JP6829647B2 - 調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、調理器に関する。
例えば、電子レンジによるマイクロ波加熱に供される調理器がある(下記特許文献1,2を参照。)。具体的に、特許文献1には、上部が開口した内鍋及びこの内鍋の開口部を覆うように設けられた内蓋とからなる調理容器と、内蓋を覆うように上部に設けられた外蓋と、内鍋の側面から底面を覆うように設けられた外鍋とから構成される二重構造の電子レンジ用調理器が記載されている。また、下記特許文献1には、内鍋と外鍋の間に中間鍋を有する三重構造の電子レンジ用調理器も記載されている。
一方、特許文献2には、マイクロ波透過性材料からなる調理用容器と、この調理用容器の上部開口に設けられる蓋と、調理用容器の外側に着脱自在に配置され内壁と外壁との間に断熱層を設けた断熱容器とを備えたマイクロ波加熱調理器が記載されている。このマイクロ波加熱調理器では、断熱容器の側面に金属などのマイクロ波を透過しない材料を用いたとしても、上部開口部及びマイクロ波を透過する材料からなる底面を有することで、断熱容器に調理用容器を収容したまま、電子レンジによるマイクロ波加熱に供することが可能となっている。
特開2008−295969号公報 特開2008−279142号公報
ところで、特許文献1に記載の電子レンジ用調理器では、電子レンジによる加熱調理後に、余熱による保温調理が可能となっている。しかしながら、この電子レンジ用調理器における断熱構造は、内鍋と外鍋との間に存在する空気層、又は、内鍋と中間鍋と外鍋との各間に存在する空気層によるものである。
したがって、保温調理の際に、時間の経過によって、調理容器の温度が下がり易い。このため、保温調理に必要な熱量及び調理時間を確保するためには、必然的に電子レンジによる加熱調理の時間が長くなり、電気料金も嵩むことになる。また、保温調理後に、そのままの保温状態で外部に携帯することは困難である。
一方、特許文献2に記載のマイクロ波加熱調理器では、断熱容器の内壁及び外壁に金属などのマイクロ波を透過しない材料を用いて、内壁と外壁との間の断熱層を真空とすることができる。この場合、真空断熱の方が空気断熱に比べて、断熱容器の保温性が非常に高くなる。
しかしながら、調理用容器にはマイクロ波を照射する必要があるため、断熱容器の底面には、このような真空断熱構造を用いることは困難である。したがって、断熱容器の側面に真空断熱構造を用いた場合でも、底面の保温性は側面に比べて低くなる。また、蓋からの放熱も大きいため、長時間の保温調理には不向きである。さらに、保温調理後に、そのままの保温状態で外部に携帯することは困難である。
また、真空断熱構造を用いて断熱容器の保温性を高めた場合でも、断熱容器の内壁及び外壁にマイクロ波透過性材料を用いた断熱容器と比べて、電子レンジによる加熱時間が長くなるため、電気料金が嵩むことになる。
さらに、断熱容器を使用せずに、調理用容器と蓋のみの状態で、電子レンジによるマイクロ波加熱に供した場合は、調理用容器が熱くなるため、調理後にすぐ電子レンジから取り出すことは困難である。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、電子レンジによるマイクロ波加熱に供する時間を短縮しつつ、保温性を高めた状態での保温調理が可能であり、なお且つ、保温調理後に、保温状態を長時間保つことができ、携帯性にも優れた調理器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 食材を収容した状態で電子レンジによるマイクロ波加熱に供される電子レンジ加熱容器と、
前記電子レンジによるマイクロ波加熱の際に、前記電子レンジ加熱容器に取り付けられることによって、前記電子レンジ加熱容器の上部開口部からの食材の吹き零れを防止する吹き零れ防止蓋と、
前記電子レンジによるマイクロ波加熱の後に、前記吹き零れ防止蓋に代わって、前記電子レンジ加熱容器に取り付けられることによって、前記電子レンジ加熱容器の上部開口部を閉塞した状態で断熱する断熱蓋と、
前記電子レンジによるマイクロ波加熱の後に、前記電子レンジ加熱容器を断熱空間に収容することによって、前記断熱蓋と共に前記電子レンジ加熱容器内の食材を保温調理する保温調理容器とを備え
前記吹き零れ防止蓋は、底面を貫通する孔部及び前記孔部から吹き上がる泡を受ける泡受部が設けられた蓋本体と、
前記泡受部に取り付けられて、前記孔部から吹き上がる泡を前記泡受部の内側で消泡させる消泡板と、
前記蓋本体に取り付けられて、前記蓋本体と前記電子レンジ加熱容器との間を密閉するシール部材とを有することを特徴とする調理器。
食材を収容した状態で電子レンジによるマイクロ波加熱に供される電子レンジ加熱容器と、
前記電子レンジによるマイクロ波加熱の際に、前記電子レンジ加熱容器に取り付けられることによって、前記電子レンジ加熱容器の上部開口部からの食材の吹き零れを防止する吹き零れ防止蓋と、
前記電子レンジによるマイクロ波加熱の後に、前記吹き零れ防止蓋に代わって、前記電子レンジ加熱容器に取り付けられることによって、前記電子レンジ加熱容器の上部開口部を閉塞した状態で断熱する断熱蓋と、
前記電子レンジによるマイクロ波加熱の後に、前記電子レンジ加熱容器を断熱空間に収容することによって、前記断熱蓋と共に前記電子レンジ加熱容器内の食材を保温調理する保温調理容器とを備え、
前記電子レンジ加熱容器は、有底筒状に形成された容器本体と、前記容器本体の上端から拡径方向に突出されたフランジ部と、前記フランジ部の互いに対向する位置に配置された一対の把持部と、前記一対の把持部の前記フランジ部よりも上方に配置された第1のネジ部とを有し、
前記吹き零れ防止蓋は、前記第1のネジ部に螺合される第2のネジ部を有して、前記電子レンジ加熱容器に対して着脱自在に取り付けられ、
前記断熱蓋は、前記第1のネジ部に螺合される第3のネジ部を有して、前記電子レンジ加熱容器に対して着脱自在に取り付けられることを特徴とする調理器。
〕 前記フランジ部には、前記一対の把持部との間で隙間を形成するスリットが設けられていることを特徴とする前記〔〕に記載の調理器。
食材を収容した状態で電子レンジによるマイクロ波加熱に供される電子レンジ加熱容器と、
前記電子レンジによるマイクロ波加熱の際に、前記電子レンジ加熱容器に取り付けられることによって、前記電子レンジ加熱容器の上部開口部からの食材の吹き零れを防止する吹き零れ防止蓋と、
前記電子レンジによるマイクロ波加熱の後に、前記吹き零れ防止蓋に代わって、前記電子レンジ加熱容器に取り付けられることによって、前記電子レンジ加熱容器の上部開口部を閉塞した状態で断熱する断熱蓋と、
前記電子レンジによるマイクロ波加熱の後に、前記電子レンジ加熱容器を断熱空間に収容することによって、前記断熱蓋と共に前記電子レンジ加熱容器内の食材を保温調理する保温調理容器とを備え、
前記保温調理容器は、有底筒状に形成された容器本体と、前記容器本体の上端部に取り付けられたカバー部材とを有し、
前記電子レンジ加熱容器は、前記容器本体の内側に前記カバー部材を介して前記容器本体とは非接触な状態で収容されることを特徴とする調理器。
〕 前記カバー部材は、弾性部材からなり、前記容器本体の上端側の外周部に嵌め付けられる弾性リング部と、前記外周リング部の上端から縮径方向に突出された弾性フランジ部とを有し、
前記容器本体の内側に前記電子レンジ加熱容器が収容された際に、前記弾性フランジ部が弾性変形しながら、前記電子レンジ加熱容器の外周部に密着した状態となることを特徴とする前記〔〕に記載の調理器。
〕 前記カバー部材には、前記弾性フランジ部の一部を切り欠いた切欠部が設けられていることを特徴とする前記〔〕に記載の調理器。
〕 前記保温調理容器は、真空断熱構造を有することを特徴とする前記〔1〕〜〔〕の何れか一項に記載の調理器。
以上のように、本発明によれば、電子レンジによるマイクロ波加熱に供する時間を短縮しつつ、保温性を高めた状態での保温調理が可能であり、なお且つ、保温調理後に、保温状態を長時間保つことができ、携帯性にも優れた調理器を提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係る調理器の構成を示す分解斜視図である。 図1に示す調理器が備える電子レンジ加熱容器に吹き零れ防止蓋が取り付けられた状態を示す斜視図である。 図2に示す状態の側面図である。 図2に示す状態の断面図である。 図1に示す調理器が備える電子レンジ加熱容器の要部を拡大した斜視図である。 図1に示す調理器が備える吹き零れ防止蓋の要部を拡大した側面図である。 図1に示す調理器が備える電子レンジ加熱容器に断熱蓋が取り付けられた状態で、この電子レンジ加熱容器が保温調理容器に収容された状態を示す斜視図である。 図7中に示す状態を一の方向から切断した断面図である。 図7中に示す状態を他の方向から切断した断面図である。 図1に示す調理器が備える保温調理容器に取り付けられるカバー部材の要部を拡大した斜視図である。 図7に示す状態の要部を一方側から見た斜視図である。 図7に示す状態の要部を他方側から見た斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
先ず、本発明の一実施形態として、例えば図1〜図12に示す電子レンジ加熱保温調理器(以下、調理器という。)1の構成について説明する。
なお、図1は、調理器1の構成を示す分解斜視図である。図2は、調理器1が備える電子レンジ加熱容器2に吹き零れ防止蓋3が取り付けられた状態を示す斜視図である。図3は、図2に示す状態の側面図である。図4は、図2に示す状態の断面図である。図5は、調理器1が備える電子レンジ加熱容器2の要部を拡大した斜視図である。図6は、調理器1が備える吹き零れ防止蓋3の要部を拡大した側面図である。図7は、調理器1が備える電子レンジ加熱容器2に断熱蓋4が取り付けられた状態で、この電子レンジ加熱容器2が保温調理容器5に収容された状態を示す斜視図である。図8は、図7中に示す状態を一の方向から切断した断面図である。図9は、図7中に示す状態を他の方向から切断した断面図である。図10は、調理器1が備える保温調理容器5に取り付けられるカバー部材19の要部を拡大した斜視図である。図11は、図7に示す状態の要部を一方側から見た斜視図である。図12は、図7に示す状態の要部を他方側から見た斜視図である。
本実施形態の調理器1は、図1に示すように、電子レンジを用いて炊飯等を行う炊飯器であり、電子レンジ加熱容器2と、吹き零れ防止蓋3と、断熱蓋4と、保温調理容器5とを備えている。
電子レンジ加熱容器2は、図1〜図5、図7〜図9に示すように、食材(本実施形態では米と水)を収容した状態で電子レンジによるマイクロ波加熱に供されるものであり、上部が開口した容器本体6を有している。
容器本体6は、マイクロ波に対して透過性を有し且つ耐熱性を有する材料からなる。具体的に、この容器本体6の材料としては、例えば、ポリプロピレン(PP)やポリメチルペンテン(PMP)などの耐熱性樹脂を用いることができる。
容器本体6は、平面視で円形状の底壁部6aと、底壁部6aの周囲から円筒状に立ち上がり形成された周壁部6bと、周壁部6bの上部において平面視で円形状に開口した上部開口部6cとを有して、全体として略有底円筒状に形成されている。
底壁部6aは、その中央部分が内側に向かって隆起した形状を有している。これにより、電子レンジ加熱容器2では、容器本体6の内側に収容された食材を電子レンジによるマイクロ波加熱に供した際に、沸騰した食材の水分によって対流を発生させながら、食材の加熱ムラを防ぐことが可能である。
周壁部6b(容器本体6)の上端には、拡径方向に突出するフランジ部6dが全周に亘って設けられている。また、フランジ部6dの互いに対向する位置には、一対の把持部7が設けられている。
一対の把持部7は、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)を把持する部分であり、この容器本体6と一体に形成されている。一対の把持部7は、フランジ部6dの周方向に一定の幅を有しながら、フランジ部6dの外周面と連続した外周面を形成するように、フランジ部6dの先端から上下方向に突出して設けられている。
一対の把持部7には、第1のネジ部8が設けられている。第1のネジ部8は、一対の把持部7のフランジ部6dよりも上方側の内周面から突出した一対のネジ山突起8aから構成されている。
これにより、電子レンジ加熱容器2では、容器本体6の内側に螺合のためのネジ山等が存在しないため、ネジ山等に食材が挟まったり、ネジ山等が汚れたりするといったことがなく、容器本体6の内側に収容された食材を電子レンジによるマイクロ波加熱に供することが可能である。
フランジ部6dには、一対の把持部7との間で隙間を形成するスリット6eが設けられている。スリット6eは、容器本体6と把持部7との接続部分を減らし、容器本体6からの熱が把持部7へと伝わり難くするためのものである。スリット6eは、ネジ山8aと平面視で重なる位置に、このネジ山8aよりも大きな開口部を形成している。
これにより、電子レンジ加熱容器2では、電子レンジによるマイクロ波加熱の後に、一対の把持部7によって、やけど等の発生を防ぎつつ、高温となった容器本体6を把持することが可能である。
本実施形態の電子レンジ加熱容器2では、炊飯用として、米及び水の適量を示す目盛り6fが容器本体6の周壁部6bに設けられた構成となっている。このような目盛り6fを周壁部6bの外周面又は内周面に設けることで、最適な米及び水の量を確認することが可能である。
吹き零れ防止蓋3は、図1〜図6に示すように、電子レンジによるマイクロ波加熱の際に、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)に取り付けられることによって、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)の上部開口部6cからの食材の吹き零れを防止するためのものであり、蓋本体9と、消泡板10と、止水パッキン11とを有している。
蓋本体9は、マイクロ波に対して透過性を有し且つ耐熱性を有する材料からなる。具体的に、この蓋本体9の材料としては、例えば、ポリプロピレン(PP)やポリメチルペンテン(PMP)などの耐熱性樹脂を用いることができる。
蓋本体9は、全体として略円筒状に形成された栓部12と、栓部12の上部に位置して全体として略有底円筒状に形成された泡受部13と、泡受部13の底面を貫通する複数(本実施形態では2つ)の孔部14a,14bとを有している。
栓部12は、上部開口部6cから容器本体6の内側に挿入される略円筒状の第1の筒部12aと、第1の筒部12aの上部に位置する略円筒状の第2の筒部12bとを有している。第1の筒部12aは、容器本体6の周壁部6bの内径よりも僅かに縮径された外径を有している。一方、第2の筒部12bは、容器本体6の周壁部6bの内径よりも僅かに拡径された外径を有している。
泡受部13は、栓部12の内側の底面を形成する第1の底壁部13aと、第2の筒部12bの上端から拡径方向に全周に亘って突出された第2の底壁部13bと、第2の底壁部13bの周囲から略円筒状に立ち上がり形成された周壁部13cと、周壁部13cの上部において平面視で円形状に開口した上部開口部13dとを有している。
第1の底壁部13aは、その中央部分が下方に向かって窪んだ形状を有している。第2の底壁部13bは、その外周側から内周側に向かって僅かに下り傾斜となる形状を有している。本実施形態の吹き零れ防止蓋3では、泡受部13をこのような形状とすることで、電子レンジに収容するための高さ寸法を抑えつつ、複数の孔部14a,14bから吹き上がる泡を消泡するのに十分な空間を確保することが可能である。
周壁部13cの外周面には、滑り止めとなる複数の凹部13eが周方向に並んで設けられている。なお、滑り止めの形状については、このような複数の凹部13eを設けたものに限らず、適宜変更を加えることが可能である。
周壁部13cの互いに対向する位置には、一対の取手部13fが設けられている。一対の取手部13fは、蓋本体9(吹き零れ防止蓋3)を把持する部分であり、この蓋本体9と一体に形成されている。一対の取手部13fは、周壁部13cの周方向に一定の幅を有しながら、第2の底壁部13bの下面と連続した下面を形成するように、周壁部13cの下端から拡径方向に突出して設けられている。
複数の孔部14a,14bのうち、一方の孔部14aは、第1の底壁部13aの中央部(最下部)に位置して、複数に分割された孔群により形成されている。他方の孔部14bは、第1の底壁部13aの中央部(最下部)よりも外側(上方)に位置して、複数に分割された孔群により形成されている。なお、複数の孔部14a,14bについては、このような形状や配置に限らず、適宜変更を加えることが可能である。
蓋本体9(吹き零れ防止蓋3)は、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)の第1のネジ部8に螺合される第2のネジ部15を有して、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)に対して着脱自在に取り付け可能となっている。
第2のネジ部15は、第2の筒部12b(栓部12)の外周面に設けられた一対のネジ溝15aから構成されている。第2のネジ部15では、一方のネジ溝15aと他方のネジ溝15aとが螺旋状に形成されると共に、一方のネジ溝15aの始端及び終端と他方のネジ溝15aの始端及び終端とが互いに軸線回りに180゜の位相差を持って配置されている。
また、一対のネジ溝15aの始端には、それぞれ一対のネジ山突起8aを進入させるための進入口15bが設けられている。一方、一対のネジ溝15aの終端には、それぞれストッパー15cが第2の筒部12b(栓部12)の外周面から突出して設けられている。
本実施形態の調理器1では、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)の内側に、蓋本体9(吹き零れ防止蓋3)の第1の筒部12a(栓部12)を挿入した状態で、第2のネジ部15を構成する一対のネジ溝15aに第1のネジ部8を構成する一対のネジ山突起8aをそれぞれ螺合させながら、一対のネジ山突起8aの始端がストッパー15cに当接されるまで、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)に対して蓋本体9(吹き零れ防止蓋3)を一の方向(右回り)に回転させる。これにより、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)に対して蓋本体9(吹き零れ防止蓋3)を取り付けることが可能である。
一方、本実施形態の調理器1では、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)に蓋本体9(吹き零れ防止蓋3)が取り付けられた状態から、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)に対して蓋本体9(吹き零れ防止蓋3)を他の方向(左回り)に回転させる。これにより、第2のネジ部15を構成する一対のネジ溝15aと第1のネジ部8を構成する一対のネジ山突起8aとの螺合が解除され、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)から蓋本体9(吹き零れ防止蓋3)を取り外すことが可能である。
また、電子レンジ加熱容器2及び吹き零れ防止蓋3には、第1のネジ部8(ネジ山突起8a)と第2のネジ部15(ネジ溝15a)との螺合が完了したことを示す目印線6g,13gが設けられている。
目印線6gは、周壁部6bの外周面の互いに対向する位置に、一対の把持部7とは軸線回りに90゜の位相差を持って一対配置されている。一方、目印線13gは、周壁部13cの外周面の互いに対向する位置に、一対の取手部13fとは軸線回りに90゜の位相差を持って一対配置されている。
本実施形態の調理器1では、第1のネジ部8(ネジ山突起8a)と第2のネジ部15(ネジ溝15a)との螺合が完了したときに、電子レンジ加熱容器2側の目印線6gと、吹き零れ防止蓋3側の目印線13gとが同一線上に並ぶことになる。これにより、第1のネジ部8(ネジ山突起8a)と第2のネジ部15(ネジ溝15a)との螺合が完了したことを視認(確認)することが可能である。
消泡板10は、泡受部13に取り付けられて、複数の孔部14a,14bから吹き上がる泡を泡受部13の内側で消泡させるためのものである。特に、炊飯時にオネバと呼ばれる糊化した粘性の泡を消泡するのに効果的である。
消泡板10は、マイクロ波に対して透過性を有し且つ耐熱性を有する材料からなる。具体的に、この蓋本体9の材料としては、例えば、ポリプロピレン(PP)やポリメチルペンテン(PMP)などの耐熱性樹脂を用いることができる。
消泡板10は、泡受部13の上部開口部13dを覆う天壁部10aと、天壁部10aの周囲に位置して周壁部13cの上端に当接される段差部10bと、段差部10bの外周部から突出した摘み部10cと、天壁部10aを貫通する複数の消泡孔10dとを有している。
天壁部10aは、円板状に形成されると共に、泡受部13の周壁部13cの内径よりも僅かに縮径された外径を有している。段差部10bは、天壁部10aの周囲から円筒状に立ち上がり形成された後、拡径方向に突出された形状を有している。また、摘み部10cは、消泡板10を把持する部分であり、段差部10bの外周部から泡受部13の周壁部13cよりも外側に突出して設けられている。複数の消泡孔10dは、平面視で略楕円状に形成されると共に、天壁部10aの面内において互いに直交する方向にそれぞれ並んで配置されている。なお、消泡孔10dについては、このような形状や配置に限らず、適宜変更を加えることが可能である。
止水パッキン11は、リング状のシール部材であり、例えばシリコーンゴム等の耐熱性を有するゴムやエラストマーなどの弾性部材からなる。第1の筒部12a(栓部12)の上端の外周面には、全周に亘って溝部12cが設けられている。止水パッキン11は、この溝部12cに全周に亘って嵌め付けられている。第1の筒部12a(栓部12)の外周面には、溝部12cから止水パッキン11を取り外し易くするための凹部12dが溝部12cに連続して設けられている。
また、止水パッキン11の外周面には、弾性フランジ部11aが拡径方向に突出して設けられている。止水パッキン11は、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)に蓋本体9(吹き零れ防止蓋3)が取り付けられた際に、弾性フランジ部11aが弾性変形しながら、容器本体6の内周面に全周に亘って密着した状態となる。これにより、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)の内側に挿入された第1の筒部12a(栓部12)と容器本体6(電子レンジ加熱容器2)との間を止水パッキン11により密閉することが可能となっている。
一方、止水パッキン11は、それ自体を弾性変形させる(引っ張り伸ばす)ことによって、溝部12cから取り外すことが可能である。これにより、止水パッキン11と蓋本体9とをそれぞれ別々に洗浄することができ、止水パッキン11と溝部12cとの間を衛生的に保つことができる。
なお、止水パッキン11については、上述した1つの弾性フランジ部11aに限らず、上下方向に並ぶ複数の弾性フランジ部11aを設けた構成としてもよい。また、止水パッキン11は、上述した弾性フランジ部11aが設けられた構成に必ずしも限定されるものではなく、その形状等について適宜変更を加えることが可能である。
断熱蓋4は、図1、図7〜図9、図11、図12に示すように、電子レンジによるマイクロ波加熱の後に、吹き零れ防止蓋3に代わって、電子レンジ加熱容器2に取り付けられることによって、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)の上部開口部6cを閉塞した状態で断熱するものである。
断熱蓋4は、例えば、ポリプロピレン(PP)やポリメチルペンテン(PMP)などの耐熱性樹脂からなる。断熱蓋4は、上部開口部6cから容器本体6の内側に挿入される略有底円筒状の内蓋部4aと、容器本体6のフランジ部6dに当接される略円板状の外蓋部4bとを有している。
内蓋部4aは、容器本体6の周壁部6bの内径よりも僅かに縮径された外径を有している。内蓋部4aの外周面には、複数(本実施形態では4つ)の凸部4fが突出して設けられている。凸部4fは、内蓋部4a(断熱蓋4)が容器本体6(電子レンジ加熱容器2)に取り付けられた際に、容器本体6の周壁部6bに当接されることによって、ガタツキの発生を防止する。
本実施形態では、内蓋部4aの外周面に90°の位相差を持って4つの凸部4fが周方向に並んで設けられた構成となっているが、例えば120°の位相差を持って3つの凸部4fが周方向に並んで設けられた構成としてもよく、凸部4fの配置や数については適宜変更することが可能である。
一方、外蓋部4bは、容器本体6の周壁部6bの内径よりも僅かに拡径された外径を有している。外蓋部4bの互いに対向する位置には、一対のリブ部4cが設けられている。一対のリブ部4cは、外蓋部4bの周方向に一定の長さを有しながら、外蓋部4bの上面よりも上方に突出し、なお且つ外蓋部4bの外周面から拡径方向に突出して設けられている。また、外蓋部4bの上面には、断熱蓋4を回し易くするための摘み部4dが設けられている。
断熱蓋4は、内蓋部4aの上部開口部を外蓋部4bが閉塞した状態で、内蓋部4aに外蓋部4bが溶着等で一体に取り付けられた構成となっている。また、断熱蓋4の内部は、断熱層4eとして、空気又は断熱材が封入された構成となっている。断熱材としては、例えば発泡ポリプロピレン(EPP)や発泡ポリエチレン(EPE)などを用いることができる。
これにより、断熱蓋4では、断熱性能を高めることができ、電子レンジによるマイクロ波加熱の後に、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)の上部開口部6cを閉塞することによって、この上部開口部6cからの放熱を抑えつつ、保温効果を高めることが可能である。
断熱蓋4は、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)の第1のネジ部8に螺合される第3のネジ部16を有して、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)に対して着脱自在に取り付け可能となっている。
第3のネジ部16は、一対のリブ部4cに設けられた一対のネジ溝16aから構成されている。第3のネジ部16では、一対のリブ部4cの傾斜した一端側から周方向の途中まで切り欠くように一対のネジ溝16aが螺旋状に形成されると共に、一方のネジ溝16aの始端及び終端と他方のネジ溝16aの始端及び終端とが互いに軸線回りに180゜の位相差を持って配置されている。また、一対のネジ溝16aの終端には、それぞれストッパー16bが設けられている。
本実施形態の調理器1では、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)の内側に、断熱蓋4の内蓋部4aを挿入した状態で、第3のネジ部16を構成する一対のネジ溝16aに第1のネジ部8を構成する一対のネジ山突起8aをそれぞれ螺合させながら、一対のネジ山突起8aの始端がストッパー16bに当接されるまで、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)に対して断熱蓋4を一の方向(右回り)に回転させる。これにより、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)に対して断熱蓋4を取り付けることが可能である。
一方、本実施形態の調理器1では、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)に断熱蓋4が取り付けられた状態から、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)に対して断熱蓋4を他の方向(左回り)に回転させる。これにより、第3のネジ部16を構成する一対のネジ溝16aと第1のネジ部8を構成する一対のネジ山突起8aとの螺合が解除され、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)から断熱蓋4を取り外すことが可能である。
また、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)と断熱蓋4との間には、図5、図11及び図12に示すように、第1のネジ部8(ネジ山突起8a)と第3のネジ部16(ネジ溝16a)との螺合が完了したときに、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)に対して断熱蓋4を固定するストッパー機構17が設けられている。
ストッパー機構17は、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)のフランジ部6dに設けられた弾性凸部(一方の係止部)17aと、断熱蓋4のリブ部4cに設けられた係止凸部(他方の係止部)17bとを有している。
弾性凸部17aは、一方のフランジ部6dのネジ山突起8a(把持部7)よりも螺合の始端側に位置して、フランジ部6dを周方向に平行に切り欠く一対のスリット17cの間で架橋された弾性片17dの上面中央部から突出して設けられている。一方、係止凸部17bは、一対のリブ部4cのネジ溝16aよりも螺合の終端側にそれぞれ位置して、外蓋部4bの外周面から下方に突出して設けられている。
ストッパー機構17では、第1のネジ部8(ネジ山突起8a)と第3のネジ部16(ネジ溝16a)との螺合に伴い、係止凸部17bが弾性凸部17aを乗り越える。このとき、弾性片17dの弾性を利用してクリック感を得ることが可能である。
そして、第1のネジ部8(ネジ山突起8a)と第3のネジ部16(ネジ溝16a)との螺合が完了したときに、ネジ山突起8aの始端がストッパー16bに当接されることによって、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)に対して断熱蓋4が回り止めされる。また、弾性凸部17aに係止凸部17bが当接されることによって、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)に対して断熱蓋4が不用意に他の方向(左回り)に回転することを防止できる。
一方、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)に断熱蓋4が取り付けられた状態から、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)に対して断熱蓋4を他の方向(左回り)に回転させたときに、係止凸部17bが弾性凸部17aを乗り越える。これにより、弾性片17dの弾性を利用してクリック感を得ることが可能である。
保温調理容器5は、図1、図7〜図10に示すように、電子レンジによるマイクロ波加熱の後に、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)を断熱空間Kに収容することによって、断熱蓋4と共に容器本体6(電子レンジ加熱容器2)内の食材を保温調理するものである。
保温調理容器5は、真空断熱構造を有する容器本体18と、容器本体18の上端部に取り付けられたカバー部材19とを有している。なお、本実施形態では、真空断熱構造を有する容器本体18を例示しているが、容器本体18については、真空断熱以外の断熱構造を有するものであってもよい。
容器本体18は、例えばステンレス等からなる有底筒状の外容器20及び内容器21を有し、外容器20の内側に内容器21を収容した状態で互いの口元部を接合した二重構造の容器により構成されている。また、外容器20と内容器21との間には、真空断熱層22が設けられている。真空断熱層22は、例えば、高真空に減圧(真空引き)されたチャンバー内で、外容器20の底面中央部に設けられた脱気孔を塞ぐことによって形成することができる。なお、外側容器20の外周面には、塗装や印刷等が施されていてもよい。
容器本体18は、平面視で円形状の底壁部18aと、底壁部18aの周囲から円筒状に立ち上がり形成された周壁部18bと、周壁部18bの上部において平面視で円形状に開口した上部開口部18cとを有して、全体として略有底円筒状に形成されている。また、容器本体18の内側には、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)を収容する断熱空間Kが形成されている。
カバー部材19は、例えばシリコーンゴム等の耐熱性を有するゴムやエラストマーなどの弾性部材からなる。カバー部材19は、容器本体18の上端側の外周部に嵌め付けられる弾性リング部19aと、弾性リング部19aの上端から縮径方向に突出された弾性フランジ部19bと、弾性フランジ部19bの一部を切り欠く一対の切欠部19cとを有している。
弾性リング部19aの外周面には、滑り止めとなる複数の凹部19dが全周に亘って設けられている。なお、滑り止めの形状については、このような複数の凹部19dを設けたものに限らず、適宜変更を加えることが可能である。また、弾性リング部19aは、容器本体18を把持する部分としてだけでなく、容器本体18を保護する機能を有している。
弾性フランジ部19bは、その外周(基端)側から内周(先端)側に向かって厚みが漸次薄くなる形状を有している。一対の切欠部19cは、弾性フランジ部19bの互いに対向する位置に配置されている。なお、切欠部19cについては、このような配置に限らず、その数を増やすことも可能である。
本実施形態の調理器1では、容器本体18(保温調理容器5)の断熱空間Kに容器本体6(電子レンジ加熱容器2)が収容された際に、カバー部材19の弾性フランジ部19bが弾性変形しながら、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)の外周部に密着した状態となる。
また、この状態では、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)に対してカバー部材19が回転方向の滑り止めとなるため、容器本体18(保温調理容器5)の内側に容器本体6(電子レンジ加熱容器2)を収容した状態のまま、この容器本体6(電子レンジ加熱容器2)に対する断熱蓋4の開閉操作を行うことが可能である。
また、容器本体18(保温調理容器5)の内側に容器本体6(電子レンジ加熱容器2)を収容する際は、弾性フランジ部19bに設けられた切欠部19cによって、容器本体18の内側の空気を外部へとスムーズに排出することが可能である。
さらに、本実施形態の調理器1では、容器本体18の内側にカバー部材19を介して容器本体6(電子レンジ加熱容器2)が容器本体18とは非接触な状態で収容される。これにより、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)と容器本体18との間で熱が伝わり難くなるため、容器本体6(電子レンジ加熱容器2)の保温状態を長時間維持することが可能となる。
次に、以上のような構成を有する調理器1を用いて、炊飯を行う場合について説明する。
上記調理器1を用いて炊飯を行う際は、先ず、電子レンジ加熱容器2を用いて、容器本体6に設けられた目盛り6fに従って、容器本体6内に適量の米を投入する。その後、容器本体6内で洗米を行う。洗米を行った後は、容器本体6に設けられた目盛り6fに従って、容器本体6内に適量の水を投入する。
なお、予め洗米された米や無洗米を使用する場合は、上述した洗米工程を省くことが可能である。また、電子レンジ加熱容器2では、加熱前に米に水を吸水させておくことが好ましい。例えば、吸水時間は、夏場で約30分、冬場で約1時間である。
次に、電子レンジ加熱容器2に吹き零れ防止蓋3を取り付けた状態で、電子レンジに投入し、電子レンジ加熱容器2内の食材(米及び水)をマイクロ波加熱によって加熱沸騰させる。例えば、本実施形態において、米105g(0.7合相当)、水190gに対して、電子レンジ(500W)で加熱する時間は約8分間である。
電子レンジ加熱容器2では、吸水した米が加熱されることで糊化が進行する。このとき、オネバが発生し、沸騰しながら泡状となって、吹き零れ防止蓋3の複数の孔部14a,14bから泡受部13の内側へと吹き上がる。吹き零れ防止蓋3では、この泡状のオネバを消泡板10により消泡することで、オネバの吹き零れを防止することができる。また、消泡して液状となったオネバは、泡受部13の傾斜した第1及び第2の底壁部13a,13bに沿って、複数の孔部14a,14bから電子レンジ加熱容器2の内側へと戻ることになる。
また、止水パッキン11が密着する電子レンジ加熱容器2の内側は、吹き零れ防止蓋3や断熱蓋4を取り付けるためのネジ部等が設けられておらず、平滑な面を形成している。したがって、このような平滑な面に止水パッキン11を密着させることによって、加熱中にオネバが漏れ出すことを防ぐことが可能である。また、洗い易く衛生的である。さらに、電子レンジ加熱容器2の外側も、平滑な面により形成されているため、この電子レンジ加熱容器2の内側と同様、洗い易く衛生的である。
次に、電子レンジによる加熱が終了した後に、吹き零れ防止蓋3が取り付けられた電子レンジ加熱容器2を電子レンジから取り出す。そして、この状態のまま電子レンジ加熱容器2を保温調理容器5の内側に収容する。その後、電子レンジ加熱容器2から吹き零れ防止蓋3を取り外し、代わりに断熱蓋4を電子レンジ加熱容器2に取り付ける。
本実施形態の調理器1では、上述した電子レンジ加熱容器2からの熱が伝わり難い一対の把持部7を把持することで、加熱された電子レンジ加熱容器2を高温のまま、電子レンジから安心して取り出すことが可能である。さらに、この電子レンジ加熱容器2を保温調理容器5の内側に収容したり、高温の電子レンジ加熱容器2から吹き零れ防止蓋3を取り外して、この電子レンジ加熱容器2に断熱蓋4を取り付けたり、この電子レンジ加熱容器2を保温調理容器5の内側に収容したりすることを速やかに行うことが可能である。これにより、保温調理に必要な熱の損失を低く抑えることが可能である。
その後、電子レンジ加熱容器2に加えた熱を閉じ込めながら、食材を保温調理する。保温調理中は、電子レンジ加熱容器2を継続的に加熱する必要がないため、安全で光熱費も節約できるメリットがある。また、保温調理中は、この調理器1を見ておく手間や時間を省くことができる。なお、本炊飯条件において、保温調理に必要な時間は約30分である。これにより、炊飯が完了する。
保温調理後は、断熱蓋4を取り外すことで、電子レンジ加熱容器2内の食材(御飯)を食することが可能である。また、保温調理容器5に収容し、断熱蓋4を取り付けた状態のまま、電子レンジ加熱容器2内の食材を保温することが可能である。
さらに、保温中は、この状態でポーチなどに収容し、持ち運ぶ(携帯する)ことも可能である。したがって、保温調理にかかる時間をそのまま携帯して移動する時間として利用できるため、調理にかかる実質的な時間を短縮することが可能である。これにより、例えば、起床後に、電子レンジによる加熱調理を行い、通勤・通学の時間を利用して保温調理を行い、昼食まで保温状態を保つといったことが可能である。
以上のように、本実施形態の調理器1では、電子レンジによるマイクロ波加熱に供する時間を短縮しつつ、保温性を高めた状態での保温調理が可能である。さらに、保温調理後に、保温状態を長時間保つことができ、携帯性にも優れている。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、上述した調理器1を用いて炊飯を行う場合を例示しているが、例えばスープなどの別の食材を電子レンジで加熱した後、保温調理する場合にも、上述した調理器1を用いることが可能である。
また、本発明を適用した調理器については、上述した外観形状を有したものに限定されるものではなく、そのサイズや機能、デザイン等に合わせて、適宜変更を加えることが可能である。
1…電子レンジ加熱保温調理器(調理器) 2…電子レンジ加熱容器 3…吹き零れ防止蓋 4…断熱蓋 5…保温調理容器 6…容器本体 6c…上部開口部 6d…フランジ部 6e…スリット 7…把持部 8…第1のネジ部 9…蓋本体 10…消泡板 11…止水パッキン(シール部材) 12…栓部 13…泡受部 14a,14b…孔部 15…第2ネジ部 16…第3のネジ部 17…ストッパー機構 18…容器本体 19…カバー部材 19a…弾性リング部 19b…弾性フランジ部 19c…切欠部 20…外容器 21…内容器 22…真空断熱層 K…断熱空間

Claims (7)

  1. 食材を収容した状態で電子レンジによるマイクロ波加熱に供される電子レンジ加熱容器と、
    前記電子レンジによるマイクロ波加熱の際に、前記電子レンジ加熱容器に取り付けられることによって、前記電子レンジ加熱容器の上部開口部からの食材の吹き零れを防止する吹き零れ防止蓋と、
    前記電子レンジによるマイクロ波加熱の後に、前記吹き零れ防止蓋に代わって、前記電子レンジ加熱容器に取り付けられることによって、前記電子レンジ加熱容器の上部開口部を閉塞した状態で断熱する断熱蓋と、
    前記電子レンジによるマイクロ波加熱の後に、前記電子レンジ加熱容器を断熱空間に収容することによって、前記断熱蓋と共に前記電子レンジ加熱容器内の食材を保温調理する保温調理容器とを備え
    前記吹き零れ防止蓋は、底面を貫通する孔部及び前記孔部から吹き上がる泡を受ける泡受部が設けられた蓋本体と、
    前記泡受部に取り付けられて、前記孔部から吹き上がる泡を前記泡受部の内側で消泡させる消泡板と、
    前記蓋本体に取り付けられて、前記蓋本体と前記電子レンジ加熱容器との間を密閉するシール部材とを有することを特徴とする調理器。
  2. 食材を収容した状態で電子レンジによるマイクロ波加熱に供される電子レンジ加熱容器と、
    前記電子レンジによるマイクロ波加熱の際に、前記電子レンジ加熱容器に取り付けられることによって、前記電子レンジ加熱容器の上部開口部からの食材の吹き零れを防止する吹き零れ防止蓋と、
    前記電子レンジによるマイクロ波加熱の後に、前記吹き零れ防止蓋に代わって、前記電子レンジ加熱容器に取り付けられることによって、前記電子レンジ加熱容器の上部開口部を閉塞した状態で断熱する断熱蓋と、
    前記電子レンジによるマイクロ波加熱の後に、前記電子レンジ加熱容器を断熱空間に収容することによって、前記断熱蓋と共に前記電子レンジ加熱容器内の食材を保温調理する保温調理容器とを備え、
    前記電子レンジ加熱容器は、有底筒状に形成された容器本体と、前記容器本体の上端から拡径方向に突出されたフランジ部と、前記フランジ部の互いに対向する位置に配置された一対の把持部と、前記一対の把持部の前記フランジ部よりも上方に配置された第1のネジ部とを有し、
    前記吹き零れ防止蓋は、前記第1のネジ部に螺合される第2のネジ部を有して、前記電子レンジ加熱容器に対して着脱自在に取り付けられ、
    前記断熱蓋は、前記第1のネジ部に螺合される第3のネジ部を有して、前記電子レンジ加熱容器に対して着脱自在に取り付けられることを特徴とする調理器。
  3. 前記フランジ部には、前記一対の把持部との間で隙間を形成するスリットが設けられていることを特徴とする請求項に記載の調理器。
  4. 食材を収容した状態で電子レンジによるマイクロ波加熱に供される電子レンジ加熱容器と、
    前記電子レンジによるマイクロ波加熱の際に、前記電子レンジ加熱容器に取り付けられることによって、前記電子レンジ加熱容器の上部開口部からの食材の吹き零れを防止する吹き零れ防止蓋と、
    前記電子レンジによるマイクロ波加熱の後に、前記吹き零れ防止蓋に代わって、前記電子レンジ加熱容器に取り付けられることによって、前記電子レンジ加熱容器の上部開口部を閉塞した状態で断熱する断熱蓋と、
    前記電子レンジによるマイクロ波加熱の後に、前記電子レンジ加熱容器を断熱空間に収容することによって、前記断熱蓋と共に前記電子レンジ加熱容器内の食材を保温調理する保温調理容器とを備え、
    前記保温調理容器は、有底筒状に形成された容器本体と、前記容器本体の上端部に取り付けられたカバー部材とを有し、
    前記電子レンジ加熱容器は、前記容器本体の内側に前記カバー部材を介して前記容器本体とは非接触な状態で収容されることを特徴とする調理器。
  5. 前記カバー部材は、弾性部材からなり、前記容器本体の上端側の外周部に嵌め付けられる弾性リング部と、前記外周リング部の上端から縮径方向に突出された弾性フランジ部とを有し、
    前記容器本体の内側に前記電子レンジ加熱容器が収容された際に、前記弾性フランジ部が弾性変形しながら、前記電子レンジ加熱容器の外周部に密着した状態となることを特徴とする請求項に記載の調理器。
  6. 前記カバー部材には、前記弾性フランジ部の一部を切り欠いた切欠部が設けられていることを特徴とする請求項に記載の調理器。
  7. 前記保温調理容器は、真空断熱構造を有することを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の調理器。
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