JPH08134799A - 汚れの落としやすく付着し難い壁紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】弗素樹脂被覆壁紙の弗素樹脂層表面に汚れが付
着し難くすること。弗素樹脂層表面まで壁面、コンクリ
ート面に含まれる水分が浸出しないようにすること。弗
素樹脂層表面に結露しないこと。 【構成】難燃紙１１の表面側にアルミ箔１２，化粧紙１
３，弗素樹脂層１４を積層した壁紙。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】家屋の内装用壁紙で、表面に弗素
樹脂層を設けたもの。

【０００２】

【従来技術とその問題点】本発明に関連して、平成６年
１１月２１日付提出の特許出願「汚れを落とし易い壁
紙」が先願発明として出願されている。この先願発明は
基材の表面に弗素樹脂フィルムを接着するか、あるいは
弗素樹脂を塗布して、付着した汚れを簡単に払拭できる
ようにしたものである。しかしながら、弗素樹脂は帯電
性があるため汚れを伴う微粒子の付着を招く事が多く、
表面が汚れ易いという問題点を発見した。

【０００３】また、壁紙基材を通して壁材、コンクリー
ト材の含んでいる水分が弗素樹脂層表面に浸出し弗素樹
脂層表面が汚染するとともに、室内外の温度差により弗
素樹脂層表面に結露が発生するという問題点を残してい
る。

【０００４】

【解決すべき課題】弗素樹脂層表面に汚れが付着し難く
すること。弗素樹脂層表面に壁面、コンクリート面に含
まれる水分が浸出しないようにすること。弗素樹脂層表
面に結露しないこと。

【０００５】

【技術的手段】難燃紙１１の表面側にアルミ箔１２、化
粧紙１３、弗素樹脂層１４を積層した壁紙。

【０００６】

【作用】アルミ箔１２は導体であるので弗素樹脂層１４
に帯電した電荷をアルミ箔１２から逃がし、弗素樹脂層
１４の帯電を防止する。アルミ箔１２は壁面、コンクリ
ート面に含まれる水分の弗素樹脂層１４への浸出を防
ぐ。難燃紙１１は外気の温度の室内への伝搬を防ぐ。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
面において、１は本発明壁紙、１１は難燃紙で、断熱処
理されている。１２はアルミ箔で難燃紙１１に接着され
る。１３は木目模様などを印刷した化粧紙で、塩化ビニ
ール、織布、軟質の合成樹脂が用いられる。１４は弗素
樹脂フィルムを化粧紙１３に接着するか、弗素樹脂を溶
着して形成された弗素樹脂層である。弗素樹脂として
は、エチレン−４弗化エチレン共重合樹脂：ＥＴＦＥ、
過弗化アルコキシ：ＰＦＡなどが好適である。

【０００８】また、これら壁紙の表面を構成する各層の
厚さは次のようである。 弗素樹脂層 ５〜１００ミクロン 化粧紙 １５〜７０ｇ／ｍ^２ アルミ箔 ４０〜６０ｇ／ｍ^２

【０００９】本発明壁紙は上記の構成をとることによ
り、弗素樹脂層の帯電性をアルミ箔が除去するので、弗
素樹脂表面に汚れが付着し難くなるとともに、付着した
汚れを簡単に落とすことができる。また、アルミ箔１２
は壁紙、コンクリート面に含まれる水分を遮断し、弗素
樹脂層１４への浸出を防ぐ。

【００１０】さらに、難燃紙１１は断熱処理されている
ので、外気の温度の室内への伝搬を遮断し、弗素樹脂層
１４表面の結露を防ぐ。難燃紙１１の裏面には粘着剤を
塗布し離型紙を貼着しておく。

【００１１】

【効果】壁紙１の表面に汚れが付着し難い上、たとえ汚
れが付着しても落とし易い。また、弗素樹脂層１４表面
に結露を生じないとともに、壁面、コンクリート面に含
まれる水分が弗素樹脂層表面に浸出しない。したがっ
て、壁紙１表面は常に美麗に保たれる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 壁紙の断面図、

【符号の説明】

１：壁紙、１１：基材、１２：アルミ箔、１３：化粧
紙、１４：弗素樹脂層。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 難燃紙１１の表面側にアルミ箔１２、化
   粧紙１３、弗素樹脂層１４を積層した壁紙。