面に対する導電性テープの粘着力を下回ることを特徴とする。
また、本発明に係る帯電防止床は、上述した導電性テープと導電性塗り床材とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る帯電防止床の施工方法は、上述した帯電防止床を施工する方法であって、ロール状物から補強フィルムと導電性テープとを一体に引き出して、導電性塗り床材または床材の表面に貼り付ける工程と、導電性塗り床材または床材の表面に貼り付けた後、必要に応じて補強フィルムの上から導電性テープを導電性塗り床材または床材の表面に押し当てて導電性テープを確実に貼り付ける工程と、補強フィルムを導電性テープから剥がして導電性テープのみを導電性塗り床材または床材の表面に貼り付けた状態で残す工程とを備えることを特徴とする。
本発明に係る導電性テープ構造によれば、導電性塗り床材または床材の表面に貼り付けて使用される導電性テープを備える構造であって、導電性テープの背面に粘着剤を介して剥離可能に一体的に設けられた補強フィルムをさらに備えるので、導電性塗り床材または床材の表面に貼り付ける際の導電性テープには補強フィルムによる補強作用が働くことから、導電性テープは切れにくく、しわになりにくい。このため、導電性テープを短時間で床面に確実に貼り付けることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の導電性テープ構造によれば、補強フィルムは透明または薄く着色した半透明であり、導電性テープと一体化した状態でロール状に加工可能であるとともに、ロール状物から導電性テープと一体化した状態で引き出した際に導電性塗り床材または床材の表面に貼り付け可能な柔軟性を有するので、導電性塗り床材または床材の表面に貼り付けた後の導電性テープの状態を、透明または薄く着色した半透明の補強フィルムを通して視認しやすくなる。また、取り扱いやすくなるとともに、引き出した際に導電性塗り床材または床材の表面に真直ぐ貼りやすくなるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の導電性テープ構造によれば、導電性テープの幅よりも補強フィルムの幅が大きいので、床材の表面に導電性テープを補強フィルムとともに貼り付けた後、指先を使って補強フィルムを剥がしやすくなるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の導電性テープ構造によれば、導電性テープの背面に対する補強フィルムの粘着力は、補強フィルムの背面に対する導電性テープの巻戻力を上回るとともに、導電性テープの背面に対する補強フィルムの粘着力は、導電性塗り床材または床材の表面に対する導電性テープの粘着力を下回るので、ロール状物から導電性テープと補強フィルムを一体化した状態で確実に引き出し可能であるとともに、補強フィルムを導電性テープから剥がして導電性テープのみを導電性塗り床材または床材の表面に貼り付けた状態で確実に残すことができるという効果を奏する。
また、本発明に係る帯電防止床によれば、上述した導電性テープと導電性塗り床材とを備えるので、激しい放電現象を伴うような静電気の発生を抑える性能を簡易に確保することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る帯電防止床の施工方法によれば、上述した帯電防止床を施工する方法であって、ロール状物から補強フィルムと導電性テープとを一体に引き出して、導電性塗り床材または床材の表面に貼り付ける工程と、導電性塗り床材または床材の表面に貼り付けた後、必要に応じて補強フィルムの上から導電性テープを導電性塗り床材または床材の表面に押し当てて導電性テープを確実に貼り付ける工程と、補強フィルムを導電性テープから剥がして導電性テープのみを導電性塗り床材または床材の表面に貼り付けた状態で残す工程とを備えるので、導電性テープを床に貼り付ける作業において、導電性テープは切れにくく、しわになりにくくなる。したがって、作業時間の短縮と施工品質の向上を図ることができるという効果を奏する。
図1は、本発明に係る導電性テープ構造の実施の形態を示す斜視図である。 図2は、本発明に係る導電性テープ構造および帯電防止床の施工方法の実施の形態を示す斜視図である。 図3は、本発明に係る導電性テープ構造から導電性テープを引き出す際の側面図である。 図4は、導電性テープを床面に貼り付けた後に補強フィルムを剥がす際の側断面図である。 図5は、従来の帯電防止床の分解斜視断面図である。
以下に、本発明に係る導電性テープ構造、帯電防止床および帯電防止床の施工方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
[導電性テープ構造]
まず、本発明に係る導電性テープ構造について説明する。図1は、本発明に係る導電性テープ構造の概略斜視図、図2は、導電性テープの貼り付け例を示す図である。
図1に示すように、本発明に係る導電性テープ構造10は、極めて薄い導電性テープ12と、その背面14に、図示しない粘着剤を介して剥離可能に一体的に設けられた補強フィルム16を備えている。
補強フィルム16は、透明な樹脂製フィルムであり、導電性テープ12の幅bよりも大きい幅Bを有し、導電性テープ12と一体化した状態で紙製、樹脂製などの円形芯に巻き付けたロール状物として加工されている。補強フィルム16および導電性テープ12が一体化したテープの長さは、貼り付け作業時の取り扱いを考慮して例えば40m〜50m程度とするのが好ましい。また、補強フィルム16は、薄く着色した半透明な樹脂製フィルムで構成してもよい。導電性テープ12を適切な位置に貼るのに妨げにならない必要はあるが、補強フィルム16が着色している場合には剥がし忘れが生じにくいというメリットもある。
また、補強フィルム16は、ロール状物の導電性テープ構造10から導電性テープ12と一体化した状態で引き出した際に、図2に示すように、塗り床材(下塗り)表面などの床面18にそのまま貼り付け可能な柔軟性を有している。
したがって、補強フィルム16には、補強作用を発揮するのに必要な強さと柔軟性を有することが求められる。補強フィルム16の素材は、例えば、PET等のポリエステル、ポリプロピレン、塩化ビニルなど、ロール状に加工できる程度に柔軟である材料が好ましい。補強フィルム16の厚さは、例えば、ポリエステルフィルムの場合、0.05mm〜0.07mm程度とすることができる。補強フィルム16が薄すぎると、柔軟性が高すぎることで、引き出した際に床面18に真直ぐ貼りにくくなる。また、導電性テープ12と補強フィルム16を一体化してロール状にする加工が難しくなる。
一方、補強フィルム16が厚すぎると、ロール状に加工した際の直径と重量が大きくなり、製品の移動や保管時に嵩張ったり、作業時の重量が大きくなるなどして取り扱いにくくなる。同時に、材料費が高くなることから、必要以上に厚くすることはない。
補強フィルム16の幅Bは、導電性テープ12の幅b(例えば10mm程度)よりも大きければよい。導電性テープ12と補強フィルム16の余白は、左右両方、もしくは左右の片側に例えば3mm〜5mm程度の余白があれば、床面18に貼りつけた後、指先を使って剥がしやすい。
導電性テープ12は、例えば銅やアルミニウム等の素材自体が導電性を持った金属箔を支持体としてテープ状に形成した導電性金属テープや、樹脂テープの表面にカーボンや金属粉を付着させた導電性樹脂テープで構成することができる。導電性テープ12は、少なくとも支持体表面に導電性を持った導電面を有し、粘着面に粘着剤層を有するテープ状部材であればよい。ここで、粘着面は、テープの支持体に粘着剤層が設けられた面である。導電性テープ12の厚さは、例えば50μm以下とすることが好ましい。
上記構成の動作および作用について説明する。
導電性テープ12を床面18に貼り付ける場合、ロール状物の導電性テープ構造10から補強フィルム16および導電性テープ12を一体的に引き出して、そのまま床面18に貼り付ける。
床面18に貼り付ける際の導電性テープ12には補強フィルム16による補強作用が働くことから、導電性テープ12は切れにくく、しわになりにくい。このため、極めて薄い導電性テープ12を短時間で床面18に確実に貼り付けることができる。また、補強フィルム16は透明(または薄く着色した半透明)であるので、床面18に貼り付けた後の導電性テープ12の状態は補強フィルム16を通して視認可能である。したがって、導電性テープ12の状態を確認しながら貼り付け作業を進めることができる。
その後、補強フィルム16の上から、例えばローラーで転圧するか、または、ウエスなどの軟らかい素材で擦るなどして確実に導電性テープ12を床面18に貼り付ける。最後に、補強フィルム16を端部から剥がしてゆけば、導電性テープ12のみを床面18に貼り付けた状態で残すことができる。ここで、補強フィルム16の幅Bは導電性テープ12の幅bよりも大きいので、指先を使って容易に剥がすことができる。
ここで、補強フィルムの粘着力については、以下の条件が要求される。
まず、図3に示すように、離型紙(セパレータ)を用いていないロール状物の導電性テープ構造10から引き出す際には、補強フィルム16と導電性テープ12が一体となっている必要がある。すなわち、導電性テープ12の背面14に対する補強フィルム16の粘着力C1は、補強フィルム16の背面に対する導電性テープ12の巻戻力C2を上回る必要がある。
また、図4に示すように、床材20の床面18に貼りつけた後は、補強フィルム16だけを剥がし、床面18に導電性テープ12のみを残すことが必要である。すなわち、導電性テープ12の背面14に対する補強フィルム16の粘着力C1は、床面18に対する導電性テープ12の粘着力C3を下回る必要がある。
したがって、補強フィルム16の粘着力は、導電性テープ12の粘着力よりも小さければよいが、最適な粘着力の範囲については、予め実験により明確にしておくことが好ましい。例えば、ある実験では、導電性テープ12の粘着力が8〜15(N/25mm)に対して、補強フィルム16としてのポリエステルフィルムの粘着力は、0.2(N/幅25mm)〜1.2(N/幅25mm)となり、上記の条件を満たすことを確認できた。なお、粘着力については、JIS Z 0237に規定された方法で測定を行った。
上記の条件を満足するように粘着力を設定することで、ロール状物の導電性テープ構造10から導電性テープ12と補強フィルム16を一体化した状態で確実に引き出し可能であるとともに、補強フィルム16を導電性テープ12から剥がして導電性テープ12のみを床面18に貼り付けた状態で確実に残すことができる。
なお、導電性テープ12を貼り付ける対象となる床材20をなすエポキシ樹脂系やウレタン樹脂系などの塗り床材(下塗り)表面は、一般に光沢が見られるほどに極めて平滑であり、床として使用する前の段階であるため、細かい傷などの表面の荒れは通常は想定されない。また、導電性テープ12は、塗り床材(上塗り)を上から施工した後に、剥れ等の不具合が発生しないように、確実に床面18をなす塗り床材(下塗り)表面に確実に貼り付ける必要がある。そのため、導電性テープ12を貼り付ける前は、予め塗り床材(下塗り)表面のホコリなどを十分に除去することが必要である。このようにすることで、床面18をなす塗り床材(下塗り)表面に対する導電性テープ12の粘着力は、ほぼ確実に確保される。
このように、本実施の形態によれば、極めて薄い導電性テープ12を床面18に貼り付ける作業において、切れにくく、しわになりにくい効果を期待できる。したがって、作業時間の短縮と確実な施工を実現できる。
[帯電防止床]
次に、本発明に係る帯電防止床について説明する。
本発明に係る帯電防止床は、上述した導電性テープ12と周知の導電性塗り床材とを備えるものである。この帯電防止床は、例えば、図5に示したように、床基盤1上に下塗りした導電性塗り床材2と、導電性塗り床材2の上に格子状に配置した導電性テープ3(12)と、導電性テープ3(12)および導電性塗り床材2の上に上塗りした導電性塗り床材4と、アースターミナル5とにより構成することができる。これにより、激しい放電現象を伴うような静電気の発生を抑える性能を簡易に確保することができる。
上記の実施の形態において、導電性テープ3(12)は、縦横が斜めに交差した斜め格子状の配置としてもよく、配置間隔は一定でも変化したものでもよい。あるいは、格子状ではなく、平行方向に並列させた配置としてもよい。
また、床基盤1は、建物の床を構成するコンクリート、モルタル等の一般的な床材料で形成することができる。
導電性塗り床材2、4としては、例えば、エポキシ樹脂系やウレタン樹脂系の塗床材を基材とし、この基材に対して導電性フィラーやイオン性液体を混入することで、帯電防止性能を有するものを用いることができる。
上記の実施の形態において、下塗りの導電性塗り床材2を設けず、床基盤1の上に直接に導電性テープ3(12)を貼り付け配置し、その上に導電性塗り床材4を上塗りした帯電防止床としてもよい。この帯電防止床は、新築の建物等に好適である。
[帯電防止床の施工方法]
次に、本発明に係る帯電防止床の施工方法について説明する。
本発明に係る帯電防止床の施工方法は、上述した帯電防止床を施工する方法であって、図1に示されるロール状物の導電性テープ構造10から補強フィルム16と導電性テープ12とを一体に引き出して、図2に示すように床面18に貼り付ける工程と、この床面18に貼り付けた後、必要に応じて補強フィルム16の上から導電性テープ12をこの床面18に押し当てて導電性テープ12を確実に貼り付ける工程と、補強フィルム16を導電性テープ12から剥がして導電性テープ12のみを床面18に貼り付けた状態で残す工程とを備えるものである。こうすることで、導電性テープ12を床に貼り付ける作業において、導電性テープ12は切れにくく、しわになりにくくなる。したがって、作業時間の短縮と施工品質の向上を図ることができる。
以上説明したように、本発明に係る導電性テープ構造によれば、導電性塗り床材または床材の表面に貼り付けて使用される導電性テープを備える構造であって、導電性テープの背面に粘着剤を介して剥離可能に一体的に設けられた補強フィルムをさらに備えるので、導電性塗り床材または床材の表面に貼り付ける際の導電性テープには補強フィルムによる補強作用が働くことから、導電性テープは切れにくく、しわになりにくい。このため、導電性テープを短時間で床面に確実に貼り付けることができる。
また、本発明に係る他の導電性テープ構造によれば、補強フィルムは透明または薄く着色した半透明であり、導電性テープと一体化した状態でロール状に加工可能であるとともに、ロール状物から導電性テープと一体化した状態で引き出した際に導電性塗り床材または床材の表面に貼り付け可能な柔軟性を有するので、導電性塗り床材または床材の表面に貼り付けた後の導電性テープの状態を、透明または薄く着色した半透明の補強フィルムを通して視認しやすくなる。また、取り扱いやすくなるとともに、引き出した際に導電性塗り床材または床材の表面に真直ぐ貼りやすくなる。
また、本発明に係る他の導電性テープ構造によれば、導電性テープの幅よりも補強フィルムの幅が大きいので、床材の表面に導電性テープを補強フィルムとともに貼り付けた後、指先を使って補強フィルムを剥がしやすくなる。
また、本発明に係る他の導電性テープ構造によれば、導電性テープの背面に対する補強フィルムの粘着力は、補強フィルムの背面に対する導電性テープの巻戻力を上回るとともに、導電性テープの背面に対する補強フィルムの粘着力は、導電性塗り床材または床材の表面に対する導電性テープの粘着力を下回るので、ロール状物から導電性テープと補強フィルムを一体化した状態で確実に引き出し可能であるとともに、補強フィルムを導電性テープから剥がして導電性テープのみを導電性塗り床材または床材の表面に貼り付けた状態で確実に残すことができる。
また、本発明に係る帯電防止床によれば、上述した導電性テープと導電性塗り床材とを備えるので、激しい放電現象を伴うような静電気の発生を抑える性能を簡易に確保することができる。
また、本発明に係る帯電防止床の施工方法によれば、上述した帯電防止床を施工する方法であって、ロール状物から補強フィルムと導電性テープとを一体に引き出して、導電性塗り床材または床材の表面に貼り付ける工程と、導電性塗り床材または床材の表面に貼り付けた後、必要に応じて補強フィルムの上から導電性テープを導電性塗り床材または床材の表面に押し当てて導電性テープを確実に貼り付ける工程と、補強フィルムを導電性テープから剥がして導電性テープのみを導電性塗り床材または床材の表面に貼り付けた状態で残す工程とを備えるので、導電性テープを床に貼り付ける作業において、導電性テープは切れにくく、しわになりにくくなる。したがって、作業時間の短縮と施工品質の向上を図ることができる。
以上のように、本発明に係る導電性テープ構造、帯電防止床および帯電防止床の施工方法は、歩行等による静電気の発生を抑えるとともに、発生した静電気を蓄積させない性能を備えた床に有用であり、特に、導電性テープを床面に貼り付け施工する際に、切れにくく、しわになりにくく、確実に貼り付けるのに適している。
10 導電性テープ構造
12 導電性テープ
14 背面
16 補強フィルム
18 床面
20 床材
b,B 幅
C1,C3 粘着力
C2 巻戻力

Claims (5)

  1. 導電性塗り床材または床材の表面に貼り付けて使用される導電性テープを備える構造であって、導電性テープの背面に粘着剤を介して剥離可能に一体的に設けられた補強フィルムをさらに備え、導電性テープから補強フィルムを剥離した際に粘着剤が導電性テープの背面に転写しないものであることを特徴とする導電性テープ構造。
  2. 補強フィルムは透明または薄く着色した半透明であり、導電性テープと一体化した状態でロール状に加工可能であるとともに、ロール状物から導電性テープと一体化した状態で引き出した際に導電性塗り床材または床材の表面に貼り付け可能な柔軟性を有することを特徴とする請求項1に記載の導電性テープ構造。
  3. 導電性テープの幅よりも補強フィルムの幅が大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の導電性テープ構造。
  4. 導電性テープの背面に対する補強フィルムの粘着力は、補強フィルムの背面に対する導電性テープの巻戻力を上回るとともに、導電性テープの背面に対する補強フィルムの粘着力は、導電性塗り床材または床材の表面に対する導電性テープの粘着力を下回ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の導電性テープ構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の導電性テープと導電性塗り床材とを備える帯電防止床を施工する方法であって、
    ロール状物から補強フィルムと導電性テープとを一体に引き出して、導電性塗り床材または床材の表面に貼り付ける工程と、導電性塗り床材または床材の表面に貼り付けた後、必要に応じて補強フィルムの上から導電性テープを導電性塗り床材または床材の表面に押し当てて導電性テープを確実に貼り付ける工程と、補強フィルムを導電性テープから剥がして導電性テープのみを導電性塗り床材または床材の表面に貼り付けた状態で残す工程とを備えることを特徴とする帯電防止床の施工方法。
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