JP2000045632A - 複合材 - Google Patents

複合材

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JP2000045632A
JP2000045632A JP10208272A JP20827298A JP2000045632A JP 2000045632 A JP2000045632 A JP 2000045632A JP 10208272 A JP10208272 A JP 10208272A JP 20827298 A JP20827298 A JP 20827298A JP 2000045632 A JP2000045632 A JP 2000045632A
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composite material
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Kozo Onoda
浩三 小野田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば木目調の意匠材を貼合わせてなる金属
製の化粧材に折り曲げによる面取り部を加工して見掛け
上の厚みを演出し、更に両面粘着シートによって被化粧
材との接合を行なうことで生産性と現場での施工性とを
向上させ、もって建造物の開口部材や水廻り部材等にお
ける各種の擬装化を安価かつ容易に達成し得る手段を提
供する。 【解決手段】 木目等の意匠材10を表面に施した金属
製の基板12を直線的に折り曲げてコーナ部分に面取り
部14を加工してなる化粧材16と、板材や形材等で構
成され、両面粘着シート18を介して前記化粧材16に
一体的に取り付けられる被化粧材20とからなり、この
両面粘着シート18は、前記面取り部14の加工により
前記化粧材16と被化粧材20との間に生ずる隙間を埋
めるのに必要な厚みを有していることを特徴とする複合
材により解決し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば樹脂製板
材と金属製板材の貼合わせの如く異種材料を積層した複
合材に関し、更に詳細には、アルミニウムや樹脂等を材
質とするサッシ、ドア、浴室等の水廻りの壁や天井それ
らの収め部材等に異種材料を積層させて、これにより建
物の内外装に良好な仕上がりを付与する擬装化技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に金属や樹脂等の人工的な素材は、
耐候性や耐水性および大量生産性に優れる利点を有し、
また木材や竹材等の自然素材は暖かみのある手触りや外
観に優れるという利点を有している。このため建築関連
分野では、人工素材と自然素材が夫々備える利点を採り
入れた内外装用の建材が各種使用されている。例えば、
木目印刷を施した樹脂製の化粧フィルムを金属製のサッ
シやサイディング材(壁板)に接着し、外観的に木製の雰
囲気を醸し出させるようにした複合材による擬装化技術
がこれである。
【0003】殊に建造物のサッシやドアには複合材での
木製擬装化が多く試みられてきており、その代表例とし
て化粧材と被化粧材とからなる複合材の断面構造を図2
4〜図26に示す。例えば図24に示す複合材は、金属
製または合成樹脂製の形材からなる被化粧材30の上面
および側面に、木目模様を予め印刷した樹脂製フィルム
32をそのまま接着剤で貼着けてなるものである。この
場合に前記樹脂製フィルム32は、被化粧材30に貼着
けられることで化粧材として機能する。なお被化粧材3
0の典型例としては、アルミの引抜きまたは押出しによ
るサッシ用形材が挙げられる。
【0004】図25に示す複合材は、長手方向の両コー
ナ部分に面取り部34を設けた樹脂製形材からなる基板
36の表面に、木目印刷を施した樹脂製フィルム32を
全面的に接着して化粧材38を構成し、この化粧材38
の両端縁部の側を折曲させた長手端部を、例えば金属製
の形材からなる被化粧材30の端部に嵌合させて一体的
な取付けを行なったものである。
【0005】図26の複合材は、長手方向の両コーナ部
分に面取り部34を設けた樹脂製形材の基板36と、こ
の基板36の面取り部34を避けた上面だけに接着した
木材突板40と、これら突板40の表面、側面および面
取り部34を被覆するよう塗布した塗膜42とで化粧材
38を構成し、この化粧材38を例えば金属製の形材か
らなる被化粧材30の上面だけに接着剤で複合的に接合
したものである。
【0006】また図27は、従来の木目状の擬装化が試
みられていた浴室の壁・天井面に使用される化粧材38
の代表例を示したものである。この化粧材38は、発泡
樹脂44を充填した樹脂製形材からなる基板36の上面
に木材突板40を接着し、該突板40の部分を塗膜42
により被覆したものである。なお基板36における一方
の長手方向の端縁部には突片36aが形成され、また他
方の長手方向の端縁部には該突片36aの嵌入を許容す
る陥入部36bが形成されている。そして施工時には、
基板36の突片36aを隣接する基板36の陥入部36
bに嵌入させることで止水性と壁面としての連続性とを
確保し得るようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし前述した従来技
術に係る複合材には、夫々に次のような難点が指摘され
る。すなわち図24に示した複合材では、その長手方向
の両端縁におけるコーナ部分に面取り部を形成できない
ため硬質な感覚しか得られない。すなわち木材に付した
面取り部が醸し出す独得の視覚的な柔らかさや立体感が
得られず、不自然な感じは拭い難い。また図25に示し
た複合材では、樹脂製の形材からなる基板36が被化粧
材30の形状に合わせて同数必要となるだけでなく、該
複合材の厚みが大きくなるために、被化粧材30や枠材
を新たに作り直す必要があって製造コストが嵩む欠点が
ある。また化粧材38と被化粧材30との間に空間が存
在するので、複合材を叩いた際の音が聴覚的に軽く浮薄
なものとなる難点もある。
【0008】更に図26に示した複合材では、板材から
なる基板36に木材突板40を貼合わせた後に裁断して
用いるため、該基板36における側面および面取り部3
4の色調を、個体差の大きい前記木材突板40の色調に
その都度合わせる必要があり極めて煩雑であった。これ
に加えて、各部材の材質をなす木材と樹脂の湿度や温度
による挙動の相違等から、木材突板40の端部が存在す
る面取り部34の個所で塗膜割れが発生したり、基板3
6と被化粧材30との接着部に大きな応力がかかり剥離
し易くなる難点もある。また図25に係る複合材と同様
に、複合材の厚みが大きくなって被化粧材30や枠材の
設計変更が必要となり、製造コストが嵩んでしまう欠点
も内在している。
【0009】次に図27に示した複合材では、基板36
に合成樹脂からなる形材を用いているために幅や厚みの
寸法誤差が大きくなり易い。しかも該基板36は長手方
向の直線性が必ずしも良好でないために、その長手方向
に面取り部を施すことが難しく、従って意匠的に平面的
なものとならざるを得ない。また充分な止水性を確保す
るために、前記基板36の突片36aの突出量および陥
入部36bの陥凹量を大きくする必要がある。このため
に化粧材38の厚みが構造的に大きくならざるを得ず、
現場施工後にコーナー部に被着する隅部材や断面を隠す
部材が必要となって施工工程数が増大し、かつ製造コス
トも高騰する等の欠点も併せて指摘される。
【0010】以上に述べたように、従来の金属や樹脂を
材質とする複合材を使用して、建造物における出入口や
窓等の開口部材や浴室・台所等の水廻り部材を擬装化す
る技術は、これによっては充分な質感が得られなかった
り、製造コストが嵩んだり、更には長期の耐久性に不安
が残る等の諸々の問題点があった。
【0011】
【発明の目的】この発明の目的は、従来技術に係る複合
材に内在している前記欠点を解消するべく提案されたも
のであって、例えば木目調の意匠材を貼合わせてなる金
属製の化粧材に折り曲げによる面取り部を加工して見掛
け上の厚みを演出し、更に両面粘着シートによって被化
粧材との接合を行なうことで生産性と現場での施工性と
を向上させ、もって建造物の開口部材や水廻り部材等に
おける各種の擬装化を安価かつ容易に達成し得る手段を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため本発明に係る複合材は、木
目等の意匠材を表面に施した金属製の基板を直線的に折
り曲げてコーナ部分に面取り部を加工してなる化粧材
と、板材や形材等で構成され、両面粘着シートを介して
前記化粧材に一体的に取り付けられる被化粧材とからな
り、この両面粘着シートは、前記面取り部の加工により
前記化粧材と被化粧材との間に生ずる隙間を埋めるのに
必要な厚みを有していることを特徴とする。
【0013】同じく前記課題を克服し、所期の目的を有
効に達成するために本願の別の発明に係る複合材は、木
目等の意匠材を表面に施した金属製の基板を直線的に折
り曲げてコーナ部分に面取り部を加工してなる化粧材
と、板材や形材等で構成され、両面粘着シートを介して
前記化粧材に一体的に取り付けられる被化粧材とからな
り、前記化粧材を前記両面粘着シートを介して前記被化
粧材に一体的に取付けた際に、この両面粘着シートが備
える固有の厚みに応じて、前記面取り部が加工された化
粧材に得られる立体感を変化させ得るよう構成したこと
を特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】[第1実施例について]次に本発明
に係る複合材について、好適な実施例を挙げて、添付図
面を参照しながら以下説明する。図1〜図3は本発明の
好適な第1実施例に係る複合材を示すもので、この複合
材は、木目等の意匠材10を表面に施した金属製の基板
12のコーナ部分に面取り部14を加工してなる化粧材
16と、両面粘着シート18を介して該化粧材16が一
体的に取り付けられる被化粧材20とから基本的に構成
されている。すなわち図2に示す如く、例えばアルミニ
ウム等の金属板からなる長尺の基板12は、その両端縁
部近傍が長手方向に直線的に折り曲げられてコーナ部分
が形成され、該コーナ部に所要のテーパを付することで
面取り部14,14が加工されている。なお基板12の
長手方向に延在する両端縁部は、前記面取り部14,1
4が施された下部が更に折曲されて、図2に示すように
下方に垂下する所謂袴部14a,14aが形成されてい
る。また基板12の平坦面、面取り部14,14および
袴部14a,14aに及ぶ表面には、樹脂製フィルムに
一例として木目等のパターンを印刷した意匠材10が接
着により施され、これら意匠材10と基板12とによっ
て化粧材16が構成されている。
【0015】また図2に示す被化粧材20は、例えば建
造物の開口部を構成する窓や戸およびそれらの枠材等を
構成するアルミニゥムの引抜き/押出し形材等であっ
て、この被化粧材20の長手方向に延在する両端縁部は
下方へ折曲されて、前記化粧材16と同じく所謂袴部2
0a,20aが形成されている。そして被化粧材20に
おける袴部20a,20aの外側寸法(横幅)は、前記化
粧材16における袴部14a,14aの内側間隔の寸法
より面取り部14で生じる隙間分だけ小さくなってい
る。そして前述した化粧材16をこの被化粧材20に外
側から被せて、両面粘着シート18により両部材を接合
することで本願の複合材が得られるものである。ここで
使用される両面粘着シート18は、図1から判明する如
く、前記面取り部14を化粧材16に加工したことによ
り該化粧材16と前記被化粧材20との間に生ずる隙間
を埋めるのに必要な厚みを有していることが必要であ
る。これにより被化粧材20の表面には化粧材16が両
面粘着シート18を介して一体的に接合され、従ってア
ルミニウム形材等からなる被化粧材20の表面は木質調
に擬装されることになる。
【0016】[基板の内容について]図1〜図3に示す前
記基板12としては、例えば耐食性に優れたアルミ板や
ステンレス板が好適に使用される。この基板12は、製
造時に付着する圧延油によって両面粘着シート18との
接着能が低下するのを改善するために、洗浄脱脂または
焼き鈍し脱脂がなされているのが好ましく、更に基板表
面に化成皮膜、陽極酸化皮膜、樹脂皮膜の処理を施した
ものでもよい。基板12の材質には特に制限はないが、
例えばアルミ板を採用する場合は、純Al系、Al−M
n系、Al−Mg系、Al−Si系、ジュラルミン系、
Al−Zn系が好適であり、またステンレス板を採用す
る場合は、マルテンサイト系、フェライト系、オーステ
ナイト系が好適である。このような耐食性に優れた金属
を基板12に使用しても、被化粧材20の表面が異種金
属であるときは、該被化粧材20と基板12との接触箇
所に経時的に電蝕を生じる可能性があるので、該基板1
2として使用する金属は被化粧材20と同種の金属とす
るのが好ましい。
【0017】前記基板12の板厚は、特に限定されるも
のでなく、例えば0.05mm〜1mm程度、好ましくは0.
1mm〜0.3mm程度である。その理由は板厚が0.05mm
よりも薄いと、強度が低くなるために加工時の取扱いが
困難になるからである。また板厚が1mmを越えると、基
板12に接着した意匠材10が折り曲げ加工時に引き裂
かれたり、白化し易くなったりすることが経験的に知ら
れている。なお板厚を0.1mm〜0.3mm程度に設定する
と、折り曲げによる面取り意匠に、木製サッシやドアに
多用される2mm〜4mm程度の角面意匠を作り上げること
ができ、更に重量、コスト、粘着シートへの負荷を軽減
しながら充分な表面強度を付与し得る利点を有する。
【0018】[意匠材の内容について]基板12の表面に
施される意匠材10としては、例えば木材突板や木目印
刷がなされたフィルムが適宜に選定される。この木材突
板はロータリー方式やスライス方式によって原木から製
造され、樹種としては針葉樹、広葉樹、南洋材等が広く
使用される。また木目印刷がなされるフィルムの材質と
しては、例えばチタン紙、ポリ塩化ビニル、ポリエステ
ル、ポリプロピレン等が好適に使用される。これらの意
匠材10は、前記基板12の表面に直接的に接着される
とは限らず、例えば合成樹脂発泡体、不織布、和紙を介
して間接的に接着することもできる。合成樹脂発泡体を
介在させた場合は、断熱性や柔らかな触感を向上させる
ことができる。また不織布や和紙を介在させる場合は、
前記基板12との接着性を改善したり、意匠材10にお
ける耐引裂強度を高めたり、光透過性のある意匠材10
の色調を改善したりすることができる。なお意匠材10
は必ずしも基板12と別の部材であることを要せず、該
基板12の表面に例えば木目調の模様乃至パターンを印
刷により、または印刷と塗膜とにより施すようにしても
よい。
【0019】前記意匠材10の厚みは特に限定されない
が、木材突板を使用する場合、例えば0.1mm〜0.4mm
程度、好ましくは0.15mm〜0.25mm程度である。そ
の理由は、板厚が0.1mmより薄いと突板自体の製造が
困難になるからである。また仮に0.1mm厚以上の木材
突板を基板12に貼り合わせてから、その突板部分を
0.1mm以下に研削しても基板12が露出し易くなる。
かといって板厚が0.4mmを越えると、化粧材16を曲
げ加工する際に裂け易くなる。しかるに板厚を0.15m
m〜0.25mmの範囲に設定すると、下地の色調と同化し
難くなると共に、折り曲げによる面取り意匠も自然な感
じを与える利点を有する。次に意匠材10に木目印刷が
なされたフィルムを使用する場合、その厚みは前記基板
12との間に介在させるものにもよるが、例えば0.0
1mm〜3mm程度、好ましくは0.01mm〜1mm程度であ
る。その理由は、0.01mmより薄いと引張強度が低下
して基板12との接着が難しくなり、また3mmより厚い
場合も折り曲げ加工時に破損したり木質感が得られ難く
なるからである。しかるに該フィルムの厚みを0.01m
m〜1mmにすると、接着加工性、折曲げ加工性、木質感
の何れにも優れる利点を有する。また木材突板に転写印
刷を施したものを用いる場合、その厚みについては通常
の突板に準ずる。
【0020】前述した意匠材10として、木材突板やパ
ルプ系フィルム等の如く耐水性や耐光性の低い素材を用
いる場合、折り曲げ加工後または折り曲げ加工前に塗装
を施したり、合成樹脂フィルムの貼着を行なったりして
おくのが好ましい。この塗装やフィルムの貼着は、例え
ばウレタン樹脂系、ビニル樹脂系、エポキシ樹脂系、ア
ミノ樹脂系、シリコン樹脂系等の塗料やフィルムの使用
により実施される。特に木材突板の場合は、表面塗装等
と同時にエーテル化、エステル化、アセタール化とい
った化学修飾処理、合成樹脂を木材中で硬化させるW
PC(wood plastic combination)加工、ポリエチレン
グリコールや糖類等の含浸処理を施し、寸法安定性、耐
水性、耐光性等を付与するのが好ましい。なお無処理と
してもよいのは勿論である。
【0021】例えば木目調の意匠材10を基板12に接
着してなる化粧材16は、その面取り部44を形成した
折り曲げ加工によって良好な立体的質感を与えることが
できる。この折り曲げ部分の形状に特に限定はないが、
例えば面取り部44の凹面側に半径0.35mm以上の曲
面または幅1mm以上の傾斜面を持たせることが好まし
い。その理由は、これ以下の大きさの曲面や傾斜面によ
る面取り意匠では、充分な立体的質感を演出できないか
らである。なお、木目柄以外の意匠についても事情は同
様である。またこうした円弧や傾斜を2つ以上組み合わ
せた面取り意匠については、その総幅が1mm以上になる
ようにすることが好ましい。
【0022】[両面粘着シートについて]化粧材16を被
化粧材20に接着する両面粘着シート18の種類につい
ては、耐候性、耐水性、耐熱性、接着力等に優れたもの
であれば特に限定されないが。例えば両面粘着シート1
8として、屈曲性の大きい不織布、合成樹脂フィルム、
合成樹脂発泡体、合成ゴム等をシート基板とし、その両
面にアクリル系やゴム系等の粘着剤を塗工し、更に該粘
着剤塗工領域の片面に剥離フィルムを貼付けてロール状
に巻取ったもの、または両面に剥離フィルムを貼付けた
ものが一般的である。この両面粘着シート18を使用す
る際には、例えば図1〜図3に示す実施例の場合、化粧
材16または被化粧材20における被着面の全面または
一部に両面粘着シート18の粘着面(剥離フィルムを剥
がした面または剥離フィルムが貼付けてない面)を当接
させ、該シート18における他面の剥離フィルムを剥が
しながら他方の被着面に当接させ、その後に化粧材16
の表面を被化粧材20に向けて強く押さえることで接着
を行なう。
【0023】この両面粘着シート18は、基本的に化粧
材16に形成した面取り部14の存在により生ずる該化
粧材16と被化粧材20の隙間を埋めつつ接着するもの
であるが、他方で断熱性、吸音性や表面質感等の要求に
応じて該化粧材16での面取り部14の深さや形状も決
定される。このため両面粘着シート18の厚みは特に限
定されず、例えば0.1mm〜5mm程度で、好ましくは0.
35mm〜1.5mm程度の比較的広い範囲に亘っている。
その理由は、シート厚が0.1mm以下では両面粘着シー
トの製造自体が難しくなり、また5mm以上では熱や水分
等の影響で化粧材16と被化粧材20との間のクリープ
(膨張収縮応力による)により化粧材表面にうねりを生じ
たり、化粧材16の端部に被化粧材20とのずれが起こ
り易いからである。しかるにシート厚が0.35〜1.5
mm程度の範囲であれば、面取り部14における基板12
の下面側が角面意匠でも1mm〜4mm程度の幅の傾斜面が
得られ、また丸面意匠でも0.35mm以上の半径の曲面
が得られて立体的質感が充分演出でき、加えて化粧材1
6と被化粧材20との間のクリープによる問題点は生じ
ない。なお被化粧材16の形状によっては、表面に欠落
部や凹凸があったり、施工性が非常に悪い等の場合があ
る。この場合には、両面粘着シートの積層、接着剤やシ
ーリング剤の併用、合成樹脂や金属の板材の併用等を適
宜選択的に実施するのが好ましい。
【0024】[別変形例に係る複合材について]図4は、
第1実施例に関する別変形例1の複合材を中間省略断面
で示し、被化粧材20における長手方向の両端縁部にお
けるコーナ部が直角になっている具体例である。この実
施例の複合材では、化粧材16を構成する前記基板12
に形成した面取り部14と、被化粧材20の両端縁部の
直角なコーナ部20bとの間に断面が三角形状をなす空
間が形成される。なお化粧材16と被化粧材20を接合
する図示の両面粘着シート18の厚みは、該被化粧材2
0の上面に位置するシート18と前記袴部20aの外側
に位置するシート18とでは同一である。また図5に示
す別変形例2に係る複合材も、基本的に図4の変形例1
に係る複合材と共通している。但し、基板12に形成し
た面取り部14の幅が両面粘着シート18の厚さに比べ
て小さいために、該両面粘着シート18で化粧材16を
被化粧材20に接合した際に、該面取り部14と被化粧
材20における直角のコーナ部20bとの間に形成され
る空間は、断面においてベース板状の変形五角形をなし
ている。この場合も、被化粧材20の上面に位置する両
面粘着シート18と前記袴部20aの外側に位置する両
面粘着シート18との厚みは同一である。
【0025】図6は別変形例3に係る複合材を示し、基
本的に図4の変形例1に係る複合材と共通している。但
し、被化粧材20の上面に位置する両面粘着シート18
の厚みよりも、該被化粧材20における前記袴部20a
の外側に位置する両面粘着シート18の厚みが薄く設定
される点で相違している。図7は別変形例4に係る複合
材を示し、基本的に図4の変形例1に係る複合材と共通
している。但し、被化粧材20の上面に位置する両面粘
着シート18の厚みは、該被化粧材20における前記袴
部20aの外側に位置する両面粘着シート18の厚みよ
りも薄く設定される点で相違している。
【0026】図8は、別変形例5に係る複合材を中間省
略した断面で示すもので、被化粧材20における長手方
向の両端縁部におけるコーナ部に面取り部20cが形成
されている具体例である。この変形例では、化粧材16
を構成する前記基板12に形成した面取り部14と、被
化粧材20の両端縁部の面取り部20cとの間に、断面
において逆台形状の空間が形成される。なお化粧材16
と被化粧材20を接合する両面粘着シート18の厚み
は、該被化粧材20の上面に位置するシート18と前記
袴部20aの外側に位置するシート18と間に差はなく
同一である。
【0027】図9は、別変形例7に係る複合材を中間省
略した断面で示すもので、被化粧材20における長手方
向の両端縁部におけるコーナ部にラウンド部20dが形
成されている具体例である。この変形例では、化粧材1
6を構成する前記基板12に形成した面取り部14と、
被化粧材20におけるラウンド部20dとの間に、断面
において逆富士山状の空間が形成される。なお被化粧材
20の上面に位置する両面粘着シート18の厚みと、該
被化粧材20における前記袴部20aの外側に位置する
両面粘着シート18の厚みとは同一に設定されている。
更に図10は、別変形例8に係る複合材を中間省略した
断面で示すもので、被化粧材20における長手方向の両
端縁部におけるコーナ部にラウンド部20dが形成され
ている具体例である。この変形例では、化粧材16を構
成する前記基板12の面取り部14も、前記ラウンド部
20dと同じ曲率に設定してある。そして化粧材16と
被化粧材20は、一枚物の両面粘着シート18によって
一体的に接合されて前記複合材を構成している。
【0028】図11は、別変形例9に係る複合材を中間
省略した断面で示すもので、被化粧材20における両端
縁部のコーナ部にテーパ状の面取り部20cが形成され
ている具体例である。この変形例では、化粧材16を構
成する前記基板12の面取り部14はラウンドとして形
成されている。このために前記基板12に形成したラウ
ンド状の面取り部14と、被化粧材20におけるテーパ
状面取り部20cとの間に、断面において扇状の空間が
形成される。なお被化粧材20の上面に位置する両面粘
着シート18の厚みと、該被化粧材20における前記袴
部20aの外側に位置する両面粘着シート18の厚みと
は同一に設定されている。
【0029】[第2実施例について]次に本発明の第2実
施例に係る複合材について、図12〜図14を参照して
説明する。この複合材は、木目等の意匠材10を表面に
施した金属製の基板12を折り曲げたコーナ部分に面取
り部14を加工してなる化粧材16と、板材で構成され
て、両面粘着シート18により前記化粧材16との一体
的な接合がなされる被化粧材20とから基本的に構成さ
れている。すなわち図13に示すように、金属製の基板
12の長手方向における側方両端縁部は直線的に折り曲
げられ、そのコーナ部分にテーパ状をなす面取り部14
が加工されている。この基板12の表面には、例えば木
目調の模様を印刷した意匠材10が接着されて、全体と
して化粧材16を構成している。また被化粧材20とし
ては、例えば建造物の壁、床、天井面等に敷設される板
状材やサッシ横棧に用いられる形材等が採用され、前記
化粧材16はこの被化粧材20に両面粘着シート18を
介して一体的に接合されて、全体として本実施例に係る
複合材を構成するようになっている。
【0030】化粧材16と被化粧材20とを接合する両
面粘着シート18の厚みは、図12から判明するよう
に、該化粧材16に付した面取り部14の存在によって
両部材(化粧材16および被化粧材20)の間に画成され
る間隙を吸収するに充分な寸法のものが選定される。な
お両面粘着シート18による化粧材16と被化粧材20
との接合は、現場において極めて簡単に施工することが
できる。例えば両面粘着シート18の剥離フィルムが片
面だけに貼合わされてロール状に巻取られたものを用い
る場合、化粧材16の裏面に両面粘着シート18の粘着
面を当てがって両者の接着を行なう。次いで両面粘着シ
ート18の他方の粘着面を被覆している剥離シート(図
示せず)はそのままにしておいて、該剥離シートの下に
図13の如く被化粧材20を定位置に軽く当てがい、そ
の後に剥離シートを長手方向へ強く引張ることで剥がし
を行なう。これにより両面粘着シート18における他方
の粘着面が露出するので、その上に位置している被化粧
材20に向けて化粧材16を押圧すれば両者の接着が行
なわれる。すなわち化粧材16と被化粧材20は、両面
粘着シート18を介して一体的に接合される。
【0031】図15に示す複合材は、基本的に図12〜
図14に示した実施例の変形例であって、両面粘着シー
ト18を所要枚数だけ積層的に貼合わせることにより、
施工現場で臨機に対応すべき化粧材16と被化粧材20
との間隙差を容易に吸収することができる。逆に云え
ば、前記化粧材16を両面粘着シート18を介して被化
粧材16に一体的に取付けた際に、この両面粘着シート
18が備える固有の厚みに応じて、前記面取り部14が
加工された化粧材16に得られる立体感を自由に変化さ
せ得るものである。図16に示す複合材は更に別の変形
例を示すもので、この複合材における被化粧材20の平
坦な上面領域と化粧材16との間に両面粘着シート18
は介在していないか、または接着剤が介在している。そ
の代りに該両面粘着シート18は、化粧材16の面取り
部14から垂下する部分と被化粧材20の前記袴部20
aとの間に介在して、両部材16,20の接合を行なっ
ている。また図17に示す複合材は図12〜図14に示
した実施例の変形例であって、必要に応じて複数枚の両
面粘着シート18が並列的に若干の間隙を保持したまま
で、或いはその間隙に接着剤やシーリング剤を施した状
態で化粧材16と被化粧材20の間に介在させることで
接合を図っている。
【0032】図18は引違い窓におけるサッシ縦棧46
の一部横断面を示し、サッシ右縦棧は図示を省略してあ
る。このサッシ縦棧46では、前述した化粧材16が両
面粘着シート18を介して夫々の縦棧46の室内側に接
合されている。この場合は、前述した被化粧材20に該
当するのがサッシ縦棧46であって、これら縦棧46と
化粧材16とから本発明に係る複合材が構成される。こ
の場合に、化粧材16を構成する基板12に木目フィル
ムの意匠材10を施しておけば、木目調の擬装化が容易
に図られる。なお図中で参照符号48は、サッシ縦棧4
6に嵌め込まれたガラスを示し、また参照符号49は、
サッシ中央縦棧形材の欠落部を埋める接着剤またはシー
リング剤を示している。更に図19は引き違い窓におけ
るサッシ横棧46の縦断面を示し、また図20はサッシ
横下棧46の一部切欠斜視図であって、このサッシ横下
棧46に化粧材16を設ける際に、結露水を予め排出さ
せ得るようにした構造を説明するものである。この場合
も、サッシ横棧46に両面粘着シート18を介して化粧
材16を貼合わせることで本発明に係る複合材を施工し
得るが、図20の中央下方に位置する横下棧46に示す
ように、両面粘着シート18を所要間隔で縦溝18aを
必要数だけ設けながら貼付することで、ガラス48に結
露して落下する水を排出するための案内路とすることが
できる。図21は、本発明に係る複合材を窓用アルミサ
ッシ50の室内側に適用した際の斜視図である。例えば
窓用アルミサッシ50の室内側を木目調に意匠化する場
合に、アルミ形材からなる本体棧53および枠52の室
内側表面を前述した被化粧材として取扱うこととし、こ
の表面に両面粘着シート18を介して木目調の如き化粧
材16を貼合わせることで複合材としたものである。ま
た図22は、本発明に係る複合材を浴室の壁、床材およ
び造作材に適用した際の斜視図である。ここに造作材
は、例えば角部材17や水切り部材21等の納め部材と
なる建材を指称するものであって、浴室の壁や床材等と
共に本発明に係る複合材における被化粧材となるもので
ある。なお、浴室の床材や腰壁材が例えばタイル状板材
からなる場合は、このタイル状板材(被化粧材に該当)の
表面に取付けられる化粧材16を、図22に示すように
該板材の四方から折曲げて接着するようにしてもよい。
この場合は、タイル状板材(被化粧材)と化粧材16との
間に両面粘着シート18が介在し、これにより両部材の
接着がなされていることは勿論である。
【0033】図23は、本発明に係る複合材、例えば木
材突板を用いた化粧材による複合材を好適に製造し得る
工程の一例を示すものである。 (1) 一例として化粧材16については、先ず製材された
木材(ステップS1)を薄く削いで木目意匠材10となる
突板を製作し(S2)、得られた突板を化学処理する(S
3)。また基板12としては、所要厚みのアルミ板(S
5)を脱脂洗浄(S6)した後に化成処理(S7)し、該基
板12に和紙(S4)を貼合わせて一体化(S8)する。そ
してステップS1〜S3で得られた木目意匠材10と、
ステップS4〜S7で得られた和紙貼合わせ済みの基板
12とを更に一体化する(S9)。この一体化により得ら
れた部材を切断または加工し(S10)、突板面に所要の
下塗り塗装を施した後(S11)、所定の寸法に折曲げ加
工(S12)して再度塗装を施す(S13)ことで化粧材1
6が得られる。 (2) 被化粧材20については、例えばアルミニウム形材
を押出し成型し(S14)た後に表面処理を行ない(S1
5)、所定の寸法および形状となるように切断・加工(S
16)してから両面粘着シート18を貼っておく(S1
7)。前述したステップS1〜S13で得られた化粧材
16を、先のステップS14〜S17で得られた被化粧
材20に両面粘着シート18を介して一体的に取付ける
ことで(S18)前記の複合材が得られる(S19)。
【0034】次に、本発明の好適な実施例から得られる
効果を列挙すれば、以下の通りである。 ・木目等の意匠材を金属板からなる基板に接着等により
施すことで、該基板の裏面からの吸水や被化粧材の影響
による表面割れ、剥離、汚染、変色を受けることがなく
なる。更に基板に固有の剛性と熱電導性によって、木目
等の意匠材の表面強度や耐熱性を高めることができる。 ・断熱性、遮音性、質感等の物性や多岐に亘る被化粧材
の形状に対応するに当たり、面取り部分の折曲げ用金型
と両面粘着シートの厚みとを変更するだけで、従来より
化粧材の製造コストを低減することができ、しかも多品
種少量生産に対応し得るものである。 ・化粧材に面取り部を持つ折曲げ加工を施すことによ
り、厚みのある両面粘着シートを用いることができ、こ
れに伴って複合材における化粧材と被化粧材の間に生ず
る応力が緩和され、複合上の信頼性を高めることが出来
る。 ・化粧材の厚みは、面取り部の面取り深さ程度に抑えら
れるため、適度な面取り深さにすることで現在用いられ
ている被化粧材にそのまま複合することが可能となる。
特に両面粘着シートを用いることで優れた現場施工性が
発揮され、新たな専用の被化粧材を必要としないばかり
か、現在施工されている開口部材や水廻り部材に容易に
複合させることができる。 ・アルミニウム製サッシや合成樹脂製の浴室の壁・天井
材を、例えば木目調に擬装化するのに極めて有効であ
る。 ・図示の実施例では、被化粧材はアルミニウム製の形材
や合成樹脂製の板材としたが、これに限定されるもので
はない。すなわちアルミニウム以外の金属、合成樹脂ま
たは表面が金属質、合成樹脂質、琺瑯質からなる形材、
板材であってもよい。
【0035】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る複合
材によれば、例えば木目調の意匠材を貼合わせてなる化
粧材に折り曲げによる面取り部を加工して見掛け上の厚
みを演出し、更に両面粘着シートによって被化粧材との
接合を行なうことで生産性や現場での施工性を向上さ
せ、もって建造物の開口部材や水廻り部材等における各
種の擬装化を安価かつ容易に達成し得る有益な効果を奏
するものである。
【図面の詳細な説明】
【図1】本発明の好適実施例に係る複合材の中間省略断
面図である。
【図2】図1に示す複合材において、化粧材と被化粧材
とを分離状態で観察した断面図である。
【図3】図1に示す複合材の中間省略斜視図である。
【図4】被化粧材のコーナ部が直角になっている第1実
施例の別変形例1に係る複合材の中間省略断面図であ
る。
【図5】被化粧材のコーナ部が直角になっている第1実
施例の別変形例2に係る複合材の中間省略断面図であ
る。
【図6】被化粧材のコーナ部が直角になっている第1実
施例の別変形例3に係る複合材の中間省略断面図であ
る。
【図7】被化粧材のコーナ部が直角になっている第1実
施例の別変形例4に係る複合材の中間省略断面図であ
る。
【図8】被化粧材のコーナ部が面取りされている第1実
施例の別変形例5に係る複合材の中間省略断面図であ
る。
【図9】被化粧材のコーナ部にラゥンドが施されている
第1実施例の別変形例7に係る複合材の中間省略断面図
である。
【図10】被化粧材のコーナ部にラゥンドが施されると
共に、化粧材の対応部分にもラゥンドが施されている第
1実施例の別変形例8に係る複合材の中間省略断面図で
ある。
【図11】被化粧材のコーナ部が面取りされ、化粧材の
対応部分にラゥンドが施されている第1実施例の別変形
例9に係る複合材の中間省略断面図である。
【図12】本発明の好適な第2実施例に係る複合材の中
間省略断面図である。
【図13】図12に示す複合材において、化粧材と被化
粧材とを分離状態で観察した断面図である。
【図14】図12に示す複合材の中間省略斜視図であ
る。
【図15】両面粘着テープを多層化することで充分な厚
みを確保するようにした複合材の中間省略断面図であ
る。
【図16】両面粘着テープを化粧材の両側部にのみ存在
させた複合材の中間省略断面図である。
【図17】化粧材と被化粧材を両面粘着テープおよび片
面粘着テープで接着するようにした複合材の中間省略断
面図である。
【図18】引違い窓の縦棧の断面図である。
【図19】引き違い窓におけるサッシ横棧の縦断面図で
ある。
【図20】サッシ横下棧の一部切欠斜視図であって、該
サッシ横下棧に化粧材を設けた際に結露水を排出させ得
るようにした構造の概略説明図である。
【図21】複合材を窓サッシに適用した例の斜視図であ
る。
【図22】複合材を浴室の内装に適用した例の斜視図で
ある。
【図23】複合材の製造工程図である。
【図24】従来より用いられている複合材の断面図であ
る。
【図25】従来より用いられている複合材の断面図であ
る。
【図26】従来より用いられている複合材の断面図であ
る。
【図27】従来より用いられている化粧材の断面図であ
る。
【符号の説明】
10 意匠材 12 基板 14 面取り部 16 化粧材 17 角部材 18 両面粘着シート 20 被化粧材 21 水切り部材 46 サッシ縦棧(サッシ横棧) 48 ガラス 49 接着剤(シーリング剤) 50 窓用アルミサッシ 52 枠(アルミ形材からなる) 53 本体棧(アルミ形材からなる)
フロントページの続き Fターム(参考) 2E014 AA01 BA02 BA03 BA08 BB06 BC10 BD08 4F100 AB01B AB01D AB04B AB10B AD20D AK01D AP01A AR00A AR00C AT00D BA04 BA07 BA10A BA10D BA13 DB12 DB16 EH01C GB07 GB08 HB01A HB31A JL00 JL01 JL13C YY00C

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木目等の意匠材(10)を表面に施した金属
    製の基板(12)を直線的に折り曲げてコーナ部分に面取り
    部(14)を加工してなる化粧材(16)と、板材や形材等で構
    成され、両面粘着シート(18)を介して前記化粧材(16)に
    一体的に取り付けられる被化粧材(20)とからなり、この
    両面粘着シート(18)は、前記面取り部(14)の加工により
    前記化粧材(16)と被化粧材(20)との間に生ずる隙間を埋
    めるのに必要な厚みを有していることを特徴とする複合
    材。
  2. 【請求項2】 前記金属製基板(12)は、アルミ板または
    ステンレス板である請求項1記載の複合材。
  3. 【請求項3】 前記意匠材(10)は、例えば木製の突板ま
    たは木目等の印刷がなされたフィルムである請求項1ま
    たは2記載の複合材。
  4. 【請求項4】 前記化粧材(16)に加工された面取り部(1
    4)は、該化粧材(16)の裏面側に幅1mm以上の傾斜面を少
    なくとも一つ以上含んでいる請求項1〜3の何れかに記
    載の複合材。
  5. 【請求項5】 前記化粧材(16)に加工された面取り部(1
    4)は、該化粧材(16)の裏面側に半径0.35mm以上の曲
    面を有している請求項1〜3の何れかに記載の複合材。
  6. 【請求項6】 前記被化粧材(16)は金属または合成樹脂
    を材質とし、前記両面粘着シート(18)が少なくとも被着
    される被着表面は、金属質や合成樹脂質その他琺瑯質等
    の何れかから選択される請求項1〜5の何れかに記載の
    複合材。
  7. 【請求項7】 前記被化粧材(16)は、建造物における開
    口部材、浴室等の水廻り内装材、その他内外装用の造作
    材等である請求項1〜6の何れかに記載の複合材。
  8. 【請求項8】 木目等の意匠材(10)を表面に施した金属
    製の基板(12)を直線的に折り曲げてコーナ部分に面取り
    部(14)を加工してなる化粧材(16)と、板材や形材等で構
    成され、両面粘着シート(18)を介して前記化粧材(16)に
    一体的に取り付けられる被化粧材(20)とからなり、前記
    化粧材(16)を前記両面粘着シート(18)を介して前記被化
    粧材(16)に一体的に取付けた際に、この両面粘着シート
    (18)が備える固有の厚みに応じて、前記面取り部(14)が
    加工された化粧材(16)に得られる立体感を変化させ得る
    よう構成したことを特徴とする複合材。
  9. 【請求項9】 前記両面粘着シート(18)の厚みは、前記
    化粧材(16)が備える固有の厚みよりも大きくなるよう設
    定されている請求項8記載の複合材。
  10. 【請求項10】 前記両面粘着シート(18)は、多数枚の
    両面粘着シート(18)を積層させることで厚み調節をなし
    得る請求項1〜9の何れかに記載の複合材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002266556A (ja) * 2001-03-12 2002-09-18 Pioneer Frame Kk 金属製ドア枠
EP3889385A1 (de) * 2020-03-27 2021-10-06 Salamander Industrie-Produkte GmbH Profil für ein fenster- und/oder türteil mit metalllage mit faserlage
EP4053371A1 (de) * 2021-03-04 2022-09-07 manufaktur matauschek GmbH Fenster

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