JPH0351317Y2 - - Google Patents

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JPH0351317Y2
JPH0351317Y2 JP17008884U JP17008884U JPH0351317Y2 JP H0351317 Y2 JPH0351317 Y2 JP H0351317Y2 JP 17008884 U JP17008884 U JP 17008884U JP 17008884 U JP17008884 U JP 17008884U JP H0351317 Y2 JPH0351317 Y2 JP H0351317Y2
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JP
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film
glass
synthetic resin
resin film
water
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JP17008884U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、2枚の板ガラス間にフイルム体を挾
着させた合わせガラスに関する。
(従来の技術と問題点) 従来、ガラス貼着用のフイルム体として、合成
樹脂フイルムに不織布を溶着や接着により接合し
たものが知られている。このフイルム体は粘着剤
をコーテイングした不織布面を板ガラス面に貼着
して使用するものであるが、このフイルム体を板
ガラスの片面に貼着した場合、一方の面は板ガラ
スを透して不織布が見えるため不織布の持つ暖か
さやソフトさが表現できるが、他面は合成樹脂フ
イルムが表面になるためいかにもプラスチツク的
で落つきのないハデな表現になつてしまう嫌いが
あるし、フイルム体が表面に露出するために傷が
ついたり、破れたりするという問題点があつた。
又、不織布面を板ガラスに貼着するため、この不
織布の繊維空間に水が浸入し易く、雨水、外気と
の温度差による結露、水洗、等によつてほとんど
の場合端末部から不織布内に水が浸入し、乾燥後
はこれがシミとなつて体裁を著しく損ねてしまう
という問題があつた。
尚、従来の合わせガラスとしては、ポリビニル
ブチラールによるフイルムを板ガラス間に挾ん
で、真空下で加熱溶着したものがあるが、これは
装置が大掛りになるため製造コストが高くなると
いう難点があつた。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、かかる従来の問題点を解決するため
に考案されたもので、その目的とするところは、
不織布の持つ暖かさやソフトさを両面共に表現す
ることができ、しかも不織布を用いたことによる
水の浸入を簡単な手段で防止したフイルム挾着合
わせガラスを提供することにあり、この目的達成
のための技術的手段として本考案では、表面に撥
水性を有する合成樹脂膜が形成された板ガラス
と、合成樹脂フイルムと不織布を接合したフイル
ム体と、が合成樹脂膜面と不織布面で接着された
フイルム貼着板ガラスを形成し、かつ2枚の該フ
イルム貼着板ガラスが合成樹脂フイルム面同士で
接合された構成を採用することとした。
(作用) 従つて、本考案のフイルム挾着合わせガラスで
は、合成樹脂フイルムと不織布を接合した2枚の
フイルム体が、合成樹脂フイルム面同士を背中合
せにした接合状態となるため、両面共に不織布が
表になり、又、不織布と板ガラスとが撥水性を有
する合成樹脂膜を介して接着されるため、この接
着部からの水の浸入は合成樹脂膜の撥水作用によ
つて阻止されることになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に示して説明す
る。図において、1は透明の板ガラスで、該板ガ
ラス1の表面には撥水性を有する合成樹脂膜2が
形成されている。
ここで撥水性を有する合成樹脂膜2は、二液型
透明ポリウレタン樹脂100部に、グリシドオキ
シプロピルトリメトオキシシラン1部を混合し、
溶剤を加えて適当な粘度に調整したものを、乾燥
後の塗膜厚さが5〜20μとなるようにスプレー塗
装によつて形成したものである。
3はフイルム体で、ポリエステルの透明フイル
ム3aと、ポリエステルの不織布3bと、を部分
溶着して一体のフイルム状に形成され、不織布3
bの表面には耐水性を有するアクリル酸エステル
の貼着剤4がコーテイングされている。
次に、5はフイルム貼着ガラスで、前記板ガラ
ス1と、フイルム体3と、が合成樹脂膜2面と不
織布3bの貼着剤4面とで接着されたものであ
り、この場合の製作方法は、まず板ガラス1を洗
滌したのち乾燥し、次にこの板ガラス1の表面に
合成樹脂膜2を形成し、これが乾燥したのち、こ
の合成樹脂膜2の上から圧着ロールでフイルム体
3をラミネートするようにしている。
そして、前述のようにして製作した2枚のフイ
ルム貼着ガラス5,5を、フイルム体3,3の透
明フイルム3a,3a同士が背中合せになる状態
にして両面粘着テープ6で接着することによりフ
イルム挾着合わせガラスAを製作するようにして
いる。
従つて、本実施例のフイルム挾着合わせガラス
Aにあつては、両板ガラス1,1間に2枚のフイ
ルム体3,3が不織布3b,3bを表面にして挾
着された状態となるため、このフイルム挾着合わ
せガラスAは両面共に不織布3b,3bが板ガラ
ス1,1を透して見えることになり、この不織布
3b,3bの持つ暖かさやソフトさを表現するこ
とができる。
又、水の浸入個所となる板ガラス1と、不織布
3bの貼着剤4面と、の境界に撥水性を有する合
成樹脂膜2が設けられているため、この合成樹脂
膜2の撥水作用によつて板ガラス1と不織布3b
との間への水の浸入を防止することができる。
以上、本考案の一実施例について説明したが、
本考案の具体的な構成は前述した実施例に限定さ
れるものではない。
例えば、板ガラスとしては、すりガラス面や線
入板ガラス等、フイルムの貼着が不可能なもの以
外については本考案でいう板ガラスに含まれるも
のである。
また、合成樹脂フイルムおよび不織布の材質に
ついてもポリエステルに限らず、塩化ビニル、ア
クリル、ナイロン等を使用できるし、その色彩、
模様、表面加工(エンボス加工等)は任意であ
り、又、合成樹脂フイルムと不織布の接合手段
も、部分溶着に限らず、全面溶着でもよいし、接
着でもよい。
また、不織布の貼着剤についても、実施例のア
クリル酸エステルに限らず、耐水性を有する粘着
剤であれば全て本考案のフイルム貼着用として利
用できるものである。
更に、撥水性を有する合成樹脂膜としては、ポ
リウレタンに限らず撥水性を有する合成樹脂は全
て含まれるものであるが、実用面からは変色がな
く、ガラス表面への密着性が優れた樹脂を用いる
のが好ましい。なお、この密着性を向上させるた
めにシランカツプリング剤等を加えるのが好まし
い。又、フイルム体同士の接合も両面粘着テープ
の部分接着や全面接着、或いは接着剤による接着
でもよい。
尚、本考案のフイルム挾着合わせガラスは、破
損時のガラス破片の飛散防止用、省エネを目的と
した日照調節用、或いは装飾用等として間仕切り
用ガラス、ドア用ガラス、窓ガラス等、種々の用
途に使用できるものである。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、板ガラス
の表面に撥水性を有する合成樹脂膜を設け、この
上からフイルム体の不織布を貼着させる構成とし
たので、板ガラスの表面に直接に不織布を貼着さ
せた場合とは異なり、その耐水性を著しく向上さ
せて、雨水、結露、水洗い等によつて接合面に水
が浸入するといつた不都合を完全に防止すること
ができるし、又、両面共に不織布の持つ暖かさ
と、ソフトさを表現することができるし、しかも
その製造が容易に行なえるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例のフイルム挾着合わせガ
ラスの分解断面図、第2図はフイルム貼着板ガラ
スの切欠斜視図である。 A:フイルム挾着合わせガラス、1:板ガラ
ス、2:合成樹脂膜、3:フイルム体、3a:透
明フイルム(合成樹脂フイルム)、3b:不織布、
4:粘着剤、5:フイルム貼着板ガラス、6:両
面粘着テープ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 表面に撥水性を有する合成樹脂膜が形成された
    板ガラスと、合成樹脂フイルムと不織布を接合し
    たフイルム体と、が合成樹脂膜面と不織布面で接
    着されたフイルム貼着板ガラスを形成し、かつ2
    枚の該フイルム貼着板ガラスが合成樹脂フイルム
    面同士で接合されていることを特徴とするフイル
    ム挾着合わせガラス。
JP17008884U 1984-11-08 1984-11-08 Expired JPH0351317Y2 (ja)

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JP17008884U JPH0351317Y2 (ja) 1984-11-08 1984-11-08

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JP17008884U JPH0351317Y2 (ja) 1984-11-08 1984-11-08

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JPS6186434U JPS6186434U (ja) 1986-06-06
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