JP2014167599A - 表示シート及びその製造方法 - Google Patents

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保博 酒井
Mitsuaki Tanaka
光明 田中
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Abstract

【課題】触覚差を感じ易い十分な高さの突起部を容易に形成することができ、しかも、突起部の強度及び耐久性にも優れる表示シートを提供すること。
【解決手段】本発明は、突起部1aを有する第1軟質シート層1と、該突起部1aの内側に充填された固形充填材2と、第1軟質シート層1の裏面に積層された第2軟質シート層3と、該第2軟質シート層3の裏面に粘着剤12を介して積層された離型材層4と、を備え、固形充填材2が第1軟質シート層1と第2軟質シート層3とにより各々独立して挟持されており、固形充填材2がポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂及びポリアミド樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種である表示シート10である。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示シートに関し、更に詳しくは、道路に設置し、歩行者を案内又は誘導するための表示シートに関する。
表示シートは、表面に突起部が設けられており、道路に設置される。
そして、歩行者は、表示シートの突起部の上を歩くことにより、滑って転ぶことを防止することができ、また、歩行者の中でも弱視者は、突起部と非突起部との触覚差により、道路の方向や目的物の位置を知ることができる。
ところで、表示シートとして、いわゆる点字シートが知られている。
例えば、点字シートとしては、ステンレス鋼板の上に釉薬層が形成され、該釉薬層に点字用の凸部が設けられたステンレス表示板(例えば、特許文献1又は2参照)、シート材押出しによる点字凸部からなる点字表示をシート表面に有し、該点字凸部に対応するシート材凹部をシート裏面に有し、該シート材凹部は裏面全面を面一に充填物で充填されている点字表示付ラベル(例えば、特許文献3参照)、点字や触知図のための凸部が形成された基板と、基板上に積層された釉薬顔料よりなる印刷層と、印刷層上に積層された透明釉薬層とを備える表示板(例えば、特許文献4参照)、表側に突起を形成したプラスチックシートの裏面側の窪みに硬化された紫外線硬化樹脂が充填されている点字付きシート(例えば、特許文献5参照)、透明の軟質シート層の表面に透明なハードコート層が形成され、且つ該ハードコート層側からエンボス加工が施され凹凸部が形成されている表示用貼付けシート(例えば、特許文献6参照)等が知られている。
特開平10−274929号公報 特開2000−317392号公報 特開平11−129605号公報 特開2003−140557号公報 特開2006−53247号公報 特開2007−47511号公報
しかしながら、特許文献1〜6に記載の表示シートは、手で触れるための点字用であるので、道路に設置して足で踏みつけられることには対応していない。すなわち、点字用の表示シートは、凸部が小さく、強度も不十分である。
具体的には、特許文献1〜4に記載の表示シートにおいては、凸部の形成がスクリーン印刷により行われるので、十分な高さの凸部を得ることが難しく、加工工程も多くなる欠点がある。
また、強度も十分とはいえず、例えば、歩行者が表示シートの上を歩く等して凸部に靴が衝突すると、凸部が破損する恐れがある。
特許文献5及び6に記載の点字用の表示シートにおいては、凹凸部の形成がエンボス加工により行われるので、これも凹凸部の凹凸差が十分とはいえず、特に、弱視者は、当該表示用貼付けシートの上を歩行しても、凸部と凹部との触覚差を感じ難いという欠点がある。
また、強度も十分とはいえず、歩行者が表示用貼付シートの上を歩行すると、凹凸部が平坦化してしまう恐れもある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、触覚差を感じ易い十分な高さの突起部を容易に形成することができ、しかも、突起部の強度及び耐久性にも優れる表示シートを提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、突起部の内側に固形充填材を充填すると共に、固形充填材を第1軟質シート層と第2軟質シート層とで挟持した構成とすることにより、意外にも、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は、(1)突起部を有する第1軟質シート層と、該突起部の内側に充填された固形充填材と、第1軟質シート層の裏面に接着剤を介して積層された第2軟質シート層と、を備え、固形充填材が第1軟質シート層と第2軟質シート層とにより各々独立して挟持されており、固形充填材が、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂及びポリアミド樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂からなる表示シートに存する。
本発明は、(2)第2軟質シート層の裏面に粘着剤を介して積層された離型材層を更に備える上記(1)記載の表示シートに存する。
本発明は、(3)第1軟質シート層が透明であり、第1軟質シート層の裏面には、表示模様印刷が施されている上記(1)又は(2)に記載の表示シートに存する。
本発明は、(4)固形充填材が、突起部の内側に接着剤を介して充填されている上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の表示シートに存する。
本発明は、(5)第1軟質シート層がポリウレタン樹脂又は塩化ビニル樹脂からなる上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の表示シートに存する。
本発明は、(6)固形充填材が、円錐台状となっている上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の表示シートに存する。
本発明は、(7)固形充填材が、側面がテーパーの延べ板状となっている上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の表示シートに存する。
本発明は、(8)第2軟質シート層が、軟質アルミニウム薄板からなる上記(1)〜(7)のいずれか1つに記載の表示シートに存する。
本発明は、(9)第2軟質シート層が、軟質塩化ビニル薄板からなる上記(1)〜(7)のいずれか1つに記載の表示シートに存する。
本発明は、(10)第1軟質シート層の表面には汚れ防止層が積層されている上記(1)〜(9)のいずれか1つに記載の表示シートに存する。
本発明は、(11)汚れ防止層がフッ素樹脂又はシリコーン樹脂からなる上記(10)記載の表示シートに存する。
本発明は、(12)汚れ防止層が更にマット剤を含む上記(11)記載の表示シートに存する。
本発明は、(13)上記(1)〜(12)のいずれか1つに記載の表示シートの製造方法であって、第1軟質シートの裏面に、表示模様を印刷する印刷工程と、印刷工程を経た第1軟質シートに突起部を形成して第1軟質シート層とする層形成工程と、突起部に接着剤を付与し、該接着剤を介して固形充填材を充填する嵌合工程と、第1軟質シート層の裏面に、接着剤を付与し、該接着剤を介して第2軟質シートを接着固定することにより第2軟質シート層を形成する層接着工程と、第2軟質シート層の裏面に、粘着剤を付与し、該粘着剤を介して離型材を粘着することにより離型材層を形成する層粘着工程と、を備える表示シートの製造方法に存する。
本発明の表示シートは、突起部の内側に、別途製造した固形充填材を充填させることにより、十分な高さの突起部を容易に形成することができる。このとき、固形充填材をポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂及びポリアミド樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂からなるものとすることにより、突起部は、強度及び耐久性にも優れるものとなる。
本発明の表示シートにおいて、歩行者は、表示シートの突起部の上を歩くことにより、滑って転ぶことを防止することができ、特に、弱視者は、突起部と凹部との触覚差を十分に感じることができ、道路の方向や目的物の位置を知ることができる。
本発明の表示シートにおいては、固形充填材を第1軟質シート層と第2軟質シート層とで挟持した構成とすることにより、表示シートの上を歩行者が歩行したとしても、突起部の内側の固形充填材自体は、第1軟質シート層に被覆されているので、摩耗が防止される。
また、例えば、歩行者が表示シートの上を歩く等して突起部に靴が衝突しても、固形充填材は、突起部の内側に接着されているので、固形充填材が突起部の内側から剥がれることにより、衝撃のエネルギーを吸収することができる(ショックアブソーバー効果)。そのため、第1軟質シート層又は第2軟質シート層が破れることを防止することができる。なお、固形充填材が突起部の内側から剥がれたとしても、固形充填材は、第1軟質シート層と第2軟質シート層とにより挟持されているので、突起部が離脱することはない。
本発明の表示シートにおいては、固形充填材が、突起部の内側に接着剤を介して充填されている場合、耐久性が向上する。
このとき、固形充填材が円錐台状であると、方向性がないので、表示シートの上を歩行者が歩行したとしても、どの方向に対しても固形充填材の摩耗を抑制できる。
また、固形充填材が、側面がテーパーの延べ板状であると、例えば、歩行者が杖等を突起部に添わせることで、歩行者を案内することができる。
本発明の表示シートにおいては、透明の第1軟質シート層の裏面には、表示模様印刷が施されている場合、突起部だけでなく、表示模様によっても歩行者を案内することができる。
また、表示模様印刷を透明の第1軟質シート層の裏面に施すことにより、雨や摩耗による表示模様の消失が防止される。
本発明の表示シートにおいては、第1軟質シート層がポリウレタン樹脂又は塩化ビニル樹脂からなる場合、高強度であり、且つ軽量とすることができる。
本発明の表示シートにおいては、第2軟質シート層が、軟質アルミニウム薄板からなる場合、塑性変形した形態を保持できるため(形態保持効果)、設置個所の形状に追従させ且つその状態を無理なく保持させることが可能となる。例えば、設置個所の形状が階段のように折れ曲がった部分であっても、表示シートの形状を、設置個所の形状に追従させて貼着することが容易に可能となる。
本発明の表示シートにおいては、第2軟質シート層が、軟質塩化ビニル薄板からなる場合、紫外線吸収剤、消泡剤、分散剤、難燃剤、着色剤等を容易に添加することができる。
また、これにより、各性能を向上させることができる。
本発明の表示シートにおいては、第1軟質シート層の表面には汚れ防止層が積層されている場合、汚れの付着を防止できる。これにより、経時的に汚れが付着し、表示模様が見辛くなることを防止できる。なお、汚れ防止層がフッ素樹脂又はシリコーン樹脂からなるものであると、汚れの付着をより防止できる。
また、汚れ防止層が更にマット剤を含むことにより、汚れを防止できると共に、滑り止めの効果を発揮することもできる。
本発明の表示シートの製造方法においては、十分な高さの突起部を容易に形成することができ、しかも、突起部の強度及び耐久性にも優れる表示シートが得られる。
図1は、第1実施形態に係る表示シートを模式的に示す断面図である。 図2は、第1実施形態に係る表示シートの製造方法を示すフローチャートである。 図3は、第1実施形態に係る表示シートの製造方法における層形成工程を説明するための説明図である。 図4は、第1実施形態に係る表示シートの製造方法における嵌合工程を説明するための説明図である。 図5は、第2実施形態に係る表示シートを模式的に示す断面図である。 図6の(a)〜図6の(c)は、他の実施形態に係る表示シートの固形充填材の例を模式的に示す断面図であり、図6の(d)及び図6の(e)は、模式的に示す斜視図である。 図7は、図6の(e)に示す固形充填材を用いた場合の表示シートを模式的に示す斜視図である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る表示シートを模式的に示す断面図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る表示シート10は、突起部1aを有する透明の第1軟質シート層1と、該突起部1aの内側に接着剤13を介して充填された固形充填材2と、第1軟質シート層1の裏面に接着剤11を介して積層された第2軟質シート層3と、該第2軟質シート層3の裏面に粘着剤12を介して積層された離型材層4と、を備える。
第1実施形態に係る表示シート10においては、突起部1aの内側に、別途製造した固形充填材2を充填させることにより、強度に優れる十分な高さの突起部1aを容易に形成することができる。
なお、突起部1aの高さHは、突起部と凹部との触覚差を明確にする観点から、警告表示の場合は5mm以上、誘導表示の場合は0.5mm以上であることが好ましい。
また、歩行者は、表示シート10の突起部1aの上を歩くことにより、滑って転ぶことを防止することができ、特に、弱視者は、表示シート10の突起部1aの上を歩くことにより、突起部と非突起部との触覚差を十分に感じることができ、道路の方向や目的物の位置を知ることができる。
ここで、第1軟質シート層1の材質としては、シリコーン樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂又はポリエステルエラストマー等が挙げられる。これらの中でも、第1軟質シート層1の材質は、高強度であり且つ軽量であることから、ポリウレタン樹脂又は塩化ビニル樹脂からなることが好ましく、伸縮性の観点から、ポリウレタン樹脂からなることがより好ましい。
また、これらの樹脂には、紫外線吸収剤、消泡剤、分散剤、難燃剤、着色剤等が含まれていてもよい。
第1軟質シート層1としては、耐候性の観点から、上記樹脂からなるフィルムが用いられる。このとき、第1軟質シート層1の厚みは、0.2〜1.0mmであることが好ましい。
また、第1軟質シート層1には、着色剤が含まれておらず、無色透明であることが好ましい。この場合、第1軟質シート層1の裏面に、表示模様印刷を施すことにより、表示模様が表示シート10の表面側から視認できるようになる。
ここで、表示模様とは、文字や絵柄等を意味する。
第1軟質シート層1の裏面に、表示模様印刷を施すことにより、突起部1aだけでなく、表示模様によっても歩行者を案内することが可能となる。すなわち、表示模様により、歩行者に警告したり、歩行者を誘導したりすることができる。
また、第1軟質シート層1の裏面に印刷するので、雨や摩耗等により表示模様が消失されることを防止できる。
表示模様を形成するインクは、市販の塗料を用いることができる。なお、かかるインクとしては、顔料が主に用いられるが、蛍光顔料、蓄光材、耐候向上剤等が含まれていてもよい。
第1軟質シート層1は、一定の間隔をおいて、突起部1aが形成されている。
かかる突起部1aは、第1軟質シート層1の面方向に対して、垂直方向(上方)に突出しており、内部が空間となっている。
そして、突起部1aの内部空間には、接着剤13を介して、固形充填材2が充填される。これにより、表示シート10の耐久性が向上する。
ここで、接着剤13としては、アクリル樹脂系接着剤、EVA樹脂系接着剤、酢酸ビニル共重合樹脂系接着剤、イソシアネート系、エポキシ樹脂系接着剤、ポリウレタン系接着剤等が挙げられる。これらの中でも、接着剤13は、耐光性及び相溶性の観点から、アクリル系であることが好ましい。この場合、突起部1aの内側と固形充填材2とを確実に接着固定できる。
表示シート10においては、固形充填材2が、接着剤11,13を介して、第1軟質シート層1と第2軟質シート層3とで挟持された構成となるので、表示シート10の上を歩行者が歩行したとしても、突起部1aの内側の固形充填材2自体は、第1軟質シート層1に被覆されているので、摩耗が防止される。
また、例えば、歩行者が表示シート10の上を歩く等して突起部1aに靴が衝突しても、固形充填材2は、突起部1aの内側に接着されているので、固形充填材2が突起部1aの内側から剥がれることにより、第1軟質シート層1が引っ張られることなく、衝撃のエネルギーを吸収することができる(ショックアブソーバー効果)。なお、固形充填材2が突起部1aの内側から剥がれたとしても、固形充填材2は、第1軟質シート層1と第2軟質シート層3とにより挟持されているので、突起部1aが離脱することはない。
ここで、固形充填材2の材質としては、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂及びポリアミド樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂が挙げられる。
これらを用いることにより、突起部1aは、強度及び耐久性にもより優れるものとなる。
また、固形充填材2は、これらの樹脂を塊状とすることにより得られる。このとき、固形充填材2は、円錐台状であることが好ましい。この場合、方向性がないので、表示シート10の上を歩行者が歩行したとしても、どの方向に対しても固形充填材2の摩耗を抑制できる利点がある。また、突起部1a上に膝等を付いたとしても、極力痛みを抑制することができる。
図1に戻り、第2軟質シート層3の材質としては、軟質アルミニウム薄板、軟質塩化ビニル薄板、ポリエステル薄板、ゴムシート等が挙げられる。
これらの中でも、第2軟質シート層3の材質が、軟質アルミニウム薄板である場合、復元性がなく、塑性して変形し形態を保持できるため(形態保持効果)、設置個所の形状に追従させ且つその状態を無理なく保持させることが可能となる。例えば、設置個所の形状が階段のように折れ曲がった部分であっても、表示シートの形状を、設置個所の形状に追従させて貼着することが容易に可能となる。
また、第2軟質シート層3の材質が、軟質塩化ビニル薄板である場合、軟質塩化ビニルに、紫外線吸収剤、消泡剤、分散剤、難燃剤、着色剤等を容易に添加することができる。
第2軟質シート層3は、耐候性の観点からも、上記軟質アルミニウム薄板又は軟質塩化ビニル薄板からなるフィルムが用いられる。このとき、第2軟質シート層3の厚みは、0.1〜1.0mmであることが好ましい。
また、第2軟質シート層3は、白色顔料等で着色されていることが好ましい。この場合、第2軟質シート層をベタ柄とすることで、上述した表示模様をより視認しやすくすることができる。
表示シート10において、第1軟質シート層1と第2軟質シート層3とは、固形充填材2以外の部分が接着剤11により接着固定される。すなわち、第1軟質シート層1、接着剤11からなる接着剤層、第2軟質シート層3がこの順序で積層される。
なお、接着剤11としては、上述した接着剤13と同じものが用いられる。この場合、第1軟質シート層1と、第2軟質シート層3とを確実に接着固定することができる。
ここで、表示シート10は、対象となる部分に粘着して用いられる。このため、第2軟質シート層3の裏面には、粘着剤12を介して離型材層4が形成されている。換言すると、第2軟質シート層3と離型材層4とは、粘着剤12により粘着固定される。
したがって、表示シート10は、第2軟質シート層3、粘着剤12からなる粘着剤層、離型材層4がこの順序で積層されていることになる。
離型材層4の材質としては、粘着剤に対する剥離性が良好であれば特に限定されないが、例えば、離型処理したプラスチックシート、フィルム、紙等の離型材が挙げられる。なお、離型処理の方法としては、例えば、シリコーン、フッ素系樹脂、ポリオレフィン、メラミン又は電離放射線硬化性樹脂等を塗工する方法が挙げられる。
離型材層4は、粘着剤を保護する目的で用いられる。すなわち、表示シート10を実際に使用する際には、表示シート10の離型材層4を剥がし、剥き出しになった粘着剤の部分を設置個所に貼着することにより、表示シート10が設置個所に設置される。
なお、離型材層4の厚みは、0.05〜0.3mmであることが好ましい。
粘着剤12としては、例えば、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤等が挙げられる。なお、この材質の選択は、設置個所であるアスファルト、コンクリート、石材、タイル又は木材等の材質に応じて適宜決定される。
次に、第1実施形態に係る表示シート10の製造方法について説明する。
図2は、第1実施形態に係る表示シートの製造方法を示すフローチャートである。
図2に示すように、第1実施形態に係る表示シート10の製造方法は、第1軟質シートの裏面に、表示模様を印刷する印刷工程S0と、印刷工程S0を経た第1軟質シートに突起部1aを形成して第1軟質シート層1とする層形成工程S1と、突起部1aに接着剤を付与し、該接着剤を介して固形充填材2を充填する嵌合工程S2と、第1軟質シート層1の裏面に、接着剤を付与し、該接着剤を介して第2軟質シートを接着固定することにより第2軟質シート層3を形成する層接着工程S3と、第2軟質シート層3の裏面に、粘着剤12を付与し、該粘着剤12を介して離型材を粘着することにより離型材層4を形成する層粘着工程S4と、を備える。
第1実施形態に係る表示シート10の製造方法によれば、十分な高さの突起部1aを容易に形成することができ、しかも、簡単な工程で、突起部1aの強度及び耐久性に優れる表示シート10が得られる。
以下、各工程について更に詳細に説明する。
(印刷工程)
印刷工程S0は、第1軟質シートの裏面に、表示模様を印刷する工程である。
印刷工程S0を施すことにより、得られる表示シート10は、突起部1aだけでなく、表示模様によっても歩行者を案内することが可能となる。
なお、印刷方法としては、特に限定されず、転写、スクリーン印刷、スプレー印刷、グラビア印刷、インクジェット印刷等が挙げられる。
(層形成工程)
層形成工程S1は、印刷工程S0を経た第1軟質シート21に突起部1aを形成して第1軟質シート層1とする工程である。
図3は、第1実施形態に係る表示シートの製造方法における層形成工程を説明するための説明図である。
図3に示すように、層形成工程S1においては、まず、所定の凹部を有する凹状金型21aと該凹部に対応する凸部を有する凸状金型21bとの間に第1軟質シート21を配置する。
そして、凹状金型21aと凸状金型21bとで第1軟質シート21を熱プレスし、第1軟質シート21に突起部1aを形成することにより、凹凸状となった第1軟質シート層1が得られる。
このとき、突起部1a同士の間隔は、凹状金型21a及び凸状金型21bの形状によって決定される。
また、熱プレスの加熱条件は、第1軟質シートの軟化点以上且つ融点以下であれば、特に限定されない。
(嵌合工程)
嵌合工程S2は、層形成工程S1で得られた第1軟質シート層1の突起部1aに接着剤13を付与し、該接着剤13を介して固形充填材2を充填する工程である。
図4は、第1実施形態に係る表示シートの製造方法における嵌合工程を説明するための説明図である。
図4に示すように、層形成工程S1において形成された第1軟質シート21の突起部1aに、接着剤13を付与する。
そして、該接着剤13を介して、別途製造した固形充填材2が嵌め込まれる。
(層接着工程)
層接着工程S3は、第1軟質シート層1の裏面に、第2軟質シートを接着固定することにより第2軟質シート層3を形成する工程である。
層接着工程S3においては、第2軟質シートの上に、接着剤11を付与し、該接着剤11を介して、第1軟質シート層1及び固形充填材2と第2軟質シートとを一体化する。
(層粘着工程)
層粘着工程S4は、第2軟質シート層3の裏面に、粘着剤12を付与し、該粘着剤12を介して離型材を粘着することにより離型材層4を形成する工程である。
これらの工程を経ることにより、第1実施形態に係る表示シート10が得られる。
[第2実施形態]
図5は、第2実施形態に係る表示シートを模式的に示す断面図である。
図5に示すように、第2実施形態に係る表示シート30は、突起部1aを有する透明の第1軟質シート層1と、第1軟質シート層1の表面に積層された汚れ防止層31と、突起部1aの内側に充填された固形充填材2と、第1軟質シート層1の裏面に接着剤11を介して積層された第2軟質シート層3と、該第2軟質シート層3の裏面に粘着剤12を介して積層された離型材層4と、を備える。すなわち、第2実施形態に係る表示シート30は、第1軟質シート層1の表面に汚れ防止層31が積層されていること以外は、第1実施形態に係る表示シート10と同じである。
第2実施形態に係る表示シート30においては、第1軟質シート層1の表面に汚れ防止層31が積層されているので、汚れの付着を防止できる。これにより、経時的に汚れが付着し、表示模様が見辛くなることを防止できる。
ここで、汚れ防止層31の材質としては、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。汚れ防止層31が、フッ素樹脂又はシリコーン樹脂からなるものであると、汚れの付着をより防止できる。
また、汚れ防止層31には、更にフッ素樹脂粉末、ガラスビーズ等のマット剤が含まれていることが好ましい。この場合、汚れを防止できると共に、滑り止めの効果を発揮することもできる。なお、マット剤の含有量は、5〜30質量%含まれていることが好ましい。
第2実施形態に係る表示シート30の製造方法は、例えば、上述した第1実施形態に係る表示シート10を製造した後、汚れ防止剤を付与することにより得られる。すなわち、層粘着工程S4後、第1軟質シート層の表面に、汚れ防止剤を付与する付与工程を施せばよい。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、第1実施形態に係る表示シート10において、突起部1aの内部空間には、接着剤13を介して、固形充填材2が充填されているが、接着剤13を介さなくてもよい。すなわち、固形充填材2が突起部1aの内部空間に接着固定されていなくてもよい。
また、固形充填材2を別途製造しているが、突起部1aに紫外線硬化樹脂を流し込み、紫外線硬化させることにより、突起部1aに充填された固形充填材2としてもよい。この場合、接着剤を介さなくても両者を一体化させることができる。
同様に、固形充填材2は、第2軟質シート層3に対し、接着剤11を介して接着固定されているが、接着剤を介さなくてもよい。すなわち、固形充填材2が第2軟質シート層3に対し接着固定されていなくてもよい。
また、第1軟質シート層1と第2軟質シート層3とは、接着剤11を介して接着固定されているが、接着剤11を用いず、第1軟質シート層1と第2軟質シート層3とを互いに溶着により接着固定してもよい。すなわち、第1軟質シート層1と第2軟質シート層3とに対し、ラミネート加工等を施して両者を接着固定してもよい。但し、この場合、第2軟質シート層3としては、第1軟質シート層1と相溶性が優れる樹脂を用いることが必要となる。
第1実施形態に係る表示シート10において、固形充填材2の形状は、円錐台状となっているが、円錐状、多角錐状、多角錐台状等であってもよい。
図6の(a)〜図6の(c)は、他の実施形態に係る表示シートの固形充填材の例を模式的に示す断面図であり、図6の(d)及び図6の(e)は、模式的に示す斜視図である。
図6の(a)に示す固形充填材2aは、表面に小さな凹凸が設けられている。これにより、当該固形充填材2aは、表面積が増加するので、第1軟質シート層との接着性が向上する。なお、凹凸は、サンドブラスト加工やプラズマ加工により設けることができる。
図6の(b)に示す固形充填材2bは、固形充填材2bの内部に空隙が設けられている。このため、当該固形充填材2bは、軽量化でき且つ低コストで製造できることに加え、柔軟性も向上する。
図6の(c)に示す固形充填材2cは、固形充填材2cの中心部に貫通孔が設けられている。このため、当該固形充填材2cは、接着の際に、接着剤が貫通孔に入り込むため、接着性がより向上する。
図6の(d)に示す固形充填材2dは、固形充填材2dの周囲に上下に延びる溝が複数設けられている。このため、当該固形充填材2dは、接着の際に、接着剤が溝に入り込むため、接着性がより向上する。
図6の(e)に示す固形充填材2eは、固形充填材2eが、側面がテーパーの延べ板状となっている。
この場合、図7に示すように、表示シート40は、突起部1bの形状も側面がテーパーの延べ板状となる。
この場合、例えば、歩行者が杖等を突起部1bに添わせることで、歩行者を案内することが可能となる。
第1実施形態に係る表示シート10において、第1軟質シート層1には、着色剤が含まれておらず、無色透明となっているが、着色されていてもよい。
また、第2軟質シート層3は、白色顔料等で着色されているが、別の色の顔料で着色されていてもよく、無色透明であってもよい。
本発明第1実施形態に係る表示シート10においては、第2軟質シート層3の裏面に粘着剤12を介して離型材層4が積層されているが、離型材層は必ずしも備える必要はない。例えば、簡易的に使用する場合、第2軟質シート層としてゴムシートを用い、粘着剤を用いずに設置することも可能である。
本発明に係る表示シート10は、道路に設置して用いられる。本発明に係る表示シート10によれば、歩行者が、表示シート10の突起部1aの上を歩く場合、滑って転ぶことを防止することができ、また、歩行者の中でも弱視者は、突起部1aと非突起部との触覚差により、道路の方向や目的物の位置を知ることができる。
1・・・第1軟質シート層
1a,1b・・・突起部
2,2a,2b,2c,2d,2e・・・固形充填材
3・・・第2軟質シート層
4・・・離型材層
10,30,40・・・表示シート
11・・・接着剤
12・・・粘着剤
21・・・第1軟質シート
21a・・・凹状金型
21b・・・凸状金型
31・・・汚れ防止層
50・・・靴
S0・・・印刷工程
S1・・・層形成工程
S2・・・嵌合工程
S3・・・層接着工程
S4・・・層粘着工程

Claims (13)

  1. 突起部を有する第1軟質シート層と、
    該突起部の内側に充填された固形充填材と、
    前記第1軟質シート層の裏面に接着剤を介して積層された第2軟質シート層と、
    を備え、
    前記固形充填材が前記第1軟質シート層と前記第2軟質シート層とにより各々独立して挟持されており、
    前記固形充填材が、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂及びポリアミド樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂からなる表示シート。
  2. 前記第2軟質シート層の裏面に粘着剤を介して積層された離型材層を更に備える請求項1記載の表示シート。
  3. 前記第1軟質シート層が透明であり、
    前記第1軟質シート層の裏面には、表示模様印刷が施されている請求項1又は2に記載の表示シート。
  4. 前記固形充填材が、前記突起部の内側に接着剤を介して充填されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示シート。
  5. 第1軟質シート層がポリウレタン樹脂又は塩化ビニル樹脂からなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示シート。
  6. 前記固形充填材が、円錐台状となっている請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示シート。
  7. 前記固形充填材が、側面がテーパーの延べ板状となっている請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示シート。
  8. 前記第2軟質シート層が、軟質アルミニウム薄板からなる請求項1〜7のいずれか1項に記載の表示シート。
  9. 前記第2軟質シート層が、軟質塩化ビニル薄板からなる請求項1〜7のいずれか1項に記載の表示シート。
  10. 前記第1軟質シート層の表面には汚れ防止層が積層されている請求項1〜9のいずれか1項に記載の表示シート。
  11. 前記汚れ防止層がフッ素樹脂又はシリコーン樹脂からなる請求項10記載の表示シート。
  12. 前記汚れ防止層が更にマット剤を含む請求項11記載の表示シート。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の表示シートの製造方法であって、
    第1軟質シートの裏面に、表示模様を印刷する印刷工程と、
    印刷工程を経た第1軟質シートに突起部を形成して第1軟質シート層とする層形成工程と、
    前記突起部に接着剤を付与し、該接着剤を介して固形充填材を充填する嵌合工程と、
    第1軟質シート層の裏面に、接着剤を付与し、該接着剤を介して第2軟質シートを接着固定することにより第2軟質シート層を形成する層接着工程と、
    前記第2軟質シート層の裏面に、粘着剤を付与し、該粘着剤を介して離型材を粘着することにより離型材層を形成する層粘着工程と、
    を備える表示シートの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017154525A1 (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 日本カーバイド工業株式会社 立体表示物
JP2018023775A (ja) * 2016-07-29 2018-02-15 株式会社サカイ・シルクスクリーン 位置情報案内システム

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