JP2005299290A - タイル保護フィルム及び置敷タイル - Google Patents

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Abstract

【課題】置敷タイル2aが位置ずれしても、皺が発生しないようにする。
【解決手段】タイル保護フィルム4aの端部を概略中空半円柱状に巻込成形し、置敷タイル2aの側面側に折曲げて緩衝部12aを形成する。そして、半円柱における平面部分13が置敷タイル2aの側面14に面接するようにする。また半円柱における円弧面部分15の弧長が当該置敷タイル2aの厚みより適宜短い寸法に設定する。これにより置敷タイル2aが位置ずれして緩衝部12aが押潰されても、その変形の逃げ道が床下地面側に確保されて、緩衝部12aがタイル表面に飛び出して皺となるのを防止する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、店舗、事務所、公共施設、展示場等において利用される置敷タイルの表面保護に用いられるタイル保護フィルム及び置敷タイルに関する。
一般的にコンクリート建造物の床面は、職人が下地仕上げされたコンクリート面に、プラスチックタイル材、薄く加工した石材、木材等の床材を接着剤等で貼付けして施工している。
このようなプラスチックタイル材等の床材は、汚れが染みついたり、損耗したりして貼替える必要が生じ、また模様替えや改装のために改修が必要になる。このような場合には、既存のタイルを剥がす剥離作業、下地面に付着している接着剤等を取り除き、平坦にする下地調整作業、そして貼付作業が必要になり、長時間の作業が必要になると共に費用がかさむ問題があった。
そこで、接着剤等を用いないで施工できる置敷タイルが提案されている(特許文献1参照)。この置敷タイルは、簡易施工で改修が行えるので、施工時間や費用を抑制できる利点があるものの、タイルが汚れたり摩耗したりすると再利用できない問題がある。
かかる問題に対し、本願出願人は、タイルをタイル保護フィルムで被覆する構成の置敷タイルを提案している(特許文献2参照)。この提案に係る置敷タイルは、タイル本体の表面を覆うようにタイル保護フィルムを剥離可能に被覆し、その端面からタイル本体の裏面に巻込んだ構成となっている。
このときタイル本体の端面に位置するタイル保護フィルムは、一例としては端面に密着して巻込みされている。他例としては、空隙を介在する緩衝部を構成し、タイル保護フィルム自身の弾性力で円弧状に膨らんで、隣接する置敷タイルの緩衝部と当接することで、互いの位置を規制して目地間隔を均一にすると共に、目地にゴミ等が侵入しないようになっている。
特開平8−4264号公報 国際公開WO2004/007867号
しかしながら、上記構成のタイル保護フィルムにより被覆された置敷タイル100では、使用していると図13に示すような皺110がタイル表面の周辺部に発生したり、また図14に示すような筋模様111がタイル表面に発生することがあった。
そこで、本発明は、皺や筋模様が発生しないタイル保護フィルム及び置敷タイルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係るタイル保護フィルムは、タイル本体の表面を剥離可能に被覆するタイル保護フィルムにおいて、該タイル保護フィルムの端部が、概略中空半円柱状に巻込成形され、かつ、タイル本体の側面側に折曲げられて、その半円柱における平面部分が該タイル本体の側面に面接すると共に、該半円柱における円弧面部分の弧長が当該タイル本体の厚みより適宜短い寸法に設定されてなる緩衝部を備える。
これにより、緩衝部における平面部分がタイル本体の側面に接着等されず当接するだけであり、また円弧面部分の弧長がタイル本体の厚みより適宜短い寸法に設定することで、タイルが位置ずれして緩衝部が押潰されても、その変形の逃げ道が床下地面側に確保されて、緩衝部がタイル表面に飛び出して皺となるのを防止する。また、保護フィルムをタイル裏面まで巻込まないことで、筋模様の発生を防止する。
また、請求項2に係るタイル保護フィルムは、タイル本体の表面を剥離可能に被覆するタイル保護フィルムにおいて、該タイル保護フィルムの端部が、概略中空半円柱状に巻込成形されると共に、タイル本体の側面側に折曲げられて、その半円柱における平面部分が該タイル本体の側面に面接し、かつ、該半円柱における円弧面部分部のタイル表面側とタイル裏面側との頂部近傍に、中空方向に窪むくびれ溝が形成された緩衝部を備える。
これにより、緩衝部におけるタイル表面側とタイル裏面側の頂部に形成したくびれ溝により、緩衝部が押潰された際には、その変形はくびれ溝を中心に起きるようになり、緩衝部がタイル表面に飛び出して皺となるのを防止する。また、保護フィルムをタイル裏面まで巻込まないことで、筋模様の発生を防止する。
また、請求項3に係るタイル保護フィルムは、タイル本体の表面を剥離可能に被覆するタイル保護フィルムにおいて、該タイル保護フィルムの端部を、タイル本体の厚みより短い寸法で、当該タイル本体の側面方向に折曲げて緩衝部を形成し、該緩衝部が、その弾性力で折曲位置を中心にタイル本体の側面から離接する。
これにより、タイルが位置ずれして緩衝部がタイルの側面側に押されても、この緩衝部が床下地面に当たらないようになり、緩衝部がタイル表面に飛び出して皺となるのを防止する。また、保護フィルムをタイル裏面まで巻込まないことで、筋模様の発生を防止する。
また、請求項4に係るタイル保護フィルムは、折曲位置に、折曲溝、ミシン目のうち少なくとも1が設けられている。
これにより、タイル保護フィルムの折曲げて緩衝部を形成する際に、折曲げを容易に行えるようにすると共に、緩衝部がタイルの側面側に押されても、この折曲箇所が容易に変形することで、緩衝部がタイル表面に飛び出して皺となるのを効率よく防止する。
また、請求項5に係る置敷タイルは、上記記載のタイル保護フィルムが、タイル本体のタイル本体の表面に剥離可能に被覆されてなる。
これにより、置敷タイルが位置ずれして緩衝部が押潰されても、皺が発生せず、また筋模様が発生しないようになる。
本発明によれば、置敷タイルが位置ずれして緩衝部が押潰されても、変形した緩衝部がタイル表面に飛び出したりしないようになって、皺の発生が防止できる。
また、タイル保護フィルムを置敷タイルの裏面まで巻込まないので、筋模様の発生が防止できる。
本発明の実施の形態の説明に先立ち、本発明の原理を説明する。本願発明者は、皺が発生する原因を研究した結果、以下の事実を突き止めた。なお、以下の説明においては、タイル保護フィルムを単に保護フィルムと記載する。
先ず、図13に示すような皺110の発生は、人が歩く場合には、床面を蹴り込んで推進力を得るが、この蹴込みにより置敷タイル100は位置ずれを起こしてしまう。無論、このような置敷タイル100の位置ずれは、荷物を引きずったりした場合にも生じる。置敷タイル100が位置ずれしても、端面に密着した部位で保護フィルムの位置ずれが阻止されてしまうので、皺が発生してしまう。端面に緩衝部が介在する場合には、緩衝部への強力な押圧による浮き上がりで皺が発生し易くなってしまう。
また、図14に示すような筋模様111は、置敷タイル100の裏面まで巻込まれた保護フィルムの端縁によるものであることが突き止められた。即ち、保護フィルムは所定の厚みを持つが、置敷タイル100の下面全体に渡っては巻込まれていない。従って、置敷タイル100の中央部分や保護フィルム103の端縁近傍では、保護フィルム103の厚み分だけ浮いた状態となっており、このような状態で荷重が加わると浮いている部分が窪み、保護フィルムの端部位置に対応した筋模様111が発生する。
このような原因追及の結果に基づき、本発明では、保護フィルムをタイル裏面まで巻込まず、かつ、押潰されて変形変位した緩衝部が床下地面に当接しないようにする。
図1は第1の実施の形態にかかるタイル保護フィルム4aとタイル本体6の斜視図、図2はタイル本体6にタイル保護フィルム4aを剥離可能に被覆した置敷タイル2aの斜視図を示している。また、図3は図2におけるA−A断面図を示している。
保護フィルム4aはタイル本体6の表面に宛われて接着又は貼付られる被覆部11、タイル本体6の側面側に位置する緩衝部12aとを主要構成としている。なお、図中番号19は保護フィルム4aをタイル本体6の表面に固定する接着剤等を示している。
この緩衝部12aは、保護フィルム4aの端部を、その端縁方向に沿って概略中空半円柱状に巻込成形することにより形成され、その平面部分13はタイル本体6の側面14に当接するようになっている。なお、図2等において保護フィルム4aの端部の巻込みは、タイル本体6側に巻込む場合を示しているが、逆方向に巻込んでもよい。ただし、ゴミなどが入ることを防ぐためには、タイル本体6側に巻込む方が望ましい。
また、図3に示すように、緩衝部12aにおける円弧面部分15の弧長L1は、置敷タイル2aの厚みTより適宜短い寸法(L1<T)に設定されている。このようにL1<Tにすることで、緩衝部12aが押潰されても、当該緩衝部12aは床下地面16側に変形変位できる。即ち、床下地面16側に変形の逃げ道が確保されている。
この緩衝部12aは、置敷タイル2aを敷き詰めた際に、隣接する置敷タイル2aの緩衝部12aと当接して、相互の弾性力で位置を規制し合うことにより、目地間隔を均一化すると共に、この目地が開いて水分やゴミ等が侵入するのを防止する機能をなしている。
なお、保護フィルム4aは、後述するようにポリエチレンテレフタレート(PET)のように弾性に富む材料により形成されているため、単に巻込んでも形状を維持できない場合がある。このような場合には、熱を加えて適量熱的塑性変形させてもよい。
緩衝部12aの張出量L(図3参照)は、置敷タイル2aの寸法や保護フィルム4a自体の強度等を考慮して適宜設定することが可能であるが、張出量が少な過ぎると十分な弾性力を得ることが困難となり、また張出量が多すぎると目地間隔が大きくり過ぎる。このような観点から、好ましい張出量LとしてL=0.5〜3mmが例示できる。
また、置敷タイル2aを敷いた際の緩衝部12aの変形量としては、屈曲弾性を主成分とする本構成の緩衝部12aにおいては、張出量Lの半分程度調節することが好ましい。具体的には0.25〜1mm程度が例示できる。
タイル本体6は、加工性がよく安価な塩化ビニルタイルのようなプラスチックタイル、石材、木材等が利用可能である。また、その形状は、三角形、正方形、六角形等の多角形の板状体であればよい。大きさは、通常使用されている置敷タイルと略同等で、1辺が約200〜1000mm程度である。これは余り大き過ぎると施工性や運搬等に不都合が生じるためである。
タイル本体6の厚みは、余り薄くすると床下地面16の不陸がそのまま置敷タイル2aの表面に現れてしまい外観を損ねるばかりでなく、自重自体も軽くなるので、歩行等による外力で折曲がったり、捩れたりし易くなる。また、余り厚くすると置敷タイル2aが重くなり、運搬性、施工性、被覆、剥離の作業性の面で好ましくない。このような観点から、例えば2〜10mm程度が好ましい。
保護フィルム4aとしては、置敷タイル2aの施工場所(使用環境)や耐久性能によって適宜選定することができ、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド、アクリル、ポリウレタン、フッ素等の樹脂、又はこれらの共重合体等からなるフィルムを使用することができる。また、耐傷性、耐久性、帯電防止性等の付加機能を持たせる目的で、多層フィルムを使用しても良い。
保護フィルム4aの厚さは、置敷タイル2aの使用場所や耐久性能によって適宜選択できるが、好ましくは0.01mm〜1.0mmである。厚さが0.01mm未満であると、十分な弾性力を得ることが困難になり、また被覆時に破れ等が発生し易く、耐久性も低くなるためである。一方、厚さが1.0mmを超えると、フイルムとしての耐久性は向上するが、フィルムの材料コスト及び加工コストが上昇するためである。
なお、保護フィルム4aは、着色又は無色透明、半透明、不透明でも良く、さらに、模様や文字等の特定の表示が印刷されていても良い。保護フィルム4aが不透明な場合、保護フィルム4aを透過してタイル本体6を視認できないので、タイル本体6の上面に特別な着色層や模様層等を設ける必要がなく、タイル本体6として表裏関係なく使用することが可能となってタイル本体6の作製が容易となる。
保護フィルム4aが透明又は半透明である場合には、タイル本体6の色や模様等と保護フィルム4aの色や模様等との組み合わせにより多種多様の置敷タイル2aにすることが可能となる。例えば、タイル本体6の上面を白ベースのモザイク柄とし、保護フィルム4aを有色の透明フィルムとすると、タイル本体6が1種類でも、保護フィルム4aの色数だけの同じモザイク柄の置敷タイル2aを生産することが可能となる。また、保護フィルム4aの色を変えるだけで同じタイル本体6を使用しても、施工場所の雰囲気等に応じて適宜選択して使い分けることが可能となる。
また、タイル本体6の上面に模様や文字等を直接設けなくとも、保護フィルム4aとタイル本体6の上面との間に、模様や文字等が印刷されたシート部材を挟み込んむ構成としてもよい。このときに、シート部材は、置敷タイル2aの大きさより小さい寸法にして、保護フィルム4aをタイル本体6に接着等する領域を確保することが好ましい。なお、保護フィルム4a、タイル本体6等に設けられる模様又は文字等として、文字、絵文字、絵、写真、CG画像、図形、各種の模様、これらのうちの少なくとも2つが複合されたものでも良い。
また、保護フィルム4aの上面部分の表面には、保護膜等の機能性層を適宜設けることができる。例えば保護膜を設けておくと、保護フィルム4aの耐久性をさらに向上させることができる。それにより、保護フィルム4aを交換する周期を長くできたり、人の歩行が多い場所や床に油等のこぼれやすい所でも支障なく使用することが可能となる。
また、帯電防止膜を設けることにより、静電気の発生を避けるようなクリーンルーム等でも使用することもが可能となる。この機能性層は、所望の機能を有する樹脂や、樹脂に各種の添加剤等を添加したものを保護フィルム4aの上面部分の表面にスプレーや刷毛塗り等で塗布することにより設ける。
無論、保護フィルム4aを製造する際に、上記成分を練り込んでも良い。例えば保護膜としては、ウレタンで強化されないアクリル系樹脂材料、ウレタンで強化されたアクリル系樹脂材料、フッ素系材料、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系材料(アルコキシシランとN〜プロピルアルコールとアルミニウムキレート化合物との混合材料等)等の有機材料、シリコン系材料(シリコンガラス)等の無機材料、セラミック系樹脂等を適宜選択して用いることができる。
その他の機能性層としては、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、エチレン系樹脂等からなるバインダー樹脂に、帯電防止剤、マイナスイオン等の発生する無機物等を添加したものを挙げることができる。
保護フィルム4aを、タイル本体6に対し固着または剥離可能な状態に固定する手段としては、施工時に障害となるような不必要な凹凸を生じたり、施工及び使用時に剥離しないような方法であれば適宜採用することができる。例えば、接着剤、粘着剤、粘着テープ等を利用する方法及び熱処理、圧着製法などが挙げられる。
接着剤又は粘着剤のタイプとしては、加熱、加圧又は、常温において接着性、粘着性を有するものや、二液タイプ等の反応性の接着剤、粘着剤が挙げられる。具体的な種類としては、アクリル系、シリコーン系、ゴム系、ウレタン系、ポリエステル系等の接着剤及び粘着剤、例えばアクリル酸エステル等の熱可塑性樹脂や、アクリルエマルジョン糊からなる加熱性接着剤等が好ましいが、これに限定されるものではない。
接着又は粘着強度としては、0.1〜4.0kg/25mm幅(JIS Z 0237)程度とすることが好ましい。0.1kg/25mm幅未満であると、運搬時、施工時や使用時に剥離してしまう可能性があり好ましくなく、逆に4.0kg/25mm幅を超えると、保護フィルム4aを剥離するときに、剥離が容易に行えないととともに、フィルムが破れてしまう可能性があり剥離作業性が低下するため好ましくない。
接着剤や粘着剤の塗布方法としては、スプレー、刷毛塗り、グラビアコーティング等のいかなる方法でも良く、また、接着剤又は粘着剤を塗布する対象についても、保護フィルム4a、タイル本体6のいずれか一方、あるいはその両方に塗布することができる。
保護フィルム4aの表面と被覆部11に、例えば上述の加熱性接着剤等を塗布し、例えば、互いに対向配置された一対の加熱回転ローラの間を通過させる。これにより、保護フィルム4aをタイル本体6に加圧するとともに、加熱性接着剤を加熱し、保護フィルム4aをタイル本体6に固着または剥離可能な状態に固定する。
タイル本体6と保護フィルム4aとの剥離強度は、接着剤や粘着剤の種類によって適宜調節することができるが、その他にも、上記の一対の加熱回転ローラによる加熱性接着剤の昇温温度を調節することや、保護フィルム4aの裏面に塗布する加熱性接着剤の量を調整することにより行うこともできる。
なお、接着剤として加熱されると接着力が生ずる加熱性接着剤を用いる場合には、保護フィルム4aをタイル本体6に宛っても保護フィルム4aは固定されないので、タイル本体6と保護フィルム4aとの位置合わせが容易に行える利点がある。
次に、このような置敷タイル2aの敷き詰めを、置敷タイル2aの一部を貼替える場合を例に説明する。図4は、このような置敷タイル2aを嵌め込む際の様子を示した図で、填め込む置敷タイル2aを該当箇所の上部から挿入する(図4(a))。このとき、緩衝部12aが隣接する置敷タイル2aの緩衝部12aに当たり、双方の緩衝部12aが弾性変形しつつ嵌め込まれて(図4(b))、密着した状態で施工される(図4(c))。これにより、置敷タイル2aは相互に位置規制すると共に取外しも極めて容易に行えるようになって施工時間が大幅に短縮される。
このような状態で置敷タイル2aが位置ずれして、緩衝部12aが押潰されて変形しても、変形の逃げ場が床下地面16方向に確保されているので、変形した緩衝部12aは置敷タイル2aの表面に飛出すことがない。即ち、皺が発生しない。
また、置敷タイル2aの下面まで保護フィルム4aが巻込まれていないので、筋模様が生じることはない。
次に、第2の実施の形態を説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態における緩衝部12aのタイル表面側の頂部及びタイル裏面側の頂部の近傍にくびれ溝を設けたものである。その他は第1の実施の形態と同じであるので同一構成に関しては説明を省略する。
図5は、かかる緩衝部12bにくびれ溝17を有する保護フィルム4bにより被覆された置敷タイル2bの断面図である。このようにくびれ溝17を設けることにより、緩衝部12bが押し潰された際には、緩衝部12bは図6に示すように蛇腹状に変形する。従って、緩衝部12bが置敷タイル2bの表面側に飛び出すことが無く、皺は発生しない。
なお、緩衝部12bの変形がくびれ溝17を中心に起きるため、緩衝部12bの平面部分13をタイル本体6の側面14と接着又は貼付けしてもよい。また、このように上下のくびれ溝17を中心に変形が起きる構成であるため、大きな弾性力を持つ緩衝部12bが容易に形成できる利点がある。
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。本実施の形態に係る保護フィルムの緩衝部は、その端部をタイル本体6の側面14側に折曲げて形成した構成である。その他の構成については第1の実施の形態と同じであるので同一構成については説明を省略する。
図7は、このような保護フィルム4cが被覆された置敷タイル2cの断面図である。この場合の緩衝部12cは折曲げて形成される平板状の折曲片である。
この場合も、緩衝部12cの長さL2は、置敷タイル2cの厚みより短くする必要がある。そして、タイル本体6の側面14と接着又は貼付けは行わない。これにより、緩衝部12cは折曲位置を中心として、その弾性力でタイル本体6の側面14から離接した状態となり、その離接力が隣接する置敷タイル2cとの位置規制力として作用する。
なお、緩衝部12cを平板状とすると、目地は大きなV字状となりゴミ等が貯まり易くなる。このような場合には、図8に示すように折曲片を湾曲させた緩衝部12dとして、目地形状を小さなV字状にするようにしてもよい。
また、緩衝312c,12dの形状が維持しにくい場合には、図9に示すように、折曲げ部分に折曲溝18やミシン目のうち少なくとも1を設けるようにしてもよい。
このように折曲溝18やミシン目を設けると、上述したように形状維持が行いやすくなると共に、折曲げ加工が容易になり、かつ、緩衝部の変形がこの部分で優先的に起きるため、皺の発生が効率的に防止できるようになる。
第1の実施の形態にかかるタイル保護フィルム、タイル本体の斜視図である。 第1の実施の形態にかかる置敷タイルの斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 第1の実施の形態にかかる緩衝部の構成を説明する要部拡大断面図である。 置敷タイルの施工前の状況を説明する図である。 置敷タイルの施工状況を説明する図である。 置敷タイルの施工状況を説明する図である。 第2の実施の形態にかかる緩衝部の構成を説明する断面図である。 図8の要部拡大断面図である。 第3の実施の形態にかかる置敷タイルの断面図である。 第4の実施の形態にかかる置敷タイルの断面図である。 緩衝部に設けた折曲溝を説明するタイル保護フィルムの部分断面図である。 皺の発生原理を説明する図である。 従来の技術の説明に適用される置敷タイルの部分断面図である。
符号の説明
2a〜2c 置敷タイル
4a〜4c タイル保護フィルム(保護フィルム)
6 タイル本体
11 被覆部
12a〜12d 緩衝部
13 平面部分
14 タイル本体の側面
15 円弧面部分
16 床下地面
17 くびれ溝
18 折曲溝
L1,L2 弧長
L 張出量

Claims (5)

  1. タイル本体の表面を剥離可能に被覆するタイル保護フィルムにおいて、
    該タイル保護フィルムの端部が、概略中空半円柱状に巻込成形され、かつ、前記タイル本体の側面側に折曲げられて、その半円柱における平面部分が該タイル本体の側面に面接すると共に、該半円柱における円弧面部分の弧長が当該タイル本体の厚みより適宜短い寸法に設定されてなる緩衝部を備えたことを特徴とするタイル保護フィルム。
  2. タイル本体の表面を剥離可能に被覆するタイル保護フィルムにおいて、
    該タイル保護フィルムの端部が、概略中空半円柱状に巻込成形されると共に、前記タイル本体の側面側に折曲げられて、その半円柱における平面部分が該タイル本体の側面に面接し、かつ、該半円柱における円弧面部分のタイル表面側とタイル裏面側との頂部近傍に、中空方向に窪むくびれ溝が形成された緩衝部を備えたことを特徴とするタイル保護フィルム。
  3. タイル本体の表面を剥離可能に被覆するタイル保護フィルムにおいて、
    該タイル保護フィルムの端部を、前記タイル本体の厚みより短い寸法で、当該タイル本体の側面方向に折曲げて緩衝部を形成し、該緩衝部が、その弾性力で前記折曲位置を中心に前記タイル本体の側面から離接することを特徴とするタイル保護フィルム。
  4. 前記折曲位置に、折曲溝、ミシン目のうち少なくとも1が設けられていることを特徴とする請求項3記載のタイル保護フィルム。
  5. 請求項1乃至4いずれか1項記載のタイル保護フィルムが、タイル本体のタイル本体の表面に剥離可能に被覆されてなることを特徴とする置敷タイル。
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