JP2645625B2 - 入隅の処理方法 - Google Patents

入隅の処理方法

Info

Publication number
JP2645625B2
JP2645625B2 JP3361262A JP36126291A JP2645625B2 JP 2645625 B2 JP2645625 B2 JP 2645625B2 JP 3361262 A JP3361262 A JP 3361262A JP 36126291 A JP36126291 A JP 36126291A JP 2645625 B2 JP2645625 B2 JP 2645625B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
corner
corners
material portion
building
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3361262A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05171772A (ja
Inventor
敏廣 矢神
和紀 倉知
昌夫 遠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kikusui Kagaku Kogyo KK
Original Assignee
Kikusui Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kikusui Kagaku Kogyo KK filed Critical Kikusui Kagaku Kogyo KK
Priority to JP3361262A priority Critical patent/JP2645625B2/ja
Publication of JPH05171772A publication Critical patent/JPH05171772A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2645625B2 publication Critical patent/JP2645625B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築物の内外壁表
面,構築物表面ヘ適用される表装材を利用した仕上げの
うち入隅の処理方法に関するものであり、その利用分野
は建築分野である。
【0002】
【従来の技術】従来、シート状の表装材としては、建築
物の内装用壁紙があったが、一般に、薄肉であり、かつ
柔軟性の高い素材によっていたため、出隅部においても
入隅部においても追従でき問題が発生することはなかっ
た。
【0003】一方、本願出願人は、先に建築物の外壁表
面に適用可能な表装材を提案(特願平2−199456
等)したが、表面に模様を形成する化粧材の種類あるい
は厚みによっては、出隅,入隅部分にヒビ割れあるいは
シワを生じ、きれいな仕上がりとはならなかった。ま
た、この問題を避ける為に、出隅線,入隅線にわざと目
地を設けることもあった。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】この発明は、シート
全体として可撓性を有していても、角ばった出隅部分,
入隅部分に折り曲げて張り付けた時に、ヒビ割れの生じ
る表装材について、入隅の処理方法を提案するものであ
る。
【0005】
【問題を解決するための手段】この発明では、前記課題
を解決するために、入隅部分へ表装材を張り付けるに当
たって、入隅部分にて突き付けとなる表装材の化粧材部
分に、段継ぎ状の切り欠きを施したり、概ね45度のテ
ーパを設けた後、隅部に張り付けるものである。それぞ
れの場合において、隅部のみの角張り部材を用いてもよ
いし、表装材に目地兼重ね代を有するものを用いてもよ
い。
【0006】以下、図面とともにこの発明の入隅の処理
方法を説明する。図1および図2は、表装材自身が目地
兼重ね代部を持つ場合の入隅断面を示すものであり、図
3および図4は、入隅部に当たる表装材が目地兼重ね代
を持たない場合の入隅断面を示すものである。図面にお
いては、表装材を壁面等に張り付けるための接着材ある
いは粘着材を省いているが、この接着等の厚みにより、
表装材の不陸は表面に現れることはほとんどない。図中
10は表装材であり、20が表装材が重ね代部を持たな
い時あるいは持たない辺同士が隅に集まる際に用いられ
る角張部材である。
【0007】なお、図5ないし図7においては目地兼重
ね代部を有し、かつ裏面に粘着材加工が施してある表装
材(特願平2−199456にて出願のもの)を正面
図,背面図および正面図のA−A′線断面図により表し
ている。これらの図中1は化粧材部であり、2は基材
部、3は粘着材部、4が粘着材部を覆う離型紙部であ
る。化粧材部は仕上げとしての意匠付与のための層であ
り、基材部はこの化粧材部を支持するためのものであ
る。表装材における基材部の素材としては、不織布,ガ
ラスクロス,セラミックペーパー,合成紙などがある。
化粧材部2は、天然石やその砕石,着色骨材,着色プラ
スチック粒,プラスチック砕粒を、合成樹脂エマルショ
ン,溶剤型合成樹脂ホットメルト樹脂等により成形した
もの、あるいは建築用吹付材を用いた塗装塗膜により化
粧材部とすることができる。基材部上への化粧材部の複
合化については、張り合わせ、あるいは塗装によってな
すことができる。入隅部分に用いられる角張部材の素材
には、先の表装材の基材と同じものが用いられ、不織
布,ガラスクロス,セラミックペーパー,合成紙などが
ある。これらの表面に、着色あるいは防水性付与のため
塗料を塗ることもある。角張部材として用いる時は幅2
0〜200mmのロール状もしくは定尺の帯状にして使
用される。
【0008】それでは、以下図の順に施工方法を説明す
る。図1および図2の例では、(目地兼)重ね代部を持
つ表装材を施工に用いている。そして、入隅部に張るこ
とになる表装材の重ね代部を持つ辺側かつ入隅部に当た
る辺側の化粧材部に対し、図1の例は、段継ぎ状の切り
欠き、切り欠きの大きさは表装材の厚み相当ないしこれ
に加えて目地幅相当の幅を有し、深さが化粧材部の厚み
の1/4〜3/4程にしたものを研削加工を施す。この
切り欠き加工をした表装材を入隅部に張り、次に別の表
装材の重ね代部を持たない側を入隅部に合わせて張り付
けるのが特許請求項1の方法である。
【0009】図2の例では、まず、図1において切り欠
きを行った化粧材部の個所に対し概ね45度の傾斜のテ
ーパ加工を施す。これをテーパ加工部分が入隅に当たる
ように張り付ける。次に、別の表装材の重ね代部を持た
ない辺側、かつ入隅部に当たる辺側の化粧材部にも、概
ね45度の傾斜のテーパ加工を施す。そして、先に張っ
た表装材の重ね代部の上へ重ねるように後者の表装材を
張り付けるのが特許請求項2の方法である。
【0010】図3および図4の例は、表装材が全て目地
兼重ね代部を持たなかったり、重ね代を持っていたとし
ても、入隅部に張ることになる表装材の重ね代を持たな
い側が入隅に集まった場合に利用できる。入隅部に当た
る化粧材部の前加工は、それぞれ先の例の図1,図2の
説明と同じである。図3および図4では、入隅部へ先に
角張部材を張り付けている。張り付けるに当たっては、
ロール状あるいは帯状の角張部材の中心線に入隅の線が
当たるように張り付ける。次に切り欠きあるいはテーパ
加工を施した表装材を張り付け、入隅の反対側に対とな
る表装材を張り付け仕上げとなる。
【0011】表装材あるいは角張部材を壁面等に接着さ
せる接着材には、合成ゴム系,酢酸ビニル系,ポリマー
セメント系,アクリルゴム系など各種の接着材が使用で
きる。表装材裏面に粘着材加工がなされ、かつ、雨掛か
りがない場合においては、表装材裏面への接着材塗布を
省くことができる。
【0012】
【実施例】実施例では、下記説明の表装材を製作して施
工テストを実施した。表装材の基材部2は、ポリエステ
ル製不織布の両面に濃灰色のアクリル樹脂ペイントをナ
イフコーターによりコーティングしたシートを用いた。
化粧材部1は、基材部2の片側表面に、下記表1中の実
施配合1による塗料を吹付により塗装して形成させた。
なお、表装材の化粧材部寸法は40cm×60cmと
し、化粧材部と基材部が重なる部分の平均厚みは5mm
とした。表装材の基材部の隣接2辺には幅5cmの目地
兼重ね代部分を化粧材部面積より余分に設け、重ね代部
分の対向2辺の基材部裏面には、粘着材部を設けてい
る。この粘着材部は厚み0.2mm幅4.5cmにした
非加硫ブチルゴムシートを張り合わせることにより構成
した。このようにした表装材の入隅部に張ることになる
入隅線に当たる化粧材部の辺に対し、幅6mm深さ2m
mの帯状の切り欠きを回転砥石により設けた。そして、
張り付ける下地は、コンパネにてL字状に釘打ちして組
み立てた。表装材は横長にして、切り欠きを作った表装
材ばかりを先に入隅部に張り、次に切り欠きの無い表装
材を切り欠きの溝に合わせるようにして張り付けた。施
工時の接着材としては、下記表2の実施配合2に示す、
ポリマーセメントを用いた。施工テストの結果は、入隅
部分においても基材が浮くことがなく、接着材がはみ出
ることもなく、きれいな納まりであった。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】実施例2では、先の実施例と同様な下地お
よび表装材を用意し、入隅部に張ることになる隅両側の
表装材への前加工は次の通りとした。入隅線に当たる化
粧材部の辺に対し、目の粗さ100番の砥石により概ね
45度の角度のテーパを設けた。重ね代部が入隅線に当
たる側の表装材を先に張り付け、次に重ね代が入隅線に
当たらない側の表装材を張り付けた。施工時の接着材
は、先の例と同じ実施配合2のポリマーセメントを用い
た。施工テストの結果は、入隅部分においても基材が浮
くこともなく、接着材がはみ出ることもなく、きれいな
納まりであった。
【0016】実施例3および実施例4では、重ね代部を
持たない表装材と幅10cm長さ1mの帯状角張部材を
用意した。表装材は先の実施例の化粧材部と同じ大きさ
同じ素材にし、塗料塗装後にローラーにより凹凸模様頂
部を平坦化し、基材部もこれと同じ大きさにて積層され
たものとした。そして、実施例3および同4に用いた表
装材は裏面における粘着材加工は省いた。角張部材は、
表装材中の基材と同材質、ポリエステル製不織布の両面
にアクリル樹脂ペイントを塗装したものにより作った。
一方、張り付ける下地は、先の例と同じように、コンパ
ネをL字形に組み付けて作成した。また、表装材に対す
る切り欠き加工あるいはテーパ加工は、下地への割り付
けに従って、入隅線に当たる側の化粧材部辺に対して、
砥石等により行った。さて、下地への張り付けは、先に
角張り部材を下記表3中の実施配合3に示す、エマルシ
ョン系の接着材により行った。表装材の張り付けは、実
施例3では切り欠き加工をした側を先にし、切り欠きの
無いものを切り欠き溝に合わせて張り付けた。実施例4
の場合は、入隅線に対して対象の形となるためテーパ加
工をした表装材のどちらかから先に張り付けても良い
が、今回は、向かって左より張り付けた。更に、表装材
の上へフッ素樹脂系のクリアー仕上材をスプレー塗装し
た。施工テストの結果は何ら問題なく、全面に艶も出、
石調の美しい仕上がりとなった。
【0017】
【表3】
【0018】
【効果】この発明の方法により、表装材を入隅部分に適
用することにより、納まりのよい仕上げが可能となる。
すなわち、入隅部分において表装材の端部がそのまま露
出することがなく、出隅部分が浮くこともない。また、
風雨あるいは人力による外部からの力に対する抵抗力も
強くすることになる。この発明の入隅の処理方法は、表
装材に関するものであるが、従来のタイル張り施工時に
おいては、役物と呼ばれる特別のタイルを必要としたの
に対し、この方法を用いることにより、表装材を多品種
とする必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 特許請求項1の方法により仕上げた際の入隅
部分断面図。
【図2】 特許請求項2の方法により仕上げた際の入隅
部分断面図。
【図3】 特許請求項3の方法により仕上げた際の入隅
部分断面図。
【図4】 特許請求項4の方法により仕上げた際の入隅
部分断面図。
【図5】 目地兼重ね代部および裏面に接着材加工が施
してある表装材の正面図。
【図6】 図6の背面図。
【図7】 図6のA−A′線断面図。
【符号の説明】
1 化粧材部 2 基材部 3 粘着材部 4 離型紙部 5 目地兼重ね代部 10 表装材 20 角張部材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有し、厚さ1〜10mmにあ
    り、主要構成要素として化粧材部と基材部を有し、基材
    部には隣接する2辺に目地兼重ね代部を持つ表装材を用
    いて、建築物,構築物等の表面を仕上げるに際し、予め
    入隅の角部に当たる表装材10a,10bに対し、一方
    の表装材10aの入隅線の辺に当たる、重ね代部を持つ
    側の化粧材部に段継ぎ状の切り欠きを施した後、入隅線
    いっぱいまで化粧材部の端が当たるように張り付け、次
    に表装材10bの重ね代部を持たない辺を先の切り欠き
    に合わせ挿入させ張り付けることを特徴とする入隅の処
    理方法。
  2. 【請求項2】 可撓性を有し、厚さ1〜10mmにあ
    り、主要構成要素として化粧材部と基材部を有し、基材
    部には隣接する2辺に目地兼重ね代部を持つ表装材を用
    いて、建築物,構築物等の表面を仕上げるに際し、予め
    出隅の角部に当たる表装材10c,10dに対し、入隅
    線に当たる化粧材部の辺を概ね45度の角度で削り、重
    ね代部を持つ辺が入隅線に当たる側の表装材10cを先
    に張り、続いて表装材,10dを張り付けることを特徴
    とする入隅の処理方法。
  3. 【請求項3】 可撓性を有し、厚さ1〜10mmにあ
    り、主要構成要素として化粧材部と基材部を有する表装
    材を用いて、建築物,構築物等の表面を仕上げるに際
    し、予め入隅の角部に対して表装材の主要構成要素であ
    る基材部のみを主要構成要素とするロール状あるいは定
    尺の帯状にした角張部材を予め入隅線が帯中央に来るよ
    うに張り付けた後、当該入隅線の両側に張り付けること
    になる表装材10a,10bの一方の表装材10aの入
    隅線の辺に当たる化粧材部に段継ぎ状の切り欠きを施し
    た後、入隅線いっぱいまで化粧材部の端が当たるように
    張り付け、次にもう一方の表装材10bを先の切り欠き
    に合わせ挿入させ張り付けることを特徴とする入隅の処
    理方法。
  4. 【請求項4】 可撓性を有し、厚さ1〜10mmにあ
    り、主要構成要素として化粧材部と基材部を有する表装
    材を用いて、建築物,構築物等の表面を仕上げるに際
    し、予め入隅の角部に対して表装材の主要構成要素であ
    る基材部のみを主要構成要素とするロール状あるいは定
    尺の帯状にした角張部材を予め入隅線が帯中央に来るよ
    うに張り付けた後、当該入隅線の両側に張り付けること
    になる表装材10c,10dに対し、入隅線に当たる化
    粧材部の辺を慨ね45度の角度で削り、これらを入隅部
    において突き付けの状態で張り付けることを特徴とする
    入隅の処理方法。
JP3361262A 1991-12-24 1991-12-24 入隅の処理方法 Expired - Fee Related JP2645625B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3361262A JP2645625B2 (ja) 1991-12-24 1991-12-24 入隅の処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3361262A JP2645625B2 (ja) 1991-12-24 1991-12-24 入隅の処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05171772A JPH05171772A (ja) 1993-07-09
JP2645625B2 true JP2645625B2 (ja) 1997-08-25

Family

ID=18472857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3361262A Expired - Fee Related JP2645625B2 (ja) 1991-12-24 1991-12-24 入隅の処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2645625B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61179238U (ja) * 1985-04-30 1986-11-08

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05171772A (ja) 1993-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2072005C (en) Predecorated wallboard joint and method of joining predecorated wallboards to form a concealed joint
US5628159A (en) Joint strip, method of forming a wall using the joint strip and wall made therefrom
JP2645625B2 (ja) 入隅の処理方法
JP2761619B2 (ja) 出隅の処理方法
JP2645624B2 (ja) 出隅及び入隅の処理方法
JP2613519B2 (ja) 表装材および模様の形成方法
JP2596867B2 (ja) 出隅の処理方法
US20030168760A1 (en) Method of making and assembling foam crown molding
JP3084435B2 (ja) シート状表装材の目地及び目地処理方法
JPH06307051A (ja) 表装用化粧シート
JP2789013B2 (ja) 出隅の処理方法
JP3017438B2 (ja) シート状表装材の目地処理方法
JP2623182B2 (ja) 表装材と目地部材およびこれらを用いて仕上げる方法
JP2662907B2 (ja) 化粧目地材および仕上方法
JP3047120U (ja) 建築用パネル
JP2877713B2 (ja) 表装材
JP3140680B2 (ja) 表装材とこれを利用する仕上げ方法
JP2869613B2 (ja) 目地部材および目地構造
JP2761617B2 (ja) 出隅の処理方法
KR20010058287A (ko) 모자이크 건축장식재 및 시공방법
JPH06257263A (ja) 表装用化粧シートとその施工方法及び建築物の表装構造
JPS6172160A (ja) 塗材を用いて建築物壁面に幾何学的模様を作成する方法とこれに使用する型紙
JPH09158437A (ja) 出隅の処理方法
JPH0554742U (ja) 目地模様形成用部材
JPH06316997A (ja) 表装用化粧シート及びその製造方法ならびに施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees