JPH06336812A

JPH06336812A - タイルシート

Info

Publication number: JPH06336812A
Application number: JP5123888A
Authority: JP
Inventors: Hachiro Murakami; 八郎村上; Takeshi Akita; 雄秋田; Hiroyuki Kobayashi; 裕之小林; Masanori Hisada; 雅教久田; Toshizumi Fujii; 銛純藤井; Yoshio Kamiya; 嘉夫神谷
Original assignee: Inax Corp
Current assignee: Inax Corp
Priority date: 1993-05-26
Filing date: 1993-05-26
Publication date: 1994-12-06

Abstract

(57)【要約】【構成】タイルシート１は、厚さが４ｍｍ以下のタイ
ル２を、多数枚、タイル相互間に間隔をあけて配列す
る。各タイル２の裏縁同志にまたがらせてシート状物３
をタイル２の裏縁に固定する。シート状物は、防カビ処
理又は撥水処理されており、タイルの側面は釉薬処理、
塗装処理又は防カビ処理されている。【効果】壁紙感覚のタイルシートである。軽量であ
る。１枚のタイルシートによって大きな面積を覆うこと
ができる。壁面から出張る厚さが小さく、室内の居住ス
ペースが殆ど狭くならない。現場で目地処理することな
く美麗なタイル壁面の仕上り状態を得ることができる。
カビが発生せず、長期にわたって美麗である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は極薄のタイルをつなぎ合
わせた壁紙感覚のタイルシートに関する。

【０００２】

【従来の技術】複数枚のタイルをまとめて施工する方法
として、複数枚のタイルを紙などで連結して紙張りユニ
ットタイルとしておき、このユニットタイルを壁面にモ
ルタルや接着剤で張り付けるようにした紙張りユニット
タイル工法がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記の紙張りユニット
タイル工法においては、タイルは５ｍｍ以上の厚さのも
のが用いられており、単位面積当りの重量が大きい。こ
のため、１つのユニットタイルに組み込めるタイル枚数
が少なく、現場でのタイル張り作業がそれだけ煩雑なも
のとなっていた。

【０００４】また、この紙張りユニットタイル工法にお
いては、タイル張りした後、又は、ユニットタイル製造
時に目地詰めしなければならなかった。

【０００５】加えて、特に浴室等の高湿度環境下におい
ては、目地はカビが生え易く、清掃性が悪いとう問題点
もあった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のタイルシート
は、厚さ４ｍｍ以下のタイルが相互間に間隔をあけて配
列され、各タイル間のすべての間隔部が裏側から軟質シ
ート状物で覆われ、且つ該シート状物に該タイルが固定
されており、前記シート状物が該間隔部に露出している
ものである。このシート状物は、防カビ処理及び撥水処
理されており、前記タイルの側面は釉薬処理、塗装処理
又は防カビ処理されている。

【０００７】

【作用】本発明のタイルシートは、これを壁パネルや、
既設の壁面に釘打ち、タッカー留め、接着など適宜の手
段によって取り付けて使用される。このタイルシートの
シート状物やタイル側面にはカビが発生しない。

【０００８】

【実施例】以下、図面を参照して実施例について説明す
る。第１図は実施例に係るタイルシートの平面図、第２
図は第１図のII−II線に沿う断面図である。

【０００９】このタイルシート１は、厚さが４ｍｍ以下
（本実施例では約３ｍｍで１００ｍｍ角の大きさ）の内
装用タイル２を、多数枚（本実施例では３６枚）、タイ
ル相互間に間隔をあけて格子状に配列し、各タイル２の
裏縁同志にまたがらせてシート状物３を配置し、且つシ
ート状物３をタイル２の裏縁に接着剤にて接着したもの
である。このタイル２は内装用であるから、表面に釉薬
層が形成されている。

【００１０】シート状物３としては、不織布、織布、
紙、合成樹脂フィルム、金属箔、ゴムシートなどを用い
ることができる。

【００１１】このタイルシート１は、タイル２が薄いた
め、多数枚のタイルを連結してあるにもかかわらず、軽
量である。また、タイル２が薄いから、壁面に取り付け
られた場合に、室内の居住スペースを殆ど狭めない。

【００１２】このタイルシート１においては、目地部が
空になっているが、この目地部に対しシート状物３が露
出している。従って、このシート状物３の外観がそのま
ま目地材として視覚されるようになるから、シート状物
３として内装にふさわしい材質のものを選んでおくこと
により、又は、所望の色に着色しておくことにより現場
で目地処理することなく意匠性に優れた美麗なタイル壁
面の仕上り状態を得ることができる。

【００１３】このタイルシート１は、所謂くるくると巻
く如くして運搬、保管することができ、現場への搬入が
容易である。

【００１４】このタイル２の側面に対し、第７図の如く
撥水性ないし水不透過性の塗装４を施したり、第８図の
如くタイルの釉薬層５をタイル側面にまで回し込むこと
により、タイル２の側面でのカビ発生を防止できる。な
お、タイル２の側面に防カビ剤を含浸又は付着させても
同様の効果が得られる。

【００１５】また、シート状物３に防カビ剤を含浸させ
たり付着させることにより、シート状物３でのカビ発生
を防止できる。

【００１６】本実施例のタイルシート１のタイル２は、
約３ｍｍ程度ときわめて薄いため、タイル２に筋をつけ
ておくことにより、タイル２をこの筋に沿って折ること
ができる。従って、壁面の寸法や形状に合わせてタイル
シートを所望の寸法に切断することが容易である。

【００１７】本発明においては、第３，４図の如く、シ
ート状物３をタイルシート１Ａの辺と面一となるように
しても良い。

【００１８】また、本発明においては、第５，６図の如
く、タイルシート１Ｂの少なくとも２辺からシート状物
３をはみ出させてもよい。タイルシート１Ｂからはみ出
た部分には釘やタッカーを容易に打ち込める。また、隣
接するタイルシートとの間に目地間隙を取ることが容易
となる。

【００１９】図示はしないが、本発明のタイルシートに
おいては、タイルやシート状物の裏面に接着剤（粘着剤
をも包含する。）を付着させ、この接着剤を剥離紙で覆
っておいても良い。この剥離紙を剥してタイルシートを
壁面に容易に張り付けることができる。

【００２０】

【発明の効果】本発明のタイルシートは、極薄のタイル
をつなぎ合わせたものであるため、多数枚のタイルをつ
ないでも十分に軽量である。従って、１枚のタイルシー
トによって大きな面積を覆うことができる。また、この
タイルシートを壁面に張り付けても、壁面から出張る厚
さが小さく、室内の居住スペースが殆ど狭くならない。

【００２１】本発明のタイルシートにおいては、目地部
に露出しているシート状物の材質を適宜選定することに
より、現場で目地処理することなく美麗なタイル壁面の
仕上り状態を得ることができる。

【００２２】なお、本発明のタイルシートは、所謂くる
くると巻く如くして運搬、保管することができ、現場へ
の搬入が容易である。

【００２３】また、本発明のタイルシートにあっては、
この目地部のシート状物やタイル側面にカビが発生せ
ず、長期間にわたって美麗なタイル壁面仕上りを維持で
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例に係るタイルシートの平面図である。

【図２】図１のII−II線に沿う断面図である。

【図３】実施例に係るタイルシートの平面図である。

【図４】図３のIV−IV線に沿う断面図である。

【図５】実施例に係るタイルシートの平面図である。

【図６】図５のVI−VI線に沿う断面図である。

【図７】タイルの要部断面図である。

【図８】タイルの要部断面図である。

【符号の説明】

１，１Ａ，１Ｂタイルシート２タイル３シート状物４塗装５釉薬層

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者久田雅教愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地株式会社イナックス内 (72)発明者藤井銛純愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地株式会社イナックス内 (72)発明者神谷嘉夫愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地株式会社イナックス内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】厚さ４ｍｍ以下のタイルが相互間に間隔
をあけて配列され、各タイル間のすべての間隔部が裏側
から軟質シート状物で覆われ、且つ該シート状物に該タ
イルが固定されており、前記シート状物が該間隔部に露
出し、前記シート状物は、防カビ処理又は撥水処理され
ており、前記タイルの側面は釉薬処理、塗装処理又は防
カビ処理されていることを特徴とするタイルシート。