JPH0757980B2 - 表装材とこれを用いた仕上げ方法 - Google Patents

表装材とこれを用いた仕上げ方法

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JPH0757980B2
JPH0757980B2 JP2212482A JP21248290A JPH0757980B2 JP H0757980 B2 JPH0757980 B2 JP H0757980B2 JP 2212482 A JP2212482 A JP 2212482A JP 21248290 A JP21248290 A JP 21248290A JP H0757980 B2 JPH0757980 B2 JP H0757980B2
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Japan
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melt adhesive
hot
adhesive material
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敏廣 矢神
明 大森
葉子 林
昌夫 遠山
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Kikusui Kagaku Kogyo KK
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Kikusui Kagaku Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、建築物の内外壁表面,床面等へ適用できる
表装材とその仕上げ方法に関するものであり、その利用
分野は建築分野である。
(従来の技術) 従来、シート状の表装材としては、建築物の内壁用壁紙
があるが、これは、屋外に用いた時の耐久性を考慮した
ものとなっていない。
外部表面への適用を考えたシート状の表装材には、特開
昭59-106660号や特開昭63-125332号に開示される発明が
あった。特開昭63-125332号に記載された発明は、単に
繊維状シート(防燃性部材)上に水性弾性塗料を用いた
防水層と化粧用塗料による化粧層の組み合わせであっ
た。また、特開昭59-106660号の公報に記載された発明
は、模造タイル状とするために、網目基材を下地板に埋
め込む形で、異種または異色の塗装材により下地板と模
造タイル面を形成するものであった。この従来の発明は
いずれも接着方法、すなわち仕上げ方法に関して説明が
なされていなかった。
(発明が解決しようとする問題点) 従来技術における特開昭59-106660号あるいは特開昭63-
125332号の公報に記載された発明では、外壁外装面に適
用しうる素材を選定しているものの、一枚のシートで覆
える場合は問題なくても、特に防水性や納まりを考慮し
たものとなっていない為、シート間のジョイントについ
ては未解決であり、実用的とはいえなかった。この発明
では、防水性や納まりを考慮した、シート間のジョイン
トを容易にしたシート及び仕上げ方法を提供することを
課題とするものである。
(問題点を解決するための手段) 上記の課題を解決するために、この発明による表装材
は、シートを概ね矩形とし、その隣接する2辺には目地
部を兼ねた重ね合わせ部を2辺に有し、他の2辺の裏面
には、高周波誘導発熱体を含むホットメルト樹脂をコー
ティングしたものとなっている。
図面とともにこの発明の表装材を説明する。第1図は、
例とする表装材の正面図である。図中1は化粧材部を表
し、同2は化粧材部を支持する基材部である。第2図
は、この表装材の裏面からの図であり、基材部の裏面に
コーティングされたホットメルト接着材部3を見ること
ができる。第3図は、第1図中のA-A′線断面図であ
る。図により示される如く、目地兼重ね代を除く基材部
2上には化粧材部が形成され、重ね代を持たない表装材
の辺の裏面にはホットメルト接着材部3が形成されたも
のとなっている。
基材部2は、化粧材部1に比べ十分に薄く2mm以下にあ
るのが良い。また、目地兼重ね代となる部分の幅は、重
ね代が十分に取れ、外壁外表面に施工した場合の接着面
積が確保されるようにすると20〜100mmが適当である。
この基材部の素材として適当なものには、不織布,ガラ
スクロス,セラミックペーパー,合成紙などがある。
化粧材部1は、天然石やその砕石,着色骨材,着色プラ
スチック砕粒を、合成樹脂エマルション,溶剤型合成樹
脂,ホットメルト樹脂等により成形したものが適する
が、ステンレスやアルミニウム薄板またはその上に塗装
したものも利用できる。また、その他に建築用吹付材を
基材上に塗装することにより化粧材部とすることができ
る。
基材部上への化粧材部の複合化については、目地兼重ね
代部分を除く部分への貼り合わせ,あるいは塗装によっ
てなすことができる。
次に基材部2裏面におけるホットメルト接着材部は、先
の目地兼重ね代部分より幅狭にあることが必要であり、
粘着される位置は、表装材において先の目地兼重ね代を
設けた辺の反対側の辺であり、この場合のホットメルト
接着材部としては、エチレン酢ビ系,アクリル系の樹脂
が特に良くポリオレフィン系,ポリアミド系,ポリウレ
タン系,合成ゴム系,ポリエステル系の樹脂あるいはこ
れらの混合物,共重合物でもよい。
また、高周波誘導発熱体としては高周波誘導加熱装置の
発生する交番磁界中で渦電流損やヒステリシス損によっ
て発熱する材質であればよく、鉄,コバルト,ニッケ
ル,アルミニウム,ステンレス製の粉体,箔,シート,
メッシュ等を利用できる。
この発明の表装材を内外壁面,床面等に貼り付けるに当
たっては、床面へは上下がないので任意の隅から貼り始
めれば良いが、壁面へは通常下から目地兼重ね代を持た
ない辺を下にして、例えば第1図に表わされる上下と同
じにして、接着材も併用の上貼り付ける。表装材を壁面
等に接着させる接着材には、合成ゴム系,酢酸ビニル
系,ポリマーセメント系,アクリルゴム系など各種の接
着材が使用できる。貼り付けるに当たって、重ね代に目
地幅を開けながらあるいは目地をとらず、ホットメルト
接着材部を重ねながら接着させた後、重ね合わせ部分を
高周波誘導加熱装置を利用してホットメルト樹脂を加熱
溶融させ押さえ付けることにより接着させる。防水性を
考慮する場合は壁面の下部から貼り始め、上部へ向かっ
て貼り上げることにより、下部シートの目地兼重ね代部
分が、上部シートの粘着材部の下になるようにして、雨
水等の侵入を防止させる。第4図では、このようにして
施工する際の途中における外観斜視図をしめしている。
この図における例では、まず表装材の大きさに応じて割
り付けを行ない、下部より段ごとに目地兼重ね代部分が
表に現われるようにして順に張り付けていき、全面張り
付けた後、おさまりを確認しつつ高周波誘導加熱装置を
利用してホットメルト接着材層を溶融接着させていく。
第4図では下から2段目まで張り付けを行ない、下から
3段目を貼り始めたところの状態を示している。第5図
においては、この表装材を張り重ねていく際の、目地部
分の工程を示す断面図である。(イ)は、下に重なる部
分の表装材のみが接着材4により壁面等に張り付けられ
た状態であり、(ロ)は上に重なる表装材を張り合わせ
た状態であり、(ハ)は、張り重なった状態の上より高
周波誘導加熱装置5を用いてホットメルト接着材3を溶
融させながら貼りつけている状態を示している。
(実施例) 実施例では、この発明による表装材を製作して施工テス
トを実施した。実施例における表装材では、ポリエステ
ル製不織布の両面にアクリル樹脂ペイントをナイフコー
ターによりコーティングしたシートを基材部2とした。
化粧材部1は、基材部2の片側表面に目地兼重ね代部等
を養生して、下記の実施配合1による塗料を吹付により
塗装して形成させた。なお、表装材の寸法は40cm×60cm
とし、目地兼重ね代は塗装した不織布を露出させて5cm
幅とした。ホットメルト接着材部3は、エチレン酢ビの
接着材用の樹脂にステンレス(SUS430)の薄板(厚さ0.
02mm)をはさみ込んだものを厚さ0.3mm巾4.5cmでアイロ
ンを用いてコーティングした。
このような表装材を500枚製作し、コンクリートブロッ
ク造りで高さ2mの塀に施工して、施工性や納まりを確認
した。施工時の接着材としては、下記の実施配合2に示
す、合成樹脂エマルション系接着材を用いた。施工テス
トの結果は、一人当たり、約60m2の施工が可能であり、
納まりも良好であった。
実施配合1 アクリル系合成樹脂エマルション 25重量部 着色細骨材 60重量部 増粘剤等の添加剤 5重量部水 10重量部 計 100重量部 実施配合2 アクリル系合成樹脂エマルション 40重量部 炭酸カルシウム 30重量部 細骨材 20重量部 増粘剤等の添加剤 5重量部水 5重量部 計 100重量部 (発明の効果) この発明の表装材を建築物の外壁外表面へ適用すること
により、防水性が良く、納まりのよい施工が可能とな
る。すなわち、従来、シート状の表装材を建築物の外壁
外表面へ施工する場合、重ね合わせ部分がないため、下
地に塗り付けた接着材がシートとシートの間からはみ出
ることにより、美しい仕上がりとならなかった。また、
防水性を考慮するためには、シート間にシーリング処理
が必要であった。
ところが、本発明の表装材を適用することにより、シー
ト間からの接着材のはみ出しもなく、シート間のシーリ
ング処理も不要となる。その上、所望する目地色に着色
された、目地を兼ねる重ね代を一定の幅で露出させるこ
とにより、化粧目地として、デザイン上も有効となる。
また、この発明の表装材は、施工直後より完全なる防水
性があるため、施工直後の降雨に対しても安全となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の表装材の例を示す正面図である。
第2図は、第1図の裏面図である。第3図は第1図中の
A-A′線断面図である。第4図は表装材をブロック塀に
張り付けている途中における状態を示す外観斜視図であ
る。第5図は、表装材を張り重ねていく際の、目地部分
の工程を示す断面図である。 1……化粧材部,2……基材部,3……ホットメルト接着材
部,4……接着材,5……高周波誘導加熱装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の外壁外表面、内表面、床面等へ適
    用可能な可撓性を有する概ね矩形の表装材において、そ
    の構成が適用した時の表側から見た時、化粧材部1,基材
    部2,ホットメルト接着材部3であり、化粧材部1は天然
    石,着色骨材と合成樹脂等による成形物あるいは基材部
    上への塗料による塗膜あるいは金属薄板またはその加工
    物から成り、基材部2は化粧材部と比べた時、隣接する
    2辺のみ目地兼用の重ね代部分の為の余分の広さを持
    ち、不織布,ガラスクロス,合成紙などからなり、ホッ
    トメルト粘着材部3は重ね代とならない基材部2の他の
    2辺裏面に、重ね代より狭い幅において高周波誘導発熱
    体を含むホットメルト接着材からなることを特徴とする
    表装材。
  2. 【請求項2】建築物の内外壁,床等の表面へ特許請求項
    第1項記載の表装材を、重ね代に目地幅を開けながら、
    または目地をとらず、ホットメルト接着材部を重ねなが
    ら接着させた後に高周波誘導加熱装置を利用して表装材
    の表面を直接加熱することなくホットメルト接着材部を
    加熱溶融させ接着させることを特徴とする仕上げ方法。
JP2212482A 1990-08-09 1990-08-09 表装材とこれを用いた仕上げ方法 Expired - Lifetime JPH0757980B2 (ja)

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TW438663B (en) * 1996-08-05 2001-06-07 Senco Products Method of adhering sheet goods to a work surface and article of sheet goods including an adhesive device
EP0915938B1 (en) * 1996-08-05 2001-05-16 Senco Products, Inc Method of adhering millwork to a work surface

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